JP6164081B2 - 電動車両用の給電コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド車両等の電動車両のバッテリに充電する際などに使用される電動車両用の給電コネクタに関する。
電気自動車やハイブリッド車両等の電動車両は、駆動用バッテリが消費されたときに、車両外部の電源からバッテリに充電する必要がある。電動車両には充電の際に使用する充電コネクタが設けられている。車両外部の電源(例えば家庭用商用電源)側には、電源に接続された給電ケーブルと、この給電ケーブルの先端に取り付けられた給電コネクタなどが設けられている。充電する場合、この給電コネクタを車両の充電口に設置された受電コネクタに接続することで、電源から供給される電力が電動車両のバッテリに供給される。
特許文献1及び特許文献2に記載された給電コネクタは、作業者が操作しやすいように、コネクタ本体が端部に設けられたケースに取手を有している。給電コネクタは、充電中に受電コネクタから不用意に外れないように、車両の受電コネクタに差し込んだ状態に保持するロックレバーを備えている。このロックレバーは、取手を持つ手で操作しやすい位置に設けられる。
特開2012−174643号公報 特開平7−263086号公報
ところで、給電コネクタは、給電ケーブルによって電源装置につながれており、電源装置の近くに駐車された電動車両まで給電ケーブルを取回して接続される。一般家庭の駐車場に設置される電源装置によって電動車両を充電する場合、1回のフル充電に時間を要する。また、車両を運転利用しない場合でも、夜間に充電した電力を日中の電力消費のピークに利用することも有る。このような場合、給電コネクタは電動車両の受電コネクタに差し込んだままにされる。
給電コネクタが受電コネクタに差し込まれた状態において、給電コネクタは車体の外部に突出しており、給電ケーブルは、給電端子と電源装置の間の足元に横たわっている。また、一般家庭の駐車場において車両の周りに十分なゆとりを持つことは難しい。このとき、給電コネクタは、ある程度の高さ位置にあるので、側を通る人の目に入りやすく、避けやすい。しかしながら、足元に横たわる給電ケーブルは、車両の脇を通る人あるいはその人が携行している物、または動物によって、蹴られたり引っかけられたりしやすい。
給電ケーブルは、給電コネクタが充電コネクタに差し込まれた接続状態において、操作の邪魔にならないように、下方に垂れるように給電コネクタから延びている。したがって、給電ケーブルが強く引っ張られると、給電コネクタの差し込み方向に対して捩れる方向に力が加わるため、給電コネクタや受電コネクタが損傷するだけでなく、ケーブル内の導線が断裂したり、給電コネクタと受電コネクタとを連結しているロックレバーが損傷したりするかもしれない。
そこで、本発明は、給電ケーブルが引っ張られた場合でも給電コネクタや受電コネクタに損傷が及ぶことを軽減する電動車両用の給電コネクタを提供する。
本発明に係る一実施形態の給電コネクタは、給電カプラと本体とグリップとロックアームと操作レバーとを備える。給電カプラは、電動車両の充電用の受電カプラに差し込まれ、ケーブルが接続されている。本体は、給電カプラが組み込まれ、大円を含む球面部分を外周壁に有している。グリップは、球面部分に外嵌する球面外包部を有し、ケーブルが通される。ロックアームは、受電カプラに係合するフック及び球面部分の中心点に向かって延びた端部に操作受部を有し、給電カプラの差込方向に中心点を通る軸線から半径方向へフックが変位するように本体に組み込まれる。操作レバーは、球面部分の中心点と同心で操作受部に球面接合する操作端部及びグリップの外部に露出したボタンを有し、中心点に向かって変位するようにグリップに組み込まれる。
また、この給電コネクタは、係止機構を有している。係止機構は、グリップに加わる外力が中心点を中心とする一定のトルクを超えない間、フックが変位する方向に対して操作端部が変位する方向が同一平面に沿う操作位置に、本体に対してグリップを保持する。
このとき、操作端部は、中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部は、操作端部に摺接する球面状の凹面に形成される。または、操作端部は、中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部は、操作端部に摺接する球面状の凹面に形成され、フックが変位する方向に対して垂直な方向へ変位可能に設けられる。または、操作端部は、中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部は、フックが変位する方向に垂直に中心点を通る中心線を有し操作端部に摺接する円筒凹面状に形成される。そして、操作受部は、フックとは別体に形成され、操作端部は、ボタンとは別体に形成される。
本発明に係る給電コネクタによれば、本体に対してグリップが中心点でどの方向にも自由に回動するように連結されているだけでなく、ロックアームと操作レバーもこの中心点で球面接合されている。したがって、給電コネクタが接続された電動車両の近くを通った人がケーブルに足を引っ掛けるなど、グリップから延びたケーブルが不用意に引っ張られた場合に、本体に対してグリップが自由に回動することで、給電カプラ及びこの接続相手である電動車両の充電カプラに過度の力が加わることを防止できる。また、ロックアームと操作レバーも球面接合されているため、グリップが中心点で捩れた場合にロックアーム及び操作レバーに損傷を受けない。そして、本体に対してグリップを操作位置に戻すことで、給電コネクタは、再び使用できるように簡単に復旧することができる。
また、係止機構をさらに備える発明の給電コネクタによれば、ブリップに加わる外力が軸線を中心とする一定のトルクを超えない間、フックが変位する方向に対して操作端部が変位する方向が同一平面に沿う操作位置に、本体に対してグリップを保持する。つまり、通常使用している限り、本体とグリップとは容易に動くことなく一体になっているため、利用者が給電コネクタを電動車両の受電コネクタに差し込みまたは抜き取る作業をこれまでどおりに違和感なく行える。
また、操作端部が球面部分の中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部が操作端部に摺接する球面状の凹面に形成される発明の給電コネクタによれば、本体に対してグリップが操作位置から外れている状態で操作レバーが誤って操作されても、操作端部が操作受部から外れることで、ロックアーム及び操作レバーが損傷することを防止できる。
また、操作端部が球面部分の中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部が操作端部に摺接する球面状の凹面に形成されてフックが変位する方向に対して垂直な方向へ変位可能に設けられる発明の給電コネクタによれば、本体に対してグリップが操作位置から外れている状態で操作レバーが誤って操作されても、操作受部が変位することで、ロックアーム及び操作レバーが損傷することを防止できる。
また、操作端部が球面部分の中心点と同心の球面状の凸面に形成され、操作受部がフックの変位する方向に垂直に中心点を通る中心線を有した円筒面状に形成されて操作端部に摺接する発明の給電コネクタによれば、本体に対してグリップが操作位置から外れている状態で操作レバーが誤って操作されても、操作端部が円筒面状の操作受部に沿って滑ることで、ロックアーム及び操作レバーが損傷することを防止できる。
また、操作受部がフックとは別体に形成され、操作端部がボタンとは別体に形成された発明の給電コネクタによれば、給電コネクタを長期間使用したことによって操作受部及び操作端部が摩耗した場合でも容易に交換することができる。
本発明に係る第1の実施形態の給電コネクタを備える電源装置及び電動車両の斜視図。 図1中の給電コネクタの斜視図。 図2中の給電コネクタの断面図。 図3中のロックアームが解除された状態の給電コネクタの断面図。 (A)は図2中の給電コネクタから延びるケーブルがこの図中において手前に引かれた場合の斜視図、(B)は図2中の給電コネクタから延びるケーブルがこの図中において奥へ引かれた場合の斜視図。 図3中のグリップが上方へ回動した場合の給電コネクタの断面図。 (A)は図2中のグリップが中立位置である場合のロックアーム及び操作レバーの斜視図、(B)は図2中のグリップが紙面の手前に引かれた場合のロックアーム及び操作レバーの斜視図、(C)は図2中のグリップが紙面の奥へ引かれた場合のロックアーム及び操作レバーの斜視図。 本発明に係る第2の実施形態の給電コネクタのロックアーム及び操作レバーの分解斜視図。 本発明に係る第3の実施形態の給電コネクタのロックアーム及び操作レバーの斜視図であって、(A)はグリップが中立位置である場合、(B)はグリップが紙面の手前に引かれた場合、(C)はグリップが紙面の奥へ引かれた場合のそれぞれ斜視図。 本発明に係る第4の実施形態の給電コネクタのロックアーム及び操作レバーの分解斜視図。
本発明に係る第1の実施形態の給電コネクタ10について、図1から図7を参照して説明する。この給電コネクタ10は、図1に示すように、電動車両100の駆動用バッテリに充電するための電源装置1の出力端子として設けられており、電源装置1から延びたケーブル2の先端に取り付けられている。この給電コネクタ10は、電動車両100に設けられた受電カプラ21に接続される。電動車両100は、電動モータのみによって走行する電気自動車でもよいし、電動モータとエンジン(内燃機関)とを併用するハイブリッド車両であってもよい。
図1に示す電源装置1は、定格電圧が200[V]などである商業電力によって供給される電力を電動車両100に適した電流及び電圧に変換して供給する。この電源装置1は、商業施設やオフィスビルまたは集合住宅の共有スペースに設置される以外に、一般家庭などの個人利用の駐車場に設置されていてもよい。また、個人利用される駐車場に設置される場合には、電力消費量の多い時間帯に電動車両100のバッテリに充電された電力を使用するために接続される出力用の端子としてこの給電コネクタ10と同じものが利用されてもよいし、兼用であってもよい。
本明細書における説明の便宜上、図1に示した電動車両100の進行方向を基準に「前」、「後」、「右」、「左」をそれぞれ定義し、重力の作用する方向を基準に「上」、「下」を定義する。また、給電コネクタ10を受電カプラ21に対して差し込む方向に+X軸、引き抜く方向に−X軸、給電コネクタ10側から受電カプラ21側を見て左方向に+Y軸、右方向に−Y軸、上方向に+Z軸、下方向に−Z軸をそれぞれ定義する。そして、+X軸,+Y軸,+Z軸に沿って右ネジが進む場合の回転方向をそれぞれ「右回り(時計回り)R」と呼び、その反対方向を「左回り(反時計回り)L」と呼ぶこととする。
給電コネクタ10は、図2に示すように、給電カプラ11と本体12とグリップ13とロックアーム14と操作レバー15とを備える。給電カプラ11は、図3に示すように電動車両100に設けられた充電用の受電カプラ21に差し込まれる。この受電カプラ21は、図1に示す電動車両100の車体の後部左側に設けられた充電口20の内側に配置されている。図1及び図3では、充電口20にヒンジで連結されたリッド及び受電カプラ21に取り付けられる防水用のキャップを省略している。図3に示すように給電カプラ11及び受電カプラ21は、互いに対応するように嵌合端子111及び接続ピン211をそれぞれ内蔵している。給電カプラ11の嵌合端子111にケーブル2が接続されている。
図2及び図3に示すように、本体12は、受電カプラ21に接続される端部を露出させた状態に給電カプラ11が組み込まれている。この本体12は、図2に示すように、給電コネクタ10の差込方向に沿う軸線Aを中心とする円筒体に形成された円筒部分121と大円を含む球面部分122とを外周壁に有している。本実施形態では、図3に示すように円筒部分121の中心線である軸線Aの延長上に球面部分122の中心点Bが配置されている。また、給電カプラ11は、軸線Aに対して少し下側に偏心した位置に配置される。
グリップ13は、図3に示すように、利用者によって把持されるハンドル部131と、球面部分122に外嵌する球面外包部132とを有している。本体12の中を通されたケーブル2は、球面部分122に外嵌する球面外包部132を介してグリップ13に通される。ケーブル2は、ハンドル部131の端部から外へ延びている。つまり、ケーブル2は、ハンドル部131を利用者が握った状態で小指側から延出する。
ロックアーム14は、図2及び図3に示すように、フック141と操作受部142とを有しており、図3及び図4を比較してわかるように、給電カプラ11の差込方向に中心点Bを通る軸線Aから、半径方向(上下方向)へフック141が変位するように本体12に組み込まれている。具体的には、図3及び図4に示すように、ロックアーム14は、フック141と操作受部142との略中間で軸線Aから半径方向に上方へ離れた位置で直交する向きに配置された支持軸143を中心に上下方向に回動可能に設けられている。フック141は、図3に示すように給電カプラ11が受電カプラ21に嵌合した状態で、受電カプラ21の外周に設けられた凹部212に係合する。操作受部142は、給電コネクタ10の差込方向にフック141の反対側となる、球面部分122の中心点Bに向かって延びた端部に設けられている。この操作受部142は、図3及び図4に示すように中心点Bを中心とする球面状の凹面に形成される。
このロックアーム14は、図3に示す係合位置P1と図4に示す解除位置P2との間をフック141が支持軸143を中心に軸線Aに対して半径方向へ変位する。ロックアーム14は、フック141と支持軸143との間で軸線Aの半径方向に外側に配置されたバネ144によって、フック141を軸線Aに向かって付勢され、係合位置P1に安定するように保持されている。バネ144は、ロックアーム14と本体12の円筒部分121の間に装着されている。
操作レバー15は、図3に示すように操作端部151及びボタン152を有しており、中心点Bに向かって変位するようにグリップ13に組み込まれている。操作端部151は、球面部分122の中心点Bと同心で操作受部142に球面接合する。本実施形態では図3及び図4に示すように、中心点Bと同心の球面状の凸面に形成され、操作受部142に摺接する。ボタン152は、軸線Aに沿って給電カプラ11と反対側に位置するグリップ13の屈曲端部から外部へ露出している。
本実施形態において、操作レバー15は、図3及び図4に示すように、側壁153にガイド154を有している。このガイド154は、操作レバー15の移動方向および移動量を制限するように設けられる。操作レバー15は、球面状に形成された操作端部151の中心点が本体12の球面部分122及びグリップ13の球面外包部132の中心点Bに合致する位置に保持されるように、ボタン152をグリップ13の外面から突出させる方向へバネ155によって付勢される。また、操作レバー15は、セキュリティーホール156をグリップ13の外部へ突出したボタン152の下端に有している。セキュリティーホール156に錠を装着することで、ボタン152を押し込むことを禁止することができる。給電コネクタ10を受電カプラ21に差し込んだ状態で、セキュリティーホール156に錠を取り付けることで、接続中のいたずらを防止する。
給電コネクタ10は、操作レバー15が操作されたことを検知するためのマイクロスイッチ16をグリップ13に内蔵している。マイクロスイッチ16は、給電カプラ11及び受電カプラ21を介して電動車両100のECUに接続されてもよいし、グリップから延びるケーブル2に内装されて電源装置1に接続されていてもよい。マイクロスイッチ16は、操作レバー15を操作するとガイド154で押される。
また、本体12の球面部分122及びグリップ13の球面外包部132は、互いの相対位置を一定に保持する係止機構17を有している。本体12とグリップ13は、球面で連結されているため、球面部分122及び球面外包部132の中心点Bとともに直線状に並ばない少なくとも2箇所に係止機構17を設ける。本実施形態の場合、図3及び図4に示すように、係止機構17は、球面部分122に形成される突起171,172と、この突起171,172に対応して球面外包部132に形成される窪み173,174とを含む。突起171,172が球面外包部132に配置され、窪み173,174が球面部分122に配置されてもよい。
このとき、突起171,172及び窪み173,174は、突起171,172どうしおよび窪み173,174どうしを結ぶ線分が球面部分122及び球面外包部132の中心点Bを通らないように、配置される。係止機構17を2箇所に配置する代わりに、屈曲部を含む一定の長さを有した1つの凸条とこれに合致する溝であってもよい。また、係止機構17は、ラッチ構造を有していてもよい。
係止機構17は、グリップ13に加わる外力が中心点Bを中心とする一定のトルクを超えない間、フック141が変位する方向に対して操作端部151が変位する方向が同一平面上にある操作位置Q1に、本体12に対してグリップ13を保持する。この実施形態において、操作位置Q1は、図2及び図3に示すグリップ13の位置である。
グリップ13に対して一定のトルクを超える外力が加わった場合、突起171,172から窪み173,174が外れ、図5(A)及び図5(B)に示すように、本体12に対してグリップ13が捩れた状態にそれぞれ回動する。
図5(A)では、−X方向(すなわち給電カプラ11を引き抜く方向)、かつ、+Y方向(すなわち給電カプラ11側から受電カプラ21を見て左側)へケーブル2が引かれ、本体12に対してグリップ13が+X軸および+Y軸においてそれぞれ右回りRに回動した状態を示す。図5(B)では、−X方向、かつ、−Y方向(すなわち給電カプラ11側から受電カプラ21を見て右側)へケーブル2が引かれ、本体12に対してグリップ13が+X軸および+Y軸においてそれぞれ左回りL、かつ、+Z軸において右回りRに回動した状態を示している。このように、本実施形態の給電コネクタ10は、本体12に対してグリップ13が+X軸、+Y軸、+Z軸において複合的に回動することを許容する。
なお、図6に示すように、係止機構17の突起171,172と窪み173,174が外れていても、フック141が変位する方向に沿う平面内でグリップ13が回動している状態、すなわち、+Y軸において右回りRにのみ回動しているのであれば、操作端部151が変位する方向は、フック141が変位する方向に沿う平面内に位置するので、図6のグリップ13の状態を操作位置Q1に含めてもよい。
ロックアーム14と操作レバー15との位置関係は、図7に斜視図で示す。図7(A)はグリップ13が操作位置Q1である場合、図7(B)はグリップ13が+X軸において右回りR、+Y軸において左回りL、+Z軸において左回りLにそれぞれ回動した場合、図7(C)はグリップ13が+X軸において左回りL、+Y軸において右回りR、+Z軸において右回りRにそれぞれ回動した場合、をそれぞれ示す。いずれの場合も、操作受部142に操作端部151が接触しており、球面接合を維持した連結状態である。
以上のように構成された給電コネクタ10は、図1に示すように電動車両の充電口20に差し込まれ、図3に示すように受電カプラ21に給電カプラ11が接合される。そして、ロックアーム14のフック141が受電カプラ21の凹部212に係合されることによって、給電コネクタ10が充電口20から抜けないように保持される。本体12に対してグリップ13が操作位置Q1に保持されている場合、ケーブル2は、下方へ垂れさがる。
電動車両100のバッテリに対する充電が完了したため、または、電動車両100を利用するために、給電コネクタ10を充電口20から取り外す場合、図4に示すように操作レバー15のボタン152を押し込む。ロックアーム14が支持軸143を中心に上下方向に回動され、フック141が受電カプラ21の凹部212から外れるので、軸線Aに沿って−X方向へ引き抜けば、給電コネクタ10を取り外すことができる。
電動車両100のバッテリを充電する場合、電源装置1によって供給される電力の出力によって充電時間が異なる。一般家庭などで利用者が個々に充電を行う場合、電源装置1の出力が小さいため、充電時間を要する。そのため、電動車両100を長時間利用しない時間帯に充電されるとともに、料金の安い深夜電力を利用することが想定される。このような場合、給電コネクタ10が充電口20に差し込まれた状態で放置される。給電コネクタ10が差し込まれた状態であると、電動車両100と電源装置1との間を通る際にケーブル2に足を引っかけるかもしれない。また、電動車両100と駐車スペースの周りに十分な隙間を確保できない場合、電動車両100の外面から突出した給電コネクタ10に直接的に人がぶつかることも想定される。
ケーブル2は、給電コネクタ10の差込方向(+X方向)に沿う軸線Aに対して半径方向へ垂れ下がるように延びているので、ケーブル2が強く引っ張られたり給電コネクタ10に直接ぶつかられたりすると、中心点Bを中心とするトルクが給電コネクタ10に加わる。給電コネクタ10において、本体12に対してグリップ13が中心点Bを中心に球面接合されており、本体12に対してグリップ13が容易に回動しないように係止機構17によって保持されている。
本体12に対してグリップ13に過度のトルクが加わると、係止機構17が外れてグリップ13が+X軸、+Y軸、+Z軸に対して自由に回動する。ただし、図6にも示すように、窪み173,174から外れた突起171,172は、球面外包部132に強く押し付けられた状態となるので、突起171,172と球面外包部132との間に摩擦力が発生している。図5(A)及び(B)に示すように本体12に対してグリップ13が捩れた状態になることで、給電カプラ11と受電カプラ21との間に加わる負荷を軽減できるとともに、図7(B)及び(C)に示すようにロックアーム14に対して球面接合された操作レバー15もまた同じように捩れることで、ロックアーム14と操作レバー15の連結部に負荷が加わらないようにすることができる。本体12とグリップ13、ロックアーム14と操作レバー15がそれぞれ中心点Bに同心の球面接合によって連結されており、+X軸、+Y軸、+Z軸に対して自由に回動するので、給電コネクタ10に係る負荷を最小限にすることができる。
給電カプラ11が受電カプラ21から脱落しないので、充電状態が維持されるとともに、地面に落下することで給電コネクタが損傷することを防止できる。また、ロックアーム14と操作レバー15との連結部も外れないので、本体12に対して捩れた位置に回動したグリップ13を操作位置Q1へ戻すだけで、簡単に復旧することができる。係止機構17を有しているので、グリップ13が操作位置Q1に戻されると、突起171,172に窪み173,174が係合することで本体12に対してグリップ13が再び拘束される。グリップ13が操作位置Q1に復旧されると、突起171,172に窪み173,174がはまることによるクリック感があるので、操作位置Q1に戻されたことを容易に知ることができる。
以下に、第2から第4の実施形態の給電コネクタ10のロックアーム14及び操作レバー15について説明する。給電コネクタ10の他の構成は、第1の実施形態の給電コネクタ10と同じであるので、図2から図4及びその対応する記載を参酌する。また、第1の実施形態の給電コネクタ10に含まれる構成と同じ機能を有する構成は、各実施形態の説明及び図において同一の符号を付し、詳細な説明を第1の実施形態の記載から参酌する。
第2の実施形態の給電コネクタ10について、図8を参照して説明する。この給電コネクタ10において、ロックアーム14は、フック141と操作受部142とが別体に形成されており、操作レバー15は、操作端部151とボタン152とが別体に形成されている。第2の実施形態では、軸線A及びフック141が変位する方向に沿う平面において、フック141及びボタン152が2つに分割され、それぞれの間に操作受部142及び操作端部151が挟み込まれて固定される。図8に示すように、操作レバー15では、さらにセキュリティーホール156が設けられるプレート156Aが別部材として、分割されたボタン152の間に挟み込まれる。
なお、図8において、分割したフック141及びボタン152は、いずれも中実な部材に描かれているが、接合部以外をくりぬいて軽量化してもよいし、互いに接合される部位に、ピン及びピン孔、あるいはネジ及びネジ孔を設けてもよい。
以上のように、操作受部142及び操作端部151を別体に設けたことによって、それぞれの機能に適した材料を選択しやすくなる。例えば、フック141には強度の高い金属材料を採用し、操作受部142には耐摩耗性に優れかつ摩擦係数の小さい合成樹脂を採用する。また、操作端部151には操作受部142よりも強度の高い合成樹脂または耐食性に優れた金属材料を採用し、ボタン152には耐候性及び絶縁性に優れた合成樹脂を採用し、セキュリティーホール156のプレート156Aには高強度金属材料、例えば高張力鋼を採用する。この第2の実施形態の給電コネクタ10によれば、それぞれの構成に合わせた材料を採用することができるので、給電コネクタ10の性能が向上する。さらに同じ性能でも安価な材料を選択することも可能になるため、製造コストも軽減される。
第3の実施形態の給電コネクタ10について、図9を参照して説明する。この給電コネクタ10は、ロックアーム14の操作受部142の形状が第1及び第2の実施形態の給電コネクタ10のロックアーム14と異なっている。図9において、(A)はグリップ13が操作位置Q1にある場合のロックアーム14及び操作レバー15を示し、(B)はグリップ13が+Y軸において右回りRに、かつ+Z軸において左回りLにそれぞれ回動した場合のロックアーム14及び操作レバー15を示し、(C)はグリップ13が+X軸において左回りL、+Y軸において右回りR、そして+Z軸において時計回りRにそれぞれ回動した場合のロックアーム14及び操作レバー15を示している。
第3の実施形態の給電コネクタ10において、操作レバー15の操作端部151は、球面部分の中心点Bと同心の球面状の凸面に形成される。ロックアーム14の操作受部142は、フック141が変位する方向に垂直に球面部分122の中心点Bを通る中心線を有した円筒凹面状に形成され、球面状の凸面に形成された操作端部151に摺接する。中心点Bを通る円筒凹面の中心線は、支持軸143に平行に配置されるので、グリップ13が操作位置Q1に保持されている場合、第3の実施形態の給電コネクタ10は、第1及び第2の実施形態の給電コネクタお10と同様に作動する。
また、第3の実施形態の給電コネクタ10は、ロックアーム14の操作受部142が円筒凹面状に形成されているので、図9の(B)及び(C)の状態、すなわちグリップ13が操作位置Q1から外れた状態において操作レバー15を操作した場合、軸線A及びフック141の移動方向に沿う平面から外れる方向へ、操作端部151が操作受部142に沿って滑る。これにより、操作レバー15によって支持軸143に加わる捩れ荷重を逃がすことができるとともに、支持軸143を中心にロックアーム14を回動させる変位の成分によって、フック141を変位させ、ロックアーム14を解除位置P2に回動させることができる。
ケーブル2が引っ張られてグリップ13を操作位置Q1に完全に復旧できない場合でも、ロックアーム14及び操作レバー15を破損させることなく、給電コネクタ10を充電口20から外すことができる。なお、第2の実施形態のロックアーム14及び操作レバー15のように、操作受部142及び操作端部151を別体に設けてもよい。
第4の実施形態の給電コネクタ10について、図10を参照して説明する。この給電コネクタ10は、第2の実施形態の場合と同様に、ロックアーム14のフック141と操作受部142とが別体に設けられている。本実施形態では、さらに、球面状の凹面に形成された操作受部142が、フック141が変位する方向に対して垂直な方向へ変位可能に設けられている。すなわち、図10に示すように、操作受部142は、支持軸143と平行に延びた長孔145に沿って移動できるようにフック141に装着されている。
このように構成された第4の実施形態の給電コネクタ10は、グリップ13が操作位置Q1に保持されている場合、第1及び第2の実施形態と同様に作動する。そして、グリップ13が操作位置Q1から外れた位置に変位した状態において、操作レバー15が操作されると、軸線A及びフック141の移動方向に沿う平面から外れる方向へ、操作端部151が操作受部142を長孔145に沿って変位させる。これにより、操作レバー15によって支持軸143に加わる捩れ荷重を逃がすことができるとともに、支持軸143を中心にロックアーム14を回動させる変位の成分によって、フック141を変位させ、ロックアーム14を解除位置P2へ回動させることができる。
以上のように第4の実施形態の給電コネクタ10は、第3の実施形態の場合と同様に、グリップ13を操作位置Q1に完全に復旧できない場合であっても、ロックアーム14及び操作レバー15を破損させることなく、給電コネクタ10を充電口20から外すことができる。
1…電源装置、2…ケーブル、10…給電コネクタ、11…給電カプラ、12…本体、13…グリップ、14…ロックアーム、141…フック、142…操作受部、143…支持軸、15…操作レバー、151…操作端部、17…係止機構、100…電動車両、A…軸線、B…中心点、Q1…操作位置。

Claims (6)

  1. 電動車両の充電用の受電カプラに差し込まれケーブルが接続された給電カプラと、
    前記給電カプラが組み込まれ大円を含む球面部分を外周壁に有した本体と、
    前記球面部分に外嵌する球面外包部を有し前記ケーブルが通されたグリップと、
    前記受電カプラに係合するフック及び前記球面部分の中心点に向かって延びた端部に操作受部を有し、前記給電カプラの差込方向に前記中心点を通る軸線から半径方向へ前記フックが変位するように前記本体に組み込まれるロックアームと、
    前記球面部分の中心点と同心で前記操作受部に球面接合する操作端部および前記グリップの外部に露出したボタンを有し、前記中心点に向かって変位するように前記グリップに組み込まれる操作レバーと、
    を備えることを特徴とする給電コネクタ。
  2. 前記グリップに加わる外力が前記中心点を中心とする一定のトルクを超えない間、前記フックが変位する方向に対して前記操作端部が変位する方向が同一平面に沿う操作位置に、前記本体に対して前記グリップを保持する係止機構を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載された給電コネクタ。
  3. 前記操作端部は、前記中心点と同心の球面状の凸面に形成され、
    前記操作受部は、前記操作端部に摺接する球面状の凹面に形成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された給電コネクタ。
  4. 前記操作端部は、前記中心点と同心の球面状の凸面に形成され、
    前記操作受部は、前記操作端部に摺接する球面状の凹面に形成され、前記フックが変位する方向に対して垂直な方向へ変位可能に設けられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された給電コネクタ。
  5. 前記操作端部は、前記中心点と同心の球面状の凸面に形成され、
    前記操作受部は、前記フックが変位する方向に垂直に前記中心点を通る中心線を有し前記操作端部に摺接する円筒凹面状に形成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された給電コネクタ。
  6. 前記操作受部は、前記フックとは別体に形成され、
    前記操作端部は、前記ボタンとは別体に形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された給電コネクタ。
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