JP6168292B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、複数の単セルを積層して成る積層体を備えた燃料電池スタックに関し、とくに、固体高分子型の燃料電池スタックに関するものである。
この種の燃料電池スタックとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の燃料電池スタックは、複数の単セルを積層した積層体を備え、積層体の積層方向の両端部に、集電板及び端板が夫々配置してある。そして、燃料電池スタックは、積層体の両端部において、各集電板と端板との間にコイルばねを介装しており、これにより積層体の積層方向に荷重を付与して、反応用ガスのシール性等を維持するようにしている。
特開2009−187778号公報
ところで、上記の燃料電池スタックを構成する単セルは、一般的に、膜電極接合体を一対のセパレータで挟持した構造であり、中央部分に膜電極接合体による発電領域を有すると共に、周縁部に、反応用ガスをシールするためのシール部材が配置してある。
ところが、上記したような従来の燃料電池スタックでは、積層体の端面に対して、その面内方向(面に沿う方向)に均一な荷重を付与していたため、膜電極接合体を構成する電解質膜の膨潤及び収縮による変位の吸収と、周縁部のシール性の確保とを両立させることが困難であり、このような問題点を解決することが課題であった。
つまり、この種の燃料電池スタックでは、積層体に対する荷重を膜電極接合体の変位の吸収に合わせると、周縁部に対する荷重が不足してシール性が低下するおそれがあり、逆に、積層体に対する荷重をシール性の確保に合わせると、膜電極接合体に対する荷重が過大になって部品を破損するおそれがある。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、複数の単セルを積層して成る積層体を備えた燃料電池スタックであって、膜電極接合体を構成する電解質膜の膨潤及び収縮による変位の吸収と、周縁部のシール性の確保との両立を実現することができる燃料電池スタックを提供することを目的としている。
本発明に係わる燃料電池スタックは、膜電極接合体を一対のセパレータで挟持した構造を有する単セルを発電要素とし、この単セルを複数枚積層して成る積層体を備えたものである。そして、燃料電池スタックは、単セルの周縁部に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する第1変位吸収手段と、膜電極接合体の発電領域に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する第2変位吸収手段を備え、前記第1変位吸収手段が、弾性材料から成る弾性部材であり、前記膜電極接合体が、その周囲にフレームを有すると共に、フレーム及びセパレータが、反応用ガス及び冷却用流体を流通させるためのマニホールド穴を備えており、前記第1変位吸収手段である弾性部材が、単セルの周縁部及びマニホールド穴の周縁部に対応している構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明に係わる燃料電池スタックは、単セルの周縁部に対応する位置と、膜電極接合体の発電領域に対応する位置に対して、互いに独立した第1及び第2の変位吸収手段を配置したことにより、夫々の位置に適した変位吸収量を設定することが可能になり、膜電極接合体を構成する電解質膜の膨潤及び収縮による変位の吸収と、周縁部のシール性の確保との両立を実現することができる。また、上記の燃料電池スタックは、第1変位吸収手段として、弾性材料から成る弾性部材を採用したので、樹脂成形等によって弾性部材を容易に大量生産することが可能であり、弾性部材が、単セルの周縁部及びマニホールド穴の周縁部に対応したものであるから、単一部品によって上記した周縁部のシール性を確保する機能を充分に得ることができる。
本発明の燃料電池スタック構造を説明する燃料電池スタックの斜視図(A)及び分解状態の斜視図(B)である。 図1に示す単セルを分解状態にして示す平面図である。 燃料電池スタックの第1実施形態を説明する斜視図(A)、第1変位吸収手段の端部の平面図(B)、及び第2変位吸収手段の側面図(C)である。 燃料電池スタックの第2実施形態を説明する斜視図(A)、第2変位吸収手段の端部の側面図(B)、及び単セル及び第2変位吸収手段を示す斜視図(C)である。
〈第1実施形態〉
図1に示す燃料電池スタックFSは、とくに図1(B)に示すように、発電要素である単セルCを複数枚積層して一体化した少なくとも二つ以上のセルモジュールMと、セルモジュールM同士の間に介装するシールプレートPとを備えている。図示例の単セルC及びシールプレートPは、いずれもほぼ同じ縦横寸法を有する矩形板状を成している。なお、図1(B)には、2つのセルモジュールMと、1つのシールプレートPを示しているが、実際には、それ以上の数のセルモジュールM及びシールプレートPを積層する。
また、燃料電池スタックFSは、セルモジュールMの積層方向の両端部に、エンドプレート56A,56Bを夫々配置し、単セルCの長辺側の積層端面(図1中で上下面)に、締結板57A,57Bが設けてあると共に、短辺側の積層端面に、補強板58A,58Bが設けてある。各締結板57A,57B及び補強板58A,58Bは、セルモジュールM及びシールプレートPから成る積層体Aの積層方向全長にわたる大きさを有し、図示しないボルトにより両エンドプレート56A,56Bに連結する。
このようにして、燃料電池スタックFSは、図1(A)に示すようなケース一体型構造となり、各セルモジュールM及びシールプレートPを積層方向に拘束・加圧して個々の単セルCに所定の接触面圧を加え、ガスシール性や導電性等を良好に維持する。
単セルCは、図2に示すように、膜電極接合体2を一対のセパレータ、すなわちアノード側及びカソード側のセパレータ3,4で挟持した構造を有している。この実施形態の膜電極接合体2は、その周囲に樹脂製のフレーム1を一体的に有している。このフレーム1及びセパレータ3,4は、いずれもほぼ同じ縦横寸法を有する矩形板状である。
フレーム1は、膜電極接合体2を中央に配置して、短辺側の両端部に、各々三個ずつのマニホールド穴H1〜H6が配列してあり、各マニホールド穴群から膜電極接合体2に至る間がガスの整流等を行うためのディフューザ領域Dである。また、膜電極接合体2の部分が発電領域Gである。
膜電極接合体2は、一般に、MEA(Membrane Electrode Assembly)と呼ばれるものであって、例えば固体高分子から成る電解質層を燃料極層(アノード)と空気極層(カソード)とで挟持した構造を有している。この膜電極接合体2は、燃料極層にアノードガス(水素)が供給されると共に、空気極層にカソードガス(水素)が供給されて、電気化学反応により発電をする。
各セパレータ3,4は、表裏反転形状を有する金属製の板部材であって、例えばステンレス製であり、プレス加工により適宜の形状に成形することができる。各セパレータ3,4は、膜電極接合体2に対応する中央部分が、短辺方向の断面において波形状に形成してある。この波形状は図示の如く長辺方向に連続している。
これにより、各セパレータ3,4は、波形状における膜電極接合体2に対応する中央部分では、各凸部分が膜電極接合体2に接触すると共に、波形状における各凹部分がガス流路となる。また、各セパレータ3A,3Bは、短辺側の両端部に、フレーム1の各マニホールド穴H1〜H6と同様のマニホールド穴H1〜H6を有している。
フレーム1及び各セパレータ3,4において、図2の左側に示す各マニホールド穴H1〜H3は、アノードガス供給用(H1)、冷却用流体排出用(H2)及びカソードガス排出用(H3)であり、積層方向に互いに連通して夫々の流路を形成する。また、図2の右側に示す各マニホールド穴H4〜H6は、カソードガス供給用(H4)、冷却流体供給用(H5)及びアノードガス排出用(H6)であり、積層方向に互いに連通して夫々の流路を形成する。なお、供給用と排出用は、一部または全部が逆の位置関係でも良い。
また、フレーム1及び各セパレータ3,4の周縁部や、マニホールド穴H1〜H6の周囲には、シール部材Sが連続的に配置してある。これらのシール部材は、接着剤としても機能するもので、フレーム1及び膜電極接合体2とセパレータ3,4とを気密的に接合する。また、マニホールド穴H1〜H6の周囲に配置したシール部材Sは、各マニホールドの気密性を維持する一方で、各層間に応じた流体を供給するために該当箇所に開口を有している。
上記の単セルCは、所定枚数を積層してセルモジュールMを形成する。このとき、隣接する単セルC同士の間には、冷却液(例えば水)の流路を形成し、隣接するセルモジュールM同士の間にも冷却液の流路を形成する。したがって、シールプレートPは、セルモジュールM同士の間、すなわち冷却液の流路内に配置されている。
シールプレートPは、導電性の一枚の金属板を成形したものであり、平面視において上記した単セルCとほぼ同じ矩形板状で且つ同じ大きさに形成され、両短辺側には、単セルCと同様のマニホールド穴H1〜H6が形成されている。このシールプレートPは、マニホールド穴H1〜H6の各周囲に、図示しないシール部材を備えると共に、その周縁部分に、外周シール部材51及び内周シール部材52が、全周にわたって平行に設けてあり、外周シール部材51により外部からの雨水等の浸入を防止すると共に、内周シール部材52によりセルモジュールM間の流路を流通する冷却液の漏出を防止する。
ここで、本発明に係わる上記の燃料電池スタックFSは、膜電極接合体2を一対のセパレータ3,4で挟持した構造を有する単セルCを発電要素とし、この単セルCを複数枚積層して成る積層体を備えたものである。上記の如く、積層体は、複数の単セルCを積層したものであるから、この実施形態における積層体は、セルモジュールMや、複数のセルモジュールM及びシールプレートPから成る積層体Aである。
そして、燃料電池スタックFSは、図3(A)に示すように、単セルCの周縁部に対応する位置でセルモジュール(積層体)Mの積層方向の変位を吸収する第1変位吸収手段と、膜電極接合体1の発電領域Gに対応する位置でセルモジュールMの積層方向の変位を吸収する第2変位吸収手段を備えている。また、燃料電池スタックFSは、第1変位吸収手段の変位吸収量よりも、第2変位吸収手段の変位吸収量が大きいものとなっている。
さらに、燃料電池スタックFSは、セルモジュール(積層体)Mの積層方向の両端部に配置される端部プレートを備え、セルモジュールMと少なくとも片側の端部プレートとの間に、第1及び第2の変位吸収手段を配置している。なお、この実施形態の端部プレートは、シールプレートPやエンドプレート56A,56Bであり、積層体がセルモジュールMである場合には、主としてシールプレートPである。また、積層体が複数のセルモジュールM及びシールプレートPから成る積層体Aの場合には、端部プレートは、主としてエンドプレート56A,56Bであるが、これに限定されることはない。
第1変位吸収手段は、合成ゴムや合成樹脂などの弾性材料から成る弾性部材11であって、所定の変位吸収量(弾性力)を確保し得る硬さ及び厚さを有する。この実施形態の燃料電池スタックFSは、先述したように、膜電極接合体2が、その周囲にフレーム1を有すると共に、フレーム1及びセパレータ3,4が、反応用ガス及び冷却用流体を流通させるためのマニホールド穴H1〜H6を備えている。これに対して、弾性部材11は、単セルCの周縁部及びマニホールド穴H1〜H6の周縁部に対応した形状を有している。
より具体的には、弾性部材11は、図3(B)に端部を示すように、単セルCの周縁部に対応する矩形状の外枠部11Aと、両短辺側の夫々のマニホールド穴群(H1〜H3,H4〜H6)に対応する内枠部11B,11Bとを一体的に備えている。この弾性部材11は、単セルCの周縁部及びマニホールド穴H1〜H6の周縁部に対応することで、フレーム1,セパレータ3,4及びシールプレートPに配置したシール部材S,51,52にも対応している。
なお、マニホールド穴H1〜H6は、図1及び図2には四角形のものを例示し、図3には円形のものを例示した。これらのマニホールド穴H1〜H6は、互いに形状が異なるだけで機能は同じであり、いずれの形状を採用しても良いし、それ以外の形状にすることも当然可能である。
第2変位吸収手段は、複数のばね部材から成るものであって、この実施形態では、図3(C)にも示すように、複数のばね部材として三個の圧縮コイルばね12A〜12Cを採用し、これらを単セルCの長辺方向に沿って等間隔に配置している。
さらに、図3(A)に示す実施形態では、セルモジュール(積層体)Mの積層両側(図の上下側)において、セルモジュールMとシールプレートPとの間に、二つの弾性部材11,11と、三個の圧縮コイルばね12A〜12Cを夫々配置している。また、二つの弾性部材11,11の間には、スペーサ13が介装してある。
スペーサ13は、圧縮コイルばね12A〜12Cとの干渉を避けるための開口部13Aを有し、弾性部材11と圧縮コイルばね12A〜12Cとの高さを調整すると共に、弾性部材11同士の接触を阻止している。このスペーサ13は、弾性部材11同士の接触によるずれや変形が生じないようにし、各弾性部材11の所定形状を維持して夫々の変位吸収量を確保する機能も有している。
上記構成を備えた燃料電池スタックFSでは、発電及び停止に伴って、膜電極接合体2を構成する電解質膜の膨潤及び収縮が発生し、とくに膨潤時には、各単セルCの電解質膜の僅かな変形量が合成されて、セルモジュールM全体が中央部を膨出させるように変形する。このため、積層体の端面に均一な荷重を付与する従来構造では、その荷重を膜電極接合体の変位吸収に合わせると、周縁部のシール性が低下するおそれがあり、逆に、その荷重をシール性の確保に合わせると、膜電極接合体の部品を破損するおそれがある。
これに対して、上記の燃料電池スタックFSでは、単セルCの周縁部に対応する位置と、膜電極接合体2の発電領域Gに対応する位置に対して、互いに独立した弾性部材(第1変位吸収手段)及び圧縮コイルばね(第2変位吸収手段)12A〜12Cを配置したので、夫々の位置に適した変位吸収量を設定することが可能になる。これにより、燃料電池スタックFSは、膜電極接合体2を構成する電解質膜の膨潤及び収縮による変位の吸収と、周縁部のシール性の確保との両立を実現することができる。
また、燃料電池スタックFSでは、弾性部材(第1変位吸収手段)の変位吸収量よりも、圧縮コイルばね(第2変位吸収手段)12A〜12Cの変位吸収量が大きいので、積層方向の変位量が小さい周縁部と、積層方向の変位量が大きい発電領域Gとの夫々に対応したものとなる。そして、燃料電池スタックFSは、とくに、発電領域Gにおいて、膜電極接合体2と各セパレータ3,4との面圧を充分に且つ均一に確保し得るので、発電性能や導電性能の向上を図ることができる。
さらに、燃料電池スタックFSは、セルモジュール(積層体)Mと少なくとも片側の端部プレート(P,56A,56B)との間に、第1及び第2の変位吸収手段を配置したので、少ない部品点数で、膜電極接合体2の変位吸収と、周縁部のシール性の確保との両立を実現することができ、全体構造の小型軽量化や製造コストの低減に貢献し得る。
さらに、燃料電池スタックFSは、第1変位吸収手段として、弾性材料から成る弾性部材11を採用したので、樹脂成形等によって弾性部材11を容易に大量生産することが可能である。また、弾性部材11は、単セルの周縁部及びマニホールド穴の周縁部に対応した形状であるから、単一部品によって上記した周縁部のシール性を確保する機能を充分に得ることができる。
さらに、燃料電池スタックFSは、第2変位吸収手段として、複数のばね部材を採用したので、比較的安価に第2変位吸収手段を得ることができ、とくに、複数のばね部材として圧縮コイルばね12A〜12Cを採用したので、比較的安価であるうえに、簡単な構成で膜電極接合体2の変位を吸収する機能を充分に得ることができる。なお、上記実施形態では、ばね部材として、圧縮コイルばねを例示したが、この他に板ばねや皿ばねなどのばね部材を採用することも可能である。
〈第2実施形態〉
図4は、本発明の燃料電池スタックの第2実施形態を説明する図である。なお、先の第1実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4(A)に示す燃料電池スタックFSは、セルモジュール(積層体)Mの積層方向の端部(上端部)において、セルモジュールMと端部プレートであるシールプレートPとの間に、第1変位吸収手段としての二つの弾性部材11と、スペーサ13と、第2変位吸収手段としての複数のばね部材を備えており、複数のばね部材が三個のベローズ14A〜14Cである。
なお、図示の燃料電池スタックFSでは、セルモジュールMの積層方向の下端部側の構成を省略したが、その下端部に、上端部と同様の第1及び第2の変位吸収部材を配置しても良い(図3参照)。また、第1及び第2の変位吸収部材は、積層体の少なくとも片側に配置してあれば良いので、積層体の片側に配置しない場合もあり得る。さらに、第1及び第2の変位吸収手段は、積層体の一方の端部に両方を配置し、他方の端部にいずれか一方を選択的に配置しても良いし、積層体の一方の端部に第1を配置して他方の端部に第2を配置しても良い。
図4(B)にも示すベローズ14A〜14Cは、例えば樹脂製であり、図4要求される積層方向の変位吸収量などに応じて、中空の内部に空気等の流体や弾性材を封入したものや、内外を連通させる小孔を形成したもの、少なくとも片側が開放されたものなどを用いることができる。
上記構成を備えた燃料電池スタックFSにあっても、第1実施形態と同様に、単セルCの周縁部に対応する位置と、膜電極接合体2の発電領域Gに対応する位置に対して、互いに独立した弾性部材(第1変位吸収手段)及びベローズ(第2変位吸収手段)14A〜14Cを配置したので、夫々の位置に適した変位吸収量を設定することが可能になる。これにより、燃料電池スタックFSは、膜電極接合体2を構成する電解質膜の膨潤及び収縮による変位の吸収と、周縁部のシール性の確保との両立を実現することができる。
また、燃料電池スタックFSは、第2変位吸収手段として、複数のばね部材であるベローズ14A〜14Cを採用したので、比較的安価に第2変位吸収手段を得ることができると共に、軽量であるという利点がある。
ここで、本発明の燃料電池スタックFSは、第2変位吸収手段が、膜電極接合体2の発電領域Gの少なくとも中央部に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する手段とすることができる。これは、先述したように、積層体(M,A)では、各単セルCの電解質膜が膨潤した場合、個々の僅かな変形量が合成されて、全体が中央部を膨出させるように変形する。
そこで、燃料電池スタックFSは、上記した積層体の中央部の膨出変形に対処する場合には、発電領域Gの少なくとも中央部に対応する位置に第2抑制手段を配置するのが有効である。これにより、燃料電池スタックFSは、積層体の中央部の変形を充分に吸収することができ、とくに、発電領域Gにおいて、膜電極接合体2と各セパレータ3,4との面圧を充分に且つ均一に確保して、発電性能や導電性能の向上を実現する。
さらに、本発明の燃料電池スタックFSは、第2変位吸収手段である複数のばね部材が、互いに異なるばね定数を有している構成にすることができる。このとき、ばね部材は、第1及び第2の実施形態で説明した圧縮コイルばね12A〜12Cや、ベローズ14A〜14Cなどを用いることができ、ばね定数が大きくなれば変位吸収量が小さくなり、ばね定数が小さくなれば変位吸収量が大きくなる。
したがって、燃料電池スタックFSは、図4(C)に示すように、発電領域Gに対して、3個のベローズ14A〜14Cを配置した場合、先述したように積層体の中央部の膨出変形に対処する場合には、中央部のベローズ12Bのばね定数を小さくして変位吸収量を大きくする。この場合には、両側のベローズ12A,12Cのばね定数を中央部よりも大きくすることで、周縁部に配置した第1変形吸収手段の変位吸収量との差を小さくすることが可能になり、単セルCの面内方向における変位吸収量の急激な変化を防止する。
さらに、燃料電池スタックFSは、中央部のばね部材と両側のばね部材のばね定数を変えるだけでなく、例えば、反応用ガスの流通域によっても電解質膜の膨潤・収縮の量が変わるので、反応用ガスの流通方向において、ばね部材のばね定数を順次増大若しくは減少させても良い。
なお、本発明に係わる燃料電池スタックは、その構成が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各実施形態の構成を組み合わせたり、各部材の材料、形状、大きさ及び数などを変更したりすることが可能である。
A 積層体
C 単セル
FS 燃料電池スタック
G 発電領域
H1〜H6 マニホールド穴
M セルモジュール(積層体)
P シールプレート(端部プレート)
1 フレーム
2 膜電極接合体
3,4 セパレータ
11 弾性部材(第1変位吸収手段)
12A〜12C 圧縮コイルばね(第2変位吸収手段であるばね部材)
14A〜14C ベローズ(第2変位吸収手段であるばね部材)
56A,56B エンドプレート(端部プレート)

Claims (7)

  1. 膜電極接合体を一対のセパレータで挟持した構造を有する単セルを発電要素とし、この単セルを複数枚積層して成る積層体を備えた燃料電池スタックであって、
    単セルの周縁部に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する第1変位吸収手段と、
    膜電極接合体の発電領域に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する第2変位吸収手段を備え
    前記第1変位吸収手段が、弾性材料から成る弾性部材であり、
    前記膜電極接合体が、その周囲にフレームを有すると共に、フレーム及びセパレータが、反応用ガス及び冷却用流体を流通させるためのマニホールド穴を備えており、
    前記第1変位吸収手段である弾性部材が、単セルの周縁部及びマニホールド穴の周縁部に対応していることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 第1変位吸収手段の変位吸収量よりも、第2変位吸収手段の変位吸収量が大きいことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 積層体の積層方向の両端部に配置される端部プレートを備え、
    積層体と少なくとも片側の端部プレートとの間に、第1及び第2の変位吸収手段を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
  4. 第2変位吸収手段が、膜電極接合体の発電領域の少なくとも中央部に対応する位置で積層体の積層方向の変位を吸収する手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  5. 第2変位吸収手段が、複数のばね部材から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  6. 第2変位吸収手段である複数のばね部材が、圧縮コイルばね、板ばね、皿ばね及びベローズのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項に記載の燃料電池スタック。
  7. 第2変位吸収手段である複数のばね部材が、互いに異なるばね定数を有していることを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料電池スタック。
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