JP6166590B2 - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートをスライド可能に支持する車両用スライドレール装置に関し、特に固定側レールと可動側レールの間に転動体を配した車両用スライドレール装置に関する。
車両用の座席に用いられるスライドレール装置では、円滑なスライドを行わせるべく、車内床面に固定した固定側レール(ロアレール)と、シートの座部を支持して固定側レールに対して長手方向にスライド可能な可動側レール(アッパレール)との間に、金属製のボール等の転動体が挿入される。複数の転動体の組み付けを容易にするべく、ボールリテーナ(ボールケージ)等の保持部材によって各転動体を所定の位置関係で保持し、この保持部材を固定側レールと可動側レールの間に挿入する構成が用いられている。特許文献1では、固定側レールと可動側レールのそれぞれの長手方向の両端部付近に、長尺部材であるボールリテーナの長手方向端部に対して当接可能なストッパを設け、このストッパとボールリテーナの端部の当接によって、固定側レールに対する可動側レールのストロークエンド(移動端)を決めている。
特許文献1のようにボールリテーナを各レールのストッパに当接させるタイプのスライドレール装置の一例を図34ないし図43に示した。このスライドレール装置300は、固定側レールであるロアレール320と可動側レールであるアッパレール330とを備える。
ロアレール320は前後方向に延びかつ上面が開口した金属製のチャンネル材であり、図39ないし図41に示すように、底壁321と、底壁321の左右両側部から上方に延びる左右一対の外壁部322と、左右の外壁部322の上縁部から内側に延びる左右一対の天井部323と、左右の天井部323の内側縁部から下方に延びる左右一対の内壁部324と、を具備している。天井部323と外壁部322の境界部分に、湾曲した内面形状のボールガイド部325が形成されている。ロアレール320には、長手方向の離れた位置に、左右一対の前方移動規制ストッパ326と左右一対の後方移動規制ストッパ327が形成されている。前後方向の位置関係では、前方移動規制ストッパ326が前方に位置し、後方移動規制ストッパ327が後方に位置している。前方移動規制ストッパ326と後方移動規制ストッパ327はそれぞれ、外壁部322の一部を内壁部324に接近する方向に向けて切り起こして形成された片持ち状の突出部である(図39参照)。
アッパレール330は前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、図39ないし図41に示すように、断面形状が略下向きコ字形をなす基部331と、基部331の左右両側壁の下縁部の長手方向の中央部を除く部分から上方に延びる立上り壁332と、各立上り壁332の上端部を基部31側に曲げた傾斜壁333と、を具備している。ロアレール320にアッパレール330を支持させた状態で、傾斜壁333がロアレール320のボールガイド部325に対向して位置する。アッパレール330には、長手方向の離れた位置(前端部付近と後端部付近)に、左右一対の後方移動規制ストッパ334と左右一対の前方移動規制ストッパ335が形成されている。前後方向の位置関係では、後方移動規制ストッパ334が前方に位置し、前方移動規制ストッパ335が後方に位置している。後方移動規制ストッパ334と前方移動規制ストッパ335はそれぞれ、傾斜壁333の一部をボールガイド部325に接近する方向に向けて突出させた突出部である(図40参照)。
アッパレール330の左右一対の傾斜壁333とロアレール320の左右一対のボールガイド部325との間にそれぞれボールリテーナ350が挿入される。ボールリテーナ350は樹脂製の長尺部材であり、長手方向に延びる板状部351の中央からリブ351aを突出させたT字状の断面形状を有している(図40参照)。ボールリテーナ350の前端部352と後端部353に臨む位置にはそれぞれ、板状部351の一部を切り欠く態様で端部側切欠部352aと端部側切欠部353aが形成されている(図40、図41参照)。ボールリテーナ350の前端付近には、端部側切欠部352aに連通するボール保持穴354aと、ボール保持穴354aの後方に位置するボール保持穴354bとが形成されている。ボールリテーナ350の後端付近には、端部側切欠部353aに連通するボール保持穴355aと、ボール保持穴355aの前方に位置するボール保持穴355bとが形成されている。ボール保持穴354aとボール保持穴354b内にボール360aとボール360bが保持され、ボール保持穴355aとボール保持穴355b内にボール361aとボール361bが保持されている。各ボール360a、360b、361a及び361bは、金属製の球状体であり、対応するボール保持穴に対して回転可能に嵌っており、各ボール保持穴からわずかに上下に突出している。
一対のボールリテーナ350はそれぞれ、板状部351を傾斜壁333に沿わせ、リブ351aをボールガイド部325に対向させてロアレール320とアッパレール330の間に挿入される。この状態で、各ボールリテーナ350に保持されたボール360a、360b、361a及び361bがボールガイド部325と傾斜壁333とに挟まれ、ロアレール320に対してアッパレール330が円滑にスライドするように支持される。また、ボールガイド部325と傾斜壁333に対してボール360a、360b、361a及び361bを転動または摺動させることで、ボールリテーナ350自身もロアレール320とアッパレール330に対して前後方向に相対移動可能である。ロアレール320の前方移動規制ストッパ326とアッパレール330の後方移動規制ストッパ334はボールリテーナ350の前端部352(ボール360a)の前方延長上に位置しており、ロアレール320の後方移動規制ストッパ327とアッパレール330の前方移動規制ストッパ335はボールリテーナ350の後端部353(ボール361a)の後方延長上に位置している。
図35、図36及び図42に示すアッパレール330の前方移動端では、ボールリテーナ350の前端部352がロアレール320の前方移動規制ストッパ326に当接し、ロアレール320に対するボールリテーナ350の前方移動が規制される。この前方移動が規制されたボールリテーナ350の後端側の端部側切欠部353aにアッパレール330の前方移動規制ストッパ335が進入し、該前方移動規制ストッパ335がボール361aに当接することで、ロアレール320及びボールリテーナ350に対するアッパレール330の前方移動が規制される。
図37、図38及び図43に示すアッパレール330の後方移動端では、ボールリテーナ350の後端部353がロアレール320の後方移動規制ストッパ327に当接し、ロアレール320に対するボールリテーナ350の後方移動が規制される。この後方移動が規制されたボールリテーナ350の前端側の端部側切欠部352aにアッパレール330の後方移動規制ストッパ334が進入し、該後方移動規制ストッパ334がボール360aに当接することで、ロアレール120及びボールリテーナ140に対するアッパレール130の後方移動が規制される。
特開2004-26001号公報
図34ないし図43のスライドレール装置300では、アッパレール330の前後の移動端において、ボール360a、361aを含むボールリテーナ350の前後端部がロアレール320側のストッパ(前方移動規制ストッパ326、後方移動規制ストッパ327)とアッパレール330側のストッパ(後方移動規制ストッパ334、前方移動規制ストッパ335)で挟まれ、この前後のストッパ間でボールリテーナ350の全体を圧縮させる荷重が作用する。シートを勢いよくスライドさせるなどして、ボールリテーナ350に対して両端から強い圧縮荷重が作用すると、樹脂製の長尺部材であるボールリテーナ350に塑性変形が発生するおそれがある。特に、金属製のボール360a、360b、361a及び361bを保持していないボールリテーナ350の中間部分は樹脂のみによって構成されているため、圧縮荷重に対する強度を確保するべく、長手方向の全体に亘ってリブ351aのような補強部分を設ける必要がある。別言すると、ボールリテーナ350の全体でスライド方向の荷重を受ける従来の構成では、ボールリテーナ350の断面形状の設定に関する自由度が低く、ボールリテーナ350の中間部分を薄肉にさせるような構成は実現が難しかった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、固定側レールに対して可動側レールを前後の移動端にスライドさせたときに転動体の保持部材を用いてスライド規制を行う車両用スライドレール装置において、簡単な構成で保持部材の対荷重性や保持部材の形状の自由度を向上させることを目的とする。
本発明は、前後方向に延び車両床面に対して移動不能な固定側レールと、固定側レールに前後方向にスライド可能に支持される可動側レールと、固定側レールと可動側レールの間に挿入され、該固定側レールと可動側レールの対向面間を転動する複数の転動体を保持する保持部材と、を備えた車両用スライドレール装置において、可動側レールと固定側レールの一方に、前後方向に位置を異ならせて前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを備え、可動側レールと固定側レールの他方に、前後方向で前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパの間に位置する中間ストッパを備え、保持部材に前後方向に位置を異ならせて、それぞれ前後方向を向く当接部を有する前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部を備えている。保持部材は前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部を接続する接続部を有する長尺部材であり、接続部の前後方向の両側に前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部が形成される。前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部はそれぞれ、接続部よりも肉厚が大きく、転動体を保持する保持穴を有する。固定側レールに対する可動側レールの前方移動端で、保持部材の前方移動規制被挟持部に設けた前後の当接部に対して前方移動規制ストッパと中間ストッパが当接して、前方移動規制被挟持部を挟んで固定側レールに対する可動側レールの前方移動が規制される。固定側レールに対する可動側レールの後方移動端では、保持部材の後方移動規制被挟持部に設けた前後の当接部に対して後方移動規制ストッパと中間ストッパが当接して、後方移動規制被挟持部を挟んで固定側レールに対する可動側レールの後方移動が規制される。
1の形態として、保持部材の前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける前後の当接部を、保持穴に保持される転動体と、持穴を形成する保持部材の壁部とで構成することができる。壁部は可動側レールのスライド方向に対して直交する立壁(面)とすることが好ましい。
第2の形態として、保持部材の前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける前後の当接部を、各被挟持部の保持穴に保持される転動体によって構成してもよい。
第3の形態として、保持部材の前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける前後の当接部を、転動体を保持する保持穴を形成する保持部材の前後の壁部によって構成してもよい。壁部は可動側レールのスライド方向に対して直交する立壁(面)とすることが好ましい。
本発明は、保持部材が樹脂製であり、保持部材に保持される転動体が金属製の球状体であるスライドレール装置に好適である。
本発明では、前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを可動側レールに設ける場合と固定側レールに設ける場合で、各レール上での前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパの前後の位置関係や、保持部材上での前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部の前後関係が異なる。前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを可動側レールに設ける態様では、該可動側レール上で、前方移動規制ストッパが後方に位置し、後方移動規制ストッパが前方に位置し、保持部材上で、前方移動規制被挟持部が後方に位置し、後方移動規制被挟持部が前方に位置する構成が適切である。逆に、前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを固定側レールに設ける態様では、該固定側レール上で、前方移動規制ストッパが前方に位置し、後方移動規制ストッパが後方に位置し、保持部材上で、前方移動規制被挟持部が前方に位置し、後方移動規制被挟持部が後方に位置する構成が適切である。即ち、前方移動規制ストッパと前方移動規制被挟持部における「前方」は、スライドレールの前側に位置するとの意味ではなく、これらのストッパと被挟持部によってアッパレールが移動規制を受ける方向を意味する。同様に、後方移動規制ストッパと後方移動規制被挟持部における「後方」は、スライドレールの後側に位置するとの意味ではなく、これらのストッパと被挟持部によってアッパレールが移動規制を受ける方向を意味する。
本発明によると、固定側レールに対して可動側レールを前後の移動端にスライドさせたときに、転動体を保持する保持部材のうち、接続部の前後方向の両側に設けられて接続部よりも肉厚が大きい前方移動規制被挟持部後方移動規制被挟持部における前後の当接部だけが各レールのストッパに挟まれるため、保持部材における前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部の中間部分にある接続部に強い荷重がかかることがなく、かつ前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部のそれぞれの強度も高く、対荷重性に優れている。また、強い荷重がかからないことによって、保持部材の中間部分の形状設定の自由度が向上する。
本発明の第1の実施形態のスライドレール装置を構成するロアレール、アッパレール及びボールリテーナの分解状態の側面図である。 第1の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にある状態の側面図である。 図2の一部を拡大した側面図である。 第1の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にある状態の側面図である。 図4の一部を拡大した側面図である。 図3と図5のA1−A1矢線に沿う断面図である。 図3と図5のB1−B1矢線に沿う断面図である。 図3と図5のC1矢視図である。 第1の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にあるときの図8のD1−D1矢線に沿う断面図である。 第1の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にあるときの図8のD1−D1矢線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態のスライドレール装置を構成するロアレール、アッパレール及びボールリテーナの分解状態の側面図である。 第2の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にある状態の側面図である。 図12の一部を拡大した側面図である。 第2の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にある状態の側面図である。 図14の一部を拡大した側面図である。 図13と図15のA2−A2矢線に沿う断面図である。 図13と図15のB2−B2矢線に沿う断面図である。 図13と図15のC2矢視図である。 第2の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にあるときの図18のD2−D2矢線に沿う断面図である。 第2の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にあるときの図18のD2−D2矢線に沿う断面図である。 本発明の第3の実施形態のスライドレール装置を構成するロアレール、アッパレール及びボールリテーナの分解状態の側面図である。 第3の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にある状態の側面図である。 図22の一部を拡大した側面図である。 第3の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にある状態の側面図である。 図24の一部を拡大した側面図である。 図23と図25のA3−A3矢線に沿う断面図である。 図23と図25のB3−B3矢線に沿う断面図である。 図23と図25のC3矢視図である。 第3の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にあるときの図28のD3−D3矢線に沿う断面図である。 第3の実施形態のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にあるときの図28のD3−D3矢線に沿う断面図である。 図28のE矢視方向でボールリテーナとアッパレールのスライド規制構造を投影視した図である。 アッパレールに中間ストッパを設け、ロアレールに前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを設けた本発明の変形例で、アッパレールが前方移動端にある状態を模式的に示す側面図である。 同変形例で、アッパレールが後方移動端にある状態を模式的に示す側面図である。 従来のスライドレール装置を構成するロアレール、アッパレール及びボールリテーナの分解状態の側面図である。 従来のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にある状態の側面図である。 図35の一部を拡大した側面図である。 従来のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にある状態の側面図である。 図37の一部を拡大した側面図である。 図36と図38のA4−A4矢線に沿う断面図である。 図36と図38のB4−B4矢線に沿う断面図である。 図36と図38のC4矢視図である。 従来のスライドレール装置でアッパレールが前方移動端にあるときの図41のD4−D4矢線に沿う断面図である。 従来のスライドレール装置でアッパレールが後方移動端にあるときの図41のD4−D4矢線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下の各実施形態では、ロアレール(固定側レール)20とアッパレール(可動側レール)30の基本的な断面形状は、図34ないし図43を参照して先に記述した従来のスライドレール装置300と共通している。即ち、ロアレール20の底壁21、外壁部22、天井部23、内壁部24、ボールガイド部25がそれぞれ、ロアレール320の底壁321、外壁部322、天井部323、内壁部324、ボールガイド部325に対応する。また、アッパレール30の基部31、立上り壁32、傾斜壁33がそれぞれ、アッパレール330の基部331、立上り壁332、傾斜壁333に対応する。これらの共通部分については、詳細な説明を省略する。
図1ないし図10は本発明の第1の実施形態に係るスライドレール装置10を示している。
スライドレール装置10を構成するアッパレール30は、前後の端部に近い位置に、左右一対の後方移動規制ストッパ34と左右一対の前方移動規制ストッパ35とを備えている。前後方向の位置関係では、後方移動規制ストッパ34が前方に位置し、前方移動規制ストッパ35が後方に位置している。図7や図8に示すように、後方移動規制ストッパ34と前方移動規制ストッパ35はそれぞれ、アッパレール30の左右の傾斜壁33の一部をボールガイド部25に接近する方向に突出させて形成されている。ロアレール20は、長手方向の略中央に左右一対の中間ストッパ28を備えている。図6や図8に示すように、中間ストッパ28は、左右一対の外壁部22の一部を内壁部24に接近する方向に向けて切り起こして形成された片持ち状の突出部である。
ボールリテーナ(保持部材)50は、ロアレール20やアッパレール30の長手方向に延設される長尺の接続部51の両端に、接続部51よりも肉厚を大きくした前側機能部(後方移動規制被挟持部)52と後側機能部(前方移動規制被挟持部)53を有している。前後方向の位置関係では、前側機能部52が前方に位置し、後側機能部53が後方に位置している。前側機能部52には前方から順にボール保持穴54aとボール保持穴54bが形成され、後側機能部53には後方から順にボール保持穴55aとボール保持穴55bが形成されている。ボール保持穴54aとボール保持穴54b内にはそれぞれボール(転動体、当接部)60aとボール(転動体)60bが脱落しないように保持され、ボール保持穴55aとボール保持穴55b内にはそれぞれボール(転動体、当接部)61aとボール(転動体)61bが脱落しないように保持される。各ボール60a、60b、61a及び61bは金属製の球状体であり、同じ径を有している。
前側機能部52には、前方から見てボール保持穴54a内のボール60aの下半側(傾斜壁33に近い側)の一部を露出させる端部側切欠部52aと、ボール保持穴54bの後方を塞ぐ壁部である立壁(当接部)52bとが形成されている。後側機能部53には、後方から見てボール保持穴55a内のボール61aの下半側(傾斜壁33に近い側)の一部を露出させる端部側切欠部53aと、ボール保持穴55bの前方を塞ぐ壁部である立壁(当接部)53bとが形成されている。即ち、端部側切欠部52aと端部側切欠部53aがボールリテーナ50の前後端に臨む位置にあり、立壁52bと立壁53bがボールリテーナ50の長手方向の中央側を向いて対向する関係にある。立壁52bと立壁53bは、アッパレール30のスライド方向に対して直交する面(壁部)である。
ロアレール20の左右のボールガイド部25とアッパレール30の左右の傾斜壁33との間に、左右一対のボールリテーナ50が挿入される。この挿入状態で、各ボールリテーナ50上のボール60a、60bとボール61a、61bがそれぞれボールガイド部25と傾斜壁33に対して転動及び摺動可能に接触し、ロアレール20に対してアッパレール30が円滑にスライド可能に支持される。
スライドレール装置10は、アッパレール30の前後の移動端で、該アッパレール30とロアレール20によってボールリテーナ50の一部を挟んでスライドを規制する手段を備えており、このスライド規制手段について説明する。なお、アッパレール30の前方移動端を決めるスライド規制手段と、アッパレール30の後方移動端を決めるスライド規制手段は、前後対称の構成となっており、図6ないし図8はこれら前後のスライド規制手段を兼用して図示している(図6ないし図8には、前後のスライド規制手段の両方の構成要素の符号が併記されている)。
図7、図9、図10等に示すように、各ボールリテーナ50における端部側切欠部52aと端部側切欠部53aは傾斜壁33に対向する側に位置しており、端部側切欠部52aを通して露出されるボール60aの前方にアッパレール30の後方移動規制ストッパ34が位置し、端部側切欠部53aを通して露出されるボール61aの後方にアッパレール30の前方移動規制ストッパ35が位置する。また、図6、図9、図10等に示すように、各ボールリテーナ50における立壁52bと立壁53bの間(立壁52bと立壁53bの延長上)にロアレール20の中間ストッパ28が位置しており、立壁52bが中間ストッパ28の前方に位置し、立壁53bが中間ストッパ28の後方に位置している。即ち、前後方向において、最も前方のボール60aの前方に後方移動規制ストッパ34が位置し、最も後方のボール61aの後方に前方移動規制ストッパ35が位置し、立壁52bと立壁53bの間に中間ストッパ28が位置する。
図2、図3及び図9は、ロアレール20に対する前方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、立壁53bが中間ストッパ28の後側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ50の前方移動が規制される。また、前方移動規制ストッパ35が端部側切欠部53a内に進入してボール保持穴55a内のボール61aに当接して、ボールリテーナ50に対するアッパレール30の前方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の前方移動が規制される。
図4、図5及び図10は、ロアレール20に対する後方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、立壁52bが中間ストッパ28の前側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ50の後方移動が規制される。また、後方移動規制ストッパ34が端部側切欠部52a内に進入してボール保持穴54a内のボール60aに当接して、ボールリテーナ50に対するアッパレール30の後方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の後方移動が規制される。
このように、アッパレール30の前方移動端では、後側機能部53上のボール61aと後側機能部53の一部である立壁53bとに対してアッパレール30の前方移動規制ストッパ35とロアレール20の中間ストッパ28がそれぞれ当接し、前方移動規制ストッパ35と中間ストッパ28の間に作用する圧縮荷重を後側機能部53(ボール61a、61bを含む)で受ける。また、アッパレール30の後方移動端では、前側機能部52上のボール60aと前側機能部52の一部である立壁52bとに対してアッパレール30の後方移動規制ストッパ34とロアレール20の中間ストッパ28がそれぞれ当接し、後方移動規制ストッパ34と中間ストッパ28の間に作用する圧縮荷重を前側機能部52(ボール60a、60bを含む)で受ける。このように、アッパレール30の前後いずれの移動端でも、ボールリテーナ50の前後端部に設けられて接続部51よりも肉厚が大きい前側機能部52や後側機能部53が挟まれて荷重を受けるようにしたため、中間部分の接続部51に強い圧縮荷重が加わって曲がる等の不具合が起こるおそれがなく、対荷重性に優れたスライド規制手段が得られる。特に、前側機能部52と後側機能部53において、アッパレール30の後方移動規制ストッパ34や前方移動規制ストッパ35に対する当接部を金属製のボール60aやボール61aとしたことによって、強度的に有利となっている。また、ボールリテーナ50の曲げ強度を高めるために接続部51を厚肉にする等の対策が不要であり、ボールリテーナ50の中間部分の形状設定の自由度が高くなる。例えば、本実施形態のボールリテーナ50の接続部51は、図34等に示すボールリテーナ350のリブ351aに相当する部分を有していないが、このような薄肉の接続部51であっても強度的な問題が生じない。
図11ないし図20は本発明の第2の実施形態に係るスライドレール装置100を示している。スライドレール装置100は、ロアレール20の長手方向の中間部分に中間ストッパ128を形成し、アッパレール30の両端部付近に左右一対の後方移動規制ストッパ134と左右一対の前方移動規制ストッパ135を形成している点については、第1の実施形態のスライドレール装置10と共通している。即ち、前後方向の位置関係では、後方移動規制ストッパ134が前方に位置し、前方移動規制ストッパ135が後方に位置している。中間ストッパ128は、ロアレール20の左右の外壁部22の一部を内壁部24に接近する方向に向けて切り起こして形成されている。後方移動規制ストッパ134と前方移動規制ストッパ135はそれぞれ、アッパレール30の左右の傾斜壁33の一部をボールガイド部25に接近する方向に切り起こして形成されている。
ロアレール20とアッパレール30の間に挿入される左右一対のボールリテーナ(保持部材)150はそれぞれ、接続部151の両端に前側機能部(後方移動規制被挟持部)152と後側機能部(前方移動規制被挟持部)153を備えている。前後方向の位置関係では、前側機能部152が前方に位置し、後側機能部153が後方に位置している。前側機能部152のボール保持穴154aとボール保持穴154bの内部にボール(転動体、当接部)160aとボール(転動体、当接部)160bを保持し、後側機能部153のボール保持穴155aとボール保持穴155bの内部にボール(転動体、当接部)161aとボール(転動体、当接部)161bを保持している。
図17、図19、図20等に示すように、ボールリテーナ150の前側機能部152には、前方から見てボール160aの下半側(傾斜壁33に近い側)の一部を露出させる端部側切欠部152aが形成され、後側機能部153には、後方から見てボール161aの下半側(傾斜壁33に近い側)の一部を露出させる端部側切欠部153aが形成されている。端部側切欠部152aを通して露出されるボール160aの前方に後方移動規制ストッパ134が位置し、端部側切欠部153aを通して露出されるボール161aの後方に前方移動規制ストッパ135が位置する。図16、図19、図20等に示すように、前側機能部152の後部には、第1の実施形態の立壁52bに相当する壁部が存在せず、前側機能部152を後方から見ると、ボール160bの上半側(ボールガイド部25に近い側)の一部がボール保持穴154bから突出している。また、後側機能部153の前部には、第1の実施形態の立壁53bに相当する壁部が存在せず、後側機能部153を前方から見ると、ボール161bの上半側(ボールガイド部25に近い側)の一部がボール保持穴155bから上方に突出している。即ち、前後方向において、最も前方のボール160aの前方に後方移動規制ストッパ134が位置し、最も後方のボール161aの後方に前方移動規制ストッパ135が位置し、ボール160bとボール161bの間に中間ストッパ128が位置する。
図12、図13及び図19は、ロアレール20に対する前方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、ボール161bが中間ストッパ128の後側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ150の前方移動が規制される。また、前方移動規制ストッパ135が端部側切欠部153a内に進入してボール保持穴155a内のボール161aに当接して、ボールリテーナ150に対するアッパレール30の前方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の前方移動が規制される。
図14、図15及び図20は、ロアレール20に対する後方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、ボール160bが中間ストッパ128の前側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ150の後方移動が規制される。また、後方移動規制ストッパ134が端部側切欠部152a内に進入してボール保持穴154a内のボール160aに当接して、ボールリテーナ150に対するアッパレール30の後方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の後方移動が規制される。
このように、スライドレール装置100は、アッパレール30の前方移動端において、後側機能部153上のボール161aとボール161bがアッパレール30(前方移動規制ストッパ135)とロアレール20(中間ストッパ128)に当接してボールリテーナ150が移動規制され、アッパレール30の後方移動端において、前側機能部152上のボール160aとボール160bがアッパレール30(後方移動規制ストッパ134)とロアレール20(中間ストッパ128)に当接してボールリテーナ150が移動規制される。これにより、第1の実施形態のスライドレール装置10と同様に、アッパレール30の前後の移動端で、接続部151よりも肉厚が大きい前側機能部152(ボール160a、160bを含む)や後側機能部153(ボール161a、161bを含む)という限定された範囲で荷重を受けることとなり、ボールリテーナ150の中間部分の接続部151に強い圧縮荷重が加わって曲がってしまうおそれがなく、対荷重性に優れている。特に、スライド規制時のアッパレール30とロアレール20に対するボールリテーナ150側の当接部分が全て金属製のボール160a、160b、161a及び161bであるため、強度的にさらに有利となっている。また、前側機能部152や後側機能部153で荷重を受けるため、ボールリテーナ150の接続部151の形状の自由度が高くなる。
図21ないし図31は本発明の第3の実施形態に係るスライドレール装置200を示している。第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、スライドレール装置200は、ロアレール20の長手方向の中間部分に中間ストッパ228を有し、アッパレール30の両端部付近に左右一対の後方移動規制ストッパ234と左右一対の前方移動規制ストッパ235を有している。前後方向の位置関係では、後方移動規制ストッパ234が前方に位置し、前方移動規制ストッパ235が後方に位置している。中間ストッパ228、後方移動規制ストッパ234及び前方移動規制ストッパ235の形成位置や形状は、第2の実施形態における中間ストッパ128、後方移動規制ストッパ134及び前方移動規制ストッパ135と共通している。
ロアレール20とアッパレール30の間に挿入される左右一対のボールリテーナ(保持部材)250はそれぞれ、接続部251の両端に前側機能部(後方移動規制被挟持部)252と後側機能部(前方移動規制被挟持部)253を備えている。前後方向の位置関係では、前側機能部252が前方に位置し、後側機能部253が後方に位置している。前側機能部252のボール保持穴254内にボール260を保持し、後側機能部253のボール保持穴255内にボール261を保持している。
図26ないし図31に示すように、ボールリテーナ250の前側機能部252では、ボール保持穴254の前部が立壁(当接部)252aで塞がれ、ボール保持穴254の後部が立壁(当接部)252bによって塞がれている。後側機能部253では、ボール保持穴255の後部が立壁(当接部)253aで塞がれ、ボール保持穴255の前部が立壁(当接部)253bによって塞がれている。即ち、前後方向において、立壁252aの前方に後方移動規制ストッパ234が位置し、立壁253aの後方に前方移動規制ストッパ235が位置し、立壁252bと立壁253bの間に中間ストッパ228が位置する。立壁252a、252b、253a及び253bはそれぞれ、アッパレール30のスライド方向に対して直交する面(壁部)である。
図22、図23及び図29は、ロアレール20に対する前方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、後側機能部253の立壁253bが中間ストッパ228の後側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ250の前方移動が規制される。また、前方移動規制ストッパ235が立壁253aに当接して、ボールリテーナ250に対するアッパレール30の前方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の前方移動が規制される。
図24、図25及び図30は、ロアレール20に対する後方移動端にアッパレール30をスライドさせた状態を示している。このとき、前側機能部252の立壁252bが中間ストッパ228の前側の面に当接して、ロアレール20に対するボールリテーナ250の後方移動が規制される。また、後方移動規制ストッパ234が立壁252aに当接して、ボールリテーナ250に対するアッパレール30の後方移動が規制される。これによりロアレール20に対するアッパレール30の後方移動が規制される。
このように、スライドレール装置200は、アッパレール30の前方移動端において、後側機能部253でボール保持穴255の前後を塞ぐ壁部を構成する立壁253aと立壁253bがアッパレール30(前方移動規制ストッパ235)とロアレール20(中間ストッパ228)に当接してボールリテーナ250が移動規制され、アッパレール30の後方移動端において、前側機能部252でボール保持穴254の前後を塞ぐ壁部を構成する立壁252aと立壁252bがアッパレール30(後方移動規制ストッパ234)とロアレール20(中間ストッパ228)に当接してボールリテーナ250が移動規制される。これにより、第1の実施形態のスライドレール装置10や第2の実施形態のスライドレール装置100と同様に、接続部251よりも肉厚が大きい前側機能部252(ボール260を含む)や後側機能部253(ボール261を含む)という限定された範囲で荷重を受けることとなり、ボールリテーナ250の中間部分の接続部251に強い圧縮荷重が加わって曲がってしまうおそれがなく、対荷重性に優れている。また、前側機能部252や後側機能部253で荷重を受けるため、ボールリテーナ250の接続部251の形状の自由度が高くなる。
以上の各実施形態は、アッパレール側に前後方向位置を異ならせて前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを設け、ロアレール側に中間ストッパを設けているが、このストッパの配置関係を逆にすることも可能である。このような変形例を図32と図33に模式的に示した。
図32と図33のスライドレール装置400では、ロアレール(固定側レール)40の前部に前方移動規制ストッパ41が設けられ、後部に後方移動規制ストッパ42が設けられている。アッパレール(可動側レール)43には、前方移動規制ストッパ41と後方移動規制ストッパ42の間の前後方向位置に中間ストッパ44が設けられている。ボールリテーナ45は、前後方向に長尺の接続部46の前部に前側機能部(前方移動規制被挟持部)47を有し、接続部46の後部に後側機能部(後方移動規制被挟持部)48を有している。図示を省略しているが、前側機能部47と後側機能部48にはそれぞれ、ロアレール40に対してアッパレール43を円滑にスライドさせる少なくとも一つのボールが転動可能に保持されている。前側機能部47には前方を向く当接部47aと後方を向く当接部47bが備えられ、後側機能部48には後方を向く当接部48aと前方を向く当接部48bが備えられている。上記の各実施形態と同様に、これらの当接部は、ボールリテーナ45上に形成した立壁や、ボールリテーナ45に保持されるボールによって構成することができる。
図32に示すアッパレール43の前方移動端では、ボールリテーナ45の前側機能部47の当接部47aがロアレール40の前方移動規制ストッパ41に当接し、前側機能部47の当接部47bにアッパレール43の中間ストッパ44が当接し、前側機能部47が前方移動規制ストッパ41と中間ストッパ44によって前後から挟まれて、ロアレール40に対するアッパレール43とボールリテーナ45の前方移動が規制される。アッパレール43の前方移動端で、ボールリテーナ45上の後部の後側機能部48ではなく、前部の前側機能部47が各ストッパ41、44に挟持される点が上記の各実施形態と相違する。
図33に示すアッパレール43の後方移動端では、ボールリテーナ45の後側機能部48の当接部48aがロアレール40の後方移動規制ストッパ42に当接し、後側機能部48の当接部48bにアッパレール43の中間ストッパ44が当接し、後側機能部48が中間ストッパ44と後方移動規制ストッパ42によって前後から挟まれて、ロアレール40に対するアッパレール43とボールリテーナ45の後方移動が規制される。アッパレール43の後方移動端で、ボールリテーナ45上の前部の前側機能部47ではなく、後部の後側機能部48が各ストッパ42、44に挟持される点が上記の各実施形態と相違する。
この変形例の構成でも、ボールリテーナ43の中間部分である接続部46に強い圧縮荷重が加わることがなく、上記の各実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上説明した本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、各実施形態では、アッパレール30、43の前方移動端と後方移動端で機能する前後のスライド規制手段を前後対称の構成としているが、前後のスライド規制手段を非対称の構成にすることも可能である。
また、第1と第2の実施形態では、ボールリテーナ50、150の前側機能部52、152と後側機能部53、153にそれぞれ2つのボールを保持しており、第3の実施形態では、ボールリテーナ250の前側機能部252と後側機能部253にそれぞれ1つのボールを保持しているが、本発明において保持部材(ボールリテーナ)に保持される転動体(ボール)の数は、これらの実施形態と異なっていてもよい。
10 100 200 400 スライドレール装置
20 40 ロアレール(固定側レール)
21 底壁
22 外壁部
23 天井部
24 内壁部
25 ボールガイド部
28 44 128 228 中間ストッパ
30 43 アッパレール(可動側レール)
31 基部
32 立上り壁
33 傾斜壁
34 42 134 234 後方移動規制ストッパ
35 41 135 235 前方移動規制ストッパ
45 50 150 250 ボールリテーナ(保持部材)
46 51 151 251 接続部
47 前側機能部(前方移動規制被挟持部)
47a 47b 当接部
48 後側機能部(後方移動規制被挟持部)
48a 48b 当接部
52 152 252 前側機能部(後方移動規制被挟持部)
52a 152a 端部側切欠部
52b 立壁(当接部)
53 153 253 後側機能部(前方移動規制被挟持部)
53a 153a 端部側切欠部
53b 立壁(当接部)52b
54a 54b 154a 154b 254 ボール保持穴
55a 55b 155a 155b 255 ボール保持穴
60a 61a 160a 160b 161a 161b ボール(転動体、当接部)
60b 61b 260 261 ボール(転動体)
252a 252b 253a 253b 立壁(当接部)

Claims (7)

  1. 前後方向に延び車両床面に対して移動不能な固定側レールと、
    上記固定側レールに前後方向にスライド可能に支持される可動側レールと、
    上記固定側レールと上記可動側レールの間に挿入され、該固定側レールと可動側レールの対向面間を転動する複数の転動体を保持する保持部材と、
    を備えた車両用スライドレール装置において、
    上記可動側レールと上記固定側レールの一方に、前後方向に位置を異ならせて前方移動規制ストッパと後方移動規制ストッパを備え、
    上記可動側レールと上記固定側レールの他方に、前後方向で上記前方移動規制ストッパと上記後方移動規制ストッパの間に位置する中間ストッパを備え、
    上記保持部材に前後方向に位置を異ならせて、それぞれ前後方向を向く当接部を有する前方移動規制被挟持部と後方移動規制被挟持部を備え、
    上記保持部材は上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部を接続する接続部を有する長尺部材であり、上記接続部の前後方向の両側に上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部が形成され、
    上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部はそれぞれ、上記接続部よりも肉厚が大きく、上記転動体を保持する保持穴を有し、
    上記固定側レールに対する上記可動側レールの前方移動端で、上記保持部材の上記前方移動規制被挟持部に設けた上記前後の当接部に対して上記前方移動規制ストッパと上記中間ストッパが当接して、上記前方移動規制被挟持部を挟んで上記固定側レールに対する上記可動側レールの前方移動が規制され、
    上記固定側レールに対する上記可動側レールの後方移動端で、上記保持部材の上記後方移動規制被挟持部に設けた上記前後の当接部に対して上記後方移動規制ストッパと上記中間ストッパが当接して、上記後方移動規制被挟持部を挟んで上記固定側レールに対する上記可動側レールの後方移動が規制される車両用スライドレール装置。
  2. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける上記前後の当接部は、上記保持穴に保持される上記転動体と、上記保持穴を形成する上記保持部材の壁部とからなる車両用スライドレール装置。
  3. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける上記前後の当接部は、上記保持穴に保持される上記転動体からなる車両用スライドレール装置。
  4. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、上記前方移動規制被挟持部と上記後方移動規制被挟持部のそれぞれにおける上記前後の当接部は、上記保持穴を形成する上記保持部材の前後の壁部からなる車両用スライドレール装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の車両用スライドレール装置において、上記保持部材は樹脂製であり、上記転動体は金属製の球状体である車両用スライドレール装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の車両用スライドレール装置において、
    上記前方移動規制ストッパと上記後方移動規制ストッパは上記可動側レールに設けられ、該可動側レール上で、上記前方移動規制ストッパが後方に位置し、上記後方移動規制ストッパが前方に位置し、
    上記保持部材上で、上記前方移動規制被挟持部が後方に位置し、上記後方移動規制被挟持部が前方に位置する車両用スライドレール装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の車両用スライドレール装置において、
    上記前方移動規制ストッパと上記後方移動規制ストッパは上記固定側レールに設けられ、該固定側レール上で、上記前方移動規制ストッパが前方に位置し、上記後方移動規制ストッパが後方に位置し、
    上記保持部材上で、上記前方移動規制被挟持部が前方に位置し、上記後方移動規制被挟持部が後方に位置する車両用スライドレール装置。
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