JP6159803B2 - 内部相対的送受信機キャリブレーションのための方法および装置 - Google Patents

内部相対的送受信機キャリブレーションのための方法および装置 Download PDF

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Description

[0002]本発明の実施形態は、ワイヤレスデバイスキャリブレーションの分野に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、ワイヤレスデバイスの送受信機のキャリブレーションを、そのワイヤレスデバイスの他の送受信機による送信に基づいて行うことに関する。
[優先権]
[0001]本特許出願は、2012年9月4日に出願された「Method and Apparatus for Internal Relative Transceiver Calibration for Reciprocity−based MU−MIMO Deployments」という名称の特許仮出願第61/696,648号の優先権を主張し、これを参照により組み込む。
[0003]RF障害キャリブレーションは、相反性(reciprocity)ベースMU−MIMOを可能にするうえで主要な課題であると考えられている。1つの内部自己キャリブレーション方法、すなわち無線フィードバックを必要とせず中規模アレーおよび大規模アレーに基づく相反性ベースMU−MIMOを可能にすることができる第1のキャリブレーション方法が示されている。
[0004]従来のダウンリンクMU−MIMOスキームは、ここ10年、研究の先端である。従来のスキームは、基地局で複数のアンテナを使用し、ユーザ端末での複数のアンテナを必要とすることなく同時に複数のユーザにサービスを提供することによって、スペクトル効率の増加を約束する。これは、各ユーザと送信基地局の間のチャネル状態情報(CSI:channel state information)の知識を使用することによって達成される。CSIT(送信機で利用可能なCSI)を有することによって、送信機が、各ユーザ端末がストリーム自体のみを見るようにユーザ端末ストリームをプリコーディングすることが可能になる。基地局がM個の送信アンテナを有すると仮定すれば、K個の単一アンテナユーザ端末に対して同時にサービス提供可能であり、単一端末にサービスを提供するシステムに対してmin(M,K)に等しい多重化利得をほぼ与える。
[0005]送信機がこの動作を高い信頼性でもって達成するために、送信機は十分に正確なCSITを有する必要がある、すなわち、送信機は、送信機自体とユーザのそれぞれの間のチャネルを十分正確に知る必要がある。CSITを取得するために使用される技法は、2つのカテゴリに分かれる。第1のカテゴリでは、ダウンリンクでM個のパイロット(基地局送信アンテナあたり1つ)を用いて、各ユーザ端末がユーザ端末自身のアンテナ(複数可)と基地局のアンテナ(複数可)間のチャネル係数を推定することが可能になる。この動作によって、各基地局送信アンテナとユーザ端末受信アンテナ間のチャネルに関する、各受信しているユーザ端末(CSIR)における各CSIが得られる。次に、CSIRすなわち各ユーザ端末で利用可能なCSI情報が、アップリンク送信の使用によって送信機にフィードバックされて、CSITすなわち送信している基地局におけるCSIを生成する。CSIT取得スキームのこのカテゴリは、2つのオーバヘッドすなわち(i)M個(その場合、送信している基地局におけるアンテナ素子の数)で線形的に増減するダウンリンクパイロットオーバヘッドと、(b)各ユーザ端末と各基地局アンテナの間のチャネルを基地局が利用できるようにすることを担当するアップリンクフィードバックオーバヘッドを有する。その場合、各ユーザ端末は単一のアンテナを有し、アップリンクフィードバックは、各ユーザ端末アンテナと各基地局アンテナの間のチャネルごとに1つのMK個のチャネル係数(複素スカラ数)を基地局に与えることを担当する。アップリンクオーバヘッドは、原理上はmin(K,M)で線形的に増えるようにされる可能性があるが、実際に使用される方法では、このオーバヘッドはMとKの積として増える。ダウンリンクオーバヘッドは、展開できるアンテナアレーのサイズすなわちMを制限する。同様に、オーバヘッドはMおよびKの増加に対して非常に急速に増えるので、アップリンクオーバヘッドはMとKの両方を制限する。
[0006]CSIT取得技法の第2のカテゴリは、本明細書では、相反性ベーストレーニングスキームと呼ばれる。相反性ベーストレーニングスキームは、チャネル相反性として知られる物理的ワイヤレスチャネルの性質を利用して、特定の適切に選定された(M,K)対の下で、非常に効率的なCSITトレーニングによる非常に高速な送信を可能にする。特に、アップリンクでは、各ユーザによってパイロットが送信され(K個のパイロットが必要とされるが、より多くのパイロットが使用可能である)、基地局における対応するパイロット観測結果は、ダウンリンク送信用プリコーダを形成するために直接的に使用される。同じ時刻および同じ周波数のアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルは同じであるので、アップリンクトレーニングとそれに続くダウンリンクデータ伝送が時間的および周波数的に十分近くで(チャネルのコヒーレンス時間およびコヒーレンス帯域幅の中で)発生した場合、アップリンクトレーニングは、送信機で必要とされる(ダウンリンクチャネル)CSIを直接的に提供する。技法のこのカテゴリでは、アップリンクオーバヘッドはK、すなわち同時にサービスを提供されるユーザ端末の数で線形的に増減する。相反性ベーストレーニングスキームは、一般的に、アップリンクデータ伝送およびダウンリンクデータ伝送のために共有される単一送受信機によりユーザ端末チャネルのコヒーレンス帯域幅内でのアップリンクトレーニングおよびダウンリンク送信を可能にするために、TDD(時分割複信)に依拠するとも想定される。
[0007]相反性ベーストレーニングスキームの1つの顕著な態様は、トレーニングオーバヘッドの増加を招くことなく、送信アンテナアレーのサイズすなわちMを増加させ、Mを「大きく」し続けることができるというものである。M>Kでは、Mを増加させても、同時に多重化されるストリームの数すなわちKは増加しない(すなわち、K個のストリームが各ユーザに1つ、同時に送信される)が、Mを増加させると、トレーニング時のさらなるコストなしで、各ストリームでの大幅な「ビーム形成」利得(これは、ストリームあたりの速度の向上に変換される)が誘発される。或いは、Mを増加させることによって、ユーザ端末に対するターゲット速度を生じるために必要とされる送信電力を減少させることが可能になり、それによって、環境に対する配慮のより高い送信スキームが可能になる。
[0008]相反性ベーストレーニングスキームの課題は、同じ時刻および同じ周波数の「複合」アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルが同じでないということである。具体的には、アップリンク物理チャネル構成要素とダウンリンク物理チャネル構成要素は同じであるが、(情報を運ぶ信号を送信アンテナから送信することを担当する)「発信元ノード」と(受信アンテナに取り付けられた)宛先ノードの間の各複合チャネルは、送信機(送信機では回路)および受信機(送信機では回路)により、さらなる障害を含む。送信機の役割と受信機の役割を交換すると、異なる障害が各ノードで発生し、それによって、2つの複合チャネルは非相反性になる。
[0009]しかしながら、これらの送信機/受信機障害は、(回路の品質に応じて秒単位、分単位、さらに長い時間の単位で)時間が経つにつれ非常にゆっくりと変化又は変動する。その結果、これによって、これらの送信機/受信機障害を補償する方法として頻繁でないキャリブレーションが可能になり、相反性ベースMU−MIMOを実現する。
相反性ベースの大規模MU−MIMO
[0010]M個の送信アンテナのアレーからK個の単一アンテナユーザ端末へのMU−MIMO送信を可能にする問題を考える。i番目の基地局送信アンテナとj番目のユーザ端末の間のダウンリンク(DL:downlink)チャネルは、

によって与えられ、ここで、

はそれぞれ、基地局アンテナiからの送信信号、2つのアンテナ間のDLチャネル、ユーザ端末jの受信機における観測および雑音を表す。スカラ(複素)係数

は、ユーザ端末jの受信機においてRF−ベースバンド変換ハードウェア(利得制御装置、フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされる振幅および位相偏移を含む。同様に、スカラ(複素)係数

は、基地局アンテナiによって送信されるべき信号を生成する送信機においてベースバンド−RF変換ハードウェア(増幅器フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされる振幅および位相偏移を含む。
[0011]同様に、j番目のユーザ端末とi番目の基地局アンテナの間のアップリンクチャネルは、

によって与えられ、ここで、

はそれぞれ、ユーザ端末jからの送信信号、2つのアンテナ間のアップリンク(UL:uplink)チャネル、基地局アンテナiの受信機における観測および雑音を表す。スカラ(複素)係数

は、基地局アンテナiの受信機においてRF−ベースバンド変換ハードウェア(利得制御装置、フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされる振幅および位相偏移を含む。同様に、スカラ(複素)係数

は、ユーザ端末jによって送信されるべき信号を生成する送信機においてベースバンド−RF変換ハードウェア(増幅器フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされる振幅および位相偏移を含む。
[0012]アップリンクでは、次のモデル

があり、ここで、

はシンボル時間tにおいて副搬送波n上にユーザシンボルを含む次元K×1(すなわち、K行1列)のベクトルであり、

は、異なる端末のタイミング基準間の相対遅延による、一定の搬送波位相偏移および時間位相偏移における周波数依存定数を含むM×Kチャネル行列であり、

はそれぞれ、ユーザ端末における受信信号ベクトル、雑音であり、

である。
[0013]ダウンリンクでは、次のモデル

があり、ここで、

はシンボル時間tにおける副搬送波n上のユーザシンボルの(行)ベクトルであり、

は、異なる端末のタイミング基準間の相対遅延による、一定の搬送波位相偏移および時間位相偏移における周波数依存定数を含むK×Mチャネル行列であり、

はそれぞれ、ユーザ端末における受信信号(行)ベクトルおよび雑音であり、

である。
[0014]行列

は、局所的に一定の未知の対角行列である。本明細書の目的のために、「局所的に一定」とは、行列が主に熱ドリフト効果により非常な長期にわたって(間違いなく、チャネルのコヒーレンス時間よりもはるかに長く)変化することがあるが、周波数オフセットおよび伝搬時間により変化するフェージングなどの「高速な効果」はすべてタイミングおよび搬送波位相同期によってすでに処理され、行列

に含まれるので、行列は高速な効果によって左右されないことを意味する。物理チャネルの相反性によって、以下が保持される。

簡単にするために、熱雑音は無視する。ダウンリンクチャネル行列を推定するために、K個のユーザ端末はK個のOFDMシンボルから成るブロックを送信し、したがって、アップリンクトレーニング位相は、

と記述することができ、ここで、

は増減されるユニタリ行列である。したがって、基地局は、チャネル行列推定値

を取得することができる。しかしながら、ダウンリンクビーム形成を実行するために、ダウンリンク行列

が必要である。相反性によって、アップリンク推定チャネルにおける物理チャネル構成要素は、ダウンリンクチャネルの対応する構成要素を即座に生じる(アップリンクトレーニングとダウンリンクデータ伝送は同じチャネルコヒーレンス時間内で生じると仮定される)ことが保証されるが、送信対角行列と受信対角行列がダウンリンクに知られていることが必要であり、アップリンク用の送信対角行列および受信対角行列の行列とチャネル行列

の積が既知であり、これらの行列は一般に任意に関連付けられる。
相対キャリブレーションに関する従来技術
[0015]1つの相対キャリブレーション方法を説明する前置きとして、ダウンリンクチャネル行列

は、ビーム形成を実行するために完全に必要とされるとは限らないことに留意されたい。実際には、この行列の列空間のみが必要とされる。すなわち、

によって形成される行列は、ここでAは何らかの任意の可逆の一定の対角行列であり、任意の種類のビーム形成に十分に良好である。たとえば、Zero Forced Beamforming(ZFBF)を考えてみる。ZFBFプリコーディング行列は、

と計算することができ、ここで、Aは行列Wの各行に課される対角行列であり、すべてのmに対して、行正規化||w||=1である。したがって、ダウンリンクでのZFBFプリコーディング信号は、

である。
[0016]K≦Mとすれば、得られるチャネル行列は対角であることに気づく。問題は、何らかの既知の行列Aによる左乗法まで、どのようにしてアップリンクトレーニング観測値

から、

であることを知って、

を推定するか、ということになる。Shepardらの「Argos:Practical Many−Antenna Base Stations」(Mobicom 2012、53〜64ページ、以下では「Argos」とする)の相対キャリブレーション手順に従うと、対角行列

が本質的にスロット持続時間よりもはるかに長い間隔にわたって時間的に一定であるということが利用可能である(キャリブレーション手順は、ハードウェア安定性、温度変化などに応じて、数十秒又はさらにそれ以上ごとに、定期的に繰り返してもよい)。
[0017]この手順は、1つのキャリブレーション方法に相当し、以下のステップからなる。
・キャリブレーション基準基地局アンテナ、たとえばアンテナ1からのトレーニング:基地局アンテナ1から他のすべての基地局アンテナに、すなわち基地局アンテナの集合S={2,3,・・・,M}にパイロットシンボルを送信する。BSアンテナにおける受信信号Sは、

によって与えられ、ここで、

は基地局基準アンテナ(すなわちアンテナ1)送信RFチェーンによる係数であり、

である。すなわち、他の基地局アンテナ受信RFチェーンによる係数を含む対角行列である。(M−1)×1ベクトルhs←1は基準基地局アンテナ1から基地局アンテナの残りまでの物理チャネルを表し、(M−1)×1ベクトル

は、(M−1)個の送信していない基地局アンテナにおける熱雑音を表す。
・集合S中の基地局アンテナからキャリブレーション基準アンテナ1へのトレーニング:基地局アンテナ2,3,・・・,Mは、M−1個のシンボルからなる系列にそれぞれ応答し、ユニタリトレーニング行列を形成する(ユニタリトレーニング行列に比例する)(1つの特殊な場合が、1つのパイロットをそれぞれ一度に送信することに対応する)。キャリブレーション基準アンテナによって受信される信号は、

によって与えられ、ここで、

はキャリブレーション基準アンテナ受信RFチェーンによる係数である。
・キャリブレーションプロセス:

を左から乗算することによって、BSは

を得る。ここで、物理チャネル相反性により、hs→1=hs←1が得られることに留意されたい。したがって、各m=2,3,・・・,Mに対して、基地局は、比

を算出することができる。キャリブレーションプロセスの終了時に、雑音を無視できるほどにSNRが十分に高い場合、対角キャリブレーション行列

が得られ、ここで、

は、キャリブレーション基準アンテナのアップ変調チェーンおよびダウン変調チェーンのみに依存する無関係な定数項である。
[0018]この時点で、所望のダウンリンクチャネル行列は、単にアップリンク推定チャネルによる乗算だけで、キャリブレーション行列

およびアップリンク推定チャネル行列

から得ることができる。特に、

である。
[0019]このキャリブレーション方法の自己キャリブレーションプロセスは、少なくともM個のOFDMシンボル、基準アンテナから他のすべての基地局アンテナへのパイロットに対して1つのシンボルと、他のすべての基地局アンテナからキャリブレーション基準アンテナへの直交トレーニング系列を送信するためのM−1個のOFDMシンボルが必要となる。
[0020]このキャリブレーション方法には、制約がある。最初に、基準アンテナに対する各基地局アンテナの相対キャリブレーションは、2つの観測結果の比として、特に、

除算することによって形成されることに留意されたい。除算項

内の雑音は、キャリブレーション推定において大きな推定誤差を引き起こす可能性がある。この影響は、実際には、このキャリブレーション方法の開発者らによって気づかれていた。「間接的なキャリブレーション手法を実行する間に我々が遭遇した別の課題は、基準アンテナ1と他のアンテナの間のチャネルに対する大幅な振幅変化である。これは、アンテナの異なる対によって非常に異なるアンテナ間隔を有することができるアンテナアレーのグリッド状構成によるものである。測定によれば、SNRの差は40dBにもなることがあり、参照信号に関する送信電力を適切に選定するジレンマをもたらした。」この解決策は、基準アンテナを基地局アンテナの残りに対して注意深く配置することであった。「基準アンテナを残りのアンテナから隔離して、他のアンテナに対する水平距離がほぼ同一であるような位置に配置する。基準アンテナのそのような配置は、キャリブレーション手順の、物理チャネルからの無線ハードウェアチャネルの隔離により、キャリブレーション性能に影響を与えない」。
[0021]このように、基準アンテナを送信アンテナの残りに対して慎重に配置する必要があることは、このキャリブレーション方法に依拠した展開における大きな限定要因であり、配列されていない(non−collocated)アンテナの集合からのダウンリンクMU−MIMO展開において効率を大きく制限する。
[0022]一般に、雑音ロバスト性の目的で、はるかに大きなブロックおよび受信電力を組み合わせた最大比を使用することができ、したがって、D個のパイロットシンボルを基準アンテナ1から他の基地局アンテナに、M−1個の直交トレーニング系列を(M−1)D個のシンボルにわたって他の基地局アンテナから基準アンテナに送り、キャリブレーションに対する信号対雑音比において要因Dを達成し、ここで、D≧1は、性能を改善するために、何らかの十分に大きな整数である。しかしながら、これによって、特にスケーラブルで分散的な展開に関する、Argosキャリブレーション方法の固有の限界はなくならない。
[0023]内部相対的送受信機キャリブレーションのための方法および装置が、本明細書で開示される。一実施形態では、この方法は、エンティティ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよびエンティティ内の送受信機ユニットによるパイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成することであって、各処理された観測結果は、エンティティにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットとエンティティにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによるパイロットの観測結果との結合された応答を示す、生成することと、複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化することであって、この1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対は、エンティティ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、エンティティ内の第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、グループ化することと、観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算することであって、各相対キャリブレーション値は各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、エンティティにおいて基準ユニットの送受信機に対して相対的である、計算することとを含む。
[0024]本発明は、以下に記載される詳細な説明および本発明のさまざまな実施形態の添付の図面からより十分に理解されよう。しかしながら、以下の詳細な説明および添付の図面は、本発明を特別の実施形態に限定するものと解釈するべきではなく、説明および理解を目的としたものにすぎない。
キャリブレーションプロセッサユニットを含む基地局の一実施形態のブロック図である。 (a)〜(c)は、アンテナ素子の円形アレーの自己キャリブレーションを行うために使用できる測定値の対の3つの例を示す図である。 相対キャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。 階層的クラスタキャリブレーションの一例を示す図である。 階層的(クラスタ間)相対キャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。 1次元セルラーネットワーク内のアンテナの2−BSクラスタのキャリブレーションの一例を示す図である。 図6の1DネットワークにおけるネットワークMIMOに関するクラスタキャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。 図6のネットワークにおけるネットワークMIMO送信を可能にする効率的なパイロットシグナリングに基づくBS間キャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。 クラスタ内キャリブレーションがすでに行われた2つのクラスタを含むクラスタ間キャリブレーションの一例を示す図である。 クラスタm内のアンテナノード「A」からのパイロットの送信を開始するコントローラを示す図である。 ノード「A」からのパイロットの送信を開始するコントローラを示す図である。 ノードBからのパイロット送信を開始するコントローラを示す図である。 図10、図11および図12にそれぞれ示されるノード「A」、「a」、および「B」によって送信されたパイロットに基づいて収集された両方向測定に基づくキャリブレーション問題の絵による説明である。 図10〜図13のキャリブレーション例の参照シグナリングについて説明するタイミング図である。 ノード対「a」および「c」にわたってのパイロットキャリブレーションビーム送信並びにノードAからのコントローラによる測定値収集を示す図である。 図10および図15に示されるシグナリング周期から生じるクラスタ間キャリブレーション問題の絵による表現である。 図10、図15、および図16に示されるキャリブレーション例のタイミング図である。 図13および図16の階層的キャリブレーション方法のためのプロセスの一実施形態の流れ図である。 ノードの9×9ネットワークを示す図である。 クラスタ間キャリブレーションを実行可能な、図19に示される両方向測定に関連する、対応する接続された全域部分グラフ
を示す図である。
[0025]本発明の実施形態は、分散された容易にスケーラブルな相対キャリブレーション方法を可能にする方法および装置を含む。分散された容易にスケーラブルな相対キャリブレーション方法は、たとえば高性能相反性ベースダウンリンクMU−MIMOスキームなどのワイヤレス通信スキームをロバストに可能にするキャリブレーションを行うために使用することができる。特に、開示するキャリブレーション方法は、配列された(collocated)又は配列されていないアンテナ素子を持つ、小規模MIMOアレー、大規模MIMOアレー、又はMassive MIMOアレーを利用するMU−MIMOスキームを可能にする。配列されていないケースの例は、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)からのセルラー式送信におけるネットワークMIMOを含むが、アンテナ素子の分野におけるアンテナの異なる(重複する)集合によってユーザ端末が同時にサービス提供される、より一般的なMU−MIMOスキームも含む。
[0026]本発明の実施形態は、ネットワークMassive MIMOのためのリソース効率が良く信頼性が高いロバストなキャリブレーション、リモートラジオヘッドに基づいたMU−MIMO、階層的キャリブレーション、並びに配列されていないアンテナ素子のおそらく重複するアレーの集合に基づいた相反性ベースMU−MIMOのためのオンデマンド分散キャリブレーションを可能にする、キャリブレーションのための新しい参照シグナリング方法とキャリブレーションを実行するための新しい技法の組み合わせを含む。
[0027]本発明の実施形態は、他の手法に対して次の利点を有する。
1)配列された素子の大規模アレーを含む1つの手法によって考えられる基本シナリオでは、本明細書で説明されるキャリブレーション技法によって、追加シグナリングを必要とすることなく、1つの手法に関するキャリブレーションロバスト性のかなりの改善が可能である。
2)1つの手法とは対照的に、本発明の少なくとも1つの実施形態における方法は、MU−MIMO用のリモートラジオヘッド(RRH)システムのキャリブレーションを可能にするためにも使用することができる。
3)同じく、1つの手法とは対照的に、本発明の少なくとも1つの実施形態における方法は、ネットワークMIMO送信用のセル展開のリソース効率が良く信頼性が高いキャリブレーションにも使用することができる。
4)同じく、1つの手法とは対照的に、本明細書で説明する方法は、アンテナ素子の分野におけるアンテナの異なる(重複する)集合によってユーザ端末が同時にサービス提供される、より一般的なMU−MIMO展開スキームを可能にするためにも使用することができる。
5)本発明の少なくとも1つの実施形態における方法は、階層的キャリブレーションおよびリソース効率が良く信頼性が高いオンデマンドのキャリブレーションも可能にする。
6)本発明の少なくとも1つの実施形態は、アンテナ素子のおそらく配列されていないおそらく重複した各集合からの相反性ベースMU−MIMO送信を可能にするようにアンテナ素子のそのような集合の部分集合の階層的キャリブレーションおよび/又は逐次キャリブレーションのための参照シグナリング方法も提示する。
[0028]以下の説明では、本発明のより徹底的な説明を提供するために、多数の詳細が記載されている。しかしながら、これらの特定の詳細がなくても本発明が実施できることは、当業者には明らかであろう。他の例では、よく知られている構造およびデバイスが、本発明が不明瞭になることを避けるために、詳細にではなくブロック図の形で示されている。
[0029]以下に続く詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内部のデータビットにおける動作のアルゴリズムおよび記号を用いた表現に関して提示されている。これらのアルゴリズムに関する説明および表現は、作業の内容を他の当業者に最も効率良く伝えるためにデータ処理分野の当業者によって使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは、および一般的に、所望の結果をもたらすステップの首尾一貫した系列と考えられる。これらのステップは、物理量の物理的な操作を必要とするステップである。必ずしもではないが、通常、物理量は、記憶され、転送され、結合され、比較され、および別の方法で操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形を取り得る。時には、主に一般的な用法という理由で、電気信号又は磁気信号をビット、値、要素、シンボル、文字、項、数字などと呼ぶことが好都合であることがわかっている。
[0030]しかしながら、これらの用語および類似の用語のすべては適切な物理量と関連付けられるべきであり、物理量に適用される好都合なラベルにすぎないことを心に留めるべきである。以下の説明から明らかであると別段に明記されていない限り、明細書全体を通して、「処理する」又は「算出する」又は「計算する」又は「決定する」又は「表示する」などの用語を利用した説明は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子)量として表されたデータを操作し、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ又は他のそのような情報記憶デバイス、送信デバイス、若しくは表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステム又は類似の電子コンピューティングデバイスの行為およびプロセスを指すことが理解されよう。
[0031]本発明は、本明細書の動作を実行するための装置にも関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構成されてもよいし、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は再構成された汎用コンピュータを備えてもよい。そのようなコンピュータプログラムは、限定するものではないが、フレキシブルディスク、光ディスク、CD−ROM、および光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード若しくは光カード、又は電子命令を記憶するのに適し、それぞれコンピュータシステムバスに結合された任意のタイプの媒体を含む任意のタイプのディスクなどのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
[0032]本明細書で提示されるアルゴリズムおよび表示は、本質的に特定のコンピュータ又は他の装置に関連しない。さまざまな汎用システムは、本明細書の教示によるプログラムと共に使用されてもよいし、必要な方法ステップを実行するためにより特殊な装置を構成することが好都合であることがわかってもよい。さまざまなこれらのシステムに必要な構造は、以下の説明から明らかになるであろう。さらに、本発明は、特定のプログラミング言語に関しては説明しない。さまざまなプログラミング言語を使用して、本明細書で説明する本発明の教示を実施することができることが理解されるであろう。
[0033]機械可読媒体は、機械(たとえばコンピュータ)によって読出し可能な形で情報を記憶又は送信するためのあらゆる機構を含む。たとえば、機械可読媒体としては、読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなどがある。
概要
[0034]エンティティ内の送受信機ユニットのキャリブレーションを行うための方法および装置について説明する。一実施形態では、各ユニットは、エンティティから少なくとも1つのワイヤレスエンティティへの一括送信で使用するためのアンテナ素子を含む。一実施形態では、この方法は、エンティティ内の各送受信機ユニットのアンテナ素子を使用して、各送受信機ユニットから少なくとも1つのパイロットを送信することと、エンティティ内の各送受信機ユニットのアンテナを使用して、各送受信機ユニットで1つ又は複数の観測結果を受信することであって、少なくとも1つのパイロットの受信に対応する1つ又は複数の観測結果のそれぞれは、エンティティ内の1つ又は複数の他の送受信機ユニットから送信される、受信することと、複数の処理された観測結果を生成することであって、各処理された観測結果は、エンティティにおける1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアとエンティティにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す、生成することと、複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化することであって、この1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対は、エンティティ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、エンティティ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、グループ化することと、観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算することであって、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、エンティティにおいて基準ユニットの送受信機に対して相対的である、計算することとを含む。
[0035]一実施形態では、キャリブレーションプロセスは、基地局、アクセスポイント、又は他のタイプのワイヤレス装置によって実行される。一実施形態では、基地局は、複数の送受信機であって、この複数の送受信機のうち各送受信機がアンテナ素子を備える、送受信機と、この複数の送受信機に結合されたキャリブレーションプロセッサとを備える。このキャリブレーションプロセッサは、少なくとも1つのパイロットを送信するように各送受信機ユニットのアンテナ素子を制御し、1つ又は複数の観測結果を受信するように複数の送受信機ユニットのアンテナ素子を制御し、少なくとも1つのパイロットの受信に対応する1つの送受信機ユニットによって受信された1つ又は複数の観測結果のそれぞれは、複数の送受信機内の1つ又は複数の他の送受信機ユニットから送信され、複数の処理された観測結果を生成し、各処理された観測結果は、複数の送受信機内の1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアと複数の送受信機内の別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示し、複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化し、この1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対は、複数の送受信機の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含み、観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算し、各相対キャリブレーション値は各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、基地局において基準ユニットの送受信機に対して相対的であるように動作可能である。
[0036]一実施形態では、相対キャリブレーション値は、複数の送受信機ユニットのそれぞれの送受信機と基準ユニットの送受信機との間の相対キャリブレーション係数の推定値を含む。一実施形態では、送受信機ユニットのうち1つの相対キャリブレーション係数は、基準ユニットのキャリブレーション係数の比を1つの送受信機ユニットのキャリブレーション係数の比で割ったものを含み、この1つの送受信機ユニットのキャリブレーション係数は、1つの送受信機ユニットの送信機利得の比を1つの送受信機ユニットの受信機利得で割ったものとして定義される。一実施形態では、相対キャリブレーション係数の推定値は誤差メトリックに対する値の効果に基づき、誤差メトリックは個々の誤差量の関数であり、個々の誤差量は個々の観測結果対内の2つの観測結果の関数に基づく。一実施形態では、相対キャリブレーション係数は、誤差メトリックを最小にする値として選択され、誤差メトリックは個々の誤差量の2乗の和であり、個々の誤差量のそれぞれは、対内の観測結果の線形結合である個々の対に基づく。一実施形態では、相対キャリブレーション値は、前のキャリブレーション推定値に基づいて計算される。
[0037]一実施形態では、基地局は、相対キャリブレーション係数の推定値を使用して基地局の送受信機ユニットのうち少なくとも1つの送受信機のためのチャネル行列を決定し、次いで、このチャネル行列に基づいてプリコーダを決定する。このプリコーダは、その後、データを送信するために使用される。
[0038]図1は、本発明による基地局200の一実施形態のブロック図である。一実施形態では、基地局200は、MIMOワイヤレス送信用の標準的なモジュールを含む。
[0039]図1を参照すると、一実施形態では、基地局200における送信プロセッサ215は、1つ又は複数のユーザ機器(UE:user equipment)のためのデータをデータソース210から受信し、各UEのためのデータを処理し、データシンボルをすべてのUEに提供する。一実施形態では、プロセッサ215は、制御情報もコントローラ/プロセッサ270から受信して処理し、制御シンボルを提供する。一実施形態では、プロセッサ270はまた、1つ又は複数の参照信号のための参照シンボルを生成する。一実施形態では、送信(TX:transmit)MIMOプロセッサ220は、各UE並びに基地局200と同じ場所に設置されたアンテナのための参照信号のための、又はたとえば他の基地局、リモートラジオヘッド(RRH)等などの他のワイヤレスエンティティに対する、データシンボル、制御シンボル、および/又は参照シンボルに対してプリコーディングを実行する。
[0040]一実施形態では、プロセッサ220は、並行出力シンボルストリームを変調器すなわちMOD(230a〜230t)に提供する。各変調器230は、出力サンプルストリームをさらに処理して(たとえば、アナログに変換する、増幅する、フィルタリングする、およびアップコンバージョンする)、ダウンリンク信号を取得する。変調器230a〜230tからのダウンリンク信号はそれぞれ、アンテナ235a〜235tを介して送信される。
[0041]一実施形態では、基地局200において、同じ基地局200に配列された又は異なる基地局若しくは他のワイヤレスエンティティに位置する、さまざまなUEからの、又は他のアンテナによるアップリンク信号は、アンテナ235a〜235tによって受信され、復調器(DEMOD230a〜230t)によって復調される。一実施形態では、復調された信号は、MIMO検出器240によって検出され、受信プロセッサ245によってさらに処理され、UEおよび他のワイヤレスエンティティによって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得する。一実施形態では、受信プロセッサ245は、検出された信号をMIMO検出器から受信し、復号されたデータをデータシンク250に、制御情報をコントローラ/プロセッサ270に提供する。一実施形態では、DEMOD230a〜230tによって出力された復調された信号は、チャネルプロセッサ280にも提供され、チャネルプロセッサ280では、アップリンクチャネルが推定され、コントローラ/プロセッサ270に提供され得る。
[0042]基地局200は、キャリブレーション処理ユニット/プロセッサ290も含む。キャリブレーション処理ユニット/プロセッサ290は、基地局200が各アンテナ素子235a〜235tからのアップリンク受信信号を処理するときにアンテナ素子と結合されたRF−ベースバンド変換ハードウェア(利得制御装置、フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされた障害並びに基地局アンテナ素子235a〜235tによって送信されるべき信号を基地局200が生成するときに各アンテナ素子235a〜235tと結合されたベースバンド−RF変換ハードウェア(増幅器フィルタ、ミキサ、A/Dなど)によってもたらされた障害を推定すること(と、場合によっては障害を補償すること)を担当する。素子230aと素子235aの組み合わせを単一の(キャリブレーションされていない)送受信機ユニットと考え、素子230a〜230tとそれぞれの素子235a〜235tのすべてのそのような組み合わせを個々の送受信機ユニットと考えると、一実施形態では、キャリブレーションプロセッサ290は、これらの送受信機ユニットの部分集合からの相反性ベースMU−MIMOを可能にするために使用されるこれらの送受信機ユニットの部分集合の相対キャリブレーションのためのプロセスを実行する。一実施形態では、プロセッサ290は、コントローラ/プロセッサユニット270と制御情報を交換する。キャリブレーションプロセッサ290はキャリブレーション値を計算し、このキャリブレーション値は、1つ又は複数のUEのための1つ又は複数のプリコーディングベクトルを構築し、このプリコーディングベクトルをプリコーディングのためにTX MIMOプロセッサ220に提供するために、コントローラ/プロセッサ270でULチャネル推定と共に使用される。いくつかの実施形態では、プロセッサ290は、他の基地局によって受信および/又は送信された信号を示す追加情報が他の基地局から提供され、別個の基地局に接続された送受信機ユニットの相対キャリブレーションを助ける。本発明の実施形態は、処理ユニット290によって可能にされ、キャリブレーションのシグナリング局面およびデータ収集局面と本明細書で説明する相対キャリブレーション方法の両方を含み、相対キャリブレーション方法は、収集されたデータと、この基地局および場合によっては他の基地局における送信アンテナノードの任意の部分集合のための過去の相対キャリブレーション値を含むおそらく追加パラメータとに基づく。
[0043]コントローラ/プロセッサ270は、基地局における動作を指示する。プロセッサ270並びに/又は基地局の他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための動作および/又は他のプロセスを実行又は指示する。メモリ260は、基地局のためのデータおよびプログラムコードを記憶する。
ロバストな相対キャリブレーション
[0044]同じトポロジ、および基地局アンテナあたり同じ数のキャリブレーショントレーニングスロットすなわちDスロット(D≧1の場合)を含むArgos手法の拡張を考えてみる。この拡張は、次のようなものである。最初に、キャリブレーションアンテナ1を含む各アンテナが、そのトレーニングシンボルを独立してブロードキャストする。一実施形態では、これはArgosと同じシグナリング次元を使用して実行されるが、行列

は対角である、すなわち、集合Sに含まれるアンテナのそれぞれが送信するとき、Sに含まれるアンテナの残りの集合は送信中ではなく、それによって、受信することができる。各アンテナがそのトレーニングシンボル(複数可)をブロードキャストした後、i≠j、0≦i,j≦Mの各々に対して、次の式

がアンテナjからアンテナiへのトレーニングシンボルに対応する測定値のすべてが収集される。これは、すべてのiに対して観測結果yi1およびy1iの集合のみに依拠するArgosとは対照的である。前述の式では、wijは、適切な分散(先に説明したように、雑音余裕のトレードオフ効率に対する設計パラメータであってよい、トレーニング長Dの影響を含む)を持つ、i.i.d.複素ガウス雑音サンプルである。完全な物理チャネル相反性が仮定されるので、双方向のワイヤレスチャネルは同じ(すなわちhij=hji)と考えられる。
[0045]上記の測定値を対としてグループ化すると、次のように記述することができる。

ここで、

は、アンテナi,jの非順序対に関連付けられた複素係数である。
[0046]1つの目的は、共通乗法非ゼロ定数までの、i=1,2,・・・,Mに対する相対キャリブレーション係数cを推定することである。雑音がない場合、次の等式

が存在する。
[0047]一実施形態では、最小にされるべき自然コスト関数は、キャリブレーション係数が二乗誤差の合計

であることを見つけるために使用される。
[0048]このコスト関数が(非負)誤差メトリックの一例であることに留意されたい。この誤差メトリックは個々の誤差量の合計を含み、それによって、各誤差量は、単一対のアンテナ素子iおよびj、特に基地局アンテナ素子j(i)からのパイロットの送信中に基地局アンテナi(j)によって収集された観測結果の対のみによって決まる。雑音がない場合、適切なキャリブレーション係数が誤差メトリックの計算で使用されるとき、誤差メトリックはゼロという最小値を取る。一実施形態では、これらのキャリブレーション係数が未知であることを仮定すれば、(雑音が多い)キャリブレーション−パイロット観測結果の対の集合が与えられれば、キャリブレーション係数推定値は、誤差メトリックを最小にするcの値を決定することによって計算される。
[0049]上記のメトリックによって最適なキャリブレーション値の効率的な算出が可能であるので、上記のメトリックは非常に魅力的であることに留意されたい。しかしながら、他のそのような誤差メトリックも使用することができ、この誤差メトリックは個々の誤差量の関数であり、個々の誤差量は、素子iとjの間の観測結果と未知の係数cおよびcとの関数である。別の実施形態では、加算の代わりに、個々の誤差量の重み付け和を使用することができる。或いは、加算は、「max」演算子と置き換えられる。さらに別の代替実施形態では、加算において、個々の誤差量の前に対数関数が使用される。誤差行列の別の例は、以下に相当する。

Δは何らかの所定のRSS閾値を表す。このメトリックによって、非常に単純で系統的な方法で、十分に強いレベルで受信されていない測定値対の排除が可能になる。
[0050]集合Fは、キャリブレーション係数を決定するために使用される順序付き測定値(yij,yij)の(i,j)対の集合を定義する。一実施形態では、自明の全ゼロ解を避けるために、一般性の損失なしに、次の式|c|=1が課される。次いで、キャリブレーション係数が、以下の最適化問題の解として見つけられる。
|c|=1を条件として、

を最小にする。
[0051]Argosは、スター型トポロジの場合、すなわちすべてのi=2,3,・・・,Mに対して測定値yi1およびy1iのみを使用するとき、すなわちF={(1,2),(1,3),・・・(1,M)}のときに相当する。この場合、目的関数は、

によって与えられる。
[0052]固定されたcに対する最小値は、c に関して微分し、cとc を当技術分野でよく知られている方法で独立変数であるかのように扱い(Hjorungnes ら、「Complex−valued matrix differentiation:Techniques and key results」、IEEE Trans. on Signal Processing、2007年、第55巻第6号2740〜2746ページ)、次いで、すべての導関数がゼロに等しいと設定することによって取得することができる。次の一組の式

が得られ、これから

が生じる。
[0053]Jを最小にすることに関心を持つ場合、この解をJへと置き換えて、次いでc=exp(jθ)の形でcについて解くことができる。これは、数値的に容易に扱うことができる、位相間隔[0,2π)にわたっての直線探索になる。しかしながら、一実施形態では、共通乗法定数までの係数cのみが関心事であり、したがって、この最後のステップは必要とされず、cを任意に1に等しく設定することができるが、相対キャリブレーション目的で一般性を失うことはない。驚くほどのことではないが、特殊な場合として、Argosで提唱され、前節で検討したものと同じ推定器を取得することができる。
[0054]順序対の集合Fを考えると、最小化問題の解すなわち乗法定数までのキャリブレーション係数c,c,c,・・・,cを決定するための解は、容易に取得することができる。最初に、集合Fが与えられれば、非順序対の集合は、
={すべての対(i,j);したがって、(i,j)がFに含まれるか又は(j,i)がFに含まれる}
と決定することができる。
[0055]たとえば、Argosスター型トポロジの場合、
={(1,2),(1,3),・・・,(1,M),(2,1),(3,1),・・・,(M,1)}
である。
[0056]便宜上、前処理された測定値の(Fに依存する)集合は、次のように定義される。
[0057]固定されたcに対する最小値は、c に関して微分し、cとc を独立変数[4]であるかのように扱い、次いで、すべての導関数がゼロに等しい、すなわち,

と設定することによって、取得することができる。
[0058]
上記のi番目の式の偏導関数を拡張することによって、次の式

が得られ、ここで、cおよびaは両方ともM次元の列ベクトルであり、ベクトルcのj番目はcによって得られ、aのj番目の項目は

によって得られる。
[0059]その結果、i=1,2,・・・,Mに対する一組の式は、行列記法のように、Ac=0と記載することができ、ここで、

である。
[0060]上記で、bは次元Mの列ベクトルである。そのk番目の項目は、ベクトルaの第1の項目の負数を含む。同様に、行列

は、M行およびM−1列を有する。この行列のK番目の行およびm番目の列の要素は、ベクトルaの(m+1)番目の要素によって与えられる。

は、cを欠いた、cに含まれるすべてのキャリブレーション係数のベクトル、すなわち、

を表す。
[0061]最小2乗キャリブレーション解

は、一組の式

の解によって与えられ、具体的には、

によって与えられる。
[0062]行列Aに基づいた推定値の他の変化が可能であることに留意されたい。一実施形態では、cの累乗の平均が何らかの所定の値に等しいことを条件として、J(c,c,・・・,c)を最小にする係数の集合が選定される。この場合、係数の選定されたベクトルは、(その平均累乗を所定の値に等しくするように適切に増減された)行列Aの最小の大きさの固有値に関連付けられた、Aの固有ベクトルに相当する。
[0063]キャリブレーション問題で、すなわち非ゼロである測定値対の集合を選定する際に、使用される測定値の対の集合すなわちFの選定が、性能に大きく影響することがある。各アンテナノードに対して「最も近い4つのノード」によって定義された測定値対を使用して、次のトポロジすなわち(a)Argosに記載のスター型トポロジ、(b)リング型トポロジ、および(c)高密度トポロジの、12個のアンテナ素子の円形アレーの自己キャリブレーションを含む、図2の例を考えてみる。素子は「円形」トポロジである。円形トポロジでは、素子間の距離は受信電力の差を示し、すなわち、互いにより近いノードは、遠く離れたノードよりも高いSNRで互いの信号を受信することができる。この例のアレーはM=12個の素子を有するが、例に示されている原理は、任意のM>2の値に適用される。
[0064]図2(a)〜図2(c)を参照すると、3つの副図(subfigure)のそれぞれは、測定値対の異なる集合すなわちFに基づいた最小2乗キャリブレーションを示す。各副図の両矢印は、キャリブレーションのために使用される測定値の対、すなわち、集合Fに含まれる図示の対を示す。
[0065]図2(a)は、Argosキャリブレーション方法によって使用される集合Fを示す。近接性により、基準素子2に対する基準素子1のキャリブレーションは、かなり正確であると予想することができる。しかしながら、基準素子から遠い素子たとえば素子7に対する基準素子のキャリブレーションは、信頼性がはるかに低いと予想することができる。そのような問題は、実際にArgosで認められ、他のすべてのアンテナに対するキャリブレーション基準アンテナの慎重な配置を必要とした。このことに基づくと、Argos自己キャリブレーション技法は不十分な性能を有し、Massive MIMO展開用の配列されていないアンテナ素子のアレーのキャリブレーションを行うには十分でないであろう。
[0066]図2(b)は、測定値対集合F={(1,2),(2,3),・・・,(5,6),(7,8),(8,9),・・・,(11,12),(1,12)}に基づいたキャリブレーションを示す。図2(a)と図2(b)の両方で同じ数の測定値が使用されているが、図2(b)の測定値集合の方が、本質的に、高い1対あたりSNRを有し、大幅によりロバストであろう。一実施形態では、係数cは、順次、すなわち、最初に、測定値の(1,2)対を使用してcを取得し、次いで、(2,3)対を使用してc/c、およびcを推定するなどと取得することができる。そのような実施形態は、事実上、Argosキャリブレーション方法と同じ計算の複雑さを有するが、一般に、より高品質のキャリブレーションを生じる。或いは、図2(b)に示される測定値の集合Fは、行列キャリブレーション問題を解決するために使用することができ、これによって、LS解

の算出に伴う算出コストを犠牲にして、Argosキャリブレーション方法に対するさらなる改善がもたらされる。
[0067]対(6,7)もFに含めること、すなわち、図2(b)の破線の両矢印によって表される対も含めることも、性能をさらに改善すると予想される。この包含は、より多くのシグナリングを必要とせず、単に、後でキャリブレーションに使用するためのキャリブレーションシグナリング中により多くの観測結果を記憶することを必要とする。
[0068]図2(c)は、キャリブレーションのためのまったく同じワイヤレスシグナリングオーバーヘッドでは、約2倍の測定値対が使用され(特に、各アンテナに対して、最も近い4つのノードを持つ対が使用される)、さらなる性能改善をもたらす別の例を示す。
[0069]図3は、相対RFキャリブレーションを実行するためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用装置で実行されるものなど)、又はこの両者の組み合わせを含んでもよい処理ロジックによって実行される。一実施形態では、このプロセスは、送受信機ユニットおよび基地局200の他のサポート機能と協働する図1のキャリブレーションプロセッサ290によって実行される。
[0070]図2を参照すると、プロセスは、パイロットシグナリングを開始すること(処理ブロック310)によって始まる。パイロットシグナリング後、処理ロジックは測定値収集(処理ブロック320)を実行し、処理ロジックは、キャリブレーションのための測定値(処理ブロック330)を対にする。一実施形態では、キャリブレーションシグナリングプロセスによって収集されるアンテナ測定値は、キャリブレーション方法への入力である。一実施形態では、すべての(i,j)アンテナ対に対するyij測定値が利用可能であり、収集された観測結果の集合は、最初に、対(yji,yij)にグループ化される。
[0071]次に、一実施形態では、処理ロジックは、キャリブレーションのために、これらの対をなす測定値の部分集合Fを選択する(処理ブロック340)。一実施形態では、キャリブレーションに使用される集合Fは、すべての可能な(i,j)アンテナ素子対からの、対をなす測定値の選定された部分集合を含む。一実施形態では、集合Fは、受信電力レベルにおける所定の閾値を超えた測定値のみを含む。一実施形態では、測定値の受信対の受信電力レベルの最小値が所定のレベルを超えるとき、1つの対がFに含まれる。一実施形態では、集合Fからの対を含める又は除外するために、たとえば図2(a)および図2(b)に示される例に示されるようにすべての項が推定できることを保証しながら使用される観測結果の対の総数を制限することを含む他の基準が使用される。これらの基準としては、RSS閾値、対の数に関する制約、および複雑さがあり得る。たとえば、対のすべては、RSSに従って最上位から最下位まで順序づけられてよく、次いで、最初のX個の対が選定されてよく、ここでXは整数である。選定される対の数は、キャリブレーションアルゴリズムの複雑さにも影響することがある。対はまた、大規模キャリブレーション問題(多数のアンテナを含み、それによって多次元の行列Aの操作を含む)をより小規模なキャリブレーション問題(より小規模な行列による操作を含む)に分割することを可能にし得る他の基準に基づいて選択されてもよい。そのような実施形態について、「階層的キャリブレーション」節で説明する。
[0072]図3に戻ると、対を含める又は除外するために、他の基準が使用されてもよい。たとえば、一実施形態では、アルゴリズムは、送受信機ユニットが少なくとも選択されたFの対形成のうち1つにある場合、送受信機ユニットの相対キャリブレーション利得を推定する。たとえば、キャリブレーションされるべき送受信機ユニットがあるが、この送受信機ユニットに関係する対が測定値対包含アルゴリズムで選択されない場合、この送受信機ユニットを含む1つ又は複数の対を集合Fに追加することができる。
[0073]処理ブロック350では、処理ロジックは、選定された部分集合の対の選定された部分集合の相対キャリブレーション値に基づく測定値を算出し、基準アンテナに関する相対キャリブレーション値を計算する。一実施形態では、前のキャリブレーション推定値も使用することができる。
MU−MIMO動作
[0074]相対キャリブレーションパラメータの推定値

の所与の集合に基づいて、MU−MIMOトレーニングおよびシグナリング動作を実施することができる。最初に、アップリンクパイロットに基づいて観測結果を収集する。次いで、これらの観測結果を中央サーバで使用して、HupのMMSE推定値すなわち

を得る。

の集合が、c=1で

の形態の式によって算出されると仮定すると、行列Haltは次のように構成される。
[0075]数値

を、c/cで置き換え、

をHupで置き換えた場合、行列Haltは、D対角を持つ所望の形をとる。したがって、Haltと、たとえば

におけるZFBFなどの任意の所与のプリコーダ関数V=V(Halt)を仮定すると、有効なダウンリンクチャネルは、

によって与えられ、有効なN×Nチャネル行列は、

によって与えられる。次いで、量log(1+SINR)の瞬間率は、i番目のユーザの性能メトリックとして使用することができ、SINRは通常の方法で算出される。
階層的相対キャリブレーション
[0076]一実施形態では、キャリブレーションが段階的に行われる。特に、アンテナ素子の2つの集合、すなわち場合によっては配列されたアレーの5×5アンテナを有する1つの集合(クラスタnと示される)と5素子の別のアレー(クラスタmと示される)を含む図4の例を考えてみる。ci,mは、i=1,2,・・・,Mに対するクラスタm内の未知のキャリブレーション係数を表し、cj,nは、j=1,2,・・・,Mに対するクラスタn内の未知のキャリブレーション係数を表す。図4の例では、M=5、M=25である。
[0077]M+M=30アレー素子の全体集合は、単一のキャリブレーションLSステップにより一緒にキャリブレーションを行うことができるが、一実施形態では、キャリブレーションは段階的に実行される。一実施形態では、第1のクラスタ内キャリブレーション、すなわち、各クラスタのキャリブレーションを個別かつ独立して行うことが実行され、次いで、クラスタ間キャリブレーションが実行される。効果的に、クラスタ内キャリブレーションでは、クラスタ内の測定値対のみが使用され、さまざまなクラスタ内のノードと対照したものとしてクラスタ内のノードの相対的近接性により、測定値のそのようなクラスタ内対は、キャリブレーションに対して信頼性がより高い(SNRがより高い)と予想されることがある。その結果、クラスタm内の自己キャリブレーションは、何らかの未知の複素数値スケーリング定数αに対して、

を生じさせ、クラスタn内の自己キャリブレーションは、何らかの未知の複素数値スケーリング定数αに対して、

を生じさせた、と仮定される。その後、クラスタ間キャリブレーションは、効果的に、共通スケーリング定数までのci,mおよびcj,nに対するクラスタキャリブレーション係数の集合を見つけることになる。これは、共通スケーリング定数までのαおよびα、若しくは同じことであるがα/αを見つけること、又は同じことであるが関係α=βαにおいて複素定数βを推定することに等しい。これは、クラスタ間測定値対、すなわち、いくつかの(i,j)に対するアンテナのいくつかの((i,n),(j,n))対に対する双方向性測定値の任意の非ゼロ部分集合、並びに測定値対を説明する式の対において、ci,mおよびcj,nをそれぞれ、式

と置き換えることに基づいたLSキャリブレーションによって行うことができる。同等に、y(i,m)(j,n)およびy(j,n)(i,m)は、ノード(i,m)および(j,n)における測定値をそれぞれ表し、キャリブレーションパイロットがそれぞれノード(j,n)および(i,m)によって送られるとき、一実施形態では、次の最適化問題が使用される。

を条件として、

を最小にする。
[0078]
ここで、

とすると、上記問題は次のように書き直すことができる。
α=1を条件として、

を最小にする。
[0079]この問題は、元のクラスタ内LS問題とまったく同じ構造を有する。特に、F’によって定義されるクラスタ間測定値対の所与の集合を条件として、最小2乗キャリブレーション問題は、本来の最小2乗問題を解決するために使用されるステップと同じステップを使用して解決することができる。一実施形態では、クラスタ間キャリブレーションは、同様の方法で基準クラスタ間キャリブレーション係数の集合を解くことによって3つ以上のクラスタにわたって実行される。
[0080]一般に、階層的キャリブレーションは、送受信機ユニットのグループのキャリブレーションを一括で行うために使用することができ、ここで、キャリブレーションが一括で行われるグループの数は2よりも大きい。階層的キャリブレーションのそのような使用を含む一実施形態は、一度に「X」以下のグループの単位に関してグループのキャリブレーションを行うことの複雑さを制限することを含む。X=9では、たとえば、一実施形態において、最初に、送受信機ユニットのキャリブレーションが、サイズたとえば9のグループで行われ(すなわち、キャリブレーションアルゴリズムが実行される基礎となる行列Aのサイズを制限することが必要である)、基準ユニットに対して9つの送受信機ユニットから成る各グループのキャリブレーションを独立して行うことが可能になる。次いで、階層的キャリブレーションは、この「サイズ」の制約に違反することなく、はるかに大きな集合のキャリブレーションを容易に一括で行うために使用することができる。一実施形態では、サイズ9のアンテナの第1の隣接した集合のキャリブレーションが、ベースラインアルゴリズムに基づいて行われる(クラスタ内キャリブレーション)。次いで、9つのそのような近接して位置する(すでにキャリブレーションが行われた9つの素子)集合の(クラスタ間)キャリブレーションを実行し、9の素子から成るキャリブレーション済みグループを生じさせることができる。次いで、9つのそのような近接して位置する(すでにキャリブレーションが行われた9の素子)集合のクラスタ間キャリブレーションを実行し、9の素子から成るキャリブレーション済みグループを生じさせることができ、以下省略する。これらの9つの集合に関するキャリブレーション動作の各動作の複雑さは固定される。複雑さは、9つのキャリブレーションが行われていないアンテナ素子のグループの基本的な相対キャリブレーションのキャリブレーション複雑さと同じである。
[0081]より具体的には、便宜上、各クラスタ内のクラスタノードに再びインデックスを付与し、クラスタiのm番目のノードを(i,m)と表す。ci,m=Ri,m/Ti,mは、目的とする未知のパラメータである。各iに対して、各ノードのキャリブレーションがクラスタcの基準ノードに対して行われるように十分に正確なクラスタ内キャリブレーションがアルゴリズムを使用して行われたと仮定される。特に、クラスタiに適用されるアルゴリズムがクラスタ内キャリブレーション推定値

を返したと仮定すると、何らかの未知のパラメータcに対して、

が得られる。また、Y(i,m)→(j,n)は、ノード(i,m)によって送信されたパイロットに基づいたノード(j,n)における観測結果、すなわち、iおよびjをそれぞれ(i,m)および(j,n)で置き換えた、形式(11)の観測結果を表す。
[0082]クラスタをグラフ上のノードと考える。接続されたクラスタ−ネットワークグラフ

を仮定すると、パイロットバーストが、すべてのクラスタおよびリンクの部分集合

を含む連結全域部分グラフ

にわたってクラスタを越えてBSによって送信および受信される。また、

は、

に対応する無向辺の集合を表す。キャリブレーションに使用されるべき形式(11)の観測結果の少なくとも1つの対{Y(i,m)→(j,n),Y(j,m)→(i,n)}がある場合、対

であり、この対は、異なるOFDMシンボル上だがチャネルのコヒーレンス時間内にBS(i,m)および(j,n)によって送信された1対のキャリブレーションパイロットによるものである。

は、観測結果のそのような双方向対がクラスタiおよびjそれぞれにおいてAP(i,m)と(j,n)の間で使用可能である、すべての(m,n)インデックス対の集合を表す。したがって、集合

が空でない場合に限り、

である。
[0083]階層的キャリブレーション問題の視覚的解釈が図19および図20に示されている。図19は、ノードの9×9ネットワークを示す。図19に示されるように、BSの9つの3×3クラスタがある。クラスタ内キャリブレーションが各3×3クラスタですでに行われていると仮定し、双方向矢印(各矢印は、異なるクラスタのBS間の両方向測定を表す)は、クラスタ間キャリブレーションに使用できる測定値の集合を表す。
[0084]図20は、クラスタ間キャリブレーションが実行可能である、図19に示される両方向測定に関連した、対応する連結全域部分グラフ

を示す。次いで、クラスタ間キャリブレーションのための関連する目的関数は、次のように

と容易に表すことができる。解は、同じステップに従うことによって、容易に導くことができる。

とし、(20)を使用して、Jをcの関数として次のように

と表現し直すことができる。N=|Tcl|として

とすると、上記の式をcの関数として最小にするベクトル

は式(16)によって与えられ、ここで、AはN×N行列であり、i番目の行およびj番目の列の要素は、

によって与えられる。何らかのi≠jに対して、

が空の場合、すなわち、

の場合、係数Ai,jはゼロであってもよいことに留意されたい。
[0085]図5は、階層的キャリブレーションを実行するためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用装置で実行されるものなど)、又はこの両者の組み合わせを含んでもよい処理ロジックによって実行される。一実施形態では、このプロセスは、送受信機ユニットおよび基地局200の他のサポート機能と協働する図1のキャリブレーションプロセッサ290によって実行される。
[0086]図5を参照すると、プロセスは、クラスタ間観測結果を収集する処理ロジック(処理ブロック520)によって始まる。一実施形態では、クラスタ間観測結果を収集することは、他のクラスタにおけるアンテナからのパイロットの送信中にクラスタm(n)で得られた観測結果をメモリ(たとえばメモリ260)から取り出すことを含む。処理ロジックは、一実施形態では処理ブロック330に類似した方法で、これらの観測結果の部分集合を対に組み立てる(処理ブロック530)。具体的には、処理ブロック530によって形成される観測結果の各対は、2つの異なるアンテナ(各クラスタから1つのアンテナ)によって収集された2つの観測結果から成り、各観測結果は、対の他のアンテナによって送信されたパイロットに応答して対の1つのアンテナによって収集された観測結果に対応し、2つのパイロットはチャネルのコヒーレンス時間内に送信された。
[0087]測定値を対にした後、処理ロジックは、クラスタ間キャリブレーションのための観測結果のこれらの対の部分集合を選択する(処理ブロック540)。一実施形態では、すべての対は、クラスタ間キャリブレーションに使用される。別の実施形態では、十分に大きなRSS(上記の段落49を参照されたい)を対に持つ対のみが集合Fで選定される。
[0088]選択の後、処理ロジックは、クラスタ間キャリブレーション調整係数を算出するために、観測結果の選択された対を使用する(処理ブロック550)。一実施形態では、クラスタ間キャリブレーションは、α=1を設定すること(したがって、クラスタnのキャリブレーション係数に調整を加えないこと)、前の段落で概説した最小2乗方法によってαの値を算出すること、およびαの算出された値を使用してクラスタm内のアンテナのそれぞれのキャリブレーション係数を調整すること(すなわち、クラスタm内の所与のアンテナの新しいキャリブレーション値を前の値にクラスタ間調整αを掛けたものとして設定すること)を含む。
[0089]一実施形態では、クラスタ間キャリブレーションは、要求に応じて実行される。一実施形態では、クラスタ内キャリブレーションは、前の時刻ですでに実行されている(たとえば、クラスタ内キャリブレーションは、アレーのクラスタのそれぞれから個別に発したMU−MIMO送信を介してユーザにサービスを提供するためにすでに使用されている)。UE(たとえばモバイル)が、複数の場所を通る一括送信によってサービス提供されることが有利なエリアを通過するとき、クラスタ間キャリブレーションは、複数のアンテナクラスタのキャリブレーションを行うために作動される。一実施形態では、第1のキャリブレーションパイロットは、1つ又は複数のクラスタのアンテナのうち1つ(又は複数)によって送信される。応答して、他のクラスタのそれぞれは、キャリブレーションパイロットをアンテナのうち1つ又は複数から送り返す。一実施形態では、これらのアンテナは、これらのアンテナにおける、異なるクラスタから発した1つ又は複数の第1のキャリブレーションパイロットからの受信信号強度に基づいて選定される。一実施形態では、階層的キャリブレーションのいくつかの層が適用され、相対的にキャリブレーションが行われたアンテナアレーのより大きなクラスタを連続して生じさせる。
セルラー上でのネットワークMIMOに対するキャリブレーション
[0090]上記のキャリブレーション技法は、相反性ベースMIMO送信のためのセルラー式アーキテクチャのキャリブレーションを行うことに合わせて調整することができる。図6は、基地局が実数軸上の基準場所0,±1,±2,±3,・・・に配置される一次元(1D)セルラートポロジを示す。非常に高いセルおよびセル端率は、ユーザの地理的スケジューリングによって得ることができ、関連基地局(複数可)に対して類似の「地理的」場所にいるユーザは、これらのユーザ場所に合わせて調整されたMIMOアーキテクチャによりトポロジの全体にわたって一括でサービス提供される。そのうえ、一実施形態では、セル再利用−1Massive MIMOは、セルの中心にいるユーザにとって好ましいが、セル縁では、2つの隣接するタワーからのネットワークMIMO送信はセル縁で行うのが好ましいことが多い。類似の記述が、二次元(2D)六角形展開にも当てはまる。そのような送信を可能にするために、一括MU−MIMO送信で関係するアンテナ素子の集合は、一括でキャリブレーションが行われる。1Dの例では、基準の2基地局(BS)クラスタは、一括でキャリブレーションが行われる。
[0091]図6に示される形式のセルラーネットワーク用のシグナリングおよびキャリブレーションを考えてみる。インデックスkおよびk+1を持つBSの集合から一括MU−MIMO送信を実行することが可能なクラスタコントローラが、キャリブレーション後に、クラスタからのすべてのアンテナのための相対キャリブレーション係数の集合を利用可能にすることが望ましい。これは、さまざまな方法によって達成することができる。一実施形態では、パイロットは、周波数再利用R>2を持つトポロジ内のすべてのBSから送信される。R=3に対応する図6に示される例では、時間周波数キャリブレーション−トレーニングリソースは、リソースの「A」部分、「B」部分、および「C」部分と呼ばれる、R=3同等部分に分割される。ラベル{A}(それぞれ{B}および{C})を持つ基地局は、「A」(それぞれ「B」および「C」)トレーニングリソース中にパイロットを同時に送信する。BSあたりM個のアンテナ素子があると仮定すると、キャリブレーションのために、すなわち、ラベルA(それぞれラベルB、およびラベルC)を持つ基地局のそれぞれからM個のパイロットを送信するために、Mリソース次元が必要となる。一実施形態では、周波数再利用−Rの方法でアンテナBSあたり1つのパイロットを送信するために、RMトレーニング次元がトポロジの全体で使用される。
[0092]図6に示される一実施形態では、基地局Aによって送信されるパイロットは、基地局BおよびCk−1のアンテナ素子のそれぞれで、および基地局Aの送信中でない素子のそれぞれで、測定値を生成する。基地局Aにおけるこれらの測定値は、BS Aにおけるセル内キャリブレーションに使用することができる。基地局B{又は、別法として、基地局Ck−1}における測定値は、B(或いはCk−1)がパイロットを送信しているとき、基地局Aで収集された測定値と共に、セル間キャリブレーションのために、図6の{A,B}クラスタ(或いは{Ck−1,A}クラスタ)のコントローラ/キャリブレータによって利用することが可能である。原理上は、Bにおけるこれらの測定値は、集合{A}j≠k内の他のすべての基地局からの項も含む。その理由は、集合{A}j≠k内の他のすべての基地局も、Aと同じ時刻および周波数でパイロットを送信しているからである。この1Dの例では、基地局Bで見られる支配的干渉項は、基地局Ak+1によって送信されるパイロットによるものである。再利用係数Rは、この例では、基地局AからのキャリブレーションパイロットがAk+1からの(干渉している)キャリブレーションパイロットよりも高い電力レベルで基地局Bで受信されることを保証するために、少なくとも3と大きい。基地局Aから送信されるパイロットの寄与(信号項)が十分に高い信号対干渉比で受信されることを保証するために、Rのさらに高い再利用値を使用することができる。
[0093]図7は、R=3を持つクラスタ−キャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用装置で実行されるものなど)、又はこの両者の組み合わせを含んでもよい処理ロジックによって実行される。一実施形態では、このプロセスは、送受信機ユニットおよびそれぞれの基地局(たとえば基地局200)の他のサポート機能と協働するキャリブレーションプロセッサ(たとえば図1のキャリブレーションプロセッサ290)によって実行される。
[0094]図7を参照すると、リソースの「A」部分のスロット中に、グループA基地局({A})が、同じリソース上でパイロットを送信する。図7では、これは、基地局Akの処理ブロック600Akに示されている。これらのパイロットは、隣接セルのアンテナ(一例として、処理ブロック600Bおよび600Cを参照されたい)並びに同じ基地局の他のアンテナによって収集される(処理ブロック600A)。次いで、他の基地局グループに対して類似の動作が行われる。図7の処理ブロック630A、B、Cによって示されるように、セル内測定値を使用して、各BSがBS内キャリブレーションを実行する。
[0095]次に、隣接基地局からの収集された観測結果は、相互キャリブレーション(inter−calibration)で使用される各隣接基地局対のための対応するコントローラに渡される(処理ブロック640A、B、Cおよび処理ブロック650A、B、C)。次いで、コントローラは、図5で説明した相互キャリブレーション手順を実行する(処理ブロック500)。
[0096]一実施形態では、「セル内キャリブレーション測定値」がより高いSNR測定値であるので、第1のセル内キャリブレーションが実行される。一実施形態では、階層的キャリブレーションに関して上記で説明したように、セル内キャリブレーションがいったん完了すると、階層的キャリブレーションが実行される。一実施形態では、十分に高い受信信号強度のセル間測定値の部分集合のみが、セル間キャリブレーションステップで使用される。これらの実施形態では、少なくともRMの次元を使用してネットワーク全体のキャリブレーションを行い、Rは少なくとも3と同じ大きさであるが、場合によっては、より大きいRである。
[0097]アレーサイズが「巨大(Massive)」になった場合、すなわちMが大きくなったとき、キャリブレーションのためのRM次元のコストは著しくなり、キャリブレーションにM程度の次元のみを必要とする他のより効率的な方法がある。一実施形態では、最初に、再利用−1パイロットスキームが、セル内キャリブレーションを達成するために使用される。これは、他の基地局のアンテナに対して同じ基地局上でのアンテナが互いに近接していることにより可能である。
[0098]図8は、図6に示される1DトポロジにわたってネットワークMIMO送信を可能にすることができるこのタイプの効率的なパイロットシグナリングに基づいたBS間キャリブレーションのためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用装置で実行されるものなど)、又はこの両者の組み合わせを含んでもよい処理ロジックによって実行される。一実施形態では、このプロセスは、送受信機ユニットおよびそれぞれの基地局(たとえば基地局200)の他のサポート機能と協働するキャリブレーションプロセッサ(たとえば図1のキャリブレーションプロセッサ290)によって実行される。
[0099]図8を参照すると、パイロットが基地局A上のたとえばアンテナ1によって送信されるとき、(処理ブロック730A)パイロットは、{B}(処理ブロック730B)および{C}(処理ブロック730C)を含む他の基地局のそれぞれによっても送信される。この動作は、セル内キャリブレーションのための再利用−1参照シグナリングに対応する。
[00100]パイロットがBS Aにおける単一のアンテナ素子から送信されるリソース素子では(再利用−1パイロットシグナリングのこの段階の間に)、基地局Aの残りのアンテナ素子が、基地局Aの送信アンテナ素子に対してセル内キャリブレーションに使用できる観測結果を捕捉する(その理由は、このアンテナ素子の送信が、他の基地局から同時に送信される干渉パイロットよりもはるかに高い信号レベルで受信されるからである)。同じことが、他のアンテナのそれぞれが基地局Aから送信するときにも当てはまる。再利用1はセル内キャリブレーションを達成するが、次いで、追加パイロットがセル間キャリブレーションのために必要とされる。たとえば、{A,B}クラスタのコントローラを考えてみると、セル内キャリブレーション係数が前のセル内キャリブレーションサイクルから(再利用−1キャリブレーションシグナリングに基づいて)コントローラに利用可能である(および正確である)と仮定して、追加キャリブレーションパイロットが、基地局Bにおけるアンテナ(のクラスタ)により基地局Aにおけるアンテナ(のクラスタ)のキャリブレーションを行うために必要な単一のセル間キャリブレーション係数を推定するために必要とされる。
[00101]セル間キャリブレーションは、各2−BSクラスタにおいて単一のセル間キャリブレーション係数のみを推定することによって達成できるので、十分に高い再利用係数での各BSからのいくつかのパイロット送信の使用によって達成することができる。再利用R’を持つBSあたりD送信を仮定すれば、必要な寸法の総数はM+DR’である。図8の流れ図は、R’=3を使用した、このBS間キャリブレーション−パイロット方法の一実施形態を示す。特に、A基地局、B基地局、C基地局は、相互キャリブレーションパイロットを交代で送信する(それぞれ処理ブロック700Ak、710Bk、および720Ck)。BSが送信中でないとき、BSは、そのBSの隣接するBSのうち1つとのBS間キャリブレーションの観測結果を収集する。たとえば、A基地局からのパイロットの送信中に(すべてのjに対して処理ブロック700A)、BS Bは、BS AとのBS Bの2つのBSクラスタMU−MIMO送信のためのキャリブレーションを行うために使用できる観測結果を受信し(処理ブロック700B)、一方、同時に、BS Cは、BS Ak+1とのBS Cの2つのBSクラスタMU−MIMO送信のためのキャリブレーションを行うために使用できる観測結果を受信する(処理ブロック700C)。通常、十分に正確なキャリブレーションは、1〜2と低いD値および4と低いR’値により達成することができる。たとえば、基地局あたりM=100個のアンテナ素子、R’=5、およびD=4では、この方法は、キャリブレーションのために120次元を必要とする。対照的に、セル内キャリブレーションとセル間キャリブレーションの両方に共通キャリブレーション−トレーニングシグナリングを使用する方法は、(R≧3を持つRM次元を必要とするので)少なくとも300の次元を必要とする。この実施形態の利益は、3−BSクラスタからのネットワークMIMO送信を伴う2Dにおいて、より明らかである。実際のところ、共通のセル内キャリブレーションサイクルおよびセル間キャリブレーションサイクルに依拠する第1の方法は、(セル間キャリブレーションを可能とするために、少なくともR=7の再利用係数が必要とされるので)キャリブレーションのために少なくとも700の次元を必要とする。対照的に、セル内キャリブレーションに再利用−1シグナリングを、セル間キャリブレーションに選択的シグナリングを使用する方法は、M+D×R’=100+1×7=107と少ない次元を持つキャリブレーションを可能にすることができる。セル間キャリブレーション精度の改善のためにパラメータ値がD=2およびR’=19に設定される場合でも、これは、わずか138の次元、すなわち第1の方法よりも小さい5の係数よりも大きいものを必要とする。最後に、基地局が対応するコントローラにパイロット観測結果を提供した後、コントローラが、図5で説明した相互キャリブレーション手順を実行する(処理ブロック500)。
[00102]一実施形態では、内部キャリブレーション(intra−calibration)シグナリング(処理ブロック730A、730B、および730Cによって示される)は、相互キャリブレーションシグナリングの後で行われる。一実施形態では、内部キャリブレーションシグナリングプロセスは、相互キャリブレーションシグナリングよりも低い(又は多い)頻度で発生する。代替実施形態では、処理ブロック730Bの内部キャリブレーションシグナリングは、処理ブロック730A、および730Cと異なるリソースを使用する。一実施形態では、処理ブロック730Bで内部キャリブレーションシグナリングに使用されるリソースは、基地局Bで内部キャリブレーションパイロットに使用される送信電力と場合によっては異なる送信電力により、隣接する基地局AおよびCでデータ送信に使用される。
他の実施形態
[00103]
実施形態の1つのセットは、階層的キャリブレーションのための逐次シグナリングの使用を含む。以下の例は、本明細書で説明する技法の使用を示す。
例:図9に示されるクラスタmおよびnのクラスタ間キャリブレーションを含むシナリオを考えてみる。クラスタ内キャリブレーションがすでに行われたと仮定される。
[00104]クラスタmからのノード「A」は、図10に示されるように、パイロットを最初に送信する。このパイロットは、ノード「a」および「b」のみにおいて高い信号強度(RSS)レベルで受信される。特に、ノード「a」のRSSが最も高い。
[00105]一実施形態では、図11に示されるように、ノード「a」は、その後、パイロットを送信し、このパイロットは、ノード「A」(相反性によって)およびノード「B」のみにおいて十分に高い強度で受信される。
[00106]一実施形態では、図12に示されるように、「B」は、その後、パイロットを送信し、このパイロットは、チャネル相反性によって、ノード「a」において十分に高い強度で受信される。
[00107]一実施形態では、コントローラは、図12で動作の完了後でシグナリングを終了し、キャリブレーションに信頼性の高い両方向測定値の既存の対を使用する。クラスタ間キャリブレーション問題は、図13で絵によって示されている。
[00108]図14は、図13に示されている内部キャリブレーションおよび相互キャリブレーションの例のためのタイミング図である。図14を参照すると、何らかの間隔[tInitial(1),tFinal(1)]中に、両方のクラスタはクラスタ内キャリブレーションを実行する。一実施形態では、2つのクラスタは、クラスタ間干渉によってクラスタ内キャリブレーションの品質が制限されないように、同じ時刻および周波数スロット上だが十分に低い電力で、それぞれのアンテナからパイロットを送信する。一実施形態では、パイロットのうち少なくとも1つが、1つのクラスタからパイロットが他のクラスタから送信されない時間−周波数スロットで送信される。
[00109]図14は、クラスタ間キャリブレーション用の参照信号が送信される3つの間隔も示す。より具体的には、何らかの間隔[tInitial(2),tFinal(2)]中に、基地局mは基準アンテナからパイロットを送り、基地局nは基地局nのアンテナで観測結果を収集する。何らかの間隔[tInitial(3),tFinal(3)]中に、基地局nはパイロットを送信するためのアンテナを選定し、基地局nは選定されたアンテナからパイロットを送信し、基地局mは基地局mのアンテナで観測結果を収集する。何らかの間隔[tInitial(4),tFinal(4)]中に、基地局mはパイロットを送信するためのアンテナを選定し、基地局mは選定されたアンテナからパイロットを送信し、基地局nは基地局nのアンテナで観測結果を収集する。
[00110]一実施形態では、k>1に対してtFinal(1)<tInitial(k)、すなわちクラスタ内参照シグナリングは、クラスタ間参照シグナリングの前に完了される。一実施形態では、k>1に対してtFinal(1)<tInitial(k)、すなわちクラスタ間参照シグナリングは、クラスタ内参照シグナリングの前に完了される。一実施形態では、クラスタ内参照シグナリングとクラスタ間参照シグナリングは時間的に重複する。
[00111]一実施形態では、図10に示されるノード「A」の送信に続いて、コントローラは、図15に示されるように、クラスタn内のノード「a」、「c」の(あらかじめキャリブレーションが行われた)対にわたって形成されるビームにパイロットを送信する。
[00112]一実施形態では、パイロットは、ノードAにおけるビーム形成を誘発するように素子「a」と「c」の間の相対的キャリブレーション前係数によって調整された受信信号の結合物(conjugate)を2つのノードのそれぞれにおけるビーム重みとして使用することによって形成されたビームに送られる。たとえば図16などの、クラスタm内のノード「A」(このノードは、インデックス0を持つノードと呼ばれる)が、クラスタn内のK個のノード(図16の例ではK=2)において十分に大きなRSS電力で受信されるパイロットを送信するシナリオを考えてみる。これらのKノードには、1〜Kのインデックスが付与される(たとえば、ノード「a」はノード1であり、ノード「c」はノードK=2である)。これらのK個のノードは、何らかの既知のaに対して、しかしcは未知の状態で、互いに対して十分に良くキャリブレーションが行われた、すなわちc=aであると仮定される。このことは、

であることを意味する。これを使用すると、ノード0からのパイロットに応答した、ノードkにおける観測結果は、

によって与えられ、ここで、hk0は、アンテナ素子0とアンテナ素子kの間の物理チャネルを示す。次いで、ノード1〜Kは同時にパイロットを送り、パイロットの重ね合わせがノード0で受信される。

ここで、wは雑音を表し、pはノードkによって送信されたパイロットである。ここで、c=aであるaを見つけるために次が使用されてもよい。

この理由は、雑音を無視すると、

であるからである。実際には、雑音を除去しようと努める(combat)ために、パイロット重みは、第2のチャネルにおける受信SNRを最大にするように選定することができる(K個のパイロットの同時送信)。理想的には、pは、hk0の結合物に比例するように選ばれる。残念ながら、それには、tを知っていることが必要である。実際には、「aで除算したyk0」の結合物に比例したpを得ることによって(すなわち、最初にaで除算することによって事前キャリブレーションを行い、次いで結合させ、得られた係数をパイロットとして使用することによって)、このパイロットの選択に接近することができる。その理由は、この量は、雑音がない場合、hk0と等しいからである。
[00113]図10および図15の送信の2つの集合は、測定値の単一の対に基づいてネットワークのキャリブレーションを可能にする。これは、図16で絵によって示されている。
[00114]図17は、図10、図15、および図16に示されるキャリブレーションシーケンスに関連したタイミング図である。図17を参照すると、何らかの間隔[tInitial(1),tFinal(1)]中に、両方のクラスタはクラスタ内キャリブレーションを実行する。一実施形態では、2つのクラスタは、クラスタ間干渉によってクラスタ内キャリブレーションの品質が制限されないように、同じ時刻および周波数スロット上だが十分に低い電力で、それぞれのアンテナからパイロットを送信する。一実施形態では、パイロットのうち少なくとも1つが、1つのクラスタからパイロットが他のクラスタから送信されない時間−周波数スロットで送信される。間隔[tInitial(2),tFinal(2)]では、第1のクラスタ(図17では、クラスタmが第1のクラスタとして選定される)からの1つのアンテナ(基準アンテナ)がパイロット信号を送信し、このパイロット信号は、第2のクラスタ(図17では、クラスタnが第2のクラスタである)の異なるアンテナにおいて異なる強度で受信される。次いで、第2のクラスタは、たとえばRSSに従って選択された複数のアンテナ素子を使用して、第1のクラスタの送信アンテナへのビーム形成を行う。一実施形態では、このシグナリング手順は、第1のクラスタの異なる送信アンテナにより何度も繰り返すことができる。間隔[tInitial(3),tFinal(3)]では、クラスタn(基地局)が、パイロットを送信するためのアンテナを選定し、集合内の各アンテナからパイロット信号を送り、このパイロット信号は、第1のクラスタ(クラスタm)の異なるアンテナにおいて異なる強度で受信される。次いで、第1のクラスタ(クラスタm)が複数のアンテナ素子を使用して、観測結果を収集する。
[00115]一実施形態では、内部キャリブレーションすなわち[tInitial(1),tFinal(1)]は、相互キャリブレーションシグナリングすなわち間隔[tInitial(2),tFinal(2)]とその後に続く間隔[tInitial(3),tFinal(3)]の後で行うことができる。
[00116]図18は、図13および図16に示される逐次相互キャリブレーション技法のためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用装置で実行されるものなど)、又はこの両者の組み合わせを含んでもよい処理ロジックによって実行される。一実施形態では、このプロセスは、送受信機ユニットおよびそれぞれの基地局(たとえば基地局200)の他のサポート機能と協働するキャリブレーションプロセッサ(たとえば図1のキャリブレーションプロセッサ290)によって実行される。
[00117]図18を参照すると、各クラスタ(図18ではクラスタmおよびn)は、処理ブロック300mおよび300nにおいて内部キャリブレーションを実行する。第1のクラスタから第2のクラスタへの最初のパイロット送信の場合、少なくとも1つのアンテナが第1のクラスタから選択される(流れ図では、処理ブロック410mによって示されるように、クラスタmが第1のクラスタとして選定される)。
[00118]パイロットを受信すると、第2のクラスタは、相互キャリブレーションパイロット信号を送信するために1つ又は多くのアンテナを選定して(処理ブロック410n)、相互キャリブレーションパイロット信号を送信する。一実施形態では、この送信は最初のパイロット送信に対して十分早くに行われ、したがって、両方とも2つのアンテナの間のチャネルのコヒーレンス時間内である。代替実施形態では、この送信が行われ、送信が両方とも2つのアンテナ間のチャネルのコヒーレンス時間内であるそのようなタイミングで、最初のパイロット送信の複製送信も行われる。無線における送信パイロット信号に関する観測結果を収集すること(処理ブロック430n)に加えて、第2のクラスタは、それ自体のパイロット観測結果も、処理ブロック420nで見られる第1のクラスタに提供する。このステップは、原理上は有線接続によって実行されるが、ワイヤレスデータ伝送を介して提供されることもできる。
[00119]第1のクラスタすなわちmは、第2のクラスタすなわちnによって提供されたパイロット観測結果を受信する(処理ブロック425m)。パイロット観測結果を受信すると、第1のクラスタはクラスタ間キャリブレーションを実行し、第1のクラスタのキャリブレーション係数を調整する(処理ブロック500m)。第1のクラスタは、第2のクラスタに相対キャリブレーション調整も提供する(処理ブロック440m)。クラスタnクラスタ間相対キャリブレーション調整に応答して、クラスタmの処理ロジックは、クラスタn相対キャリブレーション係数を更新する(処理ブロック445n)。図に示される実施形態では、クラスタnは、クラスタmに対してクラスタnのRFチェーンの相対キャリブレーションを実行する。キャリブレーション調整は、[0082]〜[0084]で説明した方法で量αを算出することに対応する。クラスタm内の対応する量αは1に設定される。その理由は、クラスタmが基準クラスタとして扱われたからである。
[00120]一実施形態では、処理ブロック410m、430n、425m、420n、430m、410nは何度も繰り返すことができる。
[00121]以下の実施形態によって、層をなしたクラスタおよびキャリブレーションによってアレーの大規模ネットワークのキャリブレーションが可能になる。一実施形態では、キャリブレーションは、パイロット送信動作とキャリブレーション動作のシーケンスを含み、結果として、キャリブレーションが行われるアレーのより大きなクラスタを順次生成することになる。一例では、第1のパイロットは、アンテナから成る分離された小さなクラスタのトレーニングを行うために、再利用密度dおよびパイロット電力Pで送信される。次いで、パイロットの第2の集合が、パイロット電力P(たとえばP>P)および密度d(たとえばd<d)で送信される。パイロットの第2の集合からの測定によって、キャリブレーションが行われるクラスタのサイズを増加することが可能になる。キャリブレーションのための第2の参照シグナリング周期の一実施形態では、パイロットを送信するアンテナのうち少なくとも1つは、ラウンド1からのキャリブレーション結果に基づいて決定される。一実施形態では、Pがフィールドの全体で変化してもよい。一実施形態では、パイロットビームが複数のアンテナから同時に送信されてもよい。
[00122]以下の実施形態では、「要求に応じた」キャリブレーションについて考える。一実施形態では、キャリブレーションの追加ステップは、それぞれは利用可能なクラスタ内キャリブレーション係数を有する(が、利用可能なクラスタ間キャリブレーションがない)クラスタが、ユーザ端末への一括シグナリングに使用されるべきであることを知らせるユーザ端末のアップリンクパイロットによってトリガされる。一実施形態では、このことは、ULパイロットの時に受信中のアンテナ素子においてアップリンクのRSSによって決定される。一実施形態では、ユーザ端末アップリンクパイロットは、内部キャリブレーション又は相互キャリブレーションに関するリフレッシュメント手順をトリガするためにも使用することができる。一実施形態では、追加(ヘルパー)アンテナノードは、オンデマンドキャリブレーション手順を助けるために使用することができる。追加(ヘルパー)アンテナノードは、サービスを提供しているクラスタの外部にあってもよく、問題のユーザ端末への非常に低いRSSを有してもよい。
[00123]本明細書で説明する実施形態では、アンテナの1つ又は複数のクラスタのシグナリングおよびキャリブレーションのタスクは、単一のプロセッサエンティティによって制御されるかのように提示された。しかしながら、「ヘルパー」ノードが示唆するように、ヘルパーノードは、他の形態の分散キャリブレーションを可能にすることができる。一実施形態では、アンテナ素子から成る、場合によっては(しかし、必ずしもそうではない)重複する集合から成る、クラスタのキャリブレーションを行うことに関与する、異なるコントローラは、「ヘルパーノード」情報を提供する情報を互いと交換して、互いのキャリブレーション作業を助ける。一実施形態では、このことは、クラスタ駆動で、要求に応じて行われるものであり、一方向でのみ使用される。
[00124]本発明の多数の改変および修正は、おそらく、前述の説明を読んだ後で当業者には明らかになるであろうが、図として図示および説明されるいかなる特定の実施形態も、決して限定的と考えられると意図するものではないことを理解されたい。したがって、さまざまな実施形態の詳細への言及は、本発明にとって不可欠と考えられる特徴のみを本来列挙する請求項の範囲を制限することを意図するものではない。

Claims (41)

  1. エンティティ内の複数の送受信機ユニットのキャリブレーションを行うための方法であって、各送受信機ユニットが、前記エンティティから少なくとも1つのワイヤレスエンティティへの一括送信に使用するために、アンテナ素子を含み、前記方法が、
    前記エンティティ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよび前記エンティティ内の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成するステップであって、各処理された観測結果が、前記エンティティにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットと前記エンティティにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答を示す、当該生成するステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記エンティティ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記エンティティ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、当該グループ化するステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算するステップであって、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、前記エンティティにおいて基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記エンティティ内の各送受信機ユニットのアンテナ素子を使用して、前記各送受信機ユニットから少なくとも1つのパイロットを送信するステップと、
    前記エンティティ内の各送受信機ユニットのアンテナを使用して、前記各送受信機ユニットで1つ又は複数の観測結果を受信するステップであって、前記少なくとも1つのパイロットの受信に対応する前記1つ又は複数の観測結果のそれぞれが、前記エンティティ内の1つ又は複数の他の送受信機ユニットから送信される、当該受信するステップと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記相対キャリブレーション値が、各送受信機ユニットの前記送受信機と前記基準ユニットの前記送受信機の間の相対キャリブレーション係数の推定値を含み、各相対キャリブレーション係数が、前記基準ユニットの送受信機用の前記キャリブレーション係数に対して相対的な、各送受信機ユニットの送受信機用のキャリブレーション係数である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記送受信機ユニットのうち1つの相対キャリブレーション係数が、前記基準ユニットのキャリブレーション係数の比を前記1つの送受信機ユニットのキャリブレーション係数の比で割ったものを含み、前記1つの送受信機ユニットの前記キャリブレーション係数が、前記1つの送受信機ユニットの送信機利得の比を前記1つの送受信機ユニットの受信機利得で割ったものとして定義される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記相対キャリブレーション係数の前記推定値が誤差メトリックに対する値の効果に基づき、前記誤差メトリックが個々の誤差量の関数であり、個々の誤差量が個々の観測結果対内の2つの観測結果の関数に基づく、請求項3に記載の方法。
  6. 前記誤差メトリックを最小にする値として前記相対キャリブレーション係数を選択するステップであって、前記誤差メトリックが前記個々の誤差量の2乗の和であり、前記個々の誤差量のそれぞれが、前記対内の前記観測結果の線形結合である個々の対に基づく、当該選択するステップ、
    をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記相対キャリブレーション値を計算する前記ステップが前のキャリブレーション推定値に基づく、請求項5に記載の方法。
  8. チャネルベクトルを含むチャネル行列を決定するステップであって、各ベクトルが、前記相対キャリブレーション係数の推定値を使用して、前記エンティティ内の複数の送受信機ユニットの前記送受信機とユーザ端末機器の前記送受信機ユニットとの間のチャネル係数を集合的に表すスカラを含む、当該決定するステップと、
    前記チャネル行列および前記相対キャリブレーション係数の推定値に基づいてプリコーダを決定するステップと、
    前記プリコーダを使用して、前記ユーザ端末にデータを送信するステップと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  9. 第1のエンティティが基地局である、請求項1に記載の方法。
  10. 基地局であって、
    複数の送受信機であって前記複数の送受信機のうち各送受信機がアンテナ素子を備える当該複数の送受信機と、
    前記複数の送受信機に結合されたキャリブレーションプロセッサであって、
    エンティティ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよび前記エンティティ内の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成し、各処理された観測結果が、前記エンティティにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットと前記エンティティにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答を示し、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化し、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記複数の送受信機の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含み、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算し、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、前記基地局において基準ユニットの送受信機に対して相対的であるように動作可能である、
    当該キャリブレーションプロセッサと、
    を備える基地局。
  11. 前記キャリブレーションプロセッサが、少なくとも1つのパイロットを送信するように各送受信機ユニットの前記アンテナ素子を制御し、1つ又は複数の観測結果を受信するように複数の送受信機ユニットの前記アンテナ素子を制御するようにさらに動作可能であり、前記少なくとも1つのパイロットの受信に対応する1つの送受信機ユニットによって受信された前記1つ又は複数の観測結果のそれぞれが、前記複数の送受信機内の1つ又は複数の他の送受信機ユニットから送信される、請求項10に記載の基地局。
  12. 前記相対キャリブレーション値が、複数の送受信機ユニットのそれぞれの前記送受信機と前記基準ユニットの前記送受信機との間の相対キャリブレーション係数の推定値を含む、請求項10に記載の基地局。
  13. 前記送受信機ユニットのうち1つの相対キャリブレーション係数が、前記基準ユニットのキャリブレーション係数の比を前記1つの送受信機ユニットのキャリブレーション係数の比で割ったものを含み、前記1つの送受信機ユニットの前記キャリブレーション係数が、前記1つの送受信機ユニットの送信機利得の比を前記1つの送受信機ユニットの受信機利得で割ったものとして定義される、請求項12に記載の基地局。
  14. 前記相対キャリブレーション係数の前記推定値が誤差メトリックに対する値の効果に基づき、前記誤差メトリックが個々の誤差量の関数であり、個々の誤差量が個々の観測結果対内の2つの観測結果の関数に基づく、請求項12に記載の基地局。
  15. 前記キャリブレーションプロセッサが、前記誤差メトリックを最小にする値として前記相対キャリブレーション係数を選択するようにさらに動作可能であり、前記誤差メトリックが前記個々の誤差量の2乗の和であり、前記個々の誤差量のそれぞれが前記対内の前記観測結果の線形結合である個々の対に基づく、請求項14に記載の基地局。
  16. 前記キャリブレーションプロセッサが前のキャリブレーション推定値に基づいて前記相対キャリブレーション値を計算する、請求項14に記載の基地局。
  17. 前記キャリブレーションプロセッサが、チャネルベクトルのチャネル行列を決定し、各ベクトルが、前記相対キャリブレーション係数の推定値を使用して、前記エンティティ内の複数の送受信機ユニットの前記送受信機とユーザ端末機器の前記送受信機ユニットとの間のチャネル係数を集合的に表すスカラを含み、前記チャネル行列および相対キャリブレーション係数推定値に基づいてプリコーダを決定し、前記プリコーダを使用して、前記ユーザ端末にデータを送信するようにさらに動作可能である、請求項12に記載の基地局。
  18. 前記送受信機のそれぞれが、
    複数のアンテナに結合されて、前記複数のアンテナによって送信中である信号に対して変調を実行する複数の変調ユニットと、
    前記複数のアンテナに結合されて、前記複数のアンテナによって受信中である信号に対して復調を実行する複数の復調ユニットと、
    を備える、請求項10に記載の基地局。
  19. 前記複数の変調ユニットに結合されて送信のために信号を生成する送信MIMOプロセッサと、
    前記複数の復調ユニットから信号を受信するために結合されたMIMO検出器と、
    前記MIMO検出器に結合されて前記MIMO検出器からの信号を処理する受信プロセッサと、
    をさらに備える、請求項18に記載の基地局。
  20. エンティティによって実行されるときに前記エンティティに前記エンティティの送受信機ユニットのキャリブレーションを行うための方法を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体を有する製造品であって、
    各ユニットがアンテナ素子を含み、前記方法が、
    少なくとも1つのパイロットを送信するように各送受信機ユニットの前記アンテナ素子を制御するステップと、
    1つ又は複数の観測結果を受信するように複数の送受信機ユニットの前記アンテナ素子を制御するステップであって、前記少なくとも1つのパイロットの受信に対応する1つの送受信機ユニットによって受信された前記1つ又は複数の観測結果のそれぞれが、前記複数の送受信機内の1つ又は複数の他の送受信機ユニットから送信される、当該制御するステップと、
    複数の処理された観測結果を生成するステップであって、各処理された観測結果が、第1のエンティティにおける1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1のエンティティにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す、当該生成するステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第1のエンティティ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第1のエンティティ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1のエンティティ内の前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、当該グループ化するステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算するステップであって、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、前記第1のエンティティにおいて基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するステップと、
    を含む、製造品。
  21. 前記相対キャリブレーション値が、各送受信機ユニットの前記送受信機と前記基準ユニットの前記送受信機との間の相対キャリブレーション係数の推定値を含む、請求項20に記載の製造品。
  22. 通信システム内の1つ又は複数の送受信機ユニットの第1のグループおよび別個の第2のグループのキャリブレーションを一括で行うための方法であって、前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の各送受信機ユニットがアンテナ素子を含み、前記方法が、
    前記第1のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによって送信された少なくとも1つのパイロット、および前記第2のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによる前記少なくとも1つのパイロットの観測結果、並びに、
    前記第2のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによって送信される少なくとも1つのパイロットおよび前記第1のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによる前記少なくとも1つのパイロットの観測結果であって、複数の処理された観測結果のそれぞれが、前記第1のグループ内の1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されたパイロットと前記第2のグループ内の別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答と、前記第2のグループ内の1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されたパイロットと前記第1のグループ内の別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答のどちらかを示す、当該観測結果、
    に対応する複数の処理された観測結果を生成するステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第1のグループ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第2のグループ内の第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第2のグループ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1のグループ内の前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、グループ化するステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値の推定値を計算するステップであって、各相対キャリブレーション値が前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するステップと、
    を含む、方法。
  23. 前記第1のグループ内の前記少なくとも1つの送受信機ユニットによって少なくとも1つのパイロットを送信するステップと、
    前記第2のグループ内の前記少なくとも1つの送受信機ユニットによって前記少なくとも1つのパイロットの観測結果を受信するステップと、
    前記第2のグループ内の前記少なくとも1つの送受信機ユニットによって少なくとも1つのパイロットを送信するステップと、
    前記第1のグループ内の前記少なくとも1つの送受信機ユニットによって前記少なくとも1つのパイロットの観測結果を受信するステップと、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 相対キャリブレーション値の前記推定値が相対調整値を含み、
    前記方法が、
    キャリブレーション調整値のうち1つ又は複数を使用して前記第1のグループおよび前記第2のグループの送受信機ユニット内の各アンテナのキャリブレーション係数を調整するステップ、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  25. RSS閾値、選択され得る対の数に関する制約、およびキャリブレーションアルゴリズムの複雑さからなるグループから選択された1つに基づいて、前記1つ又は複数の観測結果対の少なくとも1つの対を選択するステップ、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  26. 相対キャリブレーション値の前記推定値を計算するステップが最小2乗法に基づく、請求項22に記載の方法。
  27. 前記第1のグループ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットに対応する処理された観測結果および前記第1のグループ内の他の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に基づいて前記第1のグループ内の送受信機ユニットのキャリブレーションを実行するステップ、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  28. 前記第1のグループ内の基準ユニットをグローバル基準ユニットとして指定するステップと、
    前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の複数の送受信機ユニットのキャリブレーションを前記グローバル基準ユニットに対して行うステップと、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  29. 前記第2のグループ内の送受信機ユニットを前記第2のグループ内のローカル基準ユニットとして指定するステップと、
    前記第2のグループ内の前記ローカル基準ユニットのキャリブレーションを第1のグループ内の前記グローバル基準ユニットに対して実行するステップと、
    をさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記第2のグループのキャリブレーションを前記ローカル基準に対して行うステップの結合された影響として、前記第2のグループ内の送受信機ユニットのキャリブレーションを前記グローバル基準ユニットに対して、前記ローカル基準ユニットのキャリブレーションを前記グローバル基準ユニットに対して行うステップ、
    をさらに含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記第2のグループ内の送受信機ユニットのキャリブレーションを前記ローカル基準ユニットに対して行う前記ステップが、
    前記第2のグループ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよび前記第2のグループ内の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成するサブステップであって、各処理された観測結果が、前記第2のグループにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットと前記第2のグループにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答を示す、当該生成するサブステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するサブステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第2のグループ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第2のグループ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、当該グループ化するサブステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算するサブステップであって、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、エンティティにおいて前記ローカル基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するサブステップと、
    を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記第2のグループ内の複数の送受信機ユニットのキャリブレーションを前記ローカル基準ユニットに対して行う前記ステップが、前記ローカル基準のキャリブレーションを前記グローバル基準に対して行う前記ステップの前に行われる、請求項30に記載の方法。
  33. 送受信機ユニットの第1のグループであって、前記第1のグループの各送受信機ユニットがアンテナ素子を備える、当該送受信機ユニットの第1のグループと、
    送受信機ユニットの第2のグループであって、前記第2のグループの各送受信機ユニットがアンテナ素子を備える、当該送受信機ユニットの第2のグループと、
    前記第1のグループおよび前記第2のグループに結合された少なくとも1つのキャリブレーションプロセッサであって、
    前記第1のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによって送信された少なくとも1つのパイロット、および前記第2のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによる前記少なくとも1つのパイロットの観測結果、並びに
    前記第2のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによって送信される少なくとも1つのパイロットおよび前記第1のグループ内の少なくとも1つの送受信機ユニットによる前記少なくとも1つのパイロットの観測結果であって、複数の処理された観測結果のそれぞれが、前記第1のグループ内の1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されたパイロットと前記第2のグループ内の別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答と、前記第2のグループ内の1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されたパイロットと前記第1のグループ内の別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答のどちらかを示す、観測結果、
    に対応する複数の処理された観測結果を生成し、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化し、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第1のグループ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第2のグループ内の第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第2のグループ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1のグループ内の前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含み、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値の推定値を計算し、各相対キャリブレーション値が前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、基準ユニットの送受信機に対して相対的であるよう動作可能な、当該キャリブレーションプロセッサと、
    を備える通信システム。
  34. 相対キャリブレーション値の前記推定値が相対調整値を含み、前記第1のグループおよび前記第2のグループの送受信機ユニット内の各アンテナのキャリブレーション係数が、キャリブレーション調整値のうち1つ又は複数を使用して調整される、請求項33に記載の通信システム。
  35. 前記少なくとも1つのキャリブレーションプロセッサが、RSS閾値、選択され得る対の数に関する制約、およびキャリブレーションアルゴリズムの複雑さからなるグループから選択された1つに基づいて前記1つ又は複数の観測結果対のうち少なくとも1つの対を選択するように動作可能である、請求項33に記載の通信システム。
  36. 相対キャリブレーション値の前記推定値が最小2乗法に基づいて計算される、請求項33に記載の通信システム。
  37. 前記第1のグループ内の送受信機ユニットのキャリブレーションが、前記第1のグループ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットに対応する処理された観測結果および前記第1のグループ内の他の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に基づいて行われる、請求項33に記載の通信システム。
  38. 前記第1のグループにおける複数の送受信機ユニット内の送受信機ユニットのキャリブレーションが、
    前記第1のグループ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよび前記第1のグループ内の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成するステップであって、各処理された観測結果が、前記第1のグループにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットと前記第1のグループにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答を示す、当該生成するステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第1のグループ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第1のグループ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、当該グループ化するステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値を計算するステップであって、各相対キャリブレーション値が各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、エンティティにおいて前記基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するステップと、
    によって、基準ユニットに対して行われる、請求項33に記載の通信システム。
  39. 前記第1のグループ内の複数の送受信機ユニットのキャリブレーションが、前記第1のグループおよび前記第2のグループのキャリブレーションを一括で行う前に前記基準ユニットに対して行われる、請求項38に記載の通信システム。
  40. エンティティによって実行されるときに前記エンティティにエンティティの送受信機ユニットの第1のグループおよび第2のグループのキャリブレーションを行うための方法を実行させる命令を記憶する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体を有する製造品であって、各送受信機ユニットがアンテナ素子を含み、前記方法が、
    前記第1のグループ内の送受信機ユニットによって送信されたパイロットおよび前記第2のグループ内の送受信機ユニットによる前記パイロットの観測結果に対応する複数の処理された観測結果を生成するステップであって、前記複数の処理された観測結果のそれぞれが、前記第1のグループにおいて1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアによって送信されるパイロットと前記第2のグループにおける別の送受信機ユニットの受信機ハードウェアによる前記パイロットの観測結果との結合された応答を示す、当該生成するステップと、
    前記複数の処理された観測結果を1つ又は複数の観測結果対にグループ化するステップであって、前記1つ又は複数の観測結果対の各観測結果対が、前記第1のグループ内の第1の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第2のグループ内の第2の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第1の観測結果と、前記第2のグループ内の前記第2の送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1のグループ内の前記第1の送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答を示す第2の観測結果とを含む、当該グループ化するステップと、
    観測結果対のうち少なくとも1つに基づいて相対キャリブレーション値の推定値を計算するステップであって、各相対キャリブレーション値が前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の各送受信機ユニットの送受信機と関連付けられ、基準ユニットの送受信機に対して相対的である、当該計算するステップと、
    を含む製造品。
  41. 2つの基地局の送受信機ユニットのキャリブレーションを一括で行うためのシグナリング方法であって、各送受信機ユニットが、前記2つの基地局を含む基地局の集合から少なくとも1つの他のワイヤレスエンティティへの一括送信のためにアンテナ素子を含み、前記方法が、
    第1の基地局の少なくとも1つの送受信機ユニットから少なくとも1つのパイロットを第1の送信ラウンドの一部として送信し、第2の基地局の少なくとも1つの送受信機ユニットから観測結果を受信するステップと、
    前記第1の送信の一部として送信された前記少なくとも1つのパイロットに応答して観測結果を受信した前記第2の基地局内の送受信機ユニットの前記集合からの少なくとも1つの送受信機ユニットから、少なくとも1つのパイロットを第2の送信ラウンドの一部として送信するステップと、
    前記第2の基地局の前記少なくとも1つのユニットから送信された前記少なくとも1つのパイロットに応答して前記第1の基地局内の前記少なくとも1つのユニットから前記第2の基地局の少なくとも1つのユニットに1つ又は複数の観測結果を送るステップであって、前記第1の基地局内の前記少なくとも1つの送受信機ユニットが、前記第1の送信ラウンドで前記少なくとも1つのパイロットを送信する、当該送るステップと、
    複数の処理されたパイロット観測結果を生成するステップであって、各処理されたパイロット観測結果が、前記第1の基地局における1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第2の基地局における前記少なくとも1つの送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答、又は前記第2の基地局における1つの送受信機ユニットの送信機ハードウェアと前記第1の基地局における前記少なくとも1つの送受信機ユニットの受信機ハードウェアとの間の結合された応答のどちらかを示す、当該生成するステップと、
    処理された観測結果を観測結果対にグループ化するステップであって、各対が、前記第1の基地局内の第1のユニットの前記送信機ハードウェアと前記第2の基地局内の第2のユニットの前記受信機ハードウェアの間の前記結合された応答を示す観測結果と、前記第2の基地局内の前記第2のユニットの前記送信機ハードウェアと前記第1の基地局内の前記第1のユニットの前記受信機ハードウェアの間の前記結合された応答を示す観測結果とを含む、当該グループ化するステップと、
    前記観測結果対を使用して、前記第1の基地局および前記第2の基地局内の各前記ユニットの前記送受信機と基準ユニットの前記送受信機の間の相対キャリブレーション値の推定値を取得するステップと、
    を含む方法。
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