JP6159874B2 - 電子ペン - Google Patents

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Description

本発明は電子ペンに関し、特に筆圧に対応したペン出力を得るようにしたものである。
タブレット表示板部を有する情報処理装置においては、ユーザが電子ペンをタブレット表示板部に押し当てながら、当該タブレット表示板部との間で情報のやりとりをする情報入力手段を形成する手法が提案されている(特許文献1、2参照)。
この種の情報入力手段は、ペン先部材を押し当て対象であるタブレット表示板部に押し当てて情報のやりとりをする際に筆圧に変化が生じたとき、これに応動しながら情報の処理を行うことができるように、筆圧に応じて静電容量部材の容量値を変更することにより共振周波数を変化させる共振回路手段を設けている。
特開平7−44304 特開2011−186803
ところが、この種の電子ペンにおける静電容量部材は、ペン型の狭い筐体内において、できるだけ高精度で筆圧に応動できるような構造の共振回路機構を設けることが要求されるが、従来のものは、周波数可変範囲を十分な精度で調整することができない点において未だ不十分であった。
本発明はかかる点を考慮してなされたもので、できるだけ簡便な構成によって、筆圧検出範囲の調整を行い得るようにした電子ペンを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ペン先部材3を押し当て対象Q1に押し当てることにより、内部に生成した電子伝送情報を得るペン型の筐体2を有する電子ペン1であって、ペン先部材3を押し当て対象Q1に押し当てたときペン先部材3と共に筐体2内において中心軸線L1上を前方から後方に摺動する押圧軸部材25と、中心軸線L1上における押圧軸部材25の後方位置に配設された共振動作用誘電体30と押圧軸部材25と共振動作用誘電体30の前端面30Aとの間に配設された筆圧検出用端子部材35とを具え、筆圧検出用端子部材35は、共振動作用誘電体30に当接する当接面部35Aから前方に螺旋状に巻回された螺旋状突出部35Bを有し、当該螺旋状突出部35Bは、共振動作用誘電体30の当接面30Aに当接する径が大きい巻回部分から前方に行くに従って径が小さくなって行く巻回部分を形成し、押圧軸部材25がペン先部材3の押し当て対象Q1に対する押し当て動作に基づいて後方に摺動することにより螺旋状突出部35Bを圧縮変形させたとき、当該押し当て力の大きさに応じて径が大きい巻回部分から径が小さくなって行く巻回部分が順次当接面30Aに当接して行くことにより、圧縮変形の初期時において、圧縮変形荷重が小さい状態から大きくなるに従って当接面30Aに対する当接面積を変化率が大きいlog波形のように指数関数的に変化させ、これにより筆圧検出用端子部材35と共振動作用誘電体30との間の静電容量値を、ペン先部材3の押し当て対象Q1に対する押し当て開始時において、感度良く変化する筆圧検出出力を得るようにする。
本発明によれば、ペン先部材が押し当て対象に押し当てられたとき、後方に摺動する押圧軸部材によって圧縮変化する筆圧検出用端子部材を共振動作用誘電体の前端面に設けると共に、筆圧検出用端子部材として、共振動作誘電体の当接面に当接する径が大きい巻回部分から前方に行くに従って径が小さくなって行く巻回部分を形成することにより、圧縮変形初期時において、筆圧の変化を、筆圧検出用端子部材と共振動作用誘電体との間の静電容量値の変化として高い精度で検出することができる。
(A)及び(B)は第1の実施の形態における電子ペン1を示す斜視図及び情報処理システムを示す略線的ブロック図である。 電子ペンの詳細構成を示す部分的断面図である。 (A)及び(B)は筆圧検出用端子部材を示す斜視図及び側面図である。 (A)、(B)及び(C)は筆圧検出用端子部材の特性を示すグラフである。 (A)及び(B)は共振動作用誘電体の後端面及び側面の構成を示す端面図及び側面図である。 静電容量調節用電極を示す斜視図である。 電気信号処理部の詳細構成を示す回路図である。 第2の実施の形態を示す電気信号処理部の回路図である。 第3の実施の形態の電子ペンを示す電気回路図である。 図9の電子ペンを用いた情報処理システムを示す略線的ブロック図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として電子ペンを示し、図1(A)に示すように、例えば合成樹脂材料のような非磁性材料で構成されたペン型の筐体2の先端から非磁性材料で構成されたペン先部材3を突出させた構成を有する。
かくして電子ペン1は、図1(B)に示すように、ユーザが電子ペン1の筐体2を手に持ってペン先部材3を押し当て対象であるタブレット表示板部Q1の表示面Q5に押し当てることにより、表示面Q5上の座標位置を指定できるようになされている。
この実施の形態の場合、電子ペン1は、タブレット表示板部Q1が中央処理部Q2との間に交換情報Q3をやり取りすることにより、情報の処理を実行する情報処理システムQ4において、ユーザがタブレット表示板部Q1の表示面Q5を押し当て対象として電子ペン1を押し当てたとき、表示面Q5のXY座標を表すX軸ループコイルX1、X2……XN及びY軸ループコイルY1、Y2……YMの交点位置座標を指定することにより、ユーザによるXY座標指定情報をX軸制御部Q6及びY軸制御部Q7から交換情報Q3として中央処理部Q2に供給できるようになされている。
かくして中央処理部Q2は、ユーザにより指定された座標位置と、電子ペン1の表示面Q5に対する筆圧情報とを読み取って、ユーザの指定に応じた情報の処理を実行する。
ペン先部材3は、図2に示すように、筐体2の先端部2Aの内部に配設された共振回路機構部11に押圧シャフト12を介して結合されている。
この実施の形態の場合、押圧シャフト12は、非磁性材料でなる断面円形の棒体でなり、筐体2の中心軸線L1に沿って、筐体2の先端に穿設された開口孔13に配設されたペン先部材3の進退動作を共振回路機構部11に伝達する。
筐体2は、中心軸線L1上に延長する円筒形状の外側ケース14と、その内側に中心軸線L1上に同心的に設けられた内側ケース15とで構成され、外側ケース14及び内側ケース15の先端部間に押圧シャフト12を摺動自在に貫通させながら、前後方向の位置において対向するように設けられた円環状の隔壁21及び22間に、誘導性共振要素として共振動作用コイル部材23を固着している。
内側ケース15の隔壁22から後方に突出した押圧シャフト12の後端部には、押圧スライダ24が固着され、当該押圧スライダ24から後方に突出する押圧軸部材25が、内側ケース15に形成された円環状の支持部材26によって前後方向に摺動できるように支持されている。
押圧軸部材25には押圧調整ナット26Aが螺合され、この押圧調整ナット26Aと支持部材26との間に押圧スプリング27が保持され、押圧調整ナット26Aのねじ込み位置によって調整される押圧スプリング27の弾発力によって、押圧調整ナット26A、従って押圧スライダ24が隔壁22に押し付けられた状態に位置決めされている。
かくして押圧シャフト12は、ペン先部材3が押し当て対象であるタブレット表示板部Q1の表示面Q5に押圧スプリング27の弾発力に介して、押し当てられ、これによりユーザがペン先部材3を押し当て対象に対して任意の筆圧で押し当てたとき、当該筆圧に相当する摺動量だけ押圧シャフト12を介して押圧軸部材25が押圧スプリング27に抗して後方に摺動するようになされている。
支持部材26に対向する後方位置には、誘電体支持部材28が外側ケース14に後方から嵌め込まれ、当該支持部材26及び誘導体支持部材28間に容量性共振要素として共振動作用誘電体30が保持されている。
共振動作用誘電体30は共振動作用コイル部材23と共に電子ペン1内に共振エネルギーを生成するもので、図5(A)及び(B)に示すように、円板状の誘電体材料で構成され、共振動作用誘電体30の誘電体部支持部材28側には図6に示す静電容量調節用電極32が、前端面32Aを共振動作用誘電体30の後端面30Bと対向させるように設けられ、当該静電容量調節用電極32が後端面32Cに対接するように設けられた出力導出用電極33を介して出力端子部材34によって電気的に誘電体支持部材28の後方に導出される。
これに対して、共振動作用誘電体30の前端面30A及び押圧軸部材25の後端面間には筆圧検出用端子部材35が設けられ、押し当て対象に押し当てられることによりその筆圧によってペン先部材3、押圧シャフト12及び押圧スライダ24が後方に摺動動作したとき、押圧軸部材25の後端面が筆圧検出用端子部材35を共振動作用誘電体30の前端面30Aに押しつけるような動作をする。
筆圧検出用端子部材35は、図3(A)及び(B)に示すように、出力端子部材36を介して電気的に誘電体部支持部材28の後方に導出され、かくして当該出力端子部材36が出力導出用電極33の出力端子部材34と共に、共振動作用誘電体30によって形成される静電容量値に対応する電気出力を共振回路機構部11の出力信号として筐体2の後端部2Bの内部に形成されている電気信号処理部40に供給される。
電気信号処理部40は電気信号処理基板によって構成され、当該処理基板上に信号処理機能をもつマイクロコンピューター構成の中央処理部41が設けられている。
筆圧検出用端子部材35(図3(A)及び(B))は、断面方形形状の弾性導電性金属材料で構成されたたわみ線材を、後端側において共振動作用誘電体30に当接する当接面部35Aから、筐体2の中心軸線L1を中心として前方に突出させるように螺旋形状に折り曲げ加工してなる螺旋状突出部35Bを形成している。
螺旋状突出部35Bの前方突出端部35Cは、押圧軸部材25の後端面に対向しており、これにより押圧軸部材25が中心軸線L1上を後方に摺動して後端面が前方突出端部35Cを後方に押圧したとき、共振動作用誘電体30の前端面30Aに当接している当接面部35Aを基準として螺旋状突出部35Bがその弾性力に抗して後方に圧縮変形されていく。
このとき螺旋状突出部35Bの各部分の共振動作用誘電体30の前端面30Aに対する接触面積は次第に大きくなるように変形することにより、当該導電性材料でなる螺旋状突出部35Bと共振動作用誘電体30の静電容量が、螺旋状突出部35Bの変形に応じて大きくなるように変化をしていく。
ここで、螺旋状突出部35Bと共振動作用誘電体30のような構成の場合の静電容量は、一般に次式
Figure 0006159874
で表すことができる。
これにより螺旋状突出部35Bの変形に従って生じた共振動作用誘電体30の前端面30Aに対する接触面積の変化に比例して静電容量が変化していく(これを「螺旋電極による静電容量の変化」と呼ぶ)。
このような「螺旋電極による静電容量の変化」は、以下に述べる手法で確認できる。
螺旋状突出部35Bは、一般に円錐コイルばねとしての特性をもち、荷重F(この実施の形態の場合「筆圧」)によるたわみδは、図4(A)のようなF−δ特性になる。
すなわち、円錐コイルばねとしての螺旋状突出部35Bの前方突出端部35Cに、対する荷重Fを、正規化した値として、図4(A)に示すように、0から0.2、0.4、……、1まで変更したとき、たわみδは0.447214、0.632456、……、1のように、log波形のような変化をする。
このような変化を呈するたわみδから接触面積Sを求めれば、図4(B)に示すように、たわみδが0から0.2、0.4、……、1のように変更したとき、接触面積Sは0、0.447214、0.632456、……、1のように、図4(A)の荷重F−たわみδの変化と同様の変化をさらにもう一度繰り返すような変化をする。
そこで、図4(A)の荷重F−たわみδの変化について、図4(B)に示すたわみδ−接触面積Sの関係を当て込めば、荷重F−接触面積Sの変化は図4(C)に示すように、荷重Fを0から0.1、0.2、……、1のように変化させたとき、接触面積Sは0、0.562341、0.66874、……、1のように、図4(A)のようなlog波形の変化に対して、図4(B)に示すlog波形の変化を重ねることになることにより、図4(C)に示すように、荷重Fの変化に対する接触面積Sの変化を示す曲線C1は、リニアな変化を想定したときを示す直線C2と比較してみると、荷重Fが小さい値(0〜0.1程度)のとき接触面積Sが大きい変化を示すのに対して、荷重Fがその後大きい値の変化を示す範囲(0.1〜1までの範囲)においては、その変化量が顕著に小さくなる。
この関係は、図2について上述した電子ペン1において、ペン先部材3を押し当て対象に対して押し当て開始した後筆圧を大きくしていったとき(いわゆるペンダウン操作をしたとき)、筆圧検出用端子部材35の共振動作用誘電体30に対する接触面積の変化は、ペン先部材3の押し当て開始時の筆圧が弱い範囲では接触面積の変化が大きいのに対して、筆圧が大きくなっていけば接触面積の変化が小さくなることを表している。
この接触面積Sの変化に基づいて求められる静電容量Cの値は上述の(1)式によって求めることができ、この結果静電容量Cの変化はペン先部材3を押し当て対象に押し当て開始したとき、大きい感度で静電容量Cが変化することを意味しており、この結果図2の電子ペン1の共振回路機構部11はペン先部材3を押し当て対象に押し当て開始して筆圧が小さい範囲において筆圧検出用端子部材35と共振動作用誘電体30の静電容量の変化を高い精度で検出できるような、図7において筆圧検出要素50Aとして示す可変容量の電気的な機能を、共振動作用誘電体30の前端面側に付加したことになる。
この実施の形態の場合、図5(A)及び(B)に示すように、共振動作用誘電体30の後端面30Bにはその半円領域に扇状に静電容量調節用導電材料層30Cが層状に蒸着されている。
これに対して、共振動作用誘電体30の後端面30Bに対向する静電容量調節用電極32の前端面32Aには、図6に示すように、半円領域において前方に扇状に突出する突出段面32Bが形成されている。
この静電容量調節用電極32の突出段面32Bは、共振動作用誘電体30の静電容量調節用導電材料層30Cと対向することにより、その対向面積に対応する静電容量を共振動作用誘電体30との間に形成する。
この静電容量調節用電極32と共振動作用誘電体30との間に形成される静電容量は、ユーザによって静電容量調節用電極32を中心軸線L1を中心として共振動作用誘電体30に対して回転位置を変更されたとき、突出段面32Bと静電容量調節用導電材料層30Cとの間の静電容量が静電容量調節用電極32の回転量に応じてユーザの調整操作時にだけ、半固定的に変化し、これにより図7に示すように、共振動作用誘電体30の後端面側に半固定的に変化する静電容量調整要素50Bとしての電気的な機能が付加される。
電気信号処理部40は、図7において電気回路要素の等価回路で示すように、出力端子部材34及び36を介して、筆圧検出要素50A及び静電容量調整要素50Bの並列回路でなる筆圧−静電容量変換部50を、共振動作用コイル部材23に並列に接続することにより、並列共振回路を形成する。
かくして電気信号処理部40は、共振動作用コイル部材23に対して外部磁界が差交してその両端に誘導エネルギーが発生したとき、筆圧検出要素50A及び静電容量調整要素50Bの静電容量と共振動作をすることにより、筐体2内の電気信号処理部40により共振電流エネルギーを生起させる。
電子ペン1内に生起された共振電流エネルギーは、共振動作用コイル部材23に外部から差交する磁界が消滅しても、電子ペン1の内部に保持されるので、当該共振電流が共振動作用コイル部材23に流れ続けることにより、筆圧−静電容量変換部50によって得られた共振電流に基づく磁界が外部に送出される。
当該外部に送出される磁界の周波数は、押圧軸部材25の押し当て対象に対する押し当て押圧強さ、従って電子ペン1のペン先部材3に与えられた筆圧に対応する値になる。
かくして電子ペン1は、ユーザがペン先部材3を押し当て対象であるタブレット表示板部Q1に当接させた状態において、当該押し当て対象面から送出される磁界エネルギーを共振動作用コイル部材23によって受け取って、共振動作用コイル部材23及び筆圧−静電容量変換部50の共振エネルギーとして保存し、これを筆圧に応じて共振周波数を可変させた磁界出力として電子ペン1から外部に送出する。
このときの外部への磁界の出力は、電気信号処理部40内に電源を必要としない受動部品によって構成できる。
ここで、電気信号処理部40の共振動作用コイル部材23に受ける共振電流エネルギーは、共振動作用コイル部材23及び筆圧−静電容量変換部50によって決まる共振周波数を外部から与えられる磁界の周波数と一致させたとき、最も高い効率で電子ペン1の内部に取り込める。
この実施の形態の場合、共振周波数の一致条件の調整は、共振動作用誘電体30の静電容量調節用導電材料層30Cに対して、静電容量調節用電極32の突出段部32Bの対向面積を、静電容量調節用電極32を中心軸線L1を中心として回転させるだけの簡易な調整操作するだけで実現できる。
(2)第2の実施の形態
図8は第2の実施の形態を示すもので、図7との対応部分に同一符号を付して示すように、電気信号処理部40として、共振動作用コイル部材23によって形成される誘導性共振要素と、筆圧−静電容量変換部50によって形成される容量性共振要素に加えて、これと並列に共振調整回路部55及び共振周波数切換回路部56とを接続する。
共振容量回路部55は、筆圧−静電容量変換部50に対して、その静電容量値を増加させる増加静電容量要素60として固定静電容量要素60Aと半固定静電容量要素60Bとを必要に応じた個数だけ組み合せて構成される。
かくして増加静電容量要素60の分だけ静電容量値が増加することにより、その分共振周波数を必要に応じて変更することができる。
これに加えて図8の場合は、共振周波数切換回路部56において、共振周波数切換スイッチ56Aを介して固定静電容量要素56Bと半固定静電容量要素56Cとを並列に接続する。
この場合の固定静電容量要素56B及び半固定静電容量要素56Cの静電値は、共振周波数を大きく変更する程度に大きな値に選定されており、これにより電子ペン1の共振周波数として、共振周波数の周波数帯を共振周波数切換スイッチ56Aによって切り換えることができるようになされている。
図8の構成によれば、電子ペン1として、共振周波数を用途に応じて種々変更するような場合に適用して実効性のある電子ペンを実現できる。
(3)第3の実施の形態
図9は第3の実施の形態に基づく電子ペン1を示し、図2及び図7との対応部分に同一符号を付して示す。
図7の場合の電子ペン1は、図1に示すように、押し当て対象であるタブレット表示板部Q1の表示面Q5から共振動作用の磁界を共振動作用コイル部材23に受けると共に、筆圧−静電容量変換部50の可変容量筆圧検出要素50Aの値を電子ペン1の押し付け強さを表す筆圧に応じて変更することにより、筆圧の変化に応じて周波数が変化する共振同調出力を共振動作用コイル部材23からタブレット表示板部Q1のX軸ループコイルに差交させ、これによりX軸ループコイルから指定位置検出信号と共に筆圧信号を交換情報Q3として与えるように構成されている。
これに対して図9の第3の実施の形態の場合は、共振動作用コイル部材23において実行される指定位置検出動作と、タブレット表示板部Q1に対する筆圧の検出動作とを切り離して実行する。
すなわち、可変静電容量でなる筆圧検出要素50A及び半固定の静電容量調整要素50Bでなる周波数−容量変換部50は共振動作用コイル部材23とは切り離された周波数−容量変換部を構成し、これによりペン先部材3が受ける筆圧に応じて押圧軸部材25が摺動することにより筆圧検出要素50Aの静電容量が筆圧に応じて変化し、これが電気信号処理部40に設けられた静電容量検出回路76において検出されて筆圧検出信号値S1として中央処理ユニット77に入力される。
これに対して、中央処理ユニット77は、筆圧検出値を含む位置指定動作信号S2を送受信回路78から共振出力伝達部材79を介して共振動作用コイル部材23に与えられる。
この実施の形態の場合、共振動作用コイル部材23には、共振出力伝達部材79の固定静電容量要素79A及び半固定静電容量要素79Bにより決まる共振周波数の共振電流が供給され、これにより図1との対応部分に同一符号を付して示す図10に示すように、電子ペン1からタブレット表示板部Q1に位置指定のための磁気出力が与えられる。
このとき磁気出力には、中央処理ユニット77に供給された筆圧検出信号値S1に対応する信号成分が包含されており、これにより共振動作コイル部材23からタブレット表示板部Q1に周波数−容量変換部50において検出された筆圧検出成分が供給される。
図9及び図10の構成によれば、電子ペン1の共振回路機構部11において、筆圧検出信号を内部電源を有する電気信号処理部40においてアクティブに形成することができることにより、筆圧の検出動作や、筆圧検出信号の送出動作を一段と確実にかつ多様に実行できるような電子ペンを得ることができる。
(4)他の実施の形態
(4−1)図3について上述した実施の形態においては、筆圧検出用端子部材35として、1本の線材を円形螺旋状に1重だけ巻回させた構成のものを示したが、複数の線材を多重に巻回するようにしても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
その巻回形状も、図3のような円形に限らず、その他の形状、例えば四辺形などに変形してもよい。
(4−2)図5及び図6の実施の形態の場合、筆圧−静電容量変換部50を形成する共振動作用誘電体30と静電容量調節用電極32の対接形状として、断面円形の共振動作用誘電体30の後端面30B上に半円形線状の静電容量調節用導電材料層30Cを形成すると共に、静電容量調節用電極32の前端面32Aを同様に円形にすると共に半円形状の突出段面32Bを設けるようにしたが、静電容量調節用導電材料層30Cの形状や、静電容量調節用電極32の突出段面32Bの形状は、半円形に限らず種々変形してもよく、要するに静電容量調節用電極32を中心軸線L1を中心として回転したとき、共振動作用誘電体30の後端面30Bに対する静電容量調節用電極32の前端面間の静電容量を可変できるようにすればよい。
(4−3)図9の第3の実施の形態における電気信号処理部40において、静電容量検出回路76において生成した筆圧検出信号値S1を含む位置指定動作信号S2を、送受信回路78から共振動作用コイル部材23を介して電子ペン1の出力として送出するにつき、タブレット表示板部Q1側で対応できる構成であれば、種々の変調方式の信号を共振動作用コイル部材23から送出することができる。
(4−4)また図9の場合は、筆圧検出信号を共振動作用コイル部材23から磁界の結合に基づいて伝送出力するようにしたが、筆圧信号の伝送の仕方としては、赤外線や電波を用いるようにしてもよい。
本発明による電子ペンは押し当て対象面に電子ペンを押し当てる際の筆圧を検出する場合に利用できる。
1……電子ペン、2……筐体、3……ペン先部材、11……共振回路機構部、12……押圧シャフト、13……開口孔、14……外側ケース、15……内側ケース、23……共振動作用コイル部材、24……押圧スライダ、25……押圧軸部材、26……支持部材、26A……押圧調整ナット、27……押圧スプリング、28……誘電体部支持部材、30……共振動作用誘電体、30A……前端面、30B……後端面、30C……静電容量調節用導電材料層、32……静電容量調節用電極、32A……前端面、32B……突出段面、32C……後端面、33……出力導出用電極、34、36……出力端子部材、35……筆圧検出用端子部材、35A……当接面部、35B……螺旋状突出部、35C……前方突出端部、36……出力端子部材、40……電気信号処理部、50……筆圧−静電容量変換部、50A……筆圧検出要素、50B……静電容量調整要素、55……共振調整回路部、56……共振周波数切換回路部、60……増加静電容量要素、76……静電容量検出回路、77……中央処理ユニット、78……送受信回路、79……共振出力伝達部材、79A……固定静電容量要素、79B……半固定静電容量要素

Claims (4)

  1. ペン先部材を押し当て対象に押し当てることにより、内部に生成した電子伝送情報を得るペン型の筐体を有する電子ペンであって、
    上記ペン先部材を上記押し当て対象に押し当てたとき上記ペン先部材と共に上記筐体内において中心軸線上を前方から後方に摺動する押圧軸部材と、
    上記中心軸線上における上記押圧軸部材の後方位置に配設された共振動作用誘電体と、
    上記押圧軸部材と上記共振動作用誘電体の前端面との間に配設された筆圧検出用端子部材と
    を具え、上記筆圧検出用端子部材は、上記共振動作用誘電体に当接する当接面部から前方に螺旋状に巻回された螺旋状突出部を有し、当該螺旋状突出部は、上記共振動作用誘電体の当接面に当接する径が大きい巻回部分から前方に行くに従って径が小さくなって行く巻回部分を形成し、上記押圧軸部材が上記ペン先端部の上記押し当て対象に対する押し当て動作に基づいて後方に摺動することにより上記螺旋状突出部を圧縮変形させたとき、当該押し当て力の大きさに応じて上記径が大きい巻回部分から上記径が小さくなって行く巻回部分が順次上記当接面に当接して行くことにより、圧縮変形の初期時において、上記圧縮変形荷重が小さい状態から大きくなるに従って上記当接面に対する当接面積を変化率が大きいlog波形のように指数関数的に変化させ、これにより上記筆圧検出用端子部材と上記共振動作用誘電体との間の静電容量値を、上記ペン先部材の上記押し当て対象に対する押し当て開始時において、感度良く変化する筆圧検出出力を得る
    ことを特徴とする電子ペン。
  2. 上記共振動作用誘電体の後端面に対向する静電容量調節用電極を有し、当該静電容量調節用電極はユーザが上記中心軸線を中心として回動調整操作することによって上記共振動作用誘電体との間の静電容量値を 変更することにより、上記共振動作用共振誘電体により生起される共振電流の共振周波数を調整できるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  3. 上記筐体内の先端部に共振動作用コイル部材を有し、当該共振動作用コイル部材が上記押し当て対象から送出される磁界と差交して上記共振動作用誘電体の静電容量とに基づく共振電流を生成すると共に、当該共振電流を上記共振動作用コイルに流すことにより、上記筆圧検出用端子部材の静電容量の変化に基づいて変化する出力磁界を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  4. 上記筆圧検出用端子部材と上記共振動作用誘電体との間の静電容量値の変化を検出する静電容量検出回路と、上記静電容量検出回路の検出出力に基づいて、上記筐体の先端部に設けられた共振動作用コイル部材に共振電流を流すことにより出力磁界を形成する送受信回路と
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
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