図1に、本発明の実施形態に係るデザイン編集装置の一例を示す。デザイン編集装置10は、デザインのテンプレート(テンプレートデータ)を記憶しており、ユーザの指示に応じてデザイン(デザインデータ)を作成する機能を備えている。以下、デザイン編集装置10の各部について説明する。
編集情報記憶部12には、デザインを作成するための編集情報が記憶されている。具体的には、編集情報記憶部12は、テンプレート記憶部14、テンプレート用マップ記憶部16、文字用マップ記憶部18、画像用マップ記憶部20及び図形用マップ記憶部22を含む。
テンプレート記憶部14には、デザインが異なる複数種類のテンプレート(テンプレートデータ)が予め記憶されている。テンプレートは、例えば、チラシ、広告、ダイレクトメール(DM)、ポスター、カタログ、はがき等についてのデザインの雛型のデータである。例えば、個々のテンプレートには、テンプレートを識別するための識別情報(例えばテンプレートID等)が予め対応付けられており、その識別情報によってテンプレートが管理されている。
テンプレートは、1又は複数のデザイン部品(デザイン部品データ)(オブジェクト)によって構成されている。デザイン部品としては、例えば、表題(タイトル)の文字部品、本文の文字部品、画像部品、図形部品等がある。画像部品は、例えば、ビットマップ形式の画像データである。図形部品は、例えば、ベクター形式で表される図形データである。
テンプレート用マップ記憶部16には、テンプレート用のデザイン属性マップ(デザイン属性マップデータ)が予め記憶されている。テンプレート用マップ記憶部16には、個々のテンプレートごとのデザイン属性マップが記憶されている。以下、テンプレート用のデザイン属性マップを、「テンプレート用マップ」と称することとする。例えば、テンプレート用マップとテンプレートIDとが対応付けられてテンプレート用マップ記憶部16に記憶されている。
テンプレート用マップは、テンプレートについての複数のデザイン属性を示す複数のテンプレートデザイン属性情報が、予め設定されたマッピング条件(デザイン指標)に従ってマッピング(図示化)されたものである。テンプレートのデザイン属性は、テンプレートのデザインのバリエーションであり、デザインのテイスト又はデザインの傾向とも称される。従って、テンプレート用マップは、テンプレートについてのデザインのバリエーションを示すものである。
テンプレート用マップは、例えばn次元(nは整数)の軸で規定されるn次元マップで表現される。一例として、テンプレート用マップは、2次元の軸で規定される2次元マップで表現される。そのテンプレート用マップ上の各位置(各座標)にはテンプレートデザイン属性情報が予め対応付けられており、テンプレート用マップ上の各位置にテンプレートデザイン属性情報が配置されている。このように、テンプレート用マップ記憶部16は、テンプレート用マップ上の位置を示す位置情報とテンプレートデザイン属性情報とを対応付けて記憶している。そして、テンプレート用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応するテンプレートデザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。
文字用マップ記憶部18には、デザイン部品である文字部品用のデザイン属性マップ(デザイン属性マップデータ)が予め記憶されている。一例として、文字用マップ記憶部18には、表題の文字部品用のデザイン属性マップと、本文の文字部品用のデザイン属性マップと、が予め記憶されている。以下、表題の文字部品用のデザイン属性マップを「表題文字用マップ」と称し、本文の文字部品用のデザイン属性マップを「本文文字用マップ」と称することとする。
表題文字用マップには、テンプレート上における表題の文字部品の位置(座標)を示す表題文字部品位置情報が予め対応付けられている。同様に、本文文字用マップには、テンプレート上における本文の文字部品の位置(座標)を示す本文文字部品位置情報が予め対応付けられている。そして、テンプレートにおいて表題の文字部品の位置が指定されると、その指定された位置に対応する表題文字用マップが選択されて出力されるようになっている。同様に、テンプレートにおいて本文の文字部品の位置が指定されると、その指定された位置に対応する本文文字用マップが選択されて出力されるようになっている。
表題文字用マップは、表題文字部品についての複数のデザイン属性を示す複数の表題文字デザイン属性情報が、上記のマッピング条件(デザイン指標)と同一の条件に従ってマッピングされたものである。また、本文文字用マップは、本文文字部品についての複数のデザイン属性を示す複数の本文文字デザイン属性情報が、上記のマッピング条件(デザイン指標)と同一の条件に従ってマッピングされたものである。表題文字部品及び本文文字部品のデザイン属性は、例えば、文字のフォントの種類である。従って、表題文字用マップは、表題文字部品のフォントの種類を示すものである。また、本文文字用マップは、本文文字部品のフォントの種類を示すものである。
例えば、表題文字用マップ及び本文文字用マップも、テンプレート用マップと同様に、n次元マップで表現される。一例として、表題文字用マップ及び本文文字用マップは、2次元マップで表現される。そして、表題文字用マップ上の各位置(座標)には表題文字デザイン属性情報が予め対応付けられており、表題文字用マップ上の各位置に表題文字デザイン属性情報が配置されている。同様に、本文文字用マップ上の各位置には本文文字デザイン属性情報が予め対応付けられており、本文文字用マップ上の各位置に本文文字デザイン属性情報が配置されている。このように、文字用マップ記憶部18は、表題文字用マップ上の位置を示す位置情報と表題文字デザイン属性情報とを対応付けて記憶し、本文文字用マップ上の位置を示す位置情報と本文文字デザイン属性情報とを対応付けて記憶している。そして、表題文字用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応する表題文字デザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。同様に、本文文字用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応する本文文字デザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。
画像用マップ記憶部20には、デザイン部品である画像部品用のデザイン属性マップ(デザイン属性マップデータ)が予め記憶されている。以下、画像部品用のデザイン属性マップを「画像用マップ」と称することとする。画像用マップは、個々のテンプレートごとに予め用意されている。すなわち、複数のテンプレート用の複数の画像用マップが、画像用マップ記憶部20に予め記憶されている。例えば、画像用マップとテンプレートIDとが対応付けられて画像用マップ記憶部20に記憶されている。
各画像用マップには、対応するテンプレート上における画像部品の位置(座標)を示す画像部品位置情報が予め対応付けられている。そして、テンプレートにおいて画像部品の位置が指定されると、その指定された位置に対応する画像用マップが選択されて出力されるようになっている。
画像用マップは、ビットマップデータ等の画像部品についての複数のデザイン属性を示す複数の画像デザイン属性情報が、上記のマッピング条件と同一の条件に従ってマッピングされたものである。画像部品のデザイン属性は、例えば画像のバリエーションである。従って、画像用マップは、画像部品のバリエーションを示すものである。
例えば、画像用マップも、テンプレート用マップと同様に、n次元マップで表現される。一例として、画像用マップは2次元マップで表現される。そして、画像用マップ上の各位置(座標)には画像デザイン属性情報が予め対応付けられており、画像用マップ上の各位置に画像デザイン属性情報が配置されている。このように、画像用マップ記憶部20は、画像用マップ上の位置を示す位置情報と画像デザイン属性情報とを対応付けて記憶している。そして、画像用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応する画像デザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。
図形用マップ記憶部22には、デザイン部品である図形部品用のデザイン属性マップ(デザイン属性マップデータ)が予め記憶されている。一例として、図形用マッピング記憶部22には、図形の色(図形内を塗り潰す色)用のデザイン属性マップと、図形の影(図形の透過度)用のデザイン属性マップと、が予め記憶されている。以下、図形の色用のデザイン属性マップを「図形色用マップ」と称し、図形の影用のデザイン属性マップを「図形影用マップ」と称することとする。
図形色用マップ及び図形影用マップには、テンプレート上における図形部品の位置(座標)を示す図形部品位置情報が予め対応付けられている。そして、テンプレートにおいて図形部品の位置が指定されると、その指定された位置に対応する図形色用マップ及び図形影用マップが選択されて出力されるようになっている。
図形色用マップは、ベクター形式等で表現される図形部品の複数の色(デザイン属性)を示す複数の図形色デザイン属性情報が、上記のマッピング条件と同一の条件に従ってマッピングされたものである。従って、図形色用マップは、図形部品の色の種類を示すものである。また、図形影用マップは、図形の複数の透過度(デザイン属性)を示す複数の図形影デザイン属性情報が、上記のマッピング条件と同一の条件に従ってマッピングされたものである。従って、図形影用マップは、図形部品についての複数の透過度を示すものである。
例えば、図形色用マップ及び図形影用マップも、テンプレート用マップと同様に、n次元マップで表現される。一例として、図形色用マップ及び図形影用マップは、2次元マップで表現される。そして、図形色用マップ上の各位置(座標)には図形色デザイン属性情報が予め対応付けられており、図形色用マップ上の各位置に図形色デザイン属性情報が配置されている。同様に、図形影用マップ上の各位置には図形影デザイン属性情報が予め対応付けられており、図形影用マップ上の各位置に図形影デザイン属性情報が配置されている。このように、図形用マップ記憶部22は、図形色用マップ上の位置を示す位置情報と図形色デザイン属性情報とを対応付けて記憶し、図形影用マップ上の位置を示す位置情報と図形影デザイン属性情報とを対応付けて記憶している。そして、図形色用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。同様に、図形影用マップ上の位置が指定されると、その指定された位置に対応する図形影デザイン属性情報が選択されて出力されるようになっている。
上述した表題文字用マップ、本文文字用マップ、画像用マップ、図形色用マップ及び図形影用マップが、デザイン部品用のデザイン属性マップの一例に相当する。
制御部24は、デザイン編集装置10の各部を制御する。本実施形態では、制御部24は、デザイン編集モードを実行する。デザイン編集モード実行時には、制御部24は、テンプレート記憶部14に記憶されている複数種類のテンプレートをディスプレイ等の表示部26に表示させる。複数種類のテンプレートの中からユーザによって特定のテンプレートが指定されると、制御部24は、指定されたテンプレートを表示部26に表示させる。また、制御部24は、指定されたテンプレートについてのテンプレート用マップをテンプレート用マップ記憶部16から取得して表示部26に表示させる。テンプレート用マップ上の位置がユーザによって指定されると、制御部24は、その指定された位置に対応するテンプレートデザイン属性情報を用いて、テンプレートのデザインを変更する。また、テンプレート上において特定のデザイン部品が指定されると、制御部24は、その指定された位置に対応するデザイン部品用のデザイン属性マップを表示部26に表示させる。そして、デザイン部品用のデザイン属性マップ上の位置がユーザによって指定されると、制御部24は、その指定された位置に対応するデザイン属性情報を用いて、指定されたデザイン部品のデザインを変更する。なお、制御部24が、「テンプレート表示制御手段」、「部品表示制御手段」及び「編集手段」の一例に相当する。
制御部24には操作部28が接続されている。操作部28はキーボードやマウスやタッチパネル等を有する。例えば、ユーザが操作部28を使用することにより、テンプレートの選択、編集対象のデザイン部品の指定、及び、デザイン属性マップ上の位置の指定(デザイン属性の指定)が行われる。
上述したデザイン編集装置10は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、デザイン編集装置10は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部24の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記憶媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。
図2に、テンプレートの構成の一例を示す。テンプレート100は、例えば、表題の文字部品102、本文の文字部品104、ビットマップデータ等の画像部品106、及び、ベクター形式等の図形部品108によって構成されている。また、テンプレート100には、編集対象外の画像部品110等が含まれていてもよい。この画像部品110は、例えば地図等であり、デザインの変更が許可されないものである。
図3に、テンプレート用マップの一例を示す。テンプレート用マップ120は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。テンプレートのデザイン属性(テイスト)は、第1のデザイン指標軸(横軸122)と第2のデザイン指標軸(縦軸124)とによって規定される。例えば、横軸122が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸124が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸122及び縦軸124によって規定された各領域に、テンプレートのデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元のテンプレート用マップ120上の各位置(各座標)にテンプレートデザイン属性情報が予め対応付けられており、テンプレート用マップ120上の各位置にテンプレートデザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸122において右側の位置ほど、テンプレートのデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、テンプレート用マップ120において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示すテンプレートデザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸122において左側の位置ほど、テンプレートのデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、テンプレート用マップ120において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示すテンプレートデザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸124において上側の位置ほど、テンプレートのデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、テンプレート用マップ120において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示すテンプレートデザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸124において下側の位置ほど、テンプレートのデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、テンプレート用マップ120において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示すテンプレートデザイン属性情報が対応付けられている。
ここで、テンプレートのデザイン属性(テイスト)について説明する。図3に示す例では、指標「ソフト(Soft)」及び指標「クール(Cool)」によって規定されるテンプレートのデザイン属性が、デザイン属性「クリア/フレッシュ」である。指標「ハード(Hard)」及び指標「クール(Cool)」によって規定されるテンプレートのデザイン属性が、デザイン属性「マイルド/ナチュラル」である。指標「ハード(Hard)」及び指標「ウォーム(Warm)」によって規定されるテンプレートのデザイン属性が、デザイン属性「フォーマル/クラシック」である。指標「ソフト(Soft)」及び指標「ウォーム(Warm)」によって規定されるテンプレートのデザイン属性が、デザイン属性「ポップ/カジュアル」である。図3に示すデザイン属性は一例であり、他の指標によってデザイン属性が区分けされてもよい。
テンプレートのデザイン属性は、例えばテンプレートのバリエーションであり、テンプレートデザイン属性情報は、テンプレートのバリエーションを示す情報である。図3に示す例では、あるテンプレートのデザイン属性(バリエーション)として、バリエーション100A〜100Dが予め作成されて用意されている。バリエーション100A〜100Dは、横軸122及び縦軸124によって規定される指標に従い、デザイン属性に基づいて予め分類されている。バリエーション100A〜100Dは、同じ種類のテンプレートに属するが、互いにデザインが異なっている。
例えば、バリエーション100Aは、デザイン属性「クリア/フレッシュ」に属するバリエーションである。従って、バリエーション100Aを示すテンプレートデザイン属性情報は、テンプレート用マップ120上において、指標「ソフト(Soft)」及び指標「クール(Cool)」によって規定される領域(「クリア/フレッシュ」の領域)の位置に予め対応付けられている。
また、バリエーション100Bは、デザイン属性「マイルド/ナチュラル」に属するバリエーションである。バリエーション100Bを示すテンプレートデザイン属性情報は、テンプレート用マップ120上において、指標「ハード(Hard)」及び指標「クール(Cool)」によって規定される領域(「マイルド/ナチュラル」の領域)の位置に予め対応付けられている。
また、バリエーション100Cは、デザイン属性「フォーマル/クラシック」に属するバリエーションである。バリエーション100Cを示すテンプレートデザイン属性情報は、テンプレート用マップ120上において、指標「ハード(Hard)」及び指標「ウォーム(Warm)」によって規定される領域(「フォーマル/クラシック」の領域)の位置に予め対応付けられている。
また、バリエーション100Dは、デザイン属性「ポップ/カジュアル」に属するバリエーションである。バリエーション100Dを示すテンプレートデザイン属性情報は、テンプレート用マップ120上において、指標「ソフト(Soft)」及び指標「ウォーム(Warm)」によって規定される領域(「ポップ/カジュアル」の領域)の位置に予め対応付けられている。
テンプレート用マップ記憶部16には、テンプレート用マップ120上の各位置を示す各位置情報と、バリエーション100A〜100Dを示す各テンプレートデザイン属性情報とが対応付けられて記憶されている。
そして、テンプレート用マップ120上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応するテンプレートデザイン属性情報をテンプレート用マップ記憶部16から取得し、そのテンプレートデザイン属性情報を用いてテンプレート100の全体のデザインを変更する。例えば、デザイン属性「クリア/フレッシュ」の領域が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応するバリエーション100Aを示すテンプレートデザイン属性情報をテンプレート用マップ記憶部16から取得する。そして、制御部24は、テンプレート100の全体のデザインをバリエーション100Aに変更する。なお、図3に示すバリエーション100A〜100Dは一例であり、他のバリエーションが予め作成されてテンプレート用マップ120上の位置に対応付けられていてもよい。
図3に示すテンプレート用マップ120は、テンプレート用マップ記憶部16に予め記憶されている。個々のテンプレートごとにテンプレート用マップ120と同様のマップが予め用意されており、テンプレート用マップ記憶部16に予め記憶されている。
図4に、表題文字用マップの一例を示す。表題文字用マップ130は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。この軸は、図3に示すテンプレート用マップ120のデザイン指標軸と同じデザイン指標軸である。つまり、表題文字部品のデザイン属性(テイスト)は、テンプレート用マップ120と同様に、第1のデザイン指標軸(横軸132)と第2のデザイン指標軸(縦軸134)とによって規定されている。そして、テンプレート用マップ120と同様に、横軸132が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸134が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸132及び縦軸134によって規定された各領域に、表題文字部品のデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元の表題文字用マップ130の各位置(各座標)に表題文字デザイン属性情報が予め対応付けられており、表題文字用マップ130上の各位置に表題文字デザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸132において右側の位置ほど、表題文字部品のデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、表題文字用マップ130において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示す表題文字デザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸132において左側の位置ほど、表題文字部品のデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、表題文字用マップ130において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示す表題文字デザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸134において上側の位置ほど、表題文字部品のデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、表題文字用マップ130において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示す表題文字デザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸134において下側の位置ほど、表題文字部品のデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、表題文字用マップ130において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示す表題文字デザイン属性情報が対応付けられている。
表題文字部品のデザイン属性は、例えば文字のフォントの種類であり、表題文字デザイン属性情報はフォントを示す情報である。フォントの種類としては、例えば、「楷書体」、「隷書体」、「丸ゴシック」、「角ゴシック」、「明朝」、「ポップ」等がある。これらは一例であり、他のフォントが用いられてもよい。各フォントは、横軸132及び縦軸134によって規定される指標に従い、デザイン属性に基づいて予め分類されている。
例えば、「楷書体」は、指標「ソフト(Soft)」の値が大きく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に分類されている。つまり、「楷書体」を示す表題文字デザイン属性情報が、表題文字用マップ130上において、指標「ソフト(Soft)」の値が大きく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に予め対応付けられている。他のフォントについても同様に、表題文字デザイン属性情報が、デザイン属性に対応する位置に予め対応付けられている。
文字用マップ記憶部18には、表題文字用マップ130上の各位置を示す各位置情報と、フォントの各種類を示す各表題文字デザイン属性情報とが対応付けられて記憶されている。
そして、表題文字用マップ130上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する表題文字デザイン属性情報を文字用マップ記憶部18から取得し、その表題文字デザイン属性情報を用いて表題の文字部品102のデザイン(フォント)を変更する。例えば、「楷書体」の表題文字デザイン属性情報が対応付けられている位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する「楷書体」を示す表題文字デザイン属性情報を文字用マップ記憶部18から取得する。そして、制御部24は、表題の文字部品102のフォントを「楷書体」に変更する。
図5に、本文文字用マップの一例を示す。本文文字用マップ140は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。この軸は、図3に示すテンプレート用マップ120のデザイン指標軸と同じデザイン指標軸である。つまり、本文文字部品のデザイン属性(テイスト)は、テンプレート用マップ120と同様に、第1のデザイン指標軸(横軸142)と第2のデザイン指標軸(縦軸144)とによって規定されている。そして、テンプレート用マップ120と同様に、横軸142が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸144が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸142及び縦軸144によって規定された各領域に、本文文字部品のデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元の本文文字用マップ140の各位置(各座標)に本文文字デザイン属性情報が予め対応付けられており、本文文字用マップ140上の各位置に本文文字デザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸142において右側の位置ほど、本文文字部品のデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、本文文字用マップ140において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示す本文文字デザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸142において左側の位置ほど、本文文字部品のデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、本文文字用マップ140において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示す本文文字デザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸144において上側の位置ほど、本文文字部品のデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、本文文字用マップ140において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示す本文文字デザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸144において下側の位置ほど、本文文字部品のデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、本文文字用マップ140において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示す本文文字デザイン属性情報が対応付けられている。
本文文字部品のデザイン属性は、例えば文字のフォントの種類であり、本文文字デザイン属性情報はフォントを示す情報である。フォントの種類としては、例えば、「丸ゴシック」、「角ゴシック」、「明朝」、「明朝イタリック」等がある。これらは一例であり、他のフォントが用いられてもよい。各フォントは、横軸142及び縦軸144によって規定される指標に従い、デザイン属性に基づいて予め分類されている。なお、本文文字用マップ140は、表題文字用マップ130と同じマップであってもよいし、異なるマップであってもよい。つまり、本文文字用マップ140に含まれるフォントの種類及び分類は、表題文字用マップ130に含まれるフォントの種類及び分類と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
例えば、「丸ゴシック(Bold)」は、指標「ハード(Hard)」の値が小さく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に分類されている。つまり、「丸ゴシック(Bold)」を示す本文文字デザイン属性情報が、本文文字用マップ140上において、指標「ハード(Hard)」の値が小さく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に予め対応付けられている。他のフォントについても同様に、本文文字デザイン属性情報が、デザイン属性に対応する位置に予め対応付けられている。
文字用マップ記憶部18には、本文文字用マップ140上の各位置を示す各位置情報と、フォントの各種類を示す各本文文字デザイン属性情報とが対応付けられて記憶されている。
そして、本文文字用マップ140上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する本文文字デザイン属性情報を文字用マップ記憶部18から取得し、その本文文字デザイン属性情報を用いて本文の文字部品104のデザイン(フォント)を変更する。例えば、「丸ゴシック(Bold)」の本文文字デザイン属性情報が対応付けられている位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する「丸ゴシック(Bold)」を示す本文文字デザインを文字用マップ記憶部18から取得する。そして、制御部24は、本文の文字部品104のフォントを「丸ゴシック(Bold)」に変更する。
図6に、画像用マップの一例を示す。画像用マップ150は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。この軸は、図3に示すテンプレート用マップ120のデザイン指標軸と同じデザイン指標軸である。つまり、画像部品のデザイン属性(テイスト)は、テンプレート用マップ120と同様に、第1のデザイン指標軸(横軸152)と第2のデザイン指標軸(縦軸154)とによって規定されている。そして、テンプレート用マップ120と同様に、横軸152が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸154が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸152及び縦軸154によって規定された各領域に、画像部品のデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元の画像用マップ150の各位置(各座標)に画像デザイン属性情報が予め対応付けられており、画像用マップ150上の各位置に画像デザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸152において右側の位置ほど、画像部品のデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、画像用マップ150において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示す画像デザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸152において左側の位置ほど、画像部品のデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、画像用マップ150において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示す画像デザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸154において上側の位置ほど、画像部品のデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、画像用マップ150において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示す画像デザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸154において下側の位置ほど、画像部品のデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、画像用マップ150において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示す画像デザイン属性情報が対応付けられている。
画像部品のデザイン属性は、例えば画像のバリエーションであり、画像デザイン属性情報は、画像のバリエーションを示す情報である。本実施形態では、画像デザイン属性情報は、一例として画像データである。例えば、テンプレートごとに、画像に表された対象物の種類、デザイン、配置位置、アングル及びサイズ等のデザインが異なる複数の画像データ(画像デザイン属性情報)が予め用意されている。具体例を挙げて説明すると、画像に表された対象物がコーヒーカップやティーカップ等のカップの場合、カップの種類、デザイン、配置位置、アングル及びサイズ等のデザインが異なる複数の画像データが予め用意されている。
図6に示す例では、あるテンプレートの画像部品のデザイン属性(バリエーション)として、画像A〜Gが予め作成されて用意されている。画像A〜Gは、横軸152及び縦軸154によって規定される指標に従い、デザイン属性に基づいて予め分類されている。画像A〜Gは、同じ種類のテンプレートの画像部品に属するが、互いにデザインが異なっている。例えば、画像に表されている対象物がカップの場合、そのカップの種類、デザイン、配置位置、アングル及びサイズ等のデザインが、画像A〜Gによって異なっている。
例えば、画像Bは、指標「ソフト(Soft)」の値が小さく、指標「ウォーム(Warm)」の値が中程度の位置に分類されている。つまり、画像Bを示す画像デザイン属性情報(画像データ)が、画像用マップ150上において、指標「ソフト(Soft)」の値が小さく、指標「ウォーム(Warm)」の値が中程度の位置に予め対応付けられている。他の画像について同様に、デザイン属性に対応する位置に予め対応付けられている。
画像用マップ記憶部20には、画像用マップ150上の各位置を示す各位置情報と、画像A〜Gを示す各画像デザイン属性情報(画像データ)とが対応付けられて記憶されている。
そして、画像用マップ150上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する画像デザイン属性情報(画像データ)を画像用マップ記憶部20から取得し、その画像デザイン属性情報(画像データ)を用いて画像部品106のデザイン(画像)を変更する。例えば、「画像B」の画像デザイン属性情報が対応付けられている位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する「画像B」を示す画像デザイン属性情報(画像データ)を画像用マップ記憶部20から取得する。そして、制御部24は、画像部品106の画像を「画像B」に変更する。なお、図6に示す画像A〜Gは一例であり、他の画像が予め作成されて画像用マップ150上の位置に対応付けられていてもよい。
図6に示す画像用マップ150は、画像用マップ記憶部20に予め記憶されている。個々のテンプレートの画像部品ごとに画像用マップ150と同様のマップが予め用意されており、画像用マップ記憶部20に予め記憶されている。
図7に、図形色用マップ160の一例を示す。図形色用マップ160は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。この軸は、図3に示すテンプレート用マップ120のデザイン指標軸と同じデザイン指標軸である。つまり、図形部品の色のデザイン属性(テイスト)は、テンプレート用マップ120と同様に、第1のデザイン指標軸(横軸162)と第2のデザイン指標軸(縦軸164)とによって規定されている。そして、テンプレート用マップ120と同様に、横軸162が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸164が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸162及び縦軸164によって規定された各領域に、図形部分の色のデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元の図形色用マップ160の各位置(各座標)に図形色デザイン属性情報が予め対応付けられており、図形色用マップ160上の各位置に図形色デザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸162において右側の位置ほど、図形部品の色のデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、図形色用マップ160において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形色デザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸162において左側の位置ほど、図形部品の色のデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、図形色用マップ160において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形色デザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸164において上側の位置ほど、図形部品の色のデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、図形色用マップ160において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形色デザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸164において下側の位置ほど、図形部品の色のデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、図形色用マップ160において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形色デザイン属性情報が対応付けられている。
図形部品の色のデザイン属性は、図形部分の色の種類であり、図形色デザイン属性情報は色を示す情報である。各色は、横軸162及び縦軸164によって規定される指標に従い、デザイン属性に応じて予め分類されている。図7に示す例では、色のデザイン属性(バリエーション)として、カラーA〜Eが予め用意されている。カラーA〜Eは、横軸162及び縦軸164によって規定される指標に従い、色の種類(デザイン属性)に基づいて予め分類されている。
例えば、カラーAは、指標「ソフト(Soft)」の値が大きく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に分類されている。つまり、カラーAを示す図形色デザイン属性情報が、図形色用マップ160上において、指標「ソフト(Soft)」の値が大きく、指標「ウォーム(Warm)」の値が大きい位置に予め対応付けられている。他のカラーB〜Eについても、図形色デザイン属性情報が、デザイン属性に対応する位置に予め対応付けられている。
図形用マップ記憶部22には、図形用色マップ160上の各位置を示す各位置情報と、色の各種類を示す各図形色デザイン属性情報とが対応付けられて記憶されている。
そして、図形色マップ160上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報を図形用マップ記憶部22から取得し、その図形色デザイン属性情報を用いて図形部分108のデザイン(色)を変更する。例えば、「カラーA」の図形色デザイン属性情報が対応付けられている位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する「カラーA」を示す図形色デザイン属性情報を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、図形部分108の色を「カラーA」に変更する。なお、図7に示すカラーA〜Eは一例であり、他のカラーを示す図形色デザイン属性情報が図形色用マップ160上の位置に対応付けられていてもよい。
図8に、図形影用マップ170の一例を示す。図形影用マップ170は、一例として、2次元の軸で規定される2次元マップである。この軸は、図3に示すテンプレート用マップ120のデザイン指標軸と同じデザイン指標軸である。つまり、図形部品の影(透過度)のデザイン属性(テイスト)は、テンプレート用マップ120と同様に、第1のデザイン指標軸(横軸172)と第2のデザイン指標軸(縦軸174)とによって規定されている。そして、テンプレート用マップ120と同様に、横軸172が、デザイン属性の指標「ウォーム(Warm)」及び「クール(Cool)」を規定するデザイン指標軸であり、縦軸174が、デザイン属性の指標「ハード(Hard)」及び「ソフト(Soft)」を規定するデザイン指標軸である。このように横軸172及び縦軸174によって規定された各領域に、図形部分の影(透過度)のデザイン属性が対応付けられている。つまり、2次元の図形影用マップ170の各位置(各座標)に図形影デザイン属性情報が予め対応付けられており、図形影用マップ170上の各位置に図形影デザイン属性情報が配置されている。例えば、横軸172において右側の位置ほど、図形部品の影のデザイン属性において「クール(Cool)」の指標値が大きくなっている。従って、図形影用マップ170において右側の位置ほど、「クール(Cool)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形影デザイン属性情報が対応付けられている。一方、横軸172において左側の位置ほど、図形部品の影のデザイン属性において「ウォーム(Warm)」の指標値が大きくなっている。従って、図形影用マップ170において左側の位置ほど、「ウォーム(Warm)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形影デザイン属性情報が対応付けられている。また、縦軸174において上側の位置ほど、図形部品の影のデザイン属性において「ソフト(Soft)」の指標値が大きくなっている。従って、図形影用マップ170において上側の位置ほど、「ソフト(Soft)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形影デザイン属性情報が対応付けられている。一方、縦軸174において下側の位置ほど、図形部品の影のデザイン属性において「ハード(Hard)」の指標値が大きくなっている。従って、図形影用マップ170において下側の位置ほど、「ハード(Hard)」感が強く感じられるデザイン属性を示す図形影デザイン属性情報が対応付けられている。
図形部品の影のデザイン属性は、図形部分の透過度(透過率)であり、図形影デザイン属性情報は透過度を示す情報である。各透過度は、横軸172及び縦軸174によって規定される指標に従い、デザイン属性に基づいて予め分類されている。図8に示す例では、影のデザイン属性(バリエーション)として、影あり(透過度:70%)、影あり(透過度:30%)及び影なしの属性が予め用意されている。
例えば、「影あり(透過度:70%)」を示す図形影デザイン属性情報は、指標「ウォーム(Warm)」の値が中程度の領域において、指標「ソフト(Soft)」の最大値の位置から「ハード(Hard)」の値が小さい位置までの領域に、予め対応付けられている。他の図形影デザイン属性情報についても、デザイン属性に対応する位置に予め対応付けられている。
図形用マップ記憶部22には、図形用影マップ170上の各位置を示す各位置情報と、図形の各透過度を示す各図形影デザイン属性情報とが対応付けられて記憶されている。
そして、図形影用マップ170上の位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する図形影デザイン属性情報を図形用マップ記憶部22から取得し、その図形影デザイン属性情報を用いて図形部分108のデザイン(透過度)を変更する。例えば、「影あり(透過度:70%)」の図形影デザイン属性情報が対応付けられている位置が指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する「影あり(透過度:70%)」を示す図形影デザイン属性情報を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、図形部分108の透過度を「70%」に変更する。なお、図8に示す影の程度(透過度)は一例であり、他の透過度を示す図形影デザイン属性情報が図形影用マップ170上の位置に対応付けられていてもよい。
次に、図9から図14を参照して、デザイン編集装置10の動作について説明する。図9は、デザイン編集装置10の動作を示すフローチャートである。まず、ユーザが操作部28を使用してデザイン編集モードの実行を指示すると、制御部24は、テンプレート記憶部14から複数のテンプレートを取得し、テンプレートのリストを表示部26に表示させる(S01)。これにより、例えば図10に示すように、互いにデザインが異なるテンプレート100〜700が表示部26に表示される。
そして、ユーザが操作部28を使用してテンプレート100〜700の中からテンプレートを選択する(S02)。例えば、ユーザは、目的のデザインの基礎となるテンプレートを選択すればよい。
ユーザによってテンプレートが選択されると、制御部24は、選択されたテンプレートのテンプレートIDが対応付けられているテンプレート用マップをテンプレート用マップ記憶部16から取得し、そのテンプレート用マップを表示部26に表示させる(S03)。また、制御部24は、ユーザによって選択されたテンプレートも表示部26に表示させる。ここでは、図10に示すテンプレート100がユーザによって選択されたものとする。これにより、例えば図11に示すように、テンプレート100のためのテンプレート用マップ120と、テンプレート100のバリエーション100Aと、が表示部26に表示される。一例として、バリエーション100Aがデフォルトのバリエーションとして設定されており、テンプレート100がユーザによって選択された場合に、最初にバリエーション100Aが表示部26に表示される。また、テンプレート用マップ120に含まれるバリエーション100A〜100Dの図形も、テンプレート用マップ120上に表示される。なお、テンプレート用マップは、テンプレート100〜700のそれぞれについて予め用意されてテンプレート用マップ記憶部16に記憶されている。
そして、テンプレート100の全体のデザインをバリエーション100Aから他のバリエーションに変更する場合、ユーザは操作部28を使用してテンプレート用マップ120上の位置を指定する。これにより、テンプレート100のデザイン属性(バリエーション)が選択される(S04)。例えば、テンプレート100のデザインを、「ソフト(Soft)」の程度が中程度で、「ウォーム(Warm)」の程度が中程度のデザインに変更したい場合、ユーザは操作部28を使用して、テンプレート用マップ120上において、そのデザインに対応する位置を指定すればよい。そのデザインに対応する位置のデザイン属性は、テンプレート用マップ120においてはデザイン属性「ポップ/カジュアル」に相当し、その位置にはバリエーション100Dが対応付けられている。例えば、テンプレート用マップ120上においてバリエーション100Dが対応付けられている位置が、ユーザによって指定されると、制御部24は、指定された位置に対応するテンプレートデザイン属性情報(バリエーション100Dを示す情報)をテンプレート用マップ記憶部16から取得する。そして、制御部24は、そのテンプレートデザイン属性情報に基づいて、表示部26に表示されているテンプレート100の全体のデザインを、図12に示すように、バリエーション100Aからバリエーション100Dに変更する(S05)。
さらに、テンプレート100を構成するデザイン部品のデザインを変更する場合(S06,Yes)、ユーザは操作部28を使用して、表示部26に表示されているバリエーション100Dの中から変更対象のデザイン部品を指定する。一方、デザイン部品のデザインを変更しない場合(S06,No)、ユーザは操作部28を用いてデザイン編集モードの終了を指示する。デザイン編集モードが終了すると、ユーザによって編集されたテンプレート100のデータは、例えば編集情報記憶部12に記憶される。または、そのデータは、ユーザの端末装置に送信されるようにしてもよい。
デザイン部品のデザインを変更する場合(S06,Yes)、制御部24は、バリエーション100Dにおいてユーザによって指定された位置に対応するデザイン部品のデザイン属性マップを表示部26に表示させる(S07)。例えば、バリエーション100Dにおいて表題の文字部品102がユーザによって指定されると、図13に示すように、制御部24は、指定された位置に対応する表題文字用マップ130を文字用マップ記憶部18から取得し、テンプレート用マップ120に代えて、表題文字用マップ130を表示部26に表示させる。また、表題文字用マップ130に含まれる各フォントを示す文字列も、表題文字用マップ130上に表示される。
そして、表題の文字部品102のデザイン(フォント)を変更する場合、ユーザは操作部28を使用して表題文字用マップ130上の位置を指定する。これにより、表題の文字部品102のデザイン属性(フォント)が選択される(S08)。例えば、表題のフォントを、「クール(Cool)」の程度が強く、「ハード(Hard)」の程度が弱いフォントに変更したい場合、ユーザは、表題文字用マップ130上において、そのフォントに対応する位置を指定すればよい。表題文字用マップ130においては、そのフォントは「ポップ」に相当する。例えば、表題文字用マップ130上においてフォント「ポップ」が対応付けられている位置が、ユーザによって指定されると、制御部24は、指定された位置に対応する表題文字デザイン属性情報(フォント「ポップ」を示す情報)を文字用マップ記憶部18から取得する。そして、制御部24は、その表題文字デザイン属性情報に基づいて、表示部26に表示されているバリエーション100Dの表題の文字部品102のフォントを、「ポップ」に変更する(S09)。
そして、処理はステップS06に戻り、ユーザによってデザイン編集モードの終了が指示されるまで、ステップS06〜S09の処理が繰り返し実行される。
例えば、ユーザが操作部28を使用して、バリエーション100D上の本文の文字部品104を指定すると、制御部24は、図5に示す本文文字用マップ140を文字用マップ記憶部18から取得する。そして、制御部24は、表題文字用マップ130に代えて本文文字用マップ140を表示部26に表示させる。このとき、本文文字用マップ140に含まれる各フォントを示す文字列も、本文文字用マップ140上に表示される。そして、ユーザが操作部28を使用して本文文字用マップ140上の位置を指定すると、制御部24は、指定された位置に対応する本文文字デザイン属性情報(フォントを示す情報)を文字用マップ記憶部18から取得する。そして、制御部24は、その本文文字デザイン属性情報に基づいて、表示部26に表示されているバリエーション100Dの本文の文字部品104のフォントを、取得した本文文字デザイン属性情報が示すフォントに変更する。
また、ユーザが操作部28を使用して、バリエーション100D上の画像部品106を指定すると、制御部24は、テンプレート100のテンプレートIDが対応付けられている画像用マップ150(図6参照)を画像用マップ記憶部20から取得する。そして、制御部24は、表題文字用マップ130に代えて画像用マップ150を表示部26に表示させる。つまり、制御部24は、テンプレート100用の画像用マップ150を画像用マップ記憶部20から取得して表示部26に表示させる。このとき、画像用マップ150に含まれる画像A〜Gも、画像用マップ150上において表示される。そして、ユーザが操作部28を使用して画像用マップ150上の位置を指定すると、制御部24は、指定された位置に対応する画像デザイン属性情報(画像データ)を画像用マップ記憶部20から取得し、画像部品106の画像を、取得した画像データに変更する。
なお、画像用マップは、図10に示すテンプレート100〜700のそれぞれについて予め用意されて画像用マップ記憶部20に記憶されている。
また、ユーザが操作部28を使用して、バリエーション100D上の図形部品108を指定し、更に、図形部品108の色の変更を指示すると、制御部24は、図7に示す図形色用マップ160を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、表題文字用マップ130に代えて図形色用マップ160を表示部26に表示させる。このとき、図形色用マップ160に含まれる各色も、図形色用マップ160上に表示される。そして、ユーザが操作部28を使用して図形色用マップ160上の位置を指定すると、制御部24は、指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報(色を示す情報)を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、その図形色デザイン属性情報に基づいて、表示部26に表示されているバリエーション100Dの図形部品108の色を、取得した図形色デザイン属性情報が示す色に変更する。
また、ユーザが操作部28を使用して、バリエーション100D上の図形部品108を指定し、更に、図形部品108の影の変更(透過度の変更)を指示すると、制御部24は、図8に示す図形影用マップ170を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、表題文字用マップ130に代えて図形影用マップ170を表示部26に表示させる。このとき、図形影用マップ170に含まれる各透過度の値も、図形影用マップ170上に表示される。そして、ユーザが操作部28を使用して図形影用マップ170上の位置を指定すると、制御部24は、指定された位置に対応する図形影デザイン属性情報(透過度を示す情報)を図形用マップ記憶部22から取得する。そして、制御部24は、その図形影デザイン属性情報に基づいて、表示部26に表示されているバリエーション100Dの図形部品108の透過度を、取得した図形影デザイン属性情報が示す透過度に変更する。
また、ユーザが操作部28を使用して、テンプレートのリスト表示(S01)、又は、テンプレート用マップの表示(S03)を指示した場合、制御部24は、その指示に応じて、ステップS01の処理又はステップS03の処理を実行してもよい。
図14に、デザイン編集後のテンプレートを示す。図14に示されているテンプレートは、バリエーション100Dを基礎にして、表題の文字部品102のフォントが「ポップ」に変更されたものである。このテンプレートのデータは、編集情報記憶部12に記憶されてもよいし、ユーザの端末装置に送信されるようにしてもよい。
以上のように、テンプレート用マップ120を用いることにより、テンプレート100の全体のデザイン属性が図示化されて表示されるので、テンプレート用マップ120を用いない場合と比べて、テンプレート100の全体のデザインの変更が容易となる。同様に、デザイン部品ごとのデザイン属性マップを用いることにより、各デザイン部品のデザイン属性が図示化されて表示されるので、デザイン属性マップを用いない場合と比べて、個々のデザイン部品のデザインの変更が容易となる。また、デザイン属性が図示化されるので、直感的にデザインを変更し得る。
また、本実施形態では、テンプレート用マップ120及びデザイン部品ごとのデザイン属性マップにおいて、同じマッピング条件、すなわち同じデザイン指標(「ウォーム」−「クール」、「ハード」−「ソフト」)に従って、デザイン属性情報がマッピングされている。これにより、テンプレート用マップ120及びデザイン部品ごとのデザイン属性マップにおいて、デザインの傾向が容易に把握され得る。本実施形態に係るデザイン属性マップを利用することにより、テンプレート100の全体のデザイン、及び、各デザイン部品のデザインを、同じ傾向のデザイン(例えば、「ソフト」で「クール」なデザイン)に揃えることが容易となる。それとは逆に、テンプレート100の全体のデザイン、及び、各デザイン部品のデザインを、それぞれ異なるデザインにすることも容易である。例えば、テンプレート100の全体のデザインを「ソフト」で「クール」なデザインにし、個々のデザイン部品のデザインを、そのデザインとは異なるデザインにすることも容易である。つまり、本実施形態に係る各デザイン属性マップにおいては、デザイン指標が統一されているため、デザインの傾向の把握が容易となり、ユーザの要望に応じたデザイン属性の選択が容易となる。
以上のように、本実施形態に係るデザイン属性マップを利用することにより、デザインの選択の幅が広がり、ユーザの要望に応じたデザインの作成が容易となる。
なお、デザイン属性マップ上でユーザによって指定された位置に対応するデザイン属性情報が存在しない場合、制御部24は、デザイン属性マップ上で指定された位置の周辺位置の複数のデザイン属性情報に基づいて、指定された位置に対応するデザイン属性情報を演算してもよい。つまり、補間処理を行うことにより、周辺位置の複数のデザイン属性情報に基づいて、指定された位置に対応するデザイン属性情報を演算してもよい。周辺位置とは、例えば、指定された位置に隣接する複数の位置である。指定された位置に隣接する上下左右の計4箇所の位置や、上下左右及び斜め方向の計8箇所の位置等が、周辺位置に該当する。例えば、デザイン属性情報を予め数値化しておく。この場合、制御部24は、デザイン属性マップ上で指定された位置の周辺位置の複数のデザイン属性情報(数値)の平均値を演算する。制御部24は、その平均値に対応するデザイン属性、又は、その平均値に近い値のデザイン属性を、指定された位置に対応するデザイン属性として採用する。これにより、指定された位置に対応するデザイン属性情報が存在しない場合であっても、そのデザイン属性情報が補間処理によって求められる。
例えば、図7に示す図形色マップ160上で指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報が存在しない場合、制御部24は、図形色マップ160上で指定された位置の周辺位置の複数の図形色デザイン属性情報に基づいて、指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報を演算する。例えば、図形部分108の各色を予め数値化しておく。この場合、制御部24は、図形色マップ160上で指定された位置の周辺位置の複数の図形色デザイン属性情報(色の数値)の平均値を演算する。制御部24は、その平均値に対応する色、又は、その平均値に近い値の色を、指定された位置に対応する色として採用する。これにより、指定された位置に対応する図形色デザイン属性情報が存在しない場合であっても、その図形色デザイン属性情報が補間処理によって求められる。
次に、図15を参照して、変形例に係るデザイン編集システムについて説明する。変形例に係るデザイン編集システムは、デザイン編集装置10Aと端末装置40とを含む。デザイン編集装置10A及び端末装置40は、ネットワーク等の通信経路Nに接続されている。
デザイン編集装置10Aは、上述したデザイン編集装置10の構成に加えて送受信部30を備えている。送受信部30は一例としてネットワークインターフェースである。送受信部30は、端末装置40との間でデータの送受信を行う機能を有する。
端末装置40は、パーソナルコンピュータ、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話等である。端末装置40は、図示しない表示部、操作部、送受信部及び制御部を備えており、デザイン編集装置10Aとの間でデータの送受信を行う機能を有する。
変形例に係るデザイン編集装置10Aは、端末装置40の指示に応じてデザイン編集を行い、デザイン編集後のテンプレートを端末装置40に送信する。以下、具体的な処理の流れについて説明する。
例えば、ユーザが端末装置40を使用してデザイン編集モードの実行を指示すると、制御部24によって、複数のテンプレートのリストが作成され、そのリストのデータが、デザイン編集装置10Aから端末装置40に送信される。端末装置40では、例えば図10に示すように、テンプレート100〜700が表示される。
そして、ユーザが端末装置40を使用してテンプレート100〜700の中からテンプレートを選択すると、選択されたテンプレートのテンプレート用マップが制御部24によって取得され、そのテンプレート用マップが、デザイン編集装置10Aから端末装置40に送信される。端末装置40では、例えば図11に示すように、テンプレート用マップ120と、選択されたテンプレート100のバリエーション100Aと、が表示される。端末装置40において、ユーザがテンプレート用マップ120上の位置を指定すると、指定された位置を示す位置情報が端末装置40からデザイン編集装置10Aに送信される。そして、制御部24によって、その位置に対応するテンプレートデザイン属性情報(バリエーションを示す情報)が取得され、そのテンプレートデザイン属性情報は、デザイン編集装置10Aから端末装置40に送信される。これにより、端末装置40に表示されているテンプレートのデザイン属性が変更される。例えば、ユーザによってバリエーション100Dが選択されると、図12に示すように、バリエーション100Dが端末装置40に表示される。
さらに、デザイン部品のデザインを変更する場合、ユーザは、端末装置40に表示されているテンプレートの中から変更対象のデザイン部品を指定する。これにより、テンプレートにおいて指定された位置を示す位置情報が、端末装置40からデザイン編集装置10Aに送信される。制御部24は、その位置情報が示す位置に対応するデザイン部品のデザイン属性マップを取得する。このデザイン属性マップは、デザイン編集装置10Aから端末装置40に送信され、端末装置40において表示される。例えば、ユーザによって表題の文字部品が指定されると、図4に示す表題文字用マップ130がデザイン編集装置10Aから端末装置40に送信され、図13に示すように、端末装置40にて、表題文字用マップ130が表示される。
そして、ユーザが、端末装置40にて表示された表題文字用マップ130上の位置を指定すると、その位置を示す位置情報が端末装置40からデザイン編集装置10Aに送信される。制御部24は、指定された位置に対応する表題文字デザイン属性情報を文字用マップ記憶部18から取得する。この表題文字デザイン属性情報はデザイン編集装置10Aから端末装置40に送信される。これにより、端末装置40に表示されているバリエーション100Dの表題の文字部品102のフォントが変更される。
ユーザが端末装置40においてデザイン編集モードの終了を指示すると、その指示を示す情報がデザイン編集装置10Aに送信される。デザイン編集装置10Aは、編集後のテンプレートを端末装置40に送信する。
以上のように、変形例では、通信経路Nを介してデザインの編集が行われる。この変形例においても、上記の実施形態と同様に、デザインの選択の幅が広がり、ユーザの要望に応じたデザインの作成が容易となる。