JP2008227855A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パケットロスが少ない場合にはスループットを増加させることができ、パケットロスが頻繁に発生する場合であっても通信を継続可能な通信装置を提供する。
【解決手段】無線通信端末100は、受信したパケットに含まれる再送制御情報(シーケンス番号やAck)に応じて、パケットを通信先装置に再送する通信制御部104と、通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち伝搬路で損失したパケットの割合を示す情報を取得するパケットロス率算出部106と、取得された情報に応じて、再送制御情報の情報量を制御するフォーマット選択部107とを備える。フォーマット選択部107は、上記割合が所定の閾値以下である場合、再送制御情報の情報量を減少させ、上記割合が所定の閾値を超える場合、再送されるパケットに含まれる再送制御情報の情報量を、送信されるパケットに含まれる再送制御情報の情報量以下にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動再送制御に使用される再送制御情報と、ユーザデータとを含むパケットを用いて通信先装置と通信する通信装置及び通信方法に関する。
無線通信システムにおいては、無線伝搬路の環境が変動し易いため、無線伝搬路においてパケットが喪失することがある。このため、無線通信システムでは、無線伝搬路において喪失したパケットを再送する自動再送制御が広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
自動再送制御では、送信装置は、ユーザデータの送信毎に増加するシーケンス番号を受信装置に通知する。受信装置は、連続して受信に成功した最後のシーケンス番号を確認応答(Ack)として送信装置に通知する。
送信装置と受信装置との通信に用いられるパケットは、ユーザデータが格納されるペイロードと、自動再送制御に使用される情報(シーケンス番号やAckなど)が格納されるヘッダとを有する。一般的に、無線通信システムでは、有線通信システムと比較してパケットサイズが小さい。よって、パケットのヘッダ長を削減することでペイロード長を増加させ、1つのパケットで伝送可能なユーザデータ量を増加させることが望ましい。
ヘッダ長を削減する技術として、受信装置が、パケットの損失が発生しない期間においてAckの送信を省略し、パケットの損失を検出したときに限りAckを送信する手法が知られている。すなわち、受信装置は、送信装置に再送を要求する再送要求としてAckを用いる。
送信装置は、再送要求に応じてパケットを受信装置に再送するが、受信装置は、損失したパケットの再送が完了するまで再送要求を送信し続ける。送信装置は、再送要求を受信した際、再送要求が示す、損失したパケットのみを再送する。このような自動再送制御は、SR−ARQ(Selective Repeat - Automatic Repeat reQuest)と呼ばれる。
ヘッダ長を削減する他の技術として、シーケンス番号のビット数を削減するLSB(Least Significant Bit)エンコーディングが知られている。LSBエンコーディングでは、送信装置は、シーケンス番号のうち、LSBからの規定ビット数(以下、「下位ビット」という)の情報のみを送信する。受信装置は、受信した下位ビットの情報に上位ビットの情報を補完することで、シーケンス番号を復号する。
"High Capacity-Spatial Division Multiple Access (HC-SDMA)",WTSC- 2005 - 032,ATIS/ANSI
しかしながら、上述したSR−ARQを用いる手法では、上り方向及び下り方向で同時にパケットの損失が発生した場合、当該パケットのヘッダ長と、当該パケットの再送時のヘッダ長とが異なる場合がある。
例えば、無線通信端末は、無線基地局によって送信されたパケットの損失を検出すると、当該パケットの再送が完了するまで再送要求を無線基地局に送信する。そして、上り方向及び下り方向で同時にパケットの損失が発生した場合、無線通信端末は、無線基地局から再送要求を受信する。
したがって、無線通信端末は、無線基地局からの再送要求に応じてパケットを再送する際、当該パケットに再送要求を格納する必要がある。このため、損失したパケットのヘッダ長よりも、再送されるパケットのヘッダ長が長くなる。
すなわち、損失したパケットのペイロードよりも、再送されるパケットのペイロードが短くなるので、損失したパケットのペイロードに格納されていたユーザデータが、再送されるパケットのペイロードに格納しきれなくなる。
その結果、1つのパケットを再送するために、複数のパケットが必要となり、上り方向のスループットが低下する。下り方向においても上り方向と同様の現象が生じるため、下り方向のスループットも低下することになる。
また、上述したLSBエンコーディングでは、再送されたパケットによってはシーケンス番号が正しく復号されないことがある。この不具合を回避するためには、パケットの再送時に限って、シーケンス番号全体を送信することが考えられる。しかし、再送時のパケットのヘッダ長が増加するので、上述したように、1つのパケットを再送するために複数のパケットが必要となり、スループットが低下する。
以上のように、損失したパケットのヘッダ長よりも、当該パケットの再送時のヘッダ長が長くなる場合、スループットが低下するという問題があった。特に、無線伝搬路の環境が悪化し、パケットの損失が頻繁に発生する場合には、再送されるパケット数が大幅に増加し、通信の継続が困難になる恐れがある。
上記問題点に鑑み、本発明は、パケットの損失が少ない場合にはスループットを増加させることができ、パケットの損失が頻繁に発生する場合であっても通信を継続可能な通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、自動再送制御に使用される再送制御情報(例えば、シーケンス番号やAck)と、ユーザデータとを含むパケットを用いて通信先装置(無線通信端末100又は無線基地局200)と通信する通信装置(無線通信端末100又は無線基地局200)であって、前記パケットを前記通信先装置に送信するパケット送信部(送信処理部108又は208)と、前記通信先装置から前記パケットを受信するパケット受信部(受信処理部103又は203)と、前記パケット受信部によって受信された前記パケットに含まれる前記再送制御情報に応じて、前記パケットを前記通信先装置に再送するパケット再送部(通信制御部104又は204)と、前記通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち、前記通信先装置との間の伝搬路で損失したパケットの割合を示す情報を取得する取得部(パケットロス率算出部106又は206)と、前記取得部によって取得された前記情報に応じて、前記再送制御情報の情報量を制御する情報量制御部(フォーマット選択部107又は207)とを備え、前記情報量制御部は、前記割合が所定の閾値(閾値TH)以下である場合、前記再送制御情報の情報量を減少させ、前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット再送部が再送する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量を、前記パケット送信部が送信する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量以下にすることを要旨とする。
このような特徴によれば、通信装置は、通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち、通信先装置との間の伝搬路で損失したパケットの割合が所定の閾値以下である場合、再送制御情報の情報量を減少させる。これにより、1つのパケットに格納可能なユーザデータが増加するので、スループットを増加させることができる。
また、通信装置は、上記割合が所定の閾値を超えた場合、パケット再送部が再送するパケットに含まれる再送制御情報の情報量を、パケット送信部が送信するパケットに含まれる再送制御情報の情報量以下にするので、損失したパケットのヘッダ長よりも、再送されるパケットのヘッダ長が長くなることがない。これにより、1つのパケットを再送するために複数のパケットが必要とならない。したがって、無線通信装置は、パケットの損失が頻繁に発生し、再送されるパケット数が大幅に増加しても、通信を継続することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット送信部が送信する前記パケット及び前記パケット再送部が再送する前記パケットにおいて、前記再送制御情報の情報量を一致させることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記再送制御情報は、前記パケットの送信毎に増加するシーケンス番号を含み、前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記シーケンス番号の情報量を減少させ、前記割合が前記所定の閾値を超えた場合、前記シーケンス番号の情報量を一定に維持することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記再送制御情報は、前記通信装置が連続して受信に成功した最後のシーケンス番号を示す確認情報(Ack)をさらに含み、前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記確認情報の情報量を減少させ、前記割合が前記所定の閾値を超えた場合、前記確認情報の情報量を一定に維持することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記確認情報を前記再送制御情報から除外することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記通信先装置との通信に用いる前記パケットのサイズを変更するサイズ変更部をさらに備え、前記情報量制御部は、前記パケットのサイズに応じて前記所定の閾値を変更することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、自動再送制御に使用される再送制御情報と、ユーザデータとを含むパケットを用いて通信先装置と通信する通信方法であって、前記パケットを前記通信先装置に送信するステップと、前記通信先装置から前記パケットを受信するステップと、受信された前記パケットに含まれる前記再送制御情報に応じて、前記パケットを前記通信先装置に再送するステップと、前記通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち、前記通信先装置との間の伝搬路で損失したパケットの割合を示す情報を取得するステップと、前記取得部によって取得された前記情報に応じて、前記再送制御情報の情報量を制御するステップとを備え、前記制御するステップでは、前記割合が所定の閾値以下である場合、前記再送制御情報の情報量を減少させ、前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット再送部が再送する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量を、前記パケット送信部が送信する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量以下にすることを要旨とする。
本発明によれば、パケットの損失が少ない場合にはスループットを増加させることができ、パケットの損失が頻繁に発生する場合であっても通信を継続可能な通信装置及び通信方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの概略構成
まず、本実施形態に係る無線通信システムの概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システムは、無線通信端末100及び無線基地局200を備える。本実施形態では、無線通信端末100及び無線基地局200は、時分割多元接続−時分割複信(TDMA−TDD)方式を用いた無線通信(例えば、iBurst(登録商標)規格に基づく無線通信)を実行する。また、1フレーム期間内において、上り方向ULの通信後に下り方向DLの通信が実行される。
無線通信システムでは、パケットの自動再送制御(ARQ)が実行される。すなわち、パケットは、ユーザデータが格納されるペイロードに加えて、ARQに使用される再送制御情報(シーケンス番号やAckなど)が格納されるヘッダを有する。
本実施形態では、無線通信端末100及び無線基地局200は、ヘッダのビット長を固定にするモード(以下、「固定長ヘッダモード」という)、又はヘッダのビット長を可変にするモード(以下、「可変長ヘッダモード」という)のいずれか一方で動作する。
具体的には、無線通信端末100及び無線基地局200は、通信に用いられた一定数のパケットのうち無線伝搬路で損失したパケットの割合(以下、「パケットロス率」という)を示す情報に応じて、固定長ヘッダモード又は可変長ヘッダモードのいずれかを選択する。
また、無線通信端末100及び無線基地局200は、可変長ヘッダモードにおいて、Ackをパケットに格納するフォーマット、又はAckをパケットに格納しないフォーマットのいずれか一方を使用する。無線通信端末100及び無線基地局200は、可変長ヘッダモードにおいて、シーケンス番号を削減するフォーマット、又はシーケンス番号を削減しないフォーマットのいずれか一方を使用する。
(2)無線通信システムの詳細構成
次に、無線通信端末100及び無線基地局200の構成について説明する。
(2.1)無線通信端末の構成
図2は、無線通信端末100の機能ブロック図である。なお、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、無線通信端末100は、当該装置としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した論理ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
図2に示すように、無線通信端末100は、アンテナ101、無線通信部102、受信処理部103、通信制御部104、メモリ部105、パケットロス率算出部106、フォーマット選択部107及び送信処理部108を備える。
無線通信部102は、アンテナ10を介して無線信号の送信及び受信を行う。無線通信部102には、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどが含まれる。
受信処理部103は、無線通信部102によって受信された無線信号に対して、復調及び誤り検出などを行ってパケットを出力する。また、受信処理部103は、誤り検出の結果に応じて、パケットの損失(以下、「パケットロス」)を検出する。受信処理部103は、パケットロスが検出された旨をパケットロス率算出部106及び通信制御部104に通知する。
通信制御部104は、受信処理部103によってパケットロスが検出された場合、メモリ部105に記憶されている情報を用いて、パケットの再送要求を行う。また、通信制御部104は、無線基地局200から再送要求を受信した場合に、再送を要求されたパケットのみを再送する(SR−ARQ)。メモリ部105が記憶する情報の詳細については後述する。
通信制御部104は、可変長ヘッダモード時において、Ackを省略するか否か、及びシーケンス番号を削減するか否かを判定する。当該判定の結果は、フォーマット選択部107に通知される。
パケットロス率算出部106は、受信処理部103からの通知に基づき、パケットロス率を算出する。本実施形態では、パケットロス率算出部106は、パケットロス率としてフレーム単位の誤り率であるフレームエラーレートを算出する。
フォーマット選択部107は、パケットロス率算出部106によって算出されたパケットロス率に応じて、固定長ヘッダモード又は可変長ヘッダモードのいずれかを選択する。具体的には、フォーマット選択部107は、パケットロス率算出部106によって算出されたパケットロス率が閾値TH(図21参照)を超えた場合に、固定長ヘッダモードを選択する。一方、フォーマット選択部107は、パケットロス率算出部106によって算出されたパケットロス率が閾値TH以下である場合に、可変長ヘッダモードを選択する。
フォーマット選択部107は、可変長ヘッダモード時において、通信制御部104による判定結果に応じてヘッダフォーマットを選択する。ヘッダフォーマットの詳細については後述する。
送信処理部108は、フォーマット選択部107によって選択されたヘッダフォーマットに従ったパケットを生成し、当該パケットを無線通信部102により無線基地局200に送信する。
(2.2)無線基地局の構成
図3は、無線基地局200の機能ブロック図である。図3に示すように、無線基地局200は、アンテナ201、無線通信部202、受信処理部203、通信制御部204、メモリ部205、パケットロス率算出部206、フォーマット選択部207及び送信処理部208を備える。
アンテナ201、無線通信部202、受信処理部203、通信制御部204、メモリ部205、パケットロス率算出部206、フォーマット選択部207及び送信処理部208は、無線通信端末100のアンテナ101、無線通信部102、受信処理部103、通信制御部104、メモリ部105、パケットロス率算出部106、フォーマット選択部107及び送信処理部108と同様の機能をそれぞれ有している。
(2.3)メモリ部に記憶される情報
次に、無線通信端末100のメモリ部105、及び無線基地局200のメモリ部205に記憶される情報について説明する。
(2.3.1)パケット送信用変数
図4は、メモリ部105及びメモリ部205に記憶されるパケット送信用変数を説明するための図である。図4に示すように、パケット送信用変数は、LastSendNum及びLastAckPeerを含む。
LastSendNumは、最後に送信したパケットに含まれる最終オクテットデータのシーケンス番号である。LastAckPeerは、Ackとして受信したシーケンス番号である。
送信側は、パケットの再送に備えるため、LastAckPeerの次のシーケンス番号からLastSendNumまでの送信済みペイロードの内容を、送信したフレーム番号に対応させて、Ack待ち送信データの配列mapTx(図15参照)として記憶する。
なお、本実施形態では、シーケンス番号は13ビットであり、0〜8191まで表現可能である。シーケンス番号は、8191に到達すると0に戻り、0〜8191の値が繰り返し用いられる。
(2.3.2)パケット受信用変数
図5は、メモリ部105及びメモリ部205に記憶されるパケット受信用変数を説明するための図である。図5に示すように、パケット受信用変数は、LastSendAckNum及びLastReceiveNumを含む。
LastSendAckNumは、受信したパケットに格納されるユーザデータのうち、損失せずに連続している最終オクテットデータのシーケンス番号である。LastSendAckNumの内容は、Ackとして送信側に通知される。LastReceiveNumは、受信したパケットに格納されるユーザデータのうち最終オクテットデータのシーケンス番号である。
なお、図5において、「受信済みデータ」は、既に受信したユーザデータを示す。「未受信データ」は、未だ受信していないユーザデータを示す。
上述したパケット送信用変数(LastSendNum、LastAckPeer)及びパケット受信用変数(LastSendAckNum、LastReceiveNum)は、通信開始時において初期化される。
(3)ヘッダフォーマット
次に、図6〜図11を用いて、無線通信端末100と無線基地局200との通信に用いられるヘッダフォーマットについて説明する。本実施形態では、6ビット長、15ビット長、20ビット長及び28ビット長の4種類のヘッダ長が用いられる。いずれのヘッダフォーマットにおいてもパケット長は72ビットである。
(3.1)6ビット長ヘッダフォーマット
図6は、6ビット長のヘッダフォーマット(以下、「6ビット長ヘッダフォーマット」)のパケット構成を示す図である。
6ビット長ヘッダフォーマットでは、パケットの0ビット目〜5ビット目がヘッダであり、残りはペイロードとして使用される。6ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackが省略され、かつ5ビットのシーケンス番号がヘッダに格納される。
なお、ペイロードはパディングビットとオクテットデータ列からなる。パディングビットは、オクテットデータの開始位置を示すためのビットであり、最初に現れる1までをいう。パディングビットの直後に最初のオクテットデータのMSBが開始し、パケット全体の最後のビットが最終オクテットデータのLSBとなる。以下では、オクテットデータ無しのパケットを空データパケットと呼ぶ。
(3.2)15ビット長ヘッダフォーマット
図7は、15ビット長のヘッダフォーマット(以下、「15ビット長ヘッダフォーマット」)のパケット構成を示す図である。
15ビット長ヘッダフォーマットでは、0ビット目〜14ビット目がヘッダであり、残りはペイロードとして使用される。15ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackが省略され、15ビットのシーケンス番号がヘッダに格納される。Ackとしては、LastSendAckNumの下位12ビットが格納される。
(3.3)20ビット長ヘッダフォーマット
図8は、20ビット長のヘッダフォーマット(以下、「20ビット長ヘッダフォーマット」)のパケット構成を示す図である。
20ビット長ヘッダフォーマットでは、0ビット目〜19ビット目がヘッダであり、残りはペイロードとして使用される。20ビット長ヘッダフォーマットでは、12ビットのAck及び5ビットのシーケンス番号がヘッダに格納される。
(3.4)28ビット長ヘッダフォーマット
図9は、28ビット長のヘッダフォーマット(以下、「28ビット長ヘッダフォーマット」)のパケット構成を示す図である。
28ビット長ヘッダフォーマットでは、0ビット目〜27ビット目がヘッダであり、残りはペイロードとして使用される。28ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackがヘッダに格納され、かつ15ビットのシーケンス番号がヘッダに格納される。
(3.5)各ヘッダフォーマットの比較
図10は、各ヘッダフォーマットの各データフィールドを説明するための図である。図11は、各ヘッダフォーマットの各データフィールドのビット長を比較した図である。
図10に示すように、headerFormatフィールドは、各ヘッダフォーマットを識別するために用いられる。6ビット長ヘッダフォーマットでは、headerFormatフィールドが“1”である。また、15ビット長ヘッダフォーマットでは、headerFormatフィールドが“01”である。20ビット長ヘッダフォーマットでは、headerFormatフィールドが“000”である。28ビット長ヘッダフォーマットでは、headerFormatフィールドが“001”である。
また、図11に示すように、6ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackフィールド長は0ビットであり、シーケンス番号フィールド長は5ビットである。よって、6ビット長ヘッダフォーマットは、最大で8オクテットのユーザデータをペイロードに格納可能である。
15ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackフィールド長は0ビットであり、シーケンス番号フィールド長は、13ビットである。15ビット長ヘッダフォーマットは、最大で7オクテットのユーザデータをペイロードに格納可能である。
20ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackフィールド長は12ビットであり、シーケンス番号フィールド長は、5ビットである。20ビット長ヘッダフォーマットは、最大で6オクテットのユーザデータをペイロードに格納可能である。
28ビット長ヘッダフォーマットでは、Ackフィールド長は12ビットであり、シーケンス番号フィールド長は、13ビットである。28ビット長ヘッダフォーマットは、最大で5オクテットのユーザデータをペイロードに格納可能である。
本実施形態では、無線通信端末100及び無線基地局200は、可変長ヘッダモードにおいて各ヘッダフォーマットを切り替えて使用し、固定長ヘッダモードにおいて28ビット長ヘッダフォーマットを使用する。
(4)シーケンス番号の復号動作
次に、5ビットシーケンス番号を13ビットシーケンス番号に復号する手順について説明する。受信側は、以下の手順で、図12に示すような5ビットシーケンス番号を13ビットシーケンス番号に復号する。
・LastSendAckNumの下位5ビットを、受信した5ビットシーケンス番号で置換した値を14ビットに拡張した値を14ビットシーケンス番号とする。
・復号した14ビットシーケンス番号が、LastSendAckNumより16以上古いデータを示す場合、復号した14ビットシーケンス番号に対し16を加算した値を14ビットシーケンス番号とする。
・14ビットシーケンス番号のLSB〜13ビット目を受信した13ビットシーケンス番号とする。
(5)無線通信システムの動作
次に、図13〜図18を用いて、上述した無線通信システムの動作について説明する。
(5.1)モード選択動作
無線通信端末100及び無線基地局200によるモード選択動作について説明する。図13は、無線通信端末100及び無線基地局200によるモード選択動作を示すフローチャートである。
なお、無線基地局200のフォーマット選択動作は、無線通信端末100のフォーマット選択動作と同様であるため、ここでは無線通信端末100のフォーマット選択動作についてのみ説明する。
ステップS11において、無線通信端末100は、パケットロス率を算出する。
ステップS12において、無線通信端末100は、ステップS11で算出されたパケットロス率が、閾値THを超えるか否かを判定する。パケットロス率が閾値TH以下であると判定された場合、ステップS13に進む。一方、パケットロス率が閾値THを超えると判定された場合、ステップS14に進む。
ステップS13において、無線通信端末100は、可変長ヘッダモードを選択する。
ステップS14において、無線通信端末100は、固定長ヘッダモードを選択する。本実施形態では、上述したように、固定長ヘッダモード時において28ビット長ヘッダフォーマットが用いられる。
(5.2)ヘッダフォーマット選択動作
次に、可変長ヘッダモード時におけるヘッダフォーマット選択動作について説明する。図14は、可変長ヘッダモード時におけるヘッダフォーマット選択動作を示すフローチャートである。
なお、無線基地局200のフォーマット選択動作は、無線通信端末100のフォーマット選択動作と同様であるため、無線通信端末100のフォーマット選択動作についてのみ説明する。
ステップS21において、無線通信端末100は、ヘッダに格納するシーケンス番号を削減するか否かを判定する。すなわち、無線通信端末100は、ヘッダに格納するシーケンス番号を全ビット(13ビット)とするか、あるいは一部ビット(5ビット)とするかを判定する。
無線通信端末100は、送信しようとしているパケットのシーケンス番号がLastAckPeerに対して2(5-1)-1=15より進んでいない場合に、ヘッダに格納するシーケンス番号を5ビット長とする。一方、送信しようとしているパケットのシーケンス番号がLastAckPeerに対して15より進んでいる場合、ヘッダに格納するシーケンス番号を全ビット(13ビット)とする。
ヘッダに格納するシーケンス番号を5ビットとする場合、ステップS22に進む。一方、ヘッダに格納するシーケンス番号を13ビットとする場合、ステップS23に進む。
ステップS22において、無線通信端末100は、Ackを省略するか否かを判定する。無線通信端末100は、以下の条件がすべて成立した場合に、暗黙的なAck(implicit Ack)としてAckを省略する。
・最後に受信したパケットが正常に受信された
・最後に受信したパケットが正常にデコードされた
・最後に受信したパケットが空データパケットではない
・最後に受信したデータの最終オクテットデータを受信後にLastSendAckNumがLastReceiveNumに一致した
Ackを省略すると判定された場合、ステップS24に進み、6ビット長ヘッダフォーマットが選択される。
一方、Ackを省略しないと判定された場合、ステップS25に進み、20ビット長ヘッダフォーマットが選択される。
ステップS23において、無線通信端末100は、ステップS22と同様にして、Ackを省略するか否かを判定する。
Ackを省略すると判定された場合、ステップS26に進み、15ビット長ヘッダフォーマットが選択される。一方、Ackを省略しないと判定された場合、ステップS27に進み、28ビット長ヘッダフォーマットが選択される。
なお、図14では、シーケンス番号を削減するか否かの判定後に、Ackを省略するか否かの判定が行われているが、Ackを省略するか否かの判定後に、シーケンス番号を削減するか否かを判定してもよい。
(5.3)可変長ヘッダモード時におけるパケットロス発生時の動作(パターン1)
次に、図15及び図16を用いて、可変長ヘッダモード時において、上り方向ULにてパケットロスが発生した場合の動作について説明する。なお、フレームF1からデータ通信が始まり、全てのフレームにおける双方向のパケットが、できるだけ多くのユーザデータを運んでいるものとする。
フレームF1において、無線通信端末100は、ユーザデータS1を格納したパケットを無線基地局200に送信する。無線基地局200は、ユーザデータD1を格納したパケットを無線通信端末100に送信する。
フレームF2において、無線基地局200は、フレームF1で受信したパケットのシーケンス番号を再構成(復号)する。無線通信端末100は、ユーザデータS2を格納したパケットを無線基地局200に送信する。
また、フレームF2において、無線基地局200は、ユーザデータD2を格納したパケットを無線通信端末100に送信する。その際、無線基地局200は、フレームF1において無線通信端末100から受信したパケットに対するAckを暗黙的なAck(Implicit Ack)として省略する。
フレームF3において、無線通信端末100は、フレームF1で受信したパケットのシーケンス番号を再構成する。無線基地局200は、フレームF2で受信したパケットのシーケンス番号を再構成する。
また、フレームF3において、無線通信端末100は、ユーザデータS3を格納したパケットを無線基地局200に送信する。その際、無線通信端末100は、フレームF1において無線基地局200から受信したパケットに対するAckを省略する。
さらに、フレームF3において、無線基地局200は、ユーザデータD3を格納したパケットを無線通信端末100に送信する。その際、無線基地局200は、フレームF2において無線通信端末100から受信したパケットに対するAckを省略する。
なお、受信側は、Ackが省略されたパケットを受信した場合、以下のシーケンス番号に対するAckを含むパケットであると認識する。
・現在の時刻tからラウンドトリップ時間trと双方のデコード時間tdm+tdpを加算した時間を遡った時刻t-(tr+(tdm+tdp))に送信したパケットに付加したシーケンス番号。
このように、無線基地局200は、パケットを受信してから次のフレームでパケットのデコードが完了する。一方、無線通信端末100は、パケットを受信してから2フレーム後にパケットのデコードが完了する。
また、送信されたパケットは、当該パケットが送信されたフレーム番号と対応付けてmapTxに記憶される。図15において、“mapTx(A)=B”の“A”はユーザデータ(パケット)を示す情報であり、“B”はフレーム番号を示す情報である。
フレームF4において、無線通信端末100は、ユーザデータS4を格納したパケットを無線基地局200に送信する。しかし、当該パケットは、無線伝搬路において損失したものとする。なお、フレームF1〜フレームF4においては、無線通信端末100及び無線基地局200が送信するパケットは、6ビット長ヘッダフォーマットである。
フレームF5において、無線基地局200は、パケットロスを検出する。そして、無線基地局200は、明示的なAck(Explicit Ack)を含むパケットを無線通信端末100に送信する。このため、無線基地局200が送信するパケットのヘッダフォーマットは、20ビット長ヘッダフォーマットになる。
フレームF6において、無線通信端末100は、フレームF4で送信したユーザデータS4が損失したことを認識する。無線基地局200は、明示的なAckを含むパケットを無線通信端末100に送信する。
フレームF7において、無線通信端末100は、ユーザデータS4を含むパケットを無線基地局200に再送する。ここでは、再送されたパケットのヘッダフォーマットは、フレームF4におけるヘッダフォーマットと同様に、6ビット長ヘッダフォーマットである。
以上のように、無線基地局200は、フレームF5〜フレームF8の期間において、暗黙的なAckとなる条件が満たされないため、明示的なAckを含むパケット(20ビット長ヘッダフォーマット)を無線通信端末100に送信する。
パケットロスが発生しない場合には、図15及び図16に示すフレームF1〜フレームF12において6ビット長ヘッダフォーマットが使用できる。この場合、全てのパケットは8バイトのデータを運ぶことができるので、1フレームを5msと仮定した場合、スループットは双方向ともに8*8*(1/0.005)=12800(bps)となる。
一方、パケットロスが発生する場合には、上り方向ULにおいて、再送による8バイト分のスループットが低下する。下り方向DLにおいては、20ビットヘッダ長のパケットを4回使用することにより、本来6ビットヘッダ長で送信できた分の差分、つまり(8-6)*4=8バイトのスループットが低下する。
ここで、パケット単発の損失により低下するスループットをペナルティと定義し、損失したパケットによる再送のためのペナルティをPmy、反対側の損失によるスループットの低下をPpeerとする。この場合はPmy = Ppeer = 64(bit)となる。
(5.4)可変長ヘッダモード時におけるパケットロス発生時の動作(パターン2)
次に、図17及び図18を用いて、可変長ヘッダモード時において、上り方向UL及び下り方向DLの双方向でパケットロスが発生した場合の動作について説明する。なお、図15及び図16と同様の動作については、重複する説明を省略する。
フレームF4において、上り方向UL及び下り方向DLの双方向でパケットロスが発生する。フレームF4で損失したパケットに対する再送は、フレームF7及びフレームF8の2回に渡って行われている。
このため、無線基地局200が送信するパケットのヘッダフォーマットは、フレームF5〜フレームF8において20ビット長ヘッダフォーマットになる。また、無線通信端末100が送信するパケットのヘッダフォーマットは、フレームF6〜フレームF9において20ビット長ヘッダフォーマットになる。
図19に示すように、再送対象となるパケットは6ビット長ヘッダフォーマットであるので、8オクテットのデータを運搬することができる。
しかし、再送を行うためのパケットは相手側からのパケット損失の影響を受け、明示的なAckを通知する必要があるため、20ビット長ヘッダを用いなければならない。したがって、再送されるパケットが6ビット長ヘッダフォーマットではなくなり、再送を2回に分ける必要がある。
双方向のパケットロスが発生した場合のペナルティPbothは、再送を2回に分ける分、及び20ビット長ヘッダを3回使用しなければならないことによるロスの合計となり、Pboth = ((8*2)+(2*3))*8 = 176(bit)となる。
したがって、上り方向ULのみでパケットロスが発生した場合と比較して、上り方向UL及び下り方向DLで同時にパケットロスが発生した場合、スループットが大幅に低下する。具体的には、上述したPmyやPpeerに比べて、Pbothは2倍以上の大きさになる。
(6)閾値THの設定方法
上述したように、可変長ヘッダモードではパケットロスの増加に伴ってスループットが大幅に低下する。本実施形態では、パケットロスが閾値THを超える場合、可変長ヘッダモードから固定長ヘッダモードへ切り替えることで、スループットが大幅に低下することが回避される。
以下に、閾値THの設定方法について説明する。双方向同じ確率でパケットロスが発生すると仮定した場合、双方向で1秒間(200フレーム中)にN回のパケットロスが発生するとして、同一フレームで双方向のパケットロスとなる確率Rは以下の式(1)で近似できる。
R= (N)/ (200) = N/40000 ・・・(1)
1秒間にN回のパケットロスによるペナルティPは以下の式(2)で近似することができる。
P= Pboth×N×R+Pmy×N×(1−R)+Ppeer×N×(1−R) (ただし、P≧0) ・・・(2)
式(2)より、過去1秒間におけるパケットロス率毎のスループットを近似的に導くことができる。Pmy及びPpeerに対してPbothは大きな値になるため、図20に示すように、可変長ヘッダモード時におけるスループットのグラフは非線形となり、パケットロス率が大きくなるにつれてスループットの低下率は大きくなる。
これに対して、固定長ヘッダモードでは、再送時においてもヘッダ長が変わらないため、再送は必ず1回のパケットで完了する。よって、ペナルティは単にパケット再送における1パケットが運ぶことのできる最大データサイズに一致する。28ビットヘッダ長パケットは5オクテットを運ぶことができるので、一回のパケットロスに対するペナルティPは5*8=40となる。
図20に示すように、固定長ヘッダモード時におけるスループットのグラフは線形となり、パケットロス率の増加に比例してスループットが低下する。したがって、パケットロスが48%程度以上から、スループットが逆転することがわかる。
すなわち、可変長ヘッダモードでは、低いパケットロス率においてはスループットを大幅に向上させる効果を持つが、高いパケットロス率がある状況ではスループットがゼロとなってしまい、性能において固定長ヘッダモードに劣ることとなる。
したがって、本実施形態では、例えば過去200回のパケットの受信状況を記録するリングバッファを用意してパケットロス率を算出する。算出されたパケットロス率が48%を超える場合は固定長ヘッダモードを選択し、算出されたパケットロス率が48%以下である場合は可変長ヘッダモードを選択する。
これにより、図21に示すように、パケットロス率が少ない場合は4つのヘッダ長パケットを用いて良好なスループットを確保し、パケットロス率が高い場合でもパケットロス率に応じたスループットを確保可能な通信制御手段を得ることができる。
(7)作用・効果
無線通信端末100及び無線基地局200は、パケットロス率が閾値TH以下である場合、ヘッダ長を可変とすることでヘッダ長を減少させる。これにより、ペイロード長が増加するので、スループットを増加させることができる。
また、無線通信端末100及び無線基地局200は、パケットロス率が閾値THを超えた場合、ヘッダ長を固定するので、損失したパケットのヘッダ長よりも、再送されるパケットのヘッダ長が長くなることがない。
これにより、1つのパケットを再送するために複数のパケットが必要とならない。したがって、無線通信端末100及び無線基地局200は、パケットの損失が頻繁に発生し、再送されるパケット数が大幅に増加しても、通信を継続することができる。
無線通信端末100及び無線基地局200は、パケットロス率が閾値TH以下である場合には、シーケンス番号の情報量を5ビットに減少させることが可能であり、パケットロス率が閾値THを超えた場合には、シーケンス番号の情報量を13ビットに維持する。
さらに、無線通信端末100及び無線基地局200は、パケットロス率が閾値TH以下である場合には、Ackの情報量を0ビットに減少させることが可能であり、パケットロス率が閾値THを超えた場合には、Ackの情報量を12ビットに維持する。
したがって、パケットロス率が低いときはスループットを増加させることができ、パケットロス率が高いときであっても通信を継続することができる。
(8)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、パケット長が固定(72ビット)である場合について説明した。しかし、変調方式に応じてパケット長が変化するような場合にも適用可能である。例えば、変調クラス毎に、当該変調クラスの持つ理想スループットを勘案し、パケット長に応じて閾値THを変えてもよい。
上述した実施形態では、パケットロス率としてフレームエラーレートを用いていたが、フレームエラーレートに限らず、ビットエラーレートや受信電界強度(RSSI)などを用いてもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局に記憶されるパケット送信用変数を説明するための図である 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局に記憶されるパケット受信用変数を説明するための図である 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する6ビット長ヘッダフォーマットのパケット構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する15ビット長ヘッダフォーマットのパケット構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する20ビット長ヘッダフォーマットのパケット構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する28ビット長ヘッダフォーマットのパケット構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する各ヘッダフォーマットの各データフィールドを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が使用する各ヘッダフォーマットの各データフィールドのビット長を比較した図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局が実行するシーケンス番号の復号動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末及び無線基地局によるモード選択動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る可変長ヘッダモード時におけるヘッダフォーマット選択動作を示すフローチャートである。 可変長ヘッダモード時において上り方向でパケットロスが発生した場合の動作を示すシーケンス図である(その1)。 可変長ヘッダモード時において上り方向でパケットロスが発生した場合の動作を示すシーケンス図である(その2)。 可変長ヘッダモード時において双方向でパケットロスが発生した場合の動作を示すシーケンス図である(その1)。 可変長ヘッダモード時において双方向でパケットロスが発生した場合の動作を示すシーケンス図である(その2)。 可変長ヘッダモードの問題点を説明するための図である。 可変長ヘッダモード及び固定長ヘッダモードにおけるパケットロス率とスループットとの対応関係を示すグラフである(その1)。 可変長ヘッダモード及び固定長ヘッダモードにおけるパケットロス率とスループットとの対応関係を示すグラフである(その2)。
符号の説明
100…無線通信端末、101,201…アンテナ、102,202…無線通信部、103,203…受信処理部、104,204…通信制御部、105,205…メモリ部、106,206…パケットロス率算出部、107,207…フォーマット選択部、108,208…送信処理部、200…無線基地局

Claims (7)

  1. 自動再送制御に使用される再送制御情報と、ユーザデータとを含むパケットを用いて通信先装置と通信する通信装置であって、
    前記パケットを前記通信先装置に送信するパケット送信部と、
    前記通信先装置から前記パケットを受信するパケット受信部と、
    前記パケット受信部によって受信された前記パケットに含まれる前記再送制御情報に応じて、前記パケットを前記通信先装置に再送するパケット再送部と、
    前記通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち、前記通信先装置との間の伝搬路で損失したパケットの割合を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記情報に応じて、前記再送制御情報の情報量を制御する情報量制御部とを備え、
    前記情報量制御部は、
    前記割合が所定の閾値以下である場合、前記再送制御情報の情報量を減少させ、
    前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット再送部が再送する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量を、前記パケット送信部が送信する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量以下にする通信装置。
  2. 前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット送信部が送信する前記パケット及び前記パケット再送部が再送する前記パケットにおいて、前記再送制御情報の情報量を一致させる請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記再送制御情報は、前記パケットの送信毎に増加するシーケンス番号を含み、
    前記情報量制御部は、
    前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記シーケンス番号の情報量を減少させ、
    前記割合が前記所定の閾値を超えた場合、前記シーケンス番号の情報量を一定に維持する請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記再送制御情報は、前記通信装置が連続して受信に成功した最後のシーケンス番号を示す確認情報をさらに含み、
    前記情報量制御部は、
    前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記確認情報の情報量を減少させ、
    前記割合が前記所定の閾値を超えた場合、前記確認情報の情報量を一定に維持する請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記情報量制御部は、前記割合が前記所定の閾値以下である場合、前記確認情報を前記再送制御情報から除外する請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記通信先装置との通信に用いる前記パケットのサイズを変更するサイズ変更部をさらに備え、
    前記情報量制御部は、前記パケットのサイズに応じて前記所定の閾値を変更する請求項1に記載の通信装置。
  7. 自動再送制御に使用される再送制御情報と、ユーザデータとを含むパケットを用いて通信先装置と通信する通信方法であって、
    前記パケットを前記通信先装置に送信するステップと、
    前記通信先装置から前記パケットを受信するステップと、
    受信された前記パケットに含まれる前記再送制御情報に応じて、前記パケットを前記通信先装置に再送するステップと、
    前記通信先装置との通信に用いられた複数のパケットのうち、前記通信先装置との間の伝搬路で損失したパケットの割合を示す情報を取得するステップと、
    前記取得部によって取得された前記情報に応じて、前記再送制御情報の情報量を制御するステップとを備え、
    前記制御するステップでは、
    前記割合が所定の閾値以下である場合、前記再送制御情報の情報量を減少させ、
    前記割合が前記所定の閾値を超える場合、前記パケット再送部が再送する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量を、前記パケット送信部が送信する前記パケットに含まれる前記再送制御情報の情報量以下にする通信方法。
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