JP6166637B2 - 有機凝結剤およびこれを用いた廃水処理方法 - Google Patents
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Description
(A):ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩
E−[−(CH2)r−O−CO−(CH2)s−CH(SH)−CH3]n
Eは多価アルコールから末端OHを除いた基またはイソシアヌル酸からHを除いた基 、sは0または1以上20以下の整数、nは3以上20以下の整数
(C):エチレン性不飽和基がR1CH=C(R2)−X−であるポリアルキレンオキサイドオリゴマー
R1、R2はHまたは炭素数1〜3のアルキル基、XはR3O、またはOでR3は炭素数1〜4のアルキレン基
〔上記式中、R1及びR2は、水素又は炭素数1〜3のアルキル基、Xは−R3O−、又は−O−であり、R3は、炭素数1〜4のアルキレン基である。〕
本発明の有機凝結剤の添加量は、廃水のpH、SS、TS等の廃水の性状、他の凝結剤を併用する場合はその添加量に応じて調整される。有機凝結剤の添加量は、廃水の量に対して固形分換算で通常0.1〜1000ppm好ましくは0.5〜100ppmである。
凝結粒子形成された廃水にはさらに高分子凝集剤を添加混合する。凝結粒子がさらに粗大化した凝集フロックが形成される。本工程では、公知のアニオン性またはノニオン性高分子凝集剤を用いることができる。アニオン性高分子凝集剤としては、アクリルアミドとアクリル酸ナトリウムの共重合物、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の共重合物、アクリルアミドとアクリル酸ナトリウムと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の共重合物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドの部分加水分解物等を挙げることができる。ノニオン性高分子凝集剤としてはポリアクリルアミド、アクリルアミドと他のノニオン性モノマーの共重合物等を挙げることができる。高分子凝集剤の好ましい重量平均分子量は200万〜2000万である。高分子凝集剤の添加量は凝結後の廃水の性状により調整される。添加量は凝結された廃水中に、廃水の量に対して固形分換算で0.05〜20ppmが好ましい。
脱水処理においても公知の方法、たとえば、有機凝結剤を添加後、カチオン性高分子凝集剤を添加し脱水する方法や、有機凝結剤を添加混合後にノニオン性および/またはアニオン性高分子凝集剤を添加混合し、さらにカチオン性高分子凝集剤を添加する有機汚泥の脱水方法があるがこのような汚泥の脱水処理においても従来の有機凝結剤に比べ本発明の有機凝結剤の使用により高い効率で脱水処理ができる。
ステンレス製反応容器に、50%アクリルアミド水溶液と79%ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル4級化物水溶液を表1に示す割合になるように量り取った。全単量体濃度が55質量%となるように蒸留水を加え、濃硫酸でpH4に調製し、1000gの水溶液を得た。さらに窒素ガスを60分間溶液に吹き込みながら温度を10℃に調節した。これに多価チオール連鎖移動剤としてカレンズMTPE1の25%メタノール溶液を、MTPE1が全単量体重量に対し1000ppmとなるように添加し、撹拌した。さらに2,2’−アゾビス−(アミジノプロパン)ハイドロクロライド(和光純薬(株)製V−50)を全単量体重量に対して2000ppm添加し、混合撹拌後、反応容器の上方から13Wブラックライトを用いて0.4mW/cm2の照射強度で60分間照射して重合を行い、含水ゲル状の水溶性共重合体を得た。含水ゲル状の水溶性共重合体を容器から取り出し細断後、温度80℃で5時間乾燥後粉砕して粉末状の水溶性共重合体を得た。この水溶性共重合体を有機凝結剤A1とした。
製造例1と同様に単量体水溶液を調製後、ポリアルキレンオキサイドオリゴマーとしてユニルーブPKA5015(Mw=1600)を全単量体とオリゴマーの合計molに対し、0.3mol%となるように添加し、混合撹拌した。窒素ガスを60分溶液に吹き込みながら温度を10℃に調節した後、連鎖移動剤として亜硫酸水素ナトリウムを全単量体重量に対し50ppm添加し、さらにV−50を全単量体重量に対して2000ppm添加し混合撹拌後、製造例1と同様に重合、後処理を行い有機凝結剤A2を得た。
製造例1と同様に単量体水溶液を調製し、ポリアルキレンオキサイドオリゴマーとしてPKA5015を全単量体に対し0.1mol%となるように添加した。窒素ガスを60分溶液に吹き込みながら温度を10℃に調節した後、多価チオール連鎖移動剤としてカレンズMTPE1の25%メタノール溶液を全単量体重量に対して3000ppmとなるように添加し、撹拌した。さらにV−50を添加し製造例1と同様に重合、後処理を行い有機凝結剤A3を得た。
製造例2においてポリアルキレンオキサイドオリゴマーを入れない以外は同様にして有機凝結剤B1を得た。
製造例5においてポリアルキレンオキサイドオリゴマーを入れない以外は同様にして有機凝結剤B2を得た。
製造例8においてポリアルキレンオキサイドオリゴマーを入れない以外は同様にして有機凝結剤B3を得た。
油中水型エマルション有機凝結剤A10は、以下に記載する工程により合成した。1000ml四つ口セパラブルフラスコに50%アクリルアミド水溶液11.0g、79%ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル4級化物水溶液360.0g、多価チオール連鎖移動剤としてカレンズMTPE1の20%アセトン溶液をMTPE1が全単量体に対し6000ppmとなるように添加し、さらに蒸留水を投入し、濃硫酸でpHを4に調整した後、開始剤としてV−50を0.4g含む水溶液20gを添加し、全量400gのモノマー水溶液になるように調製した。さらに、この単量体水溶液をHLB 4.2のノニオン性界面活性剤9.9gを溶解したパラフィン油160gに加え、ホモジナイザーにて高速攪拌して乳化した。フラスコに窒素ガス吹き込み管、還流冷却器、温度計を取り付け、攪拌機を通常の化学反応用の攪拌機に代え、攪拌しながらこの乳化液中に30分間窒素ガスを通し脱気した後、50℃に昇温して、窒素ガス雰囲気下で4時間重合を行った。重合終了後、HLBが13.0のノニオン性界面活性剤10.5gを加えてエマルションの有機凝結剤A10を得た。
製造例10において表1に示す全単量体とオリゴマーの合計比率の単量体とポリアルキレンオキサイドオリゴマーPKA5015を全単量体とオリゴマーの合計比率で0.3mol%添加し、さらにカレンズMTPE1の代わりにメタリルスルホン酸ナトリウム(SMS)を3000ppm添加して重合すること以外は同様にしてエマルションの有機凝結剤A11を得た。
製造例10において多価チオール連鎖移動剤としてカレンズMTPE1を全単量体に対し10000ppm、アリルオキシポリアルキレンオキサイドオリゴマーPKA5015を全単量体とオリゴマーの合計の0.1mol%となるように添加し重合すること以外は同様にして有機凝結剤A12を得た。以下同様にして表1に示すように製造例13〜15を行い、有機凝結剤A13〜A15を得た。
製造例11において、ポリアルキレンオキサイドオリゴマーを添加せず、表1の比率の単量体を添加して重合する以外は同様にして製造し、エマルションの有機凝結剤B4を得た。
製造例14においてポリアルキレンオキサイドオリゴマーを添加せず、表1の比率の単量体を添加して重合すること以外は同様にして製造し、エマルションの有機凝結剤B5を得た。
DAC:ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル4級塩
AM:アクリルアミド
PKA5015:日油(株)製ユニルーブPKA5015(アリルオキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノブチルエーテル、Mw=1600)
MTPE1:、昭和電工(株)製カレンズMTPE1(ペンタエリスリトール テトラキス(3−メルカプトブチレート))
NaHSO3:亜硫酸水素ナトリウム
SMS:メタリルスルホン酸ナトリウム
固有粘度[η]:JISK7367−1に従いウベローデ型粘度計で測定して得られた1N硝酸ナトリウム中30℃における値:dl/g
A製紙工場廃水(TS=1680mg/l、SS=200mg/l、COD800mg/l)を用いて凝集沈殿試験を行った。廃水400mlをビーカーに採取した。表2に示す有機凝結剤をイオン交換水に溶解してポリマー分が0.1重量%の水溶液とした。また、無機凝結剤として硫酸バンド(酸化アルミニウムとして8重量%)を準備した。ビーカーをジャーテスターにセットし、有機凝結剤A7を廃水に対しポリマー分換算で4ppmとなるように添加後120rpmで15秒撹拌を行った。次にイオン交換水にポリマー分が0.1重量%となるように溶解したアニオン性高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)製アコフロックA110H)を廃水に対しポリマー分換算で0.5ppm添加して120rpmで60秒撹拌後、さらに60rpmで60秒撹拌してフロックを生成させた。以下同様にして表2に示すサンプルの有機凝結剤を添加し、フロックを形成させた。また、比較として、ポリアルキレンオキサイドオリゴマーと多価チオール連鎖移動剤を用いない有機凝結剤B3を用いてフロックを形成させた。また有機凝結剤の代わりに硫酸バンドを表2に示す量を廃水に対して見かけ重量換算で表2に示す量を添加した以外は実施例同様に行いフロックを形成させた。生成したフロック径とフロックが沈降して深さが5cmになるまでの沈降時間、上澄みの目視による濁度(○は濁りなしで良、△は濁り有で可、×は濁多く、不可)、上澄み液のCOD値(JISK−0102に示す方法)を測定した結果を表2に示す。この結果から実施例に用いた本発明の有機凝結剤は比較例に比べて、添加量が少なく、凝集特性や処理水の清澄性(濁度、COD値)に優れており、無機凝結剤に比べて添加量が大幅に削減できている。
B砂利破砕工場砂利洗浄廃水(TS=25100mg/l、SS=20500mg・l)を用いて凝集沈殿試験を行った。廃水400mlをビーカーに採取した。表3に示す有機凝結剤をイオン交換水でポリマー分0.1重量%の水溶液とした。また、無機凝結剤としてポリ塩化アルミニウム(PAC、酸化アルミニウムとして10重量%)を準備した。ビーカーをジャーテスターにセットし、有機凝結剤A10を廃水に対し固形分換算で5ppmとなるように添加後150rpmで15秒撹拌を行った。次にイオン交換水にポリマー分が0.1重量%となるように溶解したアニオン性高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)製アコフロックA130H)を廃水に対してポリマー分換算で2ppm添加して100rpmで60秒撹拌してフロックを生成させた。以下同様にして表3に示すサンプルの有機凝結剤を添加し、フロックを形成させた。また、比較として、ポリアルキレンオキサイドオリゴマーと多価チオール連鎖移動剤を用いない有機凝結剤B4を廃水に対しポリマー分換算で5ppm添加してフロックを形成させた。さらに、有機凝結剤の代わりに無機凝結剤PACを表3に示す量を廃水に対して見かけ重量で表3の量となるように添加した以外は実施例同様に行いフロックを形成させた。生成したフロック径とフロックが沈降して深さが5cmになるまでの沈降時間、上澄みの目視による濁度(○は濁りなしで良、△は濁り有で可、×は濁多く、不可)を測定した結果を表○に示す。この結果から実施例に用いた本発明の有機凝結剤は比較例に比べて、添加量が少なく、凝集特性や処理水の清澄性(濁度)に優れており、無機凝結剤に比べて添加量が大幅に削減できている。
C製紙工場廃水(TS=33300mg/l、SS=31300mg/l)を用いて脱水試験を行った。廃水200mlをビーカーに採取した。表3に示す有機凝結剤をイオン交換水に溶解してポリマー分換算で0.1重量%水溶液を調製した。無機凝結剤として硫酸バンド(酸化アルミニウム換算で8重量%)を準備した。有機凝結剤A1を廃水に対してポリマー分換算で5ppm添加し、平羽根翼で250rpmで30秒撹拌した。次にイオン交換水にポリマー分が0.1重量%となるように溶解したアニオン性高分子凝集剤(アコフロックE2300)を廃水に対しポリマー分換算で10ppm添加し250rpmで30秒撹拌した。最後にイオン交換水にポリマー分が0.1重量%となるように溶解したカチオン性高分子凝集剤(アロンフロックE3150)を廃水に対しポリマー分換算で25ppm添加し250rpmで30秒撹拌してフロックを形成させた。以下表4に示すサンプルを添加し同様な方法でフロックを形成させた。比較としてポリアルキレンオキサイドオリゴマーと多価チオール連鎖移動剤を用いない有機凝結剤B1を添加し実施例同様な方法でフロックを形成させた。また、硫酸バンドを廃水に対し見かけ重量で表4に示す量を添加し実施例同様の方法でフロックを形成させた。フロック径を測定後、#60Meshの濾過缶に廃水を流し込み、10秒後の濾液量を測定した。さらに濾液の外観を測定した。濾過缶に残ったケーキの強度を手絞り(5が最も締まったケーキで最良で、1が最も悪く水持ちした柔らかいケーキ)を行い測定した。また、ケーキをベルトプレスでプレス後の含水率を測定した。表4に示すように本発明の有機凝結剤は比較例に比べて、添加量が少なく、濾水性やフロック径、ケーキ強度に優れており、また、無機凝結剤に比べて添加量が大幅に削減できている。
D化学工場廃水(TS=28000mg/l、SS=26100mg/l)を用いて脱水試験を行った。廃水200mlをビーカーに採取した。表4に示す有機凝結剤をイオン交換水に溶解してポリマー分が0.1重量%水溶液を調製した。無機凝結剤として硫酸バンド(酸化アルミニウム換算で8重量%)を準備した。有機凝結剤A4を廃水に対しポリマー分換算で4ppm添加した後、平羽根翼で250rpmで30秒撹拌した。イオン交換水にポリマー分が0.1重量%となるように溶解した両性高分子凝集剤(アロンフロックE5561)を150ppm添加し250rpmで30秒撹拌してフロックを形成させた。同様にして表5に示す有機凝結剤を用いてフロックを形成させた。比較としてポリアルキレンオキサイドオリゴマーと多価チオール連鎖移動剤を用いない有機凝結剤B2を廃水に対しポリマー分換算で8ppm添加し、実施例と同様にしてフロックを形成させた。また、有機凝結剤の代わりに硫酸バンドを見かけ重量で表5に示す量を添加し、実施例同様にフロックを形成させた。フロック径を測定後、#60Meshの濾過缶に廃水を流し込み、10秒後の濾液量を測定した。さらに濾液の外観を測定した。濾過缶に残ったケーキ強度を手絞り(5が最も締まったケーキで最良で、1が最も悪く水持ちした柔らかいケーキ)を行い測定した。また、ケーキをベルトプレスでプレス後の含水率を測定した。表4に示すように本発明の有機凝結剤は比較例に比べて、添加量が少なく、濾水性やフロック径、ケーキ強度に優れており、また、無機凝結剤に比べて添加量が大幅に削減できている。
E製紙工場廃水(TS=44000mg/l、SS=38300mg/l)を用いて脱水試験を行った。廃水200mlをビーカーに採取した。表4に示す有機凝結剤をイオン交換水に溶解してポリマー分が0.1重量%の水溶液を調製した。無機凝結剤として硫酸バンド(酸化アルミニウム換算で8重量%)を準備した。有機凝結剤A13を廃水に対してポリマー分換算で5ppmを添加後、平羽翼で200rpmで20秒撹拌後、イオン交換水にポリマー分で0.1重量%となるように溶解したアニオン性高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)製アコフロックE2300)を廃水に対しポリマー分換算で7ppm添加し、200rpmで30秒間撹拌した。最後にイオン交換水にポリマー分で0.1重量%となるように溶解したカチオン性高分子凝集剤(MTアクアポリマー(株)製アロンフロックE3360)を廃水に対してポリマー分換算で20ppm添加し200ppmで30秒撹拌してフロックを形成させた。以下同様にしてA14、A15を用いてフロックを形成させた。実施例16は有機凝結剤A15のポリマー分0.1重量%溶液を廃水にポリマー分換算で2ppm添加後、平羽翼で200rpmで20秒撹拌後、硫酸バンドを見かけ重量で廃水に対し200ppm添加し、平羽翼で200rpmで20秒撹拌後、実施例13と同様に高分子凝集剤でフロックを形成させた。実施例17は硫酸バンドを見かけ重量で廃水に対し200ppm添加し、平羽翼で200rpmで20秒撹拌後、有機凝結剤A15を廃水に対しポリマー分で2ppm添加し、平羽翼で200rpmで20秒撹拌した後、実施例13と同様に高分子凝集剤でフロックを形成させた。さらに、実施例18は廃水に対し有機凝結剤A15をポリマー分換算で2ppmと硫酸バンドを見かけ重量で200ppm同時に添加し、平羽根翼で200rpmで20秒撹拌後、実施例13と同様に高分子業種剤でフロックを形成させた。比較例としてポリアルキレンオキサイドオリゴマーと多価チオール連鎖移動剤を用いない有機凝結剤B5を廃水に対してポリマー分で5ppm添加し、平羽翼で200rpm20秒撹拌後、実施例13同様に高分子凝集剤で処理してフロックを形成させた。また、有機凝結剤の代わりに硫酸バンドを見かけ重量分換算で表6に示す量添加後、平羽翼で200rpm20秒撹拌後、実施例13と同様に高分子凝集剤でフロックを形成させた。#60Meshの濾過缶に廃水を流し込み、10秒後の濾液量を測定した。さらに濾液の外観を観察した。濾過缶に残ったケーキの強度を手絞りにより判定した。またケーキをベルトプレスにてプレス後の含水率を測定した。表6に示すように本発明の有機凝結剤は比較例に比べて濾水性、フロック性、含水率に優れるため無機凝結剤に比べて添加量を大幅に削減することができる。また、無機凝結剤と併用した場合も無機凝結剤の使用量を大幅に減らすことができ、さらに有機凝結剤を無機凝結剤より先に添加することで凝集製性能やケーキ強度が向上していることが向上していることがわかる。
Claims (5)
- ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩とアクリルアミドとを単量体組成中、99.7〜100mol%含む単量体混合物であって、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩を15〜95mol%と、アクリルアミドを4.7〜85mol%と、を含む単量体混合物を下記式(B1)
E−[−(CH2)r−O−CO−(CH2)s−SH]n ・・・化(B1)
及び/又は下記式(B2)
E−[−(CH2)r−O−CO−(CH2)s−CH(SH)−CH3]n ・・・化(B2)
(但し、化(B1)及び化(B2)において、Eは多価アルコールから末端OHを除いた基又はイソシアヌル酸からHを除いた基であり、r、sはそれぞれ0又は1〜20の整数であり、nは3〜20の整数である)
で表される多価チオール連鎖移動剤を全単量体質量に対して100〜20000ppmで用いてラジカル重合する、固有粘度が0.01〜10[dl/g]である共重合体からなる有機凝結剤の製造方法。 - ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩と、アクリルアミドと、片末端が下記式(1)
R1CH=C(R2)−X− ・・・化(1)
(但し、化(1)において、R1及びR2はそれぞれH又は炭素数1〜3のアルキル基であり、XはR3O又はOであり、R3は炭素数1〜4のアルキレン基である)
で表されるポリアルキレンオキサイドオリゴマーと、の合計量が100mol%であって、
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩を15〜95mol%と、アクリルアミドを4.7〜84.9mol%と、を含む単量体混合物を、前記ポリアルキレンオキサイドオリゴマーを全単量体と前記ポリアルキレンオキサイドオリゴマーとの合計量に対して0.01〜2mol%を用いてラジカル重合する、固有粘度が0.01〜10[dl/g]である共重合体からなる有機凝結剤の製造方法。 - ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩と、アクリルアミドと、片末端が下記式(1)
R1CH=C(R2)−X− ・・・化(1)
(但し、化(1)において、R1及びR2はそれぞれH又は炭素数1〜3のアルキル基であり、XはR3O又はOであり、R3は炭素数1〜4のアルキレン基である)
で表されるポリアルキレンオキサイドオリゴマーと、の合計量が100mol%であって、
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩を15〜95mol%と、アクリルアミドを4.9〜84.9mol%と、を含む単量体混合物を、下記式(B1)
E−[−(CH2)r−O−CO−(CH2)s−SH]n ・・・化(B1)
及び/又は下記式(B2)
E−[−(CH2)r−O−CO−(CH2)s−CH(SH)−CH3]n ・・・化(B2)
(但し、化(B1)及び化(B2)において、Eは多価アルコールから末端OHを除いた基又はイソシアヌル酸からHを除いた基であり、r、sはそれぞれ0又は1〜20の整数であり、nは3〜20の整数である)
で表される多価チオール連鎖移動剤を全単量体質量に対して100〜20000ppm、及び前記ポリアルキレンオキサイドオリゴマーを全単量体と前記ポリアルキレンオキサイドオリゴマーとの合計量に対して0.01〜2mol%を用いてラジカル重合する、固有粘度が0.01〜10[dl/g]である共重合体からなる有機凝結剤の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法により製造された有機凝結剤を用いた廃水処理方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法により製造された有機凝結剤を用いた製紙廃水の処理方法。
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