JP6028112B2 - 撮像装置及び合焦制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び合焦制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン等の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant,携帯情報端末)等の撮影機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
これら撮像装置では、主要な被写体に焦点を合わせる合焦制御方法として、コントラストAF(Auto Focus、自動合焦)方式や位相差AF方式(例えば特許文献1〜3参照)が採用されている。
位相差AF方式により合焦制御を行う撮像装置に搭載される固体撮像素子には、例えば、遮光膜開口が互いに逆方向に偏心した位相差検出用画素のペアを撮像面の全面に離散的に設けたものが使用される。
この位相差検出用画素は、遮光膜開口が光電変換部に対して偏心していない通常の撮像用画素と比べて感度が低い。そのため、被写体が低照度の場合には、位相差検出用画素から得られる信号レベルが低下してしまう。このような信号レベルの低下を補うべく、単純にゲインアップ処理をして相関演算を行うと、相関演算結果において誤差が生じてしまう。
特許文献1には、近接する位相差検出用画素同士で出力信号を加算し、加算後の信号を用いて、デフォーカス量を決定するための相関演算を行う構成が開示されている。
また、特許文献2には、低輝度時や大デフォーカス時に、連続して撮像して得た複数の撮像画像信号における同一位置の位相差検出用画素同士の信号を加算し、加算後の信号を用いた相関演算により、デフォーカス量を算出する構成が開示されている。
特許文献1,2の構成によれば、位相差検出用画素の信号同士を加算することによって信号量を増やすことができるため、暗い被写体に対しても精度の高い合焦制御が可能になる。
特開2010−91991号公報 特開2012−8212号公報 特開2001−330882号公報
特許文献1に記載の撮像装置のように、異なる時刻に得られた複数の撮像画像信号間で位相差検出用画素の信号を加算する方法は、被写体が変化していない場合には有効である。しかし、被写体が変化していた場合には、デフォーカス量の異なる可能性のある2つの撮像シーンにおける位相差検出用画素の信号を加算して相関演算することになるため、相関演算結果に誤差が生じる可能性がある。
特許文献2に記載の撮像装置は、異なる位置にある位相差検出用画素の信号を加算する構成のため、位相差検出用画素の数を減らしてデフォーカス量を算出することになり、相関演算結果の精度が低下してしまう。
特許文献3に記載の撮像装置は、被写体に動体が含まれる場合にシャッタ速度を速くするものであるが、シャッタ速度を速くすると露光量が不足するため、暗い被写体に対して合焦精度が低下するという課題を解決することはできない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、位相差検出用画素の信号レベルが低い場合であっても、合焦制御の精度が低下するのを極力防ぐことのできる撮像装置及び合焦制御方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部、及び、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部を含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、上記撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、上記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の上記第1の信号検出部及び上記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出部と、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第1の信号検出部の検出信号について、同じ上記第1の信号検出部の検出信号同士を加算し、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第2の信号検出部の検出信号について、同じ上記第2の信号検出部の検出信号同士を加算し、加算後の上記第1の信号検出部の検出信号と上記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出部と、上記複数の第一のデフォーカス量と上記第二のデフォーカス量との比較により、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定部と、を備えるものである。
本発明の合焦制御方法は、撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、上記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の上記第1の信号検出部及び上記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出ステップと、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第1の信号検出部の検出信号について、同じ上記第1の信号検出部の検出信号同士を加算し、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第2の信号検出部の検出信号について、同じ上記第2の信号検出部の検出信号同士を加算し、加算後の上記第1の信号検出部の検出信号と上記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出ステップと、上記複数の第一のデフォーカス量と上記第二のデフォーカス量との比較により、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定ステップと、を備えるものである。
本発明によれば、位相差検出用画素の信号レベルが低い場合であっても、合焦制御の精度が低下するのを極力防ぐことのできる撮像装置及び合焦制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図である。 図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。 図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図である。 位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。 撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とした構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラのオートフォーカス動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示すデジタルカメラのオートフォーカス動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すデジタルカメラのブロック構成の変形例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラのオートフォーカス動作の変形例を説明する図である。 図1に示すデジタルカメラのオートフォーカス動作の変形例を説明する図である。 撮像装置としてスマートフォンを説明する図である。 図12のスマートフォンの内部ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラは、焦点調節のためのフォーカスレンズ、及び、ズームレンズ等を含む撮像レンズ1と、絞り2とを有するレンズ装置を備える。レンズ装置は撮像光学系を構成する。
図1に示すレンズ装置はカメラ本体に固定されているが、別のレンズ装置に交換可能であってもよい。撮像レンズ1は少なくともフォーカスレンズを含んでいればよい。フォーカスレンズは、レンズ系全体を移動させることで焦点調節を行う単焦点レンズでもよい。
デジタルカメラは、撮像光学系を通して被写体を撮像するCCD型やCMOS型等の撮像素子5と、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、アナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備える。
アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は、システム制御部11によって制御される。アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は撮像素子5に内蔵されることもある。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、レンズ駆動部8を制御し撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動して主要被写体に合焦させる合焦制御を行ったり、撮像レンズ1に含まれるズームレンズの位置の調整を行ったりする。更に、システム制御部11は、絞り駆動部9を介して絞り2の開口量を制御することにより、露光量の調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、撮像素子5に、撮像レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。この指示信号には、撮像光学系の合焦制御の実行を指示する指示信号が含まれる。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、デジタル信号処理部17と、コントラストAF処理部18と、位相差AF処理部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備える。デジタル信号処理部17は、A/D変換回路7から出力される撮像画像信号に対し、補間演算、ガンマ補正演算、及びRGB/YC変換処理等を行って撮影画像データを生成する。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、コントラストAF処理部18、位相差AF処理部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図である。
撮像素子5は、行方向X及びこれに直交する列方向Yに二次元状に配列された多数の画素が配置される撮像面50を有する。この撮像面50には、フォーカスを合わせる対象となるエリアであるAFエリア53が図2の例では9つ設定されている。
AFエリア53は、画素として撮像用画素と位相差検出用画素とを含むエリアである。
撮像面50のうちAFエリア53を除く部分には、撮像用画素だけが配置される。なお、AFエリア53は、撮像面50に隙間無く設けてあってもよい。
図3は、図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。
AFエリア53には、画素51が二次元状に配列されている。各画素51は、フォトダイオード等の光電変換部と、この光電変換部上方に形成されたカラーフィルタとを含む。
図3では、赤色光を透過するカラーフィルタ(Rフィルタ)を含む画素51(R画素51)には“R”の文字を付し、緑色光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)を含む画素51(G画素51)には“G”の文字を付し、青色光を透過するカラーフィルタ(Bフィルタ)を含む画素51(B画素51)には“B”の文字を付している。カラーフィルタの配列は撮像面50全体でベイヤ配列となっている。
AFエリア53では、G画素51の一部(図3中の網掛けを付した画素51)が位相差検出用画素52となっている。図3の例では、R画素51とG画素51を含む画素行のうちの任意の画素行における各G画素51と、この各G画素51に対して列方向Yに最も近い同色のG画素51とが、位相差検出用画素52となっている。ここでは図3に図示するように、2次元状配列の一方の方向であり位相差分離方向と同じ方向をX方向または行方向、他の方向をY方向または列方向と規定する。
図4は、図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図である。
図4に示すように、位相差検出用画素52は、位相差検出用画素52Aと位相差検出用画素52Bの2種類の画素を含む。
位相差検出用画素52Aは、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部である。
位相差検出用画素52Bは、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部である。
なお、AFエリア53において、位相差検出用画素52A,52B以外の複数の画素51は撮像用画素であり、撮像用画素は、撮像レンズ1を通過した上記一対の光束を受光し受光量に応じた信号を検出する。
各画素51の光電変換部上方には遮光膜が設けられ、この遮光膜には、光電変換部の受光面積を規定する開口が形成されている。
撮像用画素51の開口の中心は、撮像用画素51の光電変換部の中心と一致している。これに対し、位相差検出用画素52Aの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Aの光電変換部の中心に対し右側に偏心している。
また、位相差検出用画素52Bの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Bの光電変換部の中心に対して左側に偏心している。ここでいう右方向は、図3で示すX方向の一方の方向であり、左方向はX方向のもう一方の方向である。
図5は、位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。図5に示すように、位相差検出用画素52Aは、開口cが光電変換部(PD)に対して右に偏心している。
図5に示すように、光電変換部の片側を遮光膜によって覆う事によって、遮光膜で覆った方向と逆の方向から入射した光を選択的に遮光することができる。
この構成により、任意の行にある位相差検出用画素52Aからなる画素群と、この画素群の各位相差検出用画素52Aに対して一方向に同一距離で配置された位相差検出用画素52Bからなる画素群とによって、これら2つの画素群の各々によって撮像される像における行方向Xの位相差を検出することができる。
撮像素子5は、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部とのペアを複数有する構成であればよく、図2〜5に示した構成に限らない。
例えば、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割して、一方の分割エリアを位相差検出用画素52Aとし、他方の分割エリアを位相差検出用画素52Bとした構成であってもよい。
図6は、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。
図6の構成では、撮像素子5においてRを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素R1と位相差検出用画素R2としている。
また、撮像素子5においてGを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素G1と位相差検出用画素G2としている。
また、撮像素子5においてBを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素B1と位相差検出用画素B2としている。
この構成では、位相差検出用画素R1,G1,B1がそれぞれ第1の信号検出部となり、位相差検出用画素R2,G2,B2がそれぞれ第2の信号検出部となる。第1の信号検出部と第2の信号検出部からは独立に信号を読み出すことができる。
そして、第1の信号検出部と第2の信号検出部の信号を加算すると、位相差のない通常の撮像用信号を得られる。つまり、図6の構成では、全ての画素を、位相差検出用画素と撮像用画素との両方として用いることができる。
図1に示す位相差AF処理部19は、9つのAFエリア53の中からユーザ操作等により選択された1つのAFエリア53にある位相差検出用画素52A及び位相差検出用画素52Bから読み出される検出信号群同士の相関演算により、上記一対の光束によって形成される2つの像の相対的な位置ずれ量である位相差を演算する。
そして、位相差AF処理部19は、この位相差に基づいて、撮像レンズ1による主要被写体の結像面と撮像素子5の撮像面50とを一致させるために必要なフォーカスレンズの移動量であるデフォーカス量を算出する。
なお、AFエリア53は1つだけでなく、連続して並ぶ複数個を選択できるようにしてもよい。
図1に示すコントラストAF処理部18は、9つのAFエリア53の中からユーザ操作等により選択された1つのAFエリア53によって撮像される画像を解析し、周知のコントラストAF方式によって撮影レンズ1の合焦位置を決定する。
即ち、コントラストAF処理部18は、システム制御部11の制御によって撮影レンズ1のフォーカスレンズ位置を動かしながら、動かした位置(複数の位置)毎に得られる画像のコントラスト(明暗差)を求める。そして、コントラストが最大となるフォーカスレンズ位置を合焦位置として決定する。
なお、AFエリア53は1つだけでなく、連続して並ぶ複数個を選択できるようにしてもよい。
本実施形態のデジタルカメラは、オートフォーカスの実行指示があると、位相差AF方式による合焦制御又はコントラストAF方式による合焦制御をシステム制御部11が行う。
また、システム制御部11は、位相差AF方式による合焦制御として、1回の撮像によって得られた位相差検出用画素の信号に基づいて合焦制御を行う第一の合焦制御と、連続する複数回の撮像によって得られた位相差検出用画素の信号を加算した信号に基づいて合焦制御を行う第二の合焦制御とを行う。
図7は、図1に示すデジタルカメラの動作を説明するための図である。
デジタルカメラが撮像モードに設定されると、システム制御部11は、ライブビュー画像の表示を開始させる(ステップS1)。
具体的には、システム制御部11は、撮像素子5により被写体を撮像し、撮像して得られる撮像画像データに基づく画像を表示部23に表示させる制御を繰り返し行う。
ライブビュー画像の表示が開始された後、操作部14に含まれるシャッタボタンの半押し操作等によって撮像光学系の合焦制御の実行指示(以下、オートフォーカスの実行指示という。図ではAF指示)がなされると(ステップS2:YES)、システム制御部11は、このオートフォーカスの実行指示がなされた時点で得られている撮像画像信号のうち最新のもの(以下、撮像画像信号G2とする)を用いて、撮像素子5によって撮像されている被写体の明るさを判定する。例えば、システム制御部11は、撮像画像信号G2の輝度値の平均又は積算値を明るさとして求める。
システム制御部11は、求めた明るさが閾値以下であれば(ステップS3:YES)、位相差AF処理部19にステップS4の処理を行わせ、求めた明るさが閾値を超えていれば(ステップS3:NO)、位相差AF処理部19にステップS11の処理を行わせる。
ステップS11において、位相差AF処理部19は、撮像画像信号G2のうちの選択されているAFエリア53に対応する範囲内の位相差検出用画素52Aの検出信号群と位相差検出用画素52Bの検出信号群とを用いて相関演算を行うことにより、第一のデフォーカス量であるデフォーカス量D2を算出する。位相差AF処理部19は第一のデフォーカス量算出部として機能する。
システム制御部11は、ステップS11で決定されたデフォーカス量D2に基づいて、フォーカスレンズを合焦位置に移動させて(ステップS12)、オートフォーカスを完了する。
ステップS4において、位相差AF処理部19は、オートフォーカスの実行指示がなされた時点で得られている撮像画像信号のうち、撮像時刻が最新の撮像画像信号と、撮像時刻が2番目に新しい撮像画像信号とを取得する。この2つの撮像画像信号のうち、撮像時刻の新しい方が撮像画像信号G2とし、撮像時刻が古い方を撮像画像信号G1とする。
ステップS4の後、位相差AF処理部19は、撮像画像信号G1のうちの選択されているAFエリア53に対応する範囲内の位相差検出用画素52Aの検出信号群と位相差検出用画素52Bの検出信号群とで相関演算を行って、第一のデフォーカス量であるデフォーカス量D1を算出する。
また、位相差AF処理部19は、撮像画像信号G2のうちの選択されているAFエリア53に対応する範囲内の位相差検出用画素52Aの検出信号群と位相差検出用画素52Bの検出信号群とで相関演算を行って、第一のデフォーカス量であるデフォーカス量D2を算出する(ステップS5)。
ステップS5の後、システム制御部11は、位相差AF処理部19によって算出されたデフォーカス量D1とデフォーカス量D2の差が閾値TH1未満かどうかを判定する(ステップS6)。
デフォーカス量D1とデフォーカス量D2の差が閾値TH1以上の場合(ステップS6:NO)、撮像されている被写体に、撮像面50に垂直な方向の大きな動きがあると判断できる。
このため、システム制御部11は、コントラストAF処理部18を選択し、コントラストAF処理部18に合焦位置を決定させ、決定された合焦位置にフォーカスレンズを駆動して(ステップS10)、オートフォーカスを完了する。
デフォーカス量D1とデフォーカス量D2の差が閾値TH1未満の場合(ステップS6:YES)、システム制御部11はステップS7の処理を位相差AF処理部19に行わせる。
選択されたAFエリア53にあるk個の位相差検出用画素52Aを、その撮像面50における位置に応じて52A(1)〜52A(k)とすると、ステップS7において、位相差AF処理部19は、撮像画像信号G1に含まれる位相差検出用画素52A(n)(n=1〜k)の検出信号と、撮像画像信号G2に含まれる位相差検出用画素52A(n)の検出信号とを加算する。
撮像画像信号G1における位相差検出用画素52A(n)の検出信号と、撮像画像信号G2における位相差検出用画素52A(n)の検出信号は、撮像面50における位置が同じ位相差検出用画素52Aから得られたものであり、これらは対応している。
同様に、選択されたAFエリア53にあるk個の位相差検出用画素52Bを、その撮像面50における位置に応じて52B(1)〜52B(k)とすると、ステップS7において、位相差AF処理部19は、撮像画像信号G1に含まれる位相差検出用画素52B(n)(n=1〜k)の検出信号と、撮像画像信号G2に含まれる位相差検出用画素52B(n)の検出信号とを加算する。
撮像画像信号G1における位相差検出用画素52B(n)の検出信号と、撮像画像信号G2における位相差検出用画素52B(n)の検出信号は、撮像面50における位置が同じ位相差検出用画素52Bから得られたものであり、これらは対応している。
そして、ステップS7において、位相差AF処理部19は、加算後の位相差検出用画素52Aの検出信号群と、加算後の位相差検出用画素52Bの検出信号群との相関演算を行い、その結果に基づいて第二のデフォーカス量であるデフォーカス量Dsを算出する。位相差AF処理部19は、第二のデフォーカス量算出部として機能する。
すなわち、ステップS7において、位相差AF処理部19は、連続する2回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち選択されたAFエリア53に対応する範囲の位相差検出用画素52Aの検出信号について、該範囲における位置が同じ検出信号同士を加算する。また、位相差AF処理部19は、該2回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち選択されたAFエリア53に対応する範囲の位相差検出用画素52Bの検出信号について、該範囲における位置が同じ検出信号同士を加算する。そして、位相差AF処理部19は、加算後の位相差検出用画素52Aの検出信号群と位相差検出用画素52Bの検出信号群を用いてデフォーカス量Dsを算出する。
ステップS7の後、システム制御部11は、デフォーカス量D1とデフォーカス量Dsの差Δ1(符号を無視した絶対値)と、デフォーカス量D2とデフォーカス量Dsの差Δ2(符号を無視した絶対値)を算出する。
そして、システム制御部11は、Δ1とΔ2のいずれかが閾値TH2(第一の閾値)以上になるかどうかを判定する(ステップS8)。
Δ1とΔ2のいずれかが閾値TH2以上になっている場合(ステップS8:YES)、システム制御部11は、ステップS10にてコントラストAF方式による合焦制御を行う。
Δ1とΔ2のいずれも閾値TH2未満である場合(ステップS8:NO)、システム制御部11は、デフォーカス量Dsに基づいてフォーカスレンズを合焦位置に移動させて(ステップS9)、オートフォーカスを完了する。
以上のように、図1のデジタルカメラは、被写体が暗い場合には、デフォーカス量D1及びデフォーカス量D2とデフォーカス量Dfとの比較により、デフォーカス量Dfに基づいたフォーカスレンズの駆動を行うか否かをシステム制御部11が判定している。システム制御部11は判定部として機能する。
2回の撮像で得られた位相差検出用画素の検出信号を加算して求めたデフォーカス量Dsと、加算を行わずに求めたデフォーカス量D1,D2の各々との差のいずれかが大きいということは、デフォーカス量Dsの信頼性は低いと言える。
一方で、デフォーカス量Dsとデフォーカス量D1,D2の各々との差のいずれも小さいということは、デフォーカス量Dsの信頼性は高いと言える。
このため、デフォーカス量Dsとデフォーカス量D1,D2の各々との差がいずれも小さいときにのみ、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うようにすることで、被写体が暗い場合でも高精度の合焦制御を行うことが可能になる。
なお、図7の動作例では、ステップS6の判定を入れているが、デフォーカス量D1とデフォーカス量D2の差が閾値TH1以上の場合でも、デフォーカス量Dsとデフォーカス量D1,D2の各々との差が閾値TH2未満になる可能性はゼロではない。
このため、ステップS6の判定は省略してステップS5の後はステップS7に移行するようにしてもよい。
また、図1のデジタルカメラによれば、被写体が明るいときには、通常の位相差AFと同じように、デフォーカス量D2に基づく合焦制御が行われるため、高速かつ高精度の合焦制御が可能となる。
また、図1のデジタルカメラによれば、Δ1とΔ2がいずれかが閾値TH以上のときには、コントラストAF方式による合焦制御が行われる。このため、被写体が暗くかつデフォーカス量Dsの信頼性が低くなる状況でも、オートフォーカスが不能となるのを防ぐことができる。
なお、図7のステップS10では、システム制御部11が、コントラストAFを行う代わりに、最新の撮像画像信号G2から求められたデフォーカス量D2に基づきフォーカスレンズを駆動してもよい。
このようにすることで、被写体が暗くかつデフォーカス量Dsの信頼性が低くなる状況でも、オートフォーカスが不能となるのを防ぐことができる。また、コントラストAF方式に移行せずにすむため、オートフォーカス完了までの時間を短くすることができる。
また、図7のステップS10において、システム制御部11は、コントラストAFを行うことなく、オートフォーカスが不能であることを表示部23に表示させる等によってユーザに通知してもよい。この場合、システム制御部11は通知部として機能する。
このようにすることで、マニュアルによりフォーカス調整をさせるモードへの移行を早期の段階でユーザに促すことができ、シャッタチャンスを逃す可能性を減らすことができる。
また、図7のステップS10において、システム制御部11は、撮像光学系の合焦制御を行わずに、処理を終了させてもよい。また、図7のステップS10において、システム制御部11は、予め決められた合焦位置にフォーカスレンズを移動させる合焦制御を行ってオートフォーカスを完了させてもよい。
また、図7の動作例では、被写体が暗いときにステップS4以降の処理を行うものとした。しかし、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御が有効となるのは、位相差検出用画素の検出信号レベルが低くなるような撮像状況であり、被写体が暗いときだけに限らない。
例えば、撮像素子5に入射する光線角度が大きくなって位相差検出用画素に入射する光が少なくなるような場合(広角撮像時)にステップS4以降の処理を行ってもよい。または、位相差検出用画素の検出信号レベルが小さい場合にステップS4以降の処理を行ってもよい。
また、図7のステップS8では、Δ1とΔ2の各々と閾値TH2との比較で、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かを判定している。この変形例として、Δ1とΔ2のばらつきによって、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かを判定してもよい。
例えば、システム制御部11は、ばらつきを示す数値としてΔ1とΔ2の分散を求め、この分散が閾値TH3(第二の閾値)未満の場合にデフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うと判定してステップS9の処理を行う。一方、システム制御部11は、この分散が閾値TH3以上の場合にデフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行わないと判定してステップS10の処理を行う。
Δ1とΔ2のばらつきが大きいということは、デフォーカス量Dsの値の信頼性が低いと判断できる。このため、Δ1とΔ2のばらつきによってデフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かを判定することでも、図7の動作例と同様の効果を得ることができる。
なお、図7の動作例では、ステップS4にて2つの撮像画像信号を取得し、ステップS5において2つのデフォーカス量を算出し、ステップS7において2つの撮像画像信号を加算してデフォーカス量を算出するものとした。
しかし、ステップS4にて、連続して撮像して得られた撮像画像信号を新しいものから3つ以上取得し、この3つ以上の撮像画像信号の各々からステップS5にてデフォーカス量D1,D2,D3,・・・を算出し、ステップS7において、この3つ以上の撮像画像信号のうち対応する位相差検出用画素の検出信号同士を加算した信号からデフォーカス量Dsを算出し、3つ以上のデフォーカス量D1,D2,D3,・・・と、デフォーカス量Dsとの比較により、ステップS9の処理を行うか否かを判定してもよい。
図8は、図1に示すデジタルカメラの動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図8において図7と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
図8の動作例では、図7で説明したステップS1の後にステップS4〜ステップS7の処理が行われる。
そして、システム制御部11は、ステップS7の判定がNOであればステップS21にて内部メモリのフラグを“1”にする。また、システム制御部11は、ステップS7の判定がYESであればステップS22にて内部メモリのフラグを“0”にする。
ステップS21とステップS22の後、オートフォーカスの実行指示があると(ステップS23:YES)、システム制御部11は図7のステップS2と同じ方法で被写体の明るさを判定する(ステップS24)。オートフォーカスの実行指示がない場合(ステップS23:NO)はステップS4に処理が戻る。
ステップS24の判定がNOのときは、ステップS11とステップS12の処理が順次行われて、オートフォーカスが完了する。
ステップS24の判定がYESのときは、システム制御部11が内部メモリのフラグを確認する(ステップS25)。システム制御部11は、フラグ=1であればステップS9の処理を行い、フラグ=0であればステップS10の処理を行う。
以上のように、図8の動作例によれば、オートフォーカスの実行指示がなされる前に、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かをシステム制御部11が判定する。このため、オートフォーカスの実行指示がなされてからオートフォーカスが完了するまでの時間を図7の例と比較して短縮することができる。したがって、高速のオートフォーカスが可能になる。
図9は、図1に示すデジタルカメラの変形例を示す図である。図9のデジタルカメラは、動体検出部26を追加した点を除いては図1と同じ構成である。
動体検出部26は、撮像素子5により連続して撮像して得られる複数の撮像画像信号を利用して、撮像中の被写体に動体が含まれるか否かを検出する。
動体検出部26は、複数の撮像画像信号のうち、選択されているAFエリア53から得られた画像信号同士の比較(例えばブロックマッチングや特許文献3に記載の方法等)によって、選択されているAFエリア53内における主要被写体の動きベクトルを算出する。
動体検出部26は、動きベクトルの大きさが所定値以上であれば動体ありと判定し、動きベクトルの大きさが所定値未満であれば動体なしと判定する。
図9に示すデジタルカメラの位相差AF処理部19は、動体検出部26によって動体ありが検出された場合には、図7,8のステップS5において、撮像画像信号G1,G2毎に設定するAFエリア53に対応する範囲の位置を、動体の動きに応じて移動させて第一のデフォーカス量を算出する。また、位相差AF処理部19は、動体検出部26によって動体ありが検出された場合には、図7,8のステップS7において、撮像画像信号G1,G2毎に設定するAFエリア53に対応する範囲の位置を、動体の動きに応じて移動させて第二のデフォーカス量を算出する。
図10は、図9のデジタルカメラの位相差AF処理部19によるデフォーカス量D2の算出手順を説明する図である。
図10(a)は撮像画像信号G1を示している。図10(a)には、撮像画像信号G1のうち、選択されているAFエリア53に対応する範囲53aが示されている。
図10(b)は撮像画像信号G2を示している。図10(b)には、撮像画像信号G2のうち、選択されているAFエリア53に対応する範囲53aが示されている。図10(a)と図10(b)を比較して分かるように、撮像画像信号G1,G2に含まれる物体Hは、右方向に移動する動体として動体検出部26により検出される。
図9に示すデジタルカメラの位相差AF処理部19は、動体検出部26により動体Hが検出された場合は、撮像画像信号G2から抽出すべき画像信号の範囲53aを、動体Hの動きベクトルに基づく方向に、動きベクトルの大きさだけ、図10(c)のように移動させる。移動後の範囲を符号53aaとする。
そして、この状態で、位相差AF処理部19は、図10(c)の範囲53aa内の画像信号に含まれる位相差検出用画素の検出信号を用いて、デフォーカス量D2を算出する。
また、位相差AF処理部19は、動体検出部26により動体Hが検出された場合は、図7,8のステップS7において、図10(a)に示す撮像画像信号G1の範囲53aにある各位相差検出用画素52の検出信号と、図10(c)に示す撮像画像信号G2の範囲53aaにおいて該検出信号と同じ位置にある検出信号とを加算する。そして、位相差AF処理部19は、加算後の検出信号を用いてデフォーカス量Dsを算出する。
範囲53a,53aaにおいて例えば左上角を原点としたときに、各範囲において任意の位相差検出用画素52の検出信号の座標を(xi、yi)とすると、同じ位置にある検出信号とは、座標(xi、yi)が同じ値の検出信号のことを言う。
このように、図9のデジタルカメラは、動体が検出されたときには、選択されているAFエリア53を固定にせず、AFエリア53を動体に追従させて動かす。このようにすることで、撮像画像信号G1の範囲53a内の画像信号に基づく画像と、撮像画像信号G2の範囲53aa内のAFエリア53に対応する画像信号に基づく画像とで、主要部の位置が大きく変化することがなくなる。このため、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かの判定精度を向上させることができる。
なお、図10の説明では、AFエリア53に対応する範囲53aの大きさを固定にしているが、動体が検出されたときには、範囲53aの大きさを、検出された動体の面積に応じて変更してもよい。
例えば、図11に示すように、範囲53aを範囲53axまで狭める。これにより、範囲53axにおいては、範囲53aと比較して動体Hの背景の占める割合が減少する。
このため、撮像画像信号G1の範囲53ax内の画像信号に基づく画像と、撮像画像信号G2の範囲53ax内の画像信号に基づく画像との一致度が高くなる。この結果、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かの判定精度を向上させることができる。
なお、図9に示すデジタルカメラは、周知の手ブレ補正機能を持っていることが好ましい。手ブレ補正機能があることで、撮像素子5によって撮像される画像のブレが抑制される。このため、画像全体の動きを排除することができ、動体検出部26によって動体のみを精度良く検出することが可能となる。この結果、デフォーカス量Dsに基づく合焦制御を行うか否かの判定精度を向上させることができる。
本明細書では撮像装置としてデジタルカメラを例にしたが、以下では、撮像装置としてカメラ付のスマートフォンの実施形態について説明する。
図12は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。図12に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図13は、図12に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。図13に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図12に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体201の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205やマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。また、図12に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図12に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、当該スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210や外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部220は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラにおける外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び操作部14以外の構成を含む。カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。図12に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示することや、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用することができる。また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等などを付加して記録部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、カメラ部208の撮像素子として撮像素子5を用い、主制御部220において図7,8,10,11で説明した処理を行うことで、高速高精度の合焦制御が可能になる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部、及び、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部を含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、上記撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、上記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の上記第1の信号検出部及び上記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出部と、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第1の信号検出部の検出信号について、上記範囲において位置が同じ検出信号同士を加算し、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第2の信号検出部の検出信号について、上記範囲において位置が同じ検出信号同士を加算し、加算後の上記第1の信号検出部の検出信号と上記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出部と、上記複数の第一のデフォーカス量と上記第二のデフォーカス量との比較により、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定部と、を備えるものである。
開示された撮像装置において、上記判定部は、上記複数の第一のデフォーカス量の各々と上記第二のデフォーカス量との差が全て第一の閾値より小さい場合に、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うと判定してもよい。
開示された撮像装置において、上記判定部は、上記複数の第一のデフォーカス量の各々と上記第二のデフォーカス量との差のばらつきが第二の閾値より小さい場合に、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うと判定してもよい。
開示された撮像装置において、上記判定部は、上記撮像素子によって撮像される被写体の明るさが閾値より小さい場合に上記判定を行ってもよい。
開示された撮像装置は、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行わないと上記判定部により判定された場合に、上記撮像光学系の合焦制御が不能であることを通知する通知部を更に備えてもよい。
開示された撮像装置は、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行わないと上記判定部により判定された場合に、上記合焦制御を行わない、又は、予め決められた合焦位置にしたがって合焦制御を行ってもよい。
開示された撮像装置において、上記判定部は、上記撮像光学系の合焦制御の実行指示がなされる前に上記判定を行ってもよい。
開示された撮像装置は、上記複数回の撮像の各々によって得られる撮像画像信号を利用して、撮像中の被写体に動体が含まれるか否かを検出する動体検出部を更に備えてもよく、上記第一のデフォーカス量算出部は、上記動体検出部により被写体に動体が含まれることが検出された場合に、上記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する上記範囲を、上記動体の動きに応じて移動させて上記第一のデフォーカス量を算出し、上記第二のデフォーカス量算出部は、上記動体検出部により被写体に動体が含まれることが検出された場合に、上記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する上記範囲を、上記動体の動きに応じて移動させて上記第二のデフォーカス量を算出してもよい。
開示された撮像装置において、上記第一のデフォーカス量算出部及び上記第二のデフォーカス量算出部は、上記動体検出部によって動体が検出された場合には、上記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する上記範囲の大きさを上記動体の面積に応じて変更してもよい。
開示された合焦制御方法は、撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、上記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の上記第1の信号検出部及び上記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出ステップと、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第1の信号検出部の検出信号について、上記範囲において位置が同じ検出信号同士を加算し、上記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち上記範囲の上記第2の信号検出部の検出信号について、上記範囲において位置が同じ検出信号同士を加算し、加算後の上記第1の信号検出部の検出信号と上記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出ステップと、上記複数の第一のデフォーカス量と上記第二のデフォーカス量との比較により、上記第二のデフォーカス量に基づいた上記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定ステップと、を備えるものである。
本発明は、デジタルカメラ等に適用して利便性が高く、有効である。
1 撮像レンズ
2 絞り
5 撮像素子
11 システム制御部(通知部、判定部)
18 コントラストAF処理部
19 位相差AF処理部(第一のデフォーカス量算出部、第二のデフォーカス量算出部)26 動体検出部
50 撮像面
51 画素
52,52A,52B 位相差検出用画素
53 AFエリア

Claims (10)

  1. 撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部、及び、前記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部を含み、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、前記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の前記第1の信号検出部及び前記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出部と、
    前記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち前記範囲の前記第1の信号検出部の検出信号について、同じ前記第1の信号検出部の検出信号同士を加算し、前記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち前記範囲の前記第2の信号検出部の検出信号について、同じ前記第2の信号検出部の検出信号同士を加算し、加算後の前記第1の信号検出部の検出信号と前記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出部と、
    前記複数の第一のデフォーカス量と前記第二のデフォーカス量との比較により、前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定部と、を備える撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記判定部は、前記複数の第一のデフォーカス量の各々と前記第二のデフォーカス量との差が全て第一の閾値より小さい場合に、前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行うと判定する撮像装置。
  3. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記判定部は、前記複数の第一のデフォーカス量の各々と前記第二のデフォーカス量との差のばらつきが第二の閾値より小さい場合に、前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行うと判定する撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記判定部は、前記撮像素子によって撮像される被写体の明るさが閾値より小さい場合に前記判定を行う撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行わないと前記判定部により判定された場合に、前記撮像光学系の合焦制御が不能であることを通知する通知部を更に備える撮像装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行わないと前記判定部により判定された場合に、前記合焦制御を行わない、又は、予め決められた合焦位置にしたがって合焦制御を行う撮像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記判定部は、前記撮像光学系の合焦制御の実行指示がなされる前に前記判定を行う撮像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記複数回の撮像の各々によって得られる撮像画像信号を利用して、撮像中の被写体に動体が含まれるか否かを検出する動体検出部を更に備え、
    前記第一のデフォーカス量算出部は、前記動体検出部により被写体に動体が含まれることが検出された場合に、前記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する前記範囲を、前記動体の動きに応じて移動させて前記第一のデフォーカス量を算出し、
    前記第二のデフォーカス量算出部は、前記動体検出部により被写体に動体が含まれることが検出された場合に、前記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する前記範囲を、前記動体の動きに応じて移動させて前記第二のデフォーカス量を算出する撮像装置。
  9. 請求項8記載の撮像装置であって、
    前記第一のデフォーカス量算出部及び前記第二のデフォーカス量算出部は、前記動体検出部によって動体が検出された場合には、前記複数回の撮像によって得られる撮像画像信号に対して設定する前記範囲の大きさを前記動体の面積に応じて変更する撮像装置。
  10. 撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、前記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子によって連続して行われる複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち、前記撮像素子の撮像面におけるフォーカスを合わせる対象となるエリアに対応する範囲の前記第1の信号検出部及び前記第2の信号検出部の検出信号、を用いて複数の第一のデフォーカス量を算出する第一のデフォーカス量算出ステップと、
    前記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち前記範囲の前記第1の信号検出部の検出信号について、同じ前記第1の信号検出部の検出信号同士を加算し、前記複数回の撮像の各々によって得られた撮像画像信号のうち前記範囲の前記第2の信号検出部の検出信号について、同じ前記第2の信号検出部の検出信号同士を加算し、加算後の前記第1の信号検出部の検出信号と前記第2の信号検出部の検出信号を用いて第二のデフォーカス量を算出する第二のデフォーカス量算出ステップと、
    前記複数の第一のデフォーカス量と前記第二のデフォーカス量との比較により、前記第二のデフォーカス量に基づいた前記撮像光学系の合焦制御を行うか否かを判定する判定ステップと、を備える合焦制御方法。
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