JP6160055B2 - 波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターの製造方法、光学装置および光学部品 - Google Patents

波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターの製造方法、光学装置および光学部品 Download PDF

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Description

本発明は、波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターの製造方法、光学装置および光学部品に関する。
波長可変干渉フィルターの製造方法として、ファブリーペロー共振器を構成する第1反射膜、第2反射膜を、第1基板、第2基板にそれぞれ形成し、第1基板と第2基板とを接合する方法が考えられる。このとき、複数の第1基板の集合体である第1ウエハーと、複数の第2基板の集合体である第2ウエハーを作成し、第1ウエハーと第2ウエハーを接合して複数のデバイスの集合体を形成し、最後に砥石による切断法であるダイシングや、折り曲げて破断させるブレイキングと呼ばれる方法によって、個々のデバイスに個片化することが可能である。かかる製造方法は液晶表示体の製造方法と類似しており、液晶表示体の製造方法において生じる課題が、波長可変干渉フィルターの製造においても起こりうる。
特許文献1では、ガラス基板の割断による配線群の損傷を防止する手段として、カラーフィルター割断面下のアレイ基板上の配線群の下に凹部を形成することにより、割断部と配線群とのギャップを拡げ、更に配線群の上に平坦化膜を形成することにより、配線群に加わる圧力を軽減し、配線群の損傷及ぶ断線を防止することが開示されている。
特開2003−222904号公報
しかし、特許文献1に示す構成では、カラーフィルター割断部の干渉分を超えたギャップを形成するものであり、設定値(想定値)を超えたカラーフィルター割断部の干渉が生じた場合には、アレイ基板の配線群の損傷が免れない構造であった。
そこで、割断部による配線群の損傷および断線が防止できる波長可変干渉フィルター、およびその波長可変干渉フィルターの製造方法、そしてその波長可変干渉フィルターを用いた光学装置、および光学部品を提供する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明の一態様の波長可変干渉フィルターは、第1基板と、前記第1基板に対向するように配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1光学膜及び第1駆動電極と、前記第1光学膜と前記第2基板との間に配置された第2光学膜と、前記第1駆動電極と前記第2基板との間に配置された第2駆動電極と、前記第2駆動電極と電気的に接続された接続電極と、を含み、前記第2基板の第1面の上に前記接続電極は配置され、前記第1面より突出する複数の突出部が、前記接続電極が延びる方向に交差する方向に配列され、前記複数の突出部のいずれかと、前記第1光学膜と、の間に、前記支持部が配置されることを特徴とする。
上記の本発明に係る波長可変干渉フィルターは、第1基板と、前記第1基板に対向するように配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1光学膜及び第1駆動電極と、前記第1光学膜と前記第2基板との間に配置された第2光学膜と、前記第1駆動電極と前記第2基板との間に配置された第2駆動電極と、前記第2駆動電極と電気的に接続された接続電極と、を含み、前記第2基板の第1面の上に前記接続電極は配置され、前記第1面より突出する複数の突出部が、前記支持部の前記第1光学膜の側とは反対側に、前記接続電極が延びる方向に交差する方向に配列されていることを特徴とする。
〔適用例1〕本適用例の波長可変干渉フィルターは、第1基板と、前記第1基板に対向して配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板に設けられた第1光学膜と、前記第1基板に設けられ、前記第1基板および前記第2基板の厚さ方向から見た平面視で前記第1光学膜の外側に設けられた第1駆動電極と、前記第2基板に設けられ、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、前記第2基板に設けられ、前期平面視で前記第2光学膜と前記支持部との間に前記第1駆動電極と対向して配置される第2駆動電極と、を備え、前記第2基板は、前記支持部の外側に延設される外部接続電極を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されていることを特徴とする。
波長可変干渉フィルターは、ウエハープロセスによって製造され、第1基板および第2基板の集合体が形成されたウエハーを接合して波長可変干渉フィルターの集合体が作られる。この波長可変干渉フィルターの集合体をブレイキングする際、第1基板の端部が第2基板に形成されている接続電極に接触し、接続電極を断線させる虞があった。
そこで、本適用例の波長可変干渉フィルターは、第2基板の支持部の外側において、接続電極が配設される電極形成面に複数の突出部を形成し、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第1基板の端部が第2基板の接続電極に接近しても、第2基板に形成された突出部に接触し、接続電極の断線などの損傷を防止することができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記突出部の突出方向の頂部は、前記第2光学膜が形成される前記第2基板の光学膜形成面と同一平面内にあることを特徴とする。
上述の適用例によれば、第2基板の光学膜形成面を成形する工程と同じ工程中に突出部の頂部の面を成形することができる。従って、突出部を形成するための製造工程を設けなくてもよく、波長可変干渉フィルターの製造コストの増加を抑制することができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記第1基板は、前記第1基板の前記第2基板の前記支持部との接合領域と、前記接合領域の外側に延設される外部接続電極と、を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されていることを特徴とする。
上述の適用例によれば、第1基板における第2基板との接合領域の外側に配設される接続電極の電極形成面に、複数の突出部を形成し、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第2基板の端部が第1基板の接続電極に接近しても、第1基板に形成された突出部に接触し、接続電極の断線などの損傷を防止することができる。
〔適用例4〕本適用例の波長可変干渉フィルターの製造方法は、第1基板と、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板は、第1光学膜と、平面視で前記第1光学膜の外側に第1駆動電極と、を備え、前記第2基板は、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、前記第2光学膜と前記支持部との間に、前記第1駆動電極と対向して配置される第2駆動電極と、を備える波長可変干渉フィルターの製造方法であって、複数の前記第1基板の集合体である第1ウエハーを成形する第1ウエハー製造工程と、複数の前記第2基板の集合体である第2ウエハーを成形する第2ウエハー製造工程と、前記第1ウエハーと前記第2ウエハーと、を、前記第1光学膜と前記第2光学膜が対向して接合された接合ウエハーを形成する、接合工程と、前記接合ウエハーを個片に分割するブレーク工程と、を含み、前記第2ウエハー製造工程は、前記支持部、および前記第2光学膜が形成される光学膜形成面をエッチングにより形成する第1のエッチング工程と、前記第2駆動電極が配設される駆動電極配設面と、前記支持部の外の前記電極配設面に、前記複数の突出部をエッチングにより形成する第2のエッチング工程と、を有することを特徴とする。
本適用例の波長可変干渉フィルターの製造方法によれば、第2基板の支持部の外側において、接続電極が配設される電極形成面に形成される複数の突出部は、第2光学膜が成膜される光学面を形成する光学面形成工程と、電極配設面を形成する電極面形成工程と、の工程を実行することで、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第1基板の端部が第2基板の接続電極に接近しても、第1基板の端部が第2基板の接続電極の断線などの損傷を防止することができる、突出部を第2基板に形成することができる。従がって、突出部を形成するための別の製造工程を設ける必要が無く、更に、簡便な個片化の方法としてのスクライブ後のブレイキングを採用することができため、製造コストを抑制することができる。
〔適用例5〕本適用例の光学装置は、第1基板と、前記第1基板に対向して配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板に設けられた第1光学膜と、前記第1基板に設けられ、前記第1基板および前記第2基板の厚さ方向から見た平面視で前記第1光学膜の外側に第1駆動電極と、を備え、前記第2基板に設けられ、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、前記第2基板に設けられ、前記平面視で前記第2光学膜と前記支持部との間に、前記第1駆動電極と対向して配置される第2駆動電極と、を備え、前記第2基板は、前記支持部の外側に延設される外部接続電極を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されている波長可変干渉フィルターを備えていることを特徴とする。
本適用例の光学装置によれば、第2基板の支持部の外側において、接続電極が配設される電極形成面に複数の突出部を形成し、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第1基板の端部が第2基板の接続電極に接近しても、第2基板に形成された突出部に接触し、接続電極の断線などの損傷を防止することができる安定した品質の波長可変干渉フィルターを備え、安定した性能の光学装置を得ることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記突出部の突出方向の頂部は、前記第2光学膜が形成される前記第2基板の光学膜形成面と同一平面内にあることを特徴とする。
上述の適用例によれば、第2基板の光学膜形成面を成形する工程と同じ工程中に突出部の頂部の面を成形することができ、突出部を形成するための製造工程を設けなくてもよい低コストの波長可変干渉フィルターを備える光学装置を得ることができる。
〔適用例7〕本適用例の光学部品は、第1基板と、前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、を備え、前記第1基板及び前記第2基板を厚さ方向から見た平面視において、前記第2基板の一部は前記第1基板から張り出して配置されており、前記第1基板は、第1光学膜と、前記平面視において前記第1光学膜の外に設けられた第1駆動電極と、を有し、前記第2基板は、前記第1光学膜と対向して配置された第2光学膜と、前記第1駆動電極と対向して配置された第2駆動電極と、前記平面視において前記第2駆動電極の外に設けられ前記第1基板を支持する支持部と、前記第1基板と前記第2基板とが対向する領域から前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域に向けて延設される外部接続電極と、前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域であって前記外部接続電極が形成される電極形成面と、を有し、前記電極形成面は複数の突出部を有し、前記複数の突出部は前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されていることを特徴とする。
本適用例の光学部品よれば、第2基板の支持部の外側において、接続電極が配設される電極形成面に複数の突出部を形成し、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第1基板の端部が第2基板の接続電極に接近しても、第2基板に形成された突出部に接触
し、接続電極の断線などの損傷を防止することができる。
〔適用例8〕本適用例の光学部品は、第1基板と、前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、を備え、前記第1基板及び前記第2基板を厚さ方向から見た平面視において、前記第2基板の一部は前記第1基板から張り出して配置されており、前記第2基板は、前記第1基板と前記第2基板とが対向する領域から前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域に向けて延設される外部接続電極と、前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域であって前記外部接続電極が形成される電極形成面と、を有し、前記電極形成面は複数の突出部を有し、前記複数の突出部は前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されていることを特徴とする。
本適用例の光学部品によれば、第2基板の支持部の外側において、接続電極が配設される電極形成面に複数の突出部を形成し、波長可変干渉フィルターの集合体から波長可変干渉フィルターの個片を得るブレイキングにおいて、第1基板の端部が第2基板の接続電極に接近しても、第2基板に形成された突出部に接触し、接続電極の断線などの損傷を防止することができる。
第1実施形態に係る波長可変干渉フィルターの、(a)は概略断面図。(b)は(a)に示すA方向矢視平面図、(c)は(a)に示す第2基板のA方向矢視平面図。 (a)は図1(c)に示すB−B´部の断面図、(b)は図1(c)に示すC−C´部の断面図、(c)は図1(c)に示すD−D´部の断面図。 第2実施形態に係る波長可変干渉フィルターの、(a)は概略断面図、(b)は(a)に示す第1基板のE方向矢視平面図、(c)は(b)に示すF−F´部の断面図。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの製造方法を示すフローチャート。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの第1基板の製造方法を示す断面図。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの第2基板の製造方法を示す断面図。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの第2基板の製造方法を示す断面図。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの製造方法を示す断面図。 第3実施形態に係る波長可変干渉フィルターの、(a),(b)はブレイキングの挙動を説明する概略図、(c)は(b)に示すG−G´部の断面図。 第4実施形態に係る波長可変干渉フィルターの製造方法を示すフローチャート。 第4実施形態に係る波長可変干渉フィルターの第1基板の製造方法を示す断面図。 第4実施形態に係る波長可変干渉フィルターの製造方法を示す断面図。 第4実施形態に係る波長可変干渉フィルターのブレイキングの挙動を説明する概略図。 第5実施形態に係る測色器の概略構成を示すブロック図。 第5実施形態に係る測色器による色測定方法を示すフローチャート。 第6実施形態に係る波長多重通信システムの送信機の概略構成を示すブロック図。 その他の実施形態に係るガス検出装置を示す概略図である。 その他の実施形態に係るガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 その他の実施形態に係る食物分析装置の概略構成を示すブロック図。 その他の実施形態に係る分光カメラの概略構成を示す模式図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態) 図1に、第1実施形態に係る波長可変干渉フィルターの一例としての光学膜間のギャップを可変位制御可能な可変ギャップエタロンフィルターの概略を示す。図1(a)に示すように、本実施形態に係る波長可変干渉フィルターとしての可変ギャップエタロンフィルター100(以下、エタロンフィルター100という)は、光透過性の材料、例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラス、あるいは水晶等により形成される第1基板10と、第1基板10と接合される接合面20aを端面に備える支持部20bを有する第2基板20により構成されている。
図1(b)は、(a)に示す矢印A方向からの第1基板10の矢視平面図である。図1(a),(b)に示すように、第1基板10は、第1基板10の一方の光学面としての基板面10a(以下、第1ミラー形成面10aという)に、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備えた第1光学膜30が形成されている。第1光学膜30の平面中心を略中心として、第1基板10の他方の面10bには、薄肉のダイヤフラム部10cを形成す周状溝10dが形成されている。
図1(c)は、(a)に示す矢印A方向からの第2基板20の矢視平面図、すなわち図1(a)に示す第1基板10を除外した状態における第2基板20のA方向矢視平面図である。図1(a),(c)に示すように、第2基板20は、第1基板10の第1ミラー形成面10aを支持し接合される接合面20aを端部に有する支持部20bを備えている。支持部20bの内側には、第1基板10に形成された第1光学膜30に対向し、所定のギャップGを構成するように形成された光学面としての第2ミラー形成面20cが第2ミラー形成部20dの端部に形成されている。第2ミラー形成面20cには、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備えた第2光学膜40が形成されている。
第1光学膜30および第2光学膜40としては、例えばAgなどの金属膜、Ag合金などの導電性の合金膜を用いることができる。Agなどの金属膜を用いる場合にはAgの劣化を抑制するために図示しない保護膜を含むことが好ましい。また、第1光学膜30および第2光学膜40として、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成される誘電体多層膜を用いてもよく、高屈折率層としては例えばTiO2、低屈折率層としては例えばSiO2として、光学膜30,40を形成することができる。
第1基板10の第1ミラー形成面10aには、第1光学膜30の外側に第1駆動電極50が形成されている。本例では、第1駆動電極50は、第1光学膜30に近い第1駆動内電極51と第1駆動外電極52との2重電極で構成されている。なお、第1駆動電極50は、本例に示す第1駆動内電極51、第1駆動外電極52の2重電極に限定されず、3重以上の多重電極であってもよい。
第2基板20の第2ミラー形成部20dの外側には、第2ミラー形成面20cより低く形成された電極形成面20eが形成されている。電極形成面20eには、第1駆動電極50に対向して配置、形成された第2駆動内電極61と第2駆動外電極62とで構成される第2駆動電極60を有している。
駆動電極50,60は、図示しない外部制御部への電気的に接続するために、図1(b),(c)に示すように基板10,20の一方の外縁端近傍に形成された接続電極と、接続電極と駆動電極とを繋ぐ接続配線が形成されている。第1駆動電極50では、第1駆動内電極51は、接続配線51aを介して接続電極51bと電気的に繋がり、第1駆動外電極52は、接続配線52aを介して接続電極52bと電気的に繋がっている。
第2基板20では、図1(c)に示すB−B´部の断面図である図2(a)に示すように、接続配線61a,62a,80aおよび接続電極61b,62bの配設領域を形成するために支持部20bの一部に切り欠き部20fを設けて電極形成面20eを形成する。第2駆動電極60において、第2駆動内電極61は、切り欠き部20fの電極形成面20eを経由して配設された接続配線61aを介して接続電極61bと電気的に繋がり、第2駆動外電極62は、切り欠き部20fの電極形成面20eを経由して配設された接続配線62aを介して接続電極62bと電気的に繋がっている。なお、図示されているように、第1駆動電極50の接続電極51b,52bの配置と、第2駆動電極60の接続電極61b,62bの配置と、は互いにA方向矢視において反対方向に基板外縁端側に配置されている。
また、第1光学膜30および第2光学膜40は、図示しない接地(グランド)手段に接続される接地接続電極70,80が形成されている。第1接地接続電極70は、第1光学膜30と電気的に接続された接地配線70aを介して接地電極70bと電気的に接続され、接地電極70bが図示しない接地手段と接続されることにより、第1光学膜30を電気的に接地する。同様に、第2接地接続電極80は、第2光学膜40と電気的に接続され、切り欠き部20fの電極形成面20eを経由して配設された接地配線80aを介して接地電極80bと電気的に接続され、接地電極80bが図示しない接地手段と接続されることにより、第2光学膜40を電気的に接地する。このように光学膜30,40を接地し、光学膜30,40の溜まる電荷を接地へ落とすことにより、光学膜30,40の駆動精度を劣化させる原因となる電荷を除去することができる。
図2(b)は図1(c)におけるC−C´部の断面図を示す。図2(b)に示すように、第2基板20において、電極形成面20eの接続電極61b,62bと接地電極80bが形成される領域には、図2(b)に示すように電極形成面20eから突出した突出部20g,20h,20j,20kが、A矢視方向で接続電極61b,62bおよび接地電極80bを挟むように、接続電極61b,62bおよび接地電極80bの延設方向に交差する、すなわちC−C´断面線方向に配列されて形成されている。突出部20g,20h,20j,20kの電極形成面20eからの突出量tは、少なくとも接続電極61b,62bおよび接地電極80bの膜厚hに対して、 t>hである。
また、図1(c)示すD−D´部の断面図である図2(c)に示すように、突出部20gの上端面20mは、第2ミラー形成面20cと略同じ面内、すなわち面高さの差δが、 δ≒0であることが好ましい。同様に、突出部20hの上端面20n、突出部20jの上端面20p、突出部20kの上端面20qも第2ミラー形成面20cと略同じ面内にあることが好ましい。詳細は後述するが、突出部20g,20h,20j,20kの上端面20m,20n,20p,20qと、第2ミラー形成面20cと略同じ面内にすることにより、基板製造における面形成工程を増やさずに、突出部20g,20h,20j,20kを形成することができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
エタロンフィルター100では、第1駆動電極50と第2駆動電極60に電圧を印加し、第1駆動電極50と第2駆動電極60との間での静電引力を発生させる。発生した静電引力により、薄肉のダイヤフラム部10cを有する第1基板10の第1光学膜30部が第2光学膜40側に移動する。このように第1基板10が駆動基板、第2基板20が固定基板となって、第1光学膜30と第2光学膜40との距離、すなわちギャップを変化させることにより、エタロンフィルター100の第1光学膜30と第2光学膜40とにより所望の波長の光を通過させることができる。
(第2実施形態) 図3は第2実施形態に係るエタロンフィルター200を示す、(a)は概略断面図、(b)は第1基板11の(a)に示すE方向矢視平面図、(c)は(b)に示すF−F´部の断面図である。第2実施形態に係るエタロンフィルター200は、第1実施形態に係るエタロンフィルター100の第2基板20に設けられた突出部20g,20h,20j,20kが、第1基板11に配置される点で異なる。従って、第2実施形態に係るエタロンフィルター200において、第1実施形態に係るエタロンフィルター100と同じ構成には、同じ符号を付し、説明は省略する。
図3(a)に示すように、エタロンフィルター200は、第
1基板11と、第1基板11と接合される接合面21aを端面に備える支持部21bを有する第2基板21により構成されている。第1基板11の第1ミラー形成面11aには、図3(b)に示すように、第1光学膜30と、第1光学膜30の外側に、第1駆動内電極51と第1駆動外電極52とで構成される第1駆動電極50を備え、第1駆動内電極51と電気的に接続される接続配線51aと接続電極51bが形成され、第1駆動外電極52と電気的に接続される接続配線52aと接続電極52bが形成されている。また、第1光学膜30と電気的に接続される接地配線70aと接地電極70bが形成されている。
第1ミラー形成面11aには、第2基板21の支持部21bにより支持される領域の外側に、接続電極51b,52bおよび接地電極70bの延設方向に交差する方向、すなわち切断線F−F´方向に配列された突出部11e,11f,11g,11hが形成されている。突出部11e,11f,11g,11hは、F−F´部の断面図である図3(c)に示すように、第1ミラー形成面11aからの突出量Tは、少なくとも、接続電極51b,52bおよび接地電極70bの膜厚Hに対して、 T>Hである。
上述した、エタロンフィルター100あるいはエタロンフィルター200において、第2基板20の突出部20g,20h,20j,20k、あるいは第1基板10の突出部11e,11f,11g,11hは、接続電極の両端の外側の突出部、すなわち突出部20g,20kあるいは突出部11e,11h、だけを配置してもよい。また、接続電極間の突出部、すなわち突出部20h,29jあるいは突出部11f,11g、だけを配置してもよい。
(第3実施形態) 図4は、第3実施形態に係るエタロンフィルター100の製造方法を示すフローチャートである。まずは第1基板10について説明する。
<第1ウエハー製造工程> 第1ウエハー製造工程では、基板材料のウエハーに複数の第1基板10の集合体を形成する工程であり、次の工程を経て得られる。 〔第1基板用ウエハー準備工程〕 最初に第1基板用ウエハー準備工程(S11)において、図5(a)の断面図に示す、所定の厚みと両面1000a,1000bが平坦に鏡面研磨された基板材料の第1ウエハー1000が準備され、所定の洗浄などを含む前処理が行われる。
〔ダイヤフラム部形成工程〕 準備された第1ウエハー1000は、ダイヤフラム部形成工程(S12)に移行される。ダイヤフラム部形成工程(S12)では、まず図5(b)に示すように、周状溝10d(図1参照)を形成する面1000aに周状溝10dの幅が除去されたエッチングレジスト1100が成膜される。そして、所定のエッチングによって、図5(c)に示すように周状溝10dが形成される。周状溝10dが形成されてエッチングが終了すると、エッチングレジスト1100は第1ウエハー1000から除去され、第1基板ウエハー1000Aが得られる。
〔電極形成工程〕 次に、電極形成工程(S13)に移行する。電極形成工程(S13)は、図5(d)に示すように、第1ミラー形成面10aとなる面1000bに第1駆動電極50、および第1接地接続電極70を形成し、第1基板ウエハー1000Bを得る。第1駆動電極50となる、第1駆動内電極51、第1駆動外電極52、接続配線51a,52a、接続電極51b,52b、および第1接地接続電極70は、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)膜をスパッタリング法により成膜し、電極形成領域をレジスト材でパターニングし、エッチングにより電極形成領域以外のITO膜を除去することで形成することができる。
〔第1光学膜成膜工程〕 次に、第1光学膜成膜工程(S14)に移行する。第1光学膜成膜工程(S14)では、図5(e)に示すように、第1駆動内電極51の内側の第1ミラー形成面10aに第1光学膜30が形成される。第1光学膜30は、例えばAgなどの金属膜、Ag合金などの導電性の合金膜、もしくは高屈折率層として例えばTiO2、低屈折率層として例えばSiO2を交互に積層して形成される誘電体多層膜を成膜する。そして、第1光学膜30の形成領域をレジスト材のパターニングによってマスキングし、エッチングによって第1光学膜30以外の被膜を除去し、第1光学膜30が形成される。
〔第1接合膜形成工程〕 次に、第2基板20と接合させるための第1接合膜形成工程(S15)に移行する。図5(f)に示すように、第1基板ウエハー1000Cの第1ミラー形成面10aとなる基板面1000bに、第2基板20の支持部20bと接合される領域に第1接合膜10eが形成される。第1接合膜10eとしては、例えばシロキサン結合を有するSi骨格と、このSi骨格に結合される脱離基とを含むプラズマ重合膜をプラズマCVD法により所定の膜厚で成膜し、レジスト材のパターニングによって接合領域をマスキング後、エッチングにより接合領域以外の接合膜を除去することにより形成することができる。第1接合膜形成工程(S15)によって、第1基板10の集合体としての第1基板ウエハー1000Dが得られ、次のウエハー接合工程に移行する。
<第2ウエハー製造工程> 次に第2基板20のウエハー接合工程までの第2基板ウエハーの製造方法を説明する。第2基板20の集合体を形成する工程としての第2ウエハー製造工程は次の工程を経て得られる。
〔第2基板用ウエハー準備工程〕 最初に第2基板用ウエハー準備工程(S21)において、図6(a)の断面図に示す、所定の厚みと両面2000a,2000bが平坦に鏡面研磨された基板材料の第2ウエハー2000が準備され、所定の洗浄などの浄化処理が行われる。
〔第2ミラー面形成工程〕 準備された第2ウエハー2000は、第2ミラー面形成工程(S22)に移行される。まず図6(b)に示すように、第2ウエハー2000の一方の面2000aに、第2基板20の支持部20b(図1参照)となる領域をエッチングレジスト2100のパターニングによってマスキングされる。なお、説明の便宜上、第2基板20の形状を2点鎖線により表示する。
エッチングレジスト2100によってパターニングされた第2ウエハー2000をエッチングによって、図6(c)に示すように第2ミラー形成部20dの第2ミラー形成面20cまで基材を除去し、第2基板ウエハー2000Aを得る。この第2ミラー面形成工程(S22)によって、第2ミラー形成面20cが形成されるが、合わせて突出部20g,20h,20h,20kの上端面20m,20n,20p,20qが形成されることが好ましい。
〔電極形成面形成工程〕 第2ミラー面形成工程(S22)によって得られた第2基板ウエハー2000Aに、電極形成面を形成する電極形成面形成工程(S23)に移行する。電極形成面形成工程(S23)は、図6(d)に示すように、第2ミラー面形成工程(S22)によって得られた第2基板ウエハー2000Aに支持部20b、第2ミラー形成部20d領域、および突出部20g,20h,20j,20k領域をエッチングレジスト2200のパターニングによってマスキングされる。次にマスキングされた第2基板ウエハー2000Aをエッチングにより、図6(e)に示す、電極形成面20eが形成された第2基板ウエハー2000Bが形成される。
〔電極形成工程〕 電極形成面形成工程(S23)によって得られた第2基板ウエハー2000Bから、エッチングレジスト2200を除去し、電極形成工程(S24)に移行する。電極形成工程(S24)は、図7(f)に示すように、電極形成面20eに第2駆動電極60、および第2接地接続電極80を形成し、第2基板ウエハー2000Cを得る。第2駆動電極60となる、第2駆動内電極61、第2駆動外電極62、接続配線61a,62a、接続電極61b,62b、および第2接地接続電極80は、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)膜をスパッタリング法により成膜し、電極形成領域をレジスト材でパターニングし、エッチングにより電極形成領域以外のITO膜を除去することで形成することができる。
〔第2光学膜成膜工程〕 次に、第2光学膜成膜工程(S25)に移行する。第2光学膜成膜工程(S25)では、図7(g)に示すように、第2ミラー形成面20cに第2光学膜40が形成される。第2光学膜40は、例えばAgなどの金属膜、Ag合金などの導電性の合金膜、もしくは高屈折率層として例えばTiO2、低屈折率層として例えばSiO2を交互に積層して形成される誘電体多層膜を成膜する。そして、第2光学膜40の形成領域をレジスト材のパターニングによってマスキングし、エッチングによって第2光学膜40以外の被膜を除去し、第2光学膜40が形成される。
〔第2接合膜形成工程〕 次に、第1基板10と接合させるための第2接合膜形成工程(S26)に移行する。図7(h)に示すように、第2基板ウエハー2000Dの支持部20bの接合面20aに、第2接合膜20rが形成される。第2接合膜20rとしては第1接合膜10eと同様に、例えばシロキサン結合を有するSi骨格と、このSi骨格に結合される脱離基とを含むプラズマ重合膜をプラズマCVD法により所定の膜厚で成膜し、レジスト材のパターニングによって接合面20a部をマスキング後、エッチングにより接合面20a部以外の接合膜を除去することにより形成することができる。
第2接合膜形成工程(S26)によって、第2基板20の集合体としての第2基板ウエハー2000Eが得られ、第1接合膜形成工程(S15)を経て得られた第1基板ウエハー1000Dと共に次のウエハー接合工程に移行する。
〔ウエハー接合工程〕 ウエハー接合工程(S100)では、第1基板ウエハー1000Dと第2基板ウエハー2000Eと、を接合してエタロンフィルター100の集合体であるフィルター体3000が形成される。ウエハー接合工程(S100)は、図8(a)に示すように、第1基板ウエハー1000Dの第1接合膜10eと、第2基板ウエハー2000Eの第2接合膜20rと、をO2プラズマ処理、もしくはUV(紫外線)照射処理によって活性化させて、第1接合膜10eと第2接合膜20rとを対向させ、第1基板ウエハー1000Dと第2基板ウエハー2000Eとを押圧することにより、第1基板ウエハー1000Dと第2基板ウエハー2000Eとが接合され、フィルター体3000を得ることができる。
〔ウエハーブレイク工程〕 ウエハー接合工程(S100)によって得られたフィルター体3000から、エタロンフィルター100の個片を得るウエハーブレイク工程(S200)に移行する。ウエハーブレイク工程(S200)では、個片に切り分ける位置に接続電極等の電極配線が形成されているため、例えば砥石を用いて切断するダイシングや、レーザーによる切断では、切断部と平面視で重なる電極配線部を同時に切断してしまう虞があることから、スクライブした後にブレイキングにより個片化することが好ましい。
図8(b)に示すように、まず、フィルター体3000の第1基板ウエハー1000Dの外面1000a側の切断部に沿ったスクライブ3000aと、第2基板ウエハー2000Eの外面2000b側の切断部に沿ったスクライブ3000bと、を形成する。
次に、図8(c)に示すように、第2基板ウエハー2000Eを、第1基板ウエハー1000Dのスクライブ3000aに対応する位置P1で、図示しない支持手段によって支持し、第1基板ウエハー1000D側に荷重J1を付加し、スクライブ3000aを進行さて第1基板ウエハー1000Dに破断部3100が形成される。次に、図8(d)に示すように、第1基板ウエハー1000Dを、第2基板ウエハー2000Eのスクライブ
3000bに対応する位置P2で、図示しない支持手段によって支持し、第2基板ウエハー2000E側に荷重J2を付加し、スクライブ3000bを進行させて第2基板ウエハー2000Eに破断部3200が形成され、フィルター体3000からエタロンフィルター100の個片を得ることができる。
図8(d)に示す、スクライブ3000bに沿って破断させる際の基板の挙動を図9に示す。まず図9(a)に示すように、スクライブ3000bが進行し破断部3200が形成され、隣り合う基板が離間する。更に、荷重J2が付加されると図9(b)に示すように、更にフィルター体3000は折り曲げられ、第1基板10の接続電極51b,52bおよび接地電極70bが形成されている第1ミラー形成面10aの端部10fが、第2基板20の電極形成面20eに形成された接続電極61b,62bおよび接地電極80bに衝突するように接近する。しかし、第2基板20に形成された、接続電極61b,62bおよび接地電極80bの膜厚より高い突出量を有する突出部20g,20h,20j,20kによって、図9(b)に示すK−K´部の断面を示す図9(c)にも示すように、第1基板10の端部10fが第2基板20の接続電極61b,62bおよび接地電極80bに到達することを防止する。このように、フィルター体3000のブレイキングの際に、第1基板10の端部の接触による第2基板20の接続電極61b,62bおよび接地電極80bの破損あるいは断線を防止し、エタロンフィルター100の不良品発生を抑制することができる。
(第4実施形態) 第4実施形態として、第2実施形態に係るエタロンフィルター200の製造方法を説明する。図10は第4実施形態に係るエタロンフィルター200の製造方法を示すフローチャートである。第4実施形態に係るエタロンフィルター200の製造方法は、第3実施形態に係るエタロンフィルター100の製造方法に対して、第1ミラー形成面11aを形成する第1ミラー面形成工程を含む点で異なる。したがって、第3実施形態に係るエタロンフィルター100の製造方法と同じ工程には同じ符号を付し、説明は省略する。
〔第1ミラー面形成工程〕 図10に示すようにエタロンフィルター200では、第1ミラー面形成工程(S1A)を含んでいる。第1ミラー面形成工程(S1A)は、図11(a)に示すように、ダイヤフラム部形成工程(S12)を経て形成された第1基板ウエハー4000Aに、第1ミラー形成面11aが形成される基板面4000a側に、突出部11e,11f,11g,11h(図3参照)の形成領域にエッチングレジスト4100をパターニングし、基板面4000aの反対の基板面4000b側をエッチングレジスト4200により被膜する。次に、エッチングレジスト4100,4200によって被覆された第1基板ウエハー4000Aをエッチングすることにより、第1ミラー形成面11aとなる第1基板ウエハーミラー形成面4000cと突起部11e,11f,11g,11hと、が形成された第1基板ウエハー4000Bを得る。
そして、第1基板ウエハー4000Bは、電極形成工程(S13)、第1光学膜製膜工程(S14)、第1接合膜形成工程(S15)を経て、第1基板ウエハー4000Cが形成され、ウエハー接合工程(S100)に移行される。ウエハーブレイク工程に移行される。
〔ウエハーブレイク工程〕 第4実施形態におけるウエハーブレイク工程(S20A)は、図12(a)に示すように、第1基板ウエハー4000Cと第2基板21の集合体としての第2基板ウエハー5000が接合されたフィルター体6000に対して、第1基板ウエハー4000Cの外面4000b側の切断部に沿ったスクライブ6000aと、第2基板ウエハー5000の外面5000a側の切断部に沿ったスクライブ6000bと、を形成する。そして、図12(b)に示すように、第1基板ウエハー4000Cを、第2基板ウエハー5000のスクライブ6000bに対応する位置P3で、図示しない支持手段によって支持し、第2基板ウエハー5000側に荷重J3を付加し、スクライブ6000bを進行さて第2基板ウエハー5000に破断部6100が形成される。次に、図12(c)に示すように、第2基板ウエハー5000を、第1基板ウエハー4000Cのスクライブ6000aに対応する位置P4で、図示しない支持手段によって支持し、第1基板ウエハー4000C側に荷重J4を付加し、スクライブ6000aを進行させて第1基板ウエハー4000Cに破断部6200が形成され、フィルター体6000からエタロンフィルター200の個片を得ることができる。
このように、第4実施形態に係るエタロンフィルター200では、第2基板ウエハー5000に形成されたスクライブ6000bを先に進行させて破断し、次に第1基板ウエハー4000Cに形成されたスクライブ6000aを進行させて破断させることで個片化する方法である。このように個片化することにより、図13に示すように荷重J4が付加されて、フィルター体6000は支持位置P4を支持点として折り曲げられ、第2基板21の接続電極61b,62bおよび接地電極80bが形成されている第2ミラー形成面21cの端部21dが、第1基板11の電極形成面となる第1ミラー形成面11aに形成された接続電極51b,52bおよび接地電極70bに衝突するように接近する。しかし、第1基板11に形成された、接続電極51b,52bおよび接地電極70bの膜厚より高い突出量を有する突出部11e,11f,11g,11hによって、第2基板21の端部21dが第1基板11の接続電極51b,52bおよび接地電極70bに到達することを防止する。このように、フィルター体6000のブレイキングの際に、第2基板21の端部の接触による第1基板11の接続電極51b,52bおよび接地電極70bの破損あるいは断線を防止し、エタロンフィルター200の不良品発生を抑制することができる。
(第5実施形態) 第5実施形態として、上述の第1実施形態に係るエタロンフィルター100、もしくは第2実施形態に係るエタロンフィルター200を備える光学装置の一例として、色を測定するための測色装置を説明する。図14は、第5実施形態に係る測色装置の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態の説明にはエタロンフィルター100を備える測色装置を説明する。
図14に示すように、測色装置7000は、光源装置7100と、分光測定装置7200と、測色制御装置7300と、を備えている。この測色装置7000は、光源装置7100から検査対象Mに向かって、例えば白色光である射出光Lsを射出し、検査対象Mで反射された光である検査対象光Lrを分光測定装置7200に入射させる。分光測定装置7200では、検査対象光Lrを分光し、分光した各波長の光の光量を測定する分光特性測定を実施させる。分光測定装置7200には第1実施形態に係るエタロンフィルター100を備え、検査対象光Lrはエタロンフィルター100に入射され、透過する所定の波長域の光の光量が測定されることにより、種々の波長域の光の光量から検査対象Mが含む色、すなわち各波長域の光が含まれる量によって測色処理が実行される。
光源装置7100は、光源7110、複数のレンズ群7120(図示は簡略的にレンズ1個として描画)を備え、検査対象Mに対して検査光Lsとして白色光を射出する。レンズ群7120は、図示しないコリメーターレンズを含み、光源7110から射出された白色光をコリメーターレンズにより平行光の検査光Lsにして、レンズ群7120に含む図示しない投射レンズから検査対象Mに向かって射出する。
分光測定装置7200は、エタロンフィルター100と、受光素子を含む受光部7210と、駆動回路7220と、制御回路部7230と、を備えている。また、分光測定装置7200は、エタロンフィルター100に対向する位置に、検査対象Mで反射された反射光である検査対象光Lrを、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えている。
受光部7210は、光電交換素子(受光素子)により構成されており、受光量に応じた電気信号を生成する。受光部7210は、制御回路部7230に接続されており、生成された電気信号は受光信号として制御回路部7230に入力される。なお、エタロンフィルター100と受光部7210とをユニット化し、波長可変干渉フィルターモジュールを構成することができる。
駆動回路7220は、エタロンフィルター100の接続電極51b,52b,61b,62bと(図1参照)、制御回路部7230と、に接続されている。駆動回路7220は、制御回路部7230から入力される駆動制御信号に基づいて、第1駆動電極50および第2駆動電極60との間に駆動電圧を印加し、第1基板10の第1光学膜30を所定の変位位置まで移動させるようにダイヤフラム部10cを変形させる。駆動電圧としては、第1駆動電極50と、第2駆動電極60と、の間に所望の電位差が生じるように印加されればよく、例えば第2駆動電極60に所定の電圧を印加し、第1駆動電極50をアース(接地)電位としてもよい。なお、駆動電圧としては直流電圧を用いるのが好ましい。
制御回路部7230は、分光測定装置7200の全体動作を制御し、CPU7231、記憶部7240などにより構成されている。CPU7231は、記憶部7240に記憶された各種プログラム、各種データに基づいて、分光測定処理を実行する。記憶部7240は、記憶媒体として、例えばRAM(Random Access Memory)やハードディスクなどを備え、プログラムあるいはデータを適宜読み出し可能に記憶する。記憶部7240には、電圧調整部7241、ギャップ測定部7242、光量認識部7243、および測定部7244が備えられている。また記憶部7240には、図1に示すギャップGの間隔を調整するための第1駆動電極50、第2駆動電極60に印加する電圧値、その電圧での印加時間を関連付ける電圧テーブルデータ7245が記憶されている。
測色制御装置7300は、光源装置7100および分光測定装置7200に接続されており、光源装置7100の制御、分光測定装置7200により取得される分光特性に基づく測色処理を実行する。測色制御装置7300としては、例えば汎用パーソナルコンピューター、携帯情報端末、測色専用コンピューター、その他の情報処理機器などを用いることができる。そして、測色制御装置7300は、分光特性取得部7310、測色処理部7320、光源制御部7330などを備えて構成される。
分光特性取得部7310は、分光測定装置7200に接続され、分光測定装置7200から入力される分光特性を取得する。測色処理部7320は、分光特性取得部7310が取得した分光特性に基づいて、検査対象Mの色度を測定する測色処理を実行する。測色処理は、例えば、分光測定装置7200から取得した分光特性をグラフ化し、図示しない表示手段としてのディスプレーやプリンターにより表示出力する、などの処理を行うことである。光源制御部7330は、光源装置7100に接続され、図示しない入力手段によって入力される設定データに基づいて光源装置7100に制御信号を出力し、光源装置7100から所定の射出光Lsを射出させる。
図15は、上述のように構成される測色装置7000の分光測定の動作を示すフローチャートである。まず、制御回路部7230のCPU7231は、電圧調整部7241、光量認識部7243、および測定部7244を起動させる。また、CPU7231は、初期状態として、測定回変数nを初期化(n=0に設定)する(ステップS1100)。なお、測定回変数nは、0以上の整数の値をとる。
この後、測定部7244は、初期状態、すなわち、エタロンフィルター100の第1駆動電極50および第2駆動電極60に電圧が印加されて
いない状態で、エタロンフィルター100を透過した光の光量を測定する(ステップS1200)。なお、この初期状態におけるギャップG(図1参照)の大きさは、例えば分光測定装置の製造時において予め測定し、記憶部7240に記憶しておいてもよい。そして、ここで得られた初期状態の透過光の光量、およびギャップG(図1参照)の大きさを測色制御装置7300に出力する。
次に、電圧調整部7241は、記憶部7240に記憶されている電圧テーブルデータ7245を読み込む(ステップS1300)。また、電圧調整部7241は、測定回変数nに「1」を加算する(ステップS1400)。
この後、電圧調整部7241は、電圧テーブルデータ7245から、測定回変数nに対応する第1駆動電極50および第2駆動電極60の電圧データおよび電圧印加期間データを取得する(ステップS1500)。そして、電圧調整部7241は、駆動回路7220に駆動制御信号を出力し、電圧テーブルデータ7245のデータに従って第1駆動電極50および第2駆動電極60に電圧を印加し、エタロンフィルター100を駆動する処理を実施する(ステップS1600)。
また、測定部7244は、印加時間経過タイミングで、分光測定処理を実施する(ステップS1700)。すなわち、測定部7244は、光量認識部7243により透過光の光量を測定させる。また、測定部7244は、測定された透過光の光量と、透過光の波長とを関連付けた分光測定結果を測色制御装置7300に出力する制御をする。なお、光量の測定は、複数回または全ての回数の光量のデータを記憶部7240に記憶させておき、複数回毎の光量のデータまたは全ての光量のデータの取得後に、まとめて、それぞれの光量を測定してもよい。
この後、CPU7231は、測定回変数nが最大値Nに達したか否かを判断し(ステップS1800)、測定回変数nがNであると判断すると、一連の分光測定動作を終了する。一方、ステップS1800において、測定回変数nがN未満である場合、ステップS1400に戻り、測定回変数nに「1」を加算する処理を実施し、ステップS1500〜ステップS1800の処理を繰り返す。
(第6実施形態) 図16は、第1実施形態に係るエタロンフィルター100、あるいは第2実施形態に係るエタロンフィルター200を備える、第6実施形態に係る光機器の一例である波長多重通信システムの送信機の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の説明においては、エタロンフィルター100を備える送信機を説明する。波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信では、波長の異なる信号は干渉し合わないという特性を利用して、波長が異なる複数の光信号を一本の光ファイバー内で多重的に使用すれば、光ファイバー回線を増設せずにデータの伝送量を向上させることができるようになる。
図16に示すように、波長多重送信機8000は、光源8100からの光が入射されるエタロンフィルター100を有し、エタロンフィルター100からは複数の波長λ0,λ1,λ2の光が透過され、波長毎に送信機8210,8220,8230が設けられる。送信機8210,8220,8230からの複数チャンネル分の光パルス信号は、波長多重装置8300にて1つに合わせられて伝送路の一本の光ファイバー8400に送出される。
また、第1実施形態に係るエタロンフィルター100、あるいは第2実施形態にかかるエタロンフィルター200は、光符号分割多重(OCDM:Optical Code Division Multiplexing)送信機にも同様に適用できる。OCDMは、光パルス信号を構成する光パルスが異なる波長の光成分を含み、符号化された光パルス信号のパターンマッチングによってチャンネルを識別する。
(その他の実施形態) なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。本発明の光学装置として、第5実施形態で分光測定装置7000を例示したが、その他、様々な分野により本発明の波長可変干渉フィルターの駆動方法、光学モジュール、および電子機器を適用することができる。例えば、第1実施形態に係るエタロンフィルター100もしくは第2実施形態に係るエタロンフィルター200は、特定物質の存在を検出するための光ベースのシステムに用いることができる。このようなシステムとしては、例えばエタロンフィルター100,200を用いた分光計測方式を採用して、特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器、呼気検査用の光音響希ガス検出器、等のガス検出装置を例示できる。このようなガス検出装置の一例を第7実施形態として、以下に図面に基づいて説明する。
図17は、第1実施形態に係るエタロンフィルター100を備えたガス検出装置の一例を示す概略図である。図18は、図17のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。このガス検出装置9000は、図17に示すように、センサーチップ9110と、吸引口9120A、吸引流路9120B、排出流路9120C、および排出口9120Dを備えた流路9120と、本体部9130と、を備えて構成されている。
本体部9130は、流路9120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー9131、排出手段9133、筐体9134、光学部9135、フィルター9136、エタロンフィルター100、および受光素子9137(検出部)等を含む検出装置(光学モジュール)と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部9138(処理部)、電力を供給する電力供給部9139等から構成されている。また、光学部9135は、光を射出する光源9135Aと、光源9135Aから入射された光をセンサーチップ9110側に反射し、センサーチップ9110側から入射された光を受光素子9137側に透過するビームスプリッター9135Bと、レンズ9135C,9135D,9135Eと、により構成されている。また、図18に示すように、ガス検出装置9000の表面には、操作パネル9140、表示部9141、外部とのインターフェイスのための接続部9142、電力供給部9139が設けられている。電力供給部9139が二次電池の場合には、充電のための接続部9143を備えてもよい。
更に、ガス検出装置9000の制御部9138は、図18に示すように、CPU等により構成された信号処理部9144、光源9135Aを制御するための光源ドライバー回路9145、エタロンフィルター100を制御するための電圧制御部9146、受光素子9137からの信号を受信する受光回路9147、センサーチップ9110のコードを読み取り、センサーチップ9110の有無を検出するセンサーチップ検出器9148からの信号を受信するセンサーチップ検出回路9149、および排出手段9133を制御する排出ドライバー回路9150など、を備えている。
次に、上記のようなガス検出装置9000の動作について、以下に説明する。本体部9130の上部のセンサー部カバー9131の内部には、センサーチップ検出器9148が設けられており、このセンサーチップ検出器9148でセンサーチップ9110の有無が検出される。信号処理部9144は、センサーチップ検出器9148からの検出信号を検出すると、センサーチップ9110が装着された状態であると判断し、表示部9141へ検出動作を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル9140が操作され、操作パネル9140から検出処理を開始する旨の指示信号が信号処理部9144へ出力されると、まず、信号処理部9144は、光源ドライバー回路9145に光源作動の信号を出力して光源9135Aを作動させる。光源9135Aが駆動されると、光源9135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザー光が射出される。また、光源9135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されており、その情報が信号処理部9144へ出力される。そして、信号処理部9144は、光源9135Aから入力された温度や光量に基づいて、光源9135Aが安定動作していると判断すると、排出ドライバー回路9150を制御して排出手段9133を作動させる。これにより、検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口9120Aから、吸引流路9120B、センサーチップ9110内、排出流路9120C、排出口9120Dへと誘導される。なお、吸引口9120Aには、除塵フィルター9230が設けられ、比較的大きい粉塵や一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ9110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ9110では、レーザー光により金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、分子振動の情報を含んだラマン散乱光、およびレイリー散乱光が発生する。これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部9135を通ってフィルター9136に入射し、フィルター9136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光がエタロンフィルター100に入射する。そして、信号処理部9144は、電圧制御部9146に対して制御信号を出力する。これにより、電圧制御部9146は、エタロンフィルター100を駆動させ、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光をエタロンフィルター100で分光させる。この後、分光した光が受光素子9137で受光されると、受光量に応じた受光信号が受光回路9147を介して信号処理部9144に出力される。この場合、エタロンフィルター100から目的とするラマン散乱光を精度よく取り出すことができる。信号処理部9144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部9144は、表示部9141にその結果情報を表示させたり、接続部9142から外部へ出力したりする。
なお、上記図17および図18において、ラマン散乱光をエタロンフィルター100により分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置9000を例示したが、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガスにて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そして、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検出装置を本発明の電子機器とする。このような構成でも、エタロンフィルターを用いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図19は、エタロンフィルター100を利用した電子機器の一例である食物分析装置の概略構成を示す図である。この食物分析装置10000は、図19に示すように、検出器10110(光学モジュール)と、制御部10120と、表示部10130と、を備えている。検出器10110は、光を射出する光源10111と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ10112と、撮像レンズ10112から導入された光を分光するエタロンフィルター100と、分光された光を検出する撮像部10113(検出部)と、を備えている。また、制御部10120は、光源10111の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する光源制御部10121と、エタロンフ
ィルター100を制御する電圧制御部10122と、撮像部10113を制御し、撮像部10113で撮像された分光画像を取得する検出制御部10123と、信号処理部10124と、記憶部10125と、を備えている。
この食物分析装置10000は、システムを駆動させると、光源制御部10121により光源10111が制御されて、光源10111から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で反射された光は、撮像レンズ10112を通ってエタロンフィルター100に入射する。エタロンフィルター100は電圧制御部10122の制御により、エタロンフィルター100は、上記第一実施形態に示すような駆動方法で駆動される。これにより、エタロンフィルター100から精度よく目的波長の光を取り出すことができる。そして、取り出された光は、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部10113で撮像される。また、撮像された光は分光画像として、記憶部10125に蓄積される。また、信号処理部10124は、電圧制御部10122を制御してエタロンフィルター100に印加する電圧値を変化させ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部10124は、記憶部10125に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部10125には、例えばスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部10124は、求めたスペクトルのデータを、記憶部10125に記憶された食物に関する情報を基に分析し、検出対象に含まれる食物成分、およびその含有量を求める。また、得られた食物成分および含有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施することができ、更には、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。そして、信号処理部10124は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部10130に表示させる処理をする。
また、図19において、食物分析装置10000の例を示すが、略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更には、本発明のエタロンフィルター、電子機器としては、以下のような装置に適用することができる。例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送させることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられたエタロンフィルターにより特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送されるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子機器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。
また、電子機器としては、本発明のエタロンフィルターにより光を分光することで、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメラの一例として、エタロンフィルターを内蔵した赤外線カメラが挙げられる。図20は、分光カメラの概略構成を示す模式図である。分光カメラ11000は、図20に示すように、カメラ本体11100と、撮像レンズユニット11200と、撮像部11300(検出部)とを備えている。カメラ本体11100は、利用者により把持、操作される部分である。撮像レンズユニット11200は、カメラ本体11100に設けられ、入射した画像光を撮像部11300に導光する。また、この撮像レンズユニット11200は、図20に示すように、対物レンズ11210、結像レンズ11220、およびこれらのレンズ間に設けられたエタロンフィルター100を備えて構成されている。撮像部11300は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット11200により導光された画像光を撮像する。
このような分光カメラ11000では、エタロンフィルター100により撮像対象となる波長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。この時、各波長に対して、電圧制御部(図示略)が上記第一実施形態に示すような本発明の駆動方法によりエタロンフィルター100を駆動させることで、精度よく目的波長の分光画像の画像光を取り出すことができる。
更には、本発明のエタロンフィルターをバンドパスフィルターとして用いてもよく、例えば、発光素子が射出する所定波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の光のみをエタロンフィルターで分光して透過させる光学式レーザー装置としても用いることができる。また、本発明のエタロンフィルターを生体認証装置として用いてもよく、例えば、近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
更には電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。この場合、エタロンフィルターにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明のエタロンフィルター、および電子機器は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本発明のエタロンフィルターは、上述のように、1デバイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進でき、例えば、携帯用や車載用の光学デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。また、本発明は、波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターを備える光学装置に限定されることなく、第1基板と第2基板が対向して配置され、前記第1基板及び前記第2基板を厚さ方向から見た平面視において、前記第2基板の一部は前記第1基板から張り出して配置されており、前記第2基板は、前記第1基板と前記第2基板とが対向する領域から前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域に向けて延設される外部接続電極と、前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域であって前記外部接続電極が形成される電極形成面する光学部品であっても、同様に適用することができる。
10…第1基板、20…第2基板、30…第1光学膜、40…第2光学膜、50…第1駆動電極、60…第2駆動電極、70…第1接地接続電極、80…第2接地接続電極、100…波長可変干渉フィルター(エタロンフィルター)。

Claims (8)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対向して配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、
    前記第1基板に設けられた第1光学膜と、
    前記第1基板に設けられ、前記第1基板および前記第2基板の厚さ方向から見た平面視で前記第1光学膜の外側に設けられた第1駆動電極と、
    前記第2基板に設けられ、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、
    前記第2基板に設けられ、前記平面視で前記第2光学膜と前記支持部との間に前記第1駆動電極と対向して配置される第2駆動電極と、
    を備え、
    前記第2基板は、前記支持部の外側に延設される外部接続電極を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、
    前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されていることを特徴とする波長可変干渉フィルター。
  2. 前記突出部の突出方向の頂部は、前記第2光学膜が形成される前記第2基板の光学膜形成面と同一平面内にあることを特徴とする請求項1に記載の波長可変干渉フィルター。
  3. 前記第1基板は、前記第1基板の前記第2基板の前記支持部との接合領域と、前記接合領域の外側に延設される外部接続電極と、を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の波長可変干渉フィルター。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の波長可変干渉フィルターを製造する方法であって、
    複数の前記第1基板の集合体である第1ウエハーを成形する第1ウエハー製造工程と、
    複数の前記第2基板の集合体である第2ウエハーを成形する第2ウエハー製造工程と、
    前記第1ウエハーと前記第2ウエハーと、を、前記第1光学膜と前記第2光学膜が対向して接合された接合ウエハーを形成する接合工程と、
    前記接合ウエハーを個片に分割するブレーク工程と、
    を含み、
    前記第2ウエハー製造工程は、
    前記支持部、および前記第2光学膜が形成される光学膜形成面をエッチングにより形成する第1のエッチング工程と、
    前記第2駆動電極が配設される電極形成面と、前記支持部の外の前記電極形成面から突出する複数の突出部をエッチングにより形成する第2のエッチング工程と、
    を有することを特徴とする波長可変干渉フィルターの製造方法。
  5. 第1基板と、
    前記第1基板に対向して配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、
    前記第1基板に設けられた第1光学膜と、
    前記第1基板に設けられ、前記第1基板および前記第2基板の厚さ方向から見た平面視で前記第1光学膜の外側に第1駆動電極と、
    を備え、
    前記第2基板に設けられ、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、
    前記第2基板に設けられ、前記平面視で前記第2光学膜と前記支持部との間に、前記第1駆動電極と対向して配置される第2駆動電極と、
    を備え、
    前記第2基板は、前記支持部の外側に延設される外部接続電極を有し、前記外部接続電極が配設される電極形成面を備え、前記電極形成面より突出する複数の突出部が、前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されて形成されている波長可変干渉フィルターを備えていることを特徴とする光学装置。
  6. 前記突出部の突出方向の頂部は、前記第2光学膜が形成される前記第2基板の光学膜形成面と同一平面内にあることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置された第2基板と、
    を備え、
    前記第1基板及び前記第2基板を厚さ方向から見た平面視において、前記第2基板の一部は前記第1基板から張り出して配置されており、
    前記第1基板は、
    第1光学膜と、
    前記平面視において前記第1光学膜の外に設けられた第1駆動電極と、
    を有し、
    前記第2基板は、
    前記第1光学膜と対向して配置された第2光学膜と、前記第1駆動電極と対向して配置された第2駆動電極と、
    前記平面視において前記第2駆動電極の外に設けられ前記第1基板を支持する支持部と、
    前記第1基板と前記第2基板とが対向する領域から前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域に向けて延設される外部接続電極と、
    前記第2基板の前記第1基板から張り出した領域であって前記外部接続電極が形成される電極形成面と、
    を有し、
    前記電極形成面は複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は前記外部接続電極の延設方向と交差する方向に配列されていることを特徴とする光学部品。
  8. 第1基板と、
    前記第1基板に対向するように配置され、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第1光学膜及び第1駆動電極と、
    前記第1光学膜と前記第2基板との間に配置された第2光学膜と、
    前記第1駆動電極と前記第2基板との間に配置された第2駆動電極と、
    前記第2駆動電極と電気的に接続された接続電極と、
    を含み、
    前記第2基板の第1面の上に前記接続電極は配置され、
    前記第1面より突出する複数の突出部が、記接続電極が延びる方向に交差する方向に配列され
    前記複数の突出部のいずれかと、前記第1光学膜と、の間に、前記支持部が配置されることを特徴とする波長可変干渉フィルター。
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