JP6165403B2 - 縫合器 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用の縫合器に関するものである。
体内で組織等を縫合するための縫合器が知られている(特許文献1および特許文献2参照。)。
この縫合器は、患者の体内に挿入される長軸部材の先端に、開閉可能な2つの把持部材を有している。把持部材には縫合針を受け渡す受け渡し機構が設けられており、縫合糸を取り付けた縫合針を一方の把持部材に保持した状態で、2つの把持部材によって縫合対象物を挟むことにより、縫合針を縫合対象物に貫通させ、受け渡し機構によって縫合針を2つの把持部材間で交互に受け渡すことにより、縫合対象物を縫合するようになっている。
特表2001−500765号公報 特開2014−30544号公報
縫合対象物が肉厚である場合、2つの把持部材の間に縫合対象物を把持するために2つの把持部材を大きく開く必要がある。
2つの把持部材の先端間で縫合針を受け渡すための受け渡し機構を駆動するワイヤとしては、座屈しにくい高い剛性を有するワイヤが使用されるため、把持部材を大きく開くとワイヤが大きな角度で湾曲させられる。剛性の高いワイヤは大きな曲率半径で湾曲させられるため、2つの把持部材を閉じた状態と開いた状態とで、ワイヤの経路長が変動し、縫合針の円滑な受け渡し動作を行うことができない。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、把持部材の開閉動作と縫合針の受け渡し動作とを円滑に行うことができる縫合器を提供する。
本発明の一態様は、長手軸に沿って延びる軟性の筒状の長軸部材と、該長軸部材の先端に前記長手軸に直交する揺動軸回りに揺動可能に配置され相互に開閉させられる2個一対の把持部材と、該把持部材の間で縫合糸が取り付けられた縫合針を受け渡すための受け渡し機構とを備え、該受け渡し機構が、各前記把持部材にその開閉方向に沿って設けられ前記縫合針を嵌合させる嵌合孔部と、各前記把持部材に各前記嵌合孔部の軸線に交差する方向に移動可能に設けられ、基端側に牽引されることによって、前記嵌合孔部に嵌合されている前記縫合針の外周面に設けられた凹部内に挿入される保持部材と、前記把持部材の揺動軸よりも基端側に前記長手軸に直交する軸線回りに揺動可能に設けられた揺動部材と、前記長軸部材の内部を経由して前記揺動部材を揺動させる張力を伝達する一対の張力伝達部材と、前記揺動部材と各前記保持部材との間に配置され、前記揺動部材の揺動に伴う軸力を伝達して各前記保持部材を逆方向に移動させる可撓性を有する軸力伝達部材と、前記把持部材の揺動にかかわらず前記保持部材を前記凹部内に挿入状態に維持する保持状態維持機構とを備える縫合器である。
本態様によれば、一方の把持部材の嵌合孔部に、他方の把持部材側に尖端を向けて縫合針を嵌合状態に保持させ、間に縫合対象物を把持するように両把持部材を閉じることにより、縫合針が縫合対象物を貫通して他方の把持部材の嵌合孔に嵌合される。この状態で受け渡し機構により、一方の把持部材による縫合針の保持を解除し、他方の把持部材に縫合針を保持させて、両把持部材を開くことにより、一方の把持部材から他方の把持部材へと縫合針を受け渡し、縫合針に取り付けられている縫合糸を縫合対象物に貫通させることができる。
この場合において、各把持部材における縫合針の保持は、長軸部材の基端側において張力伝達部材に付与した張力により、把持部材の揺動軸よりも基端側に配置された揺動部材を揺動させることにより行われる。すなわち、揺動部材の揺動に伴い軸力伝達部材によって、張力または圧縮力からなる軸力を2つの保持部材に作用させ、2つの保持部材を嵌合孔部の軸線に交差する方向かつ相互に逆方向に移動させて、嵌合孔部に嵌合状態に支持されている縫合針の凹部内に一方の保持部材を挿入し、他方の保持部材を凹部から離脱させる。
凹部に保持部材を挿入することにより、凹部の側壁と保持部材とが縫合針の長さ方向に係合して、縫合針が嵌合孔部の軸線方向に動かないように係止される。この状態で、2つの把持部材を開くと、縫合針は一方の把持部材に嵌合孔部に、他方の把持部材側に尖端を向けて縫合針を嵌合状態に保持された状態となる。
張力によって保持部材を移動させるので、軟性の長軸部材内を貫通する張力伝達部材が軟性のワイヤ等であって弛みや座屈による保持部材の動作不良を防止して、縫合針の保持を安定して行うことができる。
また、2つの把持部材を大きく開くことにより可撓性を有する軸力伝達部材が湾曲させられてその経路長が変動するが、保持状態維持機構によって保持部材の凹部内への挿入状態が維持されるので、縫合針を嵌合孔部から脱落させることなく安定して保持することができる。
上記態様においては、前記保持状態維持機構が、前記揺動部材を前記長手軸方向に移動可能に設けるとともに、該揺動部材を先端側に付勢する弾性部材を備え、前記揺動部材を揺動させる張力を超え、かつ、前記弾性部材による付勢力を超える張力が一方の張力伝達部材に作用したときに、該揺動部材を前記長手軸方向に沿って基端側に移動させてもよい。
このようにすることで、長軸部材の基端側において張力伝達部材に張力を付与することにより、揺動部材が揺動させられて一方の把持部材の保持部材によって縫合針が保持され、他方の把持部材の保持部材からは縫合針が解放される。この状態で2つの把持部材を開くと、軸力伝達部材が湾曲させられて経路長が変動するが、張力伝達部材にさらに大きな張力が作用すると、弾性部材の付勢力に抗して揺動部材が長手軸方向の基端側に移動させられるので、軸力伝達部材の基端を基端側に移動させることで経路長の変動を吸収し、保持部材の凹部内への挿入状態を維持することができる。
上記態様においては、各前記張力伝達部材が、前記揺動部材を揺動させるときには前記弾性部材の付勢力の1/2より小さい張力を前記揺動部材および前記軸力伝達部材に伝達し、前記揺動部材を揺動させた後には前記弾性部材の付勢力より大きな張力を前記揺動部材および前記軸力伝達部材に伝達する張力調節機構を備えていてもよい。
このようにすることで、揺動部材を揺動させるときには、揺動部材を最も先端側の位置に維持したまま揺動させ、揺動部材が揺動した後には、弾性部材を変形させて揺動部材を基端側に移動させ、縫合針の保持状態を維持することができる。
上記態様においては、前記張力調節機構が、前記張力伝達部材に固定された可動部材と、該可動部材と前記揺動部材との間に配置された第1の圧縮バネと、該第1の圧縮バネの変位の途中において前記可動部材と前記揺動部材との間で圧縮が開始される第2の圧縮バネとを備えていてもよい。
このようにすることで、張力伝達部材に張力をかけると可動部材が揺動部材に対して移動して第1の圧縮バネが圧縮され、弾性部材の付勢力の1/2より小さい張力が揺動部材および軸力伝達部材に伝達されて、揺動部材が揺動させられる。そして、さらに大きな張力を張力伝達部材にかけていくと、第1の圧縮バネの変位の途中で第2の圧縮バネの圧縮が開始され、揺動部材および張力伝達部材に伝達される張力が2つの圧縮バネの付勢力の合計となって弾性部材の付勢力より大きくなる。
これにより、張力伝達部材から揺動部材および軸力伝達部材に伝達される張力が自動調節される。そして、2つの圧縮バネが付勢力を生じさせている状態で、2つの把持部材が開かれることにより軸力伝達部材が湾曲してその経路長が変動しても、2つの圧縮バネの合計の付勢力によって、揺動部材が自動的に基端側に移動させられて、軸力伝達部材の基端が移動させられることにより、経路長の変動を吸収し、保持部材の凹部内への挿入状態を維持することができる。
上記態様においては、各前記張力伝達部材が、各前記軸力伝達部材に接続され、前記揺動部材が、各前記張力伝達部材を前記長手軸方向に移動可能に貫通させる貫通孔を備え、各前記張力伝達部材の前記揺動部材より先端側に固定され、前記貫通孔を貫通できないストッパ部を備えていてもよい。
このようにすることで、一方の張力伝達部材に張力を付与すると、張力は一方の軸力伝達部材に直接伝達されて、一方の保持部材が基端側に移動させられるとともに、ストッパ部が貫通孔を貫通できずに引っかかることにより、揺動部材に張力が伝達されて、揺動部材が揺動させられる。これにより、他方の張力伝達部材に設けられたストッパ部が揺動部材によって先端側に押し出され、他方の軸力伝達部材によって圧縮力が伝達され、他方の保持部材が先端側に移動させられる。すなわち、簡易な構造によって、2つの保持部材を嵌合孔部の軸線に交差する方向かつ相互に逆方向に移動させて、嵌合孔部に嵌合状態に支持されている縫合針の凹部内に一方の保持部材を挿入し、他方の保持部材を凹部から離脱させ、縫合針の受け渡しを容易に行うことができる。
本発明によれば、把持部材の開閉動作と縫合針の受け渡し動作とを円滑に行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る縫合器を備える縫合システムを示す全体構成図である。 図1の縫合器の処置部を示す斜視図である。 図2の処置部の縦断面図である。 図2の処置部の保持部材と縫合針との関係を示す図であって、フランジ部側の保持部材が縫合針を保持した状態を示す斜視図である。 図2の処置部の保持部材と縫合針との関係を示す図であって、尖端部側の保持部材が縫合針を保持した状態を示す斜視図である。 図2の縫合器の受け渡し機構に備えられる揺動部材を示す斜視図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の動作を説明する図であって、駆動ワイヤに張力がかかっていない状態を示す模式図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の動作を説明する図であって、駆動ワイヤに揺動部材を揺動させる張力がかかった状態を示す模式図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の動作を説明する図であって、駆動ワイヤに揺動部材を移動させる張力が係った状態を示す模式図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の駆動ワイヤに備えられた張力調節機構に張力FAがかかった状態を示す縦断面図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の駆動ワイヤに備えられた張力調節機構に張力FBがかかった状態を示す縦断面図である。 図2の縫合器の受け渡し機構の駆動ワイヤに備えられた張力調節機構に張力FCがかかった状態を示す縦断面図である。 図2の処置部の2つの把持部材を開いた状態を示す縦断面図である。 図8の状態から2つの把持部材を閉じて縫合針により組織を貫通し、保持部材による保持を切り替えた状態を示す縦断面図である。 図9の状態から2つの把持部材を再度開いた状態を示す縦断面図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。 本実施形態に係る縫合器による組織の縫合動作を手順を追って説明する図である。
本発明の一実施形態に係る縫合器1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る縫合器1が用いられる縫合システム100を図1に示す。
この縫合システム100は、図3、図4Aおよび図4Bに示されるように、一端に縫合糸2が固定され、他端に尖端部3aを有する縫合針3を用いて組織Aを縫合するシステムである。この縫合システム100は、図1に示されるように、内視鏡4と、本実施形態に係る縫合器1とを備えている。
内視鏡4は、公知のものであり、長尺の軟性の挿入部5の基端側に、操作者によって操作される操作部6を備えている。挿入部5の先端部には、操作部6のノブ6aを操作することにより湾曲可能な湾曲部5aが設けられている。
内視鏡4の挿入部5には、長手方向に貫通し、先端面に開口する2つのチャネル5bが設けられている。図中、符号5cは観察光学系である。チャネル5bの数は1つでも3以上でもよい。
本実施形態に係る縫合器1は、チャネル5bに挿入可能な外形寸法を有する長尺の軟性の筒状の長軸部材7と、該長軸部材7の先端に設けられた処置部8と、長軸部材7の基端に設けられた操作部9とを備えている。
処置部8は、図2に示されるように、長軸部材7の先端に固定されたベース10と、該ベース10に、長軸部材7の長手軸に直交する軸線(揺動軸)10a回りに揺動可能に取り付けられた2つの把持部材11,12とを備えている。
2つの把持部材11,12はそれぞれ、図3に示されるように、リンク13を介して開閉用ワイヤ14に接続されている。これにより、開閉用ワイヤ14を基端側に牽引すると、図2および図3に示されるように、両把持部材11,12が長手軸に沿って略平行に延びる閉じた位置に配置され、開閉用ワイヤ14を基端側から先端側に押し出すことにより、図8に示されるように、両把持部材11,12が揺動して開いた位置に配置されるようになっている。図3および図8から図10においては、図示を簡略化するために一側の把持部材11に接続するリンク13については鎖線により表示している。
2つの把持部材11,12には、縫合針3を受け渡すための受け渡し機構15が設けられている。
ここで、本実施形態に係る縫合器1に使用される縫合針3について説明する。
縫合針3は、図3、図4Aおよび図4Bに示されるように、略円柱状に構成され、一端に円錐状の尖端部3aを有し、他端に縫合糸2を接着等により固定している。縫合針3の長手方向の中央部分には、最も大きな外形寸法の大径部3bが所定の長さにわたって設けられており、該大径部3bの長手軸方向の両側には、該大径部3bを挟む位置に、全周にわたって径方向に凹む凹部3cが設けられている。凹部3cのさらに軸方向の端部側には、凹部3cよりも径方向外方に突出するフランジ部3dおよび尖端部3aが設けられている。
受け渡し機構15は、図3に示されるように、2つの把持部材11,12の揺動する先端部近傍に、揺動方向(開閉方向)に貫通して設けられた貫通孔(嵌合孔部)11a,12aと、各把持部材11,12の内部に、貫通孔11a,12aに直交する長手方向に沿って設けられたガイド孔11b,12b内に沿って長手方向に移動可能に配置された保持部材16,17と、該保持部材16,17を駆動する先端ワイヤ(軸力伝達部材)18a,18bおよび駆動ワイヤ(張力伝達部材)19a,19bとを備えている。
保持部材16,17は、図4Aおよび図4Bに示されるように、長手方向に並進移動させられる平板部材であって、移動方向に交差する方向(側方)に開口する開口部16a,17aを備え、全体としてフック状に形成されている。保持部材16,17の板厚は、縫合針3の凹部3cの幅寸法よりも小さく構成されている。また、保持部材16,17の開口部16a,17aは、フランジ部3dおよび尖端部3aを通過させることができる大きさに形成されている。
図3に示されるように、先端ワイヤ18a,18bと駆動ワイヤ19a,19bとは接続部材(ストッパ部)23a,23bによって相互に接続されている。
先端ワイヤ18a,18bは駆動ワイヤ19a,19bと比較して十分に剛性が高く、張力および圧縮力の両方(軸力)を伝達することができるようになっている。
先端ワイヤ18a,18bの先端は、保持部材16,17の基端側に固定され、駆動ワイヤ19a,19bの基端は、長軸部材7の基端側において操作部9に固定されている。操作部9の操作によって駆動ワイヤ19a,19bに張力が付与されると、該張力が接続部材23a,23bおよび先端ワイヤ18a,18bを介して保持部材16,17まで伝達されて、保持部材16,17が基端側に牽引されて移動させられるようになっている。
受け渡し機構15は、2つの把持部材11,12の揺動軸10aよりも基端側に、長軸部材7の長手軸に直交する揺動軸線24a回りに揺動可能に配置された揺動部材24を備えている。
揺動部材24は、図3および図5に示されるように、リング状部材25と、該リング状部材25の内側に配置され、揺動軸線24aを挟んで両側に軸線24aに平行に延びる2つの円柱部材26,27とを備えている。各円柱部材26,27はその長手軸回りに回転可能にリング状部材25に取り付けられている。また、各円柱部材26,27には、該円柱部材26,27を径方向に貫通する貫通孔28,29がそれぞれ設けられており、該貫通孔28,29には駆動ワイヤ19a,19bが貫通させられている。
貫通孔28,29の口径は、駆動ワイヤ19a,19bの外径寸法より大きく、接続部材23a,23bの外径寸法より小さく設定されている。駆動ワイヤ19a,19bに張力が付与されて、基端側に移動させられると、接続部材23a,23bが貫通孔28,29を通過できずに円柱部材26,27の側面に引っかかって、円柱部材26,27が長軸部材7の基端側に引かれることにより、リング状部材25が揺動軸線24a回りに揺動させられるようになっている。
このとき、円柱部材26,27はその長手軸回りに回転することにより、貫通孔28,29を駆動ワイヤ19a,19bの長手方向に沿わせた状態に維持するようになっている。
図3に示すように、一方の駆動ワイヤ19bが一方の円柱部材27を基端側に牽引して揺動部材24が揺動させられると、他方の円柱部材26が先端側に押し出される結果、押し出された円柱部材26の貫通孔28を貫通している他方の駆動ワイヤ19aの接続部材23aが円柱部材26の側面に引っかかって先端側に押し出されるようになっている。接続部材23aが押し出されると、該接続部材23aによって他方の駆動ワイヤ19aに接続されている他方の先端ワイヤ18aにも先端側に押し出す方向の圧縮力が作用する。先端ワイヤ18aは十分に高い剛性を有しているので、座屈することなく圧縮力を伝達し、先端の保持部材16を先端側に押し出すようになっている。これにより、2つの保持部材16,17による縫合針3の保持または解放を択一的に切り替えることができるようになっている。
揺動部材24は、図6Aから図6Cに示されるように、ベース10に長手軸方向に沿って設けられた長孔30に沿って前後方向に移動可能に支持されている。また、揺動部材24とベース10との間には、該揺動部材24を長孔30に沿って先端側に付勢する圧縮コイルバネ(弾性部材)31が取り付けられている。圧縮コイルバネ31は、揺動部材24が長孔30の最先端側に配置されている状態においても、付勢力F3によって揺動部材24を先端側に付勢している。なお、圧縮コイルバネ31に代えて、他の任意の弾性部材を採用してもよい。
本実施形態においては、受け渡し機構15は、各駆動ワイヤ19a,19bに張力調節機構(保持状態維持機構)32を備えている。張力調節機構32は、図7Aから図7Cに示されるように、駆動ワイヤ19a,19bの長手方向の途中位置に設けられ、先端側の駆動ワイヤ19a,19bに接続されたハウジング33と、基端側の駆動ワイヤ19a,19bに接続されたハウジング33内において長手方向に移動させられる第1可動部材(可動部材)34と、該第1可動部材34とハウジング33との間に配置された第1圧縮コイルバネ(第1の圧縮バネ)35と、該第1圧縮コイルバネ35の圧縮の途中において第1可動部材34に突き当たる第2可動部材36と、該第2可動部材36とハウジング33との間に配置された第2圧縮コイルバネ(第2の圧縮バネ)37とを備えている。
張力調節機構32は、図7Aに示されるように、第1圧縮コイルバネ35が最大限に伸張した状態においても、所定の張力FAまでの張力を伝達することができるようになっている。また、張力調節機構32は、図7Bに示されるように、張力FAより大きな張力FBが駆動ワイヤ19aに作用すると、第1圧縮コイルバネ35が圧縮される方向に弾性変形させられる。そして、図7Cに示されるように、第1可動部材34と第2可動部材36とが接触する位置まで第1圧縮コイルバネ35が弾性変形させられると、その後は、第1圧縮コイルバネ35および第2圧縮コイルバネ37が同時に圧縮される方向に弾性変形させられて、さらに大きな張力FCを伝達することができるようになっている。
図6Aに示されるように、圧縮コイルバネ31が最大限に伸張した状態で、揺動部材24が先端側に付勢力F3によって付勢されている。この状態から、図6Bに示されるように、他方の駆動ワイヤ19aに張力F2が作用すると、一方の先端ワイヤ18bの接続部材23bを揺動部材24が先端側に押し出すときに揺動部材24が接続部材23bから受ける反力F1は張力F2に等しい。したがって、張力F2<F3−F1=F3/2である場合には、圧縮コイルバネ31はそれ以上圧縮されず、揺動部材24は最先端位置から移動することなくその場で揺動軸線24a回りに揺動させられるようになっている。
その後、図6Cに示されるように、他方の駆動ワイヤ19aに加えられる張力F2が、張力F2>F3となるまで増加させられると、圧縮コイルバネ31が圧縮されて、揺動部材24は揺動した状態のまま、長孔30に沿って基端側に移動させられるようになっている。
このとき、一方の駆動ワイヤ19bは長軸部材7の内面との接触等による摩擦によって、その場に静止した状態に維持されるようになっている。
把持部材11,12の貫通孔11a,12aに縫合針3が嵌合され、縫合針3の端部が保持部材16,17の開口部16a,17aを貫通してその凹部3cを保持部材16,17に一致する位置に配置されている状態で、駆動ワイヤ19a,19bが牽引されることにより保持部材16,17が基端側に移動させられると、開口部16a,17aの先端側の内側縁が凹部3c内に挿入されるようになっている。
これにより、凹部3cを挟む位置に配置されているフランジ部3dまたは尖端部3aと大径部3bとが、縫合針3の長手方向に保持部材16,17と係合し、縫合針3が貫通孔11a,12a内で長手方向に動かないように係止されるようになっている。また、保持部材16,17に加えられる張力によって、保持部材16,17の内側縁が凹部3cを径方向に押圧するので、縫合針3が貫通孔11a,12aの内面に押しつけられて、両者間の摩擦によってさらにしっかりと固定されるようになっている。
把持部材11,12には、図2に示されるように、保持部材16,17の開口部16a,17aに対応する位置(側方)に、把持部材11,12の外面から貫通孔11a,12aまで貫通する切欠20が設けられている。切欠20の最小幅は縫合糸2の直径寸法より大きく設定されており、該切欠20を通して縫合糸2を貫通孔11a,12a内に出し入れすることができるようになっている。切欠20は、把持部材11,12の外面に向かって次第に開く形状を有しており、縫合糸2の貫通孔11a,12a内への出し入れを容易にするようになっている。
操作部9は、図1に示されるように、長軸部材7の基端側に配置され、2つの把持部材11,12を開閉動作させるための開閉操作部21と、2本の駆動ワイヤ19a,19bを牽引するための受け渡し操作部22とを備えている。開閉操作部21は鋏の持ち手のようなハンドル21aを備え、ハンドル21aを開閉操作することにより、開閉用ワイヤ14を長手軸方向に押し引きするようになっている。
このように構成された本実施形態に係る縫合器1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る縫合器1を用いて体内の組織Aを縫合するには、まず、内視鏡4の挿入部5を体内に挿入し、挿入部5の先端に位置する観察光学系5cによって体内を観察しながら、縫合すべき部位が内視鏡4の視野範囲に入る位置に挿入部5の先端を配置する。
一方、縫合器1については、開閉操作部21のハンドル21aを操作して、図3に示されるように処置部8の2つの把持部材11,12を閉じ、一列に揃った2つの把持部材11,12の貫通孔11a,12aを貫通するように縫合針3を配置しておく。さらに、受け渡し操作部22のハンドル22aを操作して、縫合針3のフランジ部3d側の保持部材16を基端側に牽引する他方の駆動ワイヤ19aに張力を付与する。
このとき、駆動ワイヤ19aに付与する張力F2は、図7Aに示される張力FAまたは、図7Bに示される張力FBとし、F2<F3/2となるように設定される。
これにより、駆動ワイヤ19aに接続する先端ワイヤ18aに張力が伝達されて、保持部材16が基端側に牽引されるとともに、駆動ワイヤ19aと先端ワイヤ18aとを接続する接続部材23aが揺動部材24の他方の円柱部材26の側面に突き当たる。その結果、駆動ワイヤ19aの張力F2が他方の円柱部材26に付与されて、他方の円柱部材26を基端側に牽引するので、揺動部材24がその場で揺動軸線24a回りに揺動させられて、一方の円柱部材27を先端側に押し出す。
これにより、他方の駆動ワイヤ19aに加えた張力は、接続部材23aおよび他方の先端ワイヤ18aを介して他方の保持部材16に伝達され、該保持部材16を基端側に移動させることにより、保持部材16を縫合針3のフランジ部3d側の凹部3cに挿入する。また、これとともに、円柱部材27の側面によって、一方の駆動ワイヤ19bに取り付けられている接続部材23bが先端側に押し出され、保持部材17が先端側に移動させられて、尖端部3a側の縫合針3を解放した状態となる。本実施形態においては、受け渡し操作部22のハンドル22aをさらに操作して、他方の駆動ワイヤ19aにかかる張力F2を図7Cに示される張力FCとしておく。
このとき、他方の駆動ワイヤ19aに作用する張力F2は、F2>F3となるように設定される。この状態では、縫合針3が貫通孔11aに嵌合状態に配置されていて先端ワイヤ18aに大きな張力が作用しても、揺動部材24が長手軸方向に移動しないように保持される。
本実施形態によれば、この状態においては張力調節機構32が図7Cの状態となっているので、先端ワイヤ18a,18bには大きな張力FCがかけられて、保持部材16,17が基端側に付勢された状態に維持される。
この状態で、体外に配置されている挿入部5の基端側に位置する挿入口からチャネル5b内に本実施形態に係る縫合器1を、処置部8側から挿入し、挿入部5の先端面から処置部8を突出させる。これにより、処置部8も内視鏡4の観察光学系5cの視野範囲内に配置される。
内視鏡画像を確認しながら処置部8の前方に縫合部位の組織Aを配置し、開閉操作部21のハンドル21aを操作して開閉用ワイヤ14を先端側に押し込み、リンク13を介して、図8および図11Aに示されるように、2つの把持部材11,12を揺動させ、相互に開いた位置に配置する。尖端部3a側の保持部材17は縫合針3を解放しており、フランジ部3d側の保持部材16は縫合針3を把持部材11に固定しているので、2つの把持部材11,12は、縫合針3の尖端部3aを内側に向けて突出させた状態に開かれる。
この場合において、2つの把持部材11,12が揺動軸10a回りに大きく揺動させられると、高い剛性を有する先端ワイヤ18a,18bは大きな曲率半径によって湾曲させられる。その結果、先端ワイヤ18a,18bは、揺動軸中心を通過することなくショートカットする経路を辿るので、経路長が変動する。本実施形態においては、張力調節機構32によって、揺動部材24が大きな張力FCによって基端側に付勢されているので、把持部材11,12が開くことによって先端ワイヤ18a,18bが湾曲すると、図6Cに示されるように、張力FCによって揺動部材24が基端側に移動させられる。これにより、経路長の変動による先端ワイヤ18a,18bの緩みが防止されて、保持部材16が縫合針3の凹部3cに挿入状態に維持される。
すなわち、本実施形態に係る縫合器1によれば、2つの把持部材11,12を大きく開いても、縫合針3を貫通孔11a,11bから脱落させることなく安定して保持することができ、より厚い組織Aを把持部材11,12間に把持して縫合することができるという利点がある。
次いで、組織Aが2つの把持部材11,12の間に挟まれる位置まで処置部8を前進させ、開閉操作部21を操作して開閉用ワイヤ14を基端側に引き戻し、リンク13を介して2つの把持部材11,12を閉じる。これにより、図9に示されるように、縫合針3の尖端部3aが組織Aに一側から穿孔して、他側に配置されている他方の把持部材11の貫通孔11a内に挿入され、2つの把持部材11,12の間に組織Aが挟まれる。
この状態で、受け渡し操作部22のハンドル22aを操作して、尖端部3a側の保持部材16を牽引する駆動ワイヤ19aに張力を付与すると、ハンドル22aから駆動ワイヤ19aに張力が伝達され、尖端部3a側の保持部材16が牽引されて、図9および図11Bに示されるように、尖端部3a側の凹部3c内に挿入される。一方、揺動部材24の揺動によってフランジ部3d側の保持部材17は前進させられて、縫合針3を解放する。
そして、開閉操作部21のハンドル21aを再度操作して開閉用ワイヤ14を先端側に押し込み、リンク13を介して2つの把持部材11,12を開く。フランジ部3d側の保持部材17は縫合針3を解放しており、尖端部3a側の保持部材16は縫合針3を把持部材11に固定しているので、2つの把持部材11,12は、図10および図11Cに示されるように、縫合針3のフランジ部3d側を内側に向けて突出させた状態に開かれる。
この場合においても、2つの把持部材11,12が大きく開かれても、縫合針3を貫通孔11a,12aから脱落させることなく安定して保持することができる。
これにより、縫合針3は組織Aにあけた孔Hを通過するので、縫合糸2は孔Hを通して組織Aを貫通させられる。この状態で、縫合針3はフランジ部3d側を突出させて把持部材11に保持されているので、組織Aを挟まない位置で、2つの把持部材11,12を開閉(空打ち)し、受け渡し機構15によって縫合針3を一方の把持部材12に渡すことにより、図11Dに示されるように、尖端部3a側を突出させた状態に把持部材12に保持させ直すことができる。
そして、図11Eから図11Gに示されるように、縫合糸2を貫通させる組織Aの場所を変えて、上記手順を繰り返すことにより、図11Gに示されるように、縫合糸2を2カ所以上に貫通させることができる。この後に、縫合糸2を引っ張ることにより、組織Aを引き締めて縫合することができる。
このように、本実施形態に係る縫合器1によれば、2つの把持部材11,12を大きく開いても、経路長の変動による先端ワイヤ19a,19bの緩みが防止されて、保持部材16,17が縫合針3の凹部3cに挿入状態に維持されるので、把持部材11,12の開閉動作と縫合針3の受け渡し動作とを円滑に行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、2本の駆動ワイヤ19a,19bの途中位置に、張力調節機構32をそれぞれ設けたので、揺動部材24を揺動させる際に駆動ワイヤ19a,19bに付与する張力FA,FBおよび2つの把持部材11,12を開く際に駆動ワイヤ19a,19bに付与する張力FCを自動的に調節することができる。
これに代えて、駆動ワイヤ19a,19bに張力調節機構32を設けることなく、把持部材11,12の揺動角度に応じて、操作者が駆動ワイヤ19a,19bにかける張力を調節することにしてもよい。
1 縫合器
2 縫合糸
3 縫合針
3c 凹部
7 長軸部材
10a 揺動軸
11,12 把持部材
11a,12a 貫通孔(嵌合孔部)
15 受け渡し機構
16,17 保持部材
18a,18b 先端ワイヤ(軸力伝達部材)
19a,19b 駆動ワイヤ(張力伝達部材)
23a,23b 接続部材(ストッパ部)
24 揺動部材
28,29 貫通孔
31 圧縮コイルバネ(弾性部材)
32 張力調節機構(保持状態維持機構)
34 第1可動部材(可動部材)
35 第1圧縮コイルバネ(第1の圧縮バネ)
36 第2圧縮コイルバネ(第2の圧縮バネ)

Claims (5)

  1. 長手軸に沿って延びる軟性の筒状の長軸部材と、
    該長軸部材の先端に前記長手軸に直交する揺動軸回りに揺動可能に配置され相互に開閉させられる一対の把持部材と、
    該把持部材の間で縫合糸が取り付けられた縫合針を受け渡すための受け渡し機構とを備え、
    該受け渡し機構が、
    各前記把持部材にその開閉方向に沿って設けられ前記縫合針を嵌合させる嵌合孔部と、
    各前記把持部材に各前記嵌合孔部の軸線に交差する方向に移動可能に設けられ、基端側に牽引されることによって、前記嵌合孔部に嵌合されている前記縫合針の外周面に設けられた凹部内に挿入される保持部材と、
    前記把持部材の揺動軸よりも前記長軸部材の基端側に前記長手軸に直交する軸線回りに揺動可能に設けられた揺動部材と、前記長軸部材の内部を経由して前記揺動部材を揺動させる張力を伝達する一対の張力伝達部材と、前記揺動部材と各前記保持部材との間に配置され、前記揺動部材の揺動に伴う軸力を伝達して各前記保持部材を逆方向に移動させる可撓性を有する軸力伝達部材と、前記把持部材の揺動にかかわらず前記保持部材を前記凹部内に挿入状態に維持する保持状態維持機構とを備える縫合器。
  2. 前記保持状態維持機構が、前記揺動部材を前記長手軸方向に移動可能に設けるとともに、該揺動部材を先端側に付勢する弾性部材を備え、前記揺動部材を揺動させる張力を超え、かつ、前記弾性部材による付勢力を超える張力が一方の張力伝達部材に作用したときに、該揺動部材を前記長手軸方向に沿って基端側に移動させる請求項1に記載の縫合器。
  3. 各前記張力伝達部材が、前記揺動部材を揺動させるときには前記弾性部材の付勢力の1/2より小さい張力を前記揺動部材および前記軸力伝達部材に伝達し、前記揺動部材を揺動させた後には前記弾性部材の付勢力より大きな張力を前記揺動部材および前記軸力伝達部材に伝達する張力調節機構を備える請求項2に記載の縫合器。
  4. 前記張力調節機構が、前記張力伝達部材に固定された可動部材と、該可動部材と前記揺動部材との間に配置された第1の圧縮バネと、該第1の圧縮バネの変位の途中において前記可動部材と前記揺動部材との間で圧縮が開始される第2の圧縮バネとを備える請求項3に記載の縫合器。
  5. 各前記張力伝達部材が、各前記軸力伝達部材に接続され、
    前記揺動部材が、各前記張力伝達部材を前記長手軸方向に移動可能に貫通させる貫通孔を備え、
    各前記張力伝達部材の前記揺動部材より先端側に固定され、前記貫通孔を貫通できないストッパ部を備える請求項1に記載の縫合器。
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