JP6168974B2 - 巻網漁船に使用する網捌き機 - Google Patents
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そこで、従来の揚網機で巻き上げられた網は、網捌き機を通過し、下方の網台に積み重ねられるが、その際、揚網機から出てくる網を、網捌き機の巻き上げ力によって適度に引く必要性から、例えば特許文献2、3に記載のように、網捌き機にV型ドラムを使用することが一般的である。
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記水平拡縮手段は、シリンダ本体側が前記第1の外側部材に、ロッドA側が第3の軸受ユニットを介して前記主軸に連結される対となって平行配置された油圧シリンダを有している。
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記ガイド軸は隙間を有して4〜12本配置され、その幅が前記水平拡縮手段によって、拡縮できるドラム底部を形成する。
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記主軸の一側は、前記第2の外側部材に第2の軸受ユニットを介して回転自由に設けられて、前記主軸の他側は、該主軸の非円形部に係合して水平方向に移動可能な円筒状の第1のボスに、前記第1の外側部材に設けられている第1の軸受ユニットを介して回転可能に支持されている。
従って、ドラム側壁の幅を広げる場合は、漁網はドラム側壁内で束状に締め込まれることが緩和され、網捌き機の下方に向かって漁網を拡げ易くなる。
これによって、船員の作業が減少し、より省力化を図ることができる。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る網捌き機10は、主要部材がステンレス等の海水によって腐食しない金属及び非金属材料からなって、巻網漁船のマスト等に吊り下げて使用される吊り金具11と、軸心を合わせて対向配置され吊り金具11に吊り下げられる第1、第2の外側部材13、14と、第1、第2の外側部材13、14のそれぞれ内側に回転可能に設けられ、それぞれ円形の第1、第2の内側部材15、16とを有している。第1、第2の内側部材15、16は、連結部材18を介して対向配置して連結されている。
第1、第2の内側部材15、16は側面視して円形となって、その軸心位置には主軸23が配置され、その周囲には隙間を有して、均等配置された複数(この実施の形態では6本、4〜12本程度が好ましい)のガイド軸24によって連結されている。なお、この平行配置された複数本のガイド軸24及び主軸23を有して第1、第2の内側部材15、16を連結する連結部材18が形成されている。
図1(A)、(B)に示すように、吊り金具11は、補助金具41、42を介して例えば、巻網漁船のマストの先部又は中間部に水平方向に自在に傾動可能に取付けられる。
第1、第2の内側部材15、16を貫通する主軸23の一側端部(円柱部44)は、第2の軸受ユニット43を介して第2の外側部材14に取付けられている。軸受ユニット43は内部に2つのベアリングを有し主軸23を水平移動をさせない状態で回転自由に支持している。
このガイド軸24の他端側は第1の内側部材15の小径環状部25に対してブッシュを介して摺動移動可能に設けられて、他端側が小径環状部25に保持され、平行状態を保って、前記した円周溝22を形成している。
角孔ボス51にはフランジ板67が設けられ、第1の内側部材15の小径環状部25にねじ固定されている。これによって、第1の内側部材15と第1の外側部材13の水平方向の位置が決まり、かつ固定状態の第1の外側部材13に対して第1の内側部材15が回転可能に設けられている。
そこで、この実施の形態においては、図3に示すように、カバー筒77〜79を設けて、第1の内側部材15の小径環状部25に固定された角孔ボス51と第2の内側部材16の小径環状部26に固定された角孔ボス48とを伸縮可能に連結している。
なお、このピン39が不用意に外れると危険であるので、ピン39の抜け止め機構87が設けられている。この抜け止め機構87は、ピン39の一部に嵌入するハンドル付き固定板88と、このハンドル付き固定板88の動きを止めるストッパーピン89とを有している。
第1、第2の内側部材15、16を図1(A)に示すように近づける場合は油圧シリンダ60、61を伸ばす。この場合、油圧シリンダ60、61の駆動力は、ピストンの面積×油圧となるので、油圧シリンダ60、61が縮む場合より大きな力を得ることができる。これによって、第1の内側部材15及び第1の外側部材13が主軸23に沿って移動し、網捌き機本体10aの第1、第2の内側部材15、16の幅が最小となる。
第1の内側部材15は第2の内側部材16と主軸23(特に角柱部46、50)を介して連結されているので、第2の内側部材16も回転し、複数本のガイド軸24も回転する。なお、第1、第2の外側部材13、14は回転しない。
Claims (8)
- 吊り金具と、軸心を合わせて対向配置され前記吊り金具に吊り下げられる第1、第2の外側部材と、該第1、第2の外側部材のそれぞれ内側に回転可能に設けられ、それぞれ円形の第1、第2の内側部材と、前記第1、第2の内側部材を連結する連結部材と、前記第1、第2の内側部材を回転駆動する回転駆動手段とを有し、前記第1、第2の内側部材の内側壁はその間隔が半径方向外側に向けて徐々に拡幅する巻網漁船で使用される網捌き機において、
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記水平拡縮手段は、シリンダ本体側が前記第1の外側部材に、ロッドA側が第3の軸受ユニットを介して前記主軸に連結される対となって平行配置された油圧シリンダを有していることを特徴とする網捌き機。 - 請求項1記載の網捌き機において、前記主軸の他側は、前記第3の軸受ユニットによって回転自由に支持され、該第3の軸受ユニットは、前記第1の外側部材に一端が固定される対となって平行配置されたロッドBに沿って移動可能となっていることを特徴とする網捌き機。
- 吊り金具と、軸心を合わせて対向配置され前記吊り金具に吊り下げられる第1、第2の外側部材と、該第1、第2の外側部材のそれぞれ内側に回転可能に設けられ、それぞれ円形の第1、第2の内側部材と、前記第1、第2の内側部材を連結する連結部材と、前記第1、第2の内側部材を回転駆動する回転駆動手段とを有し、前記第1、第2の内側部材の内側壁はその間隔が半径方向外側に向けて徐々に拡幅する巻網漁船で使用される網捌き機において、
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記ガイド軸は隙間を有して4〜12本配置され、その幅が前記水平拡縮手段によって、拡縮できるドラム底部を形成することを特徴とする網捌き機。 - 吊り金具と、軸心を合わせて対向配置され前記吊り金具に吊り下げられる第1、第2の外側部材と、該第1、第2の外側部材のそれぞれ内側に回転可能に設けられ、それぞれ円形の第1、第2の内側部材と、前記第1、第2の内側部材を連結する連結部材と、前記第1、第2の内側部材を回転駆動する回転駆動手段とを有し、前記第1、第2の内側部材の内側壁はその間隔が半径方向外側に向けて徐々に拡幅する巻網漁船で使用される網捌き機において、
1)前記連結部材は、前記第1、第2の内側部材の軸心に配置され、回転力伝達領域が断面非円形となった主軸と、該主軸の軸心を中心とする円周上に隙間を有して平行配置された複数のガイド軸とを有し、
2)前記主軸及び前記複数のガイド軸の一側は前記第2の内側部材に固定され、前記主軸及び前記複数のガイド軸の他側は平行状態を維持しながら前記第1の内側部材を挿通し、
3)前記回転駆動手段は、前記第1の外側部材に配置されて、前記第1の内側部材に歯車機構を介して回転動力を伝え、更に、前記第1の内側部材から前記主軸を介して前記第2の内側部材に回転動力を伝え、
4)前記第1、第2の外側部材は、該第1の外側部材に固定されている水平拡縮手段によって、前記第1、第2の内側部材と共に、拡縮可能となって、
しかも、前記主軸の一側は、前記第2の外側部材に第2の軸受ユニットを介して回転自由に設けられて、前記主軸の他側は、該主軸の非円形部に係合して水平方向に移動可能な円筒状の第1のボスに、前記第1の外側部材に設けられている第1の軸受ユニットを介して回転可能に支持されていることを特徴とする網捌き機。 - 請求項4記載の網捌き機において、前記主軸の一側の非円形部には前記第2の内側部材の第2のボスが固定され、前記主軸の他側の非円形部には前記第1の内側部材の前記第1のボスが水平移動可能に設けられていることを特徴とする網捌き機。
- 請求項5記載の網捌き機において、前記第1のボスと前記第2のボスを伸縮可能に連結するカバー筒が設けられ、内部の油のリークを防止していることを特徴とする網捌き機。
- 請求項1〜6のいずれか1記載の網捌き機において、前記吊り金具の一側には前記第2の外側部材の上吊り部が固定され、前記吊り金具の他側には、前記第1の外側部材の上吊り部が左右方向に移動可能に取付けられていることを特徴とする網捌き機。
- 請求項7記載の網捌き機において、前記第2の外側部材の上吊り部は、前記吊り金具に対して分離可能に取付けられていることを特徴とする網捌き機。
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