JP6160170B2 - X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法 - Google Patents

X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6160170B2
JP6160170B2 JP2013069705A JP2013069705A JP6160170B2 JP 6160170 B2 JP6160170 B2 JP 6160170B2 JP 2013069705 A JP2013069705 A JP 2013069705A JP 2013069705 A JP2013069705 A JP 2013069705A JP 6160170 B2 JP6160170 B2 JP 6160170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
ray
detection unit
inspection
irradiation unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013069705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014190969A (ja
Inventor
伸司 加藤
伸司 加藤
由史 白石
由史 白石
山田 聡
聡 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP2013069705A priority Critical patent/JP6160170B2/ja
Publication of JP2014190969A publication Critical patent/JP2014190969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160170B2 publication Critical patent/JP6160170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

この発明は、被検査物を所定方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記被検査物にX線を照射可能な照射部と、前記搬送機構を挟んで前記照射部と対向配置されて、前記被検査物を透過したX線を検出する検出部とを備えたX線検査装置、X線検査装置による被検査物の検査方法に関する。
例えば特許文献1には、プリント基板と回路部品との間の接合の良否等を検査するX線検査装置が開示されている。特許文献1のX線検査装置では、プリント基板を載置して平行移動可能な駆動機構を挟んで、X線をプリント基板に照射する照射部と、該プリント基板を透過したX線が検出される検出部とが対向配置されており、回路部品が配置されているプリント基板表面から回路部品が配置されている側に少し離れた位置の断層画像を取得することで、プリント基板と回路部品とを接合させるはんだのボイドや異物の有無等を検査することがなされている。そして、特許文献1のX線検査装置では、例えば、駆動機構に備えられたモータから発せられる熱で駆動機構に熱変位が発生した場合でも、駆動機構の上方に配置した距離センサで、プリント基板までの距離を測定し、測定した距離に基づいて前記熱変位を補正した位置で、前記断層画像を取得することがなされている。
特開2010−145359号公報
ところで一般にX線検査装置では、上記の距離センサは、X線検査装置の本体に位置決めされると考えられ、X線検査装置に収容された各装置の発熱が原因で、この本体にも熱変位が発生することが予想される。このような場合には、距離センサを用い、駆動手段に代表される被検査物の搬送機構に発生した熱変位を補正できるとしても、本体の熱変位に起因する距離センサの位置ずれを補正することはできない。このため、この熱変位の影響を受けて、被検査物の検査精度が低下するおそれがあった。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、X線検査装置に発生する熱変位による被検査物の検査精度の低下を抑制するX線検査装置、X線検査装置による被検査物の検査方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るX線検査装置は、被検査物を所定方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記被検査物にX線を照射可能な照射部と、前記搬送機構を挟んで前記照射部と対向配置されて、前記被検査物を透過したX線を検出する検出部と、を備え、前記搬送機構は、前記被検査物を前記照射部と前記検出部との対向方向へ移動可能にして、前記検出部による前記X線の検出量に基づいて前記被検査物を検査するX線検査装置であって、前記照射部と前記検出部とが収容される本体に位置決めされて、前記対向方向における前記照射部と前記検出部と間の距離である第1の距離と、前記対向方向において前記照射部又は前記検出部と前記搬送手段によって搬送された前記被検査物との間の距離である第2の距離とをそれぞれ測定可能な距離センサと、第1の時刻において前記距離センサによって測定された前記第1の距離と、前記第1の時刻から所定時間経過後の第2の時刻において前記距離センサによって測定された前記第1の距離とを比較して前記第1の距離の変化量を算出し、前記第1の時刻において前記距離センサによって測定された前記第2の距離と、前記第2の時刻において前記距離センサによって測定された前記第2の距離とを比較して前記第2の距離の変化量を算出して、前記第1の距離の変化量と前記第2の距離の変化量とに基づいて、前記本体の熱変位と前記搬送機構の熱変位とを補正する補正値を算出する算出手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記距離センサにより、前記第1の時刻における前記第2の距離として、前記照射部又は前記検出部と、検査後の良品である基準検査物との間の距離を測定して、前記算出手段は、前記照射部又は前記検出部と前記基準検査物との間の距離に基づいて、前記補正値を算出することを特徴とする。
請求項3の発明に係るX線検査装置における被検査物の検査方法は、被検査物を所定方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記被検査物にX線を照射可能な照射部と、前記搬送機構を挟んで前記照射部と対向配置されて、前記被検査物を透過したX線を検出する検出部と、を備え、前記搬送機構は、前記被検査物を前記照射部と前記検出部との対向方向へ移動可能にして、前記検出部による前記X線の検出量に基づいて前記被検査物を検査するX線検査装置による被検査物の検査方法であって、前記対向方向における前記照射部と前記検出部と間の距離である第1の距離と、前記対向方向において前記照射部又は前記検出部と前記搬送手段によって搬送された前記被検査物との間の距離である第2の距離とをそれぞれ測定する第1ステップと、第1の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第1の距離と、前記第1の時刻から所定時間経過後の第2の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第1の距離とを比較して前記第1の距離の変化量を算出し、前記第1の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第2の距離と、前記第2の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第2の距離とを比較して前記第2の距離の変化量を算出して、前記第1の距離の変化量と前記第2の距離の変化量とに基づいて、前記本体の熱変位と前記搬送機構の熱変位とを補正する補正値を算出する第2ステップと、を実行することを特徴とする。
請求項1の発明に係るX線検査装置及び請求項3の発明に係るX線検査装置による被検査物の検査方法によれば、搬送機構に熱変位が発生したことに加えて、本体に熱変位が発生した場合においても、両熱変位を補正する補正値に応じて、搬送機構を、照射部と検出部との対向方向へ移動させて、被検査物を前記照射部と前記検出部との間に配置すると、被検査物を、両熱変位によって被検査物の検査精度の低下の要因となる位置誤差のない位置に配置できる。これに伴って、被検査物の検査精度の低下を抑制できる。
請求項2の発明によれば、照射部又は検出部と基準検査物との間の距離を一定の範囲に収束させることができる。このため、熱変位を補正する補正値を算出するために必要で、第2の時刻における第2の距離と比較する第1の時刻における第2の距離の値が信頼性の高いものになる。これに伴って、前記補正値の信頼性を高めることができる。
本発明の実施形態のX線検査装置の内部を示す概略側面図である。 X線検査装置を簡略化して該X線検査装置の内部の主要な構成を示す概略側面図である。 搬送機構や本体フレームに熱変位が発生する前で距離センサによってZ方向におけるX線照射部とX線検出部との間の距離を測定するための動作説明図である。 搬送機構に熱変位が発生する前で距離センサによってZ方向におけるX線検出部と基準検査物との間の距離を測定するための動作説明図である。 基準検査物を断層画像取得面に到達させて基準画像データを取得するための動作説明図である。 基準画像データを取得した後に搬送機構を初期位置に復帰させるための動作説明図である。 (a)は搬送機構や本体フレームに熱変位が発生する前のX線検査装置の内部の主要な構成を示す概略側面図であり、(b)は搬送機構や本体フレームに熱変位が発生した後のX線検査装置の内部の主要な構成を示す概略側面図である。
本発明の実施形態を図1ないし図7を参照しつつ説明する。図1に示すようにX線検査装置1はシールドボックス2を備えており、このシールドボックス2に、図2に示す搬送機構3と、X線照射部4と、X線検出部5と、距離センサ6とが収容されている。シールドボックス2の内面全面にはX線を遮蔽する鉛板が貼り付けられているため、X線がシールドボックス2の外部に漏洩することが防止されている。また、シールドボックス2の正面視右側面には、被検査物7(図2参照。)をシールドボックス2の内部に搬入するための搬入口9(図1参照。)が形成されていると共に、シールドボックス2の正面視左側面には、前記被検査物7をシールドボックス2の外部に搬出するための搬出口(図示せず。)が形成されている。図1に示すように、シールドボックス2の上面に、X線検査装置1の操作者が操作可能な各種のタッチパネルを備えた操作部8が設けられている。
図2に示すように搬送機構3は、第1Z方向スライド部材10(以下「Z方向スライド部材10」という。)と、第2Z方向スライド部材11(以下「Z方向スライド部材11」という。)と、Z方向スライド部材10の支持柱12と、Z方向スライド部材11の支持柱13と、第1Y方向スライド部材14(以下「Y方向スライド部材14」という。)と、第2Y方向スライド部材15(以下「Y方向スライド部材15」という。)と、第1被検査物載置用テーブル40(以下「被検査物載置用テーブル40」という。)と、第2被検査物載置用テーブル45(以下「被検査物載置用テーブル45」という。)とを備えている。本実施形態では、Y方向をX線検査装置1の側面視左右方向とし、Z方向をX線検査装置1の上下方向とした。
支持柱12は、シールドボックス2内における後方側でX線検査装置1の基台17上に立設されている。図2に示すように支持柱12の外面には、Z方向へ延びる2本のガイドレール18,18が、Y方向に間隔をおいて並設されている。そしてZ方向スライド部材10には、各ガイドレール18が摺動自在に嵌まるガイドブロック(図示せず。)がそれぞれ設けられている。Z方向スライド部材10をZ方向に送り動作させて、該Z方向スライド部材10の各ガイドブロックを各ガイドレール18に沿って摺動させることで、Z方向スライド部材10がZ方向へ移動可能となる。またY方向スライド部材14は、Y方向スライド部材構成部材20と、該Y方向スライド部材構成部材20をY方向へ移動可能に支持するガイドレール21とで構成されている。ガイドレール21は、Z方向スライド部材10の上面に対して固定されている。さらに、Y方向スライド部材構成部材20の上面に、X方向に延びる2本のガイドレール43,43がY方向に間隔をおいて並設されている。そして、被検査物載置用テーブル40には、ガイドレール43,43に摺動自在に嵌るスライド溝41,41が形成されている。この被検査物載置用テーブル40をX方向に送り動作させて、該被検査物載置用テーブル40のスライド溝41,41をガイドレール43,43に沿って摺動させると、被検査物載置用テーブル40がX方向へ移動可能となる。本実施形態では、X方向をX線検査装置1の正面視左右方向とした。この被検査物載置用テーブル40には、X方向に周回可能な無端状の搬送ベルト(図示せず。)が配置されている。
一方支持柱13は、シールドボックス2内における前方側でX線検査装置1の基台17上に立設されている。図2に示すように支持柱13の外面にも、支持柱12と同様にZ方向へ延びる2本のガイドレール23,23が設けられている。そして、Z方向スライド部材11には、各ガイドレール23が摺動自在に嵌まるガイドブロック(図示せず。)がそれぞれ設けられている。これにより、Z方向スライド部材11も、Z方向スライド部材10と同様にZ方向へ移動可能となる。またY方向スライド部材15は、Y方向スライド部材構成部材24と、該Y方向スライド部材構成部材24をY方向へ移動可能に支持するガイドレール25とで構成されている。ガイドレール25は、Z方向スライド部材11の上面に対して固定されている。さらに、Y方向スライド部材構成部材24の上面に、X方向に延びる2本のガイドレール48,48がY方向に間隔をおいて並設されている。そして、被検査物載置用テーブル45には、ガイドレール48,48に摺動自在に嵌るスライド溝46,46が形成されている。これにより、被検査物載置用テーブル45も、被検査物載置用テーブル40と同様にX方向へ移動可能となる。この被検査物載置用テーブル45には、X方向に周回可能な無端状の搬送ベルト(図示せず。)が配置されている。
図2に示すように、Z方向における搬送機構3の下方側に、X線照射部4が設けられている。X線照射部4の筐体の内部に、X線を発生させるX線管を備えている。X線照射部4は、筐体の上面に開口するX線照射窓を通じ、前記X線管からZ方向における上方側に向けてX線を照射する。X線照射部4は、該X線照射部4の保持プレート26の上面に対してZ方向の上方側に向けて取り付けられている。この保持プレート26は、駆動モータ27の駆動軸に装着されて、該駆動軸の軸心を中心として該軸心と直交する面内において回転可能とされている。さらに駆動モータ27は、駆動軸をZ方向の上方側に向けた状態で基台17の上面に固定されている。そして保持プレート26の上面には、距離センサ6から照射されたレーザ光を反射するために基準部28が設けられている。なお、基台17は本発明の本体の一例である。
加えて図2に示すように、Z方向における搬送機構3の上方側に、X線検出部5が設けられている。X線検出部5は、搬送機構3を挟んでX線照射部4と対向して配置されている。このX線検出部5は、X線照射部4から照射されたX線を受けるようにされている。一例として被検査物7が電子部品をはんだで接合した基板の場合には、X線検出部5で検出されたX線に応じた画像に基づいて、基板に対する電子部品の接合状態の良否が検査される。なお、X線照射部4は本発明の照射部の一例であり、X線検出部5は本発明の検出部の一例である。
X線検出部5は、該X線検出部5の保持プレート29の下面に対してZ方向の下方側に向けて取り付けられている。この保持プレート29は、駆動モータ30の駆動軸に装着されて、上記の保持プレート26と同様に回転可能とされている。さらに駆動モータ30は、基台17上に立設されてシールドボックス2に収容された本体フレーム31に固定されている。そして保持プレート29の下面において保持プレート26の基準部28と対向する位置に、距離センサ6が取り付けられている。本実施形態では、距離センサ6としてレーザ変位センサを用いた。なお、本体フレーム31は本発明の本体の一例である。
また図1に示すようにX線検査装置1は、該X線検査装置1の後部(図1の右側)に制御盤33を備えている。制御盤33には、後述する搬送機構3の熱変位と本体フレーム31の熱変位とを補正する補正値Z2を算出する制御装置34が収容されている。この制御装置34には、X線検出部5や距離センサ6が接続されており、以下に説明するように、Z方向におけるX線照射部4とX線検出部5との間の距離の測定データや、Z方向におけるX線検出部5と基準検査物36等との間の距離の測定データが送信される。
次に本実施形態のX線検査装置1において、熱変位の補正値を算出する動作を説明する。このX線検査装置1では、動作を開始する前から所定時間経過後の時刻において、例えば本体フレーム31に固定した駆動モータ30の発熱で本体フレーム31に熱変位が発生したり、搬送ベルトの駆動機構の発熱で搬送機構3に熱変位が発生することがある。これらの熱変位は、被検査物7の検査精度の低下を招くおそれがある。そこで、本実施形態では、以下に説明する方法で、これらの熱変位を補正する補正値を算出する。図3ないし図6、図7の(a)には、X線検査装置1の動作開始前でこれらの熱変位が発生する前の第1の時刻に、X線照射部4とX線検出部5との間の距離、X線検出部5と基準検査物36(図4ないし図7の(a)参照。)との間の距離を測定する動作を示した。
図3に示すように操作者は、両被検査物載置用テーブル40,45に被検査物7等が載せられていないことを確認した後に、操作部8(図1参照。)を操作して距離センサ6を起動させる。この距離センサ6は、本体フレーム31に熱変位が発生する前のZ方向におけるX線照射部4とX線検出部5との間の距離として、保持プレート26の基準部28と距離センサ6との間の距離L1(図7の(a)参照。)を測定する。ここでは、距離センサ6は、前記基準部28にレーザ光を照射して、この基準部28で反射したレーザ光を受光することで、距離L1を測定する。この距離L1の測定データは、制御装置34に送信される。本実施形態では、測定した距離L1は350mmである。なお、Z方向は、本発明における照射部と検出部との対向方向の一例であり、距離L1は本発明の第1の時刻において距離センサによって測定された第1の距離の一例であり、距離L1を測定することは本発明の第1ステップの一例である。
続いて図4に示す基準検査物36を、シールドボックス2の搬入口9からシールドボックス2内に搬入した後に、被検査物載置用テーブル40の搬送ベルト上と被検査物載置用テーブル45の搬送ベルト上とに載せるために、操作者は操作部8を操作することで、両被検査物載置用テーブル40,45同士のY方向における間隔を調整する。そして、前記搬送ベルトをX方向に周回させると共に、両被検査物載置用テーブル40,45をX方向へ移動させて、基準検査物36の上面がZ方向で距離センサ6と対向する位置まで、基準検査物36をシールドボックス2内でX方向に搬送する。図4に示した基準検査物36は、電子部品37をはんだで接合した基板で、予め当該X線検査装置1で検査を済ませた被検査物7の良品である。図4に示すように、距離センサ6は、基準検査物36の上面で電子部品37の近傍にレーザ光を照射して、この上面で反射したレーザ光を受光することで、Z方向におけるX線検出部5と基準検査物36との間の距離として、距離センサ6と、両被検査物載置用テーブル40,45に載せられた基準検査物36の上面で電子部品37の近傍との間のZ方向における距離L2(図7の(a)参照。)を測定する。この距離L2の測定データは、制御装置34に送信される。本実施形態では、測定した距離L2は100mmである。なお、距離L2は本発明の第1の時刻において距離センサによって測定された第2の距離の一例であり、距離L2を測定することは本発明の第1ステップの一例である。また、X方向は本発明の所定方向の一例である。
その後操作者が操作部8を操作して、図5に示すように、両Z方向スライド部材10,11を各ガイドレール18,23に沿ってZ方向の上方側に送り動作させると、基準検査物36を載せた両被検査物載置用テーブル40,45も、前記上方側へ移動する。ここでは、基準検査物36の基板と電子部品37との接合部分(はんだ)が断層画像取得面S(図4参照。)に到達するように、両Z方向スライド部材10,11をZ方向の上方側に送り動作する。本実施形態では、両Z方向スライド部材10,11を前記上方側へ送り動作する前の前記接合部分と断層画像取得面Sとの間の距離Z1(図7の(a)参照。)を7mmに設定した。前記接合部分を断層画像取得面Sに到達させた後は、該電子部品37をZ方向でX線検出部5及びX線照射部4と対向する位置に到達するまで、両被検査物載置用テーブル40,45を、該両被検査物載置用テーブル40,45と両Y方向スライド部材構成部材20,24とを用いてX方向及びY方向へ移動させる。次に操作者が操作部8を操作して、両駆動モータ27,30を同期運転させることで、駆動モータ27の駆動軸の軸心を中心として保持プレート26と共にX線照射部4が図5中の矢印で示すように円形移動することと、駆動モータ30の駆動軸の軸心を中心として保持プレート29と共にX線検出部5が同矢印で示すように円形移動することとを同期させる。このようにすることで、X線検出部5で検出されたX線から基準検査物36の二次元的な画像を取得できる。この画像のデータは、基準画像データとして制御装置34に送信される。
その後には操作者は操作部8を操作して、両被検査物載置用テーブル40,45をX方向及びY方向へ移動させると共に、両Z方向スライド部材10,11をZ方向の下方側に送り動作させることで、両被検査物載置用テーブル40,45や両Z方向スライド部材10,11を、図6に示す初期位置に復帰させる。
そして操作者が操作部8を操作して、被検査物載置用テーブル40,45をX方向でシールドボックス2の搬出口側に移動させる。続いて被検査物載置用テーブル40,45の搬送ベルトをX方向で前記搬出口側に周回させることで、前記搬送ベルト上の基準検査物36は、シールドボックス2の搬出口へ搬送される。
図7の(b)には、前記第1の時刻から所定時間経過後の第2の時刻において、本体フレーム31や搬送機構3に熱変位が発生した場合の一例を示した。同図には、熱変位によって、本体フレーム31がZ方向の上方側へ伸長し、支持柱12,13がZ方向の下方側へ縮小して、被検査物7にZ方向で反りがある場合の例を示した。図7の(b)に示すように、両Z方向スライド部材10,11や被検査物7を載せた両被検査物載置用テーブル40,45を初期位置に復帰させるまでに、図3及び図4を用いて説明した場合と同様に、本体フレーム31に熱変位が発生した後のZ方向におけるX線照射部4とX線検出部5との間の距離として、保持プレート26の基準部28と距離センサ6との間の距離L5を測定した。加えて、搬送機構3に熱変位が発生した後のZ方向におけるX線検出部5と被検査物7との間の距離として、距離センサ6と、両被検査物載置用テーブル40,45に載せられた被検査物7の上面で電子部品37Aの近傍との間の距離L6を測定した。本実施形態では、測定した距離L5は356mmであり、測定した距離L6は109mmである。各距離L5,L6の測定データは、制御装置34に送信される。なお、距離L5は本発明の第2の時刻において距離センサによって測定された第1の距離の一例であり、距離L6は本発明の第2の時刻において距離センサによって測定された第2の距離の一例である。また、距離L5,L6を測定することは本発明の第1ステップの一例である。
その後は自動検査モードに設定することで、制御装置34に記憶された補正値算出プログラムが自動で実行されて、この補正値算出プログラムに基づき、本体フレーム31や搬送機構3に発生した熱変位の補正値Z2を算出する。この補正値Z2は、下記の式(1)〜(3)を用いて算出される。なお、Aは、Z方向における本体フレーム31の熱変位発生前後の伸縮量、Bは、Z方向における被検査物7の反り量を含めた搬送機構3の熱変位発生前後の伸縮量、Z2は前記熱変位の補正値である。
A=L5−L1[mm]・・・(1)
B=L6−L2−A[mm]・・・(2)
Z2=Z1+B+(A/2)[mm]・・・(3)
式(1)に示すように、制御装置34は、本体フレーム31の熱変位発生前後の伸縮量A(6mm)を、Z方向において本体フレーム31に熱変位が発生した後の距離L5(図7の(b)参照。356mm)から本体フレーム31に熱変位が発生する前の距離L1(図7の(a)参照。350mm)を減算することで算出する。また式(2)に示すように、被検査物7の反り量を含めた搬送機構3の熱変位発生前後の伸縮量B(3mm)を、Z方向において搬送機構3に熱変位が発生した後の距離L6(図7の(b)参照。109mm)から、搬送機構3に熱変位が発生する前の距離L2(図7の(a)参照。100mm)と前記伸縮量A(図7の(b)参照。6mm)とを減算することで算出する。なお、前記伸縮量Aは本発明の第1の距離の変化量の一例であり、前記伸縮量Bは本発明の第2の距離の変化量の一例である。
その後制御装置34は、式(3)に示すように、本体フレーム31や搬送機構3に発生した熱変位の補正値Z2(13mm)を、該熱変位が発生する前の距離Z1(図7の(a)参照。7mm)に、前記伸縮量B(3mm)と前記伸縮量Aの半分(6mm/2=3mm)とを加算することで算出する。伸縮量Aの半分を前記距離Z1等に加算するのは、断層画像取得面Sは、Z方向でX線照射部4とX線検出部5との間の距離の中間点に位置するため、本体フレーム31の熱変位に伴って、断層画像取得面Sは、Z方向で前記伸縮量の半分だけ移動するからである。この補正値Z2のデータは、制御装置34に記憶される。なお、制御装置34は本発明の算出手段の一例であり、式(1)〜(3)を用いて補正値Z2を算出することは、本発明の第2ステップの一例である。
補正値Z2を算出した後に被検査物7の検査を行う場合には、制御装置34が、両Z方向スライド部材10,11を各ガイドレール18,23に沿ってZ方向の上方側に13mm(補正値Z2)だけ自動で送り動作させて、被検査物7の基板と電子部品37Aとの接合部分を断層画像取得面Sに到達させる。このようにすることで、本体フレーム31や搬送機構3に発生した熱変位による検査精度の低下を抑制するように、被検査物7を、X線照射部4とX線検出部5との間で検査精度の低下の要因となる位置誤差のない位置に配置する。そして、被検査物7の検査時には、X線検出部5で検出されたX線から、当該断層画像取得面Sにおける被検査物7の二次元的が画像を取得する。この画像のデータは制御装置34に送信される。制御装置34は、この画像データと、上述した基準画像データとを比較して、基板に対する電子部品37Aの接合状態の良否を検査する。
<本実施形態の効果>
本実施形態のX線検査装置1及び被検査物7の検査方法では、搬送機構3に熱変位が発生したことに加えて、本体フレーム31に熱変位が発生した場合においても、これらの熱変位を補正する補正値Z2に応じて、両Z方向スライド部材10,11をZ方向へ送り動作して、両被検査物載置用テーブル40,45に載せられた被検査物7を、X線照射部4とX線検出部5との間に配置可能とした。このようにすると、被検査物7を検査する際に、当該被検査物7を、前記熱変位によって被検査物7の検査精度の低下の要因となる位置誤差のない位置に配置できる。これに伴って、被検査物7の検査精度の低下を抑制できる。
また、基準検査物36は、予めX線検査装置1で検査を済ませた被検査物7の良品であることから、Z方向における基準検査物36の上面で電子部品37の近傍と距離センサ6との間の距離L2の測定データを、一定の範囲に収束させることができる。このため、補正値Z2を算出するために必要で、搬送機構3の熱変位の発生後の前記電子部品37Aの近傍と距離センサ6との間の距離L6から減算する距離L2のデータが信頼性の高いものになる。これに伴って、前記補正値Z2の信頼性を高めることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。上述した実施形態では、X線検出部5の保持プレート29に距離センサ6を取り付けて、補正値Z2を算出するために、距離センサ6とX線照射部4の保持プレート26(基準部28)との間の距離L1,L5や、該距離センサ6と基準検査物36(被検査物7)との間の距離L2,L6を測定する例を示したが、これに限らない。例えばX線照射部4の保持プレート26に距離センサ6を取り付けて、補正値Z2を算出するために、距離センサ6とX線検出部5の保持プレート29との間の距離や、該距離センサ6と基準検査物36(被検査物7)との間の距離を測定してもよい。
また、上述した実施形態では、断層画像取得面Sにおける被検査物7等の二次元的が画像を取得するために、X線照射部4を駆動モータ27の駆動軸の軸心を中心として円形移動させることやX線検出部5を駆動モータ30の駆動軸の軸心を中心として円形移動させる例を示したが、これに代えて、X線照射部4とX線検出部5とを、X方向及びY方向に同期して進退させながら水平移動させることで、前記二次元的な画像を取得するようにしてもよい。さらに、上述した実施形態では、X線検査装置1を自動検査モードに設定することで、被検査物7を検査精度の低下の要因となる位置誤差のない位置に自動で配置可能となるようにしたが、これに限らず、操作者が操作盤8を操作することで、両Z方向スライド部材10,11を手動でZ方向の上方側に補正値Z2だけ送り動作させて、被検査物7を前記位置誤差にない位置に配置可能としてもよい。
1・・X線検査装置、3・・搬送機構、4・・X線照射部、5・・X線検出部、7・・被検査物、17・・基台、26・・X線照射部の保持プレート、31・・本体フレーム、34・・制御装置、36・・基準検査物、37,37A・・電子部品、A・・本体フレームの熱変位発生前後の伸縮量、B・・被検査物の反り量を含めた搬送機構の熱変位発生前後の伸縮量、L1・・本体フレームに熱変位が発生する前の保持プレートの基準部と距離センサとの間の距離、L2・・距離センサと基準検査物の電子部品の近傍との間の距離、L5・・本体フレームに熱変位が発生した後の保持プレートの基準部と距離センサとの間の距離、L6・・距離センサと被検査物の電子部品の近傍との間の距離、X・・X線検査装置の正面視左右方向、Z・・X線照射部とX線検出部との対向方向、Z2・・補正値。

Claims (3)

  1. 被検査物を所定方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記被検査物にX線を照射可能な照射部と、前記搬送機構を挟んで前記照射部と対向配置されて、前記被検査物を透過したX線を検出する検出部と、を備え、前記搬送機構は、前記被検査物を前記照射部と前記検出部との対向方向へ移動可能にして、前記検出部による前記X線の検出量に基づいて前記被検査物を検査するX線検査装置であって、
    前記照射部と前記検出部とが収容される本体に位置決めされて、前記対向方向における前記照射部と前記検出部と間の距離である第1の距離と、前記対向方向において前記照射部又は前記検出部と前記搬送手段によって搬送された前記被検査物との間の距離である第2の距離とをそれぞれ測定可能な距離センサと、
    第1の時刻において前記距離センサによって測定された前記第1の距離と、前記第1の時刻から所定時間経過後の第2の時刻において前記距離センサによって測定された前記第1の距離とを比較して前記第1の距離の変化量を算出し、前記第1の時刻において前記距離センサによって測定された前記第2の距離と、前記第2の時刻において前記距離センサによって測定された前記第2の距離とを比較して前記第2の距離の変化量を算出して、前記第1の距離の変化量と前記第2の距離の変化量とに基づいて、前記本体の熱変位と前記搬送機構の熱変位とを補正する補正値を算出する算出手段と、を有することを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記距離センサにより、前記第1の時刻における前記第2の距離として、前記照射部又は前記検出部と、検査後の良品である基準検査物との間の距離を測定して、
    前記算出手段は、前記照射部又は前記検出部と前記基準検査物との間の距離に基づいて、前記補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 被検査物を所定方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記被検査物にX線を照射可能な照射部と、前記搬送機構を挟んで前記照射部と対向配置されて、前記被検査物を透過したX線を検出する検出部と、を備え、前記搬送機構は、前記被検査物を前記照射部と前記検出部との対向方向へ移動可能にして、前記検出部による前記X線の検出量に基づいて前記被検査物を検査するX線検査装置による被検査物の検査方法であって、
    前記対向方向における前記照射部と前記検出部と間の距離である第1の距離と、前記対向方向において前記照射部又は前記検出部と前記搬送手段によって搬送された前記被検査物との間の距離である第2の距離とをそれぞれ測定する第1ステップと、
    第1の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第1の距離と、前記第1の時刻から所定時間経過後の第2の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第1の距離とを比較して前記第1の距離の変化量を算出し、前記第1の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第2の距離と、前記第2の時刻において前記第1ステップによって測定された前記第2の距離とを比較して前記第2の距離の変化量を算出して、前記第1の距離の変化量と前記第2の距離の変化量とに基づいて、前記本体の熱変位と前記搬送機構の熱変位とを補正する補正値を算出する第2ステップと、を実行することを特徴とするX線検査装置による被検査物の検査方法。
JP2013069705A 2013-03-28 2013-03-28 X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法 Expired - Fee Related JP6160170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013069705A JP6160170B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013069705A JP6160170B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014190969A JP2014190969A (ja) 2014-10-06
JP6160170B2 true JP6160170B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=51837327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013069705A Expired - Fee Related JP6160170B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160170B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4818695B2 (ja) * 2005-11-18 2011-11-16 パナソニック株式会社 放射線画像撮像条件の補正装置
JP5522345B2 (ja) * 2009-02-10 2014-06-18 東芝Itコントロールシステム株式会社 Ct装置およびct装置の較正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014190969A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5368772B2 (ja) 放射線検出装置、放射線画像取得システム及び放射線の検出方法
KR101975562B1 (ko) 내부 결함 및 접합 부위의 검사가 가능한 엑스레이 검사 장치
US9594031B2 (en) Radiation detection device, radiation image acquiring system, radiation inspection system, and radiation detection method
CN101281145B (zh) 一种x射线检测设备
TWI439664B (zh) 放射線厚度計
JP6160170B2 (ja) X線検査装置及びx線検査装置による被検査物の検査方法
KR101480968B1 (ko) X-선 ct 및 레이저 표면 검사를 이용하는 검사 장치 및 검사 방법
KR20150134033A (ko) 소형 제품의 연속 검사를 위한 엑스레이 검사 장치
KR101516642B1 (ko) 투헤드 타입 재료 두께측정 및 fpcb 이중가접 검사장치와 검사방법
KR102270832B1 (ko) 다중 검사 및 다중 배출 경로 구조의 엑스레이 검사 장치
JP2007132796A (ja) X線検査装置およびx線検査プログラム
JP5528956B2 (ja) 骨塩量測定装置
JP5569061B2 (ja) X線検査方法、x線検査装置およびx線検査プログラム
KR101654828B1 (ko) 엑스레이 튜브 및 디텍터 동기화 구조의 엑스레이 검사 장치
KR101657982B1 (ko) 엘이디 패키지의 엑스레이 검사 장치
US20220381700A1 (en) External appearance inspection apparatus and external appearance inspection method
JP5729667B2 (ja) X線検査装置およびx線検査装置用コンピュータプログラム
CN205958485U (zh) 一种工件探伤设备
KR20160105753A (ko) 소형 제품의 연속 검사를 위한 엑스레이 검사 장치
KR20150056148A (ko) 검사 효율이 향상된 엑스레이 검사 장치 및 엑스레이 검사 방법
KR20200068180A (ko) 간섭 회피 검사를 위한 엑스레이 검사 장치
JP6048259B2 (ja) X線検査装置
JP2009133745A (ja) 検査方法及び検査装置
KR20150082808A (ko) 교체 방식 모듈 구조의 엑스레이 검사 장치
CN211856324U (zh) 半导体检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees