JP2023114065A - 鉗子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作線を回動操作部材に係合させる際に操作線が破損するのを抑制する鉗子装置を提供する。【解決手段】鉗子装置は、鉗子片が設けられたシャフト部と、シャフト部が取付けられた本体部と、シャフト部内及び前記本体部内を挿通された操作線36とを備える。本体部は、収容空間を形成する本体ケースと、本体ケースに回動可能に設けられた回動操作部材30とを有する。回動操作部材は、収容空間に連通する第1貫通孔が形成された回動操作本体31と、第1貫通孔に連通する第2貫通孔が形成されたチャック部材32と、第1貫通孔内に配置され、チャック部材に対してシャフト部とは反対側に設けられ、チャック部材をシャフト部に向かって付勢する付勢部材とを有する。操作線は、チャック部材の第2貫通孔に挿入された状態でチャック部材と係合する。回動操作本体を回動させると、チャック部材の回動と共に操作線が回動して鉗子片が回動する。【選択図】図7
Description
本発明は、例えば、内視鏡下外科手術等の外科手術で使用される鉗子装置に関する。
外科手術では多くの専用の医療器具が使用される。その中で組織を切ったり掴んだりする装置として鉗子装置が知られている。例えば、腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術等の内視鏡下外科手術においては、高解像度カメラを搭載した内視鏡カメラを使用し、モニタ越しに術者が内視鏡下手術用の鉗子装置を用いて手技を行う。術式によっては、鉗子装置を体内の奥深くに挿入することがあり、シャフトが長い鉗子装置が使用される。
このような鉗子装置としては、把持鉗子の開閉操作を行う作動ロッドが本体部に対し着脱可能な鉗子装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の鉗子装置では、作動ロッドの外周の凹部の回転防止面に、圧縮バネにより付勢された回転防止ボルトを押圧させることにより、作動ロッドと回転グリップとを係合させている。
しかし、特許文献1の鉗子装置では、作動ロッドの外周の凹部と回転防止ボルトとの位置合わせが行われていない状態で、回転防止ボルトを作動ロッドの外周面に押圧させた場合、柔軟な材料からなる作動ロッドが破損する恐れがある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、操作線を回動操作部材に係合させる際に操作線が破損するのを抑制することができる鉗子装置を提供することにある。
本開示の一形態に係る鉗子装置は、鉗子装置であって、鉗子片が先端部に設けられた円筒状のシャフト部と、前記シャフト部が取付けられ、収容空間を有する本体部と、前記シャフト部内及び前記本体部内を挿通され、前記鉗子片を開閉動作させるための動力を伝達する操作線と、を備え、前記本体部は、前記収容空間を形成する本体ケースと、前記シャフト部の周方向に回動可能に前記本体ケースの前記収容空間に設けられた回動操作部材と、を有し、前記回動操作部材は、前記収容空間に連通する第1貫通孔が形成された回動操作本体と、前記第1貫通孔内に配置され、前記シャフト部の軸方向に往復動可能に設けられ、前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔が形成されたチャック部材と、前記第1貫通孔内に配置され、前記チャック部材に対して前記シャフト部とは反対側に設けられ、前記チャック部材を前記シャフト部に向かって付勢する付勢部材と、を有し、前記操作線は、前記チャック部材の前記第2貫通孔に挿入された状態で前記チャック部材と係合し、前記回動操作本体を回動させると、前記チャック部材の回動と共に操作線が回動して前記鉗子片が回動する。
上記鉗子装置において、前記回動操作本体は、前記チャック部材が当接する被当接部を有し、前記チャック部材は、前記回動操作本体の前記被当接部に当接する当接部を有し、前記被当接部は、凸部又は前記回動操作本体の周方向に沿って形成された複数の凹部を有し、前記当接部は、凸部又は前記チャック部材の周方向に沿って形成された複数の凹部を有し、前記チャック部材が最も先端側に位置し前記当接部が前記被当接部に当接した状態で、前記被当接部の前記凸部が前記当接部の前記複数の凹部のいずれかに嵌まり、又は、前記当接部の前記凸部が前記被当接部の前記複数の凹部のいずれかに嵌まるように構成されていてもよい。
上記鉗子装置において、前記チャック部材の前記第2貫通孔を形成する内周面の一部は、第1平面を有し、前記操作線の外周面の一部は、第2平面を有し、前記操作線が、前記チャック部材の前記第2貫通孔に挿入された状態で、前記第1平面と前記第2平面とが互いに当接して、前記操作線と前記チャック部材とが互いに係合してもよい。
本発明によると、操作線を回動操作部材に係合させる際に操作線が破損するのを抑制することができる鉗子装置を提供することができる。
実施形態に係る鉗子装置について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。なお、本明細書において、「先端側」とは、挟み込み部が位置する側を意味する。「基端側」とは、挟み込み部を駆動させる動力を加える操作部が位置する側を意味する。「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。
図1は、一実施形態に係る鉗子装置の斜視図である。鉗子装置1は、多自由度の鉗子装置であり、挟み込み部7と、屈曲部6と、シャフト部4と、本体部2と、操作部8と、を備える。挟み込み部7は、対象物を把持するための部位であり、鉗子片71,72(図2参照)の開閉動作及びシャフト部4の軸を中心とする回転動作が可能である。屈曲部6は、挟み込み部7とシャフト部4とを接続し、シャフト部4の軸方向に沿った真直状態と、所定の方向に屈曲する屈曲状態とをとることができる。
本体部2は、挟み込み部7をシャフト部4の軸に対して回転動作をさせるため、及び、屈曲部6を真直状態としたり、屈曲状態としたりする動作(曲げ伸ばし動作)をさせるために術者が操作するための部位である。
操作部8は、挟み込み部7の開閉動作させるためにユーザが操作するための部位である。
図2は、図1に示した鉗子装置1の分解図である。鉗子装置1は、例えば、操作部8と、本体部2、シャフト部4、及び屈曲部6と、挟み込み部7及び操作線36とに分解することができる。
挟み込み部7は、一対の鉗子片71、72を有する。挟み込み部7は、操作線36の先端に取付けられている。操作線36は、一対の鉗子片71、72の開閉動作の操作入力を伝達するワイヤであり、シャフト部4内及び本体部2内に挿通されている。操作線36は、柔軟性を有する材料、例えば、ワイヤーロープにより構成されている。操作線36は、基端側から、係合部37と、円筒状のハイポチューブ36Aと、ワイヤーロープ36Bと、ワイヤーロープ36Bの先端側を覆う中空ロープ36Cとを有する。操作線36は、屈曲部6、シャフト部4、及び本体部2内に配置される。係合部37の詳細な構成は後述する。
シャフト部4は、メインシャフト41と、基端側シャフト部42とを有する。メインシャフト41は、中空の円筒状のシャフトであり、例えば、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)や、医療用のステンレス等で構成されている。
基端側シャフト部42は、略円錐台筒状をなし、複数の部品により構成され、メインシャフト41の基端に接続されている。基端側シャフト部42は、メインシャフトダイアル43を有する。メインシャフトダイアル43は、メインシャフト41の軸を中心に回動可能である。メインシャフトダイアル43を回動させることによりメインシャフト41も回動し、シャフト部4を所望の角度に固定可能である。これにより、屈曲部6の屈曲方向を変更することができる。また、基端側シャフト部42により、メインシャフト41の先端側の位置が調整可能に構成されている。
屈曲部6は、複数のリンク部品により構成され、メインシャフト41の先端に接続されている。屈曲部6には、曲げ伸ばし動作を操作する図示せぬ2本の操作線が接続される。図示せぬ2本の操作線は、シャフト部4内を貫通するように設けられ、先端が屈曲部6に接続され、基端が後述の屈曲操作部22に接続されている。
操作部8は、操作部ケース81と、指掛け82とを有する。操作部ケース81には、指掛け83が設けられている。指掛け82、83は、片手の人差し指や中指が挿入され、鉗子装置1を保持し、挟み込み部7の開閉動作のための駆動力を加えるための部位である。指掛け82は、操作線36の係合部37と係合する操作線係合部84を有する。指掛け82を指掛け83との間の角度が小さくなる方向に回動させると、操作線36を基端側に引っ張ることができる。指掛け82を指掛け83との間の角度が大きくなる方向に回動させると、操作線36を先端側に押すことができる。
図3は、図1に示した鉗子装置1の本体部2、シャフト部4、及び操作部8の断面図である。本体部2は、シャフト部4と操作部8との間に位置している。本体部2は、本体部ケース21と、屈曲操作部22と、回動操作部材30とを有する。
本体部ケース21は、屈曲操作部22及び回動操作部材30を収容する収容空間23を形成するケースである。本体部ケース21の基端部には、操作部8が着脱可能に装着される。本体部ケース21の先端部には、シャフト部4が装着される。屈曲操作部22は、操作ダイアル22A,22B等の複数の部品により構成されている。操作ダイアル22A,22Bを回転させることにより、シャフト部4内に位置する図示せぬ2本の操作線が操作され、屈曲部6の曲げ伸ばし動作が行われる。
図4は、図3に示した回動操作部材30の断面図である。回動操作部材30は、ユーザが挟み込み部7の回転動作を操作するための部材である。回動操作部材30は、回動軸がシャフト部4の軸と同軸となるように本体部ケース21に収容される。回動操作部材30は、回動操作本体31と、チャック部材32と、ワッシャ33と、圧縮ばね34と、ばねキャップ35とを有する。
回動操作本体31は、円筒状をなし、基部31A及びダイアル部31Bを有し、本体部ケース21に対し回動可能に支持されている。回動操作本体31の第1貫通孔31cは、収容空間23(図3)に連通している。基部31Aは、その先端部に内方に向かって突出する被当接部31Dを有する。被当接部31Dの基端側の面には、回動操作本体31の周方向に沿って複数の凹部31eが形成されている。ダイアル部31Bは、基部31Aの基端部に設けられ、円環状をなし、図2に示すように、その一部は本体部ケース21の外側に突出している。
図5(a)、(b)、(c)は、図4に示したの回動操作部材30のチャック部材32の側面図、正面図、及び断面図である。チャック部材32は、円筒状をなし、第1貫通孔31c内に配置されている。チャック部材32は、第1貫通孔31cに連通する第2貫通孔32aを有する。チャック部材32は、当接部32Bと、基端部32Cとを有する。当接部32Bは、基端部32Cよりも先端側に位置し、回動操作本体31の被当接部31Dに当接する。当接部32Bの先端側の面には、2つの凸部32Dが設けられている。チャック部材32が最も先端側に位置する状態において、当接部32Bの2つの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まるように構成されている。このように、当接部32Bの2つの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まるので、回動操作本体31の回動とともにチャック部材32も回動する。
図5(c)に示すように、第2貫通孔32aにおいて、当接部32B部分の断面積は、基端部32C部分の断面積よりも大きく構成されている。すなわち、チャック部材32は、当接部32Bと基端部32Cとの境界に段差を有し、この段差は傾斜面32Eを有する。傾斜面32Eは、チャック部材32の径方向における一端から他端に向かって、チャック部材32の軸方向に対し傾斜している。傾斜面32Eは、平面ではなく、基端側に僅かに窪む凹面である。
図5(b)に示すように、当接部32B内の第2貫通孔32aは略矩形状であり、その内周面32Fの一部は、一対の第1平面32Gを有する。なお、第1平面32Gの一部は、凹面により構成されている。チャック部材32の外周面には、外方へ突出する複数の突出部32Hが設けられている。
図4に示すように、ワッシャ33は、第1貫通孔31c内に配置され、チャック部材32の突出部32Hの基端側に設けられている。
付勢部材である圧縮ばね34は、第1貫通孔31c内に配置され、ワッシャ33の基端側(チャック部材32に対してシャフト部4とは反対側)に設けられている。圧縮ばね34は、ワッシャ33を介して、チャック部材32を常に先端側に付勢している。
ばねキャップ35は、円環状をなし、第1貫通孔31cの基端部に配置されている。ばねキャップ35は、第1貫通孔31cに連通する第3貫通孔35aを有する。ばねキャップ35は、圧縮ばね34の基端を支持している。
チャック部材32は、第1貫通孔31c内において、シャフト部4の軸方向に往復動可能である。チャック部材32が、圧縮ばね34の付勢力に抗して基端側に移動することにより、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eから離れるので、チャック部材32は回動操作本体31から独立して回動可能な状態となる。チャック部材32が、圧縮ばね34の付勢力により先端側に移動することにより、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まり、チャック部材32は回動操作本体31と共に回動する状態となる。
次に、係合部37の詳細な構成について説明する。図6(a)、(b)は、図2に示した操作線36の係合部37の側面図及び断面図である。係合部37は、基端側から、基端係合部37Aと、小径部37Bと、中間係合部37Cと、被挿入部37Dとを有する。
基端係合部37Aは、基端側に位置する半球部と先端側に位置する円柱部とを組み合わせた形状である。基端係合部37Aは、操作線係合部84に係合する部分である。基端係合部37Aの円柱部は、第2貫通孔32aの一対の第1平面32G間の距離よりも僅かに小さい直径を有する。小径部37Bは、基端係合部37Aの円柱部よりも小さい直径を有する。
中間係合部37Cは、略円柱状をなし、操作線36の軸方向に沿って延びている。中間係合部37Cの外周面37Eは、一対の第2平面37E1と、一対の円弧面37E2とを有する。一対の第2平面37E1間の距離は、第2貫通孔32aの一対の第1平面32G間の距離よりも僅かに小さく、一対の円弧面37E2の直径は、一対の第1平面32G間の距離よりも大きく構成されている。中間係合部37Cは、その基端に基端側へ突出する基端凸部37Fを有する。基端凸部37Fは、一対の円弧面37E2の一方の側に設けられている
被挿入部37Dは、ハイポチューブ36Aの基端に挿入されて、係合部37がハイポチューブ36Aに接続される。
次に、鉗子装置1を組立てる際に、操作線36を回動操作部材30に挿入させて、操作線36と回動操作部材30のチャック部材32とを係合させる手順について説明する。図7は、操作線36と回動操作部材30のチャック部材32とを係合させる手順の説明図である。図7(a)は、操作線36とチャック部材32とが係合していない状態の操作線36及び回動操作部材30の断面図である。図7(b)は、操作線36と回動操作部材30のチャック部材32とが係合した状態の操作線36及び回動操作部材30の断面図である。図7(c)は、互いに係合した操作線36とチャック部材32とを基端側から見た図である。図7(a)、(b)において、チャック部材32は図5(c)のVII-VII線に沿った断面を示している。
操作線36の係合部37をシャフト部4から回動操作部材30に向かって挿入した時に、係合部37の一対の第2平面37E1(図6(b))と、チャック部材32の一対の第1平面32G(図5(b))とが互いに平行でない場合には、図7(a)に示すように、中間係合部37Cの基端凸部37Fがチャック部材32の傾斜面32Eに当接する。この状態から操作線36を基端側に押すことにより、圧縮ばね34の付勢力に抗してチャック部材32が基端側に移動し、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eから離れ、チャック部材32は回動操作本体31から独立して回動可能な状態となる。
中間係合部37Cの基端凸部37Fは、チャック部材32を介して圧縮ばね34の付勢力を受けることにより、傾斜面32E上を周方向に滑り、係合部37が回動する。これと同時に、チャック部材32は、中間係合部37Cの基端凸部37Fに押されることにより、ワッシャ33に沿って係合部37の回動方向とは反対方向に回動する。この結果、図7(c)に示すように、係合部37の一対の第2平面37E1と、チャック部材32の一対の第1平面32Gとが互いに平行となり、図7(b)に示すように、中間係合部37Cが基端部32Cの第2貫通孔32aに挿通する。
これにより、一対の第1平面32Gと一対の第2平面37E1とが互いに当接して、操作線36の係合部37とチャック部材32とが係合する。また、チャック部材32は、圧縮ばね34の付勢力により先端側に移動し、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まり、チャック部材32は回動操作本体31と共に回動可能な状態となる。この状態で、回動操作本体31を回動させると、チャック部材32の回動と共に操作線36が回動して鉗子片71、72が回動する。
本実施形態の鉗子装置1によれば、回動操作部材30は、収容空間23に連通する第1貫通孔31cが形成された回動操作本体31と、第1貫通孔31c内に配置され、シャフト部4の軸方向に往復動可能に設けられ、第1貫通孔31cに連通する第2貫通孔32aが形成されたチャック部材32と、第1貫通孔31c内に配置され、チャック部材32に対してシャフト部4とは反対側に設けられ、チャック部材32をシャフト部4に向かって付勢する圧縮ばね34とを有する。操作線36は、チャック部材の第2貫通孔に挿入された状態でチャック部材32と係合している。回動操作本体31を回動させると、チャック部材32の回動と共に操作線36が回動して鉗子片71、72が回動する。
これにより、鉗子装置1の組立時に、操作線36がチャック部材32に係合しない姿勢で挿入されたとしても、チャック部材32が操作線36に押されて基端側に移動する。このため、柔軟な操作線36が破損するのを抑制することができる。
回動操作本体31の被当接部31Dは回動操作本体31の周方向に沿って形成された複数の凹部31eを有し、チャック部材32の当接部32Bは凸部32Dを有し、チャック部材32が最も先端側に位置し当接部32Bが被当接部31Dに当接した状態で、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まるように構成されている。これにより、チャック部材32が基端側へ移動することにより当接部32Bの被当接部31Dに対する嵌合が解除され、チャック部材32は回動操作本体31から独立して回動可能な状態となる。そして、チャック部材32が回動した後、先端側へ移動すると、当接部32Bの凸部32Dが被当接部31Dの複数の凹部31eのいずれかに嵌まるので、回動操作本体31とチャック部材32とを確実に係合させることができる。よって、回動操作本体31の回動をチャック部材32に確実に伝達することができ、回動操作本体31を回動させることにより操作線36を確実に回動させることができる。
操作線36が、チャック部材32の第2貫通孔32aに挿入された状態で、第1平面32Gと第2平面37E1とが互いに当接して、操作線36とチャック部材32とが互いに係合するように構成されている。このように、操作線36とチャック部材32とが簡易な構成で互いに係合しているので、鉗子装置1の組立時に、操作線36がチャック部材32に係合しない姿勢で挿入されたとしても、操作線36が回動することにより容易に操作線36とチャック部材32とを係合させることができる。
本明細書で開示している技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
例えば、上記の実施形態では、回動操作本体31の被当接部31Dは回動操作本体31の周方向に沿って形成された複数の凹部31eを有し、チャック部材32の当接部32Bは凸部32Dを有していた。しかし、図8に示すように、チャック部材32の当接部32Bが回動操作本体31の周方向に沿って形成された複数の凹部32jを有し、回動操作本体31の被当接部31Dが凹部32jに対応する図示せぬ凸部を有していてもよい。また、傾斜面32Eの形状は、図4,5に示した形状に限らず、基端から先端に向かって山状に突出する斜面形状であってもよい。
1 鉗子装置
2 本体部
4 シャフト部
6 屈曲部
7 挟み込み部
8 操作部
21 本体部ケース
22 屈曲操作部
22A 操作ダイアル
23 収容空間
30 回動操作部材
31 回動操作本体
31A 基部、 31B ダイアル部、 31c 第1貫通孔、
31D 被当接部、 31e 凹部
32 チャック部材
32a 第2貫通孔、 32B 当接部、 32C 基端部、 32D 凸部、
32E 傾斜面、 32F 内周面、 32G 第1平面、 32H 突出部、
32j 凹部
33 ワッシャ
34 圧縮ばね
35 キャップ
35a 第3貫通孔
36 操作線
36A ハイポチューブ、 36B ワイヤーロープ、 36C 中空ロープ
37 係合部
37A 基端係合部、 37B 小径部、 37C 中間係合部、
37D 被挿入部、 37E 外周面、 37E1 第2平面、
37E2 円弧面、 37F 基端凸部
41 メインシャフト
42 基端側シャフト部
43 メインシャフトダイアル
71、72 鉗子片
81 操作部ケース
82、83 指掛け
84 操作線係合部
2 本体部
4 シャフト部
6 屈曲部
7 挟み込み部
8 操作部
21 本体部ケース
22 屈曲操作部
22A 操作ダイアル
23 収容空間
30 回動操作部材
31 回動操作本体
31A 基部、 31B ダイアル部、 31c 第1貫通孔、
31D 被当接部、 31e 凹部
32 チャック部材
32a 第2貫通孔、 32B 当接部、 32C 基端部、 32D 凸部、
32E 傾斜面、 32F 内周面、 32G 第1平面、 32H 突出部、
32j 凹部
33 ワッシャ
34 圧縮ばね
35 キャップ
35a 第3貫通孔
36 操作線
36A ハイポチューブ、 36B ワイヤーロープ、 36C 中空ロープ
37 係合部
37A 基端係合部、 37B 小径部、 37C 中間係合部、
37D 被挿入部、 37E 外周面、 37E1 第2平面、
37E2 円弧面、 37F 基端凸部
41 メインシャフト
42 基端側シャフト部
43 メインシャフトダイアル
71、72 鉗子片
81 操作部ケース
82、83 指掛け
84 操作線係合部
Claims (3)
- 鉗子装置であって、
鉗子片が先端部に設けられた円筒状のシャフト部と、
前記シャフト部が取付けられ、収容空間を有する本体部と、
前記シャフト部内及び前記本体部内を挿通され、前記鉗子片を開閉動作させるための動力を伝達する操作線と、を備え、
前記本体部は、
前記収容空間を形成する本体ケースと、
前記シャフト部の周方向に回動可能に前記本体ケースの前記収容空間に設けられた回動操作部材と、を有し、
前記回動操作部材は、
前記収容空間に連通する第1貫通孔が形成された回動操作本体と、
前記第1貫通孔内に配置され、前記シャフト部の軸方向に往復動可能に設けられ、前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔が形成されたチャック部材と、
前記第1貫通孔内に配置され、前記チャック部材に対して前記シャフト部とは反対側に設けられ、前記チャック部材を前記シャフト部に向かって付勢する付勢部材と、を有し、
前記操作線は、前記チャック部材の前記第2貫通孔に挿入された状態で前記チャック部材と係合し、
前記回動操作本体を回動させると、前記チャック部材の回動と共に操作線が回動して前記鉗子片が回動する、鉗子装置。 - 前記回動操作本体は、前記チャック部材が当接する被当接部を有し、
前記チャック部材は、前記回動操作本体の前記被当接部に当接する当接部を有し、
前記被当接部は、凸部又は前記回動操作本体の周方向に沿って形成された複数の凹部を有し、
前記当接部は、凸部又は前記チャック部材の周方向に沿って形成された複数の凹部を有し、
前記チャック部材が最も先端側に位置し前記当接部が前記被当接部に当接した状態で、前記被当接部の前記凸部が前記当接部の前記複数の凹部のいずれかに嵌まり、又は、前記当接部の前記凸部が前記被当接部の前記複数の凹部のいずれかに嵌まるように構成された、請求項1に記載の鉗子装置。 - 前記チャック部材の前記第2貫通孔を形成する内周面の一部は、第1平面を有し、
前記操作線の外周面の一部は、第2平面を有し、
前記操作線が、前記チャック部材の前記第2貫通孔に挿入された状態で、前記第1平面と前記第2平面とが互いに当接して、前記操作線と前記チャック部材とが互いに係合する、請求項1又は請求項2に記載の鉗子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022016165A JP2023114065A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 鉗子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022016165A JP2023114065A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 鉗子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023114065A true JP2023114065A (ja) | 2023-08-17 |
Family
ID=87569057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022016165A Pending JP2023114065A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 鉗子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023114065A (ja) |
-
2022
- 2022-02-04 JP JP2022016165A patent/JP2023114065A/ja active Pending
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