JP6165912B2 - 消火設備 - Google Patents

消火設備 Download PDF

Info

Publication number
JP6165912B2
JP6165912B2 JP2016055952A JP2016055952A JP6165912B2 JP 6165912 B2 JP6165912 B2 JP 6165912B2 JP 2016055952 A JP2016055952 A JP 2016055952A JP 2016055952 A JP2016055952 A JP 2016055952A JP 6165912 B2 JP6165912 B2 JP 6165912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
hose
case
water
fire extinguishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016055952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016179176A (ja
Inventor
信人 浜元
信人 浜元
Original Assignee
コスモマリン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コスモマリン株式会社 filed Critical コスモマリン株式会社
Publication of JP2016179176A publication Critical patent/JP2016179176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6165912B2 publication Critical patent/JP6165912B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、建物の壁体に配置され、火災発生時の初期消火時に使用される消火設備に関するものである。
消火設備は、消火器と共に、火災発生時の初期消火には重要な役割を担う。消火設備は、火災発生現場まで、収納された消火ホースが引き出され、火災に向かって消火水が放水されることで、初期段階で大きくなっていない状態の火災を鎮火させたり、消防自動車などの到着までの時間に火災が大きくなってしまわないようにしたりすることができる。
このような消火設備について、特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載の屋内消火栓は、正面部が扉で形成されている箱状枠体内に、扉の開動に従動して枠体外に繰り出し自在に軸支された基台と、基台の繰出し部に水平回転自在に軸支され、フレキシブル管製ホースが巻き付けているドラムと、基台の繰り出しにレバーハンドルが従動するバルブと、扉の開動に応答して、ポンプが運転するための電流を流すスイッチとを備えたものである。
また、海に架設されるような大橋の分離帯に設置されるものであるが、特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献2に記載の橋などに設けられる消火栓は、ホースが巻き付けられたホースリールが内装され、かつホースを引き出しできる扉と開口部が、上部左右にそれぞれ設けられた装置箱を有するものである。
特開平1−250273号公報 特開昭62−38183号公報
この特許文献1に記載の屋内消火栓では、ホースが引き出され、火災現場までホースが延ばされて消火活動が行われる。しかし、屋内消火栓が埋め込まれた壁体の裏側が火災現場であるときには、消火活動を行う者は、ホースを持った状態で、壁体の裏側に通じる扉を通って、火災現場に向かう必要がある。
そうしたときに、屋内消火栓から火災現場まで、ホースが届かなかったり、消火活動を行う者が迂回するときに時間を要したりして、初期消火に間に合わないおそれがある。
一方、特許文献2に記載の消火栓は、装置箱の上部左右に、ホースを引き出しできる扉と開口部が形成されているため、この消火栓を壁体に埋め込めば、いずれの壁体側からもホースが引き出せるものと思われる。しかし、特許文献2に記載の消火栓では、装置箱の上部左右に形成された狭い扉からは、ホースを引き出し難い。従って、この消火栓では、消火まで時間が掛かってしまおそれがある。特に、高齢者であれば、より消火活動の開始までに時間を要することが懸念される。
そこで本発明は、迅速に初期消火が行えることで、延焼を抑えることができる消火設備を提供することを目的とする。
本発明の消火設備は、建物の第1空間および第2空間を仕切る壁体に配置されるケースと、前記ケースに収納され、消火水を放水するノズルを有する消火ホースと、前記第1空間に向いた前記ケースの第1開口に取り付けられた第1扉および前記第2空間に向いた前記ケースの第2開口に取り付けられた第2扉と、前記消火ホースが巻き回されたホースドラムと、前記ホースドラムを支持する支軸を中心に、前記ホースドラムを、前記第1開口側または前記第2開口側に回転させる支持部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の消火設備によれば、壁体によって仕切られた第1空間で火災が発生すれば、第1扉を開けて消火ホースを取り出すことができ、第2空間で火災が発生すれば、第2扉を開けて消火ホースを取り出すことができるため、迅速に初期消火を行うことができる。また、支持部材が、支持部材の上下方向に延びる支軸を中心に、消火ホースが巻き回されたホースドラムを、第1開口側または第2開口側に回転させることで、ホースドラムをケースから引き出すことができるので、第1空間側または第2空間側で発生した火災に向けて消火ホースを容易に引き出すことができる。
前記消火ホースと接続された前記ホースドラムからの中継用配管は、消火水を供給する給水管と切替弁を介して接続され、前記切替弁は、前記ホースドラムと共に軸回転する前記中継用配管の回転位置によって通水状態または閉鎖状態が切り替わるものであり、前記ホースドラムが収納状態のときに閉鎖状態、前記ホースドラムが回転して使用状態のときに通水状態となるものとすることができる。中継用配管と給水管とが切替弁を介して接続されていると、切替弁は、ホースドラムが収納状態のときに閉鎖状態、使用状態のときに通水状態となるため、元栓を開けたり締めたりしなくても、ホースドラムの状態によって切り替えることができる。
前記第1扉および前記第2扉は、前記支持部材の支軸側を中心に開閉することができる。第1扉および第2扉が、支持部材の支軸側を中心に開閉すると、ホースドラムを回転させるときに、第1扉および第2扉が同じ方向に回転するため、第1扉および第2扉がホースドラムの邪魔にならない。
前記ケースは、前記消火ホースを収納する収納部を有する第1ケース部材と、前記第1ケース部材の外側に嵌合されるケース厚調整用の第2ケース部材とを備えることができる。第1ケース部材に対する第2ケース部材の嵌合深さを調整することで、壁体の厚みに応じたケースを構成することができる。
前記消火ホースは、水道配管からの水道水を吐出するものとすることができる。水道水は水道配管から圧送されるので、消火ホースから放水する消火水を、水道配管からの水道水とすることで、消火水を貯留槽から汲み上げるような動力源が不要である。
本発明の消火設備によれば、第1開口または第2開口のいずれかから引き出されたホースドラムから消火ホースが取り出すことができるので、壁体を挟んだ第1空間または第2空間のいずれかで火災が発生しても、迅速に初期消火が行えることで、延焼を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る消火設備が設置された建物の状態を示す図である。 図1に示す消火設備を説明するための斜視図である。 図2に示す消火設備を使用して第1空間(居室)で発生した火災を消火する状態を説明するための図である。 図2に示す消火設備を使用して第2空間(廊下)で発生した火災を消火する状態を説明するための図である。 図2に示す消火設備のホースドラムの軸芯部の構造を説明するための断面図である。 図2に示す消火設備の中継用配管と給水管とを連結するスイベルジョイントの構造を説明するための断面図である。 図6に示すスイベルジョイントの状態を説明するための図であり、(A)はスイベルジョイントが閉鎖状態の図、(B)および(C)は、スイベルジョイントが通水状態の図である。 図2に示す消火設備の使用状態を説明するための図であり、(A)は図2に示す消火設備の状態を示す概略図、(B)は図3に示す消火設備の状態を示す概略図、(C)は図4に示す消火設備の状態を示す概略図である。
本発明の実施の形態に係る消火設備を図面に基づいて説明する。
図1に示すように消火設備10は、建物B0の居室である第1空間S1および廊下である第2空間S2を仕切る壁体Wに配置される。
消火設備10は、図2から図に示すように、壁体Wに埋め込まれるケース20と、ケースに収納され、消火水を放水するノズルを有する消火ホース30と、ケースの第1空間S1に向いた第1開口20aに取り付けられた第1扉41および第2空間S2に向いた第2開口20bに取り付けられた第2扉42とを備えている。
ケース20は、消火ホース30を収納する収納部211を有するケース本体となる第1ケース部材210と、第1ケース部材210の外側に嵌合されるケース厚調整用の第2ケース部材220とを備えている。
第1ケース部材210は、第1開口20aが形成された側と反対となる側も開口した四角筒状部材である。第1ケース部材210の床部212は、一部の領域が、下方に向かって凸となる三角形状に形成されている。床部212の最も深い位置には、排水管に接続されるドレンホース51が設けられている。第1ケース部材210の第1開口20aの周縁部には、壁体W(図1参照)に取り付けるためのフランジ213が形成されている。
第2ケース部材220は、第1ケース部材210に外側から嵌合されるために、第2開口20bが形成された側と反対となる側も開口した四角筒状部材である。従って、第2ケース部材220は、第1ケース部材210より一回り大きい形状に形成されている。第2ケース部材220の第2開口20bの周縁部には、壁体W(図1参照)に取り付けるためのフランジ223が形成されている。
第1ケース部材210と第2ケース部材220とは、簡単に設置することができる。まず、壁体Wに形成した開口に、第2空間S2側から第2ケース部材220を差し込む。次に、この第2ケース部材220に、第1空間S1側から第1ケース部材210を差し込む。そして、第1ケース部材210のフランジ213と第2ケース部材220のフランジ223とにタッピングねじ等をねじ込む。そうすることで、第1ケース部材210と第2ケース部材220とを、壁体Wに固定することができる。
消火ホース30は、可撓性を有している。消火ホース30は、難燃性や耐熱性、耐火性を有しているのが望ましいが、本実施の形態に係る消火設備10が初期消火だけを目的とするものであるため、ガーデニングや洗車に用いられる樹脂製ホースとしてもよい。
消火ホース30が有するノズルは、消火水を、霧状としたり、シャワー状としたり、直接吐出したりすることが選択でき、トリガを引くことで吐出する散水ノズル31である。
消火ホース30は、ホースドラム60に巻き回されている。ホースドラム60は、図5に示すように、消火ホース30が巻かれる軸芯部61と、軸芯部61の両端部に形成された一対の鍔部62とを備えている。
軸芯部61は、ホース用L型竹の子と称される連結部材32と介して接続される消火ホース30の基端部と、ホースドラム60の軸芯部61に接続された中継用配管71とを連結するスイベルジョイント63により形成されている。このスイベルジョイント63は、ホースドラム60が軸芯部61の軸周りに回転しても、常に、消火ホース30と中継用配管71とを連通する機能を有している。
図2から図4に示すように、ホースドラム60は支持部材70により支持されている。支持部材70は、ホースドラム60の一面側を支持する第1支持部材72と、ホースドラム60の他面側を支持すると共に、ホースドラム60の移動を可能とする第2支持部材73とを備えている。
第1支持部材72は、三角形状に形成されたプレート部材である。
第2支持部材73は、ケース20の床部212と天井部214との間で上下方向に延びて支軸となる回転軸部材731と、回転軸部材731の中央部から延びて軸芯部61に接続された水平棒状部材732と、回転軸部材731の両端部から水平棒状部材732へ向かって傾斜した状態で延びる傾斜棒状部材733とを備えている。
回転軸部材731の下端から水平棒状部材732までの間と、水平棒状部材732とが、上述した中継用配管71を兼ねている。
図1および図6に示すように、回転軸部材731(中継用配管71)の下端は、ケース20を貫通する給水管81と、ホースドラム60の反対側で連結する切替弁であるスイベルジョイント82に接続されている。
スイベルジョイント82は、図7(A)から同図(C)に示すように、円筒状の弁箱821の内部に、給水管81からホースドラム60に向かう方向と直交する2ヵ所に通水口822a,822bが形成された弁体822が配置されている。
給水管81は、水道配管Pに接続されることで、消火ホース30は水道配管Pからの消火水を吐出する。
図2から図4に示すように第1扉41および第2扉42は、例えば、蝶番などによりケース20に取り付けられている。第1扉41および第2扉42は、透明、半透明、不透明なアクリル製とすることができるが、他の材質のものとしてもよい。
第1扉41および第2扉42は、支持部材70の回転軸部材731(支軸)側を中心に開閉するように形成されている。本実施の形態では、第1開口20a側から見て、第1空間S1側に取り出されたホースドラム60が左側から右側に回転するので、第1扉41も左側から右側に開く。また、第2開口20b側から見て、ホースドラム60が右側から左側に開くので、第2扉42も右側から左側に開く。
この消火設備10には、ケース20の収納部211に、防煙マスク83とめがね84とが収納されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る消火設備10の動作および使用状態について、図面に基づいて説明する。
まず、図2および図8(A)に示すように、火災が発生していない通常状態では、消火設備10の消火ホース30は収納状態である。収納状態とは、消火ホース30は、ホースドラム60に巻き回された状態で、ホースドラム60がケース20内に収まり、第1扉41および第2扉42が閉じた状態である。
このとき、支持部材70の回転軸部材731(中継用配管71)は、第1支持部材72と、第2支持部材73の水平棒状部材732とを、ケース20(第1ケース部材210)の側壁部215の方向へ向けた回転位置となる。従って、図7(A)に示すように、通水口822a,822bが給水管81から90度ずれたところに位置するため、ホースドラム60が収納状態のときには、スイベルジョイント82は閉鎖状態となる。
このように図8(A)に示すホースドラム60が収納状態のときに、スイベルジョイント82は閉鎖状態となるため、元栓を締めることなく、水道水を給水管81から中継用配管71に流れることを防止することができる。
例えば、図3および図8(B)に示すように、居室(第1空間S1)にて火災が発生したとする。操作者は、まず、第1扉41を開き、回転軸部材731を中心にホースドラム60を、第1開口20aから第1空間S1側に回転させることで、ホースドラム60を第1開口20aから外側に位置させる。そうすることにより、ホースドラム60が、消火ホース30の引き出し方向が、ホースドラム60の収納時から交差した状態となる。次に、操作者は、散水ノズル31を持ち、消火ホース30をホースドラム60から引き出しながら、火災発生場所まで急行する。
ホースドラム60を、第1空間S1側に水平方向に回転させることで、回転軸部材731も、上方から見て反時計回りに90度軸回転する。そのため、図7(B)に示すように、給水管81の接続位置に通水口822aが位置し、中継用配管71に繋がる側に通水口822bが位置することで、給水管81と中継用配管71とが、切替弁であるスイベルジョイント82によって連通する。
従って、図3に示すように、ホースドラム60を第1空間S1側に回転させるだけで、元栓を開けることなく、水道水を給水管81から中継用配管71に流れさせることができる。
このとき、ホースドラム60が第1空間S1側に90度回転させたときに弁開度が最大となるため、消火ホース30を使用するときには、ホースドラム60は90度回転させて使用することが望ましい(図7(B)参照)。
また、操作者が、第1空間S1側からホースドラム60に巻き回された消火ホース30を引き出すときに、ホースドラム60を、支軸とした回転軸部材731を中心に、第1空間S1側に回転させるだけで、ホースドラム60からの消火ホース30の引き出し方向を壁体Wの壁面W1の面方向と交差する方向に向けて、ホースドラム60をケース20から引き出すことができる。従って、消火ホース30をホースドラム60から容易に引き出すことができる。
次に、図4および図8(C)に示すように、廊下(第2空間S2)にて火災が発生したとする。操作者は、居室に火災が発生したときと同様に、まず、第2扉42を開き、回転軸部材731を中心にホースドラム60を第2空間S2側に回転させることで、ホースドラム60を第2開口20bから外側に位置させる。そうすることにより、ホースドラム60が、消火ホース30の引き出し方向が、ホースドラム60の収納時から交差した状態となる。次に、操作者は、散水ノズル31を持ち、消火ホース30をホースドラム60から引き出しながら、火災発生場所まで急行する。
ホースドラム60を第2空間S2側に水平方向に回転させることで、回転軸部材731も上方から見て時計回りに90度軸回転する。そのため、図7(C)に示すように、給水管81の接続位置に通水口822bが位置し、中継用配管71に繋がる側に通水口822aが位置することで、給水管81と中継用配管71とがスイベルジョイント82によって連通する。
従って、図4に示すように、ホースドラム60を第2空間S2側に回転させるだけで、元栓を開けることなく、水道水を給水管81から中継用配管71に流れさせることができる。
このとき、ホースドラム60が第2空間S2側に90度回転させたときに弁開度が最大となるため、消火ホース30を使用するときには、ホースドラム60は90度回転させて使用することが望ましい(図7(C)参照)。
操作者は、散水ノズル31を持って消火ホース30を引きながら、火災発生場所まで急行するときに、必要に応じて、ケース20の収納部211に収納された、防煙マスク83とめがね84とを持参する。
そして、操作者は、散水ノズル31のトリガを引いて火災に向かって放水することで、初期消火を迅速に行うことができる。操作者が防煙マスク83とめがね84とを装着すれば、煙を吸い込んだり、煙が目に入ったりして、消火活動に支障を来すような事態を回避することができる。
散水ノズル31は、消火水を、霧状としたり、シャワー状としたり、直接吐出したりことが選択できるので、火災の状況に応じて、適切な形状の消火水を放水することができる。
消火水は、給水管81に接続された水道配管Pから圧送される水道水から得ているため、消火設備10に給水するためのポンプなど動力源が不要である。従って、消火設備10をコンパクトに構成することができる。
以上のように、図2から図4に示す本実施の形態に係る消火設備10によれば、壁体Wによって仕切られた第1空間S1で火災が発生すれば、第1扉41を開けて消火ホース30を取り出すことができ、第2空間S2で火災が発生すれば、第2扉42を開けて消火ホース30を取り出すことができる。そのため、消火設備10は、壁体Wを挟んだ第1空間S1または第2空間S2のいずれかで火災が発生しても、迅速に初期消火が行えることで、延焼を抑えることができる。また、消火栓10は、操作が簡単なため高齢者でも一人で消火活動を行うことができる。
また、ケース20が、消火ホースを収納する収納部211を有する第1ケース部材210と、第1ケース部材210の外側に嵌合されるケース厚調整用の第2ケース部材220とを備えることにより、第1ケース部材210に対する第2ケース部材220の嵌合深さを調整することで、壁体Wの厚みに応じたケース20とすることができる。従って、薄い壁体Wでも消火設備10を収納することができるため、一般家庭でも、消火設備10を設置することができる。
また、第1空間S1にて火災が発生したときには、操作者は、第1開口20aに向かって、第1扉41の左側を持って右側に向かって開き、ホースドラム60を右側に向かって回転させて引き出す。また、第2空間S2にて火災が発生したときには、操作者は、第2開口20bに向かって、第2扉42の右側を持って左側に開き、ホースドラム60を左側に回転させて引き出す。このように、第1扉41および第2扉42が、ホースドラム60を支持する支持部材の回転軸部材731を中心に開閉するため、ホースドラム60を回転させるときに、第1扉41および第2扉42が同じ方向に回転する。従って、第1扉41および第2扉42がホースドラム60の邪魔にならない。
更に、ケース20の床部212は下方に向かって凸となる三角形状に形成され、ドレンホース51が接続されているため、床部に溜まった水を排水することができる。従って、消火ホース30から消火水をケース20内に吐出させる点検を、定期的に行うことができる。定期的に消火ホース30から消火水を吐出させることで、消火ホース30の内圧を抑えることができるため、消火ホース30の劣化を抑えることができる。
また、ホースドラム60の軸芯部61がスイベルジョイント63により形成されているため、ホースドラム60の回転位置がどこにあっても、消火ホース30と中継用配管71とが連通している。従って、ホースドラム60から消火ホース30の引き出し長さがどのような長さで、ホースドラム60から消火ホース30の取り出し途中にあっても、スイベルジョイント63が通水状態となっているので、給水管81からの消火水を消火ホース30へ供給することができる。
なお、本実施の形態に係る消火設備10では、第1空間S1が居室で、第2空間S2が廊下としていたが、第1空間S1または第2空間S2は、一方が屋内で、他方が屋外でもよい。また、消火ホース30は、ホースドラム60に巻き回された状態でケース20に収納されていたが、ケース20の第1開口20aおよび第2開口20bから消火ホースが取り出すことができばれ、消火ホースは通水することで伸長し、通水が終了すると縮小するホースとすることもできる。その場合にはホースドラムは省略することができる。
本発明の消火設備は、各種の施設だけでなく、一般家庭に簡単に設置できるため好適である。
10 消火設備
20 ケース
20a 第1開口
20b 第2開口
210 第1ケース部材
211 収納部
212 床部
213 フランジ
214 天井部
215 側壁部
220 第2ケース部材
223 フランジ
30 消火ホース
31 散水ノズル
32 連結部材
41 第1扉
42 第2扉
51 ドレンホース
60 ホースドラム
61 軸芯部
62 鍔部
63 スイベルジョイント
70 支持部材
71 中継用配管
72 第1支持部材
73 第2支持部材
731 回転軸部材
732 水平棒状部材
733 傾斜棒状部材
81 給水管
82 スイベルジョイント
821 弁箱
822 弁体
822a,822b 通水口
83 防煙マスク
84 めがね
B0 建物
S1 第1空間
S2 第2空間
W 壁体
W1 壁面
P 水道配管

Claims (5)

  1. 建物の第1空間および第2空間を仕切る壁体に埋め込まれるケースと、
    前記ケースに収納され、消火水を放水するノズルを有する消火ホースと、
    前記第1空間に向いた前記ケースの第1開口に取り付けられた第1扉および前記第2空間に向いた前記ケースの第2開口に取り付けられた第2扉と、
    前記消火ホースが巻き回されたホースドラムと、
    前記ホースドラムを支持する支軸を中心に、前記ホースドラムを、前記第1開口側または前記第2開口側に回転させる支持部材とを備え
    前記支持部材が、給水管に接続された中継用配管である回転軸部材を有する消火設備。
  2. 前記消火ホースと接続された前記ホースドラムからの中継用配管は、消火水を供給する給水管と切替弁を介して接続され、
    前記切替弁は、前記ホースドラムと共に軸回転する前記中継用配管の回転位置によって通水状態または閉鎖状態が切り替わるものであり、前記ホースドラムが収納状態のときに閉鎖状態、前記ホースドラムが回転して使用状態のときに通水状態となるものである請求項1記載の消火設備。
  3. 前記第1扉および前記第2扉は、前記支持部材の支軸側を中心に開閉する請求項1または2記載の消火設備。
  4. 前記ケースは、前記消火ホースを収納する収納部を有する第1ケース部材と、前記第1ケース部材の外側に嵌合されるケース厚調整用の第2ケース部材とを備えた請求項1から3のいずれかの項に記載の消火設備。
  5. 前記消火ホースは、水道配管からの水道水を吐出するものである請求項1から4のいずれかの項に記載の消火設備。
JP2016055952A 2015-03-24 2016-03-18 消火設備 Expired - Fee Related JP6165912B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060343 2015-03-24
JP2015060343 2015-03-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016179176A JP2016179176A (ja) 2016-10-13
JP6165912B2 true JP6165912B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=57130896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016055952A Expired - Fee Related JP6165912B2 (ja) 2015-03-24 2016-03-18 消火設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6165912B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010661U (ja) * 1983-07-04 1985-01-24 有山 勲 消火用ホ−スケ−ス
JPS6238183A (ja) * 1985-08-12 1987-02-19 能美防災株式会社 橋などに設けられる消火栓
JPH0817838B2 (ja) * 1988-03-31 1996-02-28 株式会社トヨックス 屋内消火栓
JPH1133134A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Hochiki Corp 消火栓装置
JP4330706B2 (ja) * 1999-06-25 2009-09-16 サンウエーブ工業株式会社 壁埋没型収納棚の取付構造
JP2001224701A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Itachibori Mfg Co Ltd 屋内消火栓格納箱等の埋込施工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016179176A (ja) 2016-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101351939B1 (ko) 권취식 소방호스가 장착된 소화전함
KR101035373B1 (ko) 옥외 소방 장치
KR101866462B1 (ko) 소방호스 릴 구조
US11135330B1 (en) System and method for disinfecting a structure
CN112843568A (zh) 一种消防喷淋系统
KR20190036900A (ko) 이동식 소화장치
JP6165912B2 (ja) 消火設備
CN109893814A (zh) 一种可维持秩序的室内消防栓
JP4863841B2 (ja) 水栓設備
JP4623551B2 (ja) 消火栓装置
JP2019088423A (ja) 消火システム
KR102265322B1 (ko) 옥외 비상 소방함
KR20200124393A (ko) 압력 상태가 확인 가능한 옥내 소화전
JP2013022337A (ja) 家庭用消火栓
JP2005185614A (ja) 住宅用散水消火設備
JP5108049B2 (ja) 消火栓装置
RU2715255C1 (ru) Способ повышения давления во внутреннем противопожарном водопроводе (варианты) и устройство для его реализации (варианты)
JP2008188078A (ja) 消火装置
JP2000334061A (ja) 家庭用室内消火栓
IT202100024528A1 (it) Impianto ibrido con funzione antincendio e di sanificazione
KR102055834B1 (ko) 벽걸이 소화장치
JP2016083191A (ja) 補助消火機能を付加した市民消火栓
JP4210821B2 (ja) スプリンクラ消火設備
JP2006280854A (ja) 消火設備
JP2022178357A (ja) 消火器具及び消火設備

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6165912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees