JP6164362B2 - 乳房検査用画像撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体から放射される消滅放射線のペアを検出して、被検体内の放射性薬剤分布のイメージングを行う乳房検査用画像撮影装置に係り、特に、がん検診用の乳房検査用画像撮影装置に関する。
医療機関には、放射性薬剤の分布をイメージングする放射線断層撮影装置が配備されている。この様な放射線断層撮影装置の具体的な構成について説明する。従来の放射線断層撮影装置は、放射線を検出する放射線検出器が円環状に並んで構成される検出器リングが備えられている。この検出器リングは、被検体内の放射性薬剤から照射される互いに反対方向となっている一対の放射線(消滅放射線のペア)を検出する(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
この様な放射線断層撮影装置の一種として、乳房検査用の放射線断層撮影装置がある。この乳房検査用画像撮影装置について具体的に説明する。図14は、従来の乳房検査用画像撮影装置について説明する図である。従来の乳房検査用画像撮影装置51では、検査に際し、被検体Mの乳房Bの片側が検出器リング62に導入される。この状態で、検出器リング62は、被検体Mから照射される消滅放射線のペアを検出する。
検出器リング62は、乳房Bから発せられた消滅放射線のペアの発生源を特定して、この位置情報を基に放射性薬剤の分布が生成される。放射性薬剤は、正常組織と比べがん組織により多く集積する性質があるので、放射性薬剤の分布図を診断すれば、乳がんの検診が行える。
特開2012−10772号公報 特開2008−99930号公報
しかしながら、従来構成の乳房検査用画像撮影装置は、以下のような問題点がある。
すなわち、従来装置によれば、被検体の乳房が乳房検査用画像撮影装置からはみ出してしまうことがある。
被検体の乳房の大きさは様々である。従来構成の装置では、被検体の乳房が大きいと、乳房の先端が検出器リング62から突き出してしまうことがある。すると、この突き出た乳房の一部については、放射性薬剤のイメージングを行うことができない。したがって従来装置では、乳房の先端にあるガン組織を発見することができない場合がある。
このように、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させるようにしなければ、乳房全体を確実に撮影することができないのである。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、乳房全体を確実に撮影することができる乳房検査用画像撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る乳房検査用画像撮影装置は、(A)放射線を検出する放射線検出器が弧状に配列されて構成される貫通孔が被検体の薬剤分布をイメージングするときの撮影視野となっている検出器リングと、検出器リングに乳房を挿入する以前から検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に設けられているとともに、被検体の乳房の先端部が当接する当たり面を有する支持体とを備え、支持体の当たり面が視野下端を含めた撮影視野内に位置していることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させることができる。すなわち、本発明に係る乳房検査用画像撮影装置は、検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に支持体を有している。検出器リングに導入された乳房の先端部は、この支持体に阻まれて検出器リング外に突き出ることができず、撮影視野内に位置する支持体の当たり面に当接する。本発明によれば、乳房の先端は撮影視野外に突き出ることがなく、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させることができる。
また、上述の乳房検査用画像撮影装置において、(B)支持体を支持するとともに撮影視野外に配置されるとともに検出器リングの開口を閉塞する閉塞部材を備え、支持体は閉塞部材に対し着脱可能となっていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置をより具体的にしたものとなっている。支持体は閉塞部材に対し着脱可能となっていれば、ファントムを用いたメンテナンスを行うときに有利である。この様なファントムは、使用時に先端を撮影視野外に突き出させる必要があり、支持体はそのときに邪魔となる。支持体を取り外せば、検出器リング内に導入されるファントムが撮影視野外に配置されるとともに検出器リングの開口を閉塞する閉塞部材と当接することになる。したがって、上述の構成によればより容易にメンテナンスを行うことができる乳房検査用画像撮影装置が提供できる。
また、上述の乳房検査用画像撮影装置において、(C)閉塞部材には乳房を挿入する側の開口から検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置をより具体的にしたものとなっている。閉塞部材に乳房を挿入する側の開口から検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられていれば、閉塞部材に当接されるファントムの位置決めを行うことが可能である。検出器リングにファントムを導入するときには、ファントムを所定の位置に置く必要がある。さもなければ、ファントムから放射される放射線を検出器リングで検出しようとしても、検出結果がファントムの位置によって変化してしまう。ファントムを用いて測定したいのはむしろ検出器リングの経時変化であることからすると、検出器リングに導入されるファントムはいつも決まった位置に置く必要があるわけである。上述の構成によれば、閉塞部材がファントムの位置決めをするジグの役割を担っているので、ファントムの位置決めを容易に行うことができる。
また、上述の乳房検査用画像撮影装置において、検出器リングの内壁を覆うとともに、被検体の乳房の側部が当接する当たり面を有する円筒形の円筒部材を有し、円筒部材の当たり面が撮影視野内に位置していればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置をより具体的にしたものとなっている。検出器リングの内壁を覆う円筒形の円筒部材における乳房の側部が当接する当たり面が撮影視野内に位置していれば、検出器リングに導入された乳房の側部は、この円筒部材に阻まれて検出器リングに接近することができず、撮影視野内に位置する当たり面に当接する。本発明によれば、乳房の側部は撮影視野外となっている検出器リングの内壁周りにふくれ出ることがなく、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させることができる。
また、上述の乳房検査用画像撮影装置において、検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口が支持体に対し鉛直上向きに位置していればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置をより具体的にしたものとなっている。検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口が支持体に対し鉛直上向きに位置していれば、乳房は、検出器リングの上部から導入されることになる。検出器リング内部の乳房は自重により垂れ下がろうとするので、乳房は確実に検出器リングの奥深くまで導入されることになるわけである。本発明によれば、この様な状況にあっても、支持体の存在により、乳房の先端が検出器リングの下側から突き出てしまうことがなく、乳房の全体が撮影視野に留まる。
本明細書は、上述のような支持体を設けない構成についての発明も開示している。
すなわち、本発明に係る乳房検査用画像撮影装置は、(A)放射線を検出する放射線検出器が弧状に配列されて構成される貫通孔が被検体の薬剤分布をイメージングするときの撮影視野となっている検出器リングと、(B検出器リングに乳房を挿入する以前から検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に設けられているとともに検出器リングの開口を閉塞する閉塞部材を備え、(C)閉塞部材には被検体の乳房の先端部が当接する当たり面と、乳房を挿入する側の開口から検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられており、当たり面が視野下端を含めた撮影視野内に位置しているように構成してもよい。
[作用・効果]上述の構成によれば、閉塞部材に乳房を挿入する側の開口から検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられていれば、閉塞部材に当接されるファントムの位置決めを行うことが可能である。検出器リングにファントムを導入するときには、ファントムを所定の位置に置く必要がある。さもなければ、ファントムから放射される放射線を検出器リングで検出しようとしても、検出結果がファントムの位置によって変化してしまう。ファントムを用いて測定したいのはむしろ検出器リングの経時変化であることからすると、検出器リングに導入されるファントムはいつも決まった位置に置く必要があるわけである。上述の構成によれば、閉塞部材がファントムの位置決めをするジグの役割を担っているので、ファントムの位置決めを容易に行うことができる。
本発明によれば、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させることができる。すなわち、本発明に係る乳房検査用画像撮影装置は、検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に位置する支持体が有する乳房の当たり面が撮影視野内に位置している。検出器リングに導入された乳房の先端部は、この支持体に阻まれて検出器リング外に突き出ることができず、撮影視野内に位置する当たり面に当接する。本発明によれば、乳房の先端は撮影視野外に突き出ることがなく、検出器リング内に導入される乳房を確実に装置の撮影視野に位置させることができる。
実施例1に係る乳房検査用画像撮影装置の全体構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る検出器リングを説明する平面図である。 実施例1に係る放射線検出器を説明する斜視図である。 実施例1に係る支持体を説明する斜視図である。 実施例1に係るカバーを説明する分解斜視図である。 実施例1に係るカバーと支持体との位置関係を説明する断面図である。 実施例1に係る撮影視野を説明する断面図である。 実施例1に係る撮影視野を説明する断面図である。 実施例1に係る撮影視野を説明する断面図である。 実施例1に係るカバーに乳房が導入される様子を説明する模式図である。 実施例1に係るカバーにファントムが導入される様子を説明する模式図である。 実施例1に係るファントムについて説明する斜視図である。 本発明の1変形例について説明する断面図である。 従来構成の装置について説明する模式図である。
以降、実施例を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。
以下、本発明に係る放射線断層撮影装置の実施例について図面を参照しながら説明する。実施例1におけるγ線は本発明の放射線の一例である。なお、実施例1の構成は、乳房検査用画像診断装置となっている。すなわち、実施例1の放射線断層撮影装置は、乳房Bに分布する放射性薬剤のイメージングを行って断層画像を生成するPET(Positron Emission Tomography)装置の一種である。そして、実施例1の装置は、被検体Mの右乳房と左乳房とを片側ずつ2回に分けて撮影する構成となっている。
図1は、実施例1に係る放射線断層撮影装置の具体的構成を説明する機能ブロック図である。実施例1に係る放射線断層撮影装置9は、被検体Mの乳房Bをz方向から導入させる開口部を備え底面が閉塞した円筒形状となっているカバー17と、カバー17の円筒部を包囲するように設けられたリング状の検出器リング12とを備えている。検出器リング12に設けられた開口部は、z方向に伸びた円筒形(正確には、正多角柱)となっている。したがって、検出器リング12自身もz方向に伸びている。なお、検出器リング12における放射線を検出する放射線検出器1が弧状に配列されて構成される貫通孔が被検体Mの薬剤分布をイメージングするときの撮影視野となっている。z方向は、検出器リング12の中心軸の伸びる方向に沿っている。検出器リング12は、放射線を検出する後述の放射線検出器が弧状に配列されて構成される。天板10,検出器リング12,遮蔽プレート13,およびカバー17は、支持台38に支持されている。
天板10は、腹ばいの状態となった被検体Mを載置する目的で設けられている。天板10には、被検体Mの乳房Bを挿通する穴がz方向に貫通するように設けられており、乳房Bは、この穴を通じて乳房Bをカバー17の内部に導入される。カバー17の開口部は、鉛直上向きに設けられており、乳房Bは、この開口部に鉛直下向きの方向から導入されることになる。検出器リング12が有する貫通孔のうち被検体Mの乳房Bを挿入する側の開口は、後述の支持体14に対し鉛直上向きに位置している。
遮蔽プレート13は、タングステンや鉛等で構成される(図1参照)。放射性薬剤は、被検体Mの乳房B以外の部分にも存在するので、そこからも消滅γ線ペアが発生している。この様な関心部位以外から発生する消滅γ線ペアが検出器リング12に入射すると、断層画像撮影の邪魔となる。そこで、検出器リング12のz方向における被検体Mに近い側の一端を覆うようにリング状でγ線を吸収する遮蔽プレート13が設けられているのである。遮蔽プレート13は、天板10と検出器リング12とに挟まれる位置に配置されている。
検出器リング12の構成について説明する。検出器リング12は、例えば10個の放射線検出器1がz方向(中心軸方向)に垂直な平面上の仮想円に配列されることで、1つの単位リング12aが形成される。この単位リング12aがz方向に例えば3個配列されて検出器リング12が構成される(具体的には、図2参照)。
放射線検出器1の構成について簡単に説明する。図3は、実施例1に係る放射線検出器の構成を説明する斜視図である。放射線検出器1は、図3に示すように放射線を光に変換するシンチレータ2と、光を検出する光電子増倍管から構成される光検出器3とを備えている。そして、シンチレータ2と光検出器3との介在する位置には、光を授受するライトガイド4が備えられている。
シンチレータ2は、シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されている。シンチレータ結晶は、Ceが拡散したLu2(1−X)2XSiO(以下、LYSOとよぶ)によって構成されている。そして、光検出器3は、どのシンチレータ結晶が光を発したかという光の発生位置を特定することができるようになっているとともに、光の強度や、光の発生した時刻をも特定することができる。また、実施例1の構成のシンチレータ2は、採用しうる態様の例示にすぎない。したがって、本発明の構成は、これに限られるものではない。
同時計数部21(図1参照)には、検出器リング12から出力された検出信号が送られてきている。検出器リング12に同時に入射した2つのγ線は、被検体内の放射性薬剤に起因する消滅γ線ペアである。同時計数部21は、検出器リング12を構成するシンチレータ結晶のうちの2つの組み合わせ毎に消滅γ線ペアが検出された回数をカウントし、この結果を断層画像生成部22に送出する。同時計数部21による検出信号の同時性の判断は、クロックによって検出信号に付与された時刻情報が用いられる。同時計数部21に送出される検出信号は、被検体Mに投薬された放射性薬剤に由来する放射線の検出結果を示すものである。
同時計数部21は、同時計数の結果に係るデータを断層画像生成部22に送出する。断層画像生成部22は、このデータに基づいて検出器リング12の内部に位置する撮影視野における放射性薬剤の分布をイメージングして断層画像を生成する。
図4は、本発明に係る支持体14の構成を説明している。支持体14は、カバー17の開口部に設けられる円板状の部材であり、厚み方向をz方向と一致させた状態で、カバー17の底面に敷かれる部材である。この支持体14は、カバー17内部に導入される被検体Mの乳房Bの先端が当接する部材でもある。支持体14の有する面のうち乳房Bが当接するものを当たり面14aと呼ぶことにする。このように、支持体14は、検出器リング12が有する貫通孔のうち被検体Mの乳房Bを挿入する側の開口とは反対側の開口に位置するとともに、被検体Mの乳房Bの先端部が当接する当たり面14aを有する。なお、支持体14は後述の閉塞部材15に対し着脱可能となっている。もっとも、被検体Mの乳房Bは、様々な大きさや形がある。したがって、乳房Bが小さい場合は、乳房Bが支持体14に当接しないこともある。
図5は、本発明に係るカバー17の構成を説明する分解斜視図となっている。カバー17は、被検体Mの乳房Bが検出器リング12に直接に当接することがないように設けられた乳房Bを保護する部材であり、検出器リング12の開口に配置される部材でもある。カバー17は、検出器リング12の開口の形状に倣った円筒形状をした円筒部材16を備えている。円筒部材16は、検出器リング12の内壁を覆うとともに、被検体Mの乳房Bの側部が当接する当たり面16aを有する円筒形の部材である。円筒部材16の外径は、検出器リング12の内壁よりも僅かに短くなっている。したがって、円筒部材16と検出器リング12との間には僅かな隙間しか生じていない。円筒部材16の内壁は、被検体Mの乳房Bが当接する当たり面16aになっている。なお、被検体Mの乳房Bは、様々な大きさや形がある。乳房Bが小さい場合は、乳房Bが当たり面16aに当接しないこともある。
カバー17は、円筒部材16の中心軸が検出器リング12の内壁の中心軸と一致した状態で装置に固定されている。
カバー17は、図5に示すように円筒部材16の一端を閉塞する閉塞部材15を備えている。閉塞部材15は、z方向(鉛直方向)に伸びる円筒部材16の底部を閉塞する部材であり、中心部に円形の凹みを備えた円板状となっている。この凹みは、円筒部材16から遠ざかる方向(z方向)に伸びており、中心軸が検出器リング12の内壁の中心軸と一致し、底部が閉塞した円筒形状をしている。中心軸が閉塞部材15の凹みの周りに位置する円環状の部分は、支持体14が当接する当たり面15aとなっており、閉塞部材15の凹みの底面は、後述のファントムPh2の先端が当接する当たり面15bとなっている。
支持体14は、カバー17の閉塞部材15から着脱することができるのでこの構成について説明する。図6上側は、支持体14がカバー17の底部に敷かれた状態を表している。このときの支持体14は、カバー17の閉塞部材15の全面を覆っており、カバー17の開口から底部を見下ろしても閉塞部材15を視認することはできない。
図6下側は、支持体14がカバー17から取り外された状態を表している。このときのカバー17の開口から底部を見下ろすと、閉塞部材15および凹みを視認することができる。
<撮影視野について>
ここで、検出器リング12の撮影視野について説明する。撮影視野とは、放射性薬剤の分布がイメージングできる範囲のことであり、装置はこの撮影視野から外れた位置の放射性薬剤のイメージングは行うことができない。撮影視野は検出器リング12の位置によって決定される。撮影視野とは、検出器リング12により包囲される円柱形状の空間のことである。
この撮影視野は検出器リング12の内部の空間を漠然と意味しているわけではなく、より厳密に範囲が決まっている。撮影視野のz方向について幅を決めるのは、検出器リング12に備えられたシンチレータ2の位置である。すなわち、撮影視野の上限の高さは、図7に示すように検出器リング12を構成する放射線検出器1のうち最も上側に位置する放射線検出器1の有するシンチレータ2の上面の高さに一致する。また、撮影視野の下限の高さは、図7に示すように検出器リング12を構成する放射線検出器1のうち最も下側に位置する放射線検出器1の有するシンチレータ2の下面の高さに一致する。このように円筒形状の撮影視野の長さは、シンチレータ2の位置によって決まるのである。
なお、より鮮明に放射性薬剤のイメージングする必要性から、撮影視野をこれよりも狭める場合もある。この様な場合であっても、撮影視野の上限が検出器リング12を構成する放射線検出器1のうち最も上側に位置する放射線検出器1の有するシンチレータ2の上面の高さより高い位置に設定されることはなく、撮影視野の下限が検出器リング12を構成する放射線検出器1のうち最も下側に位置する放射線検出器1の有するシンチレータ2の下面の高さより低い位置に設定されることもない。
それでは、円筒形状の撮影視野の径は、どのように決められるのであろうか。少なくとも検出器リング12の内壁の径よりも撮影視野の径を広く設定することはできない。放射線の検出に係るシンチレータ2の内部にまで撮影視野を設定することはできないからである。ということは、撮影視野の径を検出器リング12の内壁の径に一致させれば、撮影視野は最も広くなり都合が良いようにも思われる。撮影視野の径は、検出器リング12の内径と一致させることができそうである。
ところが、実際の撮影視野の径は検出器リング12の内径よりも狭くなる。この事情について説明する。検出器リング12を構成する各放射線検出器1は、すべて一様に放射線を検出するわけではない。放射線検出器1は個体差とも言うべき検出感度のムラがあり、このムラを無視して放射性薬剤のイメージングを行うと、放射性薬剤の分布像に検出感度のムラが重畳してしまう。そこで、本発明の構成では検出器リング12に検出の感度ムラがどのように分布しているかを予め知っておくようにしている。この感度ムラさえ事前に知っておけば、放射性薬剤の分布像に検出感度のムラを消去することができるからである。このような感度ムラは、放射性薬剤を用いた実測により得られる。
図8は、感度ムラが実測されている様子を示している。この感度ムラの実測は、検出器リング12が装置に組み入れられる前に行うので、検出器リング12の内部には、未だカバー17が設けられていない。したがって、ファントムPh1とカバー17との干渉は考えなくてよい。図8に示すように検出器リング12には、z方向に伸びるリング形状のファントムPh1が挿入されている。このファントムPh1は、検出器リング12のz方向の厚さよりも長い。ファントムPh1を検出器リング12にセットするときには、ファントムPh1が検出器リング12の上下両側から突出させるようにする。このようにすることで、ファントムPh1を確実に検出器リング12の内部に導入することができ、より確実に検出データの収集が可能となる。
検出器リング12の内部にファントムPh1を導入する関係上、検出器リング12の内壁とファントムPh1との間にはクリアランスが必要である。また、ファントムPh1は、放射性薬剤が溶け込んだ水で満たされた水槽である。この水槽を形作る筐体は、プラスチックなどで構成され、ここからは放射線が照射されない。従って、ファントムPh1を検出器リング12に挿入しても、検出器リング12の内部の全域に放射性薬剤を位置させることはできない。
実は、ファントムPh1を挿入した状態における放射性薬剤の分布域が撮影視野を決める。ファントムPh1を検出器リング12に導入して分かるのは、正確には、放射線検出器1の検出の感度ムラに由来するアーチファクトが検出器リング12の内部空間においてどのように分布しているかである。検出感度のムラは、3次元的な検出器の感度マップとしてデータ化されるわけである。
検出器リング12に被検体Mの乳房Bを導入して、放射性薬剤のイメージングを行うと、得られたイメージには、放射性薬剤の分布像に感度ムラに由来する偽像が重畳している。この偽像は、実測しておいた感度マップを元に検出器の感度ムラを均一にすることで消去される。したがって、被検体Mの乳房Bを導入して得られたイメージから偽像を除くことができる空間的な範囲は、この感度マップの範囲内に限られる。言い換えれば、感度マップの範囲内でなければ鮮明な放射性薬剤分布のイメージングを行うことができないわけである。この感度マップの空間的限界こそが撮影視野の限界を決める。言い換えれば、撮影視野の側面は、ファントムPh1が決定するということになる(図8参照)。より正確には、撮影視野の側面は、ファントムPh1を構成する筐体の放射性薬剤入りの水が接する内面に一致する。
なお、より鮮明に放射性薬剤のイメージングする必要性から、撮影視野をこれよりも狭める場合もある。この様な場合であっても、撮影視野の側面は、ファントムPh1を構成する筐体の放射性薬剤入りの水が接する内面よりも検出器リング12の中心軸側に設定される。これにより撮影視野はファントムが決める撮影可能な円柱形状の範囲よりも径が狭くなる。
以上の事情をまとめると次のようになる。図9は、円柱形状の撮影視野を表している。このうち上限と下限は、検出器リング12が有するシンチレータ2の位置で決まり、側面は、校正用のファントムPh1の形状により決まるわけである。
<撮影視野と各部材との位置関係>
続いて、本発明の最も特徴的である撮影視野と各部材との位置関係について説明する。図10左側は、カバー17とカバー17底面に設けられた支持体14が撮影視野に対してどのような位置関係となっているかを示している。カバー17底面の閉塞部材15の当たり面15aに当接している支持体14は、撮影視野の下限を示す円形の平面を包含する位置と大きさをしている。したがって、支持体14の当たり面14aは、撮影視野の下限よりも上側に位置し、結果的に撮影視野内に位置している。支持体14の閉塞部材15に当接する面は、撮影視野の下限よりも下側に位置し、結果的に撮影視野外に位置している。つまり、撮影視野の下限を示す円形の平面は、上述の両面の中間の位置にあることになり、支持体14の内部に位置する。支持体14のうち、カバー17の開口部に近い部分は撮影視野に属し、閉塞部材15に近い部分(カバー17の開口部に遠い部分)は撮影視野から外れている。ちなみに、支持体14を支持する閉塞部材15は、撮影視野外に配置されている。
この様な構成となっていると、被検体Mの乳房Bをカバー17の開口から導入したときに、乳房Bが撮影視野の外側にはみ出してしまうことがない。カバー17の開口から導入された乳房Bは、図10の右側に示すように、先端部が支持体14の当たり面14aに当接する。このときの乳房Bは、支持体14によって阻まれて、これらより外側に突き出すことができない。当たり面14aは視野下端を含めた撮影視野に属する位置にあるからである。
一方、カバー17を構成する円筒部材16の上側の高さは撮影視野の上面よりも高くなっている。乳房Bの側面が検出器リング12に向けてふくれ出る隙間が生じないようにする必要性からである。被検体Mの乳房Bを装置にセットすると、乳房Bのすべてを撮影視野に導入することができない。乳房Bの付け根部分は撮影視野外に位置することになる。この部分は、撮影視野外にあるからといって、検出器リング12側にはみ出してよいというわけではない。確実に乳房Bを撮影視野内に導入させる必要性と、安全を確保する必要性からである。
続いて、円筒部材16の径について説明する。カバー17の円筒部材16は、撮影視野の側面についての範囲を示す円筒形状の面を包含することができるような外径および内径をしている。すなわち、円筒部材16の内径を決める円筒形状の曲面(当たり面16a)は、撮影視野範囲内にあり、円筒部材16の外径を決める円筒形状の曲面は、撮影視野範囲外にある。これにより、撮影視野の側面についての範囲を示す円筒形状の面は、上述の2つの曲面の中間の位置にあり、円筒部材16の内部に位置する。円筒部材16のうち、中心軸に近い部分は撮影視野に属し、検出器リング12に近い部分(中心軸から遠い部分)は撮影視野から外れている。
この様な構成となっていると、被検体Mの乳房Bをカバー17の開口から導入したときに、乳房Bが撮影視野の外側にはみ出してしまうことがない。カバー17の開口から導入された乳房Bは、図10の右側に示すように、側面が円筒部材16の当たり面16aに当接する。このときの乳房Bは、円筒部材16によって阻まれて、これらより外側にふくれ出たりすることができない。当たり面16aは撮影視野に属する位置にあるからである。
以上のように、カバー17の開口から導入された乳房Bは、先端部が支持部材14に側部が円筒部材16にそれぞれ阻まれて、撮影視野外に向けて突出したりふくれ出たりすることができない。本発明によれば、乳房の全域を極力撮影視野内に収めることができる。
<支持体の取り外し>
上述の支持体14は、カバー17の底部から取り外せるようになっている。この構成の意味について説明する。図11左側は、カバー17から支持体14が取り外された状態を示している。この状態で乳房Bをカバー17の開口から挿入してしまうと、乳房Bの先端が撮影視野からはみ出してしまう可能性がある。したがって、乳房Bの挿入は、支持体14が取り外された状態で行われない。支持体14がない状態でカバー17に挿入されるのは、図11右側に示すようなメンテナンス用のファントムPh2である。このファントムPh2は、ファントムPh1と同様、長さが撮影視野よりも長くなった円筒形状となっているが、径がファントムPh1より小さい。したがって、ファントムPh2は、カバー17を備えた状態でも検出器リング12内部に導入することができる。
図12は、ファントムPh2の外形を表している。このファントムPh2は、検出器リング12を構成する放射線検出器1の経時的な変化を測定するときに用いられるもので、装置のメンテナンスに必要な構成である。ファントムPh2は、ファントムPh1同様、放射性薬剤が水に分散した水槽であり、ファントムPh2から放射された放射線を検出器リング12により検出させることで放射線検出器1の経時変化を捉えることができる。
ファントムPh2の先端の形状と、閉塞部材15に設けられた凹みとは、互いに相補的な形状となっており、ファントムPh2の先端を凹みにはめ込むことができる。すなわち、閉塞部材15の凹みは、乳房Bを挿入する側の開口から検出器リング12に挿入されたファントムPh2の先端をはめ込んで当接させる目的で設けられているわけである。このときファントムPh2の先端は、凹みの底部に設けられた当たり面15bに当接させることができる。
このように、閉塞部材15は、ファントムPh2の位置決めを行うジグともなっている。閉塞部材15によりファントムPh2は、中心軸が検出器リング12の中心軸と同じ位置となるように位置決めされる。このように、放射線源の位置を一義的に決定するようにすれば、より確実に検出データの収集が可能となる。ファントムPh2と検出器リング12との位置関係が所定のものとならないと、検出結果がファントムPh2と検出器リング12との相対位置で変わってきてしまい、放射線検出器1の経時変化を正確に測れなくなる。本発明によればこの様な事態は生じない。
<撮影視野と閉塞部材との位置関係>
続いて撮影視野の下部と閉塞部材15の位置関係について説明する。閉塞部材15の有する支持体14の当たり面15aおよびファントムPh2の当たり面15bは、撮影視野の下限を示す円形の平面よりも下側に位置しており、いずれも撮影視野から外れている。従って、ファントムPh2の先端を閉塞部材15の凹みにはめ込むと、ファントムPh2の先端は、撮影視野外の当たり面15bに位置することになる。こうして、図11右側に示すように、ファントムPh2をカバー17にセットすると、ファントムPh2が検出器リング12の上下両側から突出した状態となる。このようにすることで、ファントムPh2を確実に検出器リング12の内部に導入することができ、より確実に検出データの収集が可能となる。カバー17の底部に支持体14が存在する状態では、ファントムPh2をはめ込む凹みが露出しないのでファントムPh2を位置決めできず、ファントムPh2を撮影視野の下側から突出させることができない。したがって、本発明においては、カバー17の底部に支持体14が存在する状態ではファントムPh2をカバー17に挿入しないようにしている。
なお、放射線断層撮影装置9は、各部を統括的に制御する主制御部41を備えている。この主制御部41は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより、各部21,22を実現している。なお、上述の各部はそれらを担当する制御装置に分割されて実現されてもよい。操作卓35は、術者が行う各種指示を入力させる目的で設けられている。表示部36は、断層画像生成部22が生成した断層画像を表示する目的で設けられている。記憶部37は、装置の動作に必要なデータの一切を記憶する。
以上のように、本発明によれば、検出器リング内に導入される乳房Bを確実に装置の撮影視野に位置させることができる。すなわち、本発明に係る放射線断層撮影装置9は、検出器リング12が有する貫通孔のうち被検体Mの乳房Bを挿入する側の開口とは反対側の開口に支持体14を有している。検出器リング12に導入された乳房Bの先端部は、この支持体14に阻まれて検出器リング12外に突き出ることができず、撮影視野内に位置する支持体14の当たり面14aに当接する。本発明によれば、乳房Bの先端は撮影視野外に突き出ることがなく、検出器リング内に導入される乳房Bを確実に装置の撮影視野に位置させることができる。
また、上述のように、支持体14は閉塞部材15に対し着脱可能となっていれば、ファントムPh2を用いたメンテナンスを行うときに有利である。この様なファントムPh2は、使用時に先端を撮影視野外に突き出させる必要があり、支持体14はそのときに邪魔となる。支持体14を取り外せば、検出器リング内に導入されるファントムPh2が撮影視野外に配置されるとともに検出器リング12の開口を閉塞する閉塞部材15と当接することになる。したがって、上述の構成によればより容易にメンテナンスを行うことができる乳房検査用画像撮影装置が提供できる。
上述のように、閉塞部材15に乳房Bを挿入する側の開口から検出器リング12に挿入されたファントムPh2の先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられていれば、閉塞部材15に当接されるファントムPh2の位置決めを行うことが可能である。検出器リング12にファントムPh2を導入するときには、ファントムPh2を所定の位置に置く必要がある。さもなければ、ファントムPh2から放射される放射線を検出器リング12で検出しようとしても、検出結果がファントムPh2の位置によって変化してしまう。ファントムPh2を用いて測定したいのはむしろ検出器リング12の経時変化であることからすると、検出器リング12に導入されるファントムPh2はいつも決まった位置に置く必要があるわけである。上述の構成によれば、閉塞部材15がファントムPh2の位置決めをするジグの役割を担っているので、ファントムPh2の位置決めを容易に行うことができる。
また、検出器リング12の内壁を覆う円筒形の円筒部材16における乳房Bの側部が当接する当たり面16aが撮影視野内に位置していれば、検出器リング12に導入された乳房Bの側部は、この円筒部材16に阻まれて検出器リング12に接近することができず、撮影視野内に位置する当たり面16aに当接する。本発明によれば、乳房Bの側部は撮影視野外となっている検出器リング12の内壁周りにふくれ出ることがなく、検出器リング内に導入される乳房Bを確実に装置の撮影視野に位置させることができる。
そして、上述のように、検出器リング12が有する貫通孔のうち被検体Mの乳房Bを挿入する側の開口が支持体14に対し鉛直上向きに位置していれば、乳房Bは、検出器リング12の上部から導入されることになる。検出器リング12内部の乳房Bは自重により垂れ下がろうとするので、乳房Bは確実に検出器リング12の奥深くまで導入されることになるわけである。本発明によれば、この様な状況にあっても、支持体14の存在により、乳房Bの先端が検出器リング12の下側から突き出てしまうことがなく、乳房Bの全体が撮影視野に留まる。
本発明は、上述の構成に限られず、下記の様に変形実施することができる。
(1)上述の構成によれば、支持体14が閉塞部材15の全面を覆うように構成されていたが本発明はこの構成に限られない。図13左側に示すように、支持体14が閉塞部材15に設けられた凹みを覆うように構成してもよい。この場合の閉塞部材15の凹みの周りは、被検体Mの乳房Bの先端が当接する当たり面15aとなっている。この当たり面15aは、支持体14における被検体Mの乳房Bの先端が当接する当たり面14aと同様、視野下端を含めた撮影視野に属している。閉塞部材15の凹みにおけるファントムPh2の当たり面は、撮影視野外にある。
(2)支持体14の閉塞部材15に当接する面は、撮影視野外に位置していたが、当該面の一部またはすべてを撮影視野範囲内に収めるようにしてもよい。
(3)上述の構成によれば、円筒部材16の外径を決める円筒形状の曲面は、撮影視野範囲外に位置していたが、当該曲面の一部またはすべてを撮影視野範囲内に収めるようにしてもよい。
(4)上述の構成は、支持体14を備える構成であったが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、本発明は、図13右側に示すように支持体14を備えない構成としてもよい。本変形例によれば、カバー17底面の閉塞部材15における乳房が接する当たり面15aは、撮影視野の下限を示す円形の平面よりも検出器リング12の中心側(上側)に位置している。この様な構成となっていると、被検体Mの乳房Bをカバー17の開口から導入したときに、乳房Bが撮影視野の外側にはみ出してしまうことがない。カバー17の開口から導入された乳房Bは、先端部が閉塞部材15の当たり面15aに当接する。このときの乳房Bは、当たり面15aによって阻まれて、これらより外側に突き出すことができない。当たり面15aは視野下端を含めた撮影視野に属する位置にあるからである。
一方、閉塞部材15の凹みの底面であるファントムPh2の当たり面15bは、撮影視野の下限を示す円形の平面よりも下側に位置しており、撮影視野から外れている。従って、ファントムPh2の先端を閉塞部材15の凹みにはめ込むと、ファントムPh2の先端は、撮影視野外の当たり面15bに位置することになる。こうして、ファントムPh2をカバー17にセットすると、ファントムPh2が検出器リング12の上下両側から突出した状態となる。このようにすることで、ファントムPh2を確実に検出器リング12の内部に導入することができ、より確実に検出データの収集が可能となる。
なお、本変形例によれば、カバー17の開口から導入された乳房Bは、一部が閉塞部材15の凹みに入り込んでしまう可能性がある。こうなってしまうと、乳房Bの先端は、撮影視野外に位置してしまうことになる。とはいえ、この様な事態となっても、カバー17に導入された乳房Bの先端のほとんどは、当たり面15aに当接することになるから、撮影視野外に位置するのは、乳房Bのごく僅かな部分だけである。したがって、閉塞部材15の凹みに乳房Bが入り込んでしまっても特に大きな問題とはならない。
以上のように、本発明は医療装置に適している。
12 検出器リング
14 支持体
15 閉塞部材
16 円筒部材

Claims (6)

  1. (A)放射線を検出する放射線検出器が弧状に配列されて構成される貫通孔が被検体の薬剤分布をイメージングするときの撮影視野となっている検出器リングと、
    前記検出器リングに乳房を挿入する以前から前記検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に設けられているとともに、被検体の乳房の先端部が当接する当たり面を有する支持体とを備え、
    前記支持体の当たり面が視野下端を含めた撮影視野内に位置していることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
  2. 請求項1に記載の乳房検査用画像撮影装置において、
    (B)前記支持体を支持するとともに撮影視野外に配置されるとともに前記検出器リングの開口を閉塞する閉塞部材を備え、
    前記支持体は前記閉塞部材に対し着脱可能となっていることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
  3. 請求項2に記載の乳房検査用画像撮影装置において、
    (C)前記閉塞部材には乳房を挿入する側の開口から前記検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられていることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
  4. (A)放射線を検出する放射線検出器が弧状に配列されて構成される貫通孔が被検体の薬剤分布をイメージングするときの撮影視野となっている検出器リングと、
    (B前記検出器リングに乳房を挿入する以前から前記検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口とは反対側の開口に設けられているとともに前記検出器リングの開口を閉塞する閉塞部材を備え、
    (C)前記閉塞部材には被検体の乳房の先端部が当接する当たり面と、乳房を挿入する側の開口から前記検出器リングに挿入されたファントムの先端をはめ込んで当接させる凹みが設けられており、前記当たり面が視野下端を含めた撮影視野内に位置していることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乳房検査用画像撮影装置において、
    前記検出器リングの内壁を覆うとともに、被検体の乳房の側部が当接する当たり面を有する円筒形の円筒部材を有し、
    前記円筒部材の当たり面が撮影視野内に位置していることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の乳房検査用画像撮影装置において、
    前記検出器リングが有する貫通孔のうち被検体の乳房を挿入する側の開口が前記支持体に対し鉛直上向きに位置していることを特徴とする乳房検査用画像撮影装置。
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