JP6161477B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のパンツ型の吸収性物品にあっては、装着したままで前面部を一部開口状態とし、装着者がトイレ等で小便をすることを可能にするために、腹側部(同文献中「前面部」)の中央にウエスト開口端から縦方向へ切り込まれたスリット(同「切り目」)が設けられており、面ファスナーによってこのスリットが開閉自在にされている。その面ファスナーは、上端のベルト部の一端部に設けられ、追加的にスリットの重なり部分に設けられる。
特許文献1に記載のパンツ型の吸収性物品によれば、腹側部中央のスリットを開いて排尿しやすくなるものの、ウエストサイズの調整には次の問題がある。
比較的大きなウエストの着用者が装着し、スリットの両縁が互いに離間した状態に保持する場合には、ベルト部は上端に配置されて幅が細いためスリットにより開口した部分を覆うことはできず、この部分の肌が露出して好ましい状態ではなく、漏れや、脱げ易い等の問題が懸念される。なお、スリットの両縁が互いに離間した状態になれば、スリットの重なり部分はないので、スリットの重なり部分に設けられた面ファスナーは機能しない。
また特許文献1に記載のパンツ型の吸収性物品によれば、ベルト部(面ファスナー)はパンツ本体に対して常時連結されているので、次のようは問題がある。
スリットを閉める際には、ベルト部の自由端部を手で掴みスリットを渡る一方向(右又は左)に引っ張って相手面ファスナーに押し当てる動作が求められる。スリットを開く際にはこの逆で、スリットより一方向(右又は左)側において止着されたベルト部の端部を手で掴んで引き上げなければならない。
すなわち、以上の一方向が右なら右、左なら左で固定であり、着脱作業における方向の選択性がなく利便性に欠け、自助装着者や介護者が着脱動作の可能な方、容易な方を選択できないという問題がある。
また、ベルト部を異なるパンツ本体に使いまわすことはできない。
腹側部の中央にウエスト開口端から縦方向へ切り込まれたスリットが設けられ、前記吸収性本体が股下部に設置されるパンツ型の外装体と、
前記スリットを覆うとともに前記スリットにより分断された右側部と左側部との間に掛け渡された状態で、一端部を前記右側部に、他端部を前記左側部に着脱自在に止着されて前記右側部と前記左側部とを連結する帯状連結部材とを備えたことを特徴とする吸収性物品である。
また、帯状連結部材は、両端がそれぞれ腹側部に対して着脱自在であるので、スリットの右側部で着脱するか左側部で着脱するかの選択の自由度が生じ、着用者の身体特性や上に着る衣服等の状況によりこれを選択でき、スリットが設けられた部分での開閉作業の利便性が向上する。
また、帯状連結部材は異なるパンツ本体に使いまわすことが可能である。
吸収性本体3は、外装体2の背側部2bから股下部2cを通って腹側部2aにかけて配置されている。
そして、図1及び図2に示すように、腹側部2aの幅方向側の各端部21a,21aと背側部2bの幅方向側の各端部21b,21bがそれぞれ固着されて脇部を形成することで、紙おむつ1がパンツ型の形状に構成されている。
図1及び図3に示すように腹側部2aの中央にウエスト開口端2dから縦方向へ切り込まれたスリット22が設けられている。
フロンタルターゲットテープ23(Frontal Target Tape)がスリット22を含む範囲の腹側部2aの外面に貼着されスリット22に対応する部位で分断されている。
フロンタルターゲットテープ23は、ポリエチレン等のプラスチック材料、不織布、トリコット等よりなり、表面には帯状連結部材5に設けられるフックテープ(5b,5c,5d,5e、図4参照)との着脱性を適度にするループ状の起毛を有し、帯状連結部材5の止着位置を示すために有色である。
また、図3(b)に示すように腹側部2aの内面にスリット22の終端を補強する補強部材24が固着されている。補強部材24としてはパネル不織布等を用いる。
伸縮部51には所定の間隔で並列した複数本の弾性伸縮部材5a・・・が、側端部52,53間に亘って延在してシート間に挟み込まれて固着されて備えられており、これにより帯状連結部材5は一端部と他端部との間の距離を変化させるように伸縮自在に構成されている。
側端部52,53及び舌状端部54,55の同じ側の面(止着時内側面)には、フロンタルターゲットテープ23との連結のための連結部として、表面にフック状突起を多数有するフックテープ(メカニカルファスナー(面ファスナー)の雄材)5b,5c,5d,5eがそれぞれ取り付けられており、フロントターゲットテープ23としてフック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するもの(メカニカルファスナー(面ファスナー)の雌材)23が取り付けられている。紙おむつ1の外面の素材自体をフロントターゲットテープ23の代わりに用いたり、フックテープ5b,5c,5d,5eに代えて粘着剤層を用いるとともに、フロントターゲットテープ23として粘着性に富むような表面が平滑な樹脂テープを用いたりすることができる。
このように舌状端部54及び側端部52並びに側端部53及び舌状端部55を補強することにより、当該部分における強度や剛性を確保し、また伸縮部51における柔軟性や伸縮性を確保することができる。
また、基本シート61の内面側には、一方の補強シート62aと基本シート61との間から他方の補強シート62aと基本シート61との間まで押えシート63が張り合わされており、この押えシート63と基本シート61との間に、弾性伸縮部材5aがホットメルト接着剤等により接着固定されている。弾性伸縮部材5aとしては、細長状のものの他、シート状のものも用いることができる。
不織布を構成する繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
また、不織布の製造方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。特にオレフィン系繊維を用いたスパンボンド不織布、SMS不織布が好ましい。使用する不織布の坪量は適宜定めることができるが、伸縮部51における不織布の総坪量が20〜75g/m2、特に26〜46g/m2であり、舌状端部54及び側端部52並びに側端部53及び舌状端部55における不織布の総坪量がそれぞれ35〜130g/m2、特に46〜116g/m2であると好ましい。また、基本シート61及び押えシート63に用いる不織布の各坪量は15〜25g/m2程度であるのが好ましく、補強シート62a,62bに用いる不織布の各坪量は50〜80g/m2程度であるのが好ましい。この範囲内であれば、帯状連結部材5の舌状端部54及び側端部52並びに側端部53及び舌状端部55における強度や剛性の確保、及び伸縮部51における柔軟性や伸縮性の確保を、バランス良く且つ効果的に達成することができる。
各弾性伸縮部材5aは幅方向に対して若干(例えば±5度程度)傾斜していても良い。図5及び図6に示すように、伸縮部51を横断して側端部52と側端部53とを往復しながら帯状連結部材5の上下方向に延在する波状をなすように、細長状弾性伸縮部材5aを配置することもできる。具体的な波状配置としては、図5に示すように三角波状の配置を採用できる他、図6に示すように幅方向に沿う直線状部分5asと折り返し部分5arからなる波状配置を採用することもできる。後者の場合、直線状部分は側端部52及び側端部53にわたるように設けられているが好ましく、折り返し部分5arは円弧状等の曲線状をなしているのが好ましい。
弾性伸縮部材の伸張工程部101から第2接着工程部104までの区間において、CD方向(ライン横断方向)両側に、MD方向(ライン流れ方向)に所定の間隔で配置された縦軸周りに回転するプーリー110群と、このプーリー110群に巻き掛けられた無端の搬送ベルト111とがそれぞれ設けられている。両ベルト111間の間隔は伸張工程部101では下流側に向うにつれて拡大し、それよりも下流側では所定幅が維持されている。各搬送ベルト111はCD方向外側がライン下流側に向うにように駆動される。
搬送ベルト111の上流端には、両ベルト111間よりもある程度大径の巻き取り径で巻き取られた糸ゴムロール120がMD方向に沿う中心を有するように設けられている。これら糸ゴムロール120からは細長状弾性伸縮部材としての糸ゴム5aが螺旋状に送り出され、両搬送ベルト111の周りに螺旋状に巻き掛けられる。この際、糸ゴム5aは搬送ベルト111表面に設けられた図示しない凹凸に掛止され、搬送ベルト111の移動に伴って一定の螺旋ピッチを保持しつつ下流側に移動される。そしてこの移動に伴い、伸張工程部101では、両搬送ベルト111の間隔の拡大により螺旋状の糸ゴム5aがCD方向(おむつにおける幅方向(図4に図示))に伸張される。
この後、直ちに第2接着工程104がなされる。すなわち、第2接着工程部104では、糸ゴム5aを伸張状態で固定する部分及び非伸張状態で固定する部分に接着剤131が塗布された帯状の押えシート63がライン下方から供給され、基本シート61における糸ゴム5aの接着固定面に貼り付けられる。これにより、糸ゴム5aは非伸張状態の部分5anを含めて基本シート61と押えシート63との間に挟持され、且つ両シート61,63に対して接着固定される。
使用者が図1に示す紙おむつ1(帯状連結部材5未装着)を穿いた後、図2に示すようにフロンタルターゲットテープ23に帯状連結部材5を止着することで紙おむつ1が身体に装着される。
このとき、帯状連結部材5はスリット22を覆うとともにスリット22により分断された右側部22Rと左側部22Lとの間に掛け渡された状態で、一端部を右側部22Rに、他端部を左側部22Lに着脱自在に止着されて右側部22Rと左側部22Lとを連結する。帯状連結部材5は左右対称であり、どちらの端部を右側部22Rに止着してもよい。側端部52及び舌状端部54からなる端部が右側部22Rに止着された場合、側端部53と舌状端部55とからなる端部が左側部22Lに止着される。逆に、側端部53及び舌状端部55からなる端部が右側部22Rに止着された場合、側端部52と舌状端部54とからなる端部が左側部22Lに止着される。
また、帯状連結部材5(6)は、両端がそれぞれ腹側部2aに対して着脱自在であるので、スリット22の右側部22Rで着脱するか左側部22Lで着脱するかの選択の自由度が生じ、着用者の身体特性や上に着る衣服等の状況によりこれを選択でき、スリット22が設けられた部分での開閉作業の利便性が向上する。
2a 腹側部
2b 背側部
2c 股下部
2d ウエスト開口端
3 吸収性本体
5 帯状連結部材
5a 弾性伸縮部材(糸ゴム)
5b,5c,5d,5e フックテープ
6 帯状連結部材
22 スリット
22L 左側部
22R 右側部
23 フロンタルターゲットテープ
24 補強部材
51 伸縮部
52,53 側端部
54,55 舌状端部
Claims (4)
- 吸収体を含む吸収性本体と、
腹側部の中央にウエスト開口端から縦方向へ切り込まれたスリットが設けられ、前記吸収性本体が股下部に設置されるパンツ型の外装体と、
前記スリットを覆うとともに前記スリットにより分断された右側部と左側部との間に掛け渡された状態で、一端部を前記右側部に、他端部を前記左側部に着脱自在に止着されて前記右側部と前記左側部とを連結する帯状連結部材とを備えたことを特徴とする吸収性物品。 - 前記帯状連結部材は前記一端部と前記他端部との間の距離を変化させるように伸縮自在に構成されている請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記帯状連結部材の止着相手部材となり前記帯状連結部材の止着位置を示すためのフロンタルターゲットテープが前記スリットを含む範囲の前記腹側部の外面に貼着され前記スリットに対応する部位で分断されてなる請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記腹側部の内面に前記スリットの終端を補強する補強部材が固着されている請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載の吸収性物品。
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