JP6165001B2 - 波形描画装置及び波形描画プログラム - Google Patents

波形描画装置及び波形描画プログラム Download PDF

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Description

本発明は、波形描画装置及び波形描画プログラムに係り、特に、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形を表示画面上に描画する波形描画装置及び波形描画プログラムに関する。
従来、計測結果の経時変化を示す波形を表示画面上に描画した上で、ユーザ操作によって、描画された波形を拡大表示させたり縮小表示させたりすることが可能な波形描画装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の波形測定装置は、測定対象となる物理量を測定し、測定結果の経時変化を示す波形を表示処理部に表示する装置であって、ポインティングデバイスのボタン操作によって、表示された波形を時間軸及び振幅軸を等倍率に保持しながら拡大又は縮小させて表示することができる。
このように、ポインティングデバイスを通じたユーザのボタン操作によって、ユーザが、表示処理部に表示された波形の拡大操作又は縮小操作を容易に行うことができる。
また、波形描画装置として、時間軸の時間間隔や振幅軸のレンジ幅が異なる複数種別の波形を所定の座標系に統一させて、同一表示画面に描画することが可能な技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の波形データ表示装置は、波形の種別が異なる複数の計測データを記憶するデータ記憶部と、データ記憶部に記憶された計測データをタブ画面毎に割り付ける割付処理部と、割付処理部で割り付けられた波形の種別に対応する計測データを読み出して、この計測データに基づいて波形をタブ画面毎に描画する描画処理部と、この描画処理部で描画された各タブ画面のうち、選択操作されたタブ画面を最上層に表示する表示処理部と、を備えている。
複数のタブ画面が選択操作されると、描画処理部は選択された各タブ画面に割り付けられた波形の種別に対応する計測データに基づいて、一つのタブ画面上に複数種別の波形を並列させて描画することができる。
このように、時間軸の時間間隔や振幅軸のレンジ幅がそれぞれ異なる複数種別の波形を一つのタブ画面上に描画して容易に対比することができる。
特許第4930090号 特開2010−224760号公報
ところで、波形描画装置では、表示画面上に描画される複数の波形を多角的に評価するために、表示画面に複数のウィンドウを追加表示した上で、複数のウィンドウ上に特定の波形をそれぞれ描画して同時に対比できることや、時間軸の時間間隔が異なる複数の波形において1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で、複数の波形同士を重畳する位置に描画して詳細に対比できることが重要である。その上で、ポインティングデバイスを通じたユーザの直感的な操作に基づいて、ウィンドウの追加表示や波形の拡大表示又は縮小表示を含む表示内容の更新処理を実行できることが重要である。なお、ユーザの直感的な操作とは、ユーザが直接的かつ感覚的に認識可能な操作のことを言う。
一方で、従来の波形描画装置が提供する技術においては、表示画面上に描画される波形を多角的に評価するにあたって、更なるユーザの操作性の向上を図る必要があった。
例えば、特許文献1に記載の技術では、ポインティングデバイスを通じたユーザ操作によって、表示処理部に描画される波形を拡大表示又は縮小表示させることができるに過ぎず、ユーザ操作によって、表示処理部に複数の波形を描画することや、表示処理部に複数のウィンドウを追加表示した上で各ウィンドウ上に波形を描画することによって、複数の波形を同時に対比して評価することはできなかった。
また、特許文献2に記載の技術においても、時間軸の時間間隔や振幅軸のレンジ幅がそれぞれ異なる複数種別の波形を一つのタブ画面上に並列させて描画できるに過ぎず、複数の波形同士を重畳する位置に描画して対比することはできず、また、ユーザの直感的な操作性についても特に配慮されていなかった。
さらに、表示画面に描画された波形の時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、表示画面に描画する波形の領域を変更させる更新処理、いわゆるリアルタイム表示処理を複数の波形を同一表示画面上に描画した状態で実行することはできなかった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、表示画面に複数のウィンドウを表示してこれらウィンドウ上に波形をそれぞれ描画することによって、複数の波形を同時に対比することが可能であって、さらに、ユーザの直感的な操作に基づいて表示画面の表示内容を更新することが可能な波形描画装置及び波形描画プログラムを提供することにある。
前記課題は、本発明の波形描画装置によれば、表示画面にウィンドウを表示した上で、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形を前記ウィンドウ上に描画する波形描画装置であって、該波形描画装置に接続されたポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けて、該ユーザ操作の内容を示す操作データを生成する操作受け付け部と、該操作受け付け部によって生成された前記操作データに基づき、該操作データが示す前記ユーザ操作の内容に応じて、前記ウィンドウ及び前記波形を含む前記表示画面での表示内容を更新する表示内容更新部と、を備え、該表示内容更新部は、前記表示画面において既に表示された前記ウィンドウとしての第1ウィンドウとは異なる位置に前記ウィンドウとしての第2ウィンドウを追加表示した上で、前記第1ウィンドウ上に描画された前記波形から選択された被選択波形を前記第2ウィンドウ上に描画する被選択波形描画部を有し、該被選択波形描画部は、前記操作受け付け部が前記ユーザ操作として前記被選択波形の選択操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、前記被選択波形を特定し、前記表示画面における前記第2ウィンドウの表示位置の候補を示す複数の標識を表示し、前記操作受け付け部が前記ユーザ操作として前記複数の標識から一の標識を指定する指定操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、指定された前記一の標識に対応した前記表示位置に前記第2ウィンドウを追加表示し、追加表示された前記第2ウィンドウ上に前記被選択波形を描画することと、を実行することにより解決される。
上記の構成により、操作受け付け部が、ポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けてユーザ操作の内容を示す操作データを生成し、表示内容更新部が、この操作データに基づいてウィンドウ及び波形を含む表示画面での表示内容を更新することができる。
具体的には、表示内容更新部のうち、被選択波形描画部が、表示画面において既に表示された第1ウィンドウとは異なる位置に第2ウィンドウを追加表示した上で、第1ウィンドウ上に描画された波形から選択された被選択波形を第2ウィンドウ上に描画することができる。さらに具体的には、被選択波形描画部が、ポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形を特定し、次に表示画面における第2ウィンドウの表示位置の候補を示す複数の標識を表示し、次に複数の標識から一の標識を指定する操作によって指定された一の標識に対応した表示位置に第2ウィンドウを追加表示し、次にこの第2ウィンドウ上に被選択波形を描画することができる。
従って、表示画面に複数のウィンドウを表示してこれらウィンドウ上に波形をそれぞれ描画することによって、複数の波形を同時に対比でき、さらに、ポインティングデバイスを通じたユーザの直感的な操作に基づいて表示画面の表示内容を更新できる波形描画装置を提供することができる。
このとき、前記被選択波形描画部は、前記表示画面において既に表示された前記第1ウィンドウとは異なる位置に、前記ウィンドウとしての前記第2ウィンドウと、第3ウィンドウと、第4ウィンドウとをそれぞれ追加表示した上で、前記被選択波形を前記第2ウィンドウ上と、前記第3ウィンドウ上と、前記第4ウィンドウ上とにそれぞれ描画すると良い。
上記の構成により、表示画面に最大4ウィンドウまで表示した上で、各ウィンドウ上に波形を描画することができ、同一表示画面上において複数の波形を対比させて多角的に評価することができる。
このとき、前記被選択波形描画部は、前記第1ウィンドウ上に描画された複数の前記波形のうち、一部の前記波形を前記被選択波形として前記第2ウィンドウ上に描画すると良い。
上記の構成により、ポインティングデバイスを通じたユーザ操作によって、第1ウィンドウ上に描画された複数の波形から特定の波形を選択して、第2ウィンドウ上に特定の波形を描画させることができ、第1ウィンドウと第2ウィンドウの各々に波形を描画させて容易に対比することができる。
このとき、前記表示内容更新部は、前記ウィンドウ上において既に描画された前記波形としての第1波形と重畳する位置に前記波形としての第2波形を追加描画する追加波形描画部を有し、該追加波形描画部は、前記ウィンドウ上に描画された前記第1波形と前記第2波形のうち、一方の波形の時間軸と他方の波形の時間軸との間で1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で前記第1波形と前記第2波形を描画すると良い。
上記の構成により、表示内容更新部のうち、追加波形描画部は、ウィンドウ上に描画された時間軸の時間間隔が異なる複数の波形において1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で、この複数の波形同士を重畳する位置に描画することができる。
従って、時間軸の時間間隔を揃えた上で同一ウィンドウ上に複数の波形を描画して対比させることができ、また複数の波形同士を重ねた位置に描画することで波形同士の振幅やピーク、形状等の違いを詳細に評価することができる。
このとき、前記追加波形描画部は、前記ウィンドウ上において前記第1波形と重畳する位置に前記第2波形を追加描画する際に、前記第1波形及び前記第2波形の双方の前記時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、前記双方のそれぞれにおいて前記ウィンドウに描画する領域を変更させると良い。
上記の構成により、表示内容更新部のうち、追加波形描画部は、ウィンドウ上に描画された波形の時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、ウィンドウに描画する波形の領域を変更させる更新処理、いわゆるリアルタイム表示処理を実行でき、また複数の波形を時間軸の時間間隔を揃えた上で同一ウィンドウ上に重畳させて描画することができるようになる。
このとき、前記波形を識別するための符号、及び該符号と前記波形を連結する連結線を前記波形と共に前記ウィンドウ上に表示する表示処理部を備え、前記表示内容更新部は、前記波形の前記時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、前記波形において前記ウィンドウに描画する領域を変更させる描画領域変更部を有し、該描画領域変更部は、前記領域を変更する際に、前記符号の位置を保持しながら前記連結線を前記領域の変更に追従させることにより、前記連結線によって前記符号と前記波形とが連結した状態を保持すると良い。
上記の構成により、ウィンドウ上に波形を識別する符号、及び符号と波形を連結する連結線を波形と共に表示した上で、表示内容更新部のうち、描画領域変更部が、いわゆるリアルタイムで描画される波形の描画領域を変更する際に、符号の位置を保持しながら連結線を波形の変動に追従させることによって、連結線によって符号と波形とが連結した状態を保持することができ、ユーザが直感的に波形を特定することができる。
このとき、前記波形と、前記計測結果を示す計測数値とを前記ウィンドウ上に同時表示する表示処理部を備えていると良い。
上記の構成により、表示画面のウィンドウ上に波形と計測数値を同時表示させることができ、言い換えれば波形表示によるアナログ表示と計測数値の表示によるデジタル表示を実行することができ、計測結果の経時変化を評価する際の使い易さが向上する。
また、表示画面にウィンドウを表示した上で、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形を前記ウィンドウ上に描画し、コンピュータに読み取られる波形描画プログラムであって、前記コンピュータが、該コンピュータに接続されたポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けて、該ユーザ操作の内容を示す操作データを生成する操作受け付けステップと、前記コンピュータが、前記操作受け付けステップによって生成された前記操作データに基づき、該操作データが示す前記ユーザ操作の内容に応じて、前記ウィンドウ及び前記波形を含む前記表示画面での表示内容を更新する表示内容更新ステップと、を備え、該表示内容更新ステップでは、前記表示画面に既に表示された前記ウィンドウとしての第1ウィンドウとは異なる位置に前記ウィンドウとしての第2ウィンドウを追加表示した上で、前記第1ウィンドウ上に描画された前記波形から選択された被選択波形を前記第2ウィンドウ上に描画するステップを、前記コンピュータが実行する被選択波形描画ステップを備え、該被選択波形描画ステップでは、前記操作受け付けステップが前記ユーザ操作として前記被選択波形の選択操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、前記被選択波形を特定する工程と、前記表示画面における前記第2ウィンドウの表示位置の候補を示す複数の標識を表示する工程と、前記操作受け付けステップが前記ユーザ操作として前記複数の標識から一の標識を指定する指定操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、指定された前記一の標識に対応した前記表示位置に前記第2ウィンドウを追加表示する工程と、追加表示された前記第2ウィンドウ上に前記被選択波形を描画する工程と、を前記コンピュータが実行する波形描画プログラムも実現可能である。
上記の構成により、表示画面に複数のウィンドウを表示してこれらウィンドウ上に波形をそれぞれ描画することによって、複数の波形を同時に対比でき、さらに、ポインティングデバイスを通じたユーザの直感的な操作に基づいて表示画面の表示内容を更新できる波形描画プログラムを提供できる。
本発明の波形描画装置及び波形描画プログラムによれば、表示画面に複数のウィンドウを表示してこれらウィンドウ上に波形をそれぞれ描画することによって、複数の波形を同時に対比可能であって、さらに、ユーザの直感的な操作に基づいて表示画面の表示内容を更新可能な波形描画装置及び波形描画プログラムを提供することができる。
また、ウィンドウ上に描画された時間軸の時間間隔が異なる複数の波形において1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で、この複数の波形同士を重畳する位置に描画して対比することが可能な波形描画装置及び波形描画プログラムを提供できる。
また、ウィンドウ上に描画された波形の時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、表示画面に描画する波形の領域を変更させる更新処理を、複数の波形を同一ウィンドウ上に描画した状態で実行することが可能な波形描画装置及び波形描画プログラムを提供できる。
本発明に係る波形描画装置のハード構成を示す図である。 波形描画装置のソフト構成を示す図である。 波形描画装置の表示画面例であり、第1ウィンドウ及び第2ウィンドウが表示された内容を示す図である。 波形描画装置の更新画面例であり、図4(a)は、表示画面上に第2ウィンドウの表示位置の候補を示す標識を表示した図であり、図4(b)は、標識に対応した位置に第2ウィンドウを追加表示した内容を示す図である。 波形描画装置の表示画面例であり、第1ウィンドウ、第2ウィンドウ、第3ウィンドウ、及び第4ウィンドウが表示された内容を示す図である。 波形描画装置の更新画面例であり、表示画面上に第3ウィンドウの表示位置の候補を示す標識を表示した図である。 図6Aの更新画面例から、第3ウィンドウ上において第1波形と重畳する位置に第2波形を追加描画した内容を示す図である。 波形描画装置のウィンドウ上に第1波形と第2波形をリアルタイムで描画する更新画面例であり、図7(a)は、時間軸の原点として設定される時刻を進める前の内容を示す図であり、図7(b)は、時刻を進めた後の内容を示す図である。 波形描画装置の別表示画面例であり、波形描画装置とセンサの接続状態を表示した内容を示す図である。 本発明に係る波形描画プログラムの実行プロセスのうち、表示画面のウィンドウ上に波形を描画するプロセスを示す図である。 波形描画プログラムの実行プロセスのうち、ウィンドウ及び波形を含む表示画面での表示内容を更新するプロセスを示す図である。 図4の更新画面の変形例であり、図11(a)は、表示画面上に第2ウィンドウの表示位置の候補を示す標識を表示した図であり、図11(b)は、標識に対応した位置に第2ウィンドウを追加表示した内容を示す図である。 波形描画装置の更新画面例であり、図12(a)は、表示画面上に第2ウィンドウの表示位置の候補を示す標識を表示した図であり、図12(b)は、第2ウィンドウ上に描画された内容を第1ウィンドウ上に集約させて描画した図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図12を参照して説明する。
本実施形態は、表示画面にウィンドウを表示してこのウィンドウ上に波形を描画した上で、ウィンドウ及び波形を含む表示画面での表示内容を更新する処理を、マウスを通じたユーザ操作に基づいて実行する波形描画装置の発明に関するものである。
つまり、本実施形態の波形描画装置は、表示画面にウィンドウを表示した上で、計測対象となる物理量の計測結果を示す計測データに基づいて計測結果の経時変化を示す波形をウィンドウ上に描画する装置である。
なお、以下の説明における左右方向とは表示画面の長手方向である。表示画面においてウィンドウを表示する領域と、表示画面の設定等を行うファンクションメニューを表示する領域のうち、ウィンドウを表示する領域が左側である。
<波形描画装置1のハード構成>
波形描画装置1は、図1に示すように、データの演算・制御処理装置としてのCPUと、記憶装置としてのROM、RAM、及びHDDと、ホームネットワーク又はインターネットを通じてデータの送受信を行う通信用インタフェースと、を主なハードウェア構成要素として備えたコンピュータである。
また、波形描画装置1は、所定の書式で表示される文字又は画像の情報を出力表示する出力装置及び表示装置と、CPUに所定の指令を入力するときユーザ操作される入力装置と、外付けハードディスク等の記憶媒体装置とを備えている。
波形描画装置1のROM、HDD、及び記憶媒体装置には、各種プログラムが記憶されている。そして、各種プログラムがCPUによって実行されることにより、波形描画装置1の機能が発揮されることになる。
各種プログラムとして、具体的には、波形描画装置1と接続している不図示のデータロガー付センサ(以下、単にセンサと言う)と通信し、計測データの受け渡しを行うための通信プログラム、所定の演算を行うための演算プログラム、演算結果に応じた情報を表示画面に表示させる表示データを生成するためのデータ生成プログラム、及び表示データを表示処理部に向けて送信するためのデータ送信プログラム等が、波形描画装置1に記憶されている。
なお、その他のプログラムとして波形描画装置1と接続されたセンサを遠隔制御するための機器制御プログラム、センサを自動認識するための機器認識プログラム等が、波形描画装置1に記憶されている。
波形描画装置1では、表示画面が表示装置に相当し、ポインティングデバイスが入力装置に相当する。
波形描画装置1が備えるポインティングデバイスは、公知なマウスであって、このマウスを通じたユーザ操作の内容に応じて表示画面の表示内容を更新する。
なお、本実施形態では、マウスを用いているが、これに限定されることなく、タッチパネル等のポインティングデバイスを用いるほか、キーボードや音声認識による操作を採用しても良い。
<波形描画装置1のソフト構成>
波形描画装置1の構成について機能面から説明すると、波形描画装置1は、図2に示すように、データ処理部2と、表示データ蓄積部3と、表示処理部4と、操作受け付け部5と、表示内容更新部6とを主な構成要素として備えている。これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インタフェース、及び各種プログラム等によって構成されている。
データ処理部2は、不図示のセンサから計測対象の計測結果を示す計測データを受信して、この計測データに基づいて計測結果の経時変化を示す波形12と、計測結果を示す計測数値14とを表示画面10上に表示させるための表示データを生成するものである。
データ処理部2は、表示データを表示データ蓄積部3に向けて送信すると共に、表示データを直接表示処理部4に向けて送信することができる。
表示データ蓄積部3は、データ処理部2によって生成された表示データを蓄積するものである。表示データ蓄積部3に蓄積された表示データは、表示画面10上に波形12を描画させるための波形描画データと、計測数値14を表示させるための計測数値表示データとに分けられて、データベースとして管理される。
表示データ蓄積部3には、個々の波形12及び個々の計測数値14を表示させる表示データが蓄積されているほか、複数の波形12及び複数の計測数値14をグループ分けして表示させる表示データ等も蓄積されている。そのため、波形描画装置1に接続された不図示の複数のセンサ毎に波形12及び計測数値14をグループ分けして表示させる表示データを蓄積したり、センサに付属された複数の入力チャネル毎に波形12及び計測数値14をグループ分けした表示データを蓄積したり、ユーザの選択に応じて波形12及び計測数値14をグループ分けした表示データを蓄積したりすることもできる。
表示データ蓄積部3は、表示データを表示処理部4に向けて送信するほか、表示処理部4によって表示画面10上に表示され、表示内容更新部6によって表示内容を更新された波形12及び計測数値14について、この更新された波形12及び計測数値14を表示画面10に表示させるための表示データを受信して蓄積することができる。
表示処理部4は、データ処理部2によって生成された表示データに基づいて、表示画面10上にウィンドウ11を表示させると共に、ウィンドウ11上に波形12及び計測数値14を表示させるものである。
表示処理部4は、具体的な機能部として、ウィンドウ表示処理部4aと、波形描画部4bと、計測数値表示処理部4cとを主な構成要素として備えている。
ウィンドウ表示処理部4aは、表示データに基づいて、表示画面10上に波形12を描画するためのウィンドウ11としての第1ウィンドウ11aを表示するほか、表示画面10上において第1ウィンドウ11aとは異なる位置に、第2ウィンドウ11bと、第3ウィンドウ11cと、第4ウィンドウ11dとを追加表示することができる。
波形描画部4bは、波形描画データに基づいて、第1ウィンドウ11a上に波形12を描画するほか、追加表示された第2ウィンドウ11b、第3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11d上に波形12を描画することができる。
計測数値表示処理部4cは、計測数値表示データに基づいて、第1ウィンドウ11a上に計測数値14を表示するほか、追加表示された第2ウィンドウ11b、3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11d上に計測数値14を表示することができる。
表示処理部4は、表示データ蓄積部3に蓄積された表示データを受信するほか、ウィンドウ11上に表示され、表示内容更新部6によって表示内容を更新された波形12及び計測数値14に関する表示データを表示データ蓄積部3に送信することができる。
操作受け付け部5は、マウスを通じたユーザ操作を受け付けて、ユーザ操作の内容を示す操作データを生成するものであり、この操作データを表示内容更新部6に送信する。
表示内容更新部6は、操作受け付け部5によって生成された操作データに基づき、操作データが示すユーザ操作の内容に応じて、表示処理部4によって表示されたウィンドウ11及び波形12を含む表示画面10での表示内容を更新するものである。
表示内容更新部6は、具体的な機能部として、被選択波形描画部6aと、追加波形描画部6bと、描画領域変更部6cとを構成要素として備えている。
被選択波形描画部6aは、表示画面10において既に表示された第1ウィンドウ11aとは異なる位置に第2ウィンドウ11bを追加表示した上で、第1ウィンドウ11a上に描画された波形12から選択された被選択波形13を第2ウィンドウ11b上に描画するものである。
追加波形描画部6bは、ウィンドウ11上において既に描画された第1波形12aと重畳する位置に第2波形12bを追加描画するものである。
描画領域変更部6cは、ウィンドウ11上に描画された波形12の時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、ウィンドウ11上に描画する波形12の領域を変更させるものである。
本実施形態では、表示データ蓄積部3が、波形描画装置1に備えられていることにより、過去の波形描画データと過去の計測数値表示データとを表示処理部4のウィンドウ11上に表示させることが可能である。そのため、表示処理部4は、データ処理部2によって生成された波形描画データに基づく波形12と、表示データ蓄積部3に蓄積された過去の波形描画データに基づく波形12とをウィンドウ11上にそれぞれ描画することができ、ユーザが、現在計測中の計測結果に基づく波形12と、過去の計測結果に基づく波形12を対比することが可能になる。
本実施形態のウィンドウ表示処理部4aは、表示画面10上に最大4ウィンドウまで表示することができるが、これに限定されることなく、波形描画装置1の表示画面10の大きさに合わせて、表示画面10上に表示可能なウィンドウ11の数量を適宜増減させても良い。
<表示画面10の表示内容>
次に、波形描画装置1の表示画面10について、図3に示す第1ウィンドウ11a及び第2ウィンドウ11bが表示された内容に基づいて説明する。
表示画面10は、ウィンドウ11及び波形12を表示する略矩形状のディスプレイからなり、波形12を描画するためのウィンドウ11を表示する左側の領域と、表示画面10の設定等を行うファンクションメニューを表示する右側の領域とから構成されている。
表示画面10上には、図3に示すように、第1ウィンドウ11aと第2ウィンドウ11bが、表示画面10長手方向に並列して表示されている。
第1ウィンドウ11a上には、表示画面10長手方向において左側の領域に複数の波形12が描画されており、右側の領域には複数の波形12に対応した計測数値14が表示されている。
波形12が描画される座標軸15は、横軸を時間軸15aとして設定し、縦軸を振幅軸15bとして設定して構成されている。座標軸15は、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形12を描画するものであって、座標軸15に描画された波形12は、時間の経過に従って変化する計測結果の様子を表したものである。
なお、図3の座標軸15のうち、時間軸15aに表示された15:41:35.400とは、15時間41分35.400秒の時刻を示すものであり、振幅軸15bに表示された+25.00とは、+25.00ボルトの電圧を示すものである。
座標軸15の上方部分には、時間軸15aの1目盛あたりの時間間隔を示す目盛間隔表示部15cと、計測結果の1秒あたりのサンプル数を示すサンプルレート表示部15dとが表示されている。
目盛間隔表示部15cは、ms/DIV単位又はs/DIV単位等で表示される。図3の第1ウィンドウ11a上の目盛間隔表示部15cでは、100ms/DIVと表示されており、1目盛あたり0.1秒の時間間隔で波形12を描画する設定であることを示す。
サンプルレート表示部15dは、ms単位又はS/s単位等で表示される。図3の第1ウィンドウ11a上のサンプルレート表示部15dでは、10ms(100S/s)と表示されており、0.01秒あたり1サンプルの計測結果で、言い換えれば1秒あたり100サンプルの計測結果で波形12を描画する設定であることを示す。
計測数値14が表示されるテーブル16は、表示画面10長手方向において左列に計測対象を表示する対象表示部16aを設定し、中央列に計測数値14の値を表示する計測数値表示処理部16bを設定し、右列に計測数値14の単位を表示する単位表示部16cを設定して構成されている。テーブル16は、計測対象となる物理量の計測結果を示す計測数値14を表示するものであって、時間の経過に従って変化する計測結果の様子を表したものである。
なお、図3のテーブル16に表示された1−1とは、計測対象となる波形を特定する番号を示すものであり、13.46Vとは、+13.46ボルトの電圧を示すものである。
本実施形態の第1ウィンドウ11a上には、複数の波形12が描画されると共に、複数の波形12に対応した計測数値14が同時表示されているため、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を評価する際の使い易さが向上する。
第2ウィンドウ11b上には、第1ウィンドウ11a上に描画された複数の波形12の中から選択された一部の被選択波形13が描画されている。
被選択波形13が描画された座標軸15では、目盛間隔表示部15cが10ms/DIVと表示されており、1目盛あたり0.01秒の時間間隔で波形12を描画する設定であることを示す。すなわち、第1ウィンドウ11a上の波形12と比較して、第2ウィンドウ11b上の被選択波形13は拡大して描画されていることになる。
第2ウィンドウ11b上の目盛間隔表示部15cの数値を第1ウィンドウ11a上の目盛間隔表示部15cの数値よりも大きく設定すれば、第2ウィンドウ11b上の被選択波形13を縮小して描画することも可能である。
ユーザ操作の一例として、被選択波形13を拡大又は縮小して再描画する操作は、表示画面10上に表示されたマウスポインタを時間軸15a又は振幅軸15b上に移動させた上で、マウスホイールを操作することによって実行することができる。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として被選択波形13を拡大又は縮小して描画する操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部6が被選択波形13を拡大又は縮小描画する処理を実行する。当該処理については公知の処理が利用可能である。
このように、第2ウィンドウ11b上に被選択波形13を拡大又は縮小して描画することによって、ユーザが選択した特定の波形同士を適宜拡大又は縮小させて対比することが可能になる。また、ユーザが容易なマウス操作によって直感的に操作することができる。
本実施形態の被選択波形13を拡大又は縮小描画するユーザ操作は、マウスホイール操作によって実行されるものであるが、これに限定されることなく、適宜マウス操作の設定を変更しても良い。
また、ユーザ操作の一例として、第2ウィンドウ11b上の座標軸15の振幅軸15bにおいて、目盛の上限値を示す目盛上限表示部15eにマウスポインタを合わせてマウスの左ボタンのクリック操作を実行することによって、振幅軸15bの目盛上限値を不図示のキーボードを用いて数値入力操作することができ、数値入力操作完了後にマウスの左ボタンのクリック操作又はキーボードのENTERキーボタン操作を実行することで、振幅軸15bの目盛上限値を変更して被選択波形13を再描画することができる。目盛の下限値を示す目盛下限表示部15fに同様のマウス操作をした場合には、振幅軸15bの目盛下限値を変更して被選択波形13を再描画することができる。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として座標軸15の振幅軸15bの目盛間隔を変更する操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部6が処理を実行する。当該処理については公知の処理が利用可能である。
このように構成されるため、ユーザが第2ウィンドウ11b上に描画された被選択波形13の振幅に合わせて適宜振幅軸15bの目盛間隔を調整して評価することができる。また、ユーザが容易なマウス操作によって直感的に操作することができる。
さらに、ユーザ操作の一例として、マウスポインタを振幅軸15b上に移動させた上で、マウスのドラッグ操作を実行することによって、所定の被選択波形13の描画位置を上下方向に移動させることができる。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として被選択波形13の描画位置を上下方向に移動する操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部6が処理を実行する。当該処理については公知の処理が利用可能である。
このように構成されるため、複数の被選択波形13同士を上下方向において並列する位置に移動させたり、重畳する位置に移動させたりすることができ、ユーザが多角的に複数の波形同士を対比することができる。また、ユーザが容易なマウス操作によって直感的に操作することができる。
<表示内容の更新(被選択波形の描画)>
次に、表示画面10について、第1ウィンドウ11aとは異なる位置に第2ウィンドウ11bを追加表示した上で、第2ウィンドウ11b上に被選択波形13を描画するユーザ操作について、図4(a)(b)に基づいて説明する。
図4(a)の表示画面10には、第1ウィンドウ11aが表示されており、第1ウィンドウ11a上には複数の波形12が描画されると共に、複数の波形12に対応した計測数値14が表示されている。
まず、複数の波形12から特定の波形12を被選択波形13として選択するユーザ操作を実行する。具体的には、計測数値14が表示されたテーブル16において、特定の波形12に対応する計測数値14が表示された位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンのクリック操作を実行することによって、特定の計測数値14がアクティブ状態となって選択される。すなわち、特定の計測数値14に対応する特定の波形12が、被選択波形13として選択されることになる。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として被選択波形13の選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部6aが被選択波形13を特定する処理を実行する。
次に、特定の波形12に対応する計測数値14を選択後、計測数値14の表示位置にマウスポインタを合わせた状態から、マウスのドラッグ操作によって計測数値14を選択した状態で移動させると、表示画面10上にナビウィンドウ20がポップアップ表示される。
ナビウィンドウ20は、第2ウィンドウ11bの表示位置の候補を示す複数の標識部21と、第1ウィンドウ11a上に、被選択波形13を描画するためのグループタブ24を作成するタブ生成部22と、被選択波形13を第1ウィンドウ11a上から消去する波形消去部23とを表示するものである。
言い換えれば、被選択波形描画部6aが、表示画面10において第2ウィンドウ11bの表示位置の候補を示す複数の標識部21を含むナビウィンドウ20をポップアップ表示する処理を実行する。
次に、ナビウィンドウ20からタブ生成部22を選択操作すると、すなわち、タブ生成部22の表示位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンのクリック操作を実行すると、第1ウィンドウ11a上に、被選択波形13を描画するためのグループタブ24が追加表示される。そして、グループタブ24の表示位置にマウスポインタを合わせた状態から、マウスのドラッグ操作によってグループタブ24を選択した状態で移動させると、再びナビウィンドウ20がポップアップ表示される。
そして、ナビウィンドウ20の再表示後、上下左右の四方向のいずれかを示す4つの標識部21から、右方向を示す標識部21の表示位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンのクリック操作を実行すると、図4(b)に示すように、第1ウィンドウ11aの右側に第2ウィンドウ11bが追加表示された画面となる。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として複数の標識部21から一の標識部21を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部6aが、指定された一の標識部21に対応した表示位置に第2ウィンドウ11bを追加表示する処理を実行する。
最後に、第2ウィンドウ11bの追加表示後、第2ウィンドウ11b上に被選択波形13が描画される。
言い換えれば、被選択波形描画部6aが、追加表示された第2ウィンドウ11b上に被選択波形13を描画する処理を実行する。
このように構成されるため、ユーザが直感的なマウス操作によって、表示画面10上において既に表示された第1ウィンドウ11aとは異なる位置に第2ウィンドウ11bを追加表示した上で、第1ウィンドウ11a上に描画された波形12から選択された被選択波形13を第2ウィンドウ11b上に描画することを実現できる。
上記のユーザ操作を繰り返すことによって、図5に示すように、表示画面10において第1ウィンドウ11aとは異なる位置に第2ウィンドウ11b、第3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11dを追加表示した上で、第1ウィンドウ11a上に描画された波形12から選択された被選択波形13を第2ウィンドウ11b、第3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11d上に描画することができる。
第2ウィンドウ11b、第3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11d上には、被選択波形13を描画するほか、被選択波形13に対応する計測数値14を表示することも可能である。
また、第2ウィンドウ11b、第3ウィンドウ11c、及び第4ウィンドウ11d上に、第1ウィンドウ11aに描画された波形12とは異なる波形12を新たに描画することも勿論可能である。
このように構成されるため、ユーザが多角的に複数の波形同士を対比することができる。
本実施形態では、表示画面10上に最大4ウィンドウまで表示可能であるため、標識部21が上下左右の四方向を示す4つの標識部21として構成されていたが、これに限定されることなく適宜変更可能であり、例えば、表示画面10上に最大9ウィンドウまで表示可能である場合には、標識部21が上下左右斜めの九方向を示す9つの標識部21として構成されていても良い。
また、本実施形態のナビウィンドウ20は、標識部21と、タブ生成部22と、波形消去部23とを表示する構成であるが、これに限定されることなく、適宜機能を追加して表示構成を変更しても良い。
<表示内容の更新(追加波形の描画)>
次に、表示画面10について、第1ウィンドウ11a及び第2ウィンドウ11bとは異なる位置に第3ウィンドウ11cを追加表示した上で、第1ウィンドウ11a上に描画された第1波形12aと、第2ウィンドウ11b上に描画された第2波形12bとを、第3ウィンドウ11c上に重畳させて描画するユーザ操作について、図6A、図6Bに基づいて説明する。
まず、第1ウィンドウ11a上の第1波形12aを選択するユーザ操作を実行する。具体的には、図6Aに示すように、第1ウィンドウ11a上の計測数値14が表示されたテーブル16において、第1波形12aに対応する計測数値14が表示された位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンのクリック操作を実行することによって、特定の計測数値14がアクティブ状態となって選択される。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として追加する第1波形12aの選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、第1波形12aを特定する処理を実行する。
次に、第1波形12aに対応する計測数値14を選択後、計測数値14の表示位置にマウスポインタを合わせた状態から、マウスのドラッグ操作によって計測数値14を選択した状態で移動させると、表示画面10上にナビウィンドウ20がポップアップ表示される。
言い換えれば、追加波形描画部6bが、表示画面10において第3ウィンドウ11cの表示位置の候補を示す複数の標識部21を含むナビウィンドウ20をポップアップ表示する処理を実行する。
次に、ナビウィンドウ20からタブ生成部22を選択操作すると、第1ウィンドウ11a上に、被選択波形13を描画するためのグループタブ24が追加表示される。そして、グループタブ24の表示位置にマウスポインタを合わせた状態から、マウスのドラッグ操作によってグループタブ24を選択した状態で移動させると、再びナビウィンドウ20がポップアップ表示される。
そして、ナビウィンドウ20の再表示後、下方向を示す標識部21の表示位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左クリック操作を実行すると、図6Bに示すように、第1ウィンドウ11a及び第2ウィンドウ11bの下側に第3ウィンドウ11cが追加表示される。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として複数の標識部21から一の標識部21を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、一の標識部21に対応した表示位置に第3ウィンドウ11cを追加表示する処理を実行する。
次に、第3ウィンドウ11cの追加表示後、第3ウィンドウ11c上に第1波形12aが描画される。言い換えれば、追加波形描画部6bが、追加表示された第3ウィンドウ11c上に第1波形12aを描画する処理を実行する。
次に、第3ウィンドウ11c上に第1波形12aを描画後、第2ウィンドウ11b上の第2波形12bを選択するユーザ操作を実行する。具体的には、第2ウィンドウ11b上の計測数値14が表示されたテーブル16において、第2波形12bに対応する計測数値14が表示された位置にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンのクリック操作を実行することによって、特定の計測数値14がアクティブ状態となって選択される。
言い換えれば、操作受け付け部5がユーザ操作として追加する第2波形12bの選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、追加する第2波形12bを特定する処理を実行する。
最後に、第2波形12bに対応する計測数値14を選択後、計測数値14の表示位置にマウスポインタを合わせた状態から、マウスのドラッグ操作によって計測数値14を選択した状態で第3ウィンドウ11c上まで移動させると、第3ウィンドウ11c上に第2波形12bが追加描画される。
ここで、第1波形12a及び第2波形12bの両方の波形を描画するときに、図6Bの表示画面10の目盛間隔表示部15cに示すように、第1波形12aと第2波形12bのそれぞれの時間軸15aにおいて1目盛あたりの時間間隔がそれぞれ異なる場合には、第1波形12aと第2波形12bのうち、一方の波形の時間軸15aと他方の波形の時間軸15aとの間で1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で、第3ウィンドウ11c上に第1波形12a及び第2波形12bが重畳して描画されることになる。
言い換えれば、追加波形描画部6bが、第1ウィンドウ11a上に描画された第1波形12aと、第2ウィンドウ11b上に描画された第2波形12bのうち、一方の波形の時間軸15aと他方の波形の時間軸15aとの間で1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で、第1波形12aと第2波形12bを第3ウィンドウ11c上に描画する処理を実行する。
本実施形態の場合には、第1波形12aの時間軸15aに合わせて第3ウィンドウ11c上に第1波形12a及び第2波形12bが描画されているが、これに限定されることなく、第2波形12bの時間軸15aに合わせて第3ウィンドウ11c上に描画されても良いし、ユーザのマウス操作によって、第1波形12aと第2波形12bのうち、一方の波形の時間軸15aをユーザ側で選定する構成としても良い。
<表示内容の更新(描画領域の変更)>
次に、表示画面10について、ウィンドウ11を表示した上で、ウィンドウ11上に描画された第1波形と第2波形をいわゆるリアルタイムで描画する更新処理について、図7(a)(b)に基づいて説明する。
図7(a)の表示画面10には、ウィンドウ11が表示されており、ウィンドウ11上には第1波形12a及び第2波形12bが重畳して描画されると共に、第1波形12a及び第2波形12bに対応した計測数値14がそれぞれ表示されている。
図7(b)の表示画面10は、図7(a)の表示画面10の状態から時刻を所定の秒数だけ進めた状態を示す画面であって、時間軸15aの原点として設定される時刻を示す数値が変更されるのに伴って、第1波形12a及び第2波形12bの双方においてウィンドウ11上に描画する波形領域が変更されている。
このように、第1波形12a及び第2波形12bの双方の時間軸15aの原点として設定される時刻を進めながら、第1波形12a及び第2波形12bにおいてウィンドウ11上に描画する領域を変更させる更新処理が、描画領域変更部6cによって実行されている。
従って、ウィンドウ11上に複数の波形12をいわゆるリアルタイムで描画することができるため、ユーザが、現在計測中の計測対象となる計測結果の経時変化を示す波形12同士を重畳させて対比することができるようになる。
また、図7(a)(b)に示すように、ウィンドウ11上には第1波形12a及び第2波形12bとそれぞれ連結された符号部30が表示されている。
符号部30は、波形12を識別するための符号であって、波形12と連結線31を介して連結されている。
符号部30は、波形12の描画領域が時刻の経過と共に変更する際に、符号部30の表示位置を保持しながら連結線31を波形12の描画領域の変更に追従させることによって、常に波形12と連結した状態を保持する構成となっている。
言い換えれば、描画領域変更部6cが、波形12の描画領域を変更する際に、符号部30の位置を保持しながら連結線31を波形12の描画領域の変更に追従させることにより、連結線31によって符号部30と波形12とが連結した状態を保持する更新処理を実行する。
符号部30と波形12が連結された状態を詳しく説明すると、符号部30の左側端部と、波形12の右側の延出端部とが連結線31によって連結されており、連結線31が、波形12の描画領域の変更に伴い、符号部30と連結された部分を支点として、符号部30と波形12の間で上下に移動する状態になる。
このように構成されるため、ユーザが、波形12の描画領域が時刻の経過と共に変更する場合であっても、保持された符号部30を確認して波形12を特定できると共に、符号部30を容易にマウス操作で選択することができる。
なお、描画された複数の波形12同士を重畳位置から並列位置に移動するためのユーザ操作の一例として、符号部30上にマウスポインタを移動させた状態から、マウスのドラッグ操作によって符号部30を上下に移動させることによって、波形12の描画位置を上下方向に移動させることができる。そのため、ユーザが容易なマウス操作によって直感的に操作することができる。
<表示画面10の別表示内容>
次に、波形描画装置1と不図示のセンサの接続状態を表示した表示画面10を図8に基づいて説明する。
図8の表示画面10には、別の表示内容として、接続表示ウィンドウ40が表示されている。接続表示ウィンドウ40上には、波形描画装置1を示す装置表示部41と、不図示のセンサを示す複数のセンサ表示部42とが表示されている。
なお、ウィンドウ11及び波形12を表示する表示画面10から、ファンクションメニューの設定操作等を行うことによって、接続表示ウィンドウ40を表示する画面に切り替えることができる。
波形描画装置1に不図示のセンサが接続されることによって、接続表示ウィンドウ40上にセンサ表示部42が追加表示される構成となっている。
装置表示部41とセンサ表示部42は、接続線43を介して連結されており、それぞれの表示位置にマウスポインタを合わせた状態からマウスのドラッグ操作を実行することによって、接続表示ウィンドウ40上を移動させることができる。このとき、装置表示部41及びセンサ表示部42の移動に追従して接続線43が移動することになる。
言い換えれば、表示内容更新部6が、波形描画装置1に不図示のセンサが接続されることによって接続表示ウィンドウ40上にセンサ表示部42を表示する処理を実行する。そして、操作受け付け部5がユーザ操作として装置表示部41及びセンサ表示部42を移動させる操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部6が、接続線43を追従させた状態で装置表示部41及びセンサ表示部42を移動する処理を実行する。
なお、接続表示ウィンドウ40上には、装置表示部41及びセンサ表示部42を接続表示ウィンドウ40から消去するための装置消去部44が表示されている。
このように構成されているため、図8に示すように、接続表示ウィンドウ40上に世界地図を示すイラストを表示した上で、波形描画装置1を設置した場所に装置表示部41を移動すると共に、不図示のセンサを設置した場所にセンサ表示部42を移動することによって、接続状態の可視化を実現することができる。
なお、接続表示ウィンドウ40上に表示される背景は、世界地図のイラストに限定されることなく、日本地図、東京都の地図、建物内の地図のイラスト等に適宜変更することができる。
<波形描画プログラム>
次に、波形描画装置1に読み取られる波形描画プログラムについて、図9に基づいて説明する。図9は、本発明に係る波形描画プログラムの実行プロセスのうち、表示画面10のウィンドウ11上に波形12を描画するプロセスを示す図である。
本実施形態に係る波形描画プログラムは、波形描画装置1の機能的な構成要素として上述したデータ処理部2と、表示データ蓄積部3と、表示処理部4と、操作受け付け部5と、表示内容更新部6とを実現させるために各種プログラムを集約させたユーティリティプログラムであって、波形描画装置1に読み取られるプログラムである。
図9に示す波形描画プロセスでは、まず、波形描画装置1のデータ処理部2が、不図示のセンサから計測対象の計測結果を示す計測データを受信するステップ(ST1)から始まり、次に、データ処理部2が、この計測データに基づいて計測結果の経時変化を示す波形12と、計測結果を示す計測数値14とを表示画面10上に表示させるための表示データを生成するステップ(ST2)に進む。
次に、表示処理部4が、この表示データに基づいて、表示画面10上にウィンドウ11を表示させると共に、ウィンドウ11上に波形12及び計測数値14を表示させる波形描画ステップ(ST3)に進む。
次に、表示画面10のウィンドウ11上に波形12及び計測数値14を描画した後、操作受け付け部5が、マウスを通じたユーザ操作が実行されるか否か判定する(ST4)。
次に、マウスを通じたユーザ操作が実行される場合(Yesの場合)、操作受け付け部5が、マウスを通じたユーザ操作を受け付けて、ユーザ操作の内容を示す操作データを生成する操作受け付けステップ(ST5)に進む。
次に、表示内容更新部6が、この操作データに基づき、操作データが示すユーザ操作の内容に応じて、ウィンドウ11及び波形12を含む表示画面10での表示内容を更新する表示内容更新ステップ(ST6)に進む。
そして、表示内容更新部6によって表示内容が更新された後、波形描画プロセスを終了する。一方、ステップST4で、マウスを通じたユーザ操作が実行されない場合(Noの場合)においても波形描画プロセスを終了する。
次に、波形描画プログラムの実行プロセスのうち、表示内容更新ステップ(ST6)について、図10に基づいて詳しく説明する。図10は、ウィンドウ11及び波形12を含む表示画面での表示内容を更新する表示内容更新ステップの詳細を示す図である。
図10に示す表示内容更新ステップでは、被選択波形描画ステップ(ST7)と、追加波形描画ステップ(ST8)と、描画領域変更ステップ(ST9)とが含まれる。
被選択波形描画ステップ(ST7)は、被選択波形描画部6aが、表示画面10において既に表示されたウィンドウ11としての第1ウィンドウ11aとは異なる位置に第2ウィンドウ11bを追加表示した上で、第1ウィンドウ11a上に描画された波形12から選択された被選択波形13を第2ウィンドウ11b上に描画するステップである。
具体的には、まず、操作受け付け部5がユーザ操作として被選択波形13の選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部6aが被選択波形13を特定する工程(ST7−1)から始まり、次に、被選択波形描画部6aが、表示画面10における第2ウィンドウ11bの表示位置の候補を示す複数の標識部21を含むナビウィンドウ20をポップアップ表示する工程(ST7−2)に進む。
次に、操作受け付け部5がユーザ操作として複数の標識部21から一の標識部21を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部6aが指定された一の標識部21に対応した表示位置に第2ウィンドウ11bを追加表示する工程(ST7−3)に進む。
次に、被選択波形描画部6aが、追加表示された第2ウィンドウ11b上に被選択波形13を描画する工程(ST7−4)に進み、被選択波形描画部ステップを終了する。
追加波形描画ステップ(ST8)は、追加波形描画部6bが、第1ウィンドウ11a上に描画された第1波形12aと、第2ウィンドウ11b上に描画された第2波形12bとを、第3ウィンドウ11c上に重畳させて追加描画するステップである。
具体的には、まず、操作受け付け部5がユーザ操作として追加する第1波形12aの選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、第1波形12aを特定する工程(ST8−1)から始まり、次に、追加波形描画部6bが、表示画面10における第3ウィンドウ11cの表示位置の候補を示す複数の標識部21を含むナビウィンドウ20をポップアップ表示する工程(ST8−2)に進む。
次に、操作受け付け部5がユーザ操作として複数の標識部21から一の標識部21を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、一の標識部21に対応した表示位置に第3ウィンドウ11cを追加表示し(ST8−3)、追加表示された第3ウィンドウ11c上に第1波形12aを描画する工程(ST8−4)に進む。
次に、操作受け付け部5がユーザ操作として追加する第2波形12bの選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、追加波形描画部6bが、追加する第2波形12bを特定する処理を実行する工程(ST8−5)に進む。
最後に、追加波形描画部6bが、第1波形12aと第2波形12bのそれぞれの時間軸15aにおいて1目盛あたりの時間間隔がそれぞれ異なる場合には、第1波形12aと、第2波形12bのうち、一方の波形の時間軸15aと他方の波形の時間軸15aとの間で1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で(ST8−6)、第3ウィンドウ11c上に第2波形12bを追加描画する処理を実行する(ST8−7)。
上記工程後、追加波形描画ステップを終了する。
描画領域変更ステップ(ST9)は、描画領域変更部6cが、ウィンドウ11上に描画された波形12の時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、ウィンドウ11上に描画する波形12の領域を変更させるステップである。
具体的には、まず、描画領域変更部6cが、ウィンドウ11上に描画された第1波形12a及び第2波形12bの双方の時間軸15aの原点として設定される時刻を進める工程(ST9−1)に進み、次に、ウィンドウ11上に描画する第1波形12a及び第2波形12bの領域を変更させる工程(ST9−2)に進む。
次に、描画領域変更部6cが、第1波形12a及び第2波形12bの描画領域を変更する際に、符号部30の位置を保持しながら連結線31を波形12の描画領域の変更に追従させることにより、連結線31によって符号部30と波形12とが連結した状態を保持する工程(ST9−3)に進み、描画領域変更ステップを終了する。
上記の波形描画プログラムの構成により、表示画面10に複数のウィンドウ11を表示してこれらウィンドウ11上に波形12をそれぞれ描画することで、複数の波形を12を同時に対比可能であって、さらに、マウスを通じたユーザの直感的な操作に基づいて、ウィンドウ11及び波形12を含む表示内容を更新する処理を、波形描画装置1が実行可能な波形描画プログラムを提供できる。
<表示内容の更新(被選択波形の描画)の変形例>
次に、図4に示す更新内容の変形例として、表示画面110について、第1ウィンドウ111aとは異なる位置に第2ウィンドウ111bを追加表示し、第2ウィンドウ111b上に被選択波形113を描画するユーザ操作について、図11(a)(b)に基づいて説明する。
変形例では、図4に示す更新内容と比較して、被選択波形の描画処理を簡略化させて、ユーザー操作を簡便にしたことを特徴とする。
なお、以下の説明において、特徴の差異を明確にするため、図4に示す更新内容と重複する内容については説明を省略する。以下同様とする。
図11(a)の表示画面110には、第1ウィンドウ111aが表示されており、第1ウィンドウ111a上には複数の波形112が描画されると共に、複数の波形112に対応した計測数値114が表示されている。
以下、被選択波形の描画処理のみ説明する。
まず、図2に示す操作受け付け部105がユーザ操作として被選択波形113の選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部106aが被選択波形113を特定する処理を実行する。
次に、被選択波形描画部106aが、表示画面110における第2ウィンドウ111bの表示位置の候補を示す複数の標識部121を含むナビウィンドウ120をポップアップ表示する処理を実行する。
ここで、ナビウィンドウ120は、第2ウィンドウ111bの表示位置の候補を示す複数の標識部121と、第1ウィンドウ111a上に、被選択波形113を描画するための不図示のグループタブを作成するタブ生成部122と、被選択波形113を第1ウィンドウ111a上から消去する波形消去部123とを表示するものである。
標識部121は、被選択波形113を描画するためのグループタブを作成し、かつ、第2ウィンドウ111bの表示位置の候補を示す機能を備えている。言い換えれば、図4に示す標識部21とタブ生成部22の両方の機能を備えて構成されている。
次に、操作受け付け部105がユーザ操作として複数の標識部121から一の標識部121を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、被選択波形描画部106aが、指定された一の標識部121に対応した表示位置に第2ウィンドウ111bを追加表示する処理を実行する。
最後に、被選択波形描画部106aが、追加表示された第2ウィンドウ111b上に被選択波形113を描画する処理を実行する。
このように構成されるため、ユーザ操作として、図4に示す更新内容と比較して、ナビウィンドウ120から一の標識部121を指定することで、グループタブを生成する手順を要せずに直接的に第2ウィンドウ111b上に被選択波形113を描画することができる。
詳しく言うと、図4に示す更新内容の場合には、ナビウィンドウ20から一度タブ生成部22を選択操作して、被選択波形13を描画するためのグループタブ24を作成する必要があり、そして、再度ナビウィンドウ20から一の標識部21を指定する必要があるたため、ユーザ操作の手順が2回必要である。
一方で、図11に示す更新内容の場合には、ナビウィンドウ120から一の標識部121を指定することで、被選択波形13を描画するためのグループタブを第2ウィンドウ11bの候補位置に直接描画することができ、ユーザ操作の手順が1回で済むことになる。
<その他の表示内容の更新>
次に、表示画面110について、第1波形112aが描画された第1ウィンドウ111a上に、第2波形112bが描画された第2ウィンドウ111bを集約させるユーザ操作について、図12に基づいて説明する。
以下、表示内容の更新処理のみ説明する。
まず、図2に示す操作受け付け部105がユーザ操作として第2ウィンドウ111bの選択操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部106が第2ウィンドウ111bを特定する処理を実行する。
次に、表示内容更新部106が、表示画面110における第2ウィンドウ111bの表示位置(集約位置)の候補を示す複数の標識部124を含むナビウィンドウ120をポップアップ表示する処理を実行する。
最後に、操作受け付け部5がユーザ操作として複数の標識部124から一の標識部124を指定する指定操作を受け付けて生成した操作データに基づいて、表示内容更新部106が、指定された一の標識部124に対応した表示位置に第2ウィンドウ11bを第2波形112bと共に集約する処理を実行する。
このように構成されるため、ユーザの直感的な操作によって、表示画面110上に表示された複数のウィンドウを1つのウィンドウ上に集約させることを実現できる。
なお、上記の例では、表示画面110上に表示された複数のウィンドウから、第2ウィンドウ111bを選択して第1ウィンドウ111a上に集約させているが、適宜変更可能である。
例えば、第2ウィンドウ111b上に複数の第2波形112bが描画されていた場合に、複数の第2波形112bから、特定の第2波形112bのみを選択して第1ウィンドウ上に集約させる更新処理も実現可能である。
以上、上記の波形描画装置1では、波形描画装置1が読み取り可能な記録媒体に波形描画プログラムが記憶されており、波形描画装置1がこの波形描画プログラムを読み出して実行することによって処理が実行される。ここで波形描画装置1が読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、この波形描画プログラムを通信回線によって波形描画装置1に配信し、この配信を受けた波形描画装置1が当該プログラムを実行するように構成しても良い。
また、上記の波形描画装置1は、図1に示すハードウェア構成要素を備えてなるが、これに限定されることなく、例えば、表示装置に相当する表示画面10、110や、入力装置に相当するポインティングデバイス等を必ずしも備えた構成としなくても良い。
本実施形態では、主として本発明に係る波形描画装置及び波形描画プログラムに関して説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、ウィンドウ11、波形12、及び計測数値14を表示させる表示画面10のデザイン、配置レイアウトについて、またユーザ操作としてのマウス操作について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1 波形描画装置
2 データ処理部
3 表示データ蓄積部
4 表示処理部
4a ウィンドウ表示処理部
4b 波形描画部
4c 計測数値表示処理部
5、105 操作受け付け部
6、106 表示内容更新部
6a、106a 被選択波形描画部
6b 追加波形描画部
6c 描画領域変更部
10、110 表示画面
11、111 ウィンドウ
11a、111a 第1ウィンドウ
11b、111b 第2ウィンドウ
11c 第3ウィンドウ
11d 第4ウィンドウ
12、112 波形
12a、112a 第1波形
12b、112b 第2波形
13、113 被選択波形
14、114 計測数値
15 座標軸
15a 時間軸
15b 振幅軸
15c 目盛間隔表示部
15d サンプルレート表示部
15e 目盛上限表示部
15f 目盛下限表示部
16 テーブル
16a 対象表示部
16b 計測数値表示処理部
16c 単位表示部
20、120 ナビウィンドウ
21、121、124 標識部
22、122 タブ生成部
23、123 波形消去部
24 グループタブ
30 符号
31 連結線
40 接続表示ウィンドウ
41 装置表示部
42 センサ表示部
43 接続線
44 装置消去部

Claims (8)

  1. 表示画面にウィンドウを表示した上で、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形を前記ウィンドウ上に描画する波形描画装置であって、
    該波形描画装置に接続されたポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けて、該ユーザ操作の内容を示す操作データを生成する操作受け付け部と、
    該操作受け付け部によって生成された前記操作データに基づき、該操作データが示す前記ユーザ操作の内容に応じて、前記ウィンドウ及び前記波形を含む前記表示画面での表示内容を更新する表示内容更新部と、を備え、
    該表示内容更新部は、前記表示画面において既に表示された前記ウィンドウとしての第1ウィンドウとは異なる位置に前記ウィンドウとしての第2ウィンドウを追加表示した上で、前記第1ウィンドウ上に描画された前記波形から選択された被選択波形を前記第2ウィンドウ上に描画する被選択波形描画部を有し、
    該被選択波形描画部は、
    前記操作受け付け部が前記ユーザ操作として前記被選択波形の選択操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、前記被選択波形を特定し、
    前記表示画面における前記第2ウィンドウの表示位置の候補を示す複数の標識を表示し、
    前記操作受け付け部が前記ユーザ操作として前記複数の標識から一の標識を指定する指定操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、指定された前記一の標識に対応した前記表示位置に前記第2ウィンドウを追加表示し、
    追加表示された前記第2ウィンドウ上に前記被選択波形を描画することを特徴とする波形描画装置。
  2. 前記被選択波形描画部は、前記表示画面において既に表示された前記第1ウィンドウとは異なる位置に、前記ウィンドウとしての前記第2ウィンドウと、第3ウィンドウと、第4ウィンドウとをそれぞれ追加表示した上で、前記被選択波形を前記第2ウィンドウ上と、前記第3ウィンドウ上と、前記第4ウィンドウ上とにそれぞれ描画することを特徴とする請求項1に記載の波形描画装置。
  3. 前記被選択波形描画部は、前記第1ウィンドウ上に描画された複数の前記波形のうち、一部の前記波形を前記被選択波形として前記第2ウィンドウ上に描画することを特徴とする請求項1又は2に記載の波形描画装置。
  4. 前記表示内容更新部は、前記ウィンドウ上において既に描画された前記波形としての第1波形と重畳する位置に前記波形としての第2波形を追加描画する追加波形描画部を有し、
    該追加波形描画部は、
    前記ウィンドウ上に描画された前記第1波形と前記第2波形のうち、一方の波形の時間軸と他方の波形の時間軸との間で1目盛あたりの時間間隔を揃えた上で前記第1波形と前記第2波形を描画することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の波形描画装置。
  5. 前記追加波形描画部は、前記ウィンドウ上において前記第1波形と重畳する位置に前記第2波形を追加描画する際に、前記第1波形及び前記第2波形の双方の前記時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、前記双方のそれぞれにおいて前記ウィンドウに描画する領域を変更させることを特徴とする請求項4に記載の波形描画装置。
  6. 前記波形を識別するための符号、及び該符号と前記波形を連結する連結線を前記波形と共に前記ウィンドウ上に表示する表示処理部を備え、
    前記表示内容更新部は、前記波形の前記時間軸の原点として設定される時刻を進めながら、前記波形において前記ウィンドウに描画する領域を変更させる描画領域変更部を有し、
    該描画領域変更部は、
    前記領域を変更する際に、前記符号の位置を保持しながら前記連結線を前記領域の変更に追従させることにより、前記連結線によって前記符号と前記波形とが連結した状態を保持することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の波形描画装置。
  7. 前記波形と、前記計測結果を示す計測数値とを前記ウィンドウ上に同時表示する表示処理部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の波形描画装置。
  8. 表示画面にウィンドウを表示した上で、計測対象となる物理量の計測結果の経時変化を示す波形を前記ウィンドウ上に描画し、コンピュータに読み取られる波形描画プログラムであって、
    前記コンピュータが、該コンピュータに接続されたポインティングデバイスを通じたユーザ操作を受け付けて、該ユーザ操作の内容を示す操作データを生成する操作受け付けステップと、
    前記コンピュータが、前記操作受け付けステップによって生成された前記操作データに基づき、該操作データが示す前記ユーザ操作の内容に応じて、前記ウィンドウ及び前記波形を含む前記表示画面での表示内容を更新する表示内容更新ステップと、を備え、
    該表示内容更新ステップでは、前記表示画面に既に表示された前記ウィンドウとしての第1ウィンドウとは異なる位置に前記ウィンドウとしての第2ウィンドウを追加表示した上で、前記第1ウィンドウ上に描画された前記波形から選択された被選択波形を前記第2ウィンドウ上に描画するステップを、前記コンピュータが実行する被選択波形描画ステップを備え、
    該被選択波形描画ステップでは、
    前記操作受け付けステップが前記ユーザ操作として前記被選択波形の選択操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、前記被選択波形を特定する工程と、
    前記表示画面における前記第2ウィンドウの表示位置の候補を示す複数の標識を表示する工程と、
    前記操作受け付けステップが前記ユーザ操作として前記複数の標識から一の標識を指定する指定操作を受け付けて生成した前記操作データに基づいて、指定された前記一の標識に対応した前記表示位置に前記第2ウィンドウを追加表示する工程と、
    追加表示された前記第2ウィンドウ上に前記被選択波形を描画する工程と、を前記コンピュータが実行することを特徴とする波形描画プログラム。
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