JP6159500B2 - 水難救助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘリコプターなどから水上の人命の救助を行う水難救助装置に関し、特に広範囲に人命の救助を行うことができる水難救助装置に関する。
近年、航空機や船舶の大型化が進んでおり、一旦事故が発生した場合には、多数の被害者が発生する。特に事故が海、湖沼、河川などの水面や水中またはその上方で発生した場合には、多数の救助を必要とする人(このあと、被救助者と呼ぶ)が発生する。また、大雨、台風、津波などの自然災害による、河川の増水や浸水地域などでも、被救助者が発生する。これらの被救助者を救助するために、上空からのヘリコプターによる捜索・救助活動が極めて有効である。
そのために、従来から、特許文献1に示すように、ヘリコプターからロープを投入して、被救助者をそれに捕まらせて、救助者が水上から接近したり、ヘリコプターから降下したりして、救助をする方法がある。また、特許文献2に示すように、ヘリコプターから、内部に救助網を有する円形の救助袋を投下して、その内部に存在する被救助者を捕捉し、救助する方法もあるが、いずれの方法においても、その救助ができるエリアは、極めて小さく、風雨の強い場合や、波浪が高い場合には、被救助者に対して、救助可能な範囲にロープまたは救助袋を投下することはたいへん困難であり、被救助者が救助装置に到達できず、結果として、救助装置が役に立たない場合もあり得る。
そこで、ヘリコプターなどから、水上にいる被救助者を救助するための救助装置を、広い範囲に展開する手段として、本発明と同一の発明者による、特許文献3に示すような気室を渦巻状に展開する方法が極めて有効な手段と考えられている。
ここで、この渦巻状に展開する方法において、実際に使用される状況は多様であり、厳しい気象条件や水面の状態においても、渦巻状態を、より安定的に保つことが要望される場合もある。
特開2004−122967号公報 特開平5−178285号公報 特許第5015348号公報
解決しようとする問題点は、水難事故の救助を行う際に、ヘリコプターなどから、水上にいる被救助者を救助するために気室を渦巻状などに展開する救助装置において、より安定して展開状態を維持することである。
第1の本発明は、上記課題を解決するための水難救助装置であって、
中空管状で、気体を封入すると渦巻状となる気室と、
気体を圧縮して保持している圧縮気体ボンベと、
圧縮気体ボンベの気体を気室に封入するための気体封入機構と、
渦巻状気室の離間部分を連結する連結部と
を有することを特徴としている。
これによれば、渦巻状に気室が展開された際に、気室の離間部分が連結部により連結されることにより、渦巻の形状がより安定して維持できることになる。
更に、第1の本発明は、連結部が、渦巻状気室と気体が連通する中空管状であることを特徴とする。これによれば、気室に封入された気体がこの連結部にも流入し、気体の圧力で渦巻形状をより安定して維持することができる。
あるいは、第1の本発明は、連結部が、剛体を含むことを特徴とする。これによれば、気室の渦巻状の状態を、剛体の剛性により、安定的に維持することができる。
あるいは、第1の本発明は、連結部が、ゴムやバネなどの弾性体を含むことを特徴とする。これによれば、弾性体の伸縮性により、水面状態の変化を吸収した上で、安定した渦巻形状の維持ができる。
あるいは、第1の本発明は、連結部が、ひも状のものを含むことを特徴とする。なお、ひも状のものとは、剛性や弾性がない、ひも、ロープ、帯などのようなものを言う。これによれば、渦巻形状が外側に広がることを規制して、安定した渦巻形状の維持ができる。
なお、連結部として、剛体、弾性体、ひも状のもののいずれかを含むとしたが、それらの組合せを含んでもよい。それぞれの効果が相乗的に得られる場合もある。
また、第2の本発明は、水難救助装置であって、
気体を封入すると中空無端管状となる複数の気室と、
無端管状気室の間を連結する、無端管状気室と気体が連通する中空管状の、連結部と、
気体を圧縮して保持している圧縮気体ボンベと、
圧縮気体ボンベの気体を気室に封入するための気体封入機構と
を有することを特徴とする。
これによれば、渦巻形状ではなく、中空無端管状、例えば、円環状の複数の気室と、それと気体が連通する連結部を設け、円環状の気室の1つに気体封入機構を接続したから、気室全体に圧縮ボンベからの気体を封入することができ、更に、円環状の複数の気室は、各々の形状を維持しやすい上に、円環の間の連結部によって複数の円環状気室からなる全体形状もその形状を維持しやすくなる。
また、第3の本発明は、水難救助装置であって、
気体を封入すると中空直管状となる複数の気室と、
直管状気室の間を連結する、直管状気室と気体が連通する中空管状の、連結部と、
気体を圧縮して保持している圧縮気体ボンベと、
圧縮気体ボンベの気体を気室に封入するための気体封入機構と
を有することを特徴とする。
これによれば、渦巻形状ではなく、中空直管状で、例えば、中心から放射状に延伸する複数の気室と、それと気体が連通する連結部を設け、放射状の気室の1つに気体封入機構を接続したから、気室全体に圧縮ボンベからの気体を封入することができ、更に、直管状の気室は、気体の封入が速やかに行えることや、製造が容易であるなどの利点を有する。
本発明の水難救助装置では、広範囲に気室を展開でき、しかも、その気室の渦巻状、無端管状、または、直管状の形状を安定して維持できるので、荒天時にも被救助者の近傍に、被救助者がつかまれる気室を提供することができ、被救助者がそれにつかまることで浮力を増して溺れることなく本格的な救助活動を待つことができ、これによって、確実に被救助者を救助できるという利点がある。
本発明の一実施形態の水難救助装置の構成図である。 本発明の一実施形態の装置の動作説明図である。 本発明の一実施形態の装置の動作説明図である。 本発明の一実施形態の装置の動作説明図である。 本発明の一実施形態の装置の気室と連結部の一例の平面図である。 本発明の一実施形態の装置の気室と連結部の一例の部分斜視図である。 本発明の一実施形態の装置の気室と連結部の別の例の平面図である。 本発明の一実施形態の装置の気室と連結部の別の例の部分斜視図である。 本発明の別の実施形態の装置の気室と連結部の一例の平面図である。 本発明の更に別の実施形態の装置の気室と連結部の一例の平面図である。
本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態の水難救助装置1の構成図であり、気室10、気体封入機構20、圧縮気体ボンベ30、ケース40を有している。
気室10はこの図においては、排気され、折り畳まれてケース40内に収納されている。気室10は、高分子(繊維、樹脂またはゴム)の膜で形成されており、気体が封入された膨張時に略円形の断面を有する中空の仕切りのない管状の形状を有する。膨張時の気室10は、図3に示すように複数の直線部分11a〜11xを接合することで渦巻状となるように形成される。渦巻の形状としては、渦巻線同士の間隔が一定となるアルキメデス渦巻が望ましい。アルキメデス渦巻を、そのまま滑らかに気室10に形成してもよいが、適宜、線分で近似して、気室10を形成してもよい。例えば、1周(360度)を8本程度の直線部分で近似するようにする。なお、近似の方法はこれに限定されない。特に、アルキメデス渦巻の中心の近傍では、直線による高度の近似は、形状が複雑になりすぎることから、より簡略な近似とする。
気室10の高分子の素材としてはウレタン樹脂(ウレタンゴム)が、強度などの点から優れているが、これに限定されるものではない。
また、気室10の直線部分11は、2枚の平面高分子膜を高周波溶着加工により接合するなどの、周知の技術で形成される。更に、気室10の直線部分同士は、直線部分の軸方向に対してお互いに等しい角度を付した断面(合同な楕円形部分)を接合することで、気室10の膨張時に、所望の形状で、かつ、形状の維持が可能なように形成することができる。なお、気室10の素材、製法、渦巻状の形状の近似方法については、これに限定されるものではなく、補強材を追加したり、高分子膜の材質や厚さを変更したりしてもよい。
なお、気室10には、後述するように、気室10と気体が連通するようになっている、中空管状の連結部12が連結されており、気室10と一体となって折り畳まれてケース40内に収納されている。
図1に示すように、気室10の一端(渦巻の終端側)は、密封されている。一方、気室10の他端(渦巻の中心側)には、気体封入機構20が設けられる。気体封入機構20は、気室10への流路に設けられる逆流防止弁21、圧縮気体ボンベ30側に設けられる電磁弁23、逆流防止弁21と電磁弁23とを接続する送気管22、電磁弁23を作動させるための電池24を有している。ここで、逆流防止弁21は、特に動力を必要とせず、1方向のみ流体を通過させるものである。また、電磁弁23は、通常閉じているものを、電池24からの通電によって、ソレノイドを動作させ、流路を開放するものである。
更に、電磁弁23の開閉に関する外部からの指示信号を受信する信号受信部25が設けられており、信号受信部25から電磁弁23へと配線がされている。
圧縮気体ボンベ30は、圧縮された気体を内部に保持するもので、高圧に耐えられる材質、形状で形成される。圧縮気体としては、望ましくは、圧縮空気が封入されている。
ケース40は、薄肉鋼板製の一端が開放された円筒41と開放端をふさぐ蓋部44を有する。ケース40の内部には、折り畳んだ気室10、気体封入機構20、圧縮気体ボンベ30が収納される。圧縮気体ボンベ30を固定するために、ケース40内に台座42が備えられている。
また、ケース40の円筒41の底部外部に、保持綱2を固定する金具43が設けられている。更に、ケース40の円筒41の開放端には、蓋部44が、蓋部44を回動可能に円筒41に連結するヒンジ45及び蓋部44を円筒41に開閉可能に係止するマグネットキャッチ46によって保持されている。
この構成による水難救助装置の動作について図面を参照して説明する。図2Aから図2Cは、本発明の一実施形態の動作説明図であって、図2Aに示すように、水難救助装置1は、ヘリコプターHから保持綱2で保持された状態で、空中に降下され、図2Bに示すように、保持綱2がヘリコプターHから外されて水難救助装置1が落下させられ、水難救助装置1が水面に到着すると、水難救助装置1の内部から気室10が突出され、図2Cに示すように、水面に気体が封入された気室10が渦巻状に展開される。
更に詳細に図1、図2A、図2B、図2Cを参照して水難救助装置1の動作を説明する。ヘリコプターHに搭載時は、気室10は折り畳まれ、気体封入機構20、圧縮気体ボンベ30とともにケース40内に収容されている。更に、このケース40は、ヘリコプターHの内部に搭載され、保持綱2でヘリコプターHと連結されている。ヘリコプターHが水難救助装置を必要とする場所の上空に到着すると、ケース40は保持綱2の長さ分だけ降下させられる。あるいは、ケース40はヘリコプターHの内部に搭載されず、保持綱2で吊り下げられた状態で運搬されてもよい。
ケース40が吊り下げられた状態で、ヘリコプターHと保持綱2の連結が解かれると、ケース40は水面に向かって落下させられる。
ケース40が水面に到達すると、ヘリコプターHから、乗員によって手動で、または、予め設定された条件によって自動的に発せられる、電磁弁23の開を指示する信号が、無線通信によって信号受信部25に送られ、その信号と電池24の電力により、電磁弁23が作動し、流路が開かれる。これにより、圧縮気体ボンベ30内の圧縮気体が、送気管22へと流出を開始する。送気管22の先には、逆流防止弁21があり、この方向の気体流は順方向として、逆流防止弁21で阻止されることなく気室10へと流入する。
これによって、気室10は膨張を開始し、気室10の膨張による圧力で、ケース40の蓋部44が外部へ向けて圧力を受け、マグネットキャッチ46の保持力を超えると、蓋部44がヒンジ45を中心に回動して、蓋部44が開放される。それにより、気室10は、ケース40外に突出し、更に膨張を続ける。
図3は、本発明の一実施形態の水難救助装置の気室と連結部の一例の平面図であり、図4は、本発明の一実施形態の水難救助装置の気室と連結部の一例の部分(図3のA部)斜視図である。気室10は、図3に示すように、膨張時にアルキメデス渦巻に近似の形状となるようになっており、圧縮気体ボンベ30から所定量の気体が封入されると、アルキメデス渦巻に近似の形状の気室10が水面に展開される。
なお、気室10への流路に設けられた逆流防止弁21によって、気室10から送気管22方向への気体の逆流は防止され、気室10の膨張状態が維持される。
更に、図3及び図4に示すように、気室10の渦巻線の離間部分を連結するように、中空管状の連結部12が、渦巻線の接線方向と垂直の方向に、7個所設けられている。この連結部12は、渦巻線の離間部分の間隔と略同等の長さであって、気室10との接続部分において、気体が流入しうるよう、かつ、気密性を保つように構成されている。ここで、連結部12の個数、長さ、方向については、これに限定されるものではない。気室10の渦巻線の形状が維持できるようなものであればよく、略同等とは、製造上の精度や、実用上の許容度からは、プラスマイナス10%程度であってもよく、伸縮可能な構造であってもよい。
この状態では、渦巻線の間隔はほぼ一定のため、膨張した気室10が展開された広大な水面領域において、被救助者は、最大でも渦巻線の間隔の約2分の1の距離を泳ぐなどして移動すれば気室10に到達することができる。泳がなくても、水難救助装置か被救助者自身が波によって移動させられて、被救助者が気室10に到達することも考えられる。そこで、気室10をつかむことにより被救助者の浮力を増すことができる。このようにして、最終的な救助活動が行われるまでの間、被救助者は溺れることなく体力を維持することができ、救助される確率を増すことができる。
更に、気室10の渦巻線の離間部分を、渦巻線の間隔と略同等の長さで連結する、中空管状で気体が連通する連結部12を設けたから、気体封入と同時に、連結部12も膨張状態となり、渦巻線の離間部分の間隔や位置を正しく形成することができ、渦巻形状の安定した維持が可能となる。
なお、気室10及び連結部12は、ケース40の中で、折り畳んで収容されているとしたが、気室10の構造や製法によっては、折り畳まずに、巻いて収容することでもよい。これにより、良好な保管状態を保つことができる場合もある。
気体封入機構20を、気室10の渦巻状の中心端に1つ設けるとしたが、渦巻状の中心とは逆の端部に設けてもよい。また、渦巻状の気室10の両端に2つ設けてもよい。両端に設けた場合は、気体の封入に要する時間を短縮することができる。
次に、本発明の別の例を図面を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態の水難救助装置の気室と連結部の別の例の平面図であり、図6は、本発明の一実施形態の水難救助装置の気室と連結部の別の例の部分(図5のB部)斜視図である。気室10が水面に展開された状態で、気室10の渦巻線の離間部分を連結するように、連結部13が、渦巻線の接線方向と垂直の方向に、7個所設けられている。この連結部13は、渦巻線の離間部分の間隔と略同等の長さであって、渦巻線の形状を維持した状態で連結する。この連結部13は、剛体14と、剛体14と気室10とが回動可能となるジョイント15を含んでいる。ここで、連結部13の個数、長さ、方向については、これに限定されるものではない。気室10の渦巻線の形状が維持できるようなものであればよく、略同等とは、製造上の精度や、実用上の許容度からは、プラスマイナス10%程度であってもよく、伸縮可能な構造であってもよい。
このような構成の気室10及び連結部13は、ケース40内に収納されており、使用の際に水面に投下すると、気室10は気体により膨張させられて渦巻状に展開され、その形状が、剛体14を含む連結部13によって、安定して維持される。また、連結部13には、剛体14の回動を可能にするジョイント15が含まれるため、風力や波力による気室10や剛体14の損傷を防ぐことができる。
なお、連結部13の剛体14に代えて、ゴム、バネ、プラスチックなど、弾性を有する素材を用いた連結部13としてもよい。このような弾性体の連結部13を用いると、水面の波やうねりなどの状況に、より柔軟に対応して、気室10の渦巻状の形状を安定して維持することが可能となる。
また、連結部13の剛体14に代えて、ひも状の素材を用いた連結部としてもよい。ここで、ひも状とは、ロープ、帯など、剛体でなく弾性体でないものを言う。このようなひも状の連結部を用いると、気室10の渦巻形状外側への広がりが規制され、安定した形状の維持が可能となる。
なお、本発明の別の例におけるジョイント部15については、連結用の部材(剛体、弾性体、ひも状)と気室10との接続部の構成によっては、省略することも可能である。
また、両端部を剛体で、中央部を弾性体にするような組合せであってもよく、その場合は、それぞれの効果が相乗的に得られる場合もある。なお、組合せはこの例に限定されない。
ここで、本発明の別の実施形態を図面を用いて説明する。図1に示される気体封入機構20、圧縮気体ボンベ30、ケース40については、先の実施形態と共通に用いられる。
図7は、本発明の別の実施形態の水難救助装置の気室と連結部の一例の平面図であり、A部の詳細は、図4に示したものと同様である。ここで、気室50は、円環状気室51と連結部52とを有する。円環状気室51は、その円環の径が異なるものが3個設けられる。更に、その円環状気室51の間隔を一定に保つことができるような中空管状で、円環状気室51と気体が連通する、連結部52が、円環の接線方向と垂直に7個設けられている。なお、円環状気室51の中心部には、気体封入機構20からの気体を最内側の円環状気室51に供給する連結部52が設けられており、これにより、円環状気室51及び連結部52の全体に気体が封入される。
なお、円環状気室51,連結部52の個数、長さ、太さ、方向については、これに限定されるものではなく、気体封入機構20も、円環状気室51の中心部でなくても、周辺部に設けられてもよい。
これらの、円環状気室51及び連結部52については、先の実施形態と同様に、ヘリコプターで運搬中は、折り畳むなどの方法により、ケース40の中に収容されており、使用の際に、先の実施形態と同様に、水面などに落下させ、図7のような形状に展開されるものである。
このようにして、複数の円環状気室51が水面に広く展開されるために、被救助者を広い範囲で救助することができ、更に、連結部52により、円環状気室51の間隔が一定に保たれるため、確実に被救助者を救助することができる。
なお、円環状気室51については、円環に限定されず、中空で無端の管状のものであればよい。例えば、円環を直線で近似したような形状であっても、あるいは、展開した状態において、四角形・六角形・八角形などの多角形であっても、楕円や、直線部分と円や楕円を組み合わせたような形状であってもよく、使用される状況や、製造上の要請などにより、適宜、形状を選択すればよい。
また、連結部52についても、全てが円環状気室51と気体が連通していなくてもよく、一部は中実の剛体や弾性体であってもよい。
ここで、本発明の更に別の実施形態を図面を用いて説明する。図1に示される気体封入機構20、圧縮気体ボンベ30、ケース40については、先の実施形態と共通に用いられる。
図8は、本発明の更に別の実施形態の水難救助装置の気室と連結部の一例の平面図である。ここで、気室60は、直管状気室61と連結部62とを有する。直管状気室61は、放射状に8本設けられており、そのうちの1本の中心部端に、気体封入機構20が接続されている。
また、隣接する直管状気室61の間を連結する連結部62が、直管状気室61の放射状の内側から外側まで、4重に設けられている。なお、この連結部62は、直管状気室61と気体が連通しており、気体封入時には、直管状気室61が放射状形状を維持できるような寸法となっている。
なお、直管状気室61、連結部62の個数、長さ、太さ、方向については、これに限定されるものではなく、気体封入機構20も、直管状気室61の中心部でなくても、周辺部に設けられてもよい。
これらの、直管状気室61及び連結部62については、先の実施形態と同様に、ヘリコプターで運搬中は、折り畳むなどの方法により、ケース40の中に収容されており、使用の際に、先の実施形態と同様に、水面などに落下させ、図8のような形状に展開されるものである。
このようにして、複数の直管状気室61が水面に広く展開されるために、被救助者を広い範囲で救助することができ、更に、連結部62により、直管状気室61の間隔が一定に保たれるため、確実に被救助者を救助することができる。
なお、直管状気室61については、厳密に直線状でなくとも、湾曲したり、ジグザグであってもよい。また、連結部62についても、直線状であっても、曲線状であっても、あるいはそれらの組合せであってもよく、一部は中実の剛体や弾性体であってもよい。
1 水難救助装置
2 保持綱
10 気室
11 気室を構成する直線部分
12 連結部
13 連結部
14 剛体
15 ジョイント部
20 気体封入機構
23 電磁弁
30 圧縮気体ボンベ
40 ケース
50 気室
51 円環状気室
52 連結部
60 気室
61 直管状気室
62 連結部
H ヘリコプター

Claims (2)

  1. 水難救助装置であって、
    気体を封入すると同心環状の中空無端管状となり、水面に展開される複数の気室と、
    前記無端管状気室の間を連結する、前記無端管状気室と気体が連通する中空管状の、連結部と、
    気体を圧縮して保持している単一の圧縮気体ボンベと、
    前記圧縮気体ボンベの気体を前記気室に封入するための単一の気体封入機構と、
    を有することを特徴とする水難救助装置。
  2. 水難救助装置であって、
    気体を封入すると中空直管状で放射状となり、水面に展開される複数の気室と、
    前記直管状気室の間を連結する、前記直管状気室と気体が連通する中空管状の、多重の連結部と、
    気体を圧縮して保持している単一の圧縮気体ボンベと、
    圧縮気体ボンベの気体を前記気室に封入するための単一の気体封入機構と、
    を有することを特徴とする水難救助装置。
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