JP6166986B2 - 有刺鉄線ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、外部からの無断侵入を防止するために有刺鉄線が用いられている有刺鉄線防護柵の敷設する場合に用いられる有刺鉄線ユニットに関する。
従来から、関係者以外の立ち入りを制限する必要がある施設においては、関係者以外の侵入を防止するために、施設の周囲に単純な柵ではなく、より侵入防止効果の高い有刺鉄線防護柵が用いられていた。有刺鉄線防護柵を敷設する場合には、敷設する現場で有刺鉄線を所定の形状に加工して、敷設する方法が一般的であったが、簡単な形状に敷設することしかできないこともあり、侵入防止の効果を上げるための有刺鉄線を螺旋状に敷設する場合には、様々な補助具が考えられていた。
また、侵入防止効果のある螺旋状の有刺鉄線を予め所定の長さの単位で製造し、敷設する現場で予め製造されたものを連結することで簡単に設置することが可能となる有刺鉄線ユニットという方法がある。そのため、本願の出願人においては、有刺鉄線防護柵に用いることができる有刺鉄線ユニットについて、より簡単かつ安価に製造可能となる有刺鉄線防護柵の製造方法、並びに有刺鉄線防護柵製造装置についての出願を行っている。(特許文献1参照)
特開2009−166113号公報
しかしながら、特許文献1記載の有刺鉄線防護柵の製造装置で製造された有刺鉄線ユニットでは、予め工場等で所定のピッチの螺旋から成る円筒形の有刺鉄線ユニットを製造し、その後、製造されたままの大きさの円筒形の状態で、有刺鉄線防護柵を敷設する場所に運搬する必要があった。製造されたままの大きさの円筒形の有刺鉄線ユニットでは、人が持ち運ぶ場合は持ち難いことや、トラック、貨車やコンテナ等の荷台への積み込み及び積み下ろしに持ち難いことで手間がかかるという問題があった。もちろん、有刺鉄線ユニットを小さい単位で製造すれば良いが、今度は敷設時に作業量が増えることや、長さ当たりの有刺鉄線防護柵の単価が増大することから、所定の大きさ以上とすることが好ましかった。
また、トラック等で運ぶ場合の運送費用は、重量よりもトラック等の荷台に占める運ぶ物の大きさによって、1個当たりの運送費が決まることが一般的である。そして、製造されたままの大きさの円筒形の有刺鉄線ユニットについては、有刺鉄線の骨組みだけの構造にも関わらず、トラック等の荷台に占める空間を多く必要とするものになり、運送費用が増大すると言う問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明の有刺鉄線ユニットは、螺旋状有刺鉄線で円筒形に形成されている有刺鉄線円筒体と、前記有刺鉄線円筒体の長手方向に設けられ前記螺旋状有刺鉄線と接続される複数の長手方向部材と、前記螺旋状有刺鉄線と前記複数の長手方向部材が接続されている全ての箇所に設けられ、前記螺旋状有刺鉄線に対して前記複数の長手方向部材が同一の方向に回動できる輪状にした鉄やステンレス等の針金で同一の方向に結束した接続部材と、が設けられている。
第2発明の有刺鉄線ユニットは、請求項1記載の発明において、前記複数の長手方向部材の少なくとも1つの長手方向部材に対応する接続部材の近傍には、取付部材が設けられている。
第3発明の有刺鉄線ユニットは、請求項1記載の発明において、前記有刺鉄線円筒体の両側または片側の円形端には連結部材が設けられている。
第4発明の有刺鉄線ユニットは、請求項2または請求項3記載の発明において、前記有刺鉄線円筒体の両端または一方の端の近傍には運送仮止め部材が設けられている。
以上のような技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
第1発明によれば、螺旋状有刺鉄線で円筒形に形成されている有刺鉄線円筒体と、前記有刺鉄線円筒体の長手方向に設けられ前記螺旋状有刺鉄線と接続される複数の長手方向部材と、前記螺旋状有刺鉄線と前記複数の長手方向部材が接続されている全ての箇所に設けられ、前記螺旋状有刺鉄線に対して前記複数の長手方向部材が同一の方向に回動できる接続部材と、が設けられていることで、有刺鉄線ユニットの長手方向を短く変形することができ、人が持ち運ぶ場合や、トラック等の荷台への積み込み及び積み下ろしが持ち易いことで容易に行えるようになると共に、運送時のトラック等の荷台に多くの有刺鉄線ユニットを積み込むことができるので運送費の低減が可能となる。
第2発明によれば、第1発明の効果に加えて、前記複数の長手方向部材の少なくとも1つの長手方向部材に対応する接続部材の近傍には、取付部材が設けられていることで、柵に容易に取り付けができると共に、有刺鉄線ユニットを運送のために縮めた状態から再び引き伸ばされた状態に戻した場合でも、直線状であった長手方向部材を接続部材で直線状の柵に沿わせて敷設することができるので、有刺鉄線ユニットを元の形状に簡単に戻すことが可能となる。
第3発明によれば、第1発明の効果に加えて、前記有刺鉄線円筒体の両側または片側の円形端には連結部材が設けられていることで、複数の有刺鉄線ユニットを隙間なく簡単に連結することができると共に、有刺鉄線ユニットが引き伸ばされた状態を容易に維持することが可能となる。
第4発明によれば、第2発明または第3発明の効果に加えて、前記有刺鉄線円筒体の両端または一方の端の近傍には運送仮止め部材が設けられていることで、有刺鉄線ユニットを縮めた場合の状態の維持が簡単に行え、運送時等の変形や、人がトラック等の荷台への積み込み及び積み下ろしの場合に持ち運び易くすることが可能となる。
本発明に係る実施例1の有刺鉄線ユニットの外観図である。 本発明に係る実施例1の接続部材について有刺鉄線円筒体の外側から見た場合の拡大図である。 本発明に係る実施例1の接続部材に関する動きについての模式説明図である。 本発明に係る実施例1の接続部材の他の方法で接続したものを有刺鉄線円筒体の外側から見た場合の拡大図である。 本発明に係る実施例1の接続部材の他の方法で接続した場合の動きについての模式説明図である。 本発明に係る実施例1の有刺鉄線ユニットの長手方向の長さを縮めた場合の外観図である 本発明に係る実施例1の有刺鉄線ユニットを直列に複数取り付ける場合の説明図である。 本発明に係る実施例1有刺鉄線ユニットを柵に取り付ける場合の説明図である。 本発明に係る実施例2の有刺鉄線ユニットの外観図である。 本発明に係る実施例2の接続部材についての説明図である。 本発明に係る実施例2の取付部材についての説明図である。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
本発明の実施例1の有刺鉄線ユニット1について、図1を用いて説明する。有刺鉄線ユニット1は、螺旋状有刺鉄線11と、6本の長手方向部材21と、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21が接する箇所に設けられた接続部材31と、長手方向部材21の任意の1本に対応して設けられた取付部材41と、有刺鉄線ユニット1の一方の端に設けられた連結部材51と、有刺鉄線ユニット1の長手方向の両端近傍の一組の取付部材41の長さを長くした運送仮止め部材61とからなる。
図1において接続部材31については全部の箇所を図中に示すと、図が複雑になるため、一部のみに符号を附しているが、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21とが交差する部分については全て設けられている。例えば、螺旋状有刺鉄線11が、20巻であれば、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21との間で接続部材31が設けられている箇所は20カ所に長手方向部材21の本数を掛けた箇所となる。また、有刺鉄線ユニット1全体における細部となる接続部材31ついては、拡大した状態で後述する。
なお、接続部材31の取付箇所については、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21とが交差する部分については全て設けられているとしているが、螺旋状有刺鉄線11または/および長手方向部材21の強度によっては、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21とが交差する部分であっても、所定の間隔の、例えば一つ間を開けるや、二つ間を開ける等にして、接続部材31を設けるようにしても良い。
螺旋状有刺鉄線11は有刺鉄線ユニット1の全体の大きさから求められる必要となる強度を備えた線径の有刺鉄線で製作されている。その線径の有刺鉄線を用いて螺旋状有刺鉄線11は、円形に形成すると共に所定のピッチ(間隔)で垂直方向に移動させる、所謂螺旋形状になる様に成形されたものであり、両端の形状を円形に収束させた円形端12が設けられていることで、有刺鉄線円筒体13となっている。なお、有刺鉄線円筒体13の一例としては、線径2から3ミリメートルの有刺鉄線を用いて、直径500ミリメートル、長さ1900ミリメートル、巻き数19で製作する。
しかしながら、前述の大きさに限らず、防護柵としての機能を発揮できる直径であり、製造や施工に適した長さであれば良いので、例えば、有刺鉄線円筒体13の直径300〜700ミリメートルで引き伸ばされた状態の長手方向の長さが、1〜4メートル程度で製作しても良い。なお、有刺鉄線ユニットと名称を付けている意味は、有刺鉄線ユニットのユニットが全体の構成をなす一つずつの構成単位の意味であり、有刺鉄線ユニット1を複数敷設することにより有刺鉄線防護柵を製作することが可能となるからである。また、有刺鉄線防護柵を一列に施行する場合のみならず、複数列平行に敷設する場合においても簡単に対応できる。
有刺鉄線円筒体13の円筒側面には、螺旋状有刺鉄線11と略直交するように、複数の長手方向部材21が接続部材31で取り付けられている。略直交となるのは、円形端12においては、直交に近いようにするが、螺旋状有刺鉄線11については、螺旋状であることから所定の角度の傾きを有しているためである(図2参照)。
長手方向部材21は、直線状の有刺鉄線で形成されている。有刺鉄線ユニット1においては、円形端12をほぼ六分割するように配置された6本の長手方向部材21が取り付けられている。なお、長手方向部材21の本数については、螺旋状有刺鉄線11や長手方向部材21の太さによって異なるが、3本から8本程度の範囲で、有刺鉄線ユニット1全体の強度が得られるように適切な本数にする。
接続部材31は、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21とを交わる箇所の各部で一定の方向に回動が可能な状態で接続している。
接続部材31について、図2を用いて説明する。図2は有刺鉄線ユニット1の接続部材31の一か所を拡大して図示したものである。
螺旋状有刺鉄線11は螺旋状であるため角度eで長手方向部材21と接している。このような関係において、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21の交点を中心として4つの区切られた空間ができる。図2における空間a、空間b、空間cと空間dである。この右上の空間bと左下の空間cを通過するように輪状にした鉄やステンレス等の針金の接続部材31を用いて結束する。この結束については、螺旋状有刺鉄線11と6本の長手方向部材21とを交わる箇所の全てにおいて同一の方向で結束する。
同一の方向で結束する必要があることについて、図3(a)と図3(b)を用いて説明する。図3(a)は図1の有刺鉄線ユニット1の螺旋状有刺鉄線11の3巻きだけを切り出して、長手方向部材21の1本が結束された状態とし、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21の有刺である針状の針金等は省略して単純な1本の線で表した場合の模式図である。
そして、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21と結束されている箇所をA点、B点とC点として図中に示している。螺旋状有刺鉄線11の螺旋のピッチは一定であるとすれば、A点とB点の長手方向部材21の長さと、B点とC点の長手方向部材21の長さは等しいものとなっている。この場合において、螺旋状有刺鉄線11が両側から押された(圧縮された)場合はどのように変化するかを図3(b)に表している。
螺旋状有刺鉄線11が両側から押されると、A点とB点の長手方向部材21の長さと、B点とC点の長手方向部材21の長さは、変化することがないので、長手方向部材21は水平に保持されていたものが、螺旋状有刺鉄線11の動きに従って動く。なお、各点の動きを説明するために、A点を基準点としてA点は動かないものと仮定する。A点は動かないものとすると、A点から右下方向に下がるようにB点とC点は動くことになる。この場合に螺旋状有刺鉄線11自体も、巻き数を増やす方向で回転しながら押し込まれている。そして、A点、B点とC点の各点における螺旋状有刺鉄線11と、長手方向部材21との傾きの関係は何れも、長手方向部材21が螺旋状有刺鉄線11に近づくように各点における角度を変化させている。このA点、B点とC点の各点における動きは有刺鉄線ユニット1の螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21が接続部材31で結束されている全ての点で発生することになる。
図4において、図2の場合と異なる方法で結束をした場合を説明する。図4において、図2と同様に螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21の交点を中心として4つの区切られた空間a、空間b、空間cと空間dが出来ている。そして、図2の場合とは違う方向となる、左上の空間aと右下の空間dを通過するように輪状にした鉄やステンレス等の針金の接続部材31aを用いて結束する。この結束については、前述と同様に螺旋状有刺鉄線11aと6本の長手方向部材21とを交わる箇所の全てまたは任意に結束する全ての箇所において同一の方向で結束する必要がある。
図5を用いて、図3と同様に、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21が図4の様に結束されている場合の動きについて説明する。図5(a)は図3(a)と同様に螺旋状有刺鉄線11の3巻きだけを切り出して、長手方向部材21の1本が結束された状態とし、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21の有刺である針状の針金等は省略して単純な1本の線で表した場合の模式図である。そして、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21とが図4の様に、結束されている箇所をA1点、B1点とC1点として図中に示している。螺旋状有刺鉄線11の螺旋のピッチは一定であるとすれば、A1点とB1点の長手方向部材21の長さと、B1点とC1点の長手方向部材21の長さは等しいものとなっている。この場合において、螺旋状有刺鉄線11が両側から押された(圧縮された)場合はどのように変化するかを図5(b)に表している。
螺旋状有刺鉄線11が両側から押されると、A1点とB1点の長手方向部材21の長さと、B1点とC1点の長手方向部材21の長さは、変化することがないので、長手方向部材21は水平に保持されていたものが、螺旋状有刺鉄線11の動きに従って動く。なお、各点の動きを説明するために、A1点を基準点としてA1点は動かないものと仮定する。A1点は動かないものとすると、A1点から右上方向に上がるようにB1点とC1点は動くことになる。この場合に螺旋状有刺鉄線11自体も、巻き数を減らす方向で回転しながら押し込まれている。そして、A1点、B1点とC1点の各点における螺旋状有刺鉄線11と、長手方向部材21との傾きの関係は何れも、長手方向部材21が螺旋状有刺鉄線11に近づくように各点における角度を変化させている。このA1点、B1点とC1点の各点における動きは螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材21が接続部材31aで結束されている全ての点で発生することになる。
このように、螺旋状有刺鉄線11に長手方向部材21が同一の方向に回動することが可能な状態で接続させる接続部材31で取り付けられていることにより、有刺鉄線ユニット1の有刺鉄線円筒体13は圧縮することが可能となっている。以上の説明に供した有刺鉄線ユニット1の螺旋状有刺鉄線11の螺旋の巻き方については、図1乃至図5等で図示された一定の方向で巻かれている。この螺旋状有刺鉄線11の螺旋の巻き方と逆方向での巻き方で実施する場合においても、逆方向で巻かれた螺旋状有刺鉄線と長手方向部材とが交わる箇所の全てまたは任意に結束する全ての箇所において、同一の方向で結束することにより同様に実施できる。
有刺鉄線ユニット1を圧縮させた状態を図6で示す。有刺鉄線ユニット1との螺旋状有刺鉄線11の所定のピッチ例えば約100ミリメートルで有ったものが、螺旋状有刺鉄線11同士がほとんどくっ付き合う程度に近づけることが可能になることで、有刺鉄線ユニット1の長さが4分の1から6分の1程度まで長さ方向を短くすることが可能となっている。なお、長手方向部材21は直線であったものが、螺旋状有刺鉄線11に引きずられるように螺旋形状に変化し、長手方向部材21を延伸している連結部材51についても直線状態は維持しつつも、円形端12に引っ付くような状態に変化する。また、長手方向部材21に対応して取り付けられている取付部材41や運送仮止め部材61については、長手方向部材21が螺旋状に変化したのに伴って、有刺鉄線円筒体13の側面の長手方向部材21に対応する位置に移動する。
有刺鉄線ユニット1は、製造方法が簡単になることから図1のように引き伸ばした状態で製作されており、この引き伸ばした状態から、図6のように圧縮させた場合には、螺旋状有刺鉄線11や長手方向部材21は、金属製であるため、バネ材料でなくても多少の弾性的な反発力を内部に有しており、長手方向に広がろうとする。運送や運搬等のためには
有刺鉄線ユニット1が出来るだけ短く変化させた状態で維持できることが好ましいことになるので、取付部材41の有刺鉄線ユニット1の両端に近いもので、図6の圧縮させた場合に近い場所に来る一組を運送仮止め部材61として、長めの二股に分かれた針金とし、運送仮止め部材61の両方の端を引っ掛けることにより、有刺鉄線ユニット1の圧縮された状態を維持させるようにしている。さらに、有刺鉄線ユニット1同士の間に隙間ができることを防ぐことができる。
図7を用いて、有刺鉄線ユニット1を複数個連結する場合について説明する。図7は有刺鉄線ユニット1aと有刺鉄線ユニット1bを連結する場合の説明図であり、有刺鉄線ユニット1bについては、図の下側について省略している。有刺鉄線ユニット1aの連結部材51が設けられてない側(図においては下側)に、有刺鉄線ユニット1bの6本の連結部材51の先端を円形端12の円形よりも広げるようにして差し込む。この差し込んだ状態が、図7である。その後、有刺鉄線ユニット1bの6本の連結部材51を、有刺鉄線ユニット1aの6本の長手方向部材21に接触させて巻きつけることにより、有刺鉄線ユニット1aと有刺鉄線ユニット1bは連結することができる。そして、同様の作業を複数の有刺鉄線ユニットについて行うことで、任意の長さの有刺鉄線防護柵を製作する。
なお、有刺鉄線ユニット1bの6本の連結部材51と、有刺鉄線ユニット1aの6本の長手方向部材21の接続については、別に鉄やステンレス等の針金を巻きつけることにより結束しても良い。また、連結部材51は長手方向部材21を延伸した有刺鉄線であることから曲げ加工も容易であることから、有刺鉄線ユニット1の両側の端に突出する様に設けても良い。
有刺鉄線ユニット1に連結部材51が設けられていることにより、図6の状態のように運搬用に長さ方向が縮められた有刺鉄線ユニット1を伸ばして当初の設計した長さに回復させることが容易となり、螺旋状有刺鉄線11や長手方向部材21が弾性的に変化して、再び収縮しようとする力が働く場合があったとしても、有刺鉄線ユニット1の長さを変化しないようにすることが可能となる。
図8は、有刺鉄線ユニット1を柵6に取り付ける場合の説明図である。図8において、柵6は、防護柵を構成する上部に渡した断面四角の横木で、木材や鉄等の金属製の四角パイプである。有刺鉄線ユニット1は引き伸ばされた状態では長手方向部材21は直線状になり、6本の長手方向部材21の内の1本に対応するように、取付部材41が、所定の間隔で設けられているので、直線状の柵6の容易に取り付けることが可能となる。両端付近の運送仮止め部材61も取付部材41を兼ねており、運送仮止め部材61を取付部材41として使用することが可能となる。
なお、取付部材41については、接続部材31で使用する針金の長さを長く製作することで、取付部材41にすることが可能であるので、接続部材31の内の任意の一本の長手方向部材21に対応する接続部材31については、取付部材41として利用できるように針金の長さを長く製作するようにしても良い。図8においては、螺旋状有刺鉄線11の巻き数の内の任意の箇所(図8では8カ所)のみ、取付部材41としているが、取り付け場所等に合わせて、取付部材41の数は増減させても良い。そして、任意の一本の長手方向部材21に対応する接続部材31の全てを取付部材41と兼ねるようにしても良い。また、接続部材31aを取付部材41と運送仮止め部材61を兼ねるようにするように実施しても良い。
実施例1では、取付部材41を任意の一本の長手方向部材21に取り付けた例を説明している。しかしながら、任意の2本や3本の長手方向部材21等の様に、任意の複数の長手方向部材21に対応して取付部材41設ける方がより強固に有刺鉄線ユニット1を柵に固定できるのは当然のことであるので、柵側に取付可能な構造物が設けられている場合には、取り付けられる側の柵の形状に合わせて、任意の複数の長手方向部材21に取付部材41を設ける。
任意の一本の長手方向部材21に対応するように取付部材41が設けられていることで、直線状の柵6に合わせて螺旋状に変形していた長手方向部材21を再び直線状の長手方向部材21に戻して固定することが可能となり、引き伸ばされた状態の有刺鉄線ユニット1を維持することが容易に行えるようになる。
本発明の実施例2の有刺鉄線ユニット2について、図9、図10および図11を用いて説明する。図9は有刺鉄線ユニット2が引き伸ばされた状態の説明図である。有刺鉄線ユニット2は、螺旋状有刺鉄線11、6本の長手方向部材22と、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材22が接する箇所に設けられた接続部材32及び接続部材32に対応するカシメ金具33と、長手方向部材22の任意の1本に対応して設けられた取付部材42と、有刺鉄線ユニット2の片方の端に設けられた連結部材52と、有刺鉄線ユニット2の長手方向の一方端に設けた運送仮止め部材62とからなる。
螺旋状有刺鉄線11については、有刺鉄線ユニット1と同様であるので、円形端12や有刺鉄線円筒体13も有刺鉄線ユニット1と同様な形状となり、同一の符号を附して説明を省略する。
長手方向部材22は、細長いステンレス製の薄板であり、螺旋状有刺鉄線11の所定のピッチに対応する間隔で、螺旋状有刺鉄線11の巻き数に合わせて孔22aが穿たれている。なお、長手方向部材22は細長いステンレス製の板としているが、孔加工が可能な形状であれば、孔22aの箇所のみの幅を広げて孔加工が可能な形状(例えるならば、節のある竹の様な形状。)にした、有刺鉄線ユニット2の圧縮や引き伸ばし時の作業ができる程度の剛性を備えた鉄やステンレス等の金属製の針金や板としても良い。
接続部材32については、図9においては微細な部分となるので、図10の接続部材32の部分拡大図を用いて説明する。図10は螺旋状有刺鉄線11に長手方向部材22が、接続部材32とカシメ金具33で取り付けられた状態を示しているが、取り付けの過程を説明するために、図10の円内おいて、接続部材32を用いて螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材22を取り付ける過程について分解して説明している。
接続部材32は、ステンレスの針金やステンレスワイヤー等を割りピンやヘアーピン状に加工された部材である。この接続部材32の折り曲げられることにより下部で膨らんだ部分32aの内側に螺旋状有刺鉄線11を挟むように接続部材32を取り付ける。螺旋状有刺鉄線11が取り付けられた接続部材32を接続部材31aに設けられた膨らんだ部分32aとは反対の端の2本の軸32bから長手方向部材22に穿たれた孔22aに差し込む。
接続部材32の長手方向部材22の孔22aから突出した2本の軸32bの端部に、筒状のカシメ金具33を被せ、長手方向部材22の孔22aの内部で接続部材32が回動可能な状態として、カシメ金具33をカシメ工具でかしめる。なお、孔22aの径は、2本の軸32bが通過して、カシメ金具33の外形よりも小さい径としている。また、カシメ金具33については、接続部材32の脱落が防止できるものであれば良く、筒状のカシメ金具33以外にも、針金の輪状のものを圧着させること等の適度な強度が得られるものであれば良い。
このように接続部材32とカシメ金具33を用いて、螺旋状有刺鉄線11に長手方向部材21aを取り付けているので、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材22は接続部材32を軸として軸支された状態となっており、螺旋状有刺鉄線11と長手方向部材22は回動自由に取り付けられている。よって、実施例1の図3および図5で説明した、有刺鉄線ユニット2の圧縮が可能となり、実施例1の図6のように有刺鉄線ユニット2も両端から圧縮することで、有刺鉄線ユニット2の長手方向の長さを短くすることが可能となり、運搬等に適した形状とすることができる。
有刺鉄線ユニット2の連結部材52及び有刺鉄線ユニット2の連結方法について説明する。実施例1と同様に、有刺鉄線ユニット2aと有刺鉄線ユニット2bを連結するものとすると、連結部材52は、有刺鉄線ユニット2aおよび有刺鉄線ユニット2bの長手方向の片方の端から、長手方向部材21aを延伸することにより形成されている。連結部材52の部分についても、長手方向部材22と同様に複数の孔52aが穿たれている。
有刺鉄線ユニット2aの連結部材52の設けられて無い端部に、実施例1と同様に有刺鉄線ユニット2bの6本の連結部材52の先端を円形端12の円形よりも広げるようにして差し込む。そして、連結部材52に穿たれた孔を差し込まれた側の有刺鉄線ユニット2aの接続部材32でカシメ金具33より外側に突出している軸の部分に差し込み、軸の先端を連結部材52と接する程度まで両側に広げることで、有刺鉄線ユニット2aと有刺鉄線ユニット2bを連結されている。そして、同様の作業を複数の有刺鉄線ユニット2について行うことで、任意の長さの有刺鉄線防護柵を製作することができる。なお、軸の先端を連結部材52と接する程度まで両側に広げるのではなく、カシメ金具33を用いて取り付ける様にしても良い。
有刺鉄線ユニット2の取付部材42について図11を用いて説明する。有刺鉄線ユニット2の取付部材42は、ステンレス製の板を略「コの字」状に加工したコの字状部42aと、コの字状部42aの開口部の両方端に折り返し42bを付けたものである。長手方向部材22への取付部材42の取り付けは、コの字状部42aの中央に穿たれた孔42cに、カシメ金具33より外側に突出している2本の軸32bを差し込み、2本の軸32bの先端を取付部材42と接する程度に両側に広げることで取り付けられている。なお、軸の先端を取付部材42と接する程度まで両側に広げるのではなく、カシメ金具33を用いて取り付ける様にしても良い。
取付部材42のコの字状部42aの内側に柵6を差し込み、両方の折り返し42bにより、柵6から取付部材42が柵6から脱落することなく固定され、取付部材42を柵6に押し付けるだけで、有刺鉄線ユニット2を柵6に簡単に取り付けることができる。なお、取付部材42については、柵6の断面形状が所定の形状であることが既知の場合に簡単に取り付けられる形状である。
運送仮止め部材62については、有刺鉄線ユニット2の一方の端に取り付けられた、針金や紐等であり、運搬時の有刺鉄線ユニット2の長手方向の長さを短くした状態を維持できるようにしたものであり、敷設時においては、針金の場合には、連結部材52の結束や柵6への結束等に利用することが出来る。また、紐の場合には、敷設時に切断して取り外しても良い。
以上、本発明について、実施例に基づき説明してきたが、本発明は何らこれらの実施例の構成に限定するものではない。例えば、実施例1の取付部材41を実施例2に設けるようらにしても良いし、逆に実施例2の取付部材42を実施例1に設けるようらにしても良い等の部材を入れ替えて実施することも可能である。また、材質等については、取り付けられる場所や必要とされる耐久性等によっては、合成樹脂等に変更できる場合もある。
本発明の有刺鉄線ユニットは、予め工場等で有刺鉄線を加工してユニット化し、有刺鉄線ユニットの長手方向の長さを短くすることで、運搬に適した形状とすることが可能であると共に敷設する現場で容易に引き伸ばされた状態に戻し、有刺鉄線防護柵として有刺鉄線防護柵として利用することができる。
1、1a、1b、2、2a、2b:有刺鉄線ユニット
6:柵
11:螺旋状有刺鉄線
12:円形端
13:有刺鉄線円筒体
21、22:長手方向部材
22a、42c:孔
31、31a、32:接続部材
32a:膨らんだ部分
32b:2本の軸
33:カシメ金具
41、42:取付部材
42a:コの字状部
42b:折り返し
51、52:連結部材
61、62:運送仮止め部材

Claims (4)

  1. 螺旋状有刺鉄線で円筒形に形成されている有刺鉄線円筒体と、前記有刺鉄線円筒体の長手方向に設けられ前記螺旋状有刺鉄線と接続される複数の長手方向部材と、前記螺旋状有刺鉄線と前記複数の長手方向部材が接続されている全ての箇所に設けられ、前記螺旋状有刺鉄線に対して前記複数の長手方向部材が同一の方向に回動できる輪状にした鉄やステンレス等の針金で同一の方向に結束した接続部材と、が設けられている有刺鉄線ユニット。
  2. 前記複数の長手方向部材の少なくとも1つの長手方向部材に対応する接続部材の近傍には、取付部材が設けられている請求項1記載の有刺鉄線ユニット。
  3. 前記有刺鉄線円筒体の両側または片側の円形端には連結部材が設けられている請求項1記載の有刺鉄線ユニット。
  4. 前記有刺鉄線円筒体の両端または一方の端の近傍には運送仮止め部材が設けられている請求項2または請求項3記載の有刺鉄線ユニット。
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