JP6169743B2 - 無線端末、プロセッサ、基地局及び移動通信方法 - Google Patents

無線端末、プロセッサ、基地局及び移動通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線端末、プロセッサ、基地局及び移動通信方法に関する。
近年、複数の無線端末の間でユーザデータ(User−Planeのデータ)の通信を、無線基地局を介さずに直接的に行う技術が提案されている(D2D通信)。複数の無線端末の間で直接的に行われるユーザデータの通信は、移動通信システムに割り当てられた無線リソースのうち、一部の無線リソースを用いて行われる。但し、D2D通信では、制御データ(C−Plane)のデータの通信は、従来の移動通信システムと同様に、無線基地局を経由して行われる。
ところで、一般的には、送信側端末から送信されたデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(Ack/NacK)を受信側端末から送信側端末に送信することによって再送制御が行われる。
一方で、D2D通信では、無線基地局は、複数の無線端末の間で通信されるユーザデータを受信することが可能である。従って、D2D通信では、再送制御の方法として、様々な方法を検討することが必要である。
一の実施形態に係る無線端末は、他の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信する受信部と、基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知する制御部と、を備える。前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記無線端末からのユーザデータを前記他の無線端末が受信することができたか否かを示す。
一の実施形態に係る無線端末のプロセッサは、他の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信する処理と、基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知する処理と、を実行する。前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記無線端末からのユーザデータを前記他の無線端末が受信することができたか否かを示す。
一の実施形態に係る基地局は、第1の無線端末からの第1の送達確認信号の受信に応じて、第2の送達確認信号を第2の無線端末へ送信する送信部と、前記第2の無線端末が前記第2の送達確認信号を参照するか否かを示す通知を前記第2の無線端末から受信する受信部と、を備える。前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記第2の無線端末からのユーザデータを前記第1の無線端末が受信することができたか否かを示す。
一の実施形態に係る移動通信方法は、第1の無線端末が、第2の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信するステップと、前記第1の無線端末が、基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知するステップと、を備える。前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記第1の無線端末からのユーザデータを前記第2の無線端末が受信することができたか否かを示す。
図1は、第1実施形態に係る移動通信システム100を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る無線フレームを示す図である。 図3は、第1実施形態に係る無線リソースを示す図である。 図4は、第1実施形態に係る適用ケースを示す図である。 図5は、第1実施形態に係る再送制御例1を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に係る再送制御例2を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る再送制御例3を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係る再送制御例4を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に係る再送制御例5を説明するための図である。 図10は、第1実施形態に係る受信リソースを説明するための図である。 図11は、第1実施形態に係る受信リソースを説明するための図である。 図12は、第1実施形態に係るUE10A(送信側端末)を示す図である。 図13は、第1実施形態に係るUE10B(受信側端末)を示す図である。 図14は、第1実施形態に係る無線基地局310を示す図である。 図15は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図16は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図17は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図18は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図19は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図20は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図21は、変更例1に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。 図22は、変更例1に係る移動通信システム100の動作を示すシーケンス図である。
以下において、本発明の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る移動通信システムは、複数の無線端末の間でユーザデータの通信を、無線基地局を介さずに直接的に行う。前記複数の無線端末の間で直接的に行われるユーザデータの通信は、移動通信システムに割り当てられた無線リソースのうち、一部の無線リソースを用いて行われている。前記複数の無線端末は、前記ユーザデータを送信する送信側端末と、前記ユーザデータを受信する受信側端末とを含む。前記受信側端末は、前記送信側端末から送信された前記ユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号を送信する受信側送信部を備える。前記受信側送信部は、前記送達確認信号を前記無線基地局に送信する。
実施形態では、受信側端末は、送達確認信号を無線基地局に送信する。従って、ユーザデータの再送制御を適切に行うことが可能である。
例えば、複数の無線端末の間で通信されるユーザデータを無線基地局が受信する場合には、送達確認信号が無線基地局に送信されるため、無線基地局がユーザデータの再送制御を行うことができる。一方で、送信側端末がユーザデータの再送制御を行う場合には、無線基地局が送達確認信号を送信側端末に送信すればよい。
ここで、複数の無線端末の間で無線基地局を介さずに直接的に行われる通信は、D2D通信と称されることもある。D2D通信では、移動通信システムに割り当てられた無線リソースのうち、一部の無線リソース(D2D無線リソース)を用いて行われている。D2D無線リソースとしては、例えば、上りリンクの無線リソースの一部が用いられる。
また、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、無線基地局によって割当てられてもよく、無線端末(送信側端末又は受信側端末)によって割当てられてもよい。
[第1実施形態]
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る移動通信システム100を示す図である。
図1に示すように、移動通信システム100は、無線端末10(以下、UE10)と、コアネットワーク50とを含む。また、移動通信システム100は、第1通信システムと第2通信システムとを含む。
第1通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)に対応する通信システムである。第1通信システムは、例えば、基地局110A(以下、MeNB110A)と、ホーム基地局110B(以下、HeNB110B)と、ホーム基地局ゲートウェイ120B(以下、HeNB−GW120B)と、MME130とを有する。
なお、第1通信システムに対応する無線アクセスネットワーク(E−UTRAN;Evoled Universal Terrestrial Radio Access Network)は、MeNB110A、HeNB110B及びHeNB−GW120Bによって構成される。
第2通信システムは、例えば、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)に対応する通信システムである。第2通信システムは、基地局210A(以下、MNB210A)と、ホーム基地局210B(以下、HNB210B)と、RNC220Aと、ホーム基地局ゲートウェイ220B(以下、HNB−GW220B)と、SGSN230とを有する。
なお、第2通信システムに対応する無線アクセスネットワーク(UTRAN;Universal Terrestrial Radio Access Network)は、MNB210A、HNB210B、RNC220A、HNB−GW220Bによって構成される。
UE10は、第2通信システム或いは第1通信システムと通信を行うように構成された装置(User Equipment)である。例えば、UE10は、MeNB110A及びHeNB110Bと無線通信を行う機能を有する。或いは、UE10は、MNB210A及びHNB210Bと無線通信を行う機能を有する。
MeNB110Aは、一般セル111Aを管理しており、一般セル111Aに存在するUE10と無線通信を行う装置(evolved NodeB)である。
HeNB110Bは、特定セル111Bを管理しており、特定セル111Bに存在するUE10と無線通信を行う装置(Home evolved NodeB)である。
HeNB−GW120Bは、HeNB110Bに接続されており、HeNB110Bを管理する装置(Home evolved NodeB Gateway)である。
MME130は、MeNB110Aと接続されており、MeNB110Aと無線接続を設定しているUE10の移動性を管理する装置(Mobility Management Entity)である。また、MME130は、HeNB−GW120Bを介してHeNB110Bと接続されており、HeNB110Bと無線接続を設定しているUE10の移動性を管理する装置である。
MNB210Aは、一般セル211Aを管理しており、一般セル211Aに存在するUE10と無線通信を行う装置(NodeB)である。
HNB210Bは、特定セル211Bを管理しており、特定セル211Bに存在するUE10と無線通信を行う装置(Home NodeB)である。
RNC220Aは、MNB210Aに接続されており、一般セル211Aに存在するUE10と無線接続(RRC Connection)を設定する装置(Radio Network Controller)である。
HNB−GW220Bは、HNB210Bに接続されており、特定セル211Bに存在するUE10と無線接続(RRC Connection)を設定する装置(Home NodeB Gateway)である。
SGSN230は、パケット交換ドメインにおいてパケット交換を行う装置(Serving GPRS Support Node)である。SGSN230は、コアネットワーク50に設けられる。図1では省略しているが、回線交換ドメインにおいて回線交換を行う装置(MSC;Mobile Switching Center)がコアネットワーク50に設けられていてもよい。
なお、一般セル及び特定セルは、UE10と無線通信を行う機能として理解すべきである。但し、一般セル及び特定セルは、セルのカバーエリアを示す用語としても用いられる。また、一般セル及び特定セルなどのセルは、セルで用いられる周波数、拡散コード又はタイムスロットなどによって識別される。
ここで、一般セルのカバーエリアは、特定セルのカバーエリアよりも広い。一般セルは、例えば、通信事業者によって提供されるマクロセルである。特定セルは、例えば、通信事業者以外の第三者によって提供されるフェムトセル又はホームセルである。但し、特定セルは、通信事業者によって提供されるCSG(Closed Subscriber Group)セル又はピコセルであってもよい。
なお、以下においては、第1通信システムについて主として説明する。但し、以下の記載が第2通信システムに適用されてもよい。
ここで、第1通信システムでは、下りリンクの多重方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が用いられており、上りリンクの多重方式として、SC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。
また、第1通信システムでは、上りリンクのチャネルとして、上りリンク制御チャネル(PUCCH;Physical Uplink Control Channel)及び上りリンク共有チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)などが存在する。また、下りリンクのチャネルとして、下りリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)及び下りリンク共有チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)などが存在する。
上りリンク制御チャネルは、制御信号を搬送するチャネルである。制御信号は、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、SR(Scheduling Request)、ACK/NACKなどである。
CQIは、下りリンクの伝送に使用すべき推奨変調方式と符号化速度を通知する信号である。PMIは、下りリンクの伝送の為に使用することが望ましいプリコーダマトリックスを示す信号である。RIは、下りリンクの伝送に使用すべきレイヤ数(ストリーム数)を示す信号である。SRは、上りリンク無線リソース(後述するリソースブロック)の割当てを要求する信号である。ACK/NACKは、下りリンクのチャネル(例えば、PDSCH)を介して送信される信号を受信できたか否かを示す信号である。
上りリンク共有チャネルは、制御信号(上述した制御信号を含む)又は/及びデータ信号を搬送するチャネルである。例えば、上りリンク無線リソースは、データ信号にのみ割当てられてもよく、データ信号及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
下りリンク制御チャネルは、制御信号を搬送するチャネルである。制御信号は、例えば、Uplink SI(Scheduling Information)、Downlink SI(Scheduling Information)、TPCビットである。
Uplink SIは、上りリンク無線リソースの割当てを示す信号である。Downlink SIは、下りリンク無線リソースの割当てを示す信号である。TPCビットは、上りリンクのチャネルを介して送信される信号の電力の増減を指示する信号である。
下りリンク共有チャネルは、制御信号又は/及びデータ信号を搬送するチャネルである。例えば、下りリンク無線リソースは、データ信号にのみ割当てられてもよく、データ信号及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
なお、下りリンク共有チャネルを介して送信される制御信号としては、TA(Timing Advance)が挙げられる。TAは、UE10とMeNB110Aとの間の送信タイミング補正情報であり、UE10から送信される上りリンク信号に基づいてMeNB110Aによって測定される。
また、下りリンク制御チャネル(PDCCH)、下りリンク共有チャネル(PDSCH)以外のチャネルを介して送信される制御信号としては、ACK/NACKが挙げられる。ACK/NACKは、上りリンクのチャネル(例えば、PUSCH)を介して送信される信号を受信できたか否かを示す信号である。
なお、一般セル及び特定セルは、報知チャネル(BCCH;Broadcast Control Channel)を介して報知情報を報知する。報知情報は、例えば、MIB(Master Information Block)やSIB(System Information Block)などの情報である。
ここで、図1では、特に図示していないが、第1通信システムは、MeNB110A(又はHeNB110B)とUE10との間のデータ通信を中継するリレーノードを有していてもよい。同様に、第2通信システムは、MNB210A(又はHNB210B)との間のデータ通信を中継するリレーノードを有していてもよい。
(無線フレーム)
以下において、第1通信システムにおける無線フレームについて説明する。図2は、第1通信システムにおける無線フレームを示す図である。
図2に示すように、1つの無線フレームは、10のサブフレームによって構成されており、1つのサブフレームは、2つのスロットによって構成される。1つのスロットの時間長は、0.5msecであり、1つのサブフレームの時間長は、1msecであり、1つの無線フレームの時間長は、10msecである。
なお、1つのスロットは、下りリンクにおいて、複数のOFDMシンボル(例えば、6つのOFDMシンボル或いは7つのOFDMシンボル)によって構成される。同様に、1つのスロットは、上りリンクにおいて、複数のSC−FDMAシンボル(例えば、6つのSC−FDMAシンボル或いは7つのSC−FDMAシンボル)によって構成される。
(無線リソース)
以下において、第1通信システムにおける無線リソースについて説明する。図3は、第1通信システムにおける無線リソースを示す図である。
図3に示すように、無線リソースは、周波数軸及び時間軸によって定義される。周波数は、複数のサブキャリアによって構成されており、所定数のサブキャリア(12のサブキャリア)を纏めてリソースブロック(RB:Resource Block)と称する。時間は、上述したように、OFDMシンボル(又は、SC−FDMAシンボル)、スロット、サブフレーム、無線フレームなどの単位を有する。
ここで、無線リソースは、1リソースブロック毎に割当て可能である。また、周波数軸及び時間軸上において、複数のユーザ(例えば、ユーザ#1〜ユーザ#5)に対して分割して無線リソースを割当てることが可能である。
また、無線リソースは、MeNB110Aによって割当てられる。MeNB110Aは、CQI、PMI、RIなどに基づいて、各UE10に割当てられる。
(適用ケース)
以下において、第1実施形態に係る適用ケースについて説明する。図4は、第1実施形態に係る適用ケースについて説明するための図である。図4では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。無線基地局310は、MeNB110A又はHeNB110Bであることが好ましい。但し、無線基地局310は、MNB210A又はHNB210Bであってもよい。或いは、無線基地局310は、リレーノードであってもよい。ネットワーク装置330は、コアネットワーク50に設けられる装置である。ネットワーク装置330は、MME130であってもよく、SGSN230であってもよい。
図4に示すように、複数の無線端末の間でユーザデータ(User−Planeのデータ)の通信は、無線基地局を介さずに直接的に行われる(以下、D2D通信)。一方で、制御データ(C−Plane)のデータの通信は、従来の移動通信システムと同様に、無線基地局を経由して行われる。
ここで、D2D通信は、移動通信システムに割り当てられた無線リソースのうち、一部の無線リソース(以下、D2D無線リソース)を用いて行われる。D2D無線リソースとしては、例えば、上りリンクの無線リソースの一部が用いられる。D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、無線基地局によって割当てられてもよく、無線端末(送信側端末又は受信側端末)によって割当てられてもよい。
D2D無線リソースは、例えば、無線基地局によって管理される各セルから報知されることが好ましい。D2D無線リソースは、例えば、(Master Information Block)やSIB(System Information Block)に含まれる。
(再送制御例1)
以下において、第1実施形態に係る再送制御例1について説明する。図5は、第1実施形態に係る再送制御例1について説明するための図である。図5では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。UE10Aは、送信側端末の一例であり、UE10Bは、受信側端末の一例である。
図5に示すように、UE10Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)を無線基地局310に送信する。無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号に応じて、送達確認信号をUE10Aに送信する。例えば、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号をUE10Aに中継してもよい。或いは、無線基地局310は、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースをUE10Aに割り当てる信号とともに、送達確認信号をUE10Aに送信してもよい。
UE10Aは、送達確認信号がユーザデータを受信することができないことを示すNACKである場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。
上述したように、再送制御例1は、UE10A(送信側端末)が再送制御を行うケースであることに留意すべきである。
(再送制御例2)
以下において、第1実施形態に係る再送制御例2について説明する。図6は、第1実施形態に係る再送制御例2について説明するための図である。図6では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。UE10Aは、送信側端末の一例であり、UE10Bは、受信側端末の一例である。
図6に示すように、UE10Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10Aに送信する。UE10Aは、送達確認信号がユーザデータを受信することができないことを示すNACKである場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。
上述したように、再送制御例2は、UE10A(送信側端末)が再送制御を行うケースであることに留意すべきである。
(再送制御例3)
以下において、第1実施形態に係る再送制御例3について説明する。図7は、第1実施形態に係る再送制御例3について説明するための図である。図7では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。UE10Aは、送信側端末の一例であり、UE10Bは、受信側端末の一例である。
図7に示すように、UE10Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10A及び無線基地局310に送信する。無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号に応じて、送達確認信号をUE10Aに送信する。例えば、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号をUE10Aに中継してもよい。或いは、無線基地局310は、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースをUE10Aに割り当てる信号とともに、送達確認信号をUE10Aに送信してもよい。UE10Aは、UE10Bから受信する送達確認信号及び無線基地局310を経由して受信する送達確認信号に基づいて、ユーザデータの再送制御を行う。
例えば、UE10Aは、UE10B及び無線基地局310から受信する送達確認信号のいずれか一方がNACKである場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。或いは、UE10Aは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好である場合に、無線基地局310を経由して受信する送達確認信号を参照せずに、UE10Bから受信する送達確認信号を参照してもよい。このようなケースにおいて、UE10Aは、無線基地局310を経由して受信する送達確認信号を参照するか否かを無線基地局310に通知することが好ましい。無線基地局310は、送達確認信号を参照しない旨が通知された場合に、UE10Aに対する送達確認信号の送信を省略することが好ましい。
或いは、UE10Bは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好である場合に、無線基地局310に対する送達確認信号の送信を省略してもよい。言い換えると、UE10Bは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、無線基地局310に送達確認信号を送信する。
ここで、通信状態が良好であるケースは、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を下回っているケース、又は、ユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を上回っているケースである。或いは、通信状態が良好であるケースは、ブロックエラーレートが閾値を下回っているケース、パケットエラーレートが閾値を下回っているケース、QoSが満たされているケース、CQIが閾値を上回っているケース、UE10Aの処理負荷が閾値を下回っているケースであってもよい。
また、通信状態が劣悪であるケースは、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を上回っているケース、又は、ユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を下回っているケースである。或いは、通信状態が劣悪であるケースは、ブロックエラーレートが閾値を上回っているケース、パケットエラーレートが閾値を上回っているケース、QoSが満たされていないケース、CQIが閾値を下回っているケース、UE10Aの処理負荷が閾値を上回っているケースであってもよい。
上述したように、再送制御例3は、UE10A(送信側端末)が再送制御を行うケースであることに留意すべきである。
(再送制御例4)
以下において、第1実施形態に係る再送制御例4について説明する。図8は、第1実施形態に係る再送制御例4について説明するための図である。図8では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。UE10Aは、送信側端末の一例であり、UE10Bは、受信側端末の一例である。
図8に示すように、UE10Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)を無線基地局310に送信する。無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てる。これによって、無線基地局310は、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信することができる。無線基地局310は、送達確認信号がユーザデータを受信することができないことを示すNACKである場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。
上述したように、再送制御例4は、無線基地局310が再送制御を行うケースであることに留意すべきである。
(再送制御例5)
以下において、第1実施形態に係る再送制御例5について説明する。図9は、第1実施形態に係る再送制御例5について説明するための図である。図9では、UE10として、UE10A及びUE10Bが示されている。UE10Aは、送信側端末の一例であり、UE10Bは、受信側端末の一例である。
図9に示すように、UE10Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信することができたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10Aに送信する。UE10Aは、送達確認信号がユーザデータを受信することができないことを示すNACKである場合に、ユーザデータの再送要求を無線基地局310に送信する。無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てる。これによって、無線基地局310は、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信することができる。無線基地局310は、再送要求を受信した場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。
上述したように、再送制御例5は、無線基地局310が再送制御を行うケースであることに留意すべきである。
(受信リソース)
以下において、第1実施形態に係る受信リソースについて説明する。図10及び図11は、第1実施形態に係る受信リソースを説明するための図である。
図10に示すように、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信するための受信リソースとして、D2D通信に割当てられた無線リソースが割当てられてない場合には、無線基地局310は、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信することができない。このようなケースでは、無線基地局310は、D2D通信に割当てられた無線リソースを用いて、他のUE10から上りリンクのユーザデータを受信することができる。
図11に示すように、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信するための受信リソースとして、D2D通信に割当てられた無線リソースが割当てられている場合には、無線基地局310は、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信することができる。このようなケースでは、無線基地局310は、D2D通信に割当てられた無線リソースを用いて、他のUE10から上りリンクのユーザデータを受信することができない。
(送信側端末)
以下において、第1実施形態に係る送信側端末について説明する。ここでは、送信側端末として、UE10Aを例示する。図12は、第1実施形態に係るUE10Aを示すブロック図である。
図12に示すように、UE10Aは、受信部13Aと、送信部14Aと、制御部15Aとを有する。
受信部13Aは、セルラ通信において、無線基地局310からデータを受信する。受信部13Aは、D2D通信において、UE10Bからデータを受信する。例えば、受信部13Aは、D2D通信において、ユーザデータを受信できたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10Bから受信してもよい。上述したように、受信部13Aは、D2D通信において、無線基地局310を経由して送達確認信号を受信してもよい。
送信部14Aは、セルラ通信において、無線基地局310にデータを送信する。送信部14Aは、D2D通信において、UE10Bにデータを送信する。例えば、送信部14Aは、D2D通信において、ユーザデータをUE10Bに送信する。また、送信部14Aは、制御部15Aから出力される指示に応じて、ユーザデータをUE10Bに再送する。
また、上述した再送制御例5で説明したように、送信部14Aは、送達確認信号がユーザデータを受信することができないことを示すNACKである場合に、ユーザデータの再送要求を無線基地局310に送信してもよい。
制御部15Aは、UE10Aを制御する。具体的には、制御部15Aは、UE10Bから受信する送達確認信号及び無線基地局310を経由して受信する送達確認信号に基づいて、ユーザデータをUE10Bに再送するか否かを判断する。すなわち、制御部15Aは、ユーザデータの再送制御を行う。制御部15Aは、ユーザデータを再送すると判断した場合に、ユーザデータの再送を送信部14Aに指示する。
例えば、制御部15Aは、UE10B及び無線基地局310から受信する送達確認信号のいずれか一方がNACKである場合に、ユーザデータをUE10Bに再送すると判断する。或いは、制御部15Aは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好である場合に、無線基地局310を経由して受信する送達確認信号を参照せずに、UE10Bから受信する送達確認信号を参照してもよい。このようなケースにおいて、制御部15Aは、無線基地局310を経由して受信する送達確認信号を参照するか否かを無線基地局310に通知することが好ましい。
(受信側端末)
以下において、第1実施形態に係る受信側端末について説明する。ここでは、受信側端末として、UE10Bを例示する。図13は、第1実施形態に係るUE10Bを示すブロック図である。
図13に示すように、UE10Bは、受信部13Bと、送信部14Bと、制御部15Bとを有する。
受信部13Bは、セルラ通信において、無線基地局310からデータを受信する。受信部13Bは、D2D通信において、UE10Aからデータを受信する。例えば、受信部13Bは、D2D通信において、UE10Aから送信されたユーザデータ(初送)を受信する。また、送信部14Aは、UE10Aから再送されたユーザデータ(再送)を受信する。
送信部14Bは、セルラ通信において、無線基地局310にデータを送信する。送信部14Bは、D2D通信において、UE10Aにデータを送信する。例えば、送信部14Bは、ユーザデータを受信できたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10Aに送信してもよい。第1実施形態において、送信部14Bは、D2D通信において、送達確認信号(ACK/NACK)を無線基地局310に送信してもよい。
制御部15Bは、UE10Bを制御する。例えば、制御部15Bは、UE10Aから送信されたユーザデータを受信できたか否かを判断し、送達確認信号の送信を送信部14Bに指示する。詳細には、制御部15Bは、ユーザデータを受信できた場合に、ACKの送信を送信部14Bに指示する。一方で、制御部15Bは、ユーザデータを受信できなかった場合に、NACKの送信を送信部14Bに指示する。
例えば、制御部15Bは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好である場合に、無線基地局310に対する送達確認信号の送信を省略してもよい。言い換えると、制御部15Bは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、無線基地局310に対する送達確認信号の送信を送信部14Bに指示する。すなわち、送信部14Bは、ユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、送達確認信号を無線基地局310に送信する。
(無線基地局)
以下において、第1実施形態に係る無線基地局について説明する。図14は、第1実施形態に係る無線基地局310を示すブロック図である。
図14に示すように、無線基地局310は、受信部313と、送信部314と、制御部315とを有する。
受信部313は、UE10からデータを受信する。例えば、受信部313は、D2D通信において、ユーザデータを受信できたか否かを示す送達確認信号(ACK/NACK)をUE10Bから受信する。また、受信部313は、UE10AからUE10Bに送信されたユーザデータを受信してもよい。
送信部314は、UE10にデータを送信する。例えば、送信部314は、D2D通信において、UE10Bから受信する送達確認信号(ACK/NACK)に応じて、送達確認信号をUE10Aに送信する。例えば、送信部314は、UE10Bから受信する送達確認信号をUE10Aに中継してもよい。或いは、送信部314は、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースをUE10Aに割り当てる信号とともに、送達確認信号をUE10Aに送信してもよい。また、送信部314は、D2D通信において、ユーザデータを受信することができないことを示すNACKをUE10Bから受信した場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。或いは、送信部314は、D2D通信において、UE10Aから再送要求を受信した場合に、ユーザデータをUE10Bに再送する。
制御部315は、無線基地局310を制御する。具体的には、制御部315は、アップリンク及びダウンリンクの無線リソースをUE10に割当てる。ここで、制御部315は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当ててもよい。
第1実施形態において、制御部315は、D2D通信において、受信リソースを用いて受信するユーザデータの受信状態に基づいて、送達確認信号を送信するか否かを判断してもよい。例えば、制御部315は、ユーザデータの受信状態が良好である場合に、送達確認信号の送信を省略する旨を送信部314に指示する。言い換えると、制御部315は、ユーザデータの受信状態が劣悪である場合に、送達確認信号の送信を送信部314に指示する。
第1実施形態において、制御部315は、D2D通信において、UE10Bから受信する送達確認信号に基づいて、ユーザデータをUE10Bに再送するか否かを判断する。すなわち、制御部315は、ユーザデータの再送制御を行う。制御部315は、ユーザデータを再送すると判断した場合に、受信リソースを用いて受信するユーザデータの再送を送信部14Aに指示する。
(移動通信システムの動作)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図15〜図20は、第1実施形態に係る移動通信システム100の動作を示す図である。
第1に、図5に示す再送制御例1について、図15を参照しながら説明する。図15に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、無線基地局310によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、UE10Aによって行われる。
図15に示すように、ステップ10において、無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ20において、UE10Aは、ステップ10で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ10で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30において、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号を無線基地局310に送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ40において、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号に応じて、送達確認信号をUE10Aに送信する。ここでは、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号をUE10Aに中継してもよい。但し、無線基地局310は、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースをUE10Aに割り当てる信号とともに、送達確認信号をUE10Aに送信してもよい(例えば、ステップ50)。
ステップ50において、無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ60において、UE10Aは、ステップ50で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Aから受信する。
第2に、図6に示す再送制御例2について、図16を参照しながら説明する。図16に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、UE10(UE10A又はUE10B)によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、UE10Aによって行われる。
図16に示すように、ステップ10Aにおいて、UE10(UE10A又はUE10B)は、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10は、他のUE10に対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ20Aにおいて、UE10Aは、ステップ10Aで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ10Aで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30Aにおいて、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号を無線基地局310に送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ40Aにおいて、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号に応じて、送達確認信号をUE10Aに送信する。ここでは、無線基地局310は、UE10Bから受信する送達確認信号をUE10Aに中継してもよい。但し、無線基地局310は、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースをUE10Aに割り当てる信号とともに、送達確認信号をUE10Aに送信してもよい(例えば、ステップ50A)。
ステップ50Aにおいて、UE10(UE10A又はUE10B)は、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10は、他のUE10に対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ60Aにおいて、UE10Aは、ステップ50Aで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50Aで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Aから受信する。
第3に、図7に示す再送制御例3について、図17を参照しながら説明する。図17に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、UE10(UE10A又はUE10B)によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、UE10Aによって行われる。
図17に示すように、ステップ10Bにおいて、UE10(UE10A又はUE10B)は、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10は、他のUE10に対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ20Bにおいて、UE10Aは、ステップ10Bで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ10Bで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30Bにおいて、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号をUE10Aに送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ50Bにおいて、UE10(UE10A又はUE10B)は、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10は、他のUE10に対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ60Bにおいて、UE10Aは、ステップ50Bで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50Bで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Aから受信する。
第4に、図8に示す再送制御例4について、図18を参照しながら説明する。図18に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、無線基地局310によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、無線基地局310によって行われる。図18に示すケースでは、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てることに留意すべきである。
図18に示すように、ステップ10Cにおいて、無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ20Cにおいて、UE10Aは、ステップ10Cで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10B及び無線基地局310に送信する。同様に、UE10B及び無線基地局310は、ステップ10Cで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30Cにおいて、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号を無線基地局310に送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ50Cにおいて、無線基地局310は、UE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ60Cにおいて、無線基地局310は、ステップ50Cで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)を無線基地局310から受信する。
第5に、図9に示す再送制御例5について、図19を参照しながら説明する。図19に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、無線基地局310によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、無線基地局310によって行われる。図19に示すケースでは、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てることに留意すべきである。
図19に示すように、ステップ10Dにおいて、無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ20Dにおいて、UE10Aは、ステップ10Dで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10B及び無線基地局310に送信する。同様に、UE10B及び無線基地局310は、ステップ10Dで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30Dにおいて、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号をUE10Aに送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ40Dにおいて、UE10Aは、ユーザデータの再送要求を無線基地局310に送信する。
ステップ50Dにおいて、無線基地局310は、UE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ60Dにおいて、無線基地局310は、ステップ50Dで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)をUE10Bに送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50Dで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)を無線基地局310から受信する。
第6に、無線基地局310によってユーザデータの再送制御を行う別の再送制御例について、図20を参照しながら説明する。図20に示すケースでは、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、UE10(ここでは、UE10A)によって割当てられており、ユーザデータの再送制御は、無線基地局310によって行われる。但し、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースは、UE10Bによって割当てられてもよい。図20に示すケースでは、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てることに留意すべきである。
図20に示すように、ステップ10Eにおいて、UE10Aは、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10は、他のUE10に対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ15Eにおいて、UE10Aは、ステップ10Eで割当てられた無線リソースを無線基地局310に通知する。
ステップ20Eにおいて、UE10Aは、ステップ10Eで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10B及び無線基地局310に送信する。同様に、UE10B及び無線基地局310は、ステップ10Eで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
ステップ30Eにおいて、UE10Bは、ユーザデータ(初送)を受信することができたか否かを示す送達確認信号をUE10Aに送信する。ここでは、送達確認信号としてNACKが送信されたものとして説明を続ける。
ステップ50Eにおいて、UE10Aは、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを自律的に割当てる。UE10Aは、UE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ55Eにおいて、UE10Aは、ユーザデータの再送要求とともに、ステップ50Eで割当てられた無線リソースを無線基地局310に通知する。
ステップ60Eにおいて、無線基地局310は、ステップ50Eで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)を送信する。同様に、UE10Bは、ステップ50Eで割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(再送)を無線基地局310から受信する。
(作用及び効果)
第1実施形態では、UE10B(受信側端末)は、送達確認信号を無線基地局310に送信する。従って、ユーザデータの再送制御を適切に行うことが可能である。
例えば、複数のUE10の間で通信されるユーザデータを無線基地局310が受信する場合には、送達確認信号が無線基地局310に送信されるため、無線基地局310がユーザデータの再送制御を行うことができる。一方で、UE10A(送信側端末)がユーザデータの再送制御を行う場合には、無線基地局310が送達確認信号を送信側端末に送信すればよい。
第1実施形態では、無線基地局310は、複数のUE10の間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てる。すなわち、無線基地局は、複数のUE10の間で通信されるユーザデータを無線基地局310が受信することができる。従って、例えば、送達確認信号を無線基地局310に送信することによって、無線基地局310によってユーザデータの再送制御を行うことができる。
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
変更例1では、無線基地局310(制御部315)は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てるか否かを判断する。具体的には、無線基地局310(制御部315)は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、ユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして割当てる。同様に、無線基地局310(送信部314及び制御部315)は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、ユーザデータの再送制御を行う。
ここで、無線基地局310(受信部313)は、ユーザデータの直接的な通信を制御するためのD2D制御信号をUE10(UE10A又はUE10B)から受信することが好ましい。このようなケースでは、無線基地局310(制御部315)は、D2D制御信号に基づいて、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てるか否かを判断する。同様に、無線基地局310(送信部314及び制御部315)は、D2D制御信号に基づいて、ユーザデータの再送制御を行うか否かを判断する。
変更例1において、D2D制御信号は、UE10A(送信部14A)から無線基地局310に送信されてもよく、UE10B(送信部14B)から無線基地局310に送信されてもよい。
D2D制御信号は、UE10Aから送信されたユーザデータを受信側端末が受信することができたか否かを示す送達確認信号、ユーザデータの通信に用いる送信電力及びユーザデータの通信に用いる変調符号化方式のうち、少なくともいずれか1つであることが好ましい。このようなケースでは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪であるか否かをD2D制御信号に基づいて無線基地局310(制御部315)が判断することに留意すべきである。
或いは、D2D制御信号は、ユーザデータの再送制御を要求する信号、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を上回ったことを示す信号及びユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を下回ったことを示す信号のうち、少なくともいずれか1つであることが好ましい。このようなケースでは、無線基地局310(制御部315)は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪であるか否かを判断することに留意すべきである。
或いは、D2D制御信号は、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を下回ったことを示す信号及びユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を上回ったことを示す信号のうち、少なくともいずれか1つであってもよい。このようなケースでは、無線基地局310(制御部315)は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好であるか否かをUE10(制御部15A又は制御部15B)が判断することが可能である。
或いは、D2D制御信号は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信に割当てられた無線リソースを、ユーザデータを受信するための受信リソースとして無線基地局310が割当てるか否かを指示する信号であってもよい。
(移動通信システムの動作)
以下において、変更例1に係る移動通信システムの動作について説明する。図21〜図22は、変更例1に係る移動通信システム100の動作を示す図である。
第1に、D2D通信におけるユーザデータの通信状態が劣悪であるか否かを無線基地局310が判断するケースについて、図21を参照しながら説明する。
図21に示すように、ステップ110において、無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを割当てる。無線基地局310は、UE10A及びUE10Bに対して、割当てられた無線リソースを通知する。
ステップ120において、UE10Aは、D2D制御信号を無線基地局310に送信する。ここで、D2D制御信号は、UE10Aから送信されたユーザデータを受信側端末が受信することができたか否かを示す送達確認信号、ユーザデータの通信に用いる送信電力及びユーザデータの通信に用いる変調符号化方式のうち、少なくともいずれか1つであることが好ましい。
ステップ130において、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するか否か(ユーザデータの同時受信を行うか否か)を判断する。詳細には、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、ユーザデータの同時受信を行うと判断する。
具体的には、無線基地局310は、D2D制御信号に基づいて、ユーザデータの通信状態が劣悪であるか否かを判断する。例えば、無線基地局310は、送達確認信号がNACKである場合に、ユーザデータの通信状態が劣悪であると判断する。或いは、無線基地局310は、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を上回っている場合に、ユーザデータの通信状態が劣悪であると判断する。或いは、無線基地局310は、ユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を下回っている場合に、ユーザデータの通信状態が劣悪であると判断する。
判定結果が”YES”である場合には、無線基地局310は、ステップ140の処理を行う。判定結果が”NO”である場合には、無線基地局310は、一連の処理を終了する。
ステップ140において、無線基地局310は、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てる。
ステップ150において、UE10Aは、ステップ110で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)を送信する。同様に、UE10B及び無線基地局310は、ステップ110で割当てられた無線リソースを用いて、ユーザデータ(初送)をUE10Aから受信する。
或いは、ステップ140とステップ150との間において、UE10A及びUE10Bに対して、D2D無線リソースの中から、D2D通信においてユーザデータの通信に用いる無線リソースを無線基地局310が改めて割当てるステップが設けられてもよい。
ここで、ユーザデータの同時受信が行われない場合には、無線基地局310がユーザデータの再送を行うことができないことに留意すべきである。すなわち、ユーザデータの通信状態が良好である場合には、ユーザデータの再送制御が行われないことに留意すべきである。
第2に、D2D通信におけるユーザデータの通信状態が劣悪であるか否かをUE10(ここでは、UE10A)が判断するケースについて、図22を参照しながら説明する。図22では、図21と同様の処理について、同様の符号を付している。
図22に示すように、ステップ115において、UE10Aは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを無線基地局310に受信させるか否か(ユーザデータの同時受信を無線基地局310に行わせるか否か)を判断する。詳細には、UE10Aは、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、ユーザデータの同時受信を行うと判断する。
具体的には、UE10Aは、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を上回っている場合に、ユーザデータの通信状態が劣悪であると判断する。或いは、UE10Aは、ユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を下回っている場合に、ユーザデータの通信状態が劣悪であると判断する。
判定結果が”YES”である場合には、UE10Aは、ステップ120の処理を行う。判定結果が”NO”である場合には、UE10Aは、一連の処理を終了する。
ここで、ステップ120において、UE10Aは、D2D制御信号を無線基地局310に送信する。ここで、D2D制御信号は、ユーザデータの再送制御を要求する信号、ユーザデータの通信に用いる送信電力が閾値を上回ったことを示す信号及びユーザデータの通信に用いる変調符号化方式が閾値を下回ったことを示す信号のうち、少なくともいずれか1つであることが好ましい。
図22に示すケースでは、無線基地局310は、D2D制御信号を受信すると、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てることに留意すべきである。
図22に示すケースでは、D2D制御信号は、UE10Aによって送信されているが、実施形態は、これに限定されるものではない。D2D制御信号は、UE10Bによって送信されてもよい。
(作用及び効果)
変更例1では、無線基地局310は、ユーザデータの通信状態が劣悪である場合に、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てる。言い換えると、無線基地局310は、ユーザデータの通信状態が良好である場合に、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースを割当てない。すなわち、ユーザデータの通信状態が良好である場合に、UE10AとUE10Bとの間で直接的に通信されるユーザデータを受信するための受信リソースは、他のUE10から上りリンクデータを受信するために用いることが可能である。従って、無線基地局310の受信リソースを有効に利用することができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では、D2D通信において、2つのUE10が通信を行うケースについて例示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。具体的には、D2D通信において、3つ以上のUE10が通信を行ってもよい。
変更例1では、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態は、主として、ユーザデータの通信に用いる送信電力、又は、ユーザデータの通信に用いる変調符号化方式に基づいて判断される。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態は、ブロックエラーレート、パケットエラーレート、QoSが満たされているか否か、CQI及びUE10Aの処理負荷のいずれか1つに基づいて判断されてもよい。
変更例1では、UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が劣悪である否かが判断される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。UE10AとUE10Bとの間で直接的に行われるユーザデータの通信状態が良好である否かが判断されてもよい。このようなケースでは、図21に示すステップ130の判定結果については、”YES”と”NO”が逆になることに留意すべきである。同様に、図22に示すステップ115の判定結果については、”YES”と”NO”が逆になることに留意すべきである。
上述した実施形態では特に触れていないが、UE10(UE10A又はUE10B)が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、UE10(UE10A又はUE10B)が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。また、上述した実施形態及び変更例は、組み合わせることが可能である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
なお、米国仮出願第61/664,951号(2012年6月27日出願)の全内容が、参照により、本願に組み込まれている。
本発明によれば、ユーザデータの再送制御を行う移動通信システム、無線端末、無線基地局、移動通信方法及びプロセッサを提供することができる。

Claims (7)

  1. 無線端末であって、
    他の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信する受信部と、
    基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知する制御部と、を備え、
    前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記無線端末からのユーザデータを前記他の無線端末が受信することができたか否かを示す、無線端末。
  2. 前記制御部は、前記第1の送達確認信号に基づいて、前記ユーザデータを前記他の無線端末に再送するか否かを判断する請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記制御部は、前記D2D通信による通信状態が良好である場合に、前記第2の送達確認信号を参照しないことを前記基地局に通知する請求項1又は2に記載の無線端末。
  4. 無線端末のプロセッサであって、
    他の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信する処理と、
    基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知する処理と、を実行し、
    前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記無線端末からのユーザデータを前記他の無線端末が受信することができたか否かを示す、プロセッサ。
  5. 基地局であって、
    第1の無線端末からの第1の送達確認信号の受信に応じて、第2の送達確認信号を第2の無線端末へ送信する送信部と、
    前記第2の無線端末が前記第2の送達確認信号を参照するか否かを示す通知を前記第2の無線端末から受信する受信部と、を備え、
    前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記第2の無線端末からのユーザデータを前記第1の無線端末が受信することができたか否かを示す、基地局。
  6. 前記送信部は、前記第2の無線端末が前記第2の送達確認信号を参照しないことを前記通知が示す場合、前記第2の送達確認信号の送信を省略する請求項5に記載の基地局。
  7. 移動通信方法であって、
    第1の無線端末が、第2の無線端末から直接的に第1の送達確認信号を受信するステップと、
    前記第1の無線端末が、基地局から受信する第2の送達確認信号を参照するか否かを前記基地局に通知するステップと、を備え、
    前記第1の送達確認信号及び前記第2の送達確認信号は、端末間で直接的に行われるD2D通信により前記第1の無線端末からのユーザデータを前記第2の無線端末が受信することができたか否かを示す、移動通信方法。
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