JP2012008212A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の撮像装置は、被写体像を形成する結像光学系と、被写体像を光電変換する複数の画素を含む撮像素子と、結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光する複数の焦点検出用画素から得られる複数の焦点検出用信号の位相差に基づいてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、デフォーカス量算出部において算出されたデフォーカス量に応じて合焦状態となるように結像光学系を駆動するフォーカス部と、被写体像の信号成分の解析結果に基づき、デフォーカス量を算出する前に、複数の焦点検出用信号に対するフレーム間加算の実施の可否を判定する加算可否決定部と、加算可否決定部の判定結果に基づいてフレーム間加算を行うフレーム間加算処理部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、焦点検出機能を有する撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置においては、撮像素子から出力される画素信号に応じて焦点検出を行う技術が提案されている。具体的には、結像光学系を通過した光束を受光して画素信号を出力する撮影用の画素群と、該結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束のみを受光して画素信号を出力する焦点検出用の複数の画素群と、をそれぞれ撮像素子に設けた構成において、該焦点検出用の複数の画素群から出力される画素信号の位相差に応じて焦点検出を行う、位相差検出方式と呼称される焦点検出手法が提案されている。
しかしながら、位相差検出方式を用いた焦点検出においては、例えば、被写体が低照度の場合、及び、大デフォーカスが生じている場合等に、焦点検出画素から得られる信号レベルが低下してしまう。そして、このような信号レベルの低下に伴ってS/Nが低下するため、単純にゲインアップ処理をして相関演算を行った場合に、演算結果において誤差が生じることにより好適な焦点検出を行うことができない、という問題点がある。
一方、前述の問題点を回避する目的において、例えば特許文献1には、前述の位相差検出方式を用いて焦点検出を行う撮像装置であって、焦点検出用の画素群からの出力信号に対して、焦点検出用の画素群周辺に存在する焦点検出画素からの出力信号を加算合成した合成信号を用い、デフォーカス量(焦点ずれ量)を決定するための相関演算を行う構成が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された構成によれば、前述の合成信号を生成する目的において周辺画素の画素加算を実施する際にLPF効果が生じるため、個々の焦点検出画素から出力される出力信号に比べて信号の高調波成分が減少してしまう。そのため、特許文献1に開示された構成によれば、前述の相関演算の演算結果における分解能が低下してしまう、という課題が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、焦点検出用画素から得られる信号レベルが小さい場合であっても、相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制可能な撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、被写体像を形成する結像光学系と、前記被写体像を光電変換する複数の画素を含む撮像素子と、前記結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光する複数の焦点検出用画素から得られる複数の焦点検出用信号の位相差に基づいて、デフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、前記デフォーカス量算出部において算出された前記デフォーカス量に応じて合焦状態となるように前記結像光学系を駆動するフォーカス部と、前記被写体像の信号成分の解析結果に基づき、前記デフォーカス量を算出する前に、前記複数の焦点検出用信号に対するフレーム間加算の実施の可否を判定する加算可否決定部と、前記加算可否決定部の判定結果に基づいてフレーム間加算を行うフレーム間加算処理部と、を有する撮像装置を提供することができる。
本発明の一態様において、前記加算可否決定部は、前記解析結果と、1又は複数の閾値と、を比較した比較結果に基づき、前記複数の焦点検出用信号に対するフレーム間加算の実施の可否、及び、前記複数の焦点検出用信号に対してフレーム間加算を実施する際の加算フレーム数をそれぞれ決定することが好ましい。
本発明の一態様において、前記解析結果は、前記焦点用検出画素から得られる前記複数の焦点検出用信号に含まれる高周波成分量であることが好ましい。
本発明の一態様において、前記解析結果は、前記撮像素子からの前記被写体像の画像信号に含まれる高周波成分量であることが好ましい。
本発明の一態様において、前記複数の焦点検出用画素は、前記撮像素子に含まれることが好ましい。
本発明の一態様において、前記焦点検出画素は、前記撮像素子とは別に設けられたセンサに含まれる画素であることが好ましい。
本発明の一態様において、前記複数の焦点検出用信号は、動画の映像信号であることが好ましい。
本発明における撮像装置によれば、焦点検出用画素から得られる信号レベルが小さい場合であっても、相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制可能である。
本発明の実施例に係る撮像装置の要部を示す構成図。 本発明の実施例に係る相関演算部の具体的な構成の一例を示すブロック図。 本発明の実施例に係る撮像素子の撮像面において、焦点検出用の画素が撮像面の1行にのみ設けられている場合の画素配列を説明するための模式図。 本発明の実施例に係る撮像素子の撮像面において、焦点検出用の画素が撮像面の複数行に設けられている場合の画素配列を説明するための模式図。 本発明の実施例に係るフレーム間加算回路の具体的な構成の一例を示す図。 本発明の実施例に係るフレーム間加算回路の具体的な構成の、図5とは異なる例を示す図。 本発明の実施例の変形例に係る撮像装置の構成を説明するための図。 本発明の実施例の変形例に係るセンサの撮像面における、焦点検出用の複数の画素対の画素配列を説明するための模式図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
まず、図1に基づき、本実施例に係わる撮像装置の構成を説明する。図1は、本実施例に係わる撮像装置の構成を示す構成図である。
撮像装置1は、撮像素子11、撮像素子駆動回路12、焦点検出画素分離部13、相関演算部14、デフォーカス量算出回路15、補間回路16、画像処理部17、フォーカス部18、及び被写体像を形成する結像光学系19を含んで構成されている。例えば、撮像装置1は、オートフォーカス(以下、AFという)機能を有するデジタルカメラ等であり、対物光学系である結像光学系19を介して受光した被写体像が撮像素子11上で結像し、撮像素子11からの撮像信号が画像処理部17で画像処理され、画像データが図示しない記録媒体等に記録される。
後述するように、撮像素子11は、被写体像を光電変換する複数の画素を含む。より具体的には、撮像素子11は、撮影用の画素と、焦点検出用の画素を含み、撮像素子駆動回路12によって駆動され、動画の映像信号である画像信号VSを出力する。
撮像素子駆動回路12は、撮像素子11に水平同期信号HDと垂直同期信号VDを出力して、撮像素子11における2次元のマトリックス状に配置された複数の画素を所定の順序で駆動する。さらに、撮像素子駆動回路12は、水平同期信号HDと垂直同期信号VDに基づいて、撮像素子11の読み出し画素の位置情報である読み出し位置情報PIを焦点検出画素分離部13に出力すると共に、相関タイミング信号TCを相関演算部14に出力する。
ここで、例えば、読み出し位置情報PIは、マトリックス状の複数の画素の位置に対応した、所定のタイミングを有するパルス信号である。例えば、撮像素子駆動回路12から出力される制御信号(VD,HD,PI,TC)各々は、レリーズボタンの操作に同期して出力される。
焦点検出画素分離部13は、撮像素子駆動回路12からの読み出し位置情報PIに基づいて、撮像素子11からの画像信号VSの種類を示す画素種別信号PSを生成して、相関演算部14に出力する回路である。
画素種別信号PSは、焦点検出画素指示信号IFと瞳指示信号ABとを含む。焦点検出画素指示信号IFは、その画像信号VSが、焦点検出用の画素の信号であることを示す信号である。瞳指示信号ABは、結像光学系19の異なる瞳領域、ここでは所定の瞳領域A,Bのいずれの瞳領域に対応する画素の信号かを示す信号である。よって、相関演算部14は、瞳指示信号ABにより、入力された画像信号VSが焦点検出用の画素の信号であるときに、瞳領域A,Bのいずれの瞳領域に対応する信号であるかを識別することができる。
被写体の同一の点からの光は、2つの瞳領域A,Bからの光束として、撮像素子上の焦点検出用の複数の画素対により受光される。焦点検出用の複数の画素は、複数の画素対からなり、各画素対の一方は、瞳領域Aからの光束を受光し、他方は、瞳領域Bからの光束を受光するように、各画素に対応するマイクロレンズあるいは遮光マスクが、撮像素子11に設けられている。瞳指示信号ABは、その2つの瞳領域A,Bのいずれの瞳領域の画像の信号であるかを示す。
焦点検出画素分離部13は、例えば、読み出し位置情報PIのパルス信号をカウントするカウンタと、焦点検出用の画素の位置に対応する値を保持する記憶部を内蔵し、カウント値が所定値(すなわち焦点検出用の画素の位置に対応する値)になったときに、焦点検出画素指示信号IFと、瞳領域A,Bのいずれかを示す瞳指示信号ABを出力するように構成されている。
相関演算部14には、撮像素子11からの画像信号VSと、焦点検出画素分離部13からの焦点検出画素指示信号IF及び瞳指示信号ABと、撮像素子駆動回路12からの相関タイミング信号TCとが入力される。
相関演算部14は、相関タイミング信号TCに基づいて、焦点検出用の複数の画素からの画像信号VSについての所定の相関演算を行い、演算結果CSをデフォーカス量算出回路15に出力する。
デフォーカス量算出部としてのデフォーカス量算出回路15は、相関演算部14の演算結果CSを用いて、デフォーカス量DFを算出して、フォーカス部18に出力する。すなわち、結像光学系19の2つの瞳領域A,Bを通過した光束をそれぞれ受光する複数の焦点検出用画素から複数の焦点検出用信号が取得され、この複数の焦点検出用信号を用いた相関演算により得られた演算結果(相関値)から位相差が算出される。そして、デフォーカス量算出回路15は、前記位相差に基づいてデフォーカス量を算出する。
フォーカス部18がデフォーカス量算出回路15において算出されたデフォーカス量DFに応じて合焦状態となるように結像光学系19を駆動することによって、撮像装置1のAF機能が実現される。
補間回路16は、撮像素子からの画像信号に対して補間処理を行い、その補間処理された画像信号を画像処理部17に出力する。具体的には、焦点検出用の画素は、撮影用の画素としては使用できないので、補間回路16は、焦点検出用の画素の位置の画素の画像信号を、周囲の撮像画素の信号を用いて補間して生成する。
撮像装置1は、図示しない操作部(例えば、デジタルカメラのレリーズボタン)からの操作信号に応じて、撮影処理の実行が指示され、その撮影処理の実行時に、焦点検出が行われてAF機能が実行される。
図2は、相関演算部14の構成を示すブロック図である。相関演算部14は、A瞳/B瞳分離回路21、高周波成分量検出回路22、加算可否決定回路23、フレーム間加算回路24、相関演算制御回路25、及び相関演算回路26を含んで構成されている。
A瞳/B瞳分離回路21には、画像信号VS、焦点検出画素指示信号IF及び瞳指示信号ABが入力される。A瞳/B瞳分離回路21は、焦点検出画素指示信号IFに基づいて、入力された画像信号VSが焦点検出用の画素の画像信号であることを判別する。さらに、A瞳/B瞳分離回路21は、瞳指示信号ABに基づいて、その焦点検出用の画素の画像信号VSが2つの瞳領域A,Bのいずれの瞳領域に対応する画素の画像信号であるかを判別する。よって、A瞳/B瞳分離回路21は、焦点検出画素指示信号IF及び瞳指示信号ABに基づいて、焦点検出用の画素の画像信号VSだけを、瞳領域A,B別に、高周波成分量検出回路22とフレーム間加算回路24に出力する。
高周波成分量検出回路22は、連続して入力された焦点検出用の画素の複数の画像信号VSについての高周波成分量を検出する。高周波成分量は、被写体像の信号成分の解析結果の一つである。
具体的には、A瞳領域あるいはB瞳領域の複数の画像信号VSが、高周波成分量検出回路22に連続的に入力される。高周波成分量検出回路22は、その連続的に入力された複数の画像信号VSから、高周波成分量を検出する。例えば、撮像素子11の1ライン上に焦点検出用の複数の画素が配置されている場合、そのライン上のA瞳領域の複数の画像信号VSが高周波成分量検出回路22に連続的に入力される。そして、高周波成分量検出回路22は、その連続に入力された2つの画像信号VS間の差をとり、かつその差の和をとることによって、被写体像の信号成分の解析結果としての高周波成分量を検出することができる。
瞳領域Aあるいは瞳領域Bの複数の画像信号VSは、フォーカスが比較的合っているときは、振幅値の変化が大きく、デフォーカス量が大きいときは、振幅値の変化が小さい。よって、高周波成分量は、デフォーカス量に対応する。
高周波成分量検出回路22は、検出した高周波成分の量に応じた検出信号HSを、加算可否決定回路23に出力する。すなわち、焦点検出用の複数の画素から得られる複数の焦点検出用信号に含まれる高周波成分量が、高周波成分量検出回路22から出力される。
なお、高周波成分量検出回路22は、撮像素子11からの撮影用の画素の画像信号VSに含まれる高周波成分量を検出するようにしてもよい。例えば、高周波成分量検出回路22Aを、図1において点線で示すように、撮像素子11の出力側に設け、その撮影用の画素の画像信号VSに含まれる高周波成分量を、加算可否決定回路23への検出信号HSとして利用してもよい。
加算可否決定部としての加算可否決定回路23は、検出信号HSに応じてフレーム間加算の可否を判定し、この判定に基づく加算可否信号TSをフレーム間加算回路24へ出力する。また、加算可否決定回路23は、フレーム間加算回路24の制御に用いるシフト信号SHCを生成して出力する。
フレーム間加算処理部としてのフレーム間加算回路24は、加算可否信号TSに応じて、A瞳/B瞳分離回路21から出力された焦点検出用の画素の画像信号VSに対するフレーム間加算処理を実施する。
図3は、撮像素子11の画素配列を説明するための模式図である。図3に示すように、複数の画素が、撮像素子11の撮像面11aにマトリックス状に配列されている。
図3は、例として、M×N(M,Nは整数)のマトリックス状に配置された複数の画素を含む撮像素子11の画素配列の一部を示している。図3は、水平方向に28画素を有する撮像素子の例を示す。撮像素子は、行fdに、瞳領域Aの光束を光電変換する焦点検出用の画素daを5個有しているとともに、瞳領域Bの光束を光電変換する焦点検出用の画素dbを5個有している。焦点検出用の複数の画素対da,dbは、行fd中に、複数の撮像画素の中に離散的に配置されている。なお、焦点検出用の画素da,dbは、撮影用の画素としては使用できないので、上述したように、焦点検出用の画素da,dbの位置の画素については、周囲の撮影用の画素から補間画素を生成する前処理を行って、撮影用の画像信号は生成される。
なお、図3では、焦点検出用の複数の画素対は、撮像面11aの1行にのみ設けられているが、図4に示すように、複数行に設けられていてもよい。図4は、焦点検出用の画素が撮像面11aの複数行に設けられている場合の、撮像素子11の画素配列を説明するための模式図である。
行fdにおいて、縦縞の画素daは、瞳領域Aからの光束を受光し、横縞の画素dbは、瞳領域Bからの光束を受光する。すなわち、行fd中の5個の画素daが、瞳領域Aからの光束を受光し、行fd中の5個の画素dbが、瞳領域Bからの光束を受光する。
撮影用の画素(da,db以外の画素)は、結像光学系19の状態(合焦、非合焦)に係らず、信号の位相が変化しない。しかし、焦点検出用の画素da,dbには、上述した偏心して配置されたマイクロレンズあるいは遮光マスクにより、結像光学系19の状態(合焦、非合焦)に応じて、互いに左右方向にずれた位置の光が入射する。よって、瞳領域A用の画素の画像は、撮像画素の画像よりわずかに右(あるいは左)に、瞳領域B用の画素の画像は、撮影画素の画像よりわずかに左(あるいは右)にシフトする。デフォーカス状態に応じてシフト量が大きくなり、シフト量とデフォーカス量には比例関係がある。この現象及び比例関係を利用して、検出されたデフォーカス量に応じて合焦状態となるように、結像光学系19を駆動することによって、AF機能が実現される。
ここで、焦点検出用の複数の画素対da,dbの信号中に、高周波成分量が大きいときは、一般にピントはフォーカス状態あるいはフォーカス状態に近い状態であり、高周波成分量が小さいときは、一般にピントはデフォーカス状態である。
図2に戻り、加算可否決定回路23は、1フレーム分の検出信号HSの値と、システムノイズ量及び演算ビット数等の値に基づいて予め決定された閾値thと、の比較を行う。
そして、加算可否決定回路23は、検出信号HSの値が閾値thより大きいという比較結果を得た場合に、デフォーカス量が小さいと判定し、フレーム間加算処理を実施させないようにするための加算可否信号TSをフレーム間加算回路24へ出力する。また、加算可否決定回路23は、検出信号HSの値が閾値th以下であるという比較結果を得た場合に、デフォーカス量が大きいと判定し、フレーム間加算処理を実施させるようにするための加算可否信号TSをフレーム間加算回路24へ出力する。
なお、本実施例によれば、図4に示したような、焦点検出用の画素が撮像面11aの複数行に設けられている場合において、加算可否決定回路23は、全ての行fdの焦点検出用の画素に対応する検出信号HSの値が蓄積されてから閾値thとの比較を行うものに限らず、最上段の行fdの焦点検出用の画素に対応する検出信号HSの値が入力された直後に閾値thとの比較を行うものであってもよい。そして、このような構成によれば、フレーム毎に変化する被写体を撮影するような場合であっても、該被写体の変化に追随可能な速度で加算可否信号TSを出力することができるため、好適にAF機能を動作させることができる。
また、本実施例によれば、加算可否決定回路23は、1フレーム分の検出信号HSの値と、複数の閾値th1、th2、・・・と、を比較した比較結果に応じ、後述のフレーム間加算回路24Aのフレーム間加算処理に用いられるフレーム数に関する情報を具備する、2つの加算可否信号TSA及びTSBを出力するように構成されるものであってもよい。
図5は、フレーム間加算回路24の構成を示す回路図である。フレーム間加算回路24は、2つのシフトレジスタ241及び244と、2つのマスク回路242及び245と、2つの加算回路243及び246と、を含んで構成されている。
図5のシフトレジスタ241及び244は、10個のフリップフロップ(以下、FFという)が直列に接続されているとともに、加算可否決定回路23からのシフト信号SHCに応じて入力信号を順番にシフトさせることができるようにそれぞれ構成されている。
シフトレジスタ241には、1ライン(前述の行fdに相当)分の焦点検出用の5つの画素daの画像信号VSが1フレーム分ずつ順次入力される。そして、図5に示したシフトレジスタ241によれば、直列に接続された10個のFFを有して構成されているため、所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを最大2フレーム分保持することができる。
また、図5に示したシフトレジスタ241によれば、画素daの画像信号VSの入力側から数えて5個目のFFが加算回路243に接続されているとともに、画素daの画像信号VSの入力側から数えて10個目のFFがマスク回路242を介して加算回路243に接続されている。すなわち、図5に示したシフトレジスタ241によれば、(p−1)フレーム目及びpフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが既に1〜10個目のFFに入力されている状態において、次の(p+1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが1〜5個目のFFに入力されると、pフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが6〜10個目のFFに出力されるとともに加算回路243に出力され、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSがマスク回路242に出力されるように構成されている。
マスク回路242は、フレーム間加算処理を実施しない旨の加算可否信号TSが入力された場合には、シフトレジスタ241の6〜10個目のFFから出力された、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させないように動作する。このようなマスク回路242の動作に応じ、加算回路243は、pフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算結果信号GAとして出力する。すなわち、加算回路243は、デフォーカス量が小さい場合には、フレーム間加算処理を実施せずに、1ライン分の画像信号VSをそのまま加算結果信号GAとして出力する。
また、マスク回路242は、フレーム間加算処理を実施する旨の加算可否信号TSが入力された場合には、シフトレジスタ241の6〜10個目のFFから出力された、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させるように動作する。このようなマスク回路242の動作に応じ、加算回路243は、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSと、pフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSと、を加算処理した加算結果を加算結果信号GAとして出力する。すなわち、加算回路243は、デフォーカス量が大きい場合には、フレーム間加算処理を実施することにより、1ライン分の画像信号VSを前後2フレーム間において加算した加算結果を加算結果信号GAとして出力する。
一方、シフトレジスタ244には、1ライン(前述の行fdに相当)分の焦点検出用の5つの画素dbの画像信号VSが1フレーム分ずつ順次入力される。そして、図5に示したシフトレジスタ241によれば、直列に接続された10個のFFを有して構成されているため、所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを最大2フレーム分保持することができる。
また、図5に示したシフトレジスタ244によれば、画素dbの画像信号VSの入力側から数えて5個目のFFが加算回路246に接続されているとともに、画素dbの画像信号VSの入力側から数えて10個目のFFがマスク回路245を介して加算回路246に接続されている。すなわち、図5に示したシフトレジスタ244によれば、(p−1)フレーム目及びpフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが既に1〜10個目のFFに入力されている状態において、次の(p+1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが1〜5個目のFFに入力されると、pフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが6〜10個目のFFに出力されるとともに加算回路246に出力され、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSがマスク回路245に出力されるように構成されている。
マスク回路245は、フレーム間加算処理を実施しない旨の加算可否信号TSが入力された場合には、シフトレジスタ244の6〜10個目のFFから出力された、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させないように動作する。このようなマスク回路245の動作に応じ、加算回路246は、pフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算結果信号GBとして出力する。すなわち、加算回路246は、デフォーカス量が小さい場合には、フレーム間加算処理を実施せずに、1ライン分の画像信号VSをそのまま加算結果信号GBとして出力する。
また、マスク回路245は、フレーム間加算処理を実施する旨の加算可否信号TSが入力された場合には、シフトレジスタ244の6〜10個目のFFから出力された、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させるように動作する。このようなマスク回路245の動作に応じ、加算回路246は、(p−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSと、pフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSと、を加算処理した加算結果を加算結果信号GBとして出力する。すなわち、加算回路246は、デフォーカス量が大きい場合には、フレーム間加算処理を実施することにより、1ライン分の画像信号VSを前後2フレーム間において加算した加算結果を加算結果信号GBとして出力する。
なお、本実施例によれば、焦点検出用の画素から出力される画素信号に対してフレーム間加算処理を施す際に、常に前後2フレームを加算するような構成を有するものに限らず、加算対象のフレーム数を選択的に変更可能な構成を有するものであってもよい。
例えば図6に示すようなフレーム間加算回路24Aによれば、フレーム間加算処理に用いられるフレーム数を1〜4のいずれかとして選択できるように構成されている。
フレーム間加算回路24Aのシフトレジスタ241A及び244Aは、20個のFFが直列に接続されているとともに、加算可否決定回路23からのシフト信号SHCに応じて入力信号を順番にシフトさせることができるようにそれぞれ構成されている。
すなわち、図6に示したシフトレジスタ241Aによれば、所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを最大4フレーム分保持することができる。また、図6に示したシフトレジスタ244Aによれば、所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを最大4フレーム分保持することができる。
図6に示したシフトレジスタ241Aによれば、画素daの画像信号VSの入力側から数えて5個目のFFが加算回路243に接続されており、画素daの画像信号VSの入力側から数えて10個目のFFがマスク回路242Aを介して加算回路243に接続されているとともに、画素daの画像信号VSの入力側から数えて15個目及び20個目のFFがマスク回路242Bを介して加算回路243に接続されている。すなわち、図6に示したシフトレジスタ241Aによれば、(q−3)フレーム目〜qフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが既に1〜20個目のFFに入力されている状態において、次の(q+1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが1〜5個目のFFに入力されると、(q−3)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSがマスク回路242Bに出力され、(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが16〜20個目のFF及びマスク回路242Bに出力され、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが11〜15個目のFF及びマスク回路242Aに出力され、qフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSが6〜10個目のFF及び加算回路243に出力されるように構成されている。
マスク回路242Aは、加算回路243におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が1(フレーム間加算処理を実施しないことと同義)または3である旨の加算可否信号TSAを検出した場合には、シフトレジスタ241Aの6〜10個目のFFから出力された、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させないように動作する。また、マスク回路242Aは、加算回路243におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が2または4である旨の加算可否信号TSAを検出した場合には、シフトレジスタ241Aの6〜10個目のFFから出力された、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させるように動作する。
マスク回路242Bは、加算回路243におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が1(フレーム間加算処理を実施しないことと同義)または2である旨の加算可否信号TSBを検出した場合には、シフトレジスタ241Aの11〜20個目のFFから出力された、(q−3)フレーム目及び(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させないように動作する。また、マスク回路242Bは、加算回路243におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が3または4である旨の加算可否信号TSBを検出した場合には、シフトレジスタ241Aの11〜20個目のFFから出力された、(q−3)フレーム目及び(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSを加算回路243に入力させるように動作する。
すなわち、フレーム間加算回路24Aの加算回路243は、デフォーカス量が比較的小さい場合には、フレーム間加算処理を実施せずに、qフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSをそのまま加算結果信号GAとして出力する。また、フレーム間加算回路24Aの加算回路243は、デフォーカス量が比較的大きい場合には、(q−3)フレーム目〜qフレーム目における所定の1ライン分の画素daの画像信号VSに対し、デフォーカス量の大きさに応じたフレーム数のフレーム間加算処理を実施して得られた加算結果を加算結果信号GAとして出力する。
一方、図6に示したシフトレジスタ244Aによれば、画素dbの画像信号VSの入力側から数えて5個目のFFが加算回路246に接続されており、画素dbの画像信号VSの入力側から数えて10個目のFFがマスク回路245Aを介して加算回路246に接続されているとともに、画素dbの画像信号VSの入力側から数えて15個目及び20個目のFFがマスク回路245Bを介して加算回路246に接続されている。すなわち、図6に示したシフトレジスタ244Aによれば、(q−3)フレーム目〜qフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが既に1〜20個目のFFに入力されている状態において、次の(q+1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが1〜5個目のFFに入力されると、(q−3)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSがマスク回路245Bに出力され、(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが16〜20個目のFF及びマスク回路245Bに出力され、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが11〜15個目のFF及びマスク回路245Aに出力され、qフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSが6〜10個目のFF及び加算回路246に出力されるように構成されている。
マスク回路245Aは、加算回路246におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が1(フレーム間加算処理を実施しないことと同義)または3である旨の加算可否信号TSAを検出した場合には、シフトレジスタ244Aの6〜10個目のFFから出力された、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させないように動作する。また、マスク回路245Aは、加算回路246におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が2または4である旨の加算可否信号TSAを検出した場合には、シフトレジスタ244Aの6〜10個目のFFから出力された、(q−1)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させるように動作する。
マスク回路245Bは、加算回路246におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が1(フレーム間加算処理を実施しないことと同義)または2である旨の加算可否信号TSBを検出した場合には、シフトレジスタ244Aの11〜20個目のFFから出力された、(q−3)フレーム目及び(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させないように動作する。また、マスク回路245Bは、加算回路246におけるフレーム間加算処理に用いられるフレーム数が3または4である旨の加算可否信号TSBを検出した場合には、シフトレジスタ244Aの11〜20個目のFFから出力された、(q−3)フレーム目及び(q−2)フレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSを加算回路246に入力させるように動作する。
すなわち、フレーム間加算回路24Aの加算回路246は、デフォーカス量が比較的小さい場合には、フレーム間加算処理を実施せずに、qフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSをそのまま加算結果信号GBとして出力する。また、フレーム間加算回路24Aの加算回路246は、デフォーカス量が比較的大きい場合には、(q−3)フレーム目〜qフレーム目における所定の1ライン分の画素dbの画像信号VSに対し、デフォーカス量の大きさに応じたフレーム数のフレーム間加算処理を実施して得られた加算結果を加算結果信号GBとして出力する。
なお、本実施例のフレーム間加算回路24及び24Aによれば、各シフトレジスタをフレームメモリに置きかえて構成することも可能である。
図2に戻り、相関演算制御回路25は、撮像素子駆動回路12からの相関タイミング信号TCに基づき、相関演算回路26における相関演算のタイミング等を制御するための制御信号SSを生成して出力する。
相関演算回路26は、フレーム間加算回路24(またはフレーム間加算回路24A)から出力される加算結果信号GA及びGBによる相関演算を制御信号SSによる制御に基づいて行う。そして、相関演算回路26は、前記相関演算により得られた演算結果を相関演算結果信号CSとして出力する。
なお、本実施例においては、公知の相関演算回路の構成を適宜組み替えたものを相関演算回路26として用いることができる。そのため、相関演算回路26の具体的な構成については、説明を省くものとする。
ところで、被写体の照度が低い場合、または、大デフォーカスが生じている場合等においては、焦点検出用の画素対から出力される画素信号の振幅値(波高値)が低くなるとともに、該画素信号のS/Nが低くなる傾向がある。そして、例えば、S/Nの低い画素信号をそのまま用いて相関演算を行った場合、該相関演算において誤差が発生し易くなることにより、適切な焦点検出を行うことができず、結果的に、AF機能の動作が不安定になってしまうという問題が生じる。
例えば、焦点検出用の画素対から出力される画素信号の振幅値が低い場合に、該画素信号のゲインを単に上げただけでは、該画素信号に含まれるノイズの振幅値も含めて増幅されてしまうため、増幅前の画素信号と比べてもS/Nがほとんど改善せず、相関演算による焦点検出に適した画像信号を得ることができない。
一方、例えば、焦点検出用の画素対から出力される画素信号の振幅値が低い場合に、該画素対から1フレーム中に出力される複数の周辺画素信号を加算すると、加算後の画素信号における振幅値が加算前に比べて増加する反面、加算後の信号に含まれる高周波成分量が減ってしまうため、デフォーカス量に応じた正確な焦点検出を行うことができない。
これに対し、本実施例によれば、焦点検出用の画素対から出力される画素信号の振幅値が低い場合、すなわち、焦点検出用の画素対から出力される画素信号のS/Nが低い場合であっても、複数のフレーム間において得られた画素信号を高周波成分量の多寡に応じて加算することにより、加算前に比べてS/Nが改善された画素信号を用いて相関演算を行うことができる。そのため、本実施例によれば、焦点検出の際の相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制することができる。
また、本実施例によれば、図3に例示したような、撮像素子11の撮像面11aの1行にのみ焦点検出用の画素対が設けられている構成であっても、焦点検出の際の相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制することが十分可能である。そのため、本実施例によれば、撮像素子に配置可能な撮影用の画素数を増やすことができ、結果的に、被写体を撮影する際の画質を向上させることができる。
なお、以上に述べた本実施例は、デジタルカメラに対して適用されるものに限らず、例えば、監視カメラ及び内視鏡等の他の撮像装置に対して適用されるものであってもよい。
ところで、以上に述べた本実施例の撮像装置では、焦点検出用の複数の画素対の画像信号VSに含まれる高周波成分量に基づいて、あるいは撮像素子11の撮影用の複数の画素の画像信号VSに含まれる高周波成分量に基づいて、フレーム間加算処理の可否(またはフレーム間加算処理に用いられるフレーム数)が決定されている。
ここで、被写体像の信号成分の解析結果として高周波成分量を用いるとともに、該解析結果の確認を行う目的において、撮像素子11の撮影用の複数の画素の平均輝度値を併せて用いるものであってもよい。
また、以上に述べた本実施例によれば、焦点検出用の複数の画素対が、被写体を撮影する撮像素子上に設けられるものに限らず、そのような撮像素子とは別に設けられるものであってもよい。
図7は、本実施例の変形例に係る撮像装置1Aの構成を説明するための図である。なお、図7における図1と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。図7に示すように、デジタルカメラである撮像装置1Aの結像光学系19から入射された光は、ハーフミラーを有するミラー41に設けられたサブミラー42に当たり反射する。サブミラー42からの反射光は、さらにサブミラー43において反射され、焦点検出用の複数の画素対及び相関演算部を含むセンサ44に入射する。センサ44は、検出した位相差に応じてデフォーカス量DFを出力する。
被写体の撮影時においては、ミラー41がアップし、シャッタ45が駆動されて、撮像素子11Aに被写体からの光が入射する。撮像素子11Aは、焦点検出用の複数の画素対を含まない。撮像素子11Aからの画像信号VSは、画像処理部46に入力され、図示しない記録媒体に記録され、さらに、例えば電子ビューファインダー(EVF)47に出力されて、撮影された被写体像が表示される。
図8は、センサ44の撮像面における、焦点検出用の複数の画素対の画素配列を説明するための模式図である。図8に示すように、センサ44の撮像面44aには、焦点検出用の複数の画素対が複数行に(ここでは3行に)わたってマトリックス状に配列されている。
そして、このような構成の撮像装置1Aを用いた場合であっても、焦点検出の際の相関演算の演算結果における誤差の発生を抑制することができるとともに、被写体を撮影する際の画質を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1,1A 撮像装置
11,11A 撮像素子
12 撮像素子駆動回路
13 焦点検出画素分離部
14 相関演算部
15 デフォーカス量算出回路
16 補間回路
17 画像処理部
18 フォーカス部
19 結像光学系
21 瞳分離回路
22,22A 高周波成分量検出回路
23 加算可否決定回路
24,24A フレーム間加算回路
25 相関演算制御回路
26 相関演算回路
41 ミラー
42,43 サブミラー
44 センサ
45 シャッタ
46 画像処理部
241,241A シフトレジスタ
242,242A,242B マスク回路
243,246 加算回路
244,244A シフトレジスタ
245,245A,245B マスク回路
特開2009−3122号公報

Claims (7)

  1. 被写体像を形成する結像光学系と、
    前記被写体像を光電変換する複数の画素を含む撮像素子と、
    前記結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光する複数の焦点検出用画素から得られる複数の焦点検出用信号の位相差に基づいて、デフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部と、
    前記デフォーカス量算出部において算出された前記デフォーカス量に応じて合焦状態となるように前記結像光学系を駆動するフォーカス部と、
    前記被写体像の信号成分の解析結果に基づき、前記デフォーカス量を算出する前に、前記複数の焦点検出用信号に対するフレーム間加算の実施の可否を判定する加算可否決定部と、
    前記加算可否決定部の判定結果に基づいてフレーム間加算を行うフレーム間加算処理部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記加算可否決定部は、前記解析結果と、1又は複数の閾値と、を比較した比較結果に基づき、前記複数の焦点検出用信号に対するフレーム間加算の実施の可否、及び、前記複数の焦点検出用信号に対してフレーム間加算を実施する際の加算フレーム数をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記解析結果は、前記焦点用検出画素から得られる前記複数の焦点検出用信号に含まれる高周波成分量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記解析結果は、前記撮像素子からの前記被写体像の画像信号に含まれる高周波成分量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の焦点検出用画素は、前記撮像素子に含まれることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記焦点検出画素は、前記撮像素子とは別に設けられたセンサに含まれる画素であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の焦点検出用信号は、動画の映像信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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