JP6162642B2 - ノズル付医療用噴霧装置および噴霧円錐の作製方法 - Google Patents

Description

本発明は創傷を洗浄するための医療用噴霧装置、特に洗浄システム、並びに斯かる噴霧装置の使用に関する。

更に、本発明は、医療用噴霧装置を用いた噴霧円錐の作製方法にも関する。

従って、本発明は、外傷外科および整形外科に使用される、圧縮ガス駆動の医療用噴霧装置に関する。

医療分野において、医療用噴霧装置は洗浄装置と呼ばれることが多い。洗浄システムは、組織部分を洗浄するため、手術（ＯＰ）中に広範に使用される。洗浄液としては、生理食塩水およびリンゲル液が頻繁に使用される。洗浄システムを用いて洗浄液から噴霧円錐または噴霧用噴射が生成され、それが洗浄対象の組織部分に衝突し、その結果、斯かる組織部分に機械的な洗浄効果がもたらされる。特に、洗浄システムは、関節用の内部人工器官および敗血症の修正手術の場合に重要である（非特許文献１、２、３、４）。パルス方式洗浄システムは（特許文献１、２、３）によって知られている。ＤＥ ６９８ ３２ ６４０ Ｔ２は、ノズルの前方で液体噴射がぶつかり合う創傷洗浄用の装置を開示している。

現在市販されている洗浄システムは、電気モーター（例えば、Ｓｔｒｙｋｅｒ ＧｍｂＨ ＆ Ｃｏ．ＫＧによるＩｎｔｅｒＰｕｌｓｅ（登録商標） Ｊｅｔ Ｌａｖａｇｅ）または圧縮空気（例えば、Ｈｅｒａｅｕｓ Ｍｅｄｉｃａｌ ＧｍｂＨによるＰＡＬＡＶＡＧＥ（登録商標））によって駆動される。しかし、電気的に駆動される洗浄システムの場合、蓄電池電槽またはアキュムレーター電槽を絶えず持ち運ばなければならず、当然充電量には限界がある。蓄電池およびアキュムレーターは、環境に優しいか否かの点で批判の対象となる。圧縮空気は手術室で無制限に入手できることが多く、従って洗浄液はエネルギーに制限を付すことなく好きなだけ噴霧できるので、そういう意味で、圧縮空気駆動の洗浄システムは有利である。

圧縮空気または別の圧縮ガスによって駆動されるシステムの場合、駆動目的のために圧縮ガスモーターが通常使用される。洗浄システム用の圧縮ガスモーターは、ほとんどがマルチディスク圧縮ガスモーターである。圧縮ガスモーターは回転運動を生み、それが次に往復直線運動に変換される。往復直線運動は、少量の洗浄媒体をパルス状にするのに使用される。洗浄液にパルスを伝達可能とするため、少なくとも一枚の膜が駆動装置と洗浄液流入の間に通常配置される。斯くして、一分間に２０００乃至３０００パルスという高パルス繰り返し数の噴霧が生み出される。つまり、対応する高回転速度に耐えるには、圧縮ガスモーターをかなり精密に製造しなければならないと言うことである。更に、それ相応の安定した据え付けも提供しなければならない。斯かる理由により、圧縮ガスモーターは、圧縮空気駆動の従来の洗浄システムにおいて最も高価な構成要素である。従って、圧縮ガスモーターは、適切な準備および滅菌をして何度も使用できるように、金属製または長期間安定な他の素材製のハンドルに通常設置される。

米国特許４，５８３，５３１号明細書 米国特許４，２７８，０７８号明細書 米国特許５，５４２，９１８号明細書

Ｒ．Ｍ．Ｓｈｅｒｍａｎ ｅｔ ａｌ．：Ｔｈｅ ｒｏｌｅ ｏｆ ｌａｖａｇｅ ｉｎ ｐｒｅｖｅｎｔｉｎｇ ｈｅｍｏｄｙｎａｍｉｃ ａｎｄ ｂｌｏｏｄ−ｇａｓ ｃｈａｎｇｅｓ ｄｕｒｉｎｇ ｃｅｍｅｎｔｅｄ ａｒｔｈｒｏｐｌａｓｔｙ．Ｊ．Ｂｏｎｅ Ｊｏｉｎｔ Ｓｕｒｇ．１９８３；６５−Ａ：５００−５０６． Ｓ．Ｊ．Ｂｒｅｕｓｃｈ ｅｔ ａｌ．：Ｌａｖａｇｅ ｔｅｃｈｎｉｑｕｅ ｉｎ ＴＨＡ：Ｊｅｔ−ｌａｖａｇｅ Ｐｒｏｄｕｃｅｓ Ｂｅｔｔｅｒ Ｃｅｍｅｎｔ Ｐｅｎｅｔｒａｔｉｏｎ Ｔｈａｎ Ｓｙｒｉｎｇｅ−Ｌａｖａｇｅ ｉｎ ｔｈｅ Ｐｒｏｘｉｍａｌ Ｆｅｍｕｒ．Ｊ．Ａｒｔｈｒｏｐｌａｓｔｙ．２００；１５（７）：９２１−９２７． Ｒ．Ｊ．Ｂｙｒｉｃｋ ｅｔ ａｌ．：Ｈｉｇｈ−ｖｏｌｕｍｅ ｈｉｇｈ ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｐｕｌｓａｔｉｌｅ ｌａｖａｇｅ ｄｕｒｉｎｇ ｃｅｍｅｎｔｅｄ ａｒｔｈｒｏｐｌａｓｔｙ．Ｊ．Ｂｏｎｅ Ｊｏｉｎｔ Ｓｕｒｇ．１９８９；８１−Ａ：１３３１−１３３６． Ｊ．Ｃｈｒｉｓｔｉｅ ｅｔ ａｌ．：Ｍｅｄｕｌｌａｒｙ ｌａｖａｇｅ ｒｅｄｕｃｅｓ ｅｍｂｏｌｉｃ ｐｈｅｎｏｍｅｎａ ａｎｄ ｃａｒｄｉｏｐｕｌｍｏｎａｒｙ ｃｈａｎｇｅｓ ｄｕｒｉｎｇ ｃｅｍｅｎｔｅｄ ｈｅｍｉａｒｔｈｒｏｐｌａｓｔｙ．Ｊ．Ｂｏｎｅ Ｊｏｉｎｔ Ｓｕｒｇ．１９９５；７７−Ｂ：４５６−４５９．

構造が比較的複雑であり、従って高価であるというのが、多くの既知の洗浄システムが抱える欠点である。モーター付きの構造のため、モーターの作動不能、ひいては洗浄システムの機能不能の危険性が必ず伴う。複数回使用の場合は、洗浄システムには消毒と準備が必要である。消毒中に失敗が生じる可能性があるので、患者の創傷への雑菌混入、ひいては複雑性感染症の発症の可能性を否定することはできない。モーターが手術中に引き起こす雑音も、医療当事者にとっては厄介かつ面倒な問題である。

従って、本発明の目的の一つは、従来技術の欠点を乗り越えることである。特に、できるだけ低価格で製造でき、創傷清拭に適した噴霧円錐を生成する医療用噴霧装置を提供することである。

本発明の更なる目的は、容易に製造でき、できるだけ単純な構造であり、一度だけの使用が可能な医療用噴霧装置を開発することである。噴霧装置の製造は最大限に単純化され、最低限の部品で構成されるべきである。装置は可能な限り蓄電池もアキュムレーターも含むべきではない。更に、噴霧装置は、その配置場所の如何に拘わらず、外部エネルギー源とは独立して操作可能でなければならない。開発されるべき噴霧装置は、低価格のプラスチック射出成形部品から実質的に製造可能でなければならない。装置は医療用洗浄装置を駆動し、洗浄液の水滴で構成される噴射円錐または噴霧円錐を生成できるものであり、斯かる洗浄液の水滴は洗浄円錐中にランダムに分布されるべきである。

本発明の目的は、医療用洗浄液用の液体タンクまたは斯かる液体タンク用の接続部および医療用洗浄液に圧力を加えるための装置を含んでなる、創傷を洗浄するための医療用噴霧装置、特に洗浄システムによって達成されるが、洗浄液に作用する圧力で洗浄液をノズルを通して押し出し、噴霧円錐を生成することができ、当該ノズルは複数の開口部を有しており、該開口部は、該開口部から出た洗浄液噴射が霧化空間および／またはノズルの吐出開口部でぶつかり合い霧化した洗浄液から噴霧円錐を生成するように、互いに角度をなして配置されている。

従って、「ノズルのすぐ前方」と言うのは、洗浄液噴射の衝突点が距離的にノズルの前方すぐ近くにあり、洗浄液の流速による圧力が洗浄液噴射を霧化するのに充分であることを意味している。この意味で、最大距離は、達成可能な洗浄液の流速ひいては洗浄液に作用する圧力により決まる。

本発明によれば、生成された洗浄液噴射の衝突点は、ノズルの開口部の前方２ｍｍ未満であるのが好ましく、好ましくは１ｍｍ未満である。

従って、モーターやノズルの可動部分を必要とせず最も単純なやり方で洗浄液の霧化が達成される。

ノズルは、中央の主要噴射を生成するための中心開口部および中心開口部の周りに配置された複数の外側開口部を有していてもよく、その場合、主要開口部に対して互いに反対側に位置している外側開口部は、主要噴射の方向に同じ角度で傾いているのが好ましい。

本実施形態により洗浄液の好ましい霧化が達成され、それと同時に強力な噴射も実現される。

更に、少なくとも二つの入口開口部がノズルの液体注入口に配置されていてもよく、その場合、ノズルの内部に入って来る洗浄液は少なくとも二つの洗浄液の流れに分けられ、その流れは、少なくとも二つの洗浄液噴射がノズルの吐出開口部の前方で少なくとも１０度の角度でぶつかり合い、好ましくは洗浄液噴射が１０度と８５度の間の角度、特に好ましくは１５度と４５度の間の角度でぶつかり合うように、ノズルを通って少なくとも二つの開口部に送られる。

従って、ノズルは、構造を複雑にすることなく、噴霧円錐の生成に必要なあらゆる機能を遂行する。ノズルはプラスチックから容易に製造できる。

本発明を発展させるにあたり、ガスを液体タンク中の洗浄液の上部に含んでもよく、その場合、このガスにより、洗浄液の表面を通して洗浄液に圧力を加えることができる。

本発明を発展させるにあたり、医療用洗浄液に圧力を加える装置は圧縮ガスタンクであってもよく、その場合、洗浄液が該洗浄液に作用する圧縮ガスタンクのガス圧によってノズルから押し出され噴射円錐を生成できるように、該圧縮ガスタンクは圧力ラインを通して液体タンクに接続されるか接続可能である。

斯かる構造の故に、外部の液体タンクを使用することも可能である。

少なくとも一つの圧力逃し弁が圧力ラインの壁に配置されており、圧縮ガスタンクからのガス圧に従って、圧力ラインを外側に開け、そして閉める。

圧力逃し弁を使用することにより、圧力ラインからのガス圧が医療用洗浄液に直接作用できるようになり、従って、噴霧装置に危険な超過圧力をかけることなく、モーターなしの噴霧装置を製造できるようになる。従って、減圧弁が故障した場合でも、噴霧装置は間違いなく安全に使用できる。圧力逃し弁は、２バールと６バールの間の制限圧力で開くのが好ましい。

本発明の好ましい実施形態では、液体タンクは弾力性の壁により境界を定められており、当該壁はガス圧の作用により弾力的に変形するので、ガス圧が減少した場合に液体タンクの体積が減少し、その結果、洗浄液がノズルを通して液体タンクから押し出される。

瓶または壁には弾力性があるので、ガス圧が突然低下または変化しても、洗浄液は吐出可能である。

更に、本発明によれば、圧縮ガスタンクは圧縮ガスカートリッジ、好ましくは液化ガスカートリッジ、特に好ましくはＣＯ_２カートリッジであり、圧力ラインに着脱可能に接続されるか接続可能であり、圧縮ガスカートリッジは、圧縮ガスカートリッジ用の開口手段を通して圧力ラインに接続されるか接続可能であるのが好ましい。

圧縮ガスカートリッジを使用するということは、噴霧装置が外部の圧縮ガス源または電源とは独立していることを意味する。あるいは、噴霧装置に圧縮機および電力接続部またはアキュムレーターを備え付けてもよい。

圧縮ガスカートリッジを有する実施形態では、圧縮ガスカートリッジから送られる液化ガスの液体成分を蒸発させる蒸発空間が、圧縮ガスカートリッジ用の接続部と圧力逃し弁との間の圧力ラインに配置されてもよく、その場合、蒸発する液化ガスがガス圧を発生させる。

その結果、圧縮ガスカートリッジからのガスの液体成分またはその直後に生成される雪または他の濃縮物が圧力ラインの奥に貫入し、そこで干渉作用を発揮するのを防止できる。

更に、手動操作可能バルブが、圧力ラインの圧縮ガスカートリッジ接続部に配置されていてもよい。

そうすれば、噴霧装置を「準備完了」状態に切り替えることができる。

圧縮ガスカートリッジの代わりに、圧縮ガスタンクを圧縮ポンプに接続してもよく、その場合、圧縮ポンプはフレキシブルラインを通して噴霧装置に接続するのが好ましい。

圧縮ポンプは、例えば病院に設置されている大面積圧縮ガスネットワークの一部であってもよい。

本発明の好ましい発展では、減圧弁を圧力ラインに配置してもよく、その場合、該減圧弁は液体タンクの洗浄液に作用するガス圧を制限する。

過剰な圧力は圧力ラインまたは液体タンクの壁あるいは瓶の壁の一部を破壊する可能性を潜在的に秘めているが、減圧弁を使用することにより、その遠位部に配置された圧力ラインひいては液体タンクに、斯かる過剰な圧力が確実に生じないようにできる。加えて、合理的に一定の圧力が洗浄液に加わることになり、従って、均一な洗浄液の流れがノズルを通過できる。

少なくとも一つの安全要素を減圧弁と液体タンクとの間に配置してもよく、それは特に少なくとも一つの破裂ディスクおよび／または少なくとも一つの第二圧力逃し弁であり、液体タンクにかかるガス圧を制限するものである。

本発明の洗浄装置の場合、液体タンクは液体ラインを通してノズルに接続されるか接続可能であり、手動操作可能なバルブ要素が液体ラインに配置されているが、それは好ましくは洗浄液の体積流量を制御するのに適しており、特に好ましくはトリガーを用いて作動可能である。

従って、噴霧円錐は手動により生成可能である。

更に、液体タンクは圧力ラインおよび／または液体ラインを通して噴霧装置に接続されるか接続可能な医療用洗浄液を含む瓶であってもよく、液体ラインおよび圧力ラインが手術中に頭部を下にして配置された当該瓶の同じ開口部から吐出されるのが好ましい。

当該瓶は圧力ラインおよび液体ラインを通して噴霧装置に接続されるか接続可能であるのが好ましい。本実施形態では、洗浄液を含む単独の瓶が使用できるので、洗浄液を予め装置に充填する必要がない。一つの瓶の中身以上の量が治療に必要になった場合には、瓶を容易に交換できる。

更に、少なくとも二つの注入開口部がノズルの液体注入口に配置されているのが好ましく、その場合、ノズルの内部に入って来る洗浄液は少なくとも二つの洗浄液の流れに分けられ、その流れは、少なくとも二つの洗浄液噴射がノズルの吐出開口部の前方で少なくとも１０度の角度でぶつかり合い、好ましくは洗浄液噴射が１０度と８５度の間の角度、特に好ましくは１５度と４５度の間の角度でぶつかり合うように、ノズルを通って少なくとも二つの開口部に送られる。

本発明を発展させるにあたり、ノズルは吐出パイプの先端に提供されてもよく、その場合、吐出パイプは噴霧装置に対して吐出パイプの軸方向に望遠鏡方式に移動可能に配置され、および／または吐出パイプは少なくとも３０度の角度で軸方向に回転可能に取り付けられているのが好ましい。

従って、噴霧装置は異なる条件および操作状態に充分適応させることができる。

本発明では、ノズルの開口部は、開口部から出た洗浄液噴射が霧化空間および／またはノズルの吐出開口部でぶつかり合うように、互いに角度をなして配置されてもよい。

霧化空間における霧化は、霧化しない液滴がノズルの先端から離れたり、制御不能なやり方でしたたり落ちたりするのを防止する。従って、更に均一な噴霧円錐が達成される。

本発明を発展させるにあたり、ガスを液体タンク中の洗浄液の上部に含んでもよく、その場合、このガスにより、洗浄液の表面の上から洗浄液に圧力を加えることができる。

本発明の目的は、感染組織清拭用の噴霧円錐生成のための斯かる医療用噴霧装置の使用によっても達成される。

更に、本発明の目的は、特に斯かる噴霧装置を使って医療用洗浄液の噴霧円錐を生成する方法によっても達成され、その場合、洗浄液はノズルの複数の開口部から押し出され、斯くして生成された洗浄液噴射は、該洗浄液噴射がノズルの前方で霧化され噴霧円錐を形成できるような流量および角度で互いの方向に発射される。

ガス圧は圧縮ガスタンクから圧力ラインを通して医療用洗浄液の液体タンクに運ばれ、洗浄液はガス圧によりノズルを通して液体タンクから押し出され、もし圧力ラインの制限圧を超えると、圧力ラインにある少なくとも一つの圧力逃し弁が開いて圧縮ガスは周囲の環境に流され、圧力ラインの圧力は減少するか好ましくは制限される。

ガス圧は、液体カートリッジ特にＣＯ_２カートリッジからのガスを蒸発させることにより再び発生できるが、その場合、当該ガスは、圧力逃し弁に運ぶ前に蒸発空間で部分的に液化しておくのが好ましい。

ガス圧は圧力ラインの減圧弁を使用して制限し、減圧弁を使用して制限したガス圧を圧力ラインを通して医療用洗浄液の液体タンクに運んでもよく、制限圧力を超える場合は、減圧弁と液体タンクとの間のガス圧を減少させるかまたは制限するのが好ましい。

本発明は、適切に配置された複数の開口部を有するノズルの助けにより、該ノズルから出て来る洗浄液噴射を互いの方向に発射させ、霧化させ、細かい噴霧から噴霧円錐を形成できるという驚くべき発見に基づいている。従って、噴霧装置は直接ガス圧を使用して操作でき、ガス圧は医療用洗浄液に直接作用し、該洗浄液はノズルから押し出され、霧化されて噴霧円錐を形成する。本発明の洗浄システムは、洗浄液の駆動力としてガス圧を直接使用するので、洗浄液を駆動するのにモーターや回転部分または往復部分などは一切必要としない。従って、構造は単純化され、洗浄システムは一回使用の使い捨て商品として製造可能である。医療分野においては、洗浄システムの消毒工程で過ちが生じ雑菌が混入した洗浄システムを使用して患者が複雑性感染症に罹る場合があるので、使い捨て商品の製造は斯かる消毒の必要性がないという意味で有利である。加えて、全構造体が低価格で形成できる。

本発明を実施するにあたり、少なくとも二つの開口部を配置することができ、その場合、ノズルの内部に入って来る洗浄液は少なくとも二つの洗浄液の流れに分けられ、その流れはノズルの内部に運ばれ、ノズルの吐出開口部の前方で少なくとも１０度の角度でぶつかり合う。少なくとも二つの洗浄液の流れが互いの方向に流れる、あるいは互いの方向に射出されるので、洗浄液は最小の液滴に霧化され、統計的に分布して噴霧円錐内を移動する。その結果、洗浄液噴射ではなくランダムに分布した個々の液滴が存在するようになり、従って、清掃対象の全組織部分が個々の洗浄液滴に接触し、噴霧円錐に適切に曝されることになる。故に、噴霧装置の清掃効果は確実に信頼できる。

「前方」または「後」などの方向指示は、圧縮ガスまたは医療用洗浄液の流れる方向を表す。

医療噴霧装置は、洗浄液容器とノズルとの間の洗浄液の流れを調整する少なくとも一つのバルブ要素を有しているのが好ましく、その場合、ノズルは吐出パイプ上に配置されているのが好ましい。

バルブ要素はトリガーに接続されているのが特に好ましく、該トリガーは手動で操作され、洗浄液容器と吐出パイプ上に配置されたノズルとの間の洗浄液の流れがバルブ要素により中断されるように、少なくとも一つの発条によって非駆動状態に保持されている。

医療噴射装置として重要な点であるが、ガスカートリッジは非毒性のガスを含む、あるいは、非毒性のガスがガスタンク用のガスとして使用される。特にガスカートリッジ用のガスとして、アルゴン、ヘリウム、酸化窒素、二酸化炭素などが挙げられる。特に、ガスカートリッジは液体二酸化炭素を含むのが好ましい（圧縮ガスとしての二酸化炭素が好ましい）。二酸化炭素は廉価で、非毒性であり、室温で圧縮ガスカートリッジ中に液化状態で容易に貯蔵できるという特長を有している。従って、小容量の圧縮ガスカートリッジに大容量のガスを提供できる。

ノズルおよび吐出パイプ（該当する場合）を除いて、全構造体が本発明に従ってハウジング内に配置されているのが好ましく、その場合、該ハウジングは先端にノズルを有するピストルの形であるのが特に好ましい。従って、医療担当者は噴霧装置を握って容易に操作できる。

本発明の更に好ましい実施形態では、吐出パイプは軸方向に移動可能な状態でハウジング内に配置され、その場合、吐出パイプは、縦軸の周りに少なくとも３０度の角度で回転可能に取り付けられ、かつノズルの反対側のピン端部に少なくとも一つのピンを有している。本発明では、吐出パイプの実施形態として、ピンはハウジング内の溝付ガイドに把持されているのが好ましく、ピン用の止めとして少なくとも二つの凹所が該溝付ガイドに垂直に配置されている。つまり、目的に応じて吐出パイプをハウジングに対して出したり引っ込めたりするだけで、吐出パイプの長さを変えることが出来る。従って、例えば全膝関節内部人工器官の移植などのような短い吐出パイプが必要な場合、追加の吐出パイプなしに組織部分を清掃できるし、あるいは例えば股関節ステムの移植などのように長い吐出パイプが必要な場合、吐出パイプを除去した後に組織部分を清掃できる。縦軸の周りに吐出パイプを回転することにより、ガイドに垂直に配置されている凹所に差し込みピン締切の原則に従って吐出パイプのピンを係止することにより、該ピンを所定の場所に固定することができる。

本発明の例示的実施形態を二つの概略的な図面を参照して以下に説明するが、本発明は必ずしも斯かる図面に制限されるものではない。

図１は本発明による医療用噴霧装置の概略断面図を示す。 図２は本発明による医療用噴霧装置のノズルおよび望遠鏡方式の吐出パイプの概略斜視図である。

図１は本発明による医療用噴霧装置の概略断面図を示す。ＣＯ_２圧縮ガスカートリッジ４の外部ネジ山２を収容するための内部ネジ山１付ホルダーが噴霧装置の後部面に提供される。回転ハンドル片６が、圧縮ガスカートリッジ４の回転および噴霧装置のホルダーへの該カートリッジの固定を行うため、圧縮ガスカートリッジ４の底面に固定されている。

中空スパイク８がホルダー内に配置されており、該スパイクは圧縮ガスカートリッジ４を開くために使用され、かつ圧縮ガス用に圧力ライン９に接続されている。圧縮ガスカートリッジ４を回転すると、それは閉鎖部（開放用に提供されている）を通って中空スパイク８へと押され、その結果、圧縮ガスカートリッジ４が開かれ、圧縮ガスカートリッジ４の圧縮ガスが中空スパイク８ひいては圧力ライン９へ流れ込む。蒸発空間１０または蒸発容器１０が圧力ライン９に配置されている。ＣＯ_２ガスまたは他の雪様凝縮物の液体成分が圧縮ガスカートリッジから圧力ライン９へ移動し、そこに集められ、徐々に蒸発する。上述の構造になっているので、液体成分または雪様成分は圧力ライン９の奥深くまで貫入することがなく、従って蒸発に伴う圧力の不規則性を生じることがない。

圧縮ガスカートリッジ６を使用する代わりに、圧縮ガス源の接続チューブ（図示しない）、例えば圧縮ポンプおよび／または中央圧縮ガス分布装置（図示しない）を圧力ライン９に接続してもよい。通常の状況下では、蒸発空間１０は除いてもよい。

減圧弁１２は圧力ライン９の更に遠位部に配置されているが、図示では単純化のため、簡単に円状のディスクとして示している。該遠位の圧力ライン９の圧力は、減圧弁によって１．５バールから８バールの間の値に制限されている。減圧弁ではよくあることだが、減圧弁１２で設定される圧力は、本実施形態で使用される減圧弁１２用の調整ネジ（図示しない）によって設定し、手動でそれを変更できるようにしてもよい。

二つの圧力逃し弁１４、１５が、減圧弁１２の後、圧力ライン９の更に遠位部に配置され、２バールから１０バールの制限圧力を超えると、それは外側すなわち噴霧装置の周囲環境方向に圧力ライン９を開放する。圧力逃し弁１４、１５は例えば円柱状の空室にスチール製の発条を有するボールで構成され、その場合、該ボールはボールの表面にあるスチール製の発条によって圧力ライン９の方向に押され、圧力ライン９を密閉する。該円柱状の空室は、外側すなわち噴霧装置の周囲環境に通じる、ボールで覆うことのできない少なくとも一つの接続部を有する。圧力逃し弁１４、１５が存在すると言うことは、たとえ減圧弁１２が故障しても、過剰に高い圧力が圧力ライン９の遠位部に発生することがない事を意味する。

密閉可能Ｔ片として形成される圧力逃し弁１４、１５の後、圧力ライン９は柔軟なチューブとして継続し、噴霧装置から１メートル以上延び、ストッパまたは別の接続手段を通して、頭部を下にして吊り下げられているプラスチック製の瓶１６に接続される。創傷治療用の医療用洗浄液１８および洗浄液の上部に配置されたガス相２０が当該瓶１６の中に含まれる。

圧力ライン９からの超過圧力が弾力性のある瓶１６に加わり、上部に配置されたガス相２０および瓶１６（弾力性がある場合）を膨張させる。圧力ライン９からのガス圧並びに瓶１６の弾力性のある圧力（該当する場合）によって、医療用洗浄液１８は加圧され、液体ライン２２を通して洗浄装置のノズル２４の方向に押し出される。本件の場合、液体ライン２２は柔軟なチューブであり、圧力ライン９の柔軟なチューブに使用されるのと同一のストッパを通して瓶１６に導入されている。該ストッパは瓶１６を密閉する。

医療用噴霧装置の構成部品の大半がプラスチック製のハウジング２６内に配置されており、該ハウジングは残りの部品にしっかりと接続され、ピストルグリップ２８を含むピストル形状を有している。液体ライン２２と圧力ライン９の柔軟な部分がハウジング２６の外部に配置される場合、当該液体ライン２２および外部圧力ライン９が絡まらないように、それらを共通の柔軟なチューブ（図示しない）に収容してもよい。

スチール製発条による押圧方式の手動操作可能なバルブ要素３０が、ハウジング２６内のノズル２４と液体ライン２２の間に配置されているが、それは回転可能に取り付けられたトリガー３２を使って操作可能である。図１において、バルブ要素３０は閉鎖状態で示されている。液体ライン２２はバルブ要素３０の後、吐出パイプ３４を通ってノズル２４に運ばれる。吐出パイプ３４は望遠鏡方式（図示しない）に拡張できるのが好ましい。更に、ノズル２４は吐出パイプ３４軸に対して傾斜し、回転可能に取り付け可能であってもよい。

トリガー３２を使ってバルブ要素３０を操作すると、洗浄液１８の連続ラインが瓶１６からノズル２４まで形成される。ノズル２４にはいくつかのチャネル３６が提供されているので、洗浄液１８の流れはノズル２４内でいくつかの液体の流れに分けられる。ノズル２４以後に流出する洗浄液噴射（図示しない）が、霧化空間３８すなわちノズル２４の吐出開口部において１０度と８０度の間の角度で互いにぶつかり合う、あるいは互いの方向に射出されるように、チャネル３６は案内されている。外向きの洗浄液噴射は霧化空間３８の内部壁に沿って走り、ノズル２４の中央吐出開口部（図１の左側）の中央主要噴射部分でぶつかり合う。ぶつかり合った洗浄液噴射は霧化空間３８の運動エネルギーの故に霧化され、微細な洗浄液滴からなる噴霧円錐が形成され、それは前方の吐出開口部を通って放出される。

従って、医療用洗浄液の噴霧円錐は、モーターあるいは他の常に移動する部品を必要とすることなく、最も簡単な方法を用いた装置によって生成可能である。該構造体は、実質的に、簡単な射出成形工程で製作可能なプラスチック部品を使って製造可能である。

図２は本発明による医療用噴霧装置のノズル５２および望遠鏡方式の吐出パイプ５４の概略斜視図である。吐出パイプ５４は、噴霧装置のハウジング５６から突出している。噴射装置の残りの部分は、例えば図１の構造体に対応する。ノズル５２は外的に回転対称である。

図２に示すように、ノズル５２の内部においては、吐出パイプ５４を流れる医療用洗浄液は６つの部分流に分けられ、該部分流はノズルの前面にある６つの開口部を通して吐出される。ノズル５２の前面はノズル５２の中心に向かって湾曲している。該前面の前方には、透明プラスチック製の円錐状のキャップが配置されている。該プラスチックは透明である必要はないが、本件の場合、図２に描かれたノズルの機能の描写を容易にする。円錐状のキャップとノズル５２の前面との間に、霧化空間５７が形成される。霧化空間５７は、開口部から出た液体噴射がぶつかり合う中心吐出開口部を有している。

ノズル５２の内部の７つの液体ラインは、真ん中の主要噴射用の液体ラインを除いて、開口部領域において、ノズル５２の外形の対称軸方向に傾斜している。ラインの傾斜は、ノズル５２の外形の対称軸方向すなわち中心の主要噴射に対して全て同じ角度を有しており、６つの開口部は、ノズル５２の前面において、対称軸すなわち主要噴射の周りに等間隔で対称的に配置されている。

従って、洗浄液が噴霧装置によってノズル５２の背面からノズル５２内に押し出されると、開口部からやって来る７つの洗浄液噴射（図２でラインで表されている）は全てある領域（吐出開口部）でぶつかり合い、霧化空間５７で霧化され、ノズルの前方で医療液の噴霧円錐を形成する。

異なる使用場所で普遍的に使用可能な噴霧装置を作製するため、望遠鏡方式の構造を有する吐出パイプ５４が使用される。この目的のため、吐出パイプ５４に対するノズル５２の傾斜は、本発明に従って調整可能であるのが好ましい。

上述の説明、特許請求の範囲、図面および例示的実施形態で開示された本発明の特徴は、本発明を種々の実施形態で実施するにあたり、個別的にも任意の組み合わせにおいても不可欠である。

１．内部ネジ山
２．外部ネジ山
４．圧縮ガスタンク／圧縮ガスカートリッジ
６．回転ハンドル片
８．中空スパイク
９．圧力ライン
１０．蒸発空間
１２．減圧弁
１４．圧力逃し弁
１５．圧力逃し弁
１６．瓶
１８．医療用洗浄液
２０．上部配置のガス相
２２．液体ライン
２４．ノズル
２６．ハウジング
２８．ピストルグリップ
３０．バルブ要素
３２．トリガー
３４．吐出パイプ
３６．チャネル
３８．霧化空間
５２．ノズル
５４．吐出パイプ
５６．ハウジング
５７．霧化空間
５８．噴霧円錐

Claims (21)

1. 創傷を洗浄するための医療用噴霧装置、特に洗浄システムにおいて、医療用洗浄液（１８）用の液体タンク（１６）または前記液体タンク（１６）用の接続部および前記医療用洗浄液（１８）に圧力を加えるための装置を含み、噴霧円錐（５８）を生成するために前記洗浄液（１８）に作用する圧力で前記洗浄液（１８）をノズル（２４，５２）を通して押し出すことができ、前記ノズル（２４，５２）は、その前面に複数の開口部を有しており、前記開口部は、前記開口部から出た洗浄液噴射が、その吐出方向前方に配置される霧化空間形成部材の内側で、かつ前記開口部の吐出方向前方に形成される霧化空間（３８，５７）でぶつかり合うか、および／またはノズル（２４，５２）の前記開口部の前方でぶつかり合い、前記霧化した洗浄液（１８）から前記噴霧円錐（５８）を生成するように、互いに角度をなして配置され、
   前記霧化空間形成部材は、前記ノズル（２４，５２）の前記前面の前方に配置されるとともに、前記霧化空間形成部材の前方に形成される吐出開口部に向かって徐々に縮径し、
   前記噴霧円錐（５８）は、前記吐出開口部を起点として外側へ拡径するように形成されることを特徴とする、噴霧装置。
2. 請求項１に記載の噴霧装置において、前記ノズル（２４，５２）は、中央の主要噴射を生成するための中心開口部および前記中心開口部の周りに配置された複数の外側開口部を含み、主要開口部に対して互いに反対側に位置している外側開口部は、前記主要噴射の方向に同じ角度で傾いていることを特徴とする、噴霧装置。
3. 請求項１または２に記載の噴霧装置において、前記医療用洗浄液に圧力を加える装置は圧縮ガスタンク（４）であり、前記洗浄液（１８）が前記洗浄液（１８）に作用する前記圧縮ガスタンク（４）のガス圧によって前記ノズル（２４，５２）から押し出され前記噴霧円錐（５８）を生成できるように、前記圧縮ガスタンク（４）は圧力ライン（９）を通して前記液体タンク（１６）に接続されるか接続可能であることを特徴とする、噴霧装置。
4. 請求項３に記載の噴霧装置において、少なくとも一つの圧力逃し弁（１４，１５）が前記圧力ライン（９）の壁に配置されており、前記圧縮ガスタンク（４）からのガス圧に従って、前記圧力ライン（９）を外側に開け、そして閉めることを特徴とする、噴霧装置。
5. 請求項３または４に記載の噴霧装置において、前記液体タンク（１６）は弾力性の壁により境界を定められており、前記壁はガス圧の作用により弾力的に変形するので、ガス圧が減少した場合に前記液体タンク（１６）の体積が減少し、その結果、前記洗浄液（１８）を前記ノズル（２４，５２）を通して前記液体タンク（１６）から押し出すことを特徴とする、噴霧装置。
6. 請求項３〜５のいずれか一項に記載の噴霧装置において、前記圧縮ガスタンク（４）は圧縮ガスカートリッジ（４）であり、前記圧力ライン（９）に着脱可能に接続されるか接続可能であり、前記圧縮ガスカートリッジ（４）は、前記圧縮ガスカートリッジ（４）用の開口手段を通して前記圧力ライン（９）に接続されるか接続可能であることを特徴とする、噴霧装置。
7. 請求項６に記載の噴霧装置において、前記圧縮ガスカートリッジ（４）から送られる液化ガスの液体成分を蒸発させるための蒸発空間（１０）が、前記圧縮ガスカートリッジ（４）用の接続部と前記圧力逃し弁（１４，１５）との間の前記圧力ライン（９）に配置されており、蒸発する液化ガスがガス圧を発生させることを特徴とする、噴霧装置。
8. 請求項６または７に記載の噴霧装置において、手動操作可能バルブが、前記圧力ライン（９）の前記圧縮ガスカートリッジ（４）接続部に配置されていることを特徴とする、噴霧装置。
9. 請求項１〜５のいずれか一項に記載の噴霧装置において、前記圧縮ガスタンク（４）が圧縮ポンプに接続され、前記圧縮ポンプはフレキシブルラインを通して噴霧装置に接続することを特徴とする、噴霧装置。
10. 請求項３〜９のいずれか一項に記載の噴霧装置において、減圧弁（１２）が前記圧力ライン（９）に配置され、前記減圧弁は前記液体タンク（１６）の前記洗浄液（１８）に作用するガス圧を制限することを特徴とする、噴霧装置。
11. 請求項１０に記載の噴霧装置において、少なくとも一つの安全要素（１４，１５）を前記減圧弁（１２）と前記液体タンク（１６）との間に配置し、前記安全要素は少なくとも一つの破裂ディスクおよび／または少なくとも一つの圧力逃し弁（１４，１５）であり、前記液体タンク（１６）にかかるガス圧を制限するものであることを特徴とする、噴霧装置。
12. 請求項１〜１１のいずれか一項に記載の噴霧装置において、前記液体タンク（１６）は液体ライン（２２）を通して前記ノズル（２４，５２）に接続されるか接続可能であり、手動操作可能なバルブ要素（３０）が前記液体ライン（２２）に配置されており、前記バルブ要素（３０）は前記洗浄液（１８）の体積流量を制御するのに適しており、トリガー（３２）を用いて作動可能であることを特徴とする、噴霧装置。
13. 請求項１〜１２のいずれか一項に記載の噴霧装置において、前記液体タンク（１６）は前記圧力ライン（９）および／または前記液体ライン（２２）を通して前記噴霧装置に接続されるか接続可能な前記医療用洗浄液（１８）を含む瓶（１６）であり、前記液体ライン（２２）および前記圧力ライン（９）は手術中に頭部を下にして配置された前記瓶（１６）の同じ開口部から吐出されることを特徴とする、噴霧装置。
14. 請求項１〜１３のいずれか一項に記載の噴霧装置において、少なくとも二つの注入開口部が前記ノズル（２４，５２）の液体注入口に配置されており、前記ノズル（２４，５２）の内部に入って来る前記洗浄液（１８）は少なくとも二つの洗浄液の流れに分けられ、前記流れは、少なくとも二つの洗浄液噴射が前記ノズル（２４，５２）の前記開口部の前方で少なくとも１０度の角度でぶつかり合うように、前記ノズル（２４，５２）を通って少なくとも二つの開口部に送られることを特徴とする、噴霧装置。
15. 請求項１〜１４のいずれか一項に記載の噴霧装置において、前記ノズル（２４，５２）は吐出パイプ（３４，５４）の先端に提供されており、前記吐出パイプ（３４，５４）は前記噴霧装置に対して前記吐出パイプ（３４，５４）の軸方向に望遠鏡方式に移動可能に配置され、および／または前記吐出パイプ（３４，５４）は少なくとも３０度の角度で軸方向に回転可能に取り付けられていることを特徴とする、噴霧装置。
16. 請求項１〜１５のいずれか一項に記載の噴霧装置において、ガス（２０）が前記液体タンク（１６）の前記洗浄液（１８）の上部に含まれており、前記ガス（２０）を通して、前記洗浄液（１８）の表面から前記洗浄液（１８）に圧力を加えることができることを特徴とする、噴霧装置。
17. 請求項１〜１６のいずれか一項に記載の医療用噴霧装置を使用して、感染組織清拭用の噴霧円錐を生成する、方法。
18. 請求項１〜１６に記載の噴霧装置を使用して医療用洗浄液（１８）の噴霧円錐（５８）を生成する方法において、
    前記洗浄液（１８）をノズル（２４，５２）の複数の開口部から押し出す工程と、
    前記押し出す工程により生成された洗浄液噴射を、前記洗浄液噴射が前記ノズル（２４，５２）の前方で霧化され噴霧円錐（５８）を形成できるような流量および角度で互いの方向に発射する工程と、を含む、方法。
19. 請求項１８に記載の方法において、
    ガス圧を圧縮ガスタンク（４）から圧力ライン（９）を通して前記医療用洗浄液（１８）の液体タンク（１６）に運ぶ工程を含み、
    前記押し出す工程において、前記洗浄液（１８）を前記ガス圧により前記ノズル（２４，５２）を通して前記液体タンク（１６）から押し出し、
    前記圧力ライン（９）の制限圧を超える場合、前記圧力ライン（９）にある少なくとも一つの圧力逃し弁（１４，１５）を開放し前記圧縮ガスを周囲の環境に流し、前記圧力ライン（９）の圧力を減少させるか制限する、方法。
20. 請求項１９に記載の方法において、
    前記ガス圧を、液体カートリッジ（４）からのガスを蒸発させることにより発生させる工程と、
    前記ガスを前記圧力逃し弁（１４，１５）に運ぶ前に蒸発空間（１０）で部分的に液化しておく工程と、を含む、方法。
21. 請求項１９または２０に記載の方法において、
    前記ガス圧を前記圧力ライン（９）の減圧弁（１２）を使用して制限する工程と、
    前記減圧弁（１２）によって制限した前記ガス圧を前記圧力ライン（９）を通して前記医療用洗浄液（１８）の前記液体タンク（１６）に運ぶ工程と、を含み、
    前記減圧弁（１２）を使用して制限する工程において、制限圧力を超える場合は、前記減圧弁（１２）と前記液体タンク（１６）との間の前記ガス圧を減少させるかまたは制限する、方法。

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