JP6163140B2 - 圧力計 - Google Patents
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Description
特許文献1の制動体は、延長支持部の背面側に配置されたケース体と、このケース体に配置された蓋体と、ケース体に回動自在に支持され指針と連結された回転抵抗軸とを備えている。回転抵抗軸の先端部には歯車形状の被抵抗部材が設けられ、この被抵抗部材は、ケース体と蓋体との内部空間に収納された粘性抵抗を有する流動体により回転が制動される。
特許文献2の管状フェルールは、支持板の背面側に配置され、かつ、その外周部と支持板の穴との間に高密度シリコーン潤滑剤が収納されている。
特許文献3の減衰装置は、側部脚にハウジングが取り付けられ、ハウジングと側部脚とに指針と連結された指針軸が回動自在に支持され、ハウジングと側部脚との間に減衰剤が収納されている。
特に、有底円筒状のケーシングの内部にブルドン管や変位伝達機構が収納される標準的な圧力計に対して、特許文献1の減衰装置を有底円筒状のケース体に組み込むには大幅な設計変更が求められる。
しかも、制動体は延長支持部の背面側に固定されていることから、圧力計を設置する際に、大きなスペースが必要とされる。
しかも、第二板部と回転軸との間にある軸受部を変更するのみで、他の構造は従来のものをそのまま用いることができる。そのため、有底円筒状のケーシングを有する従来構造の圧力計に対する設計変更を最小限に納めることが可能となり、圧力計の製造コストを低いものにできる。さらに、減衰装置がケーシングの内部に収納されるため、ケーシングの大型化を抑えることになるので、圧力計の設置スペースを従来に比べてとることがない。
さらに、この構成では、収納部に収納された粘性抵抗剤が第二端部からギア部の歯面に所定の長さに渡って接触するので、ギア部の歯面に粘性抵抗剤が確実に塗布されることになり、ギア部の潤滑効果を得ることができる。
この構成では、第二板部にキャップ部を容易に装着することができる。そのため、圧力計の組立作業を容易に行うことができる。
この構成では、第二板部とフランジ部とが全周に渡って当接するので、キャップ部による粘性抵抗剤の漏洩を確実に防止することができる。
この構成では、係止用爪部を第二板部の周縁部に対して押し込むだけでキャップ部の第二板部への係止作業が行える。そのため、キャップ部の第二板部への装着がワンタッチで行えるので、この点からも圧力計の組立作業を容易に行うことができる。
この構成では、第二板部の厚みにかかわらず軸受部の第二板部への装着が確実に行える。
この構成では、収納部の構造をより簡易なものにできる。
この構成では、第二板部の形状にかかわらずキャップ部を装着できる。
この構成では、リング部材は、大径部及び収納凹部の少なくとも一方に、収納部やキャップ部と非連結状態で配置される。そのため、軸部の外周とリング部材の内周との隙間、リング部材の外周と収納凹部の内周との隙間の双方で、粘性抵抗剤の流れによる減衰効果が発生することになり、大きな減衰効果を得ることができる。
第1実施形態を図1から図7に基づいて説明する。
図1及び図2には第1実施形態にかかる圧力計の全体構成が示されている。
図1において、圧力計1は、継手2と、この継手2の端部に設けられたケーシング3と、ケーシング3の正面側に設けられた表示板4と、継手2の端部に基端部が接合された変位部材としてのブルドン管5と、ブルドン管5の先端部に連結された変位伝達機構6と、変位伝達機構6に連結され表示板4とともに圧力値を表示する指針7とを備えて構成されている。
継手2のケーシング3が設けられた端部とは反対側の端部には、図示しない配管が接続されている。配管内を流通する被測定流体は継手2の流体導入孔2A、接続部材20及びパイプ21を通ってブルドン管5に送られ、ブルドン管5の先端部が導入される被測定流体の圧力に応じて変位する。第1実施形態では、配管と圧力計1との間に薄板(ダイアフラム)を設け、流体導入孔2A、パイプ21、プルドン管5の内部に圧力伝達用の液(例えば、シリコンオイル)を充填し、この液を介して伝達された被測定流体の圧力によりブルドン管5の先端部が変位する構成でもよい。
筒部32には継手2の端部が接合されている。
筒部32の開口端側の内周面には、板部31と平行に表示板4が配置されている。
筒部32の表示板4より正面側には、円板状のカバーガラス41が設けられている。カバーガラス41は、筒部32の開口端に取り付けられたリング状の蓋体42で抜け止めされる。カバーガラス41と筒部32との間にはパッキン40が設けられている。
ブルドン管支持台50は、その内部に図示しない連通孔が形成されている。この連通孔の一端部は、パイプ21と連通されている。連通孔の他端部は、ブルドン管5の内部に連通されている。
図2から図5において、変位伝達機構6は、支持板60に重ねて設けられた第一板部としての取付板61と、取付板61と表示板4との間に配置された第二板部としてのせき板62と、取付板61及びせき板62を連結する連結柱部63と、取付板61とせき板62とに軸支される回転軸64と、回転軸64に連結されたセクタ65と、セクタ65とブルドン管5とを連結する連結部材66とを備えている。
取付板61とせき板62とは、それぞれステンレス、その他の材料からなる板である。
連結柱部63は、硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材からなり、互いに離れた位置に2本配置されている。
軸部641は、ピニオン642が周面に形成された大径部641Aと、大径部641Aより正面側に設けられた小径部641Bとを備えた段付きの円柱部材である。大径部641Aの端部は、取付板61に設けられた従来構造の軸受80に軸支されている。
大径部641Aの一部と小径部641Bとは、せき板62に設けられた軸受部8に軸支されている。大径部641Aの端部とピニオン642との間には、渦巻きばね643が設けられている。渦巻きばね643は、薄板で形成された渦巻き状のばねであり、回転軸64の動きを一方向に押さえることで、変位伝達機構6のガタを低減するものである。
小径部641Bの先端部には、指針7の基部が取り付けられている(図2参照)。
連結部材66は、ブルドン管5の先端部に接続された接続部材661と、接続部材661に一端が回動自在に接続されたロッド662とを有する(図1参照)。ロッド662の他端は、セクタ65の他端に回動自在に支持されている。
ロッド662の一端部と接続部材661との回動部分及びロッド662の他端部とセクタ65との回動部分には、潤滑剤、例えば、後述する粘性抵抗剤Oがそれぞれ塗布されていてもよい。
図3から図7において、軸受部8は、回転軸64の回転を減衰させる粘性抵抗剤Oを収納する粘性抵抗剤溜まり81Aを有する収納部81と、収納部81の粘性抵抗剤溜まり81Aに連通するとともに粘性抵抗剤Oが漏出することを防止するキャップ部82とを有するボックス状の軸受部材である。キャップ部82は、種々の材料から形成されるもので、例えば、ポリアセタール、その他の樹脂、あるいは、金属から形成される。
粘性抵抗剤Oは、潤滑剤としても機能するものであり、例えば、高粘度のシリコンオイルを例示できる。
中央部810には、小径部641Bと所定の間隔がある内周面が形成されている。中央部810の内周面と小径部641Bとの間に粘性抵抗剤Oを浸透させ、粘性抵抗剤Oの粘性抵抗により回転軸64の微動を減衰させる。第1実施形態では、中央部810の内周面と小径部641Bとの間隔及び中央部810の長さを設定することで、粘性抵抗剤Oによる減衰効果の程度を管理する。
図4及び図6で示される変位伝達機構の一例では、第二端部812は、ピニオン642の大径部641Aに対向する小凹部812Aを有し、この小凹部812Aと大径部641Aとの間には、粘性抵抗剤Oが浸透されている。本実施形態では、凹部811A、中央部810の内周面及び小凹部812Aと回転軸64の外周面との間の空間から粘性抵抗剤溜まり81Aが構成されている。
図5及び図7で示される変位伝達機構の他例では、第二端部812は、ピニオン642の大径部641Aに対向する小凹部812Aと、小凹部812Aに連続して設けられピニオン642の外周面の一部に対向する大凹部812Bとを有する。これらの大凹部812Bとピニオン642の一部外周面との間、小凹部812Aと大径部641Aとの間には、粘性抵抗剤Oが浸透されているため、ピニオン642の外周面の一部と大凹部812Bとの端部は、粘性抵抗剤Oが浸透されているので、ピニオン642の外周面の一部と大凹部812Bとの間に浸透された粘性抵抗剤Oは、回転軸64が回動されることで、ピニオン642の外周面全てに自然に浸透することになる。
収納部81は、表示板4側へ抜けることを防止するため、第二端部812の外径が中央部810及び第一端部811の外径より大きい段付き形状とされる。
キャップ本体820は、せき板62の表示板4側に設けられている。キャップ本体820は、円板部820Aと、円板部820Aの外周縁に形成された筒状部820Bとを備えた形状であり、その内部に収納凹部820Cが形成されている。
筒状部820Bの内部には、第一端部811の凹部811Aと連通した収納凹部820Cが構成されており、この空間内に粘性抵抗剤Oが収納される。
フランジ部821は、せき板62に重ねられており、その外周が円形とされている。
係止用爪部822は、フランジ部821の外周縁部から直交して形成された基部822Aと、基部822Aから直交して形成されせき板62の裏面を係合する係止部822Bとを有する(図4参照)。基部822Aの長さは、せき板62の厚さ寸法に合わせて設定される。なお、係止用爪部822は、図3は1箇所のみ図示されているが、本実施形態では、複数箇所設けるものであってもよい。
(1)有底筒状のケーシング3の正面側に表示板4を設け、ケーシング3にブルドン管5を設け、ケーシング3の板部31に取付板61を近接配置し、取付板61と表示板4との間に、回転軸64を有しブルドン管5の変位に基づいて回転軸64を回動させる変位伝達機構6を配置し、回転軸64を軸受部8でせき板62に軸支した。軸受部8を、回転軸64の軸部641の周面に接触するとともに回転軸64の回転を減衰させる粘性抵抗剤Oが収納される粘性抵抗剤溜まり81Aを有する収納部81と、収納部81に設けられるキャップ部82とを備えて構成した。キャップ部82を、せき板62と表示板4との間に設けられ粘性抵抗剤Oの漏出を防止するシール部820Dとを有する構成とした。そのため、粘性抵抗剤溜まり81Aに収納された粘性抵抗剤Oは、収納部81の内部に浸透するので、軸受部8の長さを長くすることで、大きな減衰効果を得ることができる。しかも、軸受部8を従来の軸受から変更するのみで、他の構造を従来のものをそのまま用いることができる。さらに、回転軸64を減衰させるための軸受部8を表示板4側に収納したので、ケーシング3は従来のものをそのまま用いることができ、圧力計の設置スペースをとることがない。また、図7で示される変位伝達機構の他例の構成では、収納部81の端部を、回転軸64のピニオン642に粘性抵抗剤Oが接触できるように開口したので、収納部81の端部から流出する粘性抵抗剤Oが回転軸64のピニオン642に自然に浸されることになり、ピニオン642に潤滑剤を別途塗布する手間が省ける。
(4)キャップ部82に、粘性抵抗剤Oを収納する収納凹部820Cを備えて構成したので、多くの量の粘性抵抗剤Oを収納部81とキャップ部82とに蓄えることができる。
第2実施形態は軸受部の構成が第1実施形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同一の構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図8は、第1実施形態の図3に相当する図であり、図9は、第1実施形態の図4に相当する図であり、図10は、第1実施形態の図5に相当する図である。
図8から図10において、第2実施形態の軸受部9は、収納部81と、この収納部81に連通するキャップ部83とを有する。キャップ部83は、種々の材料、例えば、ポリアセタール、その他の材料から形成されている。
第2実施形態では、キャップ部83をせき板62に取り付けるために、頭部84Aが軸部84Bの端部に接合されたねじ部材84が用いられる。
つまり、フランジ部821とせき板62とを重ね合わせた状態で、せき板62の裏面側からねじ部材84で両者を接合する。ねじ部材84の軸部84Bがフランジ部821に螺合され、かつ、その周面がせき板62の端面と対向する。
ねじ部材84の頭部84Aとフランジ部821とでせき板62が挟持される。なお、ねじ部材84は、図8では1箇所のみ図示されているが、第2実施形態では、複数箇所設けるものであってもよい。
(8)フランジ部821にねじ部材84を螺合し、ねじ部材84の頭部84Aとフランジ部821とでせき板62を挟持するので、せき板62の厚みにかかわらず軸受部9をせき板62に確実に取り付けることができる。
第3実施形態は軸受部の構成が第1実施形態と相違するもので、他の構成は第1実施形態と同じである。
図11は第1実施形態の図6に相当する図である。なお、図11では、図6,7と同様に、係止用爪部822の図示が省略されている。
図11において、軸受部10は、収納部85とキャップ部86とを備えている。
収納部85は、せき板62に貫通されるとともに回転軸64が挿通される貫通孔62Aを備えている。第3実施形態では、貫通孔62Aと軸部641との間の空間から粘性抵抗剤溜まり81Aが構成される。粘性抵抗剤溜まり81Aに粘性抵抗剤Oを浸透させ、粘性抵抗剤Oの粘性抵抗により、回転軸64の微動を減衰させる。貫通孔62Aと軸部641との間隔を設定することで、粘性抵抗剤Oによる減衰効果の程度を管理する。
キャップ本体860は、円板部820Aと、円板部820Aの外周縁に形成された筒状部860Bとを備えている。
筒状部860Bの内部には、粘性抵抗剤を収納する収納凹部820Cが形成されている。
(10)収納部85を、せき板62を貫通するとともに回転軸64が挿通される貫通孔62Aとし、キャップ部86を、貫通孔62Aと連通する収納凹部820Cが形成されたキャップ本体860と、キャップ本体860の外周縁に一体形成されせき板62に当接するフランジ部821とを有する構成としたから、筒状の収納部が不要とされるので、収納部自体の構造を簡易なものにできる。
第4実施形態はキャップ部の構成が前記各実施形態と相違するものであり、他の構成は各実施形態と同じである。本実施形態では、凹部811A及び中央部810の内周面と回転軸64の外周面との間の空間から粘性抵抗剤溜まり81Aが構成されている。図12では、凹部811Aと中央部810の内周面との間には傾斜が設けられているが、この傾斜はなくてもよい。
図12において、収納部81のせき板62より表示板側に位置する外周部にはキャップ部87が係止されている。
キャップ部87は、キャップ本体820を備え、キャップ本体820の開口側端部はせき板62に対向している。
図13において、キャップ部87は、筒状部820Bの外周部に軸芯に向けて形成される3箇所の係止突起820Eを有する。これらの係止突起820Eは、筒状部820Bの周方向に互いに等間隔に3箇所形成されている。なお、複数の係止突起820Eは、必ずしも、図13で示されるように等間隔に配置されることを要しない。
係止突起820Eは、収納部81の中央部810の外周に沿って形成された係止溝810Aに係止される(図12参照)。
図12に示される通り、本実施形態では、キャップ部87の円板部820Aに収納部81の第一端部811が当接している。そのため、キャップ部87には収納凹部820Cがなく、粘性抵抗剤溜まり81Aのみに粘性抵抗剤Oが収納される。
(11)キャップ部87は、収納部81のせき板62より表示板側に位置する外周部に係止されているから、せき板62の形状にかかわらずキャップ部87を装着できる。
(12)キャップ部87は、筒状部820Bの外周部に軸芯に向けて形成される3箇所の係止突起820Eを有する構成であるため、キャップ部87を収納部81に係止する構成を簡易なものにできる。
第5実施形態はリング部材88を配置した点で第4実施形態と異なる。
図14において、本実施形態では、凹部811A及び中央部810の内周面と回転軸64の外周面との間の空間から粘性抵抗剤溜まり81Aが構成されている。凹部811Aは大径部であり、中央部810の内周面は凹部811Aより径寸法が小さい小径部である。
図14では、大径部となる凹部811Aには減衰効果を得るためのリング部材88が配置されている。
リング部材88の内周径は軸部641の外周径より大きく、リング部材88の外周径は凹部811Aの内周径より小さい。
なお、リング部材は、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態についても用いることができる。
図14では、リング部材88を凹部811Aにのみ配置したが、図6,7や図11で示される例でも適用することができる。
図6,7で示される例では、軸方向が凹部811Aと収納凹部820Cとに跨って形成されたリング部材88が配置されている(想像線参照)。リング部材88の外周径は凹部811Aの内周径より小さい。
図11で示される例では、リング部材88は収納凹部820Cにのみ配置されている(想像線参照)。リング部材88の外周径は収納凹部820Cの内周径より小さい。
従って、第5実施形態では、前記各実施形態の作用効果に加えて次の作用効果を奏することができる。
(13)収納部81の凹部811A及び収納凹部820Cの少なくとも一方にリング部材88を配置し、リング部材88の内周径を軸部641の外周径より大きくし、リング部材88の外周径を凹部811Aや収納凹部820Cの内周径より小さくした。そのため、回転軸64の回転に伴い、軸部641の外周とリング部材88の内周の隙間、及び、リング部材88の外周と凹部811Aの内周の隙間の双方で、粘性抵抗剤の流れによる減衰効果が発生することになる。これにより、軸受部8を長くすることなく、より大きな減衰効果を得ることができる。
例えば、前記各実施形態では、変位部材としてブルドン管5を例示したが、本発明では、変位部材として他の部材、例えば、ベローズを用いてもよい。つまり、ベローズの変位が変位伝達機構を介して指針の回動に変換される圧力計について、本発明を適用することができる。
また、本発明では、パイプや接続部材、ブルドン管支持台がない圧力計や、継手とブルドン管が直接接続された圧力計にも適用することができる。
また、本発明では、ギア部はピニオン642に限定されるものではなく、例えば、複数の平歯車が連結された歯車機構が圧力計に設けられている場合には、一つの歯車をギア部とし、当該歯車の軸部に軸受部を設ける構成でもよい。例えば、前記各実施形態では、セクタ65の中央部が軸部650に設けられ、この軸部650の両端部が取付板61とせき板62とに軸受651,652を介して回転自在に支持されているが、本発明では、軸部650に図示しないギア部が設けられているのであれば、軸受651,652のいずれか一方を軸受部8,9,10としてもよい。
前記第4実施形態では、キャップ部87は、筒状部820Bの外周部に軸芯に向けて形成される3箇所の係止突起820Eを有する構成としたが、係止突起820Eの数は限定されるものではなく、例えば、1箇所、2箇所、4箇所以上の複数としてもよい。さらに、筒状部820Bの外周に係止突起を形成し、キャップ部87に係止溝を形成する構成でもよい。つまり、第4実施形態では、キャップ部87が収納部81に係止できるものであれば、その具体的な構成は限定されるものではない。
Claims (8)
- 板部と筒部とを有し正面が開口された有底筒状のケーシングと、
このケーシングの正面側に設けられた表示板と、
前記ケーシングの前記表示板より内側に設けられ被測定流体が導入されて変位する変位部材と、
前記ケーシングの板部に近接配置された第一板部、この第一板部と前記表示板との間に配置された第二板部及び前記第一板部と前記第二板部とに軸支される回転軸を有し前記変位部材の変位に基づいて前記回転軸を回動させる変位伝達機構と、前記回転軸を前記第二板部に軸支する軸受部とを備え、
前記回転軸は、軸部とギア部とを有し、
前記軸受部は、前記回転軸の周面に接触するとともに前記回転軸の回転を減衰させる粘性抵抗剤が収納される収納部と、この収納部に連通するとともに前記粘性抵抗剤が漏出することを防止するキャップ部と、を有し、
前記収納部は、前記粘性抵抗剤を収納する粘性抵抗剤溜まりを有し、
前記キャップ部は、前記第二板部と前記表示板との間に設けられかつ前記粘性抵抗剤の漏出を防止するシール部を有し、
前記収納部は、前記第二板部に貫通支持される中央部と、この中央部より前記表示板側に形成された第一端部と、前記中央部より前記第一板部側に形成された第二端部とを有する筒状部材を備え、
前記第二端部の内周部は、前記ギア部の歯面の外周面に対向することを特徴とする圧力計。 - 請求項1に記載の圧力計において、
前記キャップ部は、前記第二板部の外周縁部に係止されることを特徴とする圧力計。 - 請求項2に記載の圧力計において、
前記キャップ部は、前記収納部の一部を覆うキャップ本体と、このキャップ本体の外周縁に一体形成され前記第二板部に当接するフランジ部とを有することを特徴とする圧力計。 - 請求項3に記載の圧力計において、
前記フランジ部に一体形成され前記第二板部の周縁部を係止する係止用爪部を備えたことを特徴とする圧力計。 - 請求項3に記載の圧力計において、
前記フランジ部に頭部を有するねじ部材を螺合し、このねじ部材の頭部と前記フランジ部とで前記第二板部を挟持することを特徴とする圧力計。 - 板部と筒部とを有し正面が開口された有底筒状のケーシングと、
このケーシングの正面側に設けられた表示板と、
前記ケーシングの前記表示板より内側に設けられ被測定流体が導入されて変位する変位部材と、
前記ケーシングの板部に近接配置された第一板部、この第一板部と前記表示板との間に配置された第二板部及び前記第一板部と前記第二板部とに軸支される回転軸を有し前記変位部材の変位に基づいて前記回転軸を回動させる変位伝達機構と、前記回転軸を前記第二板部に軸支する軸受部とを備え、
前記回転軸は、軸部とギア部とを有し、
前記軸受部は、前記回転軸の周面に接触するとともに前記回転軸の回転を減衰させる粘性抵抗剤が収納される収納部と、この収納部に連通するとともに前記粘性抵抗剤が漏出することを防止するキャップ部と、を有し、
前記収納部は、前記粘性抵抗剤を収納する粘性抵抗剤溜まりを有し、
前記キャップ部は、前記第二板部と前記表示板との間に設けられかつ前記粘性抵抗剤の漏出を防止するシール部を有し、
前記収納部は、前記第二板部を貫通するとともに前記回転軸が挿通される貫通孔を備え、
前記キャップ部は、前記貫通孔と連通するキャップ本体と、このキャップ本体の外周縁に一体形成され前記第二板部に当接するフランジ部とを有することを特徴とする圧力計。 - 請求項1に記載の圧力計において、
前記キャップ部は、前記収納部の前記第二板部より前記表示板側に位置する外周部に係止されていることを特徴とする圧力計。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された圧力計において、
前記キャップ部は、前記粘性抵抗剤溜まりと連通する収納凹部を有し、前記粘性抵抗剤溜まりは、前記収納凹部に隣接して配置される大径部と、前記大径部より径寸法が小さい小径部とを有し、前記大径部及び前記収納凹部の少なくとも一方にはリング部材が配置され、前記リング部材の内周径は前記軸部の外周径より大径であり、前記リング部材の外周径は前記大径部の内周径と前記収納凹部の内周径とのうち小さい内周径より小径であることを特徴とする圧力計。
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