JP6161358B2 - 有機ランキンサイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、熱源と作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を循環させるランキンサイクルシステムに関するものである。
熱源と作動流体との間で熱交換を行い、熱源で作動流体を加熱することで作動流体を蒸気として、当該蒸気を蒸気タービンに導入して発電するバイナリーサイクル方式の発電システムがある。バイナリーサイクル方式では、作動流体をランキンサイクルで循環させている。
バイナリーサイクル方式を用いた発電システムは、熱源として、地球を利用した地熱や、産業廃熱、空調設備の廃熱等を利用することができ、地上で燃料を燃焼させることがないため、CO2排出量が極めて少なく、環境に優しい発電システムとなる。発電システムは、例えば、熱源として地熱を用いる場合、地熱流体を熱交換器に導き、熱交換器で地熱流体と作動流体との間で熱交換して熱だけを作動流体に回収して、地熱流体は全量地下へ還元する。発電システムは、地熱流体で加熱された作動流体の蒸気を、蒸気タービンに導入して発電する。
ここで、作動流体をランキンサイクルで循環させるバイナリーサイクル方式を用いた発電システムは、作動流体として、水以外の媒体(以下、本件では有機媒体ともいう。)を用いる場合がある。特許文献1には、低沸点媒体と高沸点媒体とを混合比を調整しながら利用する混合媒体発電システムが記載されている。またランキンサイクルを用いて作動流体を循環させるシステムでは、発電、つまり電気エネルギ以外の形態でエネルギを取り出すシステムもある。
特開2012−127276号公報
ここで、有機媒体を作動流体として用いるランキンサイクルシステム(本件において有機ランキンサイクルシステム)では、作動流体が水ではないため、システム内への充填や、使用した作動流体の回収に手間がかかる場合がある。このため、ハンドリング性に改善の余地がある。
本発明は、上記問題に鑑み、有機媒体を利用する場合でも、ハンドリングを容易かつ安全にすることができる有機ランキンサイクルシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明は、有機媒体を作動流体としてランキンサイクルで循環させる有機ランキンサイクルシステムであって、前記作動流体は、溶媒に溶解する物質であり、熱源と前記作動流体とで熱交換を行い、前記作動流体を加熱する熱交換器と、前記熱交換器で加熱された前記作動流体が供給され、前記作動流体を膨張させる膨張機構と、前記膨張機構を通過した前記作動流体を冷却し、液体の作動流体とする復水器と、前記復水器から供給される前記作動流体を加圧し、前記熱交換器に送液する送液ポンプと、
前記熱交換器、前記膨張機構、前記復水器及び前記送液ポンプを接続し、前記作動流体及び蒸気を流通させる循環経路と、前記循環経路に接続され、前記作動流体と前記溶媒とを混合した混合液体を前記循環経路に供給する作動流体供給機構と、前記循環経路に配置され、前記作動流体と前記溶媒とを分離する溶媒トラップと、前記溶媒トラップが分離した溶媒を回収する溶媒回収機構と、各部の動作を制御する制御装置と、を有することを特徴とする。
また、前記作動流体供給機構は、前記混合液体を貯留する混合液体タンクと、前記循環経路に連結され、前記混合液体タンクと着脱可能な連結端子と、を含み、前記混合液体タンクが前記連結端子を介して前記循環経路に着脱可能であることが好ましい。
また、前記溶媒回収機構は、前記循環経路と接続された回収ラインと、前記回収ラインを開閉させる回収弁と、前記回収ラインに接続され、前記溶媒を貯留させる回収タンクと、を有し、前記回収弁を開いて、前記溶媒トラップで分離された前記溶媒を、前記回収ラインを介して前記回収タンクに回収することが好ましい。
また、前記回収ラインは、前記循環経路の前記送液ポンプと前記熱交換器との間に接続されていることが好ましい。
また、前記作動流体の漏洩を検知する漏洩検知部と、前記循環経路に接続され、前記作動流体が流れる経路に前記溶媒を供給する溶媒供給機構と、をさらに有し、前記制御装置は、前記漏洩検知部で前記作動流体の漏洩を検知した場合、前記溶媒供給機構から前記循環経路に前記溶媒を供給することが好ましい。
また、前記作動流体は、溶媒よりも沸点の低い可燃性の媒体であり、前記制御装置は、前記溶媒を回収する場合、前記各部の動作を制御し、前記溶媒トラップの通過時の前記混合液体を、前記作動流体が気化し、前記溶媒が液化する条件とすることが好ましい。
また、前記作動流体は、アンモニアであり、前記溶媒は、水であることが好ましい。
前記作動流体は、メタノール、エタノール、プロパノールの少なくとも1つであり、前記溶媒は、水であることが好ましい。
本発明によれば、有機媒体を利用する場合でも、ハンドリングを容易かつ安全にすることができる。
図1は、本発明の有機ランキンサイクルシステムの一実施例に係る地熱発電システムを示す概略図である。 図2は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、地熱発電システムの変形例を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための実施例につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に記載した内容により限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
本発明の有機ランキンサイクルシステムを地熱発電システムに適用した場合について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の有機ランキンサイクルシステムの一実施例に係る地熱発電システムを示す概略図である。本実施例に係る地熱発電システム10は、地熱の熱源流体18で作動流体(作動媒体)19を加熱し、加熱した作動流体19により蒸気タービン13を回転駆動することで発電を行うバイナリー方式の地熱発電システムである。地熱発電システム10は、作動流体19に対して、加圧、吸熱、断熱膨張、放熱を繰り返すランキンサイクルで作動流体19を循環させ、断熱膨張工程の蒸気で蒸気タービン13を回転させる。
図1に示すように、本実施例に係る地熱発電システム10は、熱交換器(蒸発器)12と、蒸気タービン13と、発電機14と、復水器15と、冷却塔16と、制御装置30と、漏洩検知部32と、溶媒回収機構40と、溶媒供給機構50と、作動流体供給機構60と、溶媒トラップ70と、送液ポンプP1,P2,P3と、を備えている。また、地熱発電システム10は、熱源流体18を流通させる熱源流体供給ラインL11と、作動流体19を流通させる循環経路11と、を有する。
循環経路11は、作動流体供給ラインL12と作動流体蒸気供給ラインL13とを含み、熱交換器12と、蒸気タービン13と、復水器15と、送液ポンプP1の間を接続し、この順で循環させる。また、循環経路11は、送液ポンプP1と熱交換器12とも接続しており、作動流体19を送液ポンプP1から熱交換器12に供給する。作動流体供給ラインL12は、作動流体19の流路であり、復水器15と送液ポンプP1と熱交換器12とを接続している。送液ポンプP1は、作動流体19を復水器15側から熱交換器12側に送る。また、作動流体供給ラインL12の送液ポンプP1と熱交換器12との間には、作動流体19の流量を調節可能な調節弁V12とが配設されている。作動流体蒸気供給ラインL13は、作動流体19の蒸気である作動流体蒸気23の流路であり、熱交換器12と蒸気タービン13と復水器15とを接続している。
熱源流体18としては、例えば、地熱蒸気、地熱水、地熱ガスまたはこれらの2種以上を含むものなどが挙げられる。作動流体19は、作動流体供給ラインL12を通って熱交換器12に供給され、熱交換器12において熱源流体18と熱交換され、加熱される。なお、熱源流体18、作動流体19の供給量は、熱源流体供給ラインL11、作動流体供給ラインL12に設けた調節弁V11,V12により調整される。
作動流体19としては、水以外の媒体(有機媒体)を用いることができる。ここで、作動流体19は、水よりも沸点が低い媒体を用いることが好ましく、水よりも沸点の低い可燃性の媒体を用いることがより好ましい。作動流体は、各種炭化水素、具体的には、メタノール(沸点65℃)、エタノール(沸点78℃)、プロパノール(沸点82℃か97℃)、ペンタン(沸点36℃)、イソペンタン(沸点28℃)、ペンテン(沸点37℃)、ヘキサン(沸点69℃)、イソヘキサン(沸点70℃)、ヘキセン(沸点63℃)、メチルシクロブタン(沸点36℃)、メチルシクロペンタン(沸点72℃)、シクロペンタン(沸点49℃)およびシクロヘキサン(沸点81℃)のいずれか1つまたは混合物を用いることがより好ましい。また、作動流体19としては、不燃性の媒体を用いてもよく、この場合、フロン、アンモニア等のような低沸点媒体が例示される。上記媒体を用いることで、効率よく熱交換を行うことができ、作動流体を円滑に循環させることができる。
ここで、本実施形態の作動流体19は、溶媒に溶解する媒体(溶質)である。つまり、作動流体19は、所定の媒体に溶ける性質の媒体である。なお、作動流体19は、不燃性の溶媒に溶解する材料であることが好ましい。また、作動流体19は、溶媒よりも気化しやすい材料、一例として沸点が低い材料であることが好ましい。作動流体19と溶媒の組み合わせとしては、作動流体19がアンモニアで、溶媒が水の組み合わせが例示される。また、作動流体19がメタノール、エタノール、プロパノールの少なくとも1つで、溶媒は、水の組み合わせも例示される。本実施形態の地熱発電システム10による溶媒の使用方法については、後述する。
熱交換器12は、生産井戸(生産井)21から噴出される熱源流体18により作動流体19を加熱して作動流体19を蒸発させて蒸気とするものである。生産井戸21より噴出した熱源流体18は、熱源流体供給ラインL11を通って熱交換器12に通流され、熱交換器12で作動流体19と熱交換して作動流体19を加熱した後、還元井戸(還元井)22に戻される。また、熱交換器12には、上述したように循環経路11が接続されており、作動流体19が供給される。
熱交換器12は、熱源流体18と作動流体19とを熱交換できるものであればよく、例えば、外郭(シェル)内部の蒸発室を直列に貫通して熱源流体18が通流するチューブを配管したシェル・アンド・チューブ型などが用いられる。
熱交換器(蒸発器)12は、熱源流体18と作動流体19との間で熱交換を行い、熱源流体18で作動流体19を加熱する。作動流体19は、熱交換器12で熱源流体18と熱交換し、加熱されることで蒸発(気化)し、高温の作動流体19の蒸気(作動流体蒸気)23となる。
蒸気タービン13は、熱交換器12で作動流体19が加熱されることにより蒸気になった作動流体蒸気23の圧力より回転力を得て、タービン軸26が回転駆動する。発電機14は、タービン軸26に連結されており、タービン軸26から回転力を得て駆動回転することにより、発電する。
復水器15は、蒸気タービン13の駆動源に用いられて蒸気タービン13から排出された作動流体蒸気23を冷却して復水29にする。復水器15には、冷却水28が流れる冷却媒体供給ラインL14と冷却媒体回収ラインL15とを介して冷却塔16が接続されている。復水器15は、冷却水28と作動流体蒸気23との間で熱交換を行い、作動流体蒸気23を冷却する。
具体的には、復水器15は、冷却媒体供給ラインL14を介して冷却塔16から供給される冷却水28によって作動流体蒸気23を冷却することが可能になっており、冷却媒体供給ラインL14上には、冷却水28を冷却塔16から復水器15に供給する送液ポンプP2が配設されている。
また、復水器15と冷却塔16との間には、復水器15での作動流体蒸気23の冷却後の冷却水28が流れる冷却媒体回収ラインL15が配設されている。冷却塔16は、冷却媒体回収ラインL15で復水器15から排出された冷却水28を回収する。冷却塔16は、ファン等の放熱機構を備えており、回収した冷却水28を放熱機構で冷却し、冷却媒体供給ラインL14を介して、復水器15に供給する。
制御装置30は、地熱発電システム10の各部から情報を取得して処理し、各部の動作を制御する。制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理部や、RAM(Random Access Memory)等の記憶部等を備えた公知の構成である。
漏洩検知部32は、循環経路11の外部に配置され、循環経路11の近傍で作動流体19の漏洩を検知する。本実施形態の漏洩検知部32は、蒸気タービン13の車室とタービン軸26との間の近傍に取り付けられている。なお、漏洩検知部32は、蒸気タービン13の車室の連結部(上側の車室と下側の車室の連結部)に配置してもよい。また、循環経路11の近傍であればよく、蒸気タービン13の近傍以外に設けてもよい。また、漏洩検知部32は、循環経路11の複数箇所に設けてもよい。
漏洩検知部32は、作動流体19を検知するセンサであり、作動流体19を検知することにより、循環経路11から作動流体19が漏洩しているかを検知する。ここで、地熱発電システム10は、作動流体19に被検知物質を添加し、漏洩検知部32で被検知物質を検知するようにしてもよい。なお、漏洩検知部32は、漏洩を検出することができればよく、検知対象の作動流体(または被検知物質)の有無を検出してもよいし、濃度を検出してもよいし、量を検出してもよい。漏洩検知部32は、作動流体(または被検知物質)が大気中にある物質の場合、濃度や量を検出し、その変動によって漏洩を検出することが好ましい。
漏洩検知部32は、地熱発電システム10の各部を制御する制御装置30に接続されており、漏洩検知部32は、作動流体19の漏洩を検知した信号を、制御装置30に伝達する。地熱発電システム10は、漏洩検知部32で漏洩の有無を判定しても、制御装置30で漏洩の有無を判定してもよい。
溶媒回収機構40は、溶媒を回収する機構であり、循環経路11に接続されている。なお、溶媒回収機構40は、溶媒と作動流体が混合された液体を回収することもできる。溶媒回収機構40は、回収タンク41と、回収ライン42と、回収弁44と、送液ポンプP3と、を有する。回収タンク41は、作動流体19を貯留するタンクである。回収ライン42は、作動流体供給ラインL12と、回収タンク41とを繋げる配管である。回収ライン42は、作動流体供給ラインL12の送液ポンプP1と調節弁V12との間に接続されている。より具体的には、作動流体供給ラインL12の送液ポンプP1と調節弁V12との間の溶媒トラップ70が設置されている位置に接続されている。回収弁44は、回収ライン42に設けられており、回収ライン42の流路を開閉させる弁である。送液ポンプP3は、回収ライン42に設けられている。送液ポンプP3は、作動流体供給ラインL12から回収タンク41に向けて、また、回収タンク41から作動流体供給ラインL12に向けて液体を送ることができる。溶媒回収機構40は、回収弁44を閉じることで、作動流体供給ラインL12と回収ライン42との間で流体が流れない状態となる。溶媒回収機構40は、回収弁44を開くことで、作動流体供給ラインL12と回収タンク41との間で流体が流れる状態となる。溶媒回収機構40は、制御装置30により動作が制御される。
溶媒供給機構50は、溶媒を循環経路11内に流入させる機構であり、循環経路11に接続されている。溶媒供給機構50は、溶媒貯蔵タンク52と、溶媒供給ライン54と、溶媒供給弁56と、を有する。溶媒貯蔵タンク52は、溶媒を貯留するタンクである。溶媒供給ライン54は、作動流体供給ラインL12と、溶媒貯蔵タンク52とを繋げる配管である。溶媒供給ライン54は、作動流体供給ラインL12の調節弁V12と熱交換器12との間に接続されている。溶媒供給弁56は、溶媒供給ライン54に設けられており、溶媒供給ライン54の流路を開閉させる弁である。溶媒供給機構50は、溶媒供給弁56を閉じることで、溶媒供給ライン54及び溶媒貯蔵タンク52から作動流体供給ラインL12に向けて溶媒が流れない状態となる。溶媒供給機構50は、溶媒供給弁56を開くことで、溶媒供給ライン54及び溶媒貯蔵タンク52から作動流体供給ラインL12に向けて溶媒が流れる状態となる。溶媒供給機構50は、制御装置30により動作が制御される。
作動流体供給機構60は、循環経路11に作動流体と溶媒を混合した混合液体を供給する機構であり、作動流体供給ラインL12に接続されている。作動流体供給機構60は、供給ライン62と、連結端子64と、混合液体供給ユニット66と、を有する。供給ライン62は、作動流体供給ラインL12の復水器15と送液ポンプP1との間に接続されている配管である。供給ライン62は、一方の端部が、作動流体供給ラインL12と接続され、他方の端部が連結端子64と接続されている。連結端子64は、混合液体供給ユニット66の接続ライン67と着脱可能に接続されるジョイントである。連結端子64は、供給ライン62に固定されており、ネジ等の締結機構で接続ライン67と連結する。混合液体供給ユニット66は、連結端子64と着脱可能な機構であり、接続ライン67と、混合液体タンク68と、を有する。接続ライン67は、連結端子64と着脱可能な配管であり、混合液体タンク68と接続されている。混合液体タンク68は、作動流体と溶媒を混合した混合液体が貯留されたタンクである。作動流体供給機構60は、混合液体が貯留された混合液体タンク68を、連結端子64を介して供給ライン62に接続することで、作動流体供給ラインL12に混合液体を供給する。
溶媒トラップ70は、通過する流体のうち、溶媒を選択的に捕集する機構であり、作動流体供給ラインL12の送液ポンプP1と調節弁V12との間に配置されている。溶媒トラップ70は、例えば液滴を捕集する機構であり、液体の状態で供給される溶媒を捕集する。このとき、地熱発電システム10は、溶媒トラップ70の通過時の作動流体19を気体の状態とすることで、溶媒トラップ70で捕集されずに通過させることができる。
次に、地熱発電システム10の動作について説明する。地熱発電システム10は、発電を行う場合、送液ポンプP1を駆動することにより、作動流体供給ラインL12内の作動流体19を、復水器15から熱交換器12に圧送する。これにより、復水器15の作動流体19は、加圧されて熱交換器12に供給される。また、地熱発電システム10は、作動流体供給ラインL12に設けた調節弁V12の開度や送液ポンプP1の駆動を調整することで、熱交換器12への作動流体19の供給量や供給時の圧力を調整することができる。
地熱発電システム10は、熱交換器12に供給された作動流体19と、生産井戸21より噴出して熱源流体供給ラインL11を通って熱交換器12に通流する熱源流体18との間で熱交換を行う。これにより、作動流体19は加熱され、高温の作動流体蒸気23になる。また、熱交換器12で作動流体19と熱交換した熱源流体18は、熱源流体供給ラインL11を通り、還元井戸22に流入する。また、地熱発電システム10は、熱源流体供給ラインL11に設けた調節弁V11を調整することで、熱源流体供給ラインL11を流れる熱源流体18の流量を調整することができる。これにより、熱交換器12で交換する熱量、つまり、作動流体19の加熱量を調整することができる。
熱交換器12で高温の蒸気になった作動流体蒸気23は、作動流体蒸気供給ラインL13を通って蒸気タービン13に供給される。蒸気タービン13では、作動流体蒸気23の圧力によりタービン軸26が回転駆動し、この回転駆動によって発電機14が駆動回転することにより、発電機14で発電が行われる。
蒸気タービン13の駆動源に用いられた作動流体蒸気23は、作動流体供給ラインL12を通って、復水器15に供給される。また、復水器15には、冷却塔16で冷却された冷却水28が、送液ポンプP2で圧送されることにより冷却媒体供給ラインL14を通って供給される。
復水器15は、作動流体蒸気23と冷却水28とで熱交換を行い、作動流体蒸気23を冷却して凝縮させることにより、復水29にする。復水29は、復水器15から作動流体供給ラインL12に流れ、送液ポンプP1によって再び熱交換器12に供給される。循環経路11では、これらのように作動流体19に対して膨張と凝縮とを繰り返し行わせながら、作動流体19を循環させる。地熱発電システム10は、以上のように各部を動作し作動流体19を循環させ、熱源流体18の熱を作動流体19で回収し、当該回収した熱エネルギで蒸気タービン13を回転させて、発電を行う。
次に、地熱発電システム10は、作動流体19が循環経路11を循環している間は、漏洩検知部32によって、循環経路11からの作動流体19の漏洩を継続的に検知する。具体的には、地熱発電システム10は、漏洩検知部32によって被検知物質を検知する。漏洩検知部32は、検出した結果を電気信号により制御装置30に伝達する。制御装置30は、作動流体19の漏洩の有無に応じて、溶媒回収機構40の回収弁44や溶媒供給機構50の溶媒供給弁56の開閉制御を行う。制御装置30は、作動流体19の漏洩がない通常時、回収弁44と溶媒供給弁56を、共に閉じている。
次に、循環経路11に作動流体を充填させる際の処理手順の概略について説明する。図2は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。図2に示す動作は、基本的に制御装置30が各部の検出結果に基づいて処理を実行することで実現することができる。
まず、混合液体タンク68に作動流体と溶媒を投入し、作動流体と溶媒とを混合する(ステップS12)。この処理は、制御装置30で制御を行わずに実行することができる。また、予め作動流体と溶媒とが混合された状態の混合液体が投入されてもよい。
次に、混合した液体(混合液体)を作動流体供給機構60から作動流体供給ラインL12に供給する(ステップS14)。つまり、混合液体タンク68に貯留した混合液体を作動流体供給ラインL12に供給する。これにより、循環経路11には、溶媒と作動流体19の混合物が充填した状態となる。
次に、制御装置30は、作動流体の循環を開始する(ステップS16)。具体的に、溶媒と作動流体19の混合物が充填した状態で、送液ポンプP1を駆動し、循環を開始する。次に、制御装置30は、溶媒を回収する(ステップS18)。具体的には、制御装置30は、循環経路11内で混合液体を循環させつつ、溶媒トラップ70で溶媒を捕集し、捕集した溶媒を溶媒回収機構40の回収タンク41に送る。このとき、制御装置30は、熱交換器12、送液ポンプP1、復水器15の動作を制御し、溶媒トラップ70の通過時の混合液体の温度と圧力を調整することで、溶媒が液化し、かつ作動流体19が気化した流体が溶媒トラップ70を通過するようにする。また、溶媒回収機構40は、回収弁44を開き、送液ポンプP3で回収タンク41に向かって流体を送ることで、捕集した溶媒トラップ70を回収タンク41に送ることができる。制御装置30は、作動流体を循環しつつ溶媒の回収を行い、溶媒の回収が終了したら、本処理を終了する。地熱発電システム10は、図2に示す処理を行うことで、循環経路11内に作動流体19が充填された状態とすることができる。
地熱発電システム10は、作動流体19を溶媒に混合した状態で循環経路11に供給し、その後、溶媒を回収することで、循環経路11に作動流体19を充填することができる。地熱発電システム10は、作動流体19を溶媒に混合した状態で循環経路11に供給できることで、作動流体19の充填を簡単にすることができる。また、沸点が低く気体になりやすい作動流体の場合でも、溶媒に溶かして充填することで、作動流体の搬送を簡単にすることができる。これによりハンドリングしやすくなる。また、地熱発電システム10は、溶媒を回収することで、循環経路11に作動流体19を充填することができるため、溶媒を用いても地熱発電システム10の効率への影響は基本的に生じない。
次に、図3を用いて、メンテナンス等に作動流体を回収する処理について説明する。図3は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。制御装置30は、作動流体供給ラインL12に溶媒を供給する(ステップS22)。制御装置30は、溶媒回収機構40及び溶媒供給機構50の少なくとも一方を駆動させ、作動流体供給ラインL12に溶媒を供給する。
次に、制御装置30は、循環を開始する(ステップS24)。具体的には、送液ポンプ
P1を駆動させ、循環経路11内で流体を循環させる。このとき、送液ポンプP1での加圧等は基本的に行わずに、循環経路11内を低圧、低温化する。これにより、循環経路11内の作動流体19を溶媒に溶解させる。
次に、制御装置30は、溶媒回収機構40の送液ポンプP3により作動流体供給ラインL12の液体を回収タンク41に送る(ステップS26)ことで、作動流体19と溶媒とが混合した液体を回収し(ステップS28)、本処理を終了する。地熱発電システム10は、回収弁44を開き、送液ポンプP3で流体を作動流体供給ラインL12から回収タンク41に向けて送ることで、作動流体供給ラインL12を通って送液ポンプP1から熱交換器12に向けて供給される混合液体を回収タンク41に流入させることで、循環経路11内の流体を回収する。
地熱発電システム10は、このように、メンテナンス時に循環経路11に溶媒を供給し、作動流体19を溶媒に溶かして、溶媒回収機構40に回収することで、迅速かつ安全に循環経路11内に作動流体19が充填されていない状態とすることができる。また、地熱発電システム10は、溶媒回収機構40の作動流体19を循環経路11内に再び充填することで、回収した作動流体19を有効活用することもできる。
次に、図4を用いて、漏洩検知部32で検知した結果に対応する処理動作の一例を説明する。図4は、地熱発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。制御装置30は、漏洩検知部32での検知結果に基づいて、作動流体19の漏洩があるかを判定する(ステップS32)。つまり、制御装置30は、循環経路11の外部に配設される漏洩検知部32が、漏洩を検知したか否かに基づいて、作動流体19の漏洩があるか否かを判定する。制御装置30は、作動流体19の漏洩はないと判定した場合(ステップS32でNo)、作動流体19の漏洩があるか判定を再び行う(ステップS32)。
次に、制御装置30は、作動流体19の漏洩があると判定した場合(ステップS32でYes)、溶媒供給弁56を開く(ステップS34)。地熱発電システム10は、溶媒供給弁56を開くことで、溶媒貯蔵タンク52の溶媒が作動流体供給ラインL12に流入する。循環経路11に溶媒を供給することで、循環経路11に充填される作動流体19を溶媒に溶かすことができる。これにより。循環経路11内の圧力及び温度を低減することができる。また循環経路11内を循環する流体の液体の割合をより多くすることができる。
次に、制御装置30は、回収弁44を開き、送液ポンプP3で回収タンク41に混合液体を回収し(ステップS36)、本処理を終了する。地熱発電システム10は、回収弁44を開き、送液ポンプP3で流体を作動流体供給ラインL12から回収タンク41に向けて送ることで、作動流体供給ラインL12を通って送液ポンプP1から熱交換器12に向けて供給される混合液体のうち、少なくとも一部を回収タンク41に流入させる。これにより、循環経路11を循環する流体の量を減少させ、循環経路11内の圧力を低減させる。また、圧力が低減することで作動流体19の温度も低減される。また、熱交換器11の上流側の作動流体19を回収することで、液体の流体を回収タンク41に回収することができる。これにより、作動流体19を円滑に回収することができる。なお、このとき、溶媒とラップを通過する流体の温度を低くすることで、作動流体19を回収ライン42に流入させることができる。
地熱発電システム10は、作動流体19の漏洩を漏洩検知部32で検知し、作動流体19が漏洩した場合、溶媒回収機構40と溶媒供給機構50とを作動させることにより、地熱発電システム10を安全に稼動させることができる。地熱発電システム10は、溶媒供給機構50で溶媒と作動流体19とを混合し、溶媒回収機構40で混合した流体を回収することで、循環経路11内をより迅速に低温、低圧化することができる。これにより、循環経路11と外との差圧を低減できるため、循環経路11内の作動流体19が漏洩している部分から漏洩する量を減らすことができる。
また、本実施形態の地熱発電システム10は、熱交換器12の上流側で作動流体19を回収することで、液体で回収することができるため、より多くの量の作動流体19を迅速に回収することができる。また、加圧する送液ポンプP1の下流側に設けることで、送液ポンプP1を溶媒回収機構40の送液手段として用いることができ、作動流体19を回収タンク41に流入させやすくすることができる。
また、地熱発電システム10は、回収タンク41で回収した混合液体を、循環経路11に供給する混合液体として、再利用することもできる。
ここで、本実施形態の地熱発電システム10は、溶媒供給機構50を設けたが、溶媒供給機構50を備えていなくてもよい。また、地熱発電システム10は、溶媒回収機構40を溶媒供給機構50として用いてもよい。具体的には、溶媒回収機構40の回収弁44を開いて送液ポンプP3で回収タンク41から作動流体供給ラインL12に送液することで、回収タンク41の溶媒を作動流体供給ラインL12に供給することができる。また、溶媒トラップ70を設ける位置はこれに限定されない。溶媒トラップ70は、溶媒と作動流体19を分離することができればよい。復水器15を溶媒トラップとして用いてもよい。
図5は、地熱発電システムの変形例を示す概略図である。図5に示す地熱発電システム10aは、溶媒回収機構40aの配置位置以外は、地熱発電システム10と同様である。以下、地熱発電システム10aに特有の点を説明する。図5に示す地熱発電システム10aは、溶媒回収機構40aが作動流体蒸気供給ラインL13の熱交換器12と蒸気タービン13との間に配置されている。具体的には、溶媒トラップ70が作動流体蒸気供給ラインL13の熱交換器12と蒸気タービン13との間に配置されている。なお、溶媒回収機構40aの構成及び各部の機能は、溶媒回収機構40と同様であるので説明を省略する。溶媒回収機構40aは、熱交換器12で加熱された作動流体及び溶媒が流れる流路に溶媒トラップ70を配置することで、加熱され気化した作動流体が流れる流路で溶媒を回収することができ、効率よく溶媒を回収することができる。また、溶媒回収時に温度と圧力を制御することで、気化した作動流体と液体の溶媒が混合した流体が作動流体蒸気供給ラインL13を流れるようにすることができる。これにより、液体の溶媒を効率よく回収することができる。
また、地熱発電システム10は、溶媒回収機構を蒸気タービン13の下流側に設けてもよい。また、地熱発電システムは、溶媒回収機構40と溶媒回収機構40aの両方を備えていてもよい。溶媒回収機構を複数設置することで、使用状況や条件に合わせて溶媒を回収する位置を切り換えることができる。
本発明を地熱発電システムに適用した実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作動流体19を用いて熱源から熱を回収し、ランキンサイクルを用いて、作動流体19を循環させ、作動流体19の蒸気でタービンを回転させ、発電を行う各種システムに用いることができる。つまり、作動流体19を加熱する熱源として、種々の機構の熱を用いることができる。熱源としては、例えば、舶用機械から生じる熱、工場の廃熱、ガスタービンの廃熱、太陽熱、産業廃棄物の燃焼により生ずる熱等を用いることができる。つまり、発電システムは、舶用機械から生じる熱、工場廃熱、ガスタービン廃熱、太陽熱、産業廃棄物の燃焼により生ずる熱、から発電を行うことができる。また、発電システムは、海洋温度差発電システムとすることもできる。この場合、熱源は、海洋表層の温水となる。また、冷却塔に換えて、深海の冷水による冷却機構を用いる。さらに、本実施形態では、有機ランキンサイクルシステムを発電システムに用いた場合として説明したが、膨張工程にタービンを配置し、タービンと発電機とを接続させて発電を行うシステム以外にも適用することができる。
10,10a 地熱発電システム
11 循環経路
12 熱交換器
13 蒸気タービン
14 発電機
15 復水器
16 冷却塔
18 熱源流体
19 作動流体
21 生産井戸(生産井)
22 還元井戸(還元井)
23 作動流体の蒸気(作動流体蒸気)
26 タービン軸
28 冷却水
29 復水
30 制御装置
32 漏洩検知部
40,40a 溶媒回収機構
41 回収タンク
42 回収ライン
44 回収弁
50 溶媒供給機構
52 溶媒貯蔵タンク
54 溶媒供給ライン
56 溶媒供給弁
60 作動流体供給機構
62 供給ライン
64 連結端子
66 混合液体供給ユニット
67 接続ライン
68 混合液体タンク
70 溶媒トラップ
L11 熱源流体供給ライン
L12 作動流体供給ライン
L13 作動流体蒸気供給ライン
L14 冷却媒体供給ライン
L15 冷却媒体回収ライン
P1,P2,P3 送液ポンプ

Claims (8)

  1. 有機媒体を作動流体としてランキンサイクルで循環させる有機ランキンサイクルシステムであって、
    前記作動流体は、溶媒に溶解する物質であり、
    熱源と前記作動流体とで熱交換を行い、前記作動流体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器で加熱された前記作動流体が供給され、前記作動流体を膨張させる膨張機構と、
    前記膨張機構を通過した前記作動流体を冷却し、液体の作動流体とする復水器と、
    前記復水器から供給される前記作動流体を加圧し、前記熱交換器に送液する送液ポンプと、
    前記熱交換器、前記膨張機構、前記復水器及び前記送液ポンプを接続し、前記作動流体及び蒸気を流通させる循環経路と、
    前記循環経路に接続され、前記作動流体と前記溶媒とを混合した混合液体を前記循環経路に供給する作動流体供給機構と、
    前記循環経路に配置され、前記作動流体と前記溶媒とを分離する溶媒トラップと、
    前記溶媒トラップが分離した溶媒を回収する溶媒回収機構と、
    各部の動作を制御する制御装置と、を有し、
    前記溶媒回収機構は、前記循環経路において前記復水器と前記送液ポンプと前記熱交換器とを接続している作動流体供給ラインまたは前記熱交換器と前記膨張機構と前記復水器とを接続している作動流体蒸気供給ラインに接続された回収ラインと、前記回収ラインを開閉させる回収弁と、前記回収ラインに接続され、前記溶媒を貯留させる回収タンクと、を有し、前記回収弁を開いて、前記溶媒トラップで分離された前記溶媒を、前記回収ラインを介して前記回収タンクに回収することを特徴とする有機ランキンサイクルシステム。
  2. 前記作動流体供給機構は、前記混合液体を貯留する混合液体タンクと、前記循環経路に連結され、前記混合液体タンクと着脱可能な連結端子と、を含み、前記混合液体タンクが前記連結端子を介して前記循環経路に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  3. 前記回収ラインは、前記循環経路における前記作動流体供給ラインの前記送液ポンプと前記熱交換器との間に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  4. 前記制御装置は、前記熱交換器、前記送液ポンプ、前記復水器の動作を制御し、前記溶媒トラップの通過時の混合液体の温度と圧力を調整することで、前記溶媒が液化し、かつ前記作動流体が気化した流体が前記溶媒トラップを通過するようにすることを特徴とする請求項3に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  5. 前記作動流体の漏洩を検知する漏洩検知部と、
    前記循環経路に接続され、前記作動流体が流れる経路に前記溶媒を供給する溶媒供給機構と、をさらに有し、
    前記制御装置は、前記漏洩検知部で前記作動流体の漏洩を検知した場合、前記溶媒供給機構から前記循環経路に前記溶媒を供給することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  6. 前記作動流体は、溶媒よりも沸点の低い可燃性の媒体であり、
    前記制御装置は、前記溶媒を回収する場合、前記各部の動作を制御し、前記溶媒トラップの通過時の前記混合液体を、前記作動流体が気化し、前記溶媒が液化する条件とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  7. 前記作動流体は、アンモニアであり、
    前記溶媒は、水であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の有機ランキンサイクルシステム。
  8. 前記作動流体は、メタノール、エタノール、プロパノールの少なくとも1つであり、
    前記溶媒は、水であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の有機ランキンサイクルシステム。
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