JP6161056B2 - 施工誤差調整機能を有する杭上端構造体 - Google Patents

施工誤差調整機能を有する杭上端構造体 Download PDF

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本発明は一般に、鋼管杭の上端に設けられる構造体に関する。より詳細には、本発明は、鋼管杭の施工誤差を調整することができる施工誤差調整機能を有する杭上端構造体に関する。
鋼管杭は一般に、杭打機と通称される重機を使用して、地中に回転圧入することによって施工される。杭打機としては、リーダー付きのタイプ、リーダーのないタイプ(バックホーアーム)、電信柱の設置等に用いられる建柱車などが用いられる。
しかしながら、いずれのタイプの杭打機を使用しても、地面に示した所定の杭芯位置に鋼管杭を正確に施工することは極めて困難であり、上部構造物のベースプレートを現場溶接したり、調整用の部材を追加したりして、施工誤差の調整を行っていた。このような対処法は、非常に手間がかかるとともに、現場溶接を用いる方法では品質管理が難しく、調整用の部材を用いる方法では強度の確保が難しいという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、鋼管杭の施工誤差を調整することができる施工誤差調整機能を有する杭上端構造体を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の杭上端構造体は、鋼管杭の上端に固定され、中央に長穴が設けられたトッププレートと、 前記トッププレートの下面に配置され、上面に座金が固定されたナットと、前記トッププレートの下面に配置され、前記ナットが一方向に摺動できるように収容するためのナットホルダとを備え、前記ナットホルダが、対向する一対の長辺壁と対向する一対の短辺壁とによって形成される、上面が開放した箱型の構造体であり、前記ナットホルダの前記長辺壁の間の間隔が、前記ナットの二面幅よりも大きく、かつ、前記ナットの対角距離よりも小さくなるように選定されており、上部構造物のベースプレートに設けられたアンカーボルト用の長穴の一部と、前記トッププレートの前記長穴の一部とを整列させ、両方の前記長穴にアンカーボルトを通して前記ナットにねじ込み、前記アンカーボルトを前記トッププレートの前記長穴に沿って摺動させ、かつ、前記ベースプレートを移動させることにより、前記アンカーボルトを所望位置に移動させた後、前記アンカーボルトを締め付けるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の杭上端構造体により、鋼管杭の施工誤差を容易に調整することができる。本発明の杭上端構造体は、現場溶接が不要であるため、品質管理を的確に行うことができ、調整用の部材を必要としないため、所要の強度を確保することができる。本発明の杭上端構造体は、構造が比較的簡単であるため、低コストで提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態に係る杭上端構造体の分解斜視図である。 図2(a)は、図1の杭上端構造体の平面図、図2(b)は、ナットの寸法を説明するための図、図2(c)は、図2(a)の線2c−2cに沿った断面図、図2(d)は、図2(a)の線2d−2dに沿った断面図である。 杭上端構造体のトッププレートおよび上部構造物のベースプレートを示した斜視図である。 杭上端構造体の使用方法を説明するための一連の図である。
次に、本発明の好ましい実施の形態に係る杭上端構造体について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る杭上端構造体の構成要素を明瞭に示すため、各構成要素を分解して示した図である。図1において全体として参照符号10で示される本発明の好ましい実施の形態に係る杭上端構造体は、鋼管杭の上端に固定されたトッププレート12を備えている。
好ましくは、トッププレート12は、鋼管杭の外径よりも大きな直径を有する円形の鋼板で形成されており、溶接によって鋼管杭の上端に堅固に固定されている。トッププレート12の中央には、長穴12aが設けられている。
杭上端構造体10はまた、トッププレート12の下面に配置されたナット14を備えている。好ましくは、ナット14の上面に、座金16が固定されている。ナット14への座金16の固定は、溶接によって行われている。
なお、座金16は、任意の形状のものでよいが、少なくともトッププレート12の長穴12aの短幅12a1よりも大きな寸法を有することが必要である。これにより、トッププレート12の下面に位置するナット14が長穴12aから抜け出ることが回避される。座金16は、長穴12aが設けられたトッププレート12の強度を補強するための役割も果たす。
杭上端構造体10はさらに、トッププレート12の下面に固定され、ナット14を収容するためのナットホルダ18を備えている。ナットホルダ18は、対向する一対の長辺壁18a、対向する一対の短辺壁18b、および長辺壁18aと短辺壁18bによって構成される矩形部に配置される底壁18cによって形成される、上面が開放した箱型の構造体である。なお、ナットホルダ18の底壁18cを省略してもよい。
ナットホルダ18の短辺方向の幅、すなわち対向する長辺壁18a間の間隔dは、ナット14の二面幅W1 よりも大きく、かつ、ナット14の対角距離W2 よりも小さくなるように選定されている。これにより、ナット14がナットホルダ18内を長手方向に摺動するのが可能になるとともに、ボルトを締め付ける際にナット14が共回りするのが防止される。
杭上端構造体10が設けられた鋼管杭によって支持される上部構造物のベースプレート20には、上部構造物を鋼管杭に固定するためのアンカーボルト用の長穴20aが設けられている(図3参照)。
次に図4を参照して、以上のように構成された杭上端構造体10の使用方法について説明する。第1段階として、所定の杭打機を用いて、鋼管杭を地中に打ち込む。杭の打ち込み時に、設計上の正確な杭芯位置A1 と実際に打ち込まれた杭芯位置A2 との間に、図4(a)に示されるような「ずれ」(x0 、y0 )が生じたものとする。その際、トッププレート12の長穴12aの長軸がほぼy軸方向に延びるように(図4(a)参照)、鋼管杭を回転圧入させたものとする。次いで、第2段階として、鋼管杭の上端に上部構造物のベースプレート20を載せる。その際、ずれ(誤差)の調整が容易になるように、ベースプレート20の長穴20aの長軸がほぼx軸方向に延びるように(図4(b)参照)、ベースプレート20を載せるのが好ましい。次いで、第3段階として、ベースプレート20の長穴20aの一部とトッププレート12の長穴12aの一部とを整列させ(両方の長穴の長軸はほぼ直交している)、長穴20a、12aを介してナット14にアンカーボルトをねじ込む(図4(c)参照)。次いで、第4段階として、アンカーボルトを、トッププレート12の長穴12aに沿ってy軸方向に摺動させ、かつ、ベースプレート20をx軸方向に摺動させて、アンカーボルトを正確な杭芯位置A1 に位置決めする(図4(d)参照)。最後に、正確な杭芯位置A1 においてアンカーボルトを締め付けて、作業が完了する。なお、上述の例では、トッププレート12の長穴12aの長軸がほぼx軸方向に延び、ベースプレート20の長穴20aの長軸がほぼy軸方向に延びるように配置されているが、長穴12a、20aの方向性は、上述の例に限定されるものではない。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態では、トッププレート12が円形の形状を有するものとして示されているが、トッププレート12の形状を多角形等の他の形状にしてもよい。
10 杭上端構造体
12 トッププレート
12a 長穴
12a1 長穴の短幅
14 ナット
1 二面幅
2 対角距離
16 座金
18 ナットホルダ
18a 長辺壁
18b 短辺壁
20 上部構造物のベースプレート
20a アンカーボルト用長穴

Claims (1)

  1. 施工誤差調整機能を有する杭上端構造体であって、
    鋼管杭の上端に固定され、中央に長穴が設けられたトッププレートと、
    前記トッププレートの下面に配置され、上面に座金が固定されたナットと、
    前記トッププレートの下面に配置され、前記ナットが一方向に摺動できるように収容するためのナットホルダとを備え、
    前記ナットホルダが、対向する一対の長辺壁と対向する一対の短辺壁とによって形成される、上面が開放した箱型の構造体であり、前記ナットホルダの前記長辺壁の間の間隔が、前記ナットの二面幅よりも大きく、かつ、前記ナットの対角距離よりも小さくなるように選定されており、
    上部構造物のベースプレートに設けられたアンカーボルト用の長穴の一部と、前記トッププレートの前記長穴の一部とを整列させ、両方の前記長穴にアンカーボルトを通して前記ナットにねじ込み、前記アンカーボルトを前記トッププレートの前記長穴に沿って摺動させ、かつ、前記ベースプレートを移動させることにより、前記アンカーボルトを所望位置に移動させた後、前記アンカーボルトを締め付けるように構成されている、
    ことを特徴とする杭上端構造体。
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