JP6162808B2 - コンプレッサを減圧するための方法および器具 - Google Patents

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Description

本開示は、コンプレッサを減圧するための方法および器具に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、内容全体が参照により本明細書中に援用されている2012年9月21日出願の米国仮特許出願第61/704,022号の利益を主張するものである。
以下の背景技術の論述では、いくつかの構造および/または方法に対し言及がなされている。しかしながら、以下の言及は、これらの構造および/または方法が先行技術を構成することの承認としてみなされるべきではない。出願人は、このような構造および/または方法が先行技術として適格でないことを実証する権利を明示的に留保する。
エアコンプレッサは、多くの有用な機能を実施し得る圧縮空気供給源を送出する。エアコンプレッサの一使用例は、堀削リグ向けである。以下の説明は堀削リグに限定されているが、開示されたエアコンプレッサシステムおよびその動作方法は堀削リグに限定されないということを理解すべきである。一部の堀削リグは、以下のように動作する。地面すなわち土壌および/または岩石中に穴を堀削するためには、ドリルストリング(これは1つ以上のドリルパイプが共に連結されたものである)のドリルビットを回転させる。堀削中の穴から残土をフラッシングする目的で、ドリルストリングを通してドリルビットの前面まで下向きに伝達される加圧空気を送出するためにエアコンプレッサを使用してよい。残土はドリルビット由来の空気流中に捕捉された状態となり、空気がドリルストリングの外部に沿って上向きに進むにつれて表面まで運ばれる。圧縮空気は同様に、ドリルビットの切削要素を冷却するためにも役立ち得る。これは、堀削リグが圧縮空気を使用し得る一つの方法である。
圧縮空気は同様に、打撃堀削においても使用可能であり、この場合、掘削作用を増強するためにピストンから回転するドリルビットに対して打撃を加える衝撃ピストンを往復運動させる目的で圧縮空気が使用される。ピストンは、地表面より下でドリルビット(すなわちいわゆるダウンザホールハンマー)の真上に配置されてもよいし、あるいはドリル穴の表面より上に配置されてもよい。
多くの圧縮空気の利用分野において、エンジン(例えば燃料駆動式エンジンまたは電動モーター)によりエアコンプレッサを駆動することが一般的であり、このエンジンは他の機器、例えば、以下の機能を実施するために機能し得る油圧システムを駆動する場合もある:ドリルストリングを上下させ、ギヤボックスを介してドリルストリングを回転させ、堀削が進むにつれてドリルストリングにドリルロッドを付加し、ドリルストリングが穴から引き出されている間にドリルストリングからドリルロッドを取出し、堀削マストを上下させ、レべリング用ジャッキを上下させ、堀削リグを推進させる(可動堀削リグの場合)のための動力油圧システム。エンジンは同様に、油圧ポンプおよび冷却システムの冷却ファンを駆動する場合もある。
このような堀削機における圧縮空気のニーズは、残土をフラッシングしかつ/または打撃用工具の衝撃ピストンおよび/または堀削リグにより使用され得る他の付属備品を駆動するためのフラッシング用空気の供給と結びつけられる。堀削リグの動作中、ドリルロッドの付加または取出し、ドリルリグの移転、ドリルリグの据え付け、昼休み中などのように、加圧空気のニーズが無い場合がある。これらの期間中、残土をフラッシングするかまたは打撃ピストンを移転するために圧縮空気を循環させる必要は全くないが、それでも油圧機器に動力を供給し続けるために(エアコンプレッサと油圧機器の両方を駆動する)エンジンを駆動していることが必要である場合もある。
一部の空気圧縮システムにおいて、堀削が行なわれていない時にはエアコンプレッサの連続的動作が必要でないにも関わらず、エアコンプレッサとエンジンの間の駆動連結により、エンジンが駆動されている場合には常にエアコンプレッサが駆動されているようになっている。
不要なエネルギー消費量をさらに削減するために講じることのできるいくつかの措置が存在する。例えば、空気必要量が低い期間中はコンプレッサの負荷を除去するためにエンジンとエアコンプレッサの間にクラッチを具備することができるが、こうすることで機器のコストは著しく増大し、かつコンプレッサの負荷を頻繁に除去しなければならない状況においてクラッチは急速に摩耗する。さらに、コンプレッサを頻繁な間隔でオンオフ切換えするのは不経済でかつ非現実的である。その上、大量の圧縮空気が必要とされない期間中でさえ、より少ない量がなおも必要とされる場合があり、したがってエアコンプレッサは、エアタンク(エアコンプレッサ由来の加圧空気を貯蔵できる場所)をさらに少ない量のために充分な程度に加圧された状態に保つためにオンオフサイクリングしなければならないかもしれない。
考えられる別のエネルギー節約措置には、エアコンプレッサの負荷を除去するための変速装置を備えることが関与するが、このような駆動機構は、クラッチ付きの2速歯車駆動機構と同様に、複雑であり比較的高価である。変速歯車駆動機構の場合、エネルギー消費量の削減のために、エアコンプレッサを駆動しているモーターの毎分回転数(RPM)を減速することができる。
考えられる別の措置には、所要圧力が低い期間中容易に停止または減速できる油圧モーターを用いたエアコンプレッサの駆動が関与する。例えば、ドリルロッドがドリルストリングに付加されている場合である。ただし、このような駆動機構は比較的効率が悪く(多くは最大で効率80%である)、したがって低い圧縮空気消費量の期間中に実現されたエネルギー節約は、高い圧縮空気消費量の期間中に失なわれれる可能性が高い。
したがって、エネルギー効率の良いエンジン駆動のエアコンプレッサを利用する空気圧縮システムを提供することが望ましい。
駆動用エンジンに負担をかけることがないように効率の良い形でエアコンプレッサをオフラインとする、エアコンプレッサを減圧するための方法、コンピュータ可読媒体および器具が開示されている。
エアコンプレッサシステムが開示されている。エアコンプレッサシステムは、空気吸入口と空気吐出口を有し、空気吸入口からの空気を圧縮し一定体積の圧縮空気を空気吐出口に送出するように構成されたエアコンプレッサと;エアコンプレッサの空気吸入口に連結され、エアコンプレッサの空気吸入口内に流入する空気の量を調節する目的で調整可能となるように構成されている可変動空気吸入弁と;空気吸入口と空気吐出口とを有し、圧縮空気を貯蔵するように構成されている第1のレシーバと;エアコンプレッサの空気吐出口および第1のレシーバの空気吸入口に連結された主排気通路と;エアコンプレッサの空気吐出口とレシーバの空気吸入口との間の主排気通路内に配置された第1の逆止弁と、を含んでいてよい。
エアコンプレッサシステムは、空気吸入口と空気吐出口を有し、圧縮空気を貯蔵するするように構成された第2のレシーバと;第1の逆止弁の上流側で主排気通路および第2のレシーバの空気吸入口に連結された二次排出通路と;第1のレシーバ内に配置された油分離器と;油分離器からエアコンプレッサまで油が流動できるようにするために配置された第1のオイルラインと;第1のオイルライン内に配置され、エアコンプレッサの空気吸入口と油分離器の間で油が流動できる開放位置とエアコンプレッサの空気吸入口と油分離器の間で油が流動できない閉鎖位置を有するように構成された第1の油停止弁と;第1のレシーバからエアコンプレッサまで油が流動できるようにするために配置された第2のオイルラインと;第2のオイルライン内に配置され、エアコンプレッサの第1のレシーバからエアコンプレッサまで油が流動できる開放位置と第1のレシーバからエアコンプレッサまで油が流動できない閉鎖位置を有するように構成された第2の油停止弁と;主排気通路と第2のレシーバの空気吸入口との間で空気流内に配置され、主排気通路由来の空気が二次排出通路を通って流動できる開放位置と、主排気通路由来の空気が二次排出通路を通って流動できない閉鎖位置とを有するように構成されている遮断弁と;可変動空気吸入弁および遮断弁と連通状態にあり、可変動空気吸入弁を閉じ遮断弁を開くことによってエアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されたコントローラであって、ここで第1の油停止弁および第2の油停止弁は、エアコンプレッサが負荷状態にある場合に開放され、エアコンプレッサが無負荷状態にある場合に閉鎖されるように構成されている、コントローラと、を含んでいてよい。
エアコンプレッサシステムは、二次排出通路と第2のレシーバの空気吐出口との間で空気流内に配置された第2の逆止弁を含んでいてよい。
エアコンプレッサシステムは、油が第1のレシーバからエアコンプレッサまで流動できるようにするために構成された第3のオイルラインを含んでいてよい。
コントローラはさらに、可変動吸入弁をまず閉じ、次に既定の時間待機した後に遮断弁を開放するように構成されていてよい。
第2の逆止弁は、第2のレシーバをおおよそ大気圧に維持するように構成されていてよい。
エアコンプレッサシステムは、エアコンプレッサを駆動するように構成されたエンジンを含んでいてよい。
第1のレシーバの空気圧は、第2のレシーバの空気圧よりも高いものであってよい。
第2の逆止弁は、第2のレシーバの空気吐出口と大気の間に配置されていてよい。
エアコンプレッサシステムは、空気吸入口と空気吐出口を有する二次エアコンプレッサを含んでいてよく、ここで空気吸入口は、コンプレッサの空気吐出口に由来する空気を圧縮して一定体積の圧縮空気を第2のレシーバの空気吸入口に送出するように配置されており、コントローラはさらに、遮断弁の開放および可変動空気吸入弁の閉鎖後に二次エアコンプレッサをオンに切換えるように構成されている。
エアコンプレッサは、コントローラと通信状態にありかつ第1のレシーバの圧力を測定するように配置された圧力センサーを含んでいてよく、ここでコントローラはさらに、少なくとも部分的に第1のレシーバの測定された空気圧に基づいてエアコンプレッサを無負荷状態とすべき時点を決定するように構成されており、かつコントローラは、可変動空気吸入弁を閉鎖し、遮断弁を開放し、二次エアコンプレッサをオンに切換えることによって、エアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されている。
エアコンプレッサは、第2のレシーバに連結されかつ、第1の逆止弁の上流側の主排出通路、第1の逆止弁から下流側の主排出通路および第1のレシーバのうちの1つに連結されたオイルラインをさらに含んでいてよい。
エアコンプレッサは、コントローラと通信状態にある第2の遮断弁と;コントローラと通信状態にありかつ第1のレシーバの圧力を測定するように配置された圧力センサーであって、コントローラがさらに、第1のレシーバの圧力を決定しかつ第1のレシーバの圧力が閾値よりも低い場合には遮断弁を閉鎖し第2の遮断弁を開放しそれ以外の時は遮断弁を開放し第2の遮断弁を閉鎖することによって、エアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されている圧力センサーと;空気吸入口と空気吐出口とを有する二次エアコンプレッサであって、空気吸入口がコンプレッサの空気吐出口からの空気を圧縮して一定体積の圧縮空気を二次排出通路に送出するように配置されており、コントローラがさらに、可変動空気吸入弁の閉鎖後に二次エアコンプレッサをオンに切換えるように構成されている二次エアコンプレッサとを含んでいてよい。
第2の油停止弁は、エアコンプレッサの空気吐出口の空気圧と連通状態にあり、かつエアコンプレッサの空気吐出口の空気圧が閾値空気圧より高い場合に開放位置にあるように構成され、かつエアコンプレッサの空気吐出口における空気圧が閾値空気圧よりも低い場合に閉鎖位置にあるように構成されている、空気圧アクチュエータであってよい。
空気吸入口および空気吐出口を有するエアコンプレッサを減圧する方法が開示されている。この方法は、空気吸入口から空気吐出口に向って空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通って第1の逆止弁を介して第1のレシーバまで流動するステップと;エアコンプレッサを無負荷状態とする決定に応答して、エアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖して空気がエアコンプレッサ内に入るのを停止させるステップと;エアコンプレッサの空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで開放して、エアコンプレッサの空気吐出口における空気圧を低下させるステップと;コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと;作動空気用の分離器からエアコンプレッサへの第2の油の流れを停止させるステップと;潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップとを含む。
第2の経路を開放するステップには、エアコンプレッサの空気吐出口から第2のレシーバまで第2の逆止弁を開放することにより第2の経路を開放するステップであって、第2のレシーバがおよそ大気圧にあるステップが含まれていてよい。
第2の経路を開放するステップには、遮断弁を開放することにより第2の経路を開放するステップであって、遮断弁が第1の逆止弁の上流側でエアコンプレッサの空気吐出口に連結されているステップが含まれていてよい。
コンプレッサの空気吸入口に空気が入るのを停止させるステップには、コンプレッサの空気吸入弁を閉鎖することによってエアコンプレッサの空気吸入口に空気が入るのを停止させるステップが含まれていてよい。
方法は、エアコンプレッサの空気吸入口から空気を吸引するために第2の経路内に配置された第2のエアコンプレッサをオンに切換えるステップを含んでいてよい。
第2の備蓄は逆止弁に連結されていてよく、逆止弁は大気圧に連結されている。
方法は、第2のレシーバ内の圧縮空気から油を分離し油を第1のレシーバまで流動させるステップを含んでいてよい。
空気吸入口および空気吐出口を有するエアコンプレッサを減圧する方法が開示されている。この方法は、空気吸入口から空気吐出口に向って空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通って第1の逆止弁を介し第1のレシーバまで流動するステップと;エアコンプレッサを無負荷状態とする決定に応答して、エアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖して空気がエアコンプレッサ内に入るのを停止させるステップと;レシーバの圧力が閾値よりも高い場合には、エアコンプレッサの空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで開放し、それ以外の時はエアコンプレッサの空気吐出口から第1のレシーバまでの第3の経路を開放するステップとを含んでいてよい。
方法は、コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと;作動空気用の分離器からエアコンプレッサへの第2の油の流れを停止させるステップと;潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップとを含んでいてよい。
処理システム内で実行された場合に処理システムにエアコンプレッサを減圧させる方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体が開示される。方法は、空気吸入口から空気吐出口まで空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通って第1の逆止弁を介し第1のレシーバまで流動するステップと;エアコンプレッサを無負荷状態とする決定に応答して、エアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖して空気がエアコンプレッサ内に入るのを停止させるステップと;エアコンプレッサの空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで開放して、エアコンプレッサの空気吐出口における空気圧を低下させるステップと;コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと;作動空気用の分離器からエアコンプレッサへの第2の油の流れを停止させるステップと;潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップと、を含んでいてよい。
添付図面と併せて一例として示されている以下の説明から、より詳細に理解することが可能となる。
エアコンプレッサを負荷状態から無負荷状態とするためのエアコンプレッサシステムの一実施例を概略的に示す。 エアコンプレッサを負荷状態から無負荷状態とするためのエアコンプレッサシステムの他の一実施例を概略的に示す。 エアコンプレッサを負荷状態から無負荷状態とするためのエアコンプレッサシステムの他の一実施例を概略的に示す。 排出ポンプを伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムを概略的に示す。 並列構成および直列構成を提供する第2の遮断弁を伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムの一変形実施形態を概略的に示す。 並列構成および直列構成を提供する第2の遮断弁を伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムの他の一変形実施形態を概略的に示す。 並列構成および直列構成を提供する第2の遮断弁を伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムの他の一変形実施形態を概略的に示す。 エアコンプレッサを負荷状態および無負荷状態とするための方法の一実施例を概略的に示す。 作動空気の適用を概略的に示す。 3方弁、掃気ラインおよび第3の油停止弁を含むエアコンプレッサシステムの一実施形態を概略的に示す。 エアコンプレッサが無負荷状態にある場合の本発明の一実施例の動作を示す例示的グラフを示す。
図1A、1B、1Cは、エアコンプレッサ20を負荷状態から無負荷状態とするためのエアコンプレッサシステム100の一実施例を概略的に示す。
図1Aは、可変動空気吸入口12Aが開放位置にあり遮断弁12Bが閉鎖位置にある、作動空気44を送出する負荷状態にあるエアコンプレッサシステム100を概略的に示す。エアコンプレッサ20は、それが空気を圧縮している場合に負荷状態にあり、実質的量の空気を圧縮していない場合無負荷状態にある。エアコンプレッサ20を無負荷状態とするためにエアコンプレッサシステム100は、エアコンプレッサシステム100が作動空気44を送出する必要がない場合にモーター18がエアコンプレッサ20を回転させるためにさほど高出力で機能しなくてよいようにエアコンプレッサ20内部の空気圧の低減を提供する。エアコンプレッサシステム100は、負荷状態(図1A)から無負荷状態(図1Bおよび1C)にされる。図1Bは、可変動空気吸入口12Aが閉鎖され、遮断弁12Bが閉鎖されている任意の状態である。図1Cでは、遮断弁12Bは、図1Aおよび1Bに示されている通りの閉鎖状態から開放状態へと進む。
図1Aを参照すると、エアコンプレッサシステム100は、エアフィルター10を通して空気を取込み、エアコンプレッサ20で空気を圧縮し、堀削を含めた多くの利用分野のために使用可能である作動空気44として圧縮空気を送出する。
図1に示されているエアコンプレッサシステム100の実施形態は、エアフィルター10、可変動吸入弁12A、ソレノイド14A(可変動吸入弁12を制御するためのもの)、エンジン18、エアコンプレッサ20、エアコンプレッサ19の空気吸入口、エアコンプレッサ21の空気吐出口、コントローラ22、通信ライン88A、88B、88C、88D、一次排出通路50、第1の逆止弁80、第1のレシーバ34、第1のレシーバの空気吸入口74、第1のレシーバの空気吐出口35、油分離器37、任意には作動空気吐出弁36、二次排出通路82、遮断弁12B、ソレノイド14C(遮断弁を制御するためのもの)、油分離器70または第2のレシーバ70、油分離器の空気吸入口90、油分離器の空気吐出口92、第2の逆止弁72および任意にはマフラー78を含む。図示されている通り、オイルライン39は、点線で表わされており、任意の構成要素72、78、60、62、14D、36の一部はさらに細い点線で表わされている。空気通路19、21、50、74、35、82、90、92は実線で示されている。一部の任意の構成要素10は実線で示されている。任意の構成要素は、本文中にそのように記されており、したがって、一構成要素または一構成要素の一実施形態が実線で示されているからといってそれが特定の実施形態にとって必要であることの暗示とすべきでない。
さらに、エアコンプレッサシステム100は、油をエアコンプレッサ20に提供するためのオイルシステムを含む。オイルシステムは、エアコンプレッサ20を潤滑するための油を提供し、エアコンプレッサ20を冷却してよい。オイルシステムは、第1のオイルライン39A、油停止弁24A、空気圧アクチュエータ46、第2のオイルライン39B、第3のオイルライン39C、油停止弁24B、油停止弁24Bを制御するためのソレノイド14B、第4のオイルライン39D、任意には油排出ポンプ60、任意には排出モーター62、任意には第3の逆止弁73およびコントローラ22と通信状態にあり得る排出モーター62制御用のソレノイド14Dを含む。図1Aに同じく示されているのは、作動空気44である。
エアフィルタ78は、空気を濾過するためのフィルターであってよい。可変動吸入弁12Aは、吸入バタフライ弁であってよい。可変動吸入弁12は、バネにより付勢されて、通常閉状態であってよい。ソレノイド14Aは、エアコンプレッサ20の空気吸入口19に向って流動できる空気量を変更するために調整可能な量だけ開放するべく可変動吸入弁12を調整するように配置されてよい。(可変動吸入弁12を制御するための)ソレノイド14Aは、電流が印加された場合に磁場を生成する電気デバイスであってよい。可変動吸入弁は同様に、コントローラ22と通信状態にある電気、油圧または空気圧アクチュエータによって操作されてもよい。ソレノイド14Aは、制御ライン88Aを介してコントローラ22と電気的通信状態にあってよい。
エンジン18は、電気エンジンまたはガソリンモーターあるいは油圧モーターであってよい。エンジン18は、エアコンプレッサ20の駆動以外の動作のために使用されてよい。実施形態において、エンジン18は通常の動作中、エアコンプレッサ20から係合解除することはない。エアコンプレッサ20は、スクリューエアコンプレッサまたは別のタイプのエアコンプレッサ20であってよい。エアコンプレッサ20の空気吸入口19は、エアコンプレッサ20の空気吸入口19であってよい。エアコンプレッサ20の空気吐出口21は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21であってよい。
コントローラ22は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であってよい。コントローラ22は、ソレノイド14A、14B、14Cおよび14Dと電気的通信状態にあってよい。コントローラ22は、エアコンプレッサシステム100の動作を制御するように構成されていてよい。
一次排出通路50は、圧縮空気および油を搬送するための好適な材料から製造されたエアパイプであってよい。逆止弁80は、空気および油がエアコンプレッサ20からレシーバ34に向かう一方向にのみ内部を流動できるようにする弁であってよい。レシーバ34は、圧縮空気を貯蔵するためおよび圧縮空気から油を濾過するための好適な材料で製造されたエアレシーバであってよい。レシーバの空気吸入口74は、レシーバ34の空気吸入口であってよい。レシーバの空気吐出口35はレシーバ35の空気吐出口であってよい。油分離器37は、圧縮空気がレシーバ34の空気吐出口35を通って流れる前に圧縮空気から油を分離するように構成された油分離器であってよい。
作動空気吐出弁36は、エアコンプレッサシステム100のユーザーが操作できる空気弁であってよい。作動空気吐出弁36は、図1Aに示されている通り大気に対し通気されている作動空気44を使用する応用機器とレシーバの空気吐出口35由来の圧縮空気を連通させることができる。
二次排出通路82は、圧縮空気と油を搬送するために好適な材料で製造されたパイプであってよい。遮断弁12Bは、2つの位置すなわちバネ付勢された通常閉鎖位置と電流がソレノイド14Cに印加された時に切換えられる開放位置とを有する電気制御弁であってよい。開放位置(図1C)は、空気および油が、エアコンプレッサ20から油分離器70まで内部を流動できるようにし得る。(遮断弁12Bを制御するための)ソレノイド14Cは、電流が印加された場合に磁場を生成する電気デバイスであってよい。ソレノイド14Cは、通信ライン88Bを介してコントローラ22と電気通信状態にあってよい。
油分離器70は、圧縮空気を貯蔵するための好適な材料で製造されたエアレシーバであってよい。油分離器70は、油をエアコンプレッサ20に戻すことができるように油と空気を分離するための好適な材料で製造されていてよい。実施形態において、油分離器70はレシーバである。実施形態において、油分離器70は、油分離器を伴うレシーバであってよい。任意の第2の逆止弁72は、油分離器70から任意のマフラー78に向う一方向にのみ内部を空気が流動できるようにする弁であってよい。任意のマフラー78は、逆止弁72からの圧縮空気の漏出に由来する音を消すように整形されていてよい。
第1のオイルライン39Aは、レシーバ34からエアコンプレッサ20まで油を輸送するために好適なラインであってよい。油停止弁24Aは、レシーバ34からエアコンプレッサ20まで第1のオイルライン39A内の油の流れを制御するように構成された油停止弁24Aであってよい。油停止弁24Aは、2つの位置すなわち、通常閉鎖位置と、圧力アクチュエータ46に圧力が加えられた場合に油停止弁24Aが切換える開放位置とを有する制御された弁であってよい。油停止弁24Aは、空気圧アクチュエータ46が油停止弁24Aを押圧するのでないかぎり油停止弁24Aを閉鎖位置に保つバネを有していてよい。空気圧アクチュエータ46は、エアライン51を介して油停止弁24Aおよびコンプレッサ20の空気吐出口21の空気圧と連通状態にあるアクチュエータであってよい。エアコンプレッサ20の空気圧が油遮断閾値空気圧を超えて上昇した場合、空気圧アクチュエータ46は油停止弁24Aを開放し、エアコンプレッサ20の空気圧が既定の油遮断空気圧より低く降下した場合、空気圧アクチュエータ46はもはや油停止弁24Bを開放せず、したがって、油停止弁24Aは閉鎖する。
第2のオイルライン39Bは、レシーバ34からエアコンプレッサ20まで油を輸送するのに好適なオイルライン39Bであってよい。第3のオイルライン39Cは、油分離器37からエアコンプレッサ20の空気吸入口19まで油を輸送するのに好適なオイルライン39Cであってよい。油分離器37は、レシーバ34の空気吐出口35から圧縮空気が流出する前に圧縮空気から油を分離してよい。油停止弁24Bは、油分離器37からエアコンプレッサ20への油の流れを停止させるように構成されていてよい。トランシーバ14Bは、油停止弁24Bを制御するように構成されてよく、コントローラ22と通信状態にあってよい。第3のオイルライン39は、油を油分離器37からエアコンプレッサ20の空気吸入口19以外の場所まで輸送して油がエアコンプレッサ20に到達するようにし得る。
第4のオイルライン39Dは、油分離器70からレシーバ34まで油を輸送するために好適なラインであってよい。第4のオイルライン39Dは油を油分離器70からエアコンプレッサシステム100内の異なる場所、例えばエアコンプレッサ20の空気吸入口19まで輸送してよい。排出ポンプ60は、油分離器70からレシーバ34まで油を圧送するための好適なポンプであってよい。排出モーター62は、排出ポンプ60を駆動するのに好適なモーターであってよい。ソレノイド14Dは、モーター62の動作を制御し、コントローラ22と通信状態にあってよい。
運転中、コントローラ22はエアコンプレッサシステム100の動作を制御する。以下に記すのは、可変動空気吸入弁12Aが少なくとも部分的に開放し、遮断弁76が閉鎖され、作動空気吐出弁36が開放している場合に作動空気44を送出するエアコンプレッサシステム100の説明である。空気はエアフィルタ10内を流れ、エアフィルタ10により濾過される。空気は、可変動空気吸入弁12Aを通って流動可能な空気量を制御するように構成されている可変動空気吸入弁12Aを通って流れる。コントローラ22は、ソレノイド14Aに電気を供給することによって可変動空気吸入弁12Aの開放度を制御する。可変動空気吸入弁12Aを調整することにより、コントローラ22は、エアコンプレッサ20により送出される圧縮空気の体積を制御することができる。これを、可変動空気吸入弁12Aの開放を制御することによるエアコンプレッサシステム100のスロットリングと呼ぶことができる。上述のように、エアコンプレッサ20を駆動するエンジン18を制御することまたはエアコンプレッサ20とエンジン18の間の連結(例えばギヤまたはクラッチ)を制御することによって、エアコンプレッサ20により送出される圧縮空気の体積を制御することは実用的でないかもしれない。
可変動空気吸入弁12A中を流動する空気は、エアコンプレッサ20の空気吸入口19内に流入し、エアコンプレッサ20により圧縮され、このエアコンプレッサが一定体積の圧縮空気をエアコンプレッサ20の空気吐出口21に送出する。エアコンプレッサ20は、エンジン18により駆動される。コントローラ22は、モーター18の回転速度の通知を受けることができるが、実施形態において、コントローラ22はエンジン18の速度を変更することはできない(これは、エアコンプレッサシステム100が、上述の通り、エンジンにより駆動されている唯一の応用機器である場合があるからであり得る)。実施形態において、コントローラ22は、エンジン18の速度を変更することができてもよい。
圧縮空気20は次に、主排気通路50および逆止弁80を通って流れる。逆止弁80は、油および空気が、コンプレッサ21からレシーバ34の空気吸入口74に向かう方向でのみ内部を流動できるようにする。逆止弁80は油および空気が一方向のみに流動できるようにすることから、圧力は逆止弁80のエアコンプレッサ20側の圧力と逆止弁80のレシーバ34側の空気圧とは異なるものであってよい。
圧縮空気は次に、レシーバ34の空気吸入口74内に流入する。レシーバ34は、エアコンプレッサシステム100のための2つの機能を提供し得る。第1に、レシーバは、油の再循環を提供してよく、これについては以下で論述される。第2にレシーバは、(図示されていない)付帯的圧縮空気供給ラインを通した付帯的使用のために比較的少量の圧縮空気しか必要とされない場合、またはエアコンプレッサ20に対する油を維持するための油再循環向けに比較的少量の圧縮空気しか必要とされない場合は、エアコンプレッサ20が恒常的に圧縮空気を送出しなくてもすむように、圧縮空気を貯蔵する手段を提供し得る。
その後、圧縮空気はレシーバの空気吐出口35から外に、作動空気吐出弁36を通って流動する。作動空気吐出弁36は、開放または閉鎖状態のいずれかで動作するように、エアコンプレッサシステム100のユーザーによって操作可能であってよい。変形実施形態においては、作動空気吐出弁は、コントローラ22によって制御されてよい。作動空気吐出弁36を通って流動した後、圧縮空気は次に、図示されている通り大気中へと流出する。堀削の利用分野向けのフラッシング用空気を含め、作動空気44の利用分野として考えられるものは数多くある。
したがって、エアコンプレッサシステム100は、作動空気44を送出するように構成されている。エアコンプレッサシステム100は、それが空気吸入口19から空気吐出口21まで空気を圧縮しており、この場合この空気は作動空気44として送出されていることから、負荷状態にあると称してよい。圧縮空気は、作動空気吐出弁36が閉鎖されている場合レシーバ34に送出されてよい。可変動空気吸入弁12Aは、それがエアコンプレッサシステム100により生成される空気の体積を制御することから、エアコンプレッサシステム100の出力制御機構と呼んでもよい。
以下では、エアコンプレッサ20が図1Aに示されているように負荷状態にある場合のエアコンプレッサシステム100のオイルシステムの動作を説明する。オイルシステムは、エアコンプレッサ20を潤滑し冷却するために使用されてよい。エアコンプレッサ20が負荷状態にある場合、エアコンプレッサ20を潤滑するために油がたどる経路は、以下の通りである。油はエアコンプレッサ20を潤滑するために使用されてよい。油はその後エアコンプレッサ20から主排気通路50を通り、逆止弁80を介してレシーバ34内へと流動し得る。実施形態において、レシーバ34は、油をエアコンプレッサ20に搬送するための最小圧力を維持する。油は次に、レシーバ34から第1のオイルライン39Aを通り油停止弁24Aを介してエアコンプレッサ20に向って流動してよい。エアコンプレッサ20は負荷状態にあることから、圧力は、空気圧アクチュエータ46が油停止弁24Aを開放するのに充分大きいものであり、したがってレシーバ34から油停止弁24Aを通りエアコンプレッサ20まで油を搬送することができる。油は、エアコンプレッサ20に戻す前に冷却および/または濾過されてよい。冷却および濾過は図示されていない。油停止弁24Aを開放状態に保つのに必要な圧力は、閾値油開放圧力であってよい。さらに、油は、レシーバからエアコンプレッサ20まで第2のオイルライン39Bを通って流動する。実施形態において、第1のオイルライン39Aおよび第2のオイルライン39Bは共に、エアコンプレッサ20が負荷状態にあるときエアコンプレッサ20を潤滑し冷却するのに充分な体積の油を提供する。実施形態において、第1のオイルライン39Aおよび第2のオイルライン39Bを、単一のオイルラインの形に組合せてもよく、この場合、単一のラインを通って流れる油の量は、エアコンプレッサ20が負荷状態にあるか無負荷状態にあるかに基づいて制御される。
油分離器37は、レシーバ34の空気吐出口35から圧縮空気が流出する前に、圧縮空気から油を分離する。油分離器37がない場合、作動空気44は、その使用目的である利用分野に不適切であり得る油を含むと思われる。さらに、油分離器37が無い場合、作動空気44内に含まれる油は、エアコンプレッサシステム100内の油レベルを維持するために交換の必要があると思われる。その後、油は第4のオイルライン39Cを通って流動してよい。油停止弁24Bは概して、エアコンプレッサ20がオンライン状態にある場合、開放している。実施形態において、エアコンプレッサ20が負荷状態にある場合、第4のオイルライン39Dを通って有意な量の油が流動することはない。
図1Bは、可変動空気吸入口12Aが閉鎖位置にあり、遮断弁76が閉鎖位置にある無負荷状態のエアコンプレッサシステムを概略的に示している。可変動空気吸入弁12は閉鎖され、したがってエアコンプレッサ20は、空気が利用不可能であるために有意な量の空気を圧縮していないことから、無負荷状態にある。しかしながら、以上で論述した通り、エアコンプレッサ20により圧縮される空気の量を制御するためにモーター速度を調整することは実用的でない場合があることから、エアコンプレッサ20はなおモーター18により駆動されていてもよい。
動作中、エアコンプレッサ20を負荷状態と無負荷状態とするためのシステムは、以下のように機能する。コントローラ22は、エアコンプレッサシステム100が追加の圧縮空気を生成するためにエアコンプレッサ20を必要としないことを決定する。次にコントローラ22は、可変動吸入弁12Aを閉鎖し(図1Bおよび1C)、遮断弁12Bを開放し(図1C)、排出ポンプ86が存在する場合には(図2)、排出ポンプ86をオンに切換えてよい。実施形態において、任意の排出ポンプ86はすでにオン状態にある。可変動吸入弁12Aは閉鎖されていることから、エアコンプレッサ20にはもはや圧縮すべき空気源がない。エアコンプレッサシステム100は、図1Aに示された状態から図1Bに示された状態へ(ここで可変動空気吸入口12Aは閉鎖される)、次に図1Bに示された状態から図1Cに示された状態へ(ここで遮断弁12Bは開放され、任意には排出コンプレッサ86がオンに切換えられる)と移行してよい。実施形態において、エアコンプレッサシステム100は、図1Aに示された状態から図1Cに示された状態まで直接移行してよい。エアコンプレッサ20が無負荷状態から負荷状態まで移行する必要があることをコントローラ22が決定した場合、エアコンプレッサシステム100は遮断弁12Bを閉鎖して、図1Cに示された状態から図1Bに示された状態まで、そしてその後可変動吸入弁12Aを開放して図1Aに示された状態まで移行してよい。実施形態において、エアコンプレッサシステム100は可変動吸入弁12Aの開放と遮断弁12Bの閉鎖をほぼ同時に行って、図1Cに示された状態から図1Aに示された状態まで直接移行してもよい。
可変動空気吸入口12Aが最初に閉鎖された時点で、可変動空気吸入口12Aとエアコンプレッサ20の間には幾分か空気が存在し、これは圧縮されエアコンプレッサ20の空気吐出口21まで押されてよく、かつ逆止弁80を通って押出され得る。逆止弁80を通って押出される空気の量は、少なくとも部分的に、図示された実施形態においては逆止弁80を通って押出されつつある空気に抵抗するレシーバ34の圧力によって左右される。レシーバ34内の圧力は、油分離器またはレシーバ70内の圧力と比べて高いものであってよい。可変動空気吸入口12Aを閉鎖し遮断弁12Bを短時間閉鎖状態に保つことの利点は、空気吐出口21における圧力を削減し得るという点にある。空気吐出口21における空気圧は、レシーバ34の空気圧に逆止弁80を開放するのに必要な空気圧を加えたものまで削減され得る。エアコンプレッサ20の空気吸入口19における空気圧は、可変動空気吸入口12Aとエアコンプレッサ20の間の空気がエアコンプレッサ20の空気吐出口21まで圧縮されるために、削減される。
図1Bは、オフ状態にある第1の油停止弁24Bと第2の油停止弁を示している。実施形態において、エアコンプレッサ20が無負荷状態の場合に、第1の油停止弁24Bがオフに切換えられ、第2の油停止弁がオフに切換えられる。油停止弁24Aは、エアコンプレッサ20の圧力により無負荷状態でオフ切換えするように構成されている。他の実施形態では、コントローラ22は、例えばソレノイドなどにより油停止弁24Aをオフ切換えしてよい。コントローラ22は、油遮断弁24Bに対して電気信号を送って、油遮断弁24Bを閉鎖してよい。遮断弁12Bは同様に、コントローラ22と通信状態にある油圧または空気圧アクチュエータにより操作されてもよい。油遮断弁24Bは、エアコンプレッサシステム100の圧力に基づいてエアコンプレッサ20が無負荷状態にある場合に閉鎖するように構成されてよい。油遮断弁24Aは、エアコンプレッサ20における空気圧に基づいて閉鎖してよい。油遮断弁24Aおよび油遮断弁24Bは、同時にまたは逐次的にオフ切換えされてよい。油遮断弁24Aおよび油遮断弁24Bは、可変動空気吸入口12Aの弁がオフ切換えされる前後のいずれかで、オフ切換えするか、またはコントローラ22によりオフ切換えされるように構成されていてよい。油遮断弁24Aおよび油遮断弁24Bは、可変動空気吸入口12Aの弁がオフ切換えされる前または後のいずれかでオフ切換えするように構成されていてよく、あるいはコントローラ22によりオフ切換えされてよい。
エアコンプレッサ20が無負荷状態である場合に油停止弁24Bをオフ切換えすることには、油分離器37から回収された油がエアコンプレッサ20内に移行せず、加圧空気がレシーバ34とエアコンプレッサ20の間を移動するための通路を遮断し得ることから、エアコンプレッサ20を動作させるのに必要な仕事が削減されるという利点がある。エアコンプレッサ20が無負荷状態にある場合に油停止弁24Aをオフ切換えすることには、第1のレシーバ34からエアコンプレッサ20に向って流動する油の体積が削減されるために、エアコンプレッサ20を動作させるのに必要な仕事が削減されるという利点がある。
図1Bは、作動空気44がオフ状態にあるところを示しているが、空気備蓄34内の圧縮空気は、エアコンプレッサシステム100が無負荷状態にある間作動空気44としてかまたは他の応用機器のために使用可能である。エアコンプレッサ20は、空気備蓄34内の圧力が閾値圧力より低く降下した場合に負荷状態に戻ってよい。
図1Cは、無負荷状態にあるエアコンプレッサシステム100を概略的に示しており、ここで可変動空気吸入口12Aは閉鎖位置にあり、遮断弁12Bは開放位置にあり、油停止弁24Bおよび油停止弁24Aはオフ状態にある。運転中、コントローラ22は、閉鎖位置(図1Aおよび1B)から図1Cに示された通りの開放位置まで遮断弁12Bの位置を変更する電気信号をソレノイド14Cに送ることができる。
可変動吸入弁12Aは閉鎖されていることから、エアコンプレッサ20は、無負荷状態にあり、有意な量の空気を圧縮していない。主排出通路50内に残留している空気の空気圧が、油分離器70内の空気圧に(任意の逆止弁72が存在する場合には)逆止弁72を開放するために必要な圧力を加えたものよりも大きい場合には、空気は二次排出通路82を通って油分離器70内にそして逆止弁72を通って大気中に移行する。例えば、大気圧が1気圧で、逆止弁72を開放するのに0.1気圧が必要であるならば、主排出通路50および油分離器70内の圧力は、逆止弁72を開放して圧縮空気の一部を通気するために1.1気圧でなければならず、排出通路50および油分離器70内の空気圧は1.1気圧まで削減されることになる。油分離器70は、空気と油を分離して、空気が逆止弁72から流出し油が再循環され得るようにする。分離器70からの油は、オイルライン39Dを通って第1のレシーバ34まで流れてよい。運転中、空気が主排出通路50から油分離器70に向って流動する場合、この空気は油を含む可能性があり、この油は油分離器70の底面に蓄積する。実施形態において、油分離器70の底面にある油は、排出ポンプ60により圧送される。排出ポンプ60は、ソレノイド14Dを介してコントローラ22により制御され得る排出モーター62を含んでいてよい。実施形態において、排出モーター62は油分離器70の底面における油由来の油圧に基づいて作動する。実施形態において、油分離器70の底面における油は、主排出通路50まで圧送される。
遮断弁12Bの開放によってコンプレッサ20の空気吐出口21において空気圧を削減することができ、こうしてモーター18にとってエアコンプレッサ20を運転させる負荷が削減されるかもしれない。モーターの燃料消費量は、モーター18上の負荷の削減に起因して削減され得る。
図2は、可変動空気吸入口12Aが閉鎖位置にあり、遮断弁12Bが開放位置にあり、第1の油停止弁24Bおよび第2の油停止弁24Aがオフ状態にある、排出ポンプ86を伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムを概略的に示す。エアコンプレッサシステム100は、排出ポンプ86、ソレノイド85および制御ライン88Eを含んでいてよい。運転中、コントローラ22は、排出ポンプ86を動作させる電気信号をソレノイド85に送る。排出ポンプ86は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21から空気を吸引し、空気を圧縮し、圧縮空気を油分離器70に押込む。任意の逆止弁72が存在する場合、圧縮空気は逆止弁72から外に流出する。そして、任意のマフラー78が存在する場合、空気は任意のマフラー78を通って流出する。任意の排出ポンプ86は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21における空気圧をさらに、大気に(任意の逆止弁72が存在する場合には)逆止弁72を開放するのに必要な圧力を加えたものよりも低下させることができるという利点を提供する。エアコンプレッサ20の空気吐出口21における空気圧の低下は、モーター18がエアコンプレッサ20を駆動するのに必要な負荷を削減し、これにより、モーター18による燃料消費量が減少するかもしれない。実施形態において、排出ポンプ86は圧縮空気を、油分離器70を含むレシーバに押込むことができる。
図3A、3Bおよび3Cは、並列構成および直列構成を提供する第2の遮断弁12Cを伴う無負荷状態にあるエアコンプレッサシステムの一変形実施形態を概略的に示している。図3Aは、遮断弁12Cが開放し遮断弁12Bが閉鎖されている、並列構成にあるエアコンプレッサシステム100を示す。図3Bは、遮断弁12Cが閉鎖され、遮断弁12Bが開放している直列構成にあるエアコンプレッサシステム100を示す。図3Cは、排出ポンプ86が遮断弁12Cの下流側に配置されている、図3Bの一変形実施形態である。図3は、代替的空気通路87、遮断弁12B、遮断弁12C、逆止弁85および圧力センサー302を含む。
遮断弁12Cは、空気が二次排出通路82から代替的空気通路87に向って流動できる開放位置と、空気が二次排出通路82から代替的空気通路87に向って流動し得ない閉鎖位置とを有するように構成された遮断弁12であってよい。遮断弁12Cは、(図示していない制御ラインを介して)コントローラ22と通信状態にあるソレノイド14Eを含んでいてよく、これは遮断弁を開閉するように構成されてよい。代替的な空気通路87は、圧縮空気および油を搬送するために好適な材料で製造された空気通路ラインであってよい。逆止弁85は、油と空気がその内部を遮断弁12Cから主排気通路50へ向かう一方向にのみ流動できるようにする弁であってよい。圧力センサー302は、第1のレシーバ34の圧力を決定するように構成されてよい。圧力センサー302は、レシーバ34の圧力をコントローラ22に伝達するように構成されている。
図3Aにおいては、エアコンプレッサシステム100は無負荷状態にあり、二次排出通路82は並列構成で構成されている。エアコンプレッサシステム100は、無負荷状態にあり、ここで可変動空気吸入口12Aは閉鎖位置にあり、第1の油停止弁24Bはオフ状態にあり、第2の油停止弁24Aはオフ状態にある。二次排出通路82は、並列構成であり、遮断弁12Bは閉鎖状態にあり、第2の遮断弁12Cは開放状態にある。排出ポンプ86はオンであってよい。運転中、エアコンプレッサ20は、可変動空気吸入弁12Aが閉鎖されていることから、無負荷状態にある。モーター18は、上述の通り、なおもエアコンプレッサ20を動作させていてよい。実施形態において、排出ポンプ86は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21から空気を吸引し、ここで空気は第2の遮断弁12Cを通り、第4の逆止弁85を介してレシーバ34まで流動する。実施形態において、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が比較的低いことを圧力センサー302が示した場合にエアコンプレッサシステム100を並列構成に置く。例えば、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が1.05MPa(150PSI)未満である場合に、エアコンプレッサシステム100を並列構成に置いてよい。レシーバ34の圧力の閾値用または既定値用の他の弁を用いて、並列構成または直列構成の使用時点を決定してよい。例えば、値は0.35MPa(50PSI)と数千PSIの間で変動してよい。
図3Bでは、エアコンプレッサシステム100は無負荷状態にあり、二次排出通路82は直列構成で構成されている。エアコンプレッサシステム100は、無負荷状態にあり、ここで可変動空気吸入口12Aは閉鎖位置にあり、第1の油停止弁24Bはオフ状態にあり、第2の油停止弁24Aはオフ状態にある。二次排出通路82は、直列構成であり、遮断弁12Bは開放状態にあり、第2の遮断弁12Cは閉鎖状態にある。排出ポンプ86はオンであってよい。実施形態において、排水ポンプ86は、直列構成でオン切換えされない。運転中、エアコンプレッサ20は、可変動空気吸入弁12Aが閉鎖されていることから、無負荷状態にある。モーター18は、上述の通り、エアコンプレッサ20からモーター18を係合解除するのが困難である場合があるため、なおもエアコンプレッサ20を動作させていてよい。実施形態において、排出ポンプ86は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21から空気を吸引し、遮断弁12Bを通して空気を油分離器またはレシーバ70向って押す。実施形態において、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が比較的高いことを圧力センサー302が示した場合にエアコンプレッサシステム100を直列構成に置く。例えば、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が1.05MPa(150PSI)より高い場合に、エアコンプレッサシステム100を直列構成に置いてよい。実施形態において、遮断弁24のうちの1つ以上は、コントローラ22が遮断弁24に対して信号を送ることなく、レシーバ34の圧力に基づいて開閉切換えするように構成されている。
図3Cでは、エアコンプレッサシステム100は無負荷状態にあり、二次排出通路82は並列構成で構成されている。図3Cは、排出ポンプ86が第2の遮断弁12Cの下流側にある図3Aの変形実施形態である。エアコンプレッサシステム100は、無負荷状態にあり、ここで可変動空気吸入口12Aは閉鎖位置にあり、第1の油停止弁24Bはオフ状態にあり、第2の油停止弁24Aはオフ状態にある。二次排出通路82は、並列構成であり、遮断弁12Bは閉鎖状態にあり、第2の遮断弁12Cは開放状態にある。排出ポンプ86はオンであってよい。運転中、エアコンプレッサ20は、可変動空気吸入弁12Aが閉鎖されていることから、無負荷状態にある。モーター18は、上述の通り、なおもエアコンプレッサ20を動作させていてよい。実施形態において、排出ポンプ86は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21から空気を吸引し、ここで空気は第2の遮断弁12Cを通り、第4の逆止弁85を介して、レシーバ34に向って流動する。実施形態において、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が比較的低いことを圧力センサー302が示した場合にエアコンプレッサシステム100を並列構成に置く。例えば、コントローラ22は、レシーバ34内の圧力が1.05MPa(150PSI)未満である場合に、エアコンプレッサシステム100を並列構成に置いてよい。レシーバ34の圧力については他の値、例えば0.35MPa(50PSI)から数千PSIの範囲が考えられる。図3Cに示されている実施形態では、排出ポンプ86は、直列構成で空気流内にないことから直列構成で使用できない。図3Cの実施形態には、排出ポンプ86が空気をレシーバ34に押し込むのに必要な圧力を提供するように大型であってよく、かつ直列構成で大型排出ポンプ86をオンに切換えることが効率的でなくてもよい、という利点があるかもしれない。
図4は、エアコンプレッサを負荷状態および無負荷状態とするための方法の一実施例を概略的に示す。この方法400は開始402で始まる。方法400は、空気吸入口から空気吐出口に向って空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通り第1の逆止弁を介して第1のレシーバに向って流動するステップで続行する。例えば、図1Aのエアコンプレッサシステム100は負荷状態にある。エアコンプレッサ20は、空気吸入口19から空気吐出口21に向って空気を圧縮している。圧縮空気は、第1の逆止弁80を通って第1のレシーバ34に向って押される。
方法400は、406でエアコンプレッサを無負荷状態とすることで続行する。例えば、図1Aのコントローラ22は、エアコンプレッサシステム100が空気を圧縮する必要があるか否かを決定してよい。コントローラ22は、エアコンプレッサ20が空気を圧縮する必要がないことを決定した場合には、エアコンプレッサを無負荷状態にする決定を下してよい。方法は、エアコンプレッサシステムがエアコンプレッサを無負荷状態にしないことを決定した場合、404まで戻ることになる。
方法400は、空気が408でエアコンプレッサ内に入るのを停止させるためエアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖するステップで続行する。例えば、図1Bで、コントローラ22は、可変動空気吸入弁12Aを閉鎖して、空気がもはやエアコンプレッサ20の空気吸入口19内に流入することがないようにした。
方法400は、410において、空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで開放して、エアコンプレッサの空気吸入口での空気圧を低下させるステップで続行する。例えば、図1Cにおいて、コントローラ22は、エアコンプレッサ20の空気吐出口21から油分離器70まで空気が流動できるようにする遮断弁12Bを開放する。ステップ408および410は、逆の順序で実施されてよく、あるいは同時に実施されてもよい。ステップ408および410は、コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと、分離器からエアコンプレッサへの第2の油の流れを停止させるステップと、潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップとを含んでいてよい。例えば、図1Cにおいて、第1の油停止弁24B(分離器70由来)および第2の油停止弁24A(冷却用)はオフ状態にある。
方法400は、412においてコンプレッサを負荷状態に置くことで続行する。例えば、図1Cにおいて、コントローラ22は、空気備蓄70における増大した空気圧または作動空気44に対する必要性に基づいて、エアコンプレッサ20を負荷状態に置くことを決定してよい。エアコンプレッサ20が負荷状態に戻される必要がないことをコントローラ22が決定した場合には、方法は412まで戻る。
方法400は、414において、空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで閉鎖するステップで続行する。例えば図1Bにおいて、コントローラ22は、遮断弁12Bを閉鎖しており、油は第3のオイルライン39C内を流動することができる。
方法400は、416でエアコンプレッサの空気吸入口を開放して空気をエアコンプレッサ内に進入させるステップで続行する。例えば、図1Aにおいて、コントローラ22は、閉鎖位置から開放位置まで可変動空気吸入弁12Aを開放することを決定した。ステップ414および416は、逆の順序で実施されてもよく、あるいは同時に実施されてもよい。
図5は、作動空気の応用を概略的に示している。図5は、堀削リグ98、エアコンプレッサシステム100、付帯的圧縮空気供給ライン504、第1のレシーバ35の吐出口、作動空気吐出弁36、付帯的圧縮空気供給ライン504、堀削リグ502、堀削ロッド38、堀削孔40、堀削ビット42およびここではフラッシング用空気44である作動空気44を含む。
フラッシング用空気44は、コンプレッサシステム100による圧縮空気であり、ドリルビット42によって破砕された土壌からドリル孔40をフラッシングするために用いられる。ドリル孔40は、ドリルビット42およびドリルロッド38を回転させることによる堀削作業によって形成された孔である。堀削リグ502は、ドリルロッド38およびドリルビット42を回転させ、ドリルストリングに新しいドリルロッド38を付加するように構成されている。
図6は、3方弁24B、掃気ライン39Eおよび第3の油停止弁24Cを含むエアコンプレッサシステムの一実施形態を概略的に示す。3方弁24B、掃気ライン39Eおよび第3の油停止弁24Cの各々を、本明細書中で開示されている実施形態の中に含み入れることができる。
第3の油停止弁24Cは、第2のオイルライン39A内でレシーバ34からエアコンプレッサ20までの油の流れを制御するように構成された油停止弁24Cであってよい。油停止弁24Cは、通常閉鎖位置と、圧力アクチュエータ47に対し圧力が加えられた時点で油停止弁24Cが切換わる開放位置という2つの位置を有する制御された弁である。油停止弁24Cは、空気圧アクチュエータ47が油停止弁24Cを押圧するのでないかぎり油停止弁24Cを閉鎖位置に保つバネを有していてよい。空気圧アクチュエータ47は、空気ライン53を介してエアコンプレッサ20および油停止弁24Cの空気圧と連通状態にあるアクチュエータである。エアコンプレッサ20の空気圧が油遮断閾値空気圧を通過して上昇した場合、空気圧アクチュエータ47は油停止弁24Cを開放し、エアコンプレッサ20の空気圧が既定の油遮断空気圧より低く降下した場合、空気圧アクチュエータ46はもはや油停止弁24Cを開放せず、したがって油停止弁24Cは閉鎖する。上述の通り、第2のオイルライン39Bは潤滑油をエアコンプレッサ20に供給してよい。第3の油停止弁24Cは、オイルコンプレッサー20が作動していない場合にオイルコンプレッサー20への潤滑油を遮断することによって、レシーバ34からの油は、エアコンプレッサ20が動作していない時にそれが必要とされない場合エアコンプレッサ20に向って流動しなくなる、という利点を有するかもしれない。
第5のオイルライン39Eは、79においてエアコンプレッサ20の空気吸入口19に対し油分離器70由来の油を輸送するのに好適なオイルライン39Eであってよい。油分離器70は、レシーバであってもよい油分離器70の空気吐出口92から圧縮空気が流出する前に圧縮空気から油を分離してよい。実施形態においては、油分離器70からエアコンプレッサ20の空気吸入口19への油の流れを停止させるように構成された油停止弁(図示せず)が存在していてよい。トランシーバ(図示せず)が、油停止弁を制御するように構成されてよく、コントローラ22と通信状態にあってよい。油停止弁は、空気が油分離器70内に押し込まれている場合には開放され、空気が油分離器70内に押し込まれていない場合には閉鎖されるように構成されていてよい。第5のオイルライン39Eは、油を油分離器70からエアコンプレッサ20の空気吸入口19以外の場所まで輸送して、油がエアコンプレッサ20まで到達するようにし得る。エアコンプレッサ20の空気吸入口19は、油が空気分離器70からエアコンプレッサ20の空気吸入口19まで流れるように低い空気圧を有していてよい。
第3の油停止弁24Cは、油が油分離器37からエアコンプレッサ20に向って流動できるようにし得る追加の第6のオイルライン39Fを伴う3方弁であってよい。実施形態において、エアコンプレッサ20の空気吸入口19における低い空気圧は油をレシーバ34から引き出し、油は第6のオイルライン39Fを通って流動する。
図7は、エアコンプレッサが無負荷状態にある場合の本発明の一実施形態の動作を示す例示的グラフ700を示す。図7に示されているのは、エンジン18(図1を再度参照)の毎分回転数(RPM)単位で表わしたエンジン速度720、毎時リットル数(L/Hr)で表わしたエンジン18の燃料消費量722、およびインチ水銀(InHg)単位で表わした吸気マニホルド圧力である。吸気マニホルド圧力は、例えば、おおよそ点19における圧力(図1を再度参照)である。グラフ700は、本発明の例示的実施形態によって実現される燃料節約を示す。
グラフ700は、3つの区分702、704および706に分割される。第1の区分702では、エンジン18のRPM720は、ここではおおよそ1800RPMであるハイアイドル状態にあり、吸気マニホルド圧力724は低く、ここではおおよそ67.6KPa(20InHg)である。第2の区分704では、エンジン18のRPM720は、ここではおおよそ1200RPMであるローアイドル状態にあり、吸気マニホルド圧力724は低く、ここでは67.6KPa(20InHg)である。第3の区分706では、エンジン18のRPM720は、ここではおおよそ1800RPMであるハイアイドル状態にあり、吸気マニホルド圧力724は高く、ここではおおよそ135.2KPa(40InHg)である。グラフは、エアコンプレッサ20が無負荷状態にある場合の燃料消費量を示しており、したがって可変動吸気弁12Aは、グラフ700全体にわたり閉鎖されている。
第1の区分702および第2の区分704は、油停止弁24Aおよび24Bの異なる状態についての燃料消費量722を示す。燃料消費量の最も高い点に対応する最高ピークは712、716であり、これらは油停止弁24Bが開放し油停止弁24Aが開放している場合を示す。掃気油は、油停止弁24Bを通って流動する油に対応し、冷却油は、油停止弁24Aを通って流れる油に対応する。ピーク708では、油停止弁24Aは開放状態にあり、油停止弁24Bは閉鎖状態にある。したがって、冷却油は流動し、掃気油は流動しない。ピーク710では、油停止弁24Aは閉鎖状態にあり、油停止弁24Bは開放状態にある。ピーク710において、冷却油は流動していないが、掃気油は流動している。
燃料消費量の最下レベルは、トラフ714、718にあり、ここで油停止弁24Aおよび24Bは閉鎖状態にある。
第1の区分702および第2の区分704は、エアコンプレッサに対し掃気油および冷却油を閉鎖することによって実現される燃料節約の利点を示している。
第3の区分706は、吸気圧力が高く、そのためエアコンプレッサ20内の空気が本明細書中で開示されている方法の1つにより排出されなかった可能性がある場合の、エンジン18の燃料消費量を示している。おおよそ90リットル/時である第3の区分706の燃料消費量は、空気がエアコンプレッサ20から排出されている状態で、それぞれおおよそ40リットル/時および30リットル/時である第1の区分702および第2の区分704での消費燃料よりも大きい。第3の区分706と比較した第1の区分702と第2の区分704の間の燃料効率の大幅なゲインは、エアコンプレッサ20からの空気の排出に起因するものであるかもしれない。
実施形態には、エアコンプレッサの吐出弁における空気圧を低下させるために、排出ポンプを使用する必要はないという利点がある。実施形態には、備蓄内の空気圧が高い場合に大型排出ポンプを使用する必要がないという利点がある。例えば、備蓄内の空気圧は、2.45〜3.50MPa(350〜500PSI)であってよく、その場合エアコンプレッサの空気吐出口から2.45〜3.50MPa(350〜500PSI)の備蓄まで空気を排出するのに大型の排出ポンプが必要となるものと思われる。
決定するという用語には、予備ローディングされたまたは予め計算された表中の値を参照することならびに、数量を明示的に計算することは関与しないものの局所または遠隔のいずれであってもよい記憶場所からの数量の検索が関与し得る、計算された数量の他の獲得形態が含まれる。
実施形態は、既存のエアコンプレッサシステムをグレードアップするためのキットとして具体化されてもよい。グレードアップキットは、既存のエアコンプレッサシステムをグレードアップするための部品を含んでいてよい。部品は上述の部品および上述の方法の実施形態を、以下で記述する形態、例えばコンピュータ可読媒体またはROMメモリーの形態で含んでいてよい。さらに、キットは、既存のエアコンプレッサシステムを上述の本発明の実施形態までグレードアップするための使用説明書を含んでいてよく、かつインターネットからおよび/または遠隔または局所コンピュータから上述の方法の一実施形態をダウンロードするための使用説明書を含んでいてよい。
以上の説明は、堀削リグに限定されていたが、開示されているエアコンプレッサシステムおよびその動作方法は堀削リグに限定されず、他の多くの利用分野で利用され得ることを理解すべきである。
本開示に対し追加がなされたが、これらの追加は、追加を含まないものとしての先行する開示を限定するものとみなされるべきではない。
本明細書中で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的論理、論理ブロック、モジュールおよび回路は、本明細書中に記載の機能を果たすための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理制御装置(PLC)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネントまたはそれらの任意の組合せを用いて、実装または実施されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替的には、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシンであってよい。プロセッサは同時に、計算デバイスの組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを併用した1つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、あるいは他の任意のこのような構成として実装されてもよい。
さらに、本明細書中で開示されているコントローラ22に関連して記述された方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアの形、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールの形、または両者の組合せの形で実施されてよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当該技術分野において公知の他の任意の形態の記憶媒体中に存在していてよい。例示的記憶媒体をプロセッサに結合させ、プロセッサが記憶媒体から情報を読出しそれに情報を書込むことができるようにしてもよい。変形形態では、記憶媒体はプロセッサに統合されていてもよい。さらに一部の態様では、プロセッサと記憶媒体はASIC内に存在していてよい。さらにASICは、ユーザー端末内に存在していてよい。変形形態では、プロセッサと記憶媒体は、ユーザー端末内に個別部品として存在してもよい。さらに一部の態様においては、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、マシン可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上の命令の1つのまたは任意の組合せまたはセットとして存在してよい。
コンピュータ可読記録媒体を、ネットワーク結合型コンピュータシステム上に分散させて、コンピュータ可読コードが分散した形で記憶され実行されるようにすることもできる。コンピュータ可読記録媒体は、非一過性コンピュータ可読記録媒体に限定されてよい。
好ましい実施形態に関連して記述してきたが、当業者であれば、追加、削除、修正および置換などすることを認識するものである。

Claims (19)

  1. エアコンプレッサシステムにおいて、
    空気吸入口と空気吐出口を有し、空気吸入口からの空気を圧縮し一定体積の圧縮空気を空気吐出口に送出するように構成されたエアコンプレッサと、
    エアコンプレッサの空気吸入口に連結され、エアコンプレッサの空気吸入口内に流入する空気の量を調節する目的で調整可能となるように構成されている可変動空気吸入弁と、
    空気吸入口と空気吐出口とを有し、圧縮空気を貯蔵するように構成されている第1のレシーバと、
    エアコンプレッサの空気吐出口および第1のレシーバの空気吸入口に連結された主排気通路と、
    エアコンプレッサの空気吐出口とレシーバの空気吸入口との間の主排気通路内に配置された第1の逆止弁と、
    空気吸入口と空気吐出口を有し、圧縮空気から油を分離するように構成された第2のレシーバと、
    第1の逆止弁の上流側で主排気通路および第2のレシーバの空気吸入口に連結された二次排出通路と、
    第1のレシーバ内に配置された油分離器と、
    油分離器からエアコンプレッサまで油が流動できるようにするために配置された第1のオイルラインと、
    第1のオイルライン内に配置され、エアコンプレッサの空気吸入口と油分離器の間で油が流動できる開放位置とエアコンプレッサの空気吸入口と油分離器の間で油が流動できない閉鎖位置を有するように構成された第1の油停止弁と、
    第1のレシーバからエアコンプレッサまで油が流動できるようにするために配置された第2のオイルラインと、
    第2のオイルライン内に配置され、エアコンプレッサの第1のレシーバの前記空気吸入口からエアコンプレッサの空気吐出口まで油が流動できる開放位置と第1のレシーバからエアコンプレッサまで油が流動できない閉鎖位置を有するように構成された第2の油停止弁と、
    主排気通路と第2のレシーバの空気吸入口との間で空気流内に配置され、主排気通路由来の空気が二次排出通路を通って流動できる開放位置と、主排気通路由来の空気が二次排出通路を通って流動できない閉鎖位置とを有するように構成されている遮断弁と、
    可変動空気吸入弁および遮断弁と連通状態にあり、可変動空気吸入弁を閉じ遮断弁を開くことによってエアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されたコントローラであって、ここで第1の油停止弁および第2の油停止弁は、エアコンプレッサが負荷状態にある場合に開放され、エアコンプレッサが無負荷状態にある場合に閉鎖されるように構成されている、コントローラと、
    を含むことを特徴とするエアコンプレッサシステム。
  2. 二次排出通路と第2のレシーバの空気吐出口との間で空気流内に配置された第2の逆止弁をさらに含むことを特徴とする、請求項1に配置のエアコンプレッサシステム。
  3. 前記第2の逆止弁が、第2のレシーバをおおよそ大気圧に維持するように構成されている、ことを特徴とする請求項に記載のエアコンプレッサ。
  4. 油が第1のレシーバからエアコンプレッサまで流動できるようにするために構成された第3のオイルラインをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のエアコンプレッサシステム。
  5. コントローラがさらに、可変動空気吸入弁をまず閉じ、次に既定の時間待機した後に遮断弁を開放するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のエアコンプレッサシステム。
  6. エアコンプレッサを駆動するように構成されたエンジンをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載のエアコンプレッサシステム。
  7. 第2の逆止弁が第2のレシーバの空気吐出口と大気の間に配置されていることを特徴とする、請求項2〜6の何れか一項に記載のエアコンプレッサシステム。
  8. 空気吸入口と空気吐出口を有する二次エアコンプレッサをさらに含み、空気吸入口がコンプレッサの空気吐出口に由来する空気を圧縮して一定体積の圧縮空気を第2のレシーバの空気吸入口に送出するように配置されており、コントローラがさらに、遮断弁の開放および可変動空気吸入弁の閉鎖後に二次エアコンプレッサをオンに切換えするように構成されていることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載のエアコンプレッサシステム。
  9. コントローラと通信状態にありかつ第1のレシーバの圧力を測定するように配置された圧力センサーをさらに含み、コントローラはさらに、少なくとも部分的に第1のレシーバの測定された空気圧に基づいてエアコンプレッサを無負荷状態とするべき時点を決定するように構成されており、かつコントローラは、可変動空気吸入弁を閉鎖し、遮断弁を開放し、二次エアコンプレッサをオンに切換えることによって、エアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されていることを特徴とする、請求項8に記載のエアコンプレッサ。
  10. 第2のレシーバに連結されかつ、第1の逆止弁の上流側の主排出通路、第1の逆止弁から下流側の主排出通路および第1のレシーバのうちの1つに連結されたオイルラインをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載のエアコンプレッサ。
  11. コントローラと通信状態にある第2の遮断弁と、
    コントローラと通信状態にありかつ第1のレシーバの圧力を測定するように配置された圧力センサーであって、コントローラがさらに、第1のレシーバの圧力を決定しかつ第1のレシーバの圧力が閾値よりも低い場合には遮断弁を閉鎖し第2の遮断弁を開放しそれ以外の時は遮断弁を開放し第2の遮断弁を閉鎖することによって、エアコンプレッサを無負荷状態とするように構成されている圧力センサーと、
    空気吸入口と空気吐出口とを有する二次エアコンプレッサであって、空気吸入口がコンプレッサの空気吐出口からの空気を圧縮して一定体積の圧縮空気を二次排出通路に送出するように配置されており、コントローラがさらに、可変動空気吸入弁の閉鎖後に二次エアコンプレッサをオンに切換えるように構成されている二次エアコンプレッサと、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜10の何れか一項に記載のエアコンプレッサ。
  12. 空気吸入口および空気吐出口を有するエアコンプレッサを減圧する方法において、
    空気吸入口から空気吐出口に向って空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通って第1の逆止弁を介し第1のレシーバまで流動するステップと、
    エアコンプレッサを無負荷状態とする決定に応答して、
    エアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖して空気がエアコンプレッサ内に入るのを停止させるステップと;
    エアコンプレッサの空気吐出口からの第2の経路をおおよそ大気圧まで開放して、エアコンプレッサの空気吐出口における空気圧を低下させるステップと;
    コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと;
    作動空気用の分離器からエアコンプレッサへの第2の油の流れを停止させるステップと;
    潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップと、
    を含み、
    前記第2の経路を開放するステップは、
    第2の逆止弁を開放することにより前記エアコンプレッサの前記空気吐出口から第2のレシーバまでの第2の経路を開放するステップであって、前記第2のレシーバがおよそ大気圧にあるステップ、を含むことを特徴とする方法。
  13. 第2の経路を開放するステップには、
    遮断弁を開放することにより第2の経路を開放するステップであって、遮断弁が第1の逆止弁の上流側でエアコンプレッサの空気吐出口に連結されているステップ、を含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. コンプレッサの空気吸入口に空気が入るのを停止させるステップには、
    コンプレッサの空気吸入弁を閉鎖することによってエアコンプレッサの空気吸入口に空気が入るのを停止させるステップ、を含むことを特徴とする、請求項12又は13に記載の方法。
  15. エアコンプレッサの空気吸入口から空気を吸引するために第2の経路内に配置された第2のエアコンプレッサをオンに切換えるステップ、をさらに含むことを特徴とする、請求項12〜14の何れか一項に記載の方法。
  16. 第2のレシーバが逆止弁に連結されており、逆止弁が大気圧に連結されていることを特徴とする、請求項12〜15の何れか一項に記載の方法。
  17. 第2のレシーバ内の圧縮空気から油を分離し油を第1のレシーバに向って流動させるステップ、をさらに含むことを特徴とする、請求項13〜16の何れか一項に記載の方法。
  18. 空気吸入口および空気吐出口を有するエアコンプレッサを減圧する方法において、
    空気吸入口から空気吐出口に向って空気を圧縮し、圧縮空気が第1の経路を通って第1の逆止弁を介し第1のレシーバまで流動するステップと、
    エアコンプレッサを無負荷状態とする決定に応答して、
    エアコンプレッサの空気吸入弁を閉鎖して空気がエアコンプレッサ内に入るのを停止させるステップと;
    レシーバの圧力が閾値よりも高い場合には、エアコンプレッサの空気吐出口から第2の経路をおおよそ大気圧まで開放し、それ以外の時はエアコンプレッサの空気吐出口から第1のレシーバまで第3の経路を開放するステップと;を含み、
    前記第2の経路を開放するステップは、
    第2の逆止弁を開放することにより前記エアコンプレッサの前記空気吐出口から第2のレシーバまでの第2の経路を開放するステップであって、前記第2のレシーバがおよそ大気圧にあるステップ、を含むことを特徴とする方法。
  19. コンプレッサを冷却することを目的とする第1のレシーバからエアコンプレッサへの第1の油の流れを停止させるステップと、
    作動空気用の分離器からエアコンプレッサへ向かう第2の油の流れを停止させるステップと、
    潤滑のため第1のレシーバからエアコンプレッサまで油を流動させるステップと、を含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
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