JP6160251B2 - ズームレンズ及び光学機器 - Google Patents

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本発明は、ズームレンズ及び光学機器に関する。
ビデオカメラや電子スチルカメラ等の撮影レンズとして、小型、高性能のズームレンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−286819号公報
しかしながら、ズームレンズにおいては、より高倍率化、広角化が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、高い変倍比を有しながら、広画角で、小型で、超高画質なズームレンズ及び光学機器を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る第1のズームレンズは、物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、次の条件式を満足する。
2.10 < ft / Gf2 < 3.50
1.85 < N1AV
但し、
ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離、
N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。

また、本発明に係る第2のズームレンズは、物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、物体側から順に並んだ、正レンズと、負レンズと、正レンズのみで構成され、以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
2.00 < ft / Gf2 < 3.50
1.85 < N1AV
但し、
ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離。
N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。

また、本発明に係る第3のズームレンズは、物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
2.00 < ft / Gf2 < 3.50
1.88 < N1AV
1.50 < N2AV < 1.70
但し、
ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離、
N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値、
N2AV:前記第2レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
本発明に係る光学機器は、上述のズームレンズのいずれかを備えて構成される。
本発明によれば、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、高い変倍比を有しながら、広画角で、小型で、超高画質なズームレンズ及び光学機器を提供することができる。
第1実施例に係るズームレンズの構成図及びズーム軌跡を示す図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態を示す。 第1実施例に係るズームレンズの諸収差図であり、(a)は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(c)は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図を示す。 第2実施例に係るズームレンズの構成図及びズーム軌跡を示す図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態を示す。 第2実施例に係るズームレンズの諸収差図であり、(a)は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(c)は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図を示す。 第3実施例に係るズームレンズの構成図及びズーム軌跡を示す図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態を示す。 第3実施例に係るズームレンズの諸収差図であり、(a)は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(c)は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図を示す。 第4実施例に係るズームレンズの構成図及びズーム軌跡を示す図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態を示す。 第4実施例に係るズームレンズの諸収差図であり、(a)は広角端状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における撮影距離無限遠での諸収差図、(c)は望遠端状態における撮影距離無限遠での諸収差図を示す。 本実施形態に係るズームレンズを搭載するデジタルカメラ(光学機器)を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 図9(a)のA−A´線に沿った断面図である。 本実施形態に係るズームレンズの製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るズームレンズZLは、図1に示すように、物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とを有し、次の条件式(1)を満足する。
1.90 < ft / Gf2 < 3.50 …(1)
但し、
ft:ズームレンズZLの望遠端状態における焦点距離、
Gf2:第2レンズ群G2の焦点距離。
条件式(1)は、ズームレンズZLの望遠端状態における焦点距離と、第2レンズ群G2の焦点距離との適切な比を規定するものである。条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2が大型化し、好ましくない。また、必要な大きさを満足した場合、ズーミングによる軸上色収差、コマ収差の変動を補正することが困難となり、好ましくない。条件式(1)の下限値を下回ると、広い画角を得ることが困難となり、好ましくない。また、必要な画角を満足した場合、ズーミングによる球面収差の変動を補正することが困難となり、好ましくない。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(1)の上限値を3.20とすることが好ましい。また、本実施形態の効果を最大限に発揮するために、条件式(1)の上限値を3.00とすることが好ましい。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(1)の下限値を2.00とすることが好ましい。また、本実施形態の効果を最大限に発揮するために、条件式(1)の下限値を2.10とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
1.85 < N1AV …(2)
但し、
N1AV:第1レンズ群G1を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
条件式(2)は、第1レンズ群G1を構成するレンズの光学材料の屈折率平均値の適切な値を規定するものである。条件式(2)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1が大きくなり、好ましくない。また、必要な大きさを満足した場合、ズーミングによる球面収差の変動を補正することが困難となり、好ましくない。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(2)の下限値を1.88とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
1.50 < N2AV < 1.80 …(3)
但し、
N2AV:第2レンズ群G2を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
条件式(3)は、第2レンズ群G2を構成するレンズの光学材料の屈折率平均値の適切な値を規定するものである。条件式(3)の上限値を上回ると、ズーミングによる倍率色収差の変動を補正することが困難となり、好ましくない。条件式(3)の下限値を下回ると、ズーミングによる球面収差の変動を補正することが困難となり、好ましくない。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(3)の上限値を1.75とすることが好ましい。また、本実施形態の効果を最大限に発揮するために、条件式(3)の上限値を1.70とすることが好ましい。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(3)の下限値を1.55とすることが好ましい。また、本実施形態の効果を最大限に発揮するために、条件式(3)の下限値を1.60とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、負レンズと、正レンズのみで構成されていることが好ましい。この構成にすることにより、第1レンズ群G1にて発生する諸収差を補正することができる。また、ズームレンズ全体としての像面湾曲、軸上色収差、倍率色収差の補正が容易となる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第2レンズ群G2は、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有して構成されていることが好ましい。この構成にすることにより、第2レンズ群G2にて発生する色収差を補正することができ、結果としてズーミングによる軸上色収差、倍率色収差の変動を良好に補正することが可能となる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、正レンズと、負レンズと、正レンズのみで構成されていることが好ましい。この構成にすることにより、第2レンズ群G2にて発生する諸収差を補正することができる。また、ズームレンズ全体としての球面収差、コマ収差の補正が容易となる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第2レンズ群G2を構成する各レンズは、それぞれ空気を介して配置されていることが好ましい。この構成にすることにより、コマ収差の補正が容易となる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化することが好ましい。この構成にすることにより、広角端状態から望遠端状態へと光学系の焦点距離を変化させることができ、ズームレンズを形成できる。
本実施形態に係るズームレンズZLおいて、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は物体側に移動することが好ましい。この構成とすることにより、球面収差、コマ収差等の基準収差を保持しつつ、ズーミングをすることが可能となる。
図9及び図10に、上述のズームレンズZLを備える光学機器として、デジタルスチルカメラCAMの構成を示す。このデジタルスチルカメラCAMは、不図示の電源釦を押すと、撮影レンズ(ズームレンズZL)の不図示のシャッタが開放されて、ズームレンズZLで被写体(物体)からの光が集光され、像面I(図1参照)に配置された撮像素子C(例えば、CCDやCMOS等)に結像される。撮像素子Cに結像された被写体像は、デジタルスチルカメラCAMの背後に配置された液晶モニターMに表示される。撮影者は、液晶モニターMを見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズ釦B1を押し下げて被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。
カメラCAMには、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部EF、デジタルスチルカメラCAMの種々の条件設定等に使用するファンクションボタンB2等が配置されている。ここでは、カメラCAMとズームレンズZLとが一体に成形されたコンパクトタイプのカメラを例示したが、光学機器としては、ズームレンズZLを有するレンズ鏡筒とカメラボディ本体とが着脱可能な一眼レフカメラでも良い。
上記構成のカメラCAMによれば、撮影レンズとして本実施形態に係るズームレンズZLを搭載することにより、高い変倍比を有しながら、広画角で、小型で、超高画質なカメラを実現することができる。
続いて、図11を参照しながら、上述のズームレンズZLの製造方法について説明する。まず、鏡筒内に、物体側から順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とが並ぶように、各レンズを組み込む(ステップST10)。このとき、条件式(1)を満足するように、各レンズを組み込む(ステップST20)。
1.90 < ft / Gf2 < 3.50 …(1)
但し、
ft:ズームレンズZLの望遠端状態における焦点距離、
Gf2:第2レンズ群G2の焦点距離。
ここで、本実施形態におけるレンズ配置の一例を挙げると、図1に示すように、第1レンズ群G1として、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを組み込み、全体として負の屈折力を持つようにした。第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とを組み込み、全体として正の屈折力を持つようにした。なお、各レンズは、条件式(1)の対応値が2.50387となるように組み込まれている。
上記の製造方法によれば、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、高い変倍比を有しながら、広画角で、小型で、超高画質なズームレンズZLを得ることができる。
これより本実施形態に係る各実施例について、図面に基づいて説明する。以下に、表1〜表4を示すが、これらは第1実施例〜第4実施例における各諸元の表である。
なお、第1実施例に係る図1に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、実施例ごとに独立して用いている。ゆえに、他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していても、それらは他の実施例とは必ずしも共通の構成ではない。
各実施例では収差特性の算出対象として、C線(波長656.2730nm)、d線(波長587.5620nm)、F線(波長486.1330nm)、g線(波長435.8350nm)を選んでいる。
表中の[レンズ諸元]において、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの光学面の順序、Rは各光学面の曲率半径、Dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔、ndは光学部材の材質のd線に対する屈折率、νdは光学部材の材質のd線を基準とするアッベ数をそれぞれ示す。物面は物体面、(可変)は可変の面間隔、曲率半径の「∞」は平面又は開口、(絞りS)は開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示す。空気の屈折率「1.000000」は省略する。光学面が非球面である場合には、面番号に*印を付し、曲率半径Rの欄には近軸曲率半径を示す。
表中の[非球面データ]には、[レンズ諸元]に示した非球面について、その形状を次式(a)で示す。X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)、κは円錐定数、Aiは第i次の非球面係数をそれぞれ示す。「E-n」は、「×10-n」を示す。例えば、1.234E-05=1.234×10-5である。
X(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 …(a)
表中の[全体諸元]において、fはズームレンズ全系の焦点距離、FNoはFナンバー、ωは半画角(単位:°)、Yは像高、TLはズームレンズ全長、Bfは最も像側に配置されている光学部材の像側の面から近軸像面までの距離、Bf(空気換算)は最終光学面から近軸像面までの空気換算距離をそれぞれ示す。
表中の[可変間隔データ]において、広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態それぞれにおける各可変間隔Diを示す。なお、Diは、第i面と第(i+1)面の可変間隔を示す。
表中の[レンズ群データ]において、Gは群番号、群初面は各群の最も物体側の面番号、群焦点距離は各群の焦点距離、レンズ構成長は各群の最も物体側のレンズ面から最も像面側のレンズ面までの光軸上での距離をそれぞれ示す。
表中の[条件式]において、上記の条件式(1)〜(3)に対応する値を示す。
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、その他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での説明を省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1,図2及び表1を用いて説明する。第1実施例に係るズームレンズZL(ZL1)は、図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成されている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。負メニスカスレンズL11の像側のレンズ面、正メニスカスレンズL12の物体側及び像側のレンズ面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とから構成されている。正メニスカスレンズL21の像側のレンズ面、両凸形状の正レンズL23の像側のレンズ面は、非球面である。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。また、第2レンズ群G2と像面Iとの間に、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されたフィルタ群FLが配置されている。
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態へのズーミングに際して、第1レンズ群G1は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、物体側へ移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と一体となって、物体側へ移動する。
下記の表1に、第1実施例における各諸元の値を示す。表1における面番号1〜15が、図1に示す曲率半径R1〜R15の各光学面に対応している。第1実施例では、第2面、第3面、第4面、第7面及び第11面が非球面である。
(表1)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 82.0606 0.8000 1.851348 40.10
*2(非球面) 5.5748 1.9000
*3(非球面) 7.9140 1.9500 1.922860 20.88
*4(非球面) 12.7190 D4(可変)
5(絞りS) ∞ 0.0000
6 5.1346 1.8500 1.592014 67.02
*7(非球面) 548.4080 0.9500
8 -18.3001 0.6000 1.846660 23.78
9 39.9717 0.5000
10 29.2624 1.1000 1.589130 61.25
*11(非球面) -26.0163 D11(可変)
12 ∞ 0.2100 1.516798 64.20
13 ∞ 0.5000
14 ∞ 0.5000 1.516798 64.20
15 ∞ Bf
像面 ∞

[非球面データ]
第2面
κ=-1.7205,A4= 1.03990E-03,A6= 1.13543E-05,A8=-1.75872E-07,A10=0.00000E+00
第3面
κ= 1.0000,A4=-1.01400E-03,A6= 2.95661E-05,A8=-4.74454E-07,A10=0.00000E+00
第4面
κ= 1.0000,A4=-8.08370E-04,A6= 2.21399E-05,A8=-3.88962E-07,A10=0.00000E+00
第7面
κ= 1.0000,A4= 1.80148E-05,A6=-4.62703E-05,A8= 1.75705E-06,A10=0.00000E+00
第11面
κ= 1.0000,A4= 1.81451E-03,A6= 1.02383E-04,A8= 4.23164E-06,A10=0.00000E+00

[全体諸元]
ズーム比 5.65048
広角端 中間位置 望遠端
f(全系焦点距離) 4.78860 11.41066 27.05792
FNo(Fナンバー) 3.63737 5.12045 6.91022
ω(半画角) 42.65341 20.05202 8.52384
Y(像高) 3.65000 4.05000 4.05000
TL(レンズ全長) 43.81437 34.61907 42.67463
Bf 0.60000 0.59999 0.59998
Bf(空気換算) 1.56809 1.56809 1.56807

[可変間隔データ]
広角端 中間位置 望遠端
D4 22.51899 7.20414 0.79983
D11 9.83539 15.95494 30.41482

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離 レンズ構成長
G1 1 -11.69382 4.65
G2 6 10.80644 5.00

[条件式]
条件式(1) ft / Gf2= 2.50387
条件式(2) N1AV = 1.88710
条件式(3) N2AV = 1.67593
表1から、本実施例に係るズームレンズZL1は、条件式(1)〜(3)を満たすことが分かる。
図2は、第1実施例に係るズームレンズZL1の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠撮影状態での諸収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高を示す。dはd線、gはg線、CはC線、FはF線における収差を示す。また、記載のないものは、d線における収差を示す。球面収差図において、実線は球面収差を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面を示す。コマ収差図において、実線はメリジオナルコマを示す。
これら収差図に関する説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
各収差図から明らかなように、第1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
(第2実施例)
第2実施例について、図3,図4及び表2を用いて説明する。第2実施例に係るズームレンズZL(ZL2)は、図3に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成されている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。負メニスカスレンズL11の像側のレンズ面、正メニスカスレンズL12の物体側及び像側のレンズ面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とから構成されている。両凸形状の正レンズL21の像側のレンズ面、両凸形状の正レンズL23の像側のレンズ面は、非球面である。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。また、第2レンズ群G2と像面Iとの間に、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されたフィルタ群FLが配置されている。
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態へのズーミングに際して、第1レンズ群G1は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、物体側へ移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と一体となって、物体側へ移動する。
下記の表2に、第2実施例における各諸元の値を示す。表2における面番号1〜15が、図3に示す曲率半径R1〜R15の各光学面に対応している。第2実施例では、第2面、第3面、第4面、第7面及び第11面が非球面である。
(表2)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 69.2149 0.8000 1.851348 40.10
*2(非球面) 5.5622 1.9000
*3(非球面) 8.2841 1.9500 1.922860 20.88
*4(非球面) 13.5219 D4(可変)
5(絞りS) ∞ 0.0000
6 5.3034 1.8500 1.592014 67.02
*7(非球面) -81.5941 0.9500
8 -16.4924 0.8000 1.846660 23.78
9 56.6892 0.5500
10 32.5897 1.1000 1.589130 61.25
*11(非球面) -31.1656 D11(可変)
12 ∞ 0.2100 1.516798 64.20
13 ∞ 0.5000
14 ∞ 0.5000 1.516798 64.20
15 ∞ Bf
像面 ∞

[非球面データ]
第2面
κ=-1.6302,A4= 1.09431E-03,A6= 1.67301E-05,A8=-3.16192E-07,A10=0.00000E+00
第3面
κ= 1.0000,A4=-9.13143E-04,A6= 3.19459E-05,A8=-5.43434E-07,A10=0.00000E+00
第4面
κ= 1.0000,A4=-7.70407E-04,A6= 2.26486E-05,A8=-4.30953E-07,A10=0.00000E+00
第7面
κ= 1.0000,A4=-1.70933E-05,A6=-2.83719E-05,A8= 1.07331E-06,A10=0.00000E+00
第11面
κ= 1.0000,A4= 1.73510E-03,A6= 8.18597E-05,A8= 3.79787E-06,A10=0.00000E+00

[全体諸元]
ズーム比 5.65048
広角端 中間位置 望遠端
f(全系焦点距離) 4.78860 11.41066 27.05792
FNo(Fナンバー) 3.63906 5.12404 6.91660
ω(半画角) 42.40871 20.05698 8.52317
Y(像高) 3.65000 4.05000 4.05000
TL(レンズ全長) 43.90175 34.70644 42.76200
Bf 0.60000 0.59999 0.59998
Bf(空気換算) 1.56809 1.56809 1.56807

[可変間隔データ]
広角端 中間位置 望遠端
D4 22.51913 7.20428 0.79998
D11 9.67262 15.79217 30.25205

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離 レンズ構成長
G1 1 -11.69382 4.65
G2 6 10.80644 5.25

[条件式]
条件式(1) ft / Gf2= 2.50387
条件式(2) N1AV = 1.88710
条件式(3) N2AV = 1.67593
表2から、本実施例に係るズームレンズZL2は、条件式(1)〜(3)を満たすことが分かる。
図4は、第2実施例に係るズームレンズZL2の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠撮影状態での諸収差図である。
各収差図から明らかなように、第2実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
(第3実施例)
第3実施例について、図5,図6及び表3を用いて説明する。第3実施例に係るズームレンズZL(ZL3)は、図5に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成されている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。負メニスカスレンズL11の像側のレンズ面、正メニスカスレンズL12の物体側及び像側のレンズ面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とから構成されている。両凸形状の正レンズL21の像側のレンズ面、両凸形状の正レンズL23の像側のレンズ面は、非球面である。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。また、第2レンズ群G2と像面Iとの間に、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されたフィルタ群FLが配置されている。
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態へのズーミングに際して、第1レンズ群G1は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、物体側へ移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と一体となって、物体側へ移動する。
下記の表3に、第3実施例における各諸元の値を示す。表3における面番号1〜15が、図5に示す曲率半径R1〜R15の各光学面に対応している。第3実施例では、第2面、第3面、第4面、第7面及び第11面が非球面である。
(表3)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 114.4793 0.8000 1.851348 40.10
*2(非球面) 5.7008 1.9000
*3(非球面) 8.6534 1.9825 1.922860 20.88
*4(非球面) 15.0000 D4(可変)
5(絞りS) ∞ 0.0000
6 5.1878 1.8000 1.592014 67.02
*7(非球面) -151.3354 0.8414
8 -34.0204 0.8000 1.846660 23.78
9 20.2133 0.5607
10 34.4477 1.2024 1.589130 61.25
*11(非球面) -29.8007 D11(可変)
12 ∞ 0.2100 1.516798 64.20
13 ∞ 0.5000
14 ∞ 0.5000 1.516798 64.20
15 ∞ Bf
像面 ∞

[非球面データ]
第2面
κ=-1.7804,A4= 9.95279E-04,A6= 1.67637E-05,A8=-3.26588E-07,A10=0.00000E+00
第3面
κ= 1.0000,A4=-9.48359E-04,A6= 3.69879E-05,A8=-5.67545E-07,A10=0.00000E+00
第4面
κ= 1.0000,A4=-7.60047E-04,A6= 2.66966E-05,A8=-4.52646E-07,A10=0.00000E+00
第7面
κ= 1.0000,A4= 2.22370E-04,A6=-2.88795E-05,A8= 9.93492E-07,A10=0.00000E+00
第11面
κ= 1.0000,A4= 1.62484E-03,A6= 8.49756E-05,A8= 4.38122E-06,A10=0.00000E+00

[全体諸元]
ズーム比 5.65047
広角端 中間位置 望遠端
f(全系焦点距離) 4.76654 11.40000 26.93318
FNo(Fナンバー) 3.65000 5.14000 7.19000
ω(半画角) 42.78751 20.06684 8.56251
Y(像高) 3.65000 4.05000 4.05000
TL(レンズ全長) 44.30004 34.75418 42.56443
Bf 0.60004 0.60002 0.59998
Bf(空気換算) 1.56814 1.56811 1.56797

[可変間隔データ]
広角端 中間位置 望遠端
D4 22.92645 7.27534 0.78927
D11 9.67658 15.78185 30.07831

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離 レンズ構成長
G1 1 -11.80252 4.69
G2 6 10.86272 5.20

[条件式]
条件式(1) ft / Gf2= 2.47941
条件式(2) N1AV = 1.88710
条件式(3) N2AV = 1.67593
表3から、本実施例に係るズームレンズZL3は、条件式(1)〜(3)を満たすことが分かる。
図6は、第3実施例に係るズームレンズZL3の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠撮影状態での諸収差図である。
各収差図から明らかなように、第3実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
(第4実施例)
第4実施例について、図7,図8及び表4を用いて説明する。第4実施例に係るズームレンズZL(ZL4)は、図7に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成されている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。負メニスカスレンズL11の像側のレンズ面、正メニスカスレンズL12の物体側及び像側のレンズ面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23とから構成されている。両凸形状の正レンズL21の像側のレンズ面、両凸形状の正レンズL23の像側のレンズ面は、非球面である。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に、光量を調節することを目的とした開口絞りSが配置されている。また、第2レンズ群G2と像面Iとの間に、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されたフィルタ群FLが配置されている。
上記構成の本実施例では、広角端状態から望遠端状態へのズーミングに際して、第1レンズ群G1は、一旦像面側に移動し、その後物体側へ移動する。第2レンズ群G2は、物体側へ移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と一体となって、物体側へ移動する。
下記の表4に、第4実施例における各諸元の値を示す。表4における面番号1〜15が、図7に示す曲率半径R1〜R15の各光学面に対応している。第4実施例では、第2面、第3面、第4面、第7面及び第11面が非球面である。
(表4)
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物面 ∞
1 85.4196 0.8000 1.851348 40.10
*2(非球面) 5.7168 2.0000
*3(非球面) 8.9419 2.0907 1.922860 20.88
*4(非球面) 15.0000 D4(可変)
5(絞りS) ∞ 0.0000
6 5.2495 1.8000 1.592014 67.02
*7(非球面) -52.1130 0.9433
8 -25.9660 0.8000 1.846660 23.78
9 27.6719 0.6733
10 448.9674 1.0669 1.592014 67.02
*11(非球面) -22.1335 D11(可変)
12 ∞ 0.2100 1.516798 64.20
13 ∞ 0.5000
14 ∞ 0.5000 1.516798 64.20
15 ∞ Bf
像面 ∞

[非球面データ]
第2面
κ=-1.5497,A4= 8.26548E-04,A6= 2.79618E-05,A8=-5.04701E-07,A10=0.00000E+00
第3面
κ= 1.0000,A4=-1.00377E-03,A6= 4.04075E-05,A8=-3.82305E-07,A10=0.00000E+00
第4面
κ= 1.0000,A4=-8.58577E-04,A6= 3.12933E-05,A8=-2.35142E-07,A10=0.00000E+00
第7面
κ= 1.0000,A4= 3.32723E-04,A6=-3.36294E-05,A8= 1.06577E-06,A10=0.00000E+00
第11面
κ= 1.0000,A4= 1.54400E-03,A6= 8.85909E-05,A8= 3.78523E-06,A10=0.00000E+00

[全体諸元]
ズーム比 5.65047
広角端 中間位置 望遠端
f(全系焦点距離) 4.60440 11.60000 26.01710
FNo(Fナンバー) 3.58080 5.16023 6.98670
ω(半画角) 43.82629 19.68514 8.85620
Y(像高) 3.65000 4.05000 4.05000
TL(レンズ全長) 44.30000 34.36695 41.63927
Bf 0.80000 0.80000 0.80001
Bf(空気換算) 1.76809 1.76810 1.76810

[可変間隔データ]
広角端 中間位置 望遠端
D4 23.10909 6.75257 0.78692
D11 9.00676 15.43022 28.66819

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離 レンズ構成長
G1 1 -11.66209 4.89
G2 6 10.70830 5.28

[条件式]
条件式(1) ft / Gf2= 2.42962
条件式(2) N1AV = 1.88710
条件式(3) N2AV = 1.67593
表4から、本実施例に係るズームレンズZL4は、条件式(1)〜(3)を満たすことが分かる。
図8は、第4実施例に係るズームレンズZL4の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における無限遠撮影状態での諸収差図、(c)は望遠端状態における無限遠撮影状態での諸収差図である。
各収差図から明らかなように、第4実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有することが分かる。
以上のような各実施例によれば、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、高い変倍比を有しながら、広画角で、小型で、超高画質なズームレンズを実現することができる。
上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
各実施例では、ズームレンズとして2群構成を示したが、3群、4群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
本実施形態のズームレンズZLにおいては、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。前記合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等を用いた)モーター駆動にも適している。特に、第1レンズ群G1の少なくとも一部を合焦レンズ群とするのが好ましい。
本実施形態のズームレンズZLにおいて、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に振動させ、または光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
本実施形態のズームレンズZLにおいて、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
本実施形態のズームレンズZLにおいて、開口絞りSは第2レンズ群G2の中又は近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用してもよい。
本実施形態のズームレンズZLにおいて、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
本実施形態のズームレンズZLは、変倍比が3〜10倍程度である。
ここまで本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
ZL(ZL1〜ZL4) ズームレンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
FL フィルタ群
I 像面
CAM デジタルスチルカメラ(光学機器)

Claims (10)

  1. 物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり
    変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    2.10 < ft / Gf2 < 3.50
    1.85 < N1AV
    但し、
    ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
    Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
  2. 物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり
    変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に並んだ、正レンズと、負レンズと、正レンズのみで構成され、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    2.00 < ft / Gf2 < 3.50
    1.85 < N1AV
    但し、
    ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
    Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
  3. 物体側から順に並んだ、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とにより、実質的に2個のレンズ群からなり
    変倍時には、隣り合うレンズ群の間隔が変化し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    2.00 < ft / Gf2 < 3.50
    1.88 < N1AV
    1.50 < N2AV < 1.70
    但し、
    ft:前記ズームレンズの望遠端状態における焦点距離、
    Gf2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    N1AV:前記第1レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値、
    N2AV:前記第2レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のズームレンズ。
    1.50 < N2AV < 1.80
    但し、
    N2AV:前記第2レンズ群を構成するレンズの光学材料のd線における屈折率平均値。
  5. 前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズと、正レンズのみで構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとを有して構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群を構成する各レンズは、それぞれ空気を介して配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  9. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群は像側に凸の軌跡を描いて移動し、前記第2レンズ群は物体側に移動することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のズームレンズを搭載することを特徴とする光学機器。
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