JP6168481B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、燃料噴射量は目標トルクの変化に対して高い応答性で制御可能であるのに対し、目標トルクの変化に対応するEGRバルブの制御が気筒内の状態量に反映されるまでには比較的大きい応答遅れが発生するので、燃料噴射量と気筒内の状態量との間に不整合が生じ、異常燃焼が発生したり、エミッション性能が悪化したりする可能性がある。例えば、目標トルクが瞬間的に低下した場合、EGRバルブはEGRの流量を減少させるように閉弁方向に制御されるが、その後目標トルクが瞬間的に上昇すると、それに応じてEGRバルブは開弁方向に制御される。このとき、EGRバルブが一時的に閉弁方向に制御されたことにより、その後の目標トルクの上昇に対してEGRの流量の増大が追い付かず、目標トルクの上昇に応じた燃料噴射量の増大に対して気筒内の酸素濃度が過剰となり、あるいは吸気温度が高くなり過ぎることにより、異常燃焼が発生してしまう。
このように構成された本発明においては、燃料噴射装置制御手段は、アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態に基づき決定されたトルク低減量を反映した最終目標トルクをエンジンに出力させるように燃料噴射装置を制御するので、アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態に対して高い応答性でトルク低減量を得られるようにエンジンを制御して、荷重を迅速に前輪に加えることができ、ドライバの意図した車両挙動を正確に実現するようにエンジンを制御することができる。
また、EGR装置制御手段は、トルク低減量の変化に対応する最終目標トルクの変化に応じたEGR装置の制御を制限するので、トルク低減量をそのまま反映した最終目標トルクの瞬間的な変化に応じてEGR装置を急激に制御することにより燃料噴射量と気筒内の状態量との間に大きな不整合が生じることを抑制し、燃焼安定性を確保することができる。
このように構成された本発明においては、燃料噴射装置制御手段は、トルク低減量を反映した燃料噴射制御用最終目標トルクの変化に応じて燃料噴射量を変化させ、EGR装置制御手段は、燃料噴射量に応じて変化する気筒内の状態量を目標状態量に近づけるようにEGR装置をフィードバック制御するので、アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態に対して高い応答性でトルク低減量を得られるようにエンジンを制御しつつ、燃料噴射量と気筒内の状態量との間の不整合をより確実に抑制することができ、これにより、エミッション性能の悪化を防止し、燃焼安定性を確保することができる。
このように構成された本発明においては、ステアリング操作に基づき決定されたトルク低減量の時間変化を最終目標トルクの時間変化に反映することができ、これにより、ドライバのステアリング操作に応じた減速度を車両に迅速に付加して荷重を前輪に加え、コーナリングフォースを迅速に増大させることによりステアリング操作に対する応答性を向上させることができ、燃焼安定性を確保しつつ、ドライバの意図した車両挙動を正確に実現するようにエンジンを制御することができる。
このように構成された本発明においては、車両の操舵が開始され、車両の操舵速度が増大し始めると、トルク低減量を迅速に増大させることができ、これにより、車両の操舵開始時において減速度を迅速に車両に付加し、十分な荷重を操舵輪である前輪に迅速に加えることができる。これにより、操舵輪である前輪と路面との間の摩擦力が増加し、前輪のコーナリングフォースが増大するので、カーブ進入初期における車両の回頭性を向上することができ、燃焼安定性を確保しつつ、ステアリングの切り込み操作に対する応答性を向上できる。
このように構成された本発明においては、目標加速度に基づき基本目標トルクを決定するので、燃焼安定性を確保しつつ、ドライバの意図する加速を正確に実現するようにエンジンを制御することができる。
このように構成された本発明においては、トルク低減量を反映した最終目標トルクに応じてディーゼルエンジンの燃料噴射量を変化させることにより、アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態に基づき決定されたトルク低減量の時間変化を高い応答性で正確に実現することができ、ドライバの意図した車両挙動を正確に実現するようにエンジンを制御することができる。
まず、図1により、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。
また、吸気系INにおいて、エアクリーナ3の直下流側の吸気通路1上には、吸入空気量を検出するエアフローセンサ101と吸気温度を検出する吸気温度センサ102とが設けられ、ターボ過給機5のコンプレッサ5aには、このコンプレッサ5aの回転数(ターボ回転数)を検出するターボ回転数センサ103が設けられ、吸気シャッター弁7には、この吸気シャッター弁7の開度を検出する吸気シャッター弁位置センサ105が設けられ、インタークーラ8の直下流側の吸気通路1上には、吸気温度を検出する吸気温度センサ106と吸気圧を検出する吸気圧センサ107とが設けられ、サージタンク12には、吸気マニホールド温度センサ108が設けられている。これらの、吸気系INに設けられた各種センサ101〜108は、それぞれ、検出したパラメータに対応する検出信号S101〜S108をPCM60に出力する。
また、排気系EXにおいては、ターボ過給機5のタービン5bの上流側の排気通路41上には、排気圧を検出する排気圧センサ109が設けられ、DPF46の直下流側の排気通路41上には、酸素濃度を検出するリニアO2センサ110が設けられている。これらの、排気系EXに設けられた各種センサ109及び110は、それぞれ、検出したパラメータに対応する検出信号S109及びS110をPCM60に出力する。
本発明の実施形態によるPCM60(エンジンの制御装置)は、上述した各種センサ101〜110の検出信号S101〜S110に加えて、ステアリングホイールの回転角度を検出する操舵角センサ96、アクセルペダルの開度(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ97、車速を検出する車速センサ98、外気温を検出する外気温センサ99、及び、大気圧を検出する大気圧センサ100のそれぞれが出力した検出信号S96〜S100に基づいて、ターボ過給機5、燃料噴射弁20、高圧EGR装置43、及び低圧EGR装置48に対する制御を行うべく、制御信号S130〜S133を出力する。
これらのPCM60の各構成要素は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
図3は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置がエンジンEを制御するエンジン制御処理のフローチャートであり、図4は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置がトルク低減量を決定するトルク低減量決定処理のフローチャートであり、図5は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が決定する付加減速度と操舵速度との関係を示したマップである。
エンジン制御処理が開始されると、図3に示すように、ステップS1において、PCM60は車両の運転状態を取得する。具体的には、PCM60は、操舵角センサ96が検出した操舵角、アクセル開度センサ97が検出したアクセル開度、車速センサ98が検出した車速、車両の変速機に現在設定されているギヤ段等を含む、上述した各種センサ96〜110が出力した検出信号S96〜S110等を運転状態として取得する。
その結果、操舵速度の絶対値が減少していない場合、即ち操舵速度の絶対値が増大している又は操舵速度の絶対値が変化していない場合、ステップS24に進み、トルク低減量決定部63は、操舵速度に基づき目標付加減速度を取得する。この目標付加減速度は、ドライバの意図した車両挙動を正確に実現するために、ステアリング操作に応じて車両に付加すべき減速度である。
図5における横軸は操舵速度を示し、縦軸は目標付加減速度を示す。図5に示すように、操舵速度が閾値TS(例えば10deg/s)未満の場合、対応する目標付加減速度は0である。即ち、操舵速度が閾値TS未満の場合には、ステアリング操作に応じて車両に減速度を付加する制御が行われない。
一方、操舵速度が閾値TS以上の場合には、操舵速度が増大するに従って、この操舵速度に対応する目標付加減速度は、所定の上限値Dmax(例えば1m/s2)に漸近する。即ち、操舵速度が増大するほど目標付加減速度は増大し、且つ、その増大量の増加割合は小さくなる。
具体的には、トルク低減量決定部63は、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理のステップS24において決定した目標付加減速度への増大率がRmax以下である場合、ステップS24において決定した目標付加減速度を今回の処理における付加減速度として決定する。
一方、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理のステップS24において決定した目標付加減速度への変化率がRmaxより大きい場合、トルク低減量決定部63は、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理時まで増大率Rmaxにより増大させた値を今回の処理における付加減速度として決定する。
続いて、ステップS8において、エンジン制御部69は、ステップS7において設定した要求噴射量と、エンジン回転数とに基づいて、燃料の噴射パターンと、燃圧とを設定する。
次に、ステップS9において、エンジン制御部69は、ステップS8において設定した噴射パターン及び燃圧に基づき、燃料噴射弁20を制御する。
この場合、エンジン制御部69は、ステップS13において設定した各種状態量を実現するように高圧EGR装置43や低圧EGR装置48をフィードフォワード制御すると共に、実際の気筒内の状態量(酸素濃度や吸気温度)を、ステップS12において設定した状態量(即ち目標酸素濃度や目標吸気温度)に近づけるように高圧EGR装置43や低圧EGR装置48をフィードバック制御する。
なお、エンジン制御部69は、気筒内の酸素濃度を、例えば、吸気充填量、吸気空気量、高圧EGRガスの流量及び酸素濃度、低圧EGRガスの流量及び酸素濃度をパラメータとして吸排気経路内ガスの酸素濃度をモデル化した吸排気モデルにより推定する。ここで、吸気充填量は、吸気圧センサ107及び吸気マニホールド温度センサ108からの検出信号S107、S108に基づき算出される。吸入空気量は、エアフローセンサ101の検出信号S101により特定される。また、高圧EGRガス及び低圧EGRガスの酸素濃度は、リニアO2センサ110の検出信号S110と、リニアO2センサ110が実際の排気酸素濃度を検出するまでの時間遅れとに基づいて算出される。
また、エンジン制御部69は、各種状態量に応じた制限値や制限範囲を設定し、状態値が制限値や制限範囲による制限を遵守するような各アクチュエータの制御量を設定して制御を実行する。
ステップS9及びS14の後、PCM60は、エンジン制御処理を終了する。
この図6(b)に示すように、位置Aにおいて右向きの操舵が開始され、ステアリングの切り足し操作が行われることにより右向きの操舵角が徐々に増大し、位置Bにおいて右向きの操舵角が最大となる。その後、位置Cまで操舵角が一定に保たれる(操舵保持)。
車両の操舵速度は、車両の操舵角の時間微分により表される。即ち、図6(c)に示すように、位置Aにおいて右向きの操舵が開始された場合、右向きの操舵速度が生じ、位置Aと位置Bとの間において操舵速度がほぼ一定に保たれる。その後、右向きの操舵速度は減少し、位置Bにおいて右向きの操舵角が最大になると、操舵速度は0になる。更に、位置Bから位置Cまで右向きの操舵角が保持される間、操舵速度は0のままである。
図6(d)では、位置Aから増大を開始した目標付加減速度の増大率が閾値Rmaxを上回っている場合を示している。この場合、トルク低減量決定部63は、増大率=Rmaxとなるように(即ち一点鎖線で示した目標付加減速度よりも緩やかな増大率で)付加減速度を増大させる。また、位置Aと位置Bとの間において目標付加減速度がほぼ一定に保たれている場合、トルク低減量決定部63は、付加減速度=目標付加減速度として決定する。
上述したように、トルク低減量決定部63は、付加減速度を実現するために必要となるトルク低減量を、現在の車速、ギヤ段、路面勾配等のパラメータに基づき決定する。従って、これらのパラメータが一定である場合、トルク低減量は、図6(d)に示した付加減速度の変化と同様に変化するように決定される。
アクセル開度、車速、ギヤ段等に基づき設定された目標加速度を実現するように決定された基本目標トルクは、図6(f)に点線で示すように、各種の外乱やノイズ等により急峻な変化を含む場合がある。この基本目標トルクをトルク変化フィルタ67により平滑化することで、図(f)に実線で示すように急峻な変化が抑制され、車両の急激な加減速が抑制されるようになっている。
図3を参照して説明したように、最終目標トルク決定部65は、ステップS4において平滑化を行った後の基本目標トルクから、ステップS5のトルク低減量決定処理において決定したトルク低減量を減算することにより、燃料噴射制御用最終目標トルクを決定する。この最終目標トルクを決定するために用いられる基本目標トルクとトルク低減量の内、トルク変化フィルタ67による平滑化が行われるのは、アクセルペダルの操作を含む車両の運転状態に基づき決定された基本目標トルクのみである。言い換えると、最終目標トルクの時間変化において、アクセルペダルの操作以外の運転状態であるステアリング操作に基づき決定されたトルク低減量に対応する時間変化については、トルク変化フィルタ67による平滑化が行われない。従って、図6(g)に実線で示すように、トルク低減量はトルク変化フィルタ67によりなまされることなく、そのまま最終目標トルクに反映される。
図6(i)の例では、エンジン制御部69は、ステップS6において設定した燃料噴射制御用最終目標トルクの時間変化において、トルク低減量に対応する時間変化については燃料噴射弁20から噴射させる燃料噴射量により制御を行う。従って、要求噴射量は、図6(i)に実線で示すように、図6(g)に示した燃料噴射制御用最終目標トルクの時間変化と同じように変化する。
図6(i)に実線で示したように、燃料噴射制御用最終目標トルクを実現するように燃料噴射量の制御を行うと、気筒内の酸素濃度は、その燃料噴射量に応じて変化する。即ち、トルク低減量に対応する燃料噴射制御用最終目標トルクの減少により燃料噴射量が減少し始めると、燃焼により消費される酸素量が減少するので、図6(j)に実線で示すように、燃料噴射量の減少開始から遅れたタイミングT1において気筒内の酸素濃度が上昇し始める。その後、燃料噴射制御用最終目標トルクの増大に対応して燃料噴射量が増加すると、燃焼により消費される酸素量が増大するので、燃料噴射量の増加開始から遅れたタイミングT2において気筒内の酸素濃度が減少し始める。
一方、図6(h)に示したように、EGR・ターボ制御用最終目標トルクにはトルク低減量の変化が反映されず、平滑化後の基本目標トルクの時間変化と同じように変化するので、このEGR・ターボ制御用最終目標トルクに基づき設定された目標酸素濃度は、図6(j)に実線で示すように、トルク低減量に応じて変化することなく、平滑化後の基本目標トルクの時間変化と同じように変化する。
図6(j)に示したように、気筒内の目標酸素濃度は、トルク低減量に応じて変化することなく、平滑化後の基本目標トルクの時間変化と同じように変化する。即ち、トルク低減量に対応して要求噴射量が減少し始めたときにおいても、その要求噴射量に対応した状態量を実現するようにEGRバルブ開度がフィードフォワード制御されることはない。
その後、実際の酸素濃度が、トルク低減量に対応する燃料噴射量の減少開始から遅れたタイミングT1において上昇し、実際の酸素濃度が目標酸素濃度よりも高くなると、その実際の酸素濃度を目標酸素濃度に近づけるために、即ちEGRガス量を増大させることにより気筒内の酸素濃度を低下させるために、EGRバルブ開度を増大させるようにフィードバック制御が行われる。更に、トルク低減量に対応する燃料噴射量の増加開始から遅れたタイミングT2において実際の酸素濃度が減少し、実際の酸素濃度が目標酸素濃度に近づくと、それに応じてEGRバルブ開度を減少させるようにフィードバック制御が行われる。
このように、トルク低減量を反映した燃料噴射制御用最終目標トルクの瞬間的な変化に応じて高圧EGR装置43や低圧EGR装置48が急激に制御されることがないので、燃料噴射量と気筒内の酸素濃度との間に大きな不整合が生じることが抑制される。また、燃料噴射制御用最終目標トルクに応じた燃料噴射量の変化により、目標酸素濃度と実際の酸素濃度との間に差が生じるが、実際の酸素濃度を目標酸素濃度に近づけるように高圧EGR装置43や低圧EGR装置48をフィードバック制御することにより、燃料噴射量と気筒内の酸素濃度との間の不整合がより確実に抑制される。
位置Aにおいて右向きの操舵が開始され、右向きの操舵速度が増大するにつれて図6(e)に示したようにトルク低減量を増大させると、車両の操舵輪である前輪の荷重が増加する。その結果、前輪と路面との間の摩擦力が増加し、前輪のコーナリングフォースが増大するため、車両の回頭性が向上する。即ち、図6(l)に示すように、位置Aと位置Bとの間において、トルク低減量に対応する制御を行わなかった場合(点線)よりも、トルク低減量を反映した燃料噴射制御用最終目標トルクに基づき燃料噴射量の制御を行った場合(実線)の方が、車両に発生する時計回り(CW)のヨーレートが大きくなる。
また、図6(d)、(e)に示したように、位置Bに向かって操舵速度が減少するとき目標付加減速度も減少するが、トルク低減量を最大値のまま維持しているので、操舵の切り込みが継続されている間は前輪に付加した荷重が維持され、車両の回頭性が保たれる。
更に、位置Bから位置Cにおいて操舵角の絶対値が一定である場合、トルク低減量を滑らかに減少させるので、操舵の切り込みの終了に応じて徐々に前輪に付加した荷重を低減し、前輪のコーナリングフォースを減少させることにより車体を安定させつつ、エンジンEの出力トルクを回復させる。
上述した実施形態においては、トルク低減量決定部63は、操舵速度に基づき目標付加減速度を取得し、この目標付加減速度に基づいてトルク低減量を決定すると説明したが、アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態(操舵角、ヨーレート、スリップ率等)に基づきトルク低減量を決定するようにしてもよい。
例えば、トルク低減量決定部63は、操舵角及び車速から算出した目標ヨーレートや、ヨーレートセンサから入力されたヨーレートに基づき、車両に発生させるべき目標ヨー加速度を算出し、その目標ヨー加速度に基づき目標付加減速度を取得して、トルク低減量を決定するようにしてもよい。あるいは、加速度センサにより、車両の旋回に伴って発生する横加速度を検出し、この横加速度に基づきトルク低減量を決定するようにしてもよい。
この場合、エンジン制御部69は、トルク低減量の変化に対応する最終目標トルクの変化に応じた高圧EGR装置43や低圧EGR装置48の制御を制限する。例えば、図3に示したエンジン制御処理のステップS10において、最終目標トルク決定部65は、ステップS4において平滑化を行った後の基本目標トルクから、ステップS5のトルク低減量決定処理において決定したトルク低減量に1未満の補正係数を乗じた補正トルク低減量を減算することにより、ターボ過給機5、高圧EGR装置43及び低圧EGR装置48を制御するためのEGR・ターボ制御用最終目標トルクを決定する。このように決定したEGR・ターボ制御用最終目標トルクでは、基本目標トルクからトルク低減量をそのまま減算した燃料噴射制御用最終目標トルクと比較して、トルク低減量の変化に対応する最終目標トルクの変化が小さくなるので、トルク低減量の変化に対応する最終目標トルクの変化に応じた高圧EGR装置43や低圧EGR装置48の制御が制限される。
また、エンジン制御部69は、トルク低減量の変化に対応する最終目標トルクの変化に応じた高圧EGR装置43や低圧EGR装置48の制御を制限するので、トルク低減量をそのまま反映した燃料噴射制御用最終目標トルクの瞬間的な変化に応じて高圧EGR装置43や低圧EGR装置48を急激に制御することにより燃料噴射量と気筒内の状態量との間に大きな不整合が生じることを抑制し、燃焼安定性を確保することができる。
5 ターボ過給機
5a コンプレッサ
5b タービン
5c フラップ
20 燃料噴射弁
41 排気通路
43 高圧EGR装置
48 低圧EGR装置
60 PCM
61 基本目標トルク決定部
63 トルク低減量決定部
65 最終目標トルク決定部
67 トルク変化フィルタ
69 エンジン制御部
200 エンジンシステム
E エンジン
Claims (6)
- 排気通路内の排気ガスを吸気通路に還流させるEGR通路と、このEGR通路を通過する排気ガスの流量を調整するEGRバルブとを備えるEGR装置と、気筒内に燃料を噴射する燃料噴射装置とを有するエンジンを、車両の運転状態に基づき制御するエンジンの制御装置であって、
アクセルペダルの操作を含む車両の運転状態に基づき基本目標トルクを決定する基本目標トルク決定手段と、
上記アクセルペダルの操作以外の車両の運転状態に基づきトルク低減量を決定するトルク低減量決定手段と、
上記基本目標トルクと上記トルク低減量とに基づき、燃料噴射制御用最終目標トルクを決定し、上記基本目標トルクをEGR制御用最終目標トルクとして決定する最終目標トルク決定手段と、
上記燃料噴射制御用最終目標トルクを上記エンジンに出力させるように上記燃料噴射装置を制御する燃料噴射装置制御手段と、
上記EGR制御用最終目標トルクを上記エンジンに出力させる場合の気筒内の目標状態量を実現するように上記EGR装置を制御することにより、上記トルク低減量の変化に応じた上記EGR装置の制御を制限するEGR装置制御手段と、
を有することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 上記燃料噴射装置制御手段は、上記トルク低減量に対応する上記最終目標トルクの変化に応じて上記燃料噴射装置の燃料噴射量を変化させ、
上記EGR装置制御手段は、上記気筒内の状態量を上記目標状態量に近づけるように上記EGR装置をフィードバック制御する、請求項1に記載のエンジンの制御装置。 - 上記トルク低減量決定手段は、車両のステアリング操作に応じて上記トルク低減量を決定する、請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
- 上記トルク低減量決定手段は、車両の操舵速度が増大するほど、上記トルク低減量を増大させ且つこの増大量の増加割合を低減するように、上記トルク低減量を決定する請求項3に記載のエンジンの制御装置。
- 上記基本目標トルク決定手段は、上記アクセルペダルの操作を含む上記車両の運転状態に基づき車両の目標加速度を決定し、その目標加速度に基づき上記基本目標トルクを決定する、請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジンの制御装置。
- 上記エンジンの制御装置は、ディーゼルエンジンの制御装置である、請求項1乃至5の何れか1項に記載のエンジンの制御装置。
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