JP6164146B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に関し、特に電池からの電圧を昇圧するコンバータを制御する制御装置に関する。
従来、電池からの電圧を昇圧し電気負荷装置に出力するコンバータを制御する制御装置が知られている。例えば特許文献1に記載の制御装置では、コンバータの2つのスイッチング素子のスイッチング作動を制御することにより、コンバータから電気負荷装置に対し出力される電圧であるシステム電圧を制御している。
特開2011−223701号公報
特許文献1の制御装置では、コンバータのリアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を検出し、検出したリアクトル電流に基づき、システム電圧を推定している。また、推定したシステム電圧に基づき、スイッチング素子のデューティーを算出、設定することにより、スイッチング素子のスイッチング作動を制御している。これにより、システム電圧を検出するセンサ等の電圧検出手段を用いることなく、コンバータの制御を実現している。
ところで、スイッチング素子のスイッチング周期に相当する搬送波の周期が長い、すなわち、搬送波の周波数が低い場合、コンバータから発生するノイズが大きくなるおそれがある。そのため、ノイズを低減する場合、搬送波の周波数を高くしてコンバータを制御することが望ましい。特許文献1の制御装置では、搬送波が極大または極小の度にデューティーを算出、設定している。また、搬送波とデューティーとが交差する度にリアクトル電流を検出し、システム電圧を推定している。そのため、スイッチング素子の制御時、コンバータから発生するノイズを低減することを目的に搬送波の周波数を高く設定した場合、制御時に継続して複数回行われる「デューティーの算出、設定に関する処理」および「リアクトル電流の検出、システム電圧の推定に関する処理」の時間的間隔が短くなるおそれがある。
「デューティーの算出、設定に関する処理」および「リアクトル電流の検出、システム電圧の推定に関する処理」の時間的間隔が短くなると、優先度が低い処理の遅延または不実行を招くおそれがある。「デューティーの算出、設定に関する処理」が遅延または不実行となった場合、コンバータから出力されるシステム電圧の制御性が低下するおそれがある。また、「リアクトル電流の検出、システム電圧の推定に関する処理」が遅延または不実行となった場合、システム電圧を高精度に推定できないおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンバータから発生するノイズを低減しつつ、コンバータから出力されるシステム電圧を高精度に推定可能な制御装置を提供することにある。
本発明は、一端が電池の正極側に接続されるリアクトルと、一端がリアクトルの他端に接続し他端が電気負荷装置の正極側に接続される第1スイッチング素子と、一端がリアクトルの他端に接続し他端が電気負荷装置の負極側に接続される第2スイッチング素子と、を備え、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング作動により電池からの電圧を昇圧し第1スイッチング素子の他端から電気負荷装置に対し出力可能なコンバータを制御する制御装置であって、リアクトル電流検出手段と入力電圧検出手段と制御部とを備えている。
リアクトル電流検出手段は、リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を検出可能である。入力電圧検出手段は、電池からコンバータのリアクトルの一端側に入力される電圧である入力電圧を検出可能である。制御部は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング作動を制御する。
制御部は、搬送波生成手段、デューティー算出設定手段、スイッチング手段およびシステム電圧推定手段を有している。搬送波生成手段は、搬送波を生成する。ここで、搬送波としては、例えば三角波状のものを考えることができる。
デューティー算出設定手段は、(4a+2)回目(aは0以上の整数)の搬送波の極大または極小を経た後の前記搬送波が極大または極小のとき毎に、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のスイッチング1周期におけるオン時間の割合であるデューティーを算出し、以前に算出したデューティーを設定する。
スイッチング手段は、搬送波がデューティーより小さいとき、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子の一方をオンし第1スイッチング素子または第2スイッチング素子の他方をオフし、搬送波がデューティーより大きいとき、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子の一方をオフし第1スイッチング素子または第2スイッチング素子の他方をオンする。よって、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のスイッチング周期は、搬送波の周期と同じになる。
システム電圧推定手段は、デューティー算出設定手段がデューティーを算出、または、デューティーを設定してから1回目の搬送波の極大または極小を経た後、搬送波とデューティーとが交差するとき、リアクトル電流検出手段により検出したリアクトル電流と、入力電圧検出手段により検出した入力電圧と、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のオン時間およびオフ時間とに基づき、コンバータから電気負荷装置に対し出力される電圧であるシステム電圧を推定する。
上述のように、本発明では、デューティー算出設定手段は、(4a+2)回目(aは0以上の整数)の搬送波の極大または極小を経た後の搬送波が極大または極小のとき毎に、デューティーを算出し、設定する。そのため、制御部による第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング作動の制御時、搬送波の周波数を高くしても、制御部による制御時に継続して複数回行われる「デューティー算出設定手段による処理(デューティーの算出、設定)」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
また、システム電圧推定手段は、デューティー算出設定手段がデューティーを算出、または、デューティーを設定してから1回目の搬送波の極大または極小を経た後、搬送波とデューティーとが交差するとき、リアクトル電流および入力電圧を検出し、システム電圧を推定する。そのため、制御部による第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング作動の制御時、搬送波の周波数を高くしても、制御部による制御時に継続して行われる「デューティー算出設定手段による処理」と「システム電圧推定手段による処理(リアクトル電流および入力電圧の検出、システム電圧の推定)」との時間的間隔を所定の長さ以上確保するとともに、制御部による制御時に継続して複数回行われる「システム電圧推定手段による処理」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
したがって、本発明では、制御部による第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング作動の制御時、搬送波の周波数を高くしても、「デューティー算出設定手段による処理」および「システム電圧推定手段による処理」の遅延または不実行を招くことなく、両処理を確実に実行することができる。これにより、搬送波の周波数を高くすることでコンバータから発生するノイズを低減しつつ、コンバータから出力されるシステム電圧の制御性の低下を抑えるとともに、システム電圧を高精度に推定することができる。
本発明の第1実施形態による制御装置、これを適用した車両、および、コンバータの回路構成を示す図。 本発明の第1実施形態による制御装置の制御部の機能的構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態の制御装置により制御されるコンバータの作動例を示す図。 本発明の第1実施形態の制御装置によるコンバータの制御、および、システム電圧の推定に関する処理を示すフロー図。 本発明の第1実施形態の制御装置、および、制御装置により制御されるコンバータの作動例を示す図。 本発明の第2実施形態の制御装置、および、制御装置により制御されるコンバータの作動例を示す図。 本発明の第3実施形態の制御装置、および、制御装置により制御されるコンバータの作動例を示す図。
以下、本発明の複数の実施形態による制御装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による制御装置、および、これを適用した車両を図1に示す。
車両1は、電池2、回転電機11、コンバータ21、インバータ40、制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という)10等を備えている。
車両1は、例えば、動力源としての回転電機11から出力されるトルクにより走行する電気自動車である。
回転電機11は、車両1に搭載された電力源としての電池2の電力により力行作動しトルクを出力する電気モータであり、トルクが入力されることにより回生作動し発電し電池2に充電可能なジェネレータ(発電機)としても機能する。すなわち、回転電機11は、所謂、モータジェネレータである。また、本実施形態では、回転電機11は、例えば3相駆動式のブラシレスモータである。
回転電機11は、電池2からコンバータ21およびインバータ40を経由して供給される電力により力行作動し、図示しない車輪を回転駆動可能である。これにより、車両1が走行する。また、回転電機11は、車両1の制動時には発電機として機能し、車輪からのトルクにより回転されることにより回生作動し発電し、発電した電力をインバータ40およびコンバータ21を経由して電池2に充電する。
図1に示すように、コンバータ21は、リアクトル23、第1スイッチング素子としてのスイッチング素子31、第2スイッチング素子としてのスイッチング素子32、整流素子33、34を有している。
リアクトル23は、一端が電池2の正極側に接続するよう設けられている。スイッチング素子31、32は、例えばIGBT等の半導体スイッチング素子である。スイッチング素子31のエミッタは、スイッチング素子32のコレクタに接続されている。スイッチング素子31とスイッチング素子32との接続点にリアクトル23の他端が接続している。スイッチング素子31のコレクタは、インバータ40の正極側に接続している。スイッチング素子32のエミッタは、インバータ40の負極側に接続している。ここで、インバータ40は、特許請求の範囲における「電気負荷装置」に対応する。
スイッチング素子31、32のゲートには、後述する制御部80からの信号線が接続される。
整流素子33は、例えばダイオードであり、アノード側がスイッチング素子31のエミッタ側に接続し、カソード側がスイッチング素子31のコレクタに接続している。整流素子34は、例えばダイオードであり、アノード側がスイッチング素子32のエミッタ側に接続し、カソード側がスイッチング素子32のコレクタに接続している。
本実施形態では、コンバータ21の電池2側にコンデンサ24、コンバータ21のインバータ40側にコンデンサ25が設けられている。コンデンサ24は、一端が電池2の正極側に接続し、他端が電池2の負極側に接続している。コンデンサ25は、一端がスイッチング素子31のコレクタ側に接続し、他端がスイッチング素子32のエミッタ側に接続している。コンデンサ24は、電池2からコンバータ21に入力される電圧のサージを抑制可能である。コンデンサ25は、コンバータ21から出力される電圧を安定にすることができる。
コンバータ21は、スイッチング素子31、32のスイッチング作動により、電池2からの電圧を昇圧してインバータ40の正極側に出力することができる。また、コンバータ21は、インバータ40側からの電圧を降圧して電池2側に出力することができる。このように、コンバータ21は、電圧を昇圧および降圧する機能を有している。
本実施形態では、コンバータ21は、主に昇圧回路として機能し、電池2からの電圧を昇圧してインバータ40を経由して回転電機11に出力する。
インバータ40は、スイッチング素子41〜46、および、整流素子51〜56を有している。スイッチング素子41〜46は、例えばIGBT等の半導体スイッチング素子である。スイッチング素子41〜43とスイッチング素子44〜46とは、それぞれのエミッタとコレクタとが接続するようにしてスイッチング素子対を構成している。ここで、スイッチング素子41〜43のコレクタは、電池2の正極側、すなわち、コンバータ21のスイッチング素子31のコレクタ側に接続している。スイッチング素子44〜46のエミッタは、電池2の負極側、すなわち、コンバータ21のスイッチング素子32のエミッタ側に接続している。
スイッチング素子41〜46のゲートには、後述する制御部80からの信号線が接続される。
スイッチング素子41とスイッチング素子44との接続点は、回転電機11のU相の巻線に接続している。スイッチング素子42とスイッチング素子45との接続点は、回転電機11のV相の巻線に接続している。スイッチング素子43とスイッチング素子46との接続点は、回転電機11のW相の巻線に接続している。
整流素子51〜56は、例えばダイオードであり、それぞれのアノード側がスイッチング素子41〜46のエミッタ側に接続し、それぞれのカソード側がスイッチング素子41〜46のコレクタ側に接続するよう設けられている。
インバータ40は、スイッチング素子41〜46のスイッチング作動により、コンバータ21側からの電流を交流に変換して回転電機11に出力することができる。また、インバータ40は、スイッチング素子41〜46のスイッチング作動により、回転電機11側からの電流を直流に変換してコンバータ21に出力することができる。
ECU10は、演算手段としてのCPU、記憶手段としてのROM、RAM、時間計測手段としてのタイマ、入出力手段としてのI/O等を有する小型のコンピュータであり、車両1の各部に設けられたセンサ類からの信号等に基づき、ROMに格納されたプログラムに従い演算を行い、車両1の装置および機器の作動を制御することにより、車両1を統合的に制御する。
ECU10は、制御部80を有している。図2に示すように、制御部80は、概念的な機能部として、電圧指令演算部81、Duty指令演算部82、キャリア信号生成部83、駆動信号生成部84、Vsys推定演算部85等を有している。
本実施形態では、電池2(コンデンサ24)とコンバータ21のリアクトル23との間、すなわち、リアクトル23の一端にリアクトル電流センサ61が設けられている。リアクトル電流センサ61は、リアクトル23を流れる電流であるリアクトル電流ILを検出し、検出したリアクトル電流ILに相関する信号を制御部80に出力する。これにより、制御部80は、リアクトル電流ILを検出することができる。ここで、リアクトル電流センサ61は、特許請求の範囲における「リアクトル電流検出手段」に対応している。
また、本実施形態では、電池2(コンデンサ24)とコンバータ21との間に抵抗62、63が設けられている。抵抗62は、一端がコンデンサ24の一端とリアクトル23の一端との間に接続している。抵抗63は、一端が抵抗62の他端に接続し、他端がコンデンサ24の他端とスイッチング素子32のエミッタ側との間に接続するよう設けられている。
制御部80は、抵抗62と抵抗63との間に接続している。これにより、制御部80は、リアクトル23の一端側の電圧(リアクトル23の一端側とスイッチング素子32のエミッタ側との電位差)、すなわち、電池2からコンバータ21のリアクトル23の一端側に入力される電圧である入力電圧Vinを検出することができる。ここで、抵抗62、63は、特許請求の範囲における「入力電圧検出手段」に対応している。
また、本実施形態では、コンバータ21(コンデンサ25)とインバータ40との間に抵抗64、65が設けられている。抵抗64は、一端がコンデンサ25の一端とインバータ40の正極側との間に接続している。抵抗65は、一端が抵抗64の他端に接続し、他端がコンデンサ25の他端とインバータ40の負極側との間に接続するよう設けられている。
制御部80は、抵抗64と抵抗65との間に接続している。これにより、制御部80は、インバータ40の正極側と負極側との電位差、すなわち、コンバータ21からインバータ40の正極側(回転電機11)に出力される電圧(出力電圧)であるシステム電圧Vsysを検出することができる。ここで、抵抗64、65は、特許請求の範囲における「システム電圧検出手段」に対応している。
また、制御部80は、図示しない回転センサからの信号により、回転電機11の回転数Nを検出することができる。
電圧指令演算部81は、回転電機11の回転数Nおよび指令トルクTrq*に基づき、現在の回転数Nにおいて指令トルクTrq*を実現するために必要なシステム電圧である必要システム電圧(要求システム電圧)を算出する。そして、算出した必要システム電圧に基づき、システム電圧指令値Vsys*を演算する。
Duty指令演算部82は、「電圧指令演算部81により演算したシステム電圧指令値Vsys*」と「システム電圧検出手段(抵抗64、65)により検出したシステム電圧値Vsys」との偏差が収束するようフィードバック制御し、デューティーDuty(%)を算出、設定し、デューティー指令値Duty*を演算する。ここで、デューティーDutyは、スイッチング素子31のスイッチング1周期におけるオン時間の割合であり、
Duty=(Vin/Vsys)×100 ・・・式1
である。デューティー指令値Duty*は、デューティーDutyを実現するための指令値であり、例えば、Duty*=Duty/100である。ここで、Duty指令演算部82は、特許請求の範囲における「デューティー算出設定手段」に対応している。
キャリア信号生成部83は、搬送波としてのキャリア信号CRを生成し、駆動信号生成部84に出力する。キャリア信号CRは、例えば三角波状の信号である。ここで、キャリア信号生成部83は、特許請求の範囲における「搬送波生成手段」に対応している。
駆動信号生成部84は、Duty指令演算部82により演算したデューティー指令値Duty*(デューティーDuty)とキャリア信号生成部83により生成したキャリア信号CRとを大小比較し、その比較結果に応じてゲート信号Sq1、Sq2を生成する。ゲート信号Sq1、Sq2は、それぞれ、スイッチング素子31、32のゲートに入力される信号であり、オンのとき、スイッチング素子31、32がオン作動し、オフのとき、スイッチング素子31、32がオフ作動する。
駆動信号生成部84は、例えば、キャリア信号CRがデューティー指令値Duty*(デューティーDuty)より小さい場合、ゲート信号Sq1をオン、かつ、ゲート信号Sq2をオフとし、キャリア信号CRがデューティー指令値Duty*(デューティーDuty)以上の場合、ゲート信号Sq1をオフ、かつ、ゲート信号Sq2をオンとする。駆動信号生成部84は、生成したゲート信号Sq1、Sq2を、それぞれ、コンバータ21のスイッチング素子31、32のゲートに出力する。これにより、スイッチング素子31、32は、ゲート信号Sq1、Sq2に応じてスイッチング作動する。このように、駆動信号生成部84は、PWM(Pulse Width Modulation)制御によりスイッチング素子31、32のスイッチング作動を制御する。ここで、駆動信号生成部84は、特許請求の範囲における「スイッチング手段」に対応している。
本実施形態では、スイッチング素子31とスイッチング素子32とが同時にオン状態になることがないよう、スイッチング素子31またはスイッチング素子32の一方がオフ状態になった後、他方がオン状態になるまでの待機期間であるデッドタイムDTが設定される(図3参照)。なお、本実施形態では、スイッチング素子31、32のスイッチング周期は、キャリア信号CRの周期(キャリア周期)と同じである。
また、本実施形態では、駆動信号生成部84は、ゲート信号Sq1のオン時間Tonおよびオフ時間Toffを下記式2、3に基づき演算し、Vsys推定演算部85に出力する。
Ton=キャリア1周期時間×デューティー指令値Duty* ・・・式2
Toff=キャリア1周期時間×(1−デューティー指令値Duty*) ・・・式3
本実施形態では、上述のようにデットタイムDTが設定されるため、スイッチング素子31は、オン時間TonからデッドタイムDTを引いた時間、オン状態になる。また、スイッチング素子31は、オフ時間ToffにデッドタイムDTを足した時間、オフ状態になる。
本実施形態では、デューティー算出設定手段としてのDuty指令演算部82は、(4×0+2)回目、すなわち、2回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、次回のデューティーDutyを算出し、前回算出したデューティーDutyを設定する。
制御部80(電圧指令演算部81、Duty指令演算部82、キャリア信号生成部83、駆動信号生成部84)の上記処理により、コンバータ21のスイッチング素子31、32のスイッチング作動が制御され、電池2からの電圧(入力電圧Vin)が昇圧され、昇圧された電圧(システム電圧Vsys)がインバータ40(回転電機11)に出力される。
このとき、リアクトル23には、図3に示すように、スイッチング素子31、32のスイッチング作動に応じてリアクトル電流ILが流れる。ここで、リアクトル23のインダクタンスをLとすると、オン時間Tonのときのリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(下降側)は、下記式4のとおりである。
dIL/dt=(Vin−Vsys)/L ・・・式4
また、オフ時間Toffのときのリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(上昇側)は、下記式5のとおりである。
dIL/dt=Vin/L ・・・式5
また、制御部80は、インバータ40のスイッチング素子41〜46のスイッチング作動を制御することによりインバータ40を制御し、回転電機11の回転を制御することができる。
Vsys推定演算部85は、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流IL、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vin、および、駆動信号生成部84で演算したゲート信号Sq1のオン時間Tonおよびオフ時間Toffに基づき、システム電圧Vsysを推定する。
具体的には、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82が次回のデューティーDutyを算出し、前回のデューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILと、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinと、オン時間Tonおよびオフ時間Toffとに基づき、システム電圧Vsysを推定する。
次に、制御部80によるコンバータ21の制御に関する処理について、図4、5に基づき説明する。
図4に示す一連の処理S100は、例えば車両1のイグニッションスイッチがオンになると開始される。S100は、Vsys推定演算部85によるシステム電圧Vsysの推定に関する処理を含む。図5は、制御部80がS100を実行するときのECU10およびコンバータ21の作動例を示すものである。また、本実施形態では、キャリア信号生成部83が生成するキャリア信号CR(搬送波)の周波数は、所定値以上に設定されている。
S101では、制御部80(Vsys推定演算部85)は、デューティーDutyとキャリア信号CRとの大小比較において、極小を経たキャリア信号CRが上りに転じた後に行う割込み処理(S102)の待機をする。この待機の期間は、具体的には、図5に示す時刻t0〜3の期間である。
S101の後、処理はS102に移行する。
S102では、Vsys推定演算部85は、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILに対応する電流値、および、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinに対応する電圧値を取得する。すなわち、Vsys推定演算部85は、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出する。この検出処理は、具体的には、図5に示す時刻t3のとき、すなわち、極大に向かうキャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するときに行われる。
また、Vsys推定演算部85は、検出したリアクトル電流ILおよび入力電圧Vin等に基づき、システム電圧Vsysを推定する。Vsys推定演算部85によるシステム電圧Vsysの推定については、後に詳述する。
S102の後、処理はS103に移行する。
S103では、制御部80(Duty指令演算部82)は、デューティーDutyとキャリア信号CRとの大小比較において、キャリア信号CRが極小になったときに行う割込み処理(S104、S105)の待機をする。この待機の期間は、具体的には、図5に示す時刻t3〜6の期間である。
S103の後、処理はS104に移行する。
S104では、Duty指令演算部82は、次回(今回のS100のS110で)設定するデューティーDutyを算出する。この算出処理は、具体的には、図5に示す時刻t6のとき、すなわち、キャリア信号CRが極小になったときに行われる。
S104の後、処理はS105に移行する。
S105では、Duty指令演算部82は、前回のS100のS109(後述)で算出したデューティーDutyを設定する。この設定処理は、具体的には、図5に示す時刻t6のとき、すなわち、キャリア信号CRが極小になったときに行われる。つまり、S105は、実質的にはS104と同時に行われる。
S105の後、処理はS106に移行する。
S106では、制御部80(Vsys推定演算部85)は、デューティーDutyとキャリア信号CRとの大小比較において、極大を経たキャリア信号CRが下りに転じた後に行う割込み処理(S107)の待機をする。この待機の期間は、具体的には、図5に示す時刻t6〜9の期間である。
S106の後、処理はS107に移行する。
S107では、Vsys推定演算部85は、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILに対応する電流値、および、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinに対応する電圧値を取得する。すなわち、Vsys推定演算部85は、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出する。この検出処理は、具体的には、図5に示す時刻t9のとき、すなわち、極小に向かうキャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するときに行われる。
また、Vsys推定演算部85は、検出したリアクトル電流ILおよび入力電圧Vin等に基づき、システム電圧Vsysを推定する。
S107の後、処理はS108に移行する。
S108では、制御部80(Duty指令演算部82)は、デューティーDutyとキャリア信号CRとの大小比較において、キャリア信号CRが極大になったときに行う割込み処理(S109、S110)の待機をする。この待機の期間は、具体的には、図5に示す時刻t9〜12の期間である。
S108の後、処理はS109に移行する。
S109では、Duty指令演算部82は、次回(次回のS100のS105で)設定するデューティーDutyを算出する。この算出処理は、具体的には、図5に示す時刻t12のとき、すなわち、キャリア信号CRが極大になったときに行われる。
S109の後、処理はS110に移行する。
S110では、Duty指令演算部82は、前回(今回のS100のS104で)算出したデューティーDutyを設定する。この設定処理は、具体的には、図5に示す時刻t12のとき、すなわち、キャリア信号CRが極大になったときに行われる。つまり、S110は、実質的にはS109と同時に行われる。
S110の後、処理は一連の処理S100を抜ける。
S110の後、S100を抜けたとき、イグニッションキーがオンの場合、制御部80は、再びS100を開始する。すなわち、S100は、イグニッションキーがオンの間、繰り返し実行される処理である。
次に、Vsys推定演算部85によるシステム電圧Vsysの推定について、図5に基づき説明する。
図5に示す時刻t3、t7、t9、t13、t15のときのリアクトル電流ILの値をそれぞれ、IL1、IL1’、IL2、IL2’、IL3とし、時刻t13〜15の期間をオン時間Ton、時刻t7〜9の期間をオフ時間Toffとすると、オン時間Tonのとき(時刻t13〜15の期間)のリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(下降側)は、式4に基づき、下記式6のとおりとなる。
(IL3−IL2’)/Ton=(Vin−Vsys)/L ・・・式6
また、オフ時間Toffのとき(時刻t7〜9の期間)のリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(上昇側)は、式5に基づき、下記式7のとおりとなる。
(IL2−IL1’)/Toff=Vin/L ・・・式7
ここで、キャリア信号CR(搬送波)の周波数が高い場合、キャリア1周期は短いため、リアクトル電流ILの複数の極大値は全て同一、リアクトル電流ILの複数の極小値は全て同一とみなすことができる。そのため、IL1とIL1’とは略同一、かつ、IL2とIL2’とは略同一とみなすことができる。よって、下記式8、9が成り立つ。
IL1≒IL1’ ・・・式8
IL2≒IL2’ ・・・式9
上記式6〜9より、Lを消去すると、下記式10を導くことができる。
Vsys=(1−{(IL2−IL1)/Toff}/{(IL3−IL2)/Ton})×Vin ・・・式10
Vsys推定演算部85は、IL1、IL2、IL3、Ton、Toffに基づき、上記式10によりシステム電圧Vsysを推定する。
具体的には、Vsys推定演算部85は、例えば、図5に示す時刻t15において、時刻t3で検出したIL1、時刻t9で検出したIL2、時刻t15で検出したIL3、時刻t15で検出したVin、オン時間Ton、および、オフ時間Toffに基づき、上記式10によりシステム電圧Vsysを推定する。
なお、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82が次回のデューティーDutyを算出し、前回のデューティーDutyを設定して(図5に示す時刻t0、t6、t12、t18、t24)から1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するタイミング(図5に示す時刻t3、t9、t15、t21、t27)において、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出し、上記(式10)と同様の方法によりシステム電圧Vsysを推定する。
なお、キャリア信号CR(搬送波)の周波数が高い場合、IL3とIL1およびIL1’とは略同一とみなすことができる。よって、下記式11が成り立つ。
IL3≒IL1≒IL1’ ・・・式11
式10と式11とにより、下記式12が成り立つ。
Vsys=(1−{(IL2−IL3)/Toff}/{(IL3−IL2)/Ton})×Vin ・・・式12
上記式12によりシステム電圧Vsysを推定する場合、時刻t9で検出したIL2、時刻t15で検出したIL3、時刻t15で検出したVin、オン時間Ton、および、オフ時間Toffに基づき、システム電圧Vsysを推定すればよい。
本実施形態では、制御部80は、Vsys推定演算部85により推定したシステム電圧Vsysと、システム電圧検出手段(抵抗64、65)により検出したシステム電圧値Vsysとに基づき、システム電圧検出手段の異常を検出可能である。例えば、制御部80は、Vsys推定演算部85により推定したシステム電圧Vsysが、システム電圧検出手段により検出したシステム電圧値Vsysに対し所定値以上異なる場合、システム電圧検出手段に異常が生じていると判定、すなわち、システム電圧検出手段の異常を検出する。ここで、制御部80は、特許請求の範囲における「異常検出手段」に対応している。
また、本実施形態では、制御部80がシステム電圧検出手段の異常を検出した場合、Duty指令演算部82は、「電圧指令演算部81により演算したシステム電圧指令値Vsys*」と「Vsys推定演算部85により推定したシステム電圧Vsys」との偏差が収束するようフィードバック制御し、デューティーDutyを算出、設定し、デューティー指令値Duty*を演算する。これにより、システム電圧検出手段に異常が生じた場合、システム電圧検出手段を用いることなく、コンバータ21を制御することができる。
以上説明したように、(1)本実施形態は、一端が電池2の正極側に接続されるリアクトル23と、一端がリアクトル23の他端に接続し他端がインバータ40の正極側に接続されるスイッチング素子31と、一端がリアクトル23の他端に接続し他端がインバータ40の負極側に接続されるスイッチング素子32と、を備え、スイッチング素子31、32のスイッチング作動により電池2からの電圧を昇圧しスイッチング素子31の他端からインバータ40に対し出力可能なコンバータ21を制御するECU10であって、リアクトル電流センサ61と入力電圧検出手段と制御部80とを備えている。
リアクトル電流センサ61は、リアクトル23を流れる電流であるリアクトル電流ILを検出可能である。入力電圧検出手段は、抵抗62、63を有し、電池2からコンバータ21のリアクトル23の一端側に入力される電圧である入力電圧Vinを検出可能である。制御部80は、スイッチング素子31、32のスイッチング作動を制御する。
制御部80は、キャリア信号生成部83、Duty指令演算部82、駆動信号生成部84およびVsys推定演算部85を有している。キャリア信号生成部83は、キャリア信号CRを生成する。ここで、キャリア信号CRは、例えば三角波状の信号である。
Duty指令演算部82は、(4×0+2)回目、すなわち、2回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後のキャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、スイッチング素子31のスイッチング1周期におけるオン時間Tonの割合であるデューティーDutyを算出し、以前に算出したデューティーDutyを設定する。
駆動信号生成部84は、キャリア信号CRがデューティーDutyより小さいとき、スイッチング素子31をオンしスイッチング素子32をオフし、キャリア信号CRがデューティーDutyより大きいとき、スイッチング素子31をオフしスイッチング素子32をオンする。よって、スイッチング素子31またはスイッチング素子32のスイッチング周期は、キャリア信号CRの周期と同じになる。
Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82がデューティーDutyを算出、または、デューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILと、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinと、スイッチング素子31のオン時間Tonおよびオフ時間Toffとに基づき、コンバータ21からインバータ40に対し出力される電圧であるシステム電圧Vsysを推定する。
上述のように、本実施形態では、Duty指令演算部82は、2回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後のキャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、デューティーDutyを算出し、設定する。そのため、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、制御部80による制御時に継続して複数回行われる「Duty指令演算部82による処理(デューティーDutyの算出、設定)」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
また、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82がデューティーDutyを算出、または、デューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出し、システム電圧Vsysを推定する。そのため、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、制御部80による制御時に継続して行われる「Duty指令演算部82による処理」と「Vsys推定演算部85による処理(リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinの検出、システム電圧Vsysの推定)」との時間的間隔を所定の長さ以上確保するとともに、制御部80による制御時に継続して複数回行われる「Vsys推定演算部85による処理」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
したがって、本実施形態では、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、「Duty指令演算部82による処理」および「Vsys推定演算部85による処理」の遅延または不実行を招くことなく、両処理を確実に実行することができる。これにより、キャリア信号CRの周波数を高くすることでコンバータ21から発生するノイズを低減しつつ、コンバータ21から出力されるシステム電圧Vsysの制御性の低下を抑えるとともに、システム電圧Vsysを高精度に推定することができる。
また、本実施形態では、Vsys推定演算部85によるリアクトル電流ILの検出処理の遅延を抑制できるため、リアクトル電流ILの極大値または極小値近傍の電流値を検出できる。よって、システム電圧Vsysを高精度に推定することができる。
また、(2)本実施形態では、Vsys推定演算部85は、リアクトル電流センサ61によりリアクトル電流ILを検出する前のオン時間Tonおよびオフ時間Toffに基づき、システム電圧Vsysを推定する。これにより、システム電圧Vsysをより高精度に推定することができる。
また、(4)本実施形態では、Vsys推定演算部85は、所定期間において、リアクトル電流ILの複数の極大値は全て同一とみなし、リアクトル電流ILの複数の極小値は全て同一とみなした上で、システム電圧Vsysを推定する。これにより、リアクトル電流ILの検出回数を低減しつつ、システム電圧Vsysを推定することができる。
また、(5)本実施形態は、システム電圧Vsysを検出可能なシステム電圧検出手段をさらに備えている。システム電圧検出手段は、抵抗64、65を有している。制御部80は、Vsys推定演算部85により推定したシステム電圧Vsysと、システム電圧検出手段(抵抗64、65)により検出したシステム電圧Vsysとに基づき、システム電圧検出手段の異常を検出可能な異常検出手段を有している。そのため、異常検出手段によりシステム電圧検出手段の異常を検出したとき、例えば、Vsys推定演算部85により推定したシステム電圧Vsysに基づきデューティーDutyを算出、設定することができる。これにより、システム電圧検出手段(抵抗62、63)に異常が生じた場合、システム電圧検出手段を用いることなく、コンバータ21を制御することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による制御装置について、図6に基づき説明する。第2実施形態は、物理的な構成は第1実施形態と同様であるものの、Vsys推定演算部85によるシステム電圧Vsysの推定の仕方が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、Vsys推定演算部85は、複数のオン時間の平均、および、複数のオフ時間の平均に基づき、システム電圧Vsysを推定する。
具体的には、例えば、図6に示す時刻t13〜15の期間をオン時間Ton1、時刻t9〜11の期間をオン時間Ton2、時刻t5〜7の期間をオン時間Ton3、時刻t11〜13の期間をオフ時間Toff1、時刻t7〜9の期間をオフ時間Toff2、時刻t3〜5の期間をオフ時間Toff3とすると、Vsys推定演算部85は、オン時間Ton1、Ton2、Ton3の平均をオン時間Ton(下記式13参照)とし、オフ時間Toff1、Toff2、Toff3の平均をオフ時間Toff(下記式14参照)とし、上記式10または上記式12によりシステム電圧Vsysを推定する。
Ton=(Ton1+Ton2+Ton3)/3 ・・・式13
Toff=(Toff1+Toff2+Toff3)/3 ・・・式14
以上説明したように、(3)本実施形態では、Vsys推定演算部85は、複数のオン時間(Ton1、Ton2、Ton3)の平均(Ton)、および、複数のオフ時間(Toff1、Toff2、Toff3)の平均(Toff)に基づき、システム電圧Vsysを推定する。これにより、システム電圧Vsysをより高精度に推定することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による制御装置について、図7に基づき説明する。第3実施形態は、物理的な構成は第1実施形態と同様であるものの、Duty指令演算部82によるデューティーDutyの算出、設定処理のタイミング、および、Vsys推定演算部85によるシステム電圧Vsysの推定処理のタイミング等が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、Duty指令演算部82は、(4×1+2)回目、すなわち、6回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、次回のデューティーDutyを算出し、前回算出したデューティーDutyを設定する。
また、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82が次回のデューティーDutyを算出し、前回のデューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILと、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinと、オン時間Tonおよびオフ時間Toffとに基づき、システム電圧Vsysを推定する。
具体的には、図7に示す時刻t3、t7、t9、t13、t15、t17のときのリアクトル電流ILの値をそれぞれ、IL1、IL1’、IL2’’、IL2’、IL1’’、IL2とし、時刻t13〜15の期間をオン時間Ton、時刻t7〜9の期間をオフ時間Toffとすると、オン時間Tonのとき(時刻t13〜15の期間)のリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(下降側)は、式4に基づき、下記式15のとおりとなる。
(IL1’’−IL2’)/Ton=(Vin−Vsys)/L ・・・式15
また、オフ時間Toffのとき(時刻t7〜9の期間)のリアクトル電流ILの傾きdIL/dt(上昇側)は、式5に基づき、下記式16のとおりとなる。
(IL2’’−IL1’)/Toff=Vin/L ・・・式16
ここで、キャリア信号CR(搬送波)の周波数が高い場合、キャリア1周期は短いため、リアクトル電流ILの複数の極大値は全て同一、リアクトル電流ILの複数の極小値は全て同一とみなすことができる。そのため、IL1とIL1’とIL1’’とは略同一、かつ、IL2とIL2’とIL2’’とは略同一とみなすことができる。よって、下記式17、18が成り立つ。
IL1≒IL1’≒IL1’’ ・・・式17
IL2≒IL2’≒IL2’’ ・・・式18
上記式15〜18より、Lを消去すると、下記式19を導くことができる。
Vsys=(1−{(IL2−IL1)/Toff}/{(IL1−IL2)/Ton})×Vin ・・・式19
Vsys推定演算部85は、IL1、IL2、Ton、Toffに基づき、上記式19によりシステム電圧Vsysを推定する。
具体的には、Vsys推定演算部85は、例えば、図7に示す時刻t17において、時刻t3で検出したIL1、時刻t17で検出したIL2、時刻t17で検出したVin、オン時間Ton、および、オフ時間Toffに基づき、上記式19によりシステム電圧Vsysを推定する。
なお、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82が次回のデューティーDutyを算出し、前回のデューティーDutyを設定して(図7に示す時刻t0、t14、t28)から1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するタイミング(図7に示す時刻t3、t17)において、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出し、上記(式19)と同様の方法によりシステム電圧Vsysを推定する。
以上説明したように、(1)本実施形態では、Duty指令演算部82は、(4×1+2)回目、すなわち、6回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後のキャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、デューティーDutyを算出し、以前に算出したデューティーDutyを設定する。また、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82がデューティーDutyを算出、または、デューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流センサ61により検出したリアクトル電流ILと、入力電圧検出手段(抵抗62、63)により検出した入力電圧Vinと、スイッチング素子31のオン時間Tonおよびオフ時間Toffとに基づき、コンバータ21からインバータ40に対し出力される電圧であるシステム電圧Vsysを推定する。
上述のように、本実施形態では、Duty指令演算部82は、6回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後のキャリア信号CRが極大または極小のとき毎に、デューティーDutyを算出し、設定する。そのため、第1実施形態と同様、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、制御部80による制御時に継続して複数回行われる「Duty指令演算部82による処理(デューティーDutyの算出、設定)」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
また、Vsys推定演算部85は、Duty指令演算部82がデューティーDutyを算出、または、デューティーDutyを設定してから1回目のキャリア信号CRの極大または極小を経た後、キャリア信号CRとデューティーDutyとが交差するとき、リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinを検出し、システム電圧Vsysを推定する。そのため、第1実施形態と同様、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、制御部80による制御時に継続して行われる「Duty指令演算部82による処理」と「Vsys推定演算部85による処理(リアクトル電流ILおよび入力電圧Vinの検出、システム電圧Vsysの推定)」との時間的間隔を所定の長さ以上確保するとともに、制御部80による制御時に継続して複数回行われる「Vsys推定演算部85による処理」の時間的間隔を所定の長さ以上確保することができる。
したがって、本実施形態では、制御部80によるスイッチング素子31、32のスイッチング作動の制御時、キャリア信号CRの周波数を高くしても、「Duty指令演算部82による処理」および「Vsys推定演算部85による処理」の遅延または不実行を招くことなく、両処理を確実に実行することができる。これにより、第1実施形態と同様、キャリア信号CRの周波数を高くすることでコンバータ21から発生するノイズを低減しつつ、コンバータ21から出力されるシステム電圧Vsysの制御性の低下を抑えるとともに、システム電圧Vsysを高精度に推定することができる。
なお、第3実施形態は、第1実施形態と比べ、キャリア信号CRの周波数が同じ場合、制御部80による制御時に継続して複数回行われる「Vsys推定演算部85による処理」の時間的間隔、および、「Vsys推定演算部85による処理」の時間的間隔をより長く確保することができる。そのため、「Duty指令演算部82による処理」および「Vsys推定演算部85による処理」をより確実に実行することができる。
(他の実施形態)
デューティー算出設定手段は、第1実施形態では(4×0+2)回目、第3実施形態では(4×1+2)回目の搬送波の極大または極小を経た後の搬送波が極大または極小のとき毎に、第1スイッチング素子のスイッチング1周期におけるオン時間の割合であるデューティーを算出し、以前に算出したデューティーを設定する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、デューティー算出設定手段は、(4a+2)回目(aは0以上の整数)の搬送波の極大または極小を経た後の搬送波が極大または極小のとき毎に、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のスイッチング1周期におけるオン時間の割合であるデューティーを算出し、以前に算出したデューティーを設定することとしてもよい。
また、上述の第2実施形態では、システム電圧推定手段が、3つのオン時間の平均、および、3つのオフ時間の平均に基づき、システム電圧を推定する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、システム電圧推定手段は、2つ、または、4つ以上のオン時間の平均、および、2つ、または、4つ以上のオフ時間の平均に基づき、システム電圧を推定することとしてもよい。
また、上述の実施形態では、デューティー算出設定手段が、次回のデューティーを算出(S104、S109)した後、前回算出したデューティーを設定(S105、S110)する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、デューティー算出設定手段は、前回算出したデューティーを設定(S105、S110)した後、次回のデューティーを算出(S104、S109)することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、システム電圧検出手段(抵抗64、65)を備えない構成としてもよい。この場合、システム電圧推定手段により推定したシステム電圧に基づきデューティーを算出すれば、システム電圧検出手段を用いることなく(センサレスで)、コンバータを制御することができる。よって、コストを低減することができる。
また、本発明の他の実施形態では、コンバータの電池側およびインバータ部側にコンデンサ(24、25)を備えない構成としてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、コンバータおよびインバータのスイッチング素子は、IGBTに限らず、例えばMOS−FETやトランジスタ等、他のスイッチング素子であってもよい。
また、本発明の他の実施形態では、回転電機は、3相駆動式のブラシレスモータに限らず、3相以外の相を構成する巻線を有するブラシレスモータ、あるいは、ブラシ付きモータであってもよい。
また、本発明の他の実施形態では、インバータを備えず、コンバータから、昇圧した電圧を回転電機に対し直接出力することとしてもよい。この場合、回転電機が特許請求の範囲における「電気負荷装置」に対応する。
また、上述の実施形態では、コンバータから1つのインバータ(電気負荷装置)に対しシステム電圧を出力する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、コンバータから複数のインバータ(回転電機)に対しシステム電圧を出力することとしてもよい。
また、本発明は、動力源として内燃機関および単数または複数の回転電機を備えるハイブリッド車両等のコンバータを制御するのに用いることができる。
また、本発明の他の実施形態では、コンバータからのシステム電圧の出力対象である電気負荷装置は、インバータや回転電機に限らず、電気により作動する他の装置または機器等であってもよい。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
2 ・・・・電池
10 ・・・ECU(電子制御ユニット、制御装置)
21 ・・・コンバータ
23 ・・・リアクトル
31 ・・・スイッチング素子(第1スイッチング素子)
32 ・・・スイッチング素子(第2スイッチング素子)
40 ・・・インバータ(電気負荷装置)
61 ・・・リアクトル電流センサ(リアクトル電流検出手段)
62、63 ・・・抵抗(入力電圧検出手段)
80 ・・・制御部
82 ・・・Duty指令演算部(デューティー算出設定手段)
83 ・・・キャリア信号生成部(搬送波生成手段)
84 ・・・駆動信号生成部(スイッチング手段)
85 ・・・Vsys推定演算部(システム電圧推定手段)

Claims (5)

  1. 一端が電池(2)の正極側に接続されるリアクトル(23)と、
    一端が前記リアクトルの他端に接続し他端が電気負荷装置(40)の正極側に接続される第1スイッチング素子(31)と、
    一端が前記リアクトルの他端に接続し他端が前記電気負荷装置の負極側に接続される第2スイッチング素子(32)と、を備え、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のスイッチング作動により前記電池からの電圧を昇圧し前記第1スイッチング素子の他端から前記電気負荷装置に対し出力可能なコンバータ(21)を制御する制御装置(10)であって、
    前記リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を検出可能なリアクトル電流検出手段(61)と、
    前記電池から前記コンバータの前記リアクトルの一端側に入力される電圧である入力電圧を検出可能な入力電圧検出手段(62、63)と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のスイッチング作動を制御する制御部(80)と、を備え、
    前記制御部は、
    搬送波を生成する搬送波生成手段(83)、
    (4a+2)回目(aは0以上の整数)の前記搬送波の極大または極小を経た後の前記搬送波が極大または極小のとき毎に、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子のスイッチング1周期におけるオン時間の割合であるデューティーを算出し、以前に算出した前記デューティーを設定するデューティー算出設定手段(82)、
    前記搬送波が前記デューティーより小さいとき、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の一方をオンし前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の他方をオフし、前記搬送波が前記デューティーより大きいとき、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の一方をオフし前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子の他方をオンするスイッチング手段(84)、および、
    前記デューティー算出設定手段が前記デューティーを算出、または、前記デューティーを設定してから1回目の前記搬送波の極大または極小を経た後、前記搬送波と前記デューティーとが交差するとき、前記リアクトル電流検出手段により検出した前記リアクトル電流と、前記入力電圧検出手段により検出した前記入力電圧と、前記第1スイッチング素子または前記第2スイッチング素子のオン時間およびオフ時間とに基づき、前記コンバータから前記電気負荷装置に対し出力される電圧であるシステム電圧を推定するシステム電圧推定手段(85)を有していることを特徴とする制御装置。
  2. 前記システム電圧推定手段は、前記リアクトル電流検出手段により前記リアクトル電流を検出する前の前記オン時間および前記オフ時間に基づき、前記システム電圧を推定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記システム電圧推定手段は、複数の前記オン時間の平均、および、複数の前記オフ時間の平均に基づき、前記システム電圧を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記システム電圧推定手段は、所定期間において、前記リアクトル電流の複数の極大値は全て同一とみなし、前記リアクトル電流の複数の極小値は全て同一とみなした上で、前記システム電圧を推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記システム電圧を検出可能なシステム電圧検出手段(64、65)をさらに備え、
    前記制御部は、前記システム電圧推定手段により推定した前記システム電圧と、前記システム電圧検出手段により検出した前記システム電圧とに基づき、前記システム電圧検出手段の異常を検出可能な異常検出手段(80)を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御装置。
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