JP6159374B2 - サッシ位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サッシをビル等の取付開口部に取付ける際に、高度な技能を有する熟練工による作業を必要とせず、極めて簡単、且つ短時間に、ビル等の開口取付部にセンターを取り、水平、且つ垂直に位置決めして、サッシを所定の位置に固定できるようにしたサッシ位置決め装置に関するものである。
従来一般に使用されているサッシ位置決め方法は、(1)サッシの取付開口部に結束線等でサッシをぶら下げ、(2)木製キャンバーを四方に打ち込んで仮固定し、(3)仕上げ位置を調整するため、下げ振り、金尺、メジャー等を使用して、(a)サッシ芯、(b)レベル、(c)出入り(壁芯に合わせる)、(d)垂直、(e)菱(四隅の隅角部を直角にして方形とする)合わせを行ない、サッシのよじれ・はらみを修正した後、溶接固定する方法が行われている。
また、サッシ位置決め装置につき、過去の特許文献を遡及検索したところ、下記の特許文献に開示されたフォークリフトを使用する「サッシ窓の取付装置およびその取付方法」が開示されている。
特許第3967714号公報
前記従来一般に使用されているサッシ位置決め方法は、極めて高度な技能を有する熟練工による作業が必要であると共に、その位置決めに手間と時間がかかり、極めて高度な熟練工であっても25分以上の作業が必要となるので、コスト高になるという課題があった。また、前記特許文献1記載の「サッシ窓の取付装置およびその取付方法」では、フォークリフトを使用するため、サッシ窓の位置決めに当っては、フォークリフトの熟練した運転者が必要であると共に、サッシ窓を水平、且つ垂直にするのに手間がかかるので取付けに時間がかかり、従ってコスト高になるという課題があった。
本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、サッシの位置決めに、従来のような結束線や木製キャンバー等を必要とせず、また、高度な技能を有する熟練工による作業も不要で、極めて簡単にコンクリート等の開口取付部にサッシの位置決めができ、更に、位置決めまでの所要時間も10分以下と極めて短時間にでき、その結果コストの低減を図ることができるサッシ位置決め装置を提供しようとするものである。
本発明は、サッシの左・右枠および上・下枠に固定して、該サッシの4個所の隅角部を直角に維持して方形枠状に保型して宙吊り状態に保持固定することができる井桁状の第1フレームと、前記第1フレームの後方側に、該第1フレームを前後方向に移動させる前後方向移動部材を介して連結された井桁状の第2フレームと、前記第1フレームを左右方向、上下方向に移動させる移動機構を前記第2フレームと井桁状の第3フレーム間に備えて、前記第1フレーム、第2フレームおよび第3フレームを一体に連結して構成された、サッシの取付開口部の壁面への取付位置を調整するサッシ位置決め装置であって、
前記井桁状の第1フレームは、細巾の横方向金属板と縦方向金属板とを各2本ずつ間隔を有して直角、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部を備えて、前記サッシの巾および高さより短かく形成されると共に、前記各金属板の各端部に、長さを調整する長さ調整部材がそれぞれ設置されると共に、該各長さ調整部材の先方には、前記サッシの左・右枠および上・下枠の内側面に圧着固定する固定ピースが取付けられ、
前記第2フレームは、前記第1フレームと同様に、横方向金属板と縦方向金属板とを、前記第1フレームの横方向金属板と縦方向金属板と同一間隔で直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部を備えて形成され、前記第1フレームと第2フレームとは、前記各交差部分において、前後方向移動部材を軸支して連結され、且つ該前後方向移動部材により、前記第1フレームは第2フレームに連結されると共に、前後方向に移動可能に連結され、
前記第3フレームは、前記第1フレームおよび第フレームと同様に、2本の横方向金属板と縦方向金属板とを、直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定すると共に、中央に方形状の小空隙部を備えて形成され、且つ前記第3フレームの各横方向金属板の一方側端部に、取付開口部に位置する壁面の一方側の縦方向後方のL字状隅角部に、一方側当接部材を長さを調節して固定する一方側長さ調整接部材を連結固定すると共に、前記各横方向金属板の他方側端部に壁面の他方側の縦方向後方のL字状隅角部に、他方側当接部材を長さを調節して固定する他方側長さ調整接部材が連結固定され、更に前記各縦方向金属板の下端面には、前記取付開口部の底面にスタンドを高さを調整して設置するための下方側長さ調整部材が連結固定されて形成され、
前記第2フレームおよび第3フレームの各空隙部間には、前記第2フレームを左右・上下方向に移動させ、これにより該第2フレームと連結されている第1フレームを左右方向に移動させる左右方向移動部材と、上下方向に移動させる上下方向移動部材とを備えた移動機構が設置され、
記第2フレームの左右に配設された各縦方向金属板の中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆を、前記各縦方向金属板と面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各横連結杆の中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆を、前記各横連結杆と面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構を設置する第2フレーム側取付枠体が形成され、
前記第3フレームの上下に配設された各横方向金属板の中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆を、前記各縦方向金属板と面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各縦連結杆の中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆を、前記各縦連結杆と面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構を設置する第3フレーム側取付枠体が形成され、
前記移動機構は、前記第2フレーム側取付枠体と第3フレーム側取付枠体間において配設された方形状プレートの表・裏面側に、それぞれ左右方向移動部材と上下方向移動部材を設置して形成され、
前記第2フレームに連結された第1フレームを左右方向に移動させる左右方向移動部材は、前記方形状プレートの表面側の両側上下位置において、横方向に配設された2本のスライドシャフトをガイドする2組のスライドベアリングがそれぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリングにそれぞれ軸挿された各スライドシャフトの各両側端部が、前記第2フレームの縦連結杆に固定されると共に、前記方形状プレートの表面側中央部に、第2フレームに連結されている第1フレームを左右動させるための左右移動ねじ杆を螺挿する送りナットが固定され、且つ前記左右移動ねじ杆の基端部側は一方の縦連結杆に設けられた軸受に螺挿され、該軸受から更に横方向へ延設された前記左右移動ねじ杆の基端部に回転ハンドルを固定して形成され、
前記第2フレームに連結された第1フレームを上下方向に移動させる上下方向移動部材は、前記方形状プレートの裏面側の上下両側位置において、縦方向に配設された2本のスライドシャフトをガイドする2組のスライドベアリングがそれぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリングにそれぞれ軸挿された各スライドシャフトの各上下端部が、前記第3フレームの横連結杆に固定されると共に、前記方形状プレートの裏面側中央に、第2フレームに連結された第1フレームを上下動させるための上下移動ねじ杆を螺挿する送りナットが固定され、且つ前記上下移動ねじ杆の基端部側は上方の横連結杆に設けられた軸受に螺挿され、該軸受から更に上方へ延設された前記上下移動ねじ杆の上端部に回転ハンドルを固定して形成するという手段を採用することにより上記課題位を解決した。
前記構成より成る本発明によれば、サッシの取付開口部に固定した第3フレームの前方に、第2フレームを介在して連結された第1フレームに、サッシの左・右枠および上・下枠を4個所の隅角部を直角に維持して方形状に保型して宙吊り状態で持固定し、且つ前記サッシを固定した前記第1フレームを左右および上下、並びに前後方向に移動自在として、前記サッシを取付開口部において移動させて取付位置を調整し、前記取付開口部においてセンターを取り、水平、且つ垂直に位置決めし、前記サッシを第1フレームに取付けた状態で、従来工法と同様に、該サッシの外周面を取付開口部に設けられた鉄筋等の取付部材に溶接補助具を用いて溶接固定することができるので、サッシの位置決めに従来のような結束線や木製キャンバー等を必要とせず、極めて簡単にビル等の開口取付部に位置決めでき、また、サッシの位置決めまでの所要時間も10分以下と極めて短時間にでき、その結果コストの低減を図ることができるという優れた効果を奏することができる。
本発明サッシ位置決め装置を開口部の壁面に設置した状態を示す全体の正面図である。 本発明サッシ位置決め装置を構成する第3フレームを省略し、後方側に第フレームを連結した第1フレームがサッシを固着した状態を示す正面図である。 本発明サッシ位置決め装置を構成する第2フレームの正面図である。 本発明サッシ位置決め装置を構成する第3フレームの背面図である。 本発明サッシ位置決め装置を構成する第1フレーム、第2フレームおよび第3フレームを連結して示す概略右側面図である。 本発明サッシ位置決め装置における長さ調節部材の要部を示す縦断面図である。 本発明サッシ位置決め装置において、サッシの左枠と下枠に第1フレームを連結固定する状態を、第3フレームを省略して示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、サッシの右枠と下枠に第1フレームを連結固定する状態を、第3フレームを省略して示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、サッシの右枠と上枠に第1フレームを連結固定する状態を、第3フレームを省略して示す、要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、第3フレームの他方側当接部材を取付開口部の壁面の他方側L字状隅角部にレバーロック装置を用いて圧着固定しようとする状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、第3フレームの他方側当接部材を取付開口部の壁面の他方側L字状隅角部にレバーロック装置を用いて圧着固定している途中の状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、第3フレームの他方側当接部材を取付開口部の壁面の他方側L字状隅角部にレバーロック装置を用いて圧着固定した状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置において、第3フレームの一方側当接部材を取付開口部の壁面の一方側L字状隅角部にレバーロック装置を用いて圧着固定した状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明サッシ位置決め装置における方形状プレートの表裏面に左右方向移動部材と上下方向移動部材を設置した状態を示す概略拡大縦断面図である。 本発明サッシ位置決め装置における前後方向移動部材を示す要部の拡大縦断面図である。
本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。本発明サッシ位置決め装置は、サッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dに固定して、該サッシ1を4個所の隅角部を直角に維持して、方形枠状に保型して宙吊り状態に保持固定することができる井桁状の第1フレーム2と、前記第1フレーム2の後方側に連結された井桁状の第2フレーム3と、前記第2フレーム3の後方側に連結された井桁状の第3フレーム4とにより、前記サッシ1を左右方向、上下方向および前後方向に移動させて、ビル等の開口部Kの壁面Wへの前記サッシ1の取付位置を微調整できるよう構成されている。
前記井桁状の第1フレーム2は、アルミや鋼製の細巾の横方向金属板5aと縦方向金属板5bとを各2本ずつ間隔を有して直角、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部2aを備えて、前記サッシ1の巾および高さより短かく形成されると共に、前記各金属板5a・5bの各端部には、サッシメーカーによってサッシ1の巾および高さが異なるので、すべてのサッシメーカーのサッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dにも対応して固定できるよう、その長さを調整することができる長さ調整部材6a〜6dがそれぞれ設置されている。
前記井桁状の第1フレーム2を構成する横方向金属板5aと縦方向金属板5bは、型鋼材であればいずれも使用することができるが、図1・図2および図7〜図9に示すような、両側起立片7の上端縁に内方へ折曲したフランジ8を突設して内部に凹溝9を備えて断面略凹状に形成されたリップ溝型鋼(「Cチャン」と略称されている)を使用することが好ましく、以下本発明においては、横方向金属板5aと縦方向金属板5bとしてリップ溝型鋼を使用するものとして説明する。
前記井桁状の第1フレーム2を構成するリップ溝型鋼より成る横方向金属板5aと縦方向金属板5bの各端部には、すべてのサッシメーカーのサッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dにも対応できるよう、その長さを調整する長さ調整部材6a〜6dがそれぞれ連結固定されている。前記長さ調整部材6a〜6dは、特に限定する必要はないが、好ましくは、図1・図2および図6〜図9に示すように構成することが推奨される。
すなわち、前記長さ調整部材6a〜6dは、図1・図2および図6〜図9に示すように、前記サッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dに対面する、各横方向金属板5aおよび縦方向金属板5bの各端縁部において、前記各両側起立片7の上端縁に内方へ折曲したフランジ8を突設して形成された凹溝9内に、スライド板10が該凹溝9内においてスライド可能に挿入されると共に、前記両側起立片7に上方から逆凹状をした座金11を、該両側起立片7の両側壁面に摺接するようにして嵌挿し、更に前記座金11を貫通して固定ねじ12を前記スライド板10に形成されたねじ穴13に螺挿して、前記座金11を各横方向金属板5aおよび縦方向金属板5bに圧接することにより、前記スライド板11をその位置で固定できるようにして形成されている。
そして、前記各長さ調整部材6a〜6dを構成するスライド板10の各端縁部には、前記サッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dに当接して固定する固定ピース14・15・16・17がそれぞれ連結固定されている。なお、前記固定ピース14・15・16・17の形状は、サッシ1の左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dの断面形状は、サッシメーカーによって、その断面形状が各社それぞれ異なっているので、それぞれの形状に対応できるよう形成する必要がある。
本実施例においては、前記各固定ピース14・15・16・17は、図示しているサッシ1に取付けるものとして説明する。すなわち、図7には、サッシ1の左枠1aと下枠1d部分が図示され、また図8には、右枠1bと下枠1d部分が図示されているが、前記サッシ1の左・右枠1a・1bには、その対面する内側面に引違いサッシ窓(図示せず)の左・右框に摺接する縦突条18・19がそれぞれ突設されている。そして、サッシ1の左枠1aおよび右枠1bの縦突条18・19に嵌挿できる凹溝20・21を凹設すると共に、該左枠1aおよび右枠1bに圧着できる巾を有する硬質合成樹脂製の左・右枠用の固定ピース14・15が形成されている。
また、図9には、サッシ1の右枠1bと上枠1c部分が図示されており、前記サッシ1の上枠1cには、天板22の下面に引違いサッシ窓(図示せず)の上框に摺接する横突条23が垂設され、且つ前記天板22の横突条23に嵌挿できる凹溝24を凹設すると共に、該上枠1cの下面側に圧着できる巾を有する硬質合成樹脂製の上枠用の固定ピース16が形成されている。
更に、図7には、サッシ1の左枠1aと下枠1d部分が図示されていると共に、図8には、サッシ1の右枠1bと下枠1d部分が図示されており、前記サッシ1の下枠1dには、底板25の上面に引違いサッシ窓(図示せず)の下框に摺接する横突条26が突設され、且つ前記底板25の横突条26に嵌挿できる凹溝27を凹設すると共に、該下枠1dの上面側に圧着できる巾を有する硬質合成樹脂製の下枠用の固定ピース17が形成されている。
前記構成より成る各固定ピース14〜17は、それぞれ井桁状の第1フレーム2の各横方向金属板5a・5bおよび縦方向金属板5c・5dの各端縁部に設置された長さ調整部材6a〜6dの先端に連結固定される。そして、前記各長さ調整部材6a〜6dへの各固定ピース14〜17の連結固定手段は、特に限定する必要はないが、好ましくは、図7〜図9に示すような構成とすることが推奨される。
前記サッシ1の左・右枠1a・1bに装着固定する左・右枠用の固定ピース14・15は、図7〜図9に示すように、前記左・右枠1a・1bに対応する各長さ調整部材6a・6bの各先端部前方側に、取付プレート28a・28bを、図示を省略したボルト等によって一体に連結固定する一方、該各取付プレート28a・28bに前記左・右枠用の固定ピース14・15を、図示を省略したボルト等によって一体に連結固定して形成されている。
前記構成より成る左・右枠用ピース14・15を、前記左・右枠1a・1bに圧着固定する場合、図6〜図9に示すように、前記各スライド板10を固定ねじ12部分を握って、それぞれ外側方向へスライドさせて、前記左・右枠1a・1b用の固定ピース14・15の各凹溝20・21を、前記左・右枠1a・1bの各突条18・19に嵌挿して、該左・右枠1a・1bの内側面に圧接させた後、前記固定ねじ12を前記スライド板10のねじ穴13に螺合して、座金11を横方向金属板5aの両側起立片7に圧着することにより、前記スライド板10のスライドが停止し、左・右枠用の固定ピース14・15は前記左・右枠1a・1bに強固に圧着固定される。
そして、左・右枠用の固定ピース14・15を前記左・右枠1a・1bから取外す場合は、前記固定ねじ12を緩めてスライド板10をそれぞれ内側方向へスライドさせて、前記各左・右枠1a・1bに対する各固定ピース14・15の圧着状態を解除することによって取外すことができる。
また、前記サッシ1の上・下枠1c・1dに装着固定する上・下枠用の固定ピース16・17は、図7〜図9に示すように、前記上・下枠1c・1dに対応する各長さ調整部材6c・6dの各先端部前方側に、取付プレート29a・29bを、図示を省略したボルト等により一体に連結固定する一方、該各取付プレート29a・29bに前記上・下枠用の固定ピース16・17を、図示を省略したボルト等により一体に連結して形成されている。
前記構成より成る上・下枠用の固定ピース16・17を、前記上・下枠1c・1dに圧着固定する場合、図6〜図9に示すように、前記各スライド板10を固定ねじ12部分を握って、それぞれ外側方向へスライドさせて、前記上枠用の固定ピース16を上枠1cの天板22、横突条23および凹溝24に臨ませる一方、前記下枠用の固定ピース17を下枠1dの底板25、横突条26および凹溝27に臨ませて、前記固定ピース16・17の凹溝20・21を前記横突条23・26に嵌挿して、前記上・下枠1c・1dにそれぞれ圧着させた後、前記固定ねじ12を前記スライド板10のねじ穴13に螺合して、座金11を縦方向金属板5bの両側起立片7に圧着することにより、前記スライド板10のスライドが停止し、上・下枠用の固定ピース16・17は前記上・下枠1c・1dに強固に圧着固定される。
そして、上・下枠用の固定ピース16・17を前記上・下枠1c・1dから取外す場合は、前記固定ねじ12を緩めてスライド板10をそれぞれ内側方向へ移動させて、前記上・下枠1c・1dに対する各固定ピース16・17の圧着状態を解除することによって取外すことができる。
一方、前記第1フレーム2の後方側に連結されて、該第1フレーム1を前後方向へ移動させる第2フレーム3は、前記第1フレーム2の横方向金属板5aと縦方向金属板5bの各交差部分において、前後方向移動部材30によって、前記第1フレーム2と第2フレーム3とを連結すると共に、第1フレーム2を前後方向へ移動させることができるようにして形成されている。
前記第1フレーム2の後方側に前後方向移動部材30を介して連結される第2フレーム3は、前記第1フレーム2と同様に、アルミや鋼製の細巾の横方向金属板31aと縦方向金属板31bとを、前記第1フレーム2の横方向金属板5aと縦方向金属板5bと同一間隔で直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部3aを備えて前記第1フレーム2と同一大きさに形成され、第1フレーム2と第2フレーム3とは、前記各交差部分において、前後方向移動部材30を軸支して連結されている。なお、前記第2フレーム3を構成する横方向金属板31aと縦方向金属板31bとは、前記第1フレーム2と同様に、リップ溝型鋼を使用するものとして説明する。
前記前後方向移動部材30は、第2フレーム3の前面側に連結して装置された第1フレーム2が、該第2フレーム3に対して前後動できるような構成であればよく、特に限定する必要はないが、好ましくは、図1〜図3および図15に示すような構成とすることが推奨される。すなわち、前記前後方向移動部材30は、前記第1フレーム2と第2フレーム3の各交差部において、該第1フレーム2の前方側外側面に、雌ねじ32を内周面に刻設した雌ねじナット33が固定されると共に、該雌ねじナット33の延長線上の第2クレーム3の後方側外側面にベアリング34より成る軸受35が固定され、更に、前記雌ねじナット33に螺合する雄ねじ36を外側面に刻設した回動部材37を前方端に備えた回転軸38を、前記雌ねじナット33に螺合し、且つ該回転軸38の後端部を、第1フレーム2および第2フレーム3を貫通して回転自在に設けられた連動軸39の先端に固定すると共に、該連動軸39の後端部は前記軸受35に回転自在に軸支して形成されている。
前記前後方向移動部材30は、前記第1フレーム2と第2フレーム3の各交差部である4ケ所に設置されている。そして、第1フレーム2のよじれやはらみを修正するため、前記4ケ所に設置された前後方向移動部材30を操作して、前記第1フレーム2を前後動させて、その位置を修正するが、その操作について説明する。図15は、1つの前後方向移動部材30について図示しているが、その他の3個の前後方向移動部材30も同一構成である。
すなわち、図15において、前記前後方向移動部材30を操作して第1フレーム2を前(手前)方向へ移動させる場合、回動部材37を反時計方向へ回動させると、回転軸38も反時計方向へ回転するが、該回転軸38は前方向へ移動することなく、前記回動部材37の反時計方向への回動により、雄ねじ36が反時計方向へ回転し、これにより該雄ねじ36が螺合する雌ねじ32を内周面に刻設した雌ねじナット33が前方向へ引き寄せられて移動し、これにより雌ねじナット33が一体に固定された第1フレーム2を前方向へ移動させ、所定の移動位置で停止させることができる。
一方、第1フレーム2を後(奥行)方向へ移動させる場合は、前記前(手前)方向への移動の場合とは逆に、回動部材7を時計方向へ回動させることにより、雄ねじ36が螺合する雌ねじ32を内周面に刻設した雌ねじナット33が後方向へ押圧されて移動し、これにより雌ねじナット33が一体に固定された第1フレーム2を後方向へ移動させ、所定の移動位置で停止させることができる。
前記のように、4ケ所の前後方向移動部材30の全部、あるいはその一部を操作して、第1フレーム2を前・後動させて、該第1フレーム2のねじれや、はらみを修正することができるのである。
また、前記第2フレーム3の後方側に連結される第3フレーム4は、前記第1フレーム2および第フレームと同様に、アルミや鋼製の細巾の2本の横方向金属板40aと縦方向金属板40bとを、前記第2フレーム3の横方向金属板31aと縦方向金属板31bより小さい間隔で直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、特に限定する必要はないが、好ましくは、中央に前記第1フレーム2の方形状の空隙部2aおよび第2フレーム3の方形状の空隙部3aよりやや小さい方形状の小空隙部4aを備えて形成することが推奨される。すなわち、前記第3フレーム4を構成する横方向金属板40aと縦方向金属板40bは、前方第1フレーム2および第2フレーム3の場合と比べて、小さい方形状の小空隙部4aとするため、両者を互いに近接して連結固定して形成されている。なお、第3フレーム4を構成する横方向金属板40aと縦方向金属板40bとは、前記第1フレーム2および第3フレーム3と同様に、リップ溝型鋼を使用するものとして説明する。
図4は、第3フレーム4を背面側から見た背面図であり、前記第3フレーム4の各横方向金属板40aの一方側端部(図4の右側)に、予め水平と垂直を取り設置されたビル等の取付開口部Kに位置する壁面Wの一方側(図1においては、左側)の縦方向後方のL字状隅角部41aに、一方側当接部材42を長さを調節して固定するため、前記各横方向金属板40aの一方側端部に一方側長さ調整接部材43を連結固定すると共に、前記各横方向金属板40aの他方側端部に壁面Wの他方側(図1においては、右側)の縦方向後方のL字状隅角部41bに、他方側当接部材44を長さを調節して固定するため、前記各横方向金属板40aの他方側端部に他方側長さ調整接部材45が連結固定され、更に前記各縦方向金属板40bの下端面には、前記取付開口部Kの底面46にスタンド47を高さを調整して設置するための下方側長さ調整部材48が連結固定されて形成されている。
前記第3フレーム4における一方側長さ調整接部材43、他方側長さ調整接部材45および下方側長さ調整接部材48は、前記第1フレーム2の長さ調整部材6a〜6dと同一構成であるので、符号は同一符号を使用し、その詳細な説明は省略する。
前記壁面Wの一方側のL字状隅角部41aに当接する一方側当接部材42と、前記壁面Wの他方側のL字状隅角部41bに当接する他方側当接部材44の形状は両者とも同一で、それぞれ取付方向を逆にして使用することにより、前記L字状隅角部41a・41bのいずれにも対応することができる。そして、前記一方側当接部材42と他方側当接部材44は、硬質合成樹脂により側面板49aと背面板49bとを直角に折曲してL字状に形成されている。
一方、前記他方側長さ調整部材45は、取付開口部Kの壁面Wの他方側(図1においては、右側)のL字状隅角部41bに、長さを調整して圧着固定できる構成を備えた圧着固定手段Rを用いて第3フレーム4が開口部Kの壁面Wに動揺することなく圧着固定することが、前記第3フレーム4を開口部Kの壁面Wに強固に固定するためには好ましい。
そして、前記圧着固定手段Rは、特に限定する必要はないが、好ましくは図11〜図13に示すような一般にロック部材として広く使用されているレバーロック装置50を使用することが推奨される。すなわち、前記第3フレーム4を構成する横方向金属板40aの他方側調整部材45を構成するスライド板10の先方側の突出部上・下面に、前記レバーロック装置50をそれぞれ設置固定すると共に、該レバーロック装置50のレバー51の回動操作により前後動するシャフト52の先端に、前記他方側当接部材44の側面板49aを、図示しないボルト等により一体に連結固定して形成されている。
なお、前記圧着固定手段Rは、これを使用しないでも、一方側当接部材42・他方側当接部材44およびスタンド47により動揺することなく、前記壁面Wに圧着固定できれば、該圧着固定手段Rを取付ける必要はなく、その取付けは任意であるが、確実性を期すため前記圧着固定手段Rを取付けることが推奨される。
また、前記第3フレーム4を構成する縦方向金属板40bの両下端縁部に設置される下方側長さ調整部材48には、前記取付開口部Kの底面46に高さを調整して設置するスタンド47が連結されるが、該スタンド47は前記下方側長さ調整部材48の下端に巾広の接地板53を固定して形成されている。
前記第3フレーム4を取付開口部Kの壁面Wに固定する場合、先ず第3フレーム4の各縦方向金属板40bの各下方側長さ調整部材48により長さを調節して、その下端部に固定された接地板53を、前記取付開口部Kの底面46に設置固定して、前記底面46上に第3フレーム4を設置することにより、一体に連結された第1フレーム2、第2フレーム3および第3フレーム4を手で持ち上げて保持することなく、該第3フレーム4を壁面WのL字状隅角部41a・41bに当接固定することが可能となり、次のL字状隅角部41a・41bに第3フレーム4を当接固定する工程に移行することができる。
前記第3フレーム4の各横方向金属板40aの各先端部に固定された一方側当接部材42と他方側当接部材44を、前記取付開口部Kの壁面WのL字状隅角部41a・41bに当接固定する方法は、先ず、前記一方側当接部材42を前記壁面Wの一方側のL字状隅角部41aに、前記一方側長さ調整部材43により長さを調節して当接する一方、前記他方側当接部材44を前記他方側長さ調整部材45により長さを調節して他方側のL字状隅角部41bに当接して、高さおよび角度等を調整しながら、前記レバーロック装置50のレバー51を回動して押し下げて、該他方側当接部材44を他方側のL字状隅角部41bに圧着当接することにより、第3フレーム4は壁面Wに圧着固定される。前記他方側当接部材44を他方側のL字状隅角部41bに当接固定することにより、当然一方側のL字状隅角部41aに一方側当接部材42が当接固定されることになる。これにより、前記第3フレーム4は取付開口部Kの壁面Wに設置固定される。
そして更に、前記第2フレーム3および第3フレーム4の各空隙部3a・4b間には、前記第2フレーム3を左右・上下方向に移動させ、これにより該第2フレーム3と連結されている第1フレーム2を左右方向に移動させる左右方向移動部材54と、上下方向に移動させる上下方向移動部材55とを備えた移動機構56が設置されている。
1および図3に示すように、前記第2フレーム3の左右に配設された各縦方向金属板31bの中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆57a・57bを、前記各縦方向金属板31bと面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各横連結杆57a・57bの中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆58a・58bを、前記各横連結杆57a・57bと面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構56を設置する第2フレーム側取付枠体59が形成されている。
また、図4に示すように、第3フレーム4の上下に配設された各横方向金属板40aの中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆60a・60bを、前記各横方向金属板40aと面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各縦連結杆60a・60bの中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆61a・61bを、前記各縦連結杆60a・60bと面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構56を設置する第3フレーム側取付枠体62が形成されている。
そして、前記移動機構56は、前記第2フレーム側取付枠体59と第3フレーム側取付枠体62間において配設された、前記第2フレーム側取付枠体59と第3フレーム側取付枠体62で構成される方形状の小空間部63a・63bよりやや小巾の方形状プレート64の表・裏面側に、それぞれ左右方向移動部材54と上下方向移動部材55を設置して形成されている。なお、図14に示すように、前記第2フレーム側取付枠体59と第3フレーム側取付枠体62間において配設される方形状プレート64の前端縁64aと前記第3フレーム側取付枠体62の前端縁62aとが面一になるよう配設されている。
前記第2フレーム3に連結された第1フレーム2を左右方向に移動させる左右方向移動部材54は、図1および図3に示すように、前記方形状プレート64の表面側の両側上下位置において、横方向に配設された2本のスライドシャフト65a・65bをガイドするスライドベアリング66a・66bおよび66c・66dとが、それぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリング66a・66bおよび66c・66dにそれぞれ軸挿された各スライドシャフト65a・65bの各両側端部が、前記第2フレーム3の縦連結杆58a・58bに固定されると共に、前記方形状プレート64の表面側中央部に、第2フレーム3に連結されている第1フレーム2を左右動させるための左右移動ねじ杆67を螺挿する送りナット68が固定され、且つ前記左右移動ねじ杆67の基端部側は一方の縦連結杆(図1および図3においては、縦連結杆58b)に設けられた軸受69に螺挿され、該軸受69から更に横方向へ延設された前記左右移動ねじ杆67の基端部に回転ハンドル70を固定して形成されている。すなわち、前記方形状プレート64の表面側は、前記第2フレーム側取付枠体59に固定されることなく、前記スライドシャフト65a・65bを介して、該2フレーム側取付枠体59に連結されているという構成である。
そして、前記第2フレーム3に連結された第1フレーム2を上下方向に移動させる上下方向移動部材55は、図4に示すように、前記方形状プレート64の裏面側の上下両側位置において、縦方向に配設された2本のスライドシャフト71a・71bをガイドするスライドベアリング72a・72bおよび72c・72dとが、それぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリング72a・72bおよび72c・72dにそれぞれ軸挿された各スライドシャフト71a・71bの各上下端部が、前記第3フレーム4の横連結杆61a・61bに固定されると共に、前記方形状プレート64の裏面側中央に、第2フレーム3に連結された第1フレーム2を上下動させるための上下移動ねじ杆73を螺挿する送りナット74が固定され、且つ前記上下移動ねじ杆73の基端部側は上方の横連結杆61aに設けられた軸受75に螺挿され、該軸受75から更に上方へ延設された前記上下移動ねじ杆73の上端部に回転ハンドル76を固定して形成されている。すなわち、前記方形状プレート64の裏面側は、前記第3フレーム側取付枠体62に固定されることなく、前記スライドシャフト71a・71bを介して、該3フレーム側取付枠体62に連結されているという構成である。
前記左右方向移動部材54および上下方向移動部材55を備えた移動機構56により、第1フレーム2・第2フレーム3および第3フレーム4は一体に連結されると共に、第1フレーム2は左右・上下および前後方向に移動して、サッシ1に連結固定されるように形成されている。以下、本発明の作用について説明する。
前記第1フレーム2、第2フレーム3および第3フレーム4を一体に連結した本発明装置を用いた第1工程は、前記第1フレーム2の各横方向金属板5a・5bおよび縦方向金属板5c・5dの各端縁部に設置された長さ調整部材6a〜6dにより長さを調整して、その先端に固定された固定ピース14〜17をサッシ1の左・右枠1a、1bおよび上・下枠1c・1dに圧着固定して、前記サッシ1を第1フレーム2に宙吊り状態に保持固定する工程である。
すなわち、前記サッシ1の左・右枠1a・1bに固定ピース14・15を圧着固定する場合、各横方向金属板5a・5bの両側端部に挿入された各スライド板10を外側方向へスライドさせて長さを調整して、前記固定ピース14・15を前記左・右枠1a・1bに圧接させた後、固定ねじ12を前記スライド板10のねじ穴13に螺合して、座金11を横方向金属板5aの両側起立片7に圧着することにより、前記固定ピース14・15は前記左・右枠1a・1bに強固に圧着固定される。
そして、前記サッシ1の上・下枠1c・1dに固定ピース16・17を圧着固定する場合、各縦方向金属板5c・5dの両側端部に挿入された各スライド板10を外側方向へスライドさせて長さを調整して、前記固定ピース16・17を前記上・下枠1c・1dに圧接させた後、固定ねじ12を前記スライド板10のねじ穴13に螺合して座金11を縦方向金属板5bの両側起立片7に圧着することにより、前記固定ピース16・17は前記上・下枠1c・1dに強固に圧着固定して、前記サッシ1を第1フレーム2に宙吊り状態に保持固定する。前記第1フレーム2にサッシ1を宙吊り状態に保持固定する第1工程が完了すると、該サッシ1を固定した第1フレーム2と一体に連結された第2フレーム3および第3フレーム4より成る本発明装置を用いた第2工程に入る。
本発明装置を用いた第2工程は、前記取付開口部Kの壁面Wに第3フレーム4部分を連結固定する工程である。すなわち、図4および図10〜図13に示すように、先ず前記第3フレーム4の各縦方向金属板40bの下方側長さ調整部材48の下端部に固定されたスタンド47を構成する接地板53を、前記取付開口部Kの底面46に設置固定して、その後、該第3フレーム4に一体に連結されている第1フレーム2および第2フレーム3を保持して持ち上げる等の体力を要する労力を必要とせず、底面46に設置固定したまま、前記一方側長さ調整部材43により長さを調節して、前記一方側当接部材42を前記取付開口部Kの壁面Wの一方側のL字状隅角部41aに当接した後、他方側長さ調整部材45により長さを調節して、前記他方側当接部材44を他方側のL字状隅角部41bに当接して、第3フレーム4の前記壁面Wに対する高さおよび角度等を調整しながら、レバーロック装置50のレバー51を回動して押し下げて、該他方側当接部材44を他方側のL字状隅角部41bに圧着当接することにより、前記一方側当接部材42も一方側のL字状隅角部41aに簡単に圧着固定され、これにより第3フレーム4の前方側に一体に連結固定された第1・第2フレーム2・3も共に、前記取付開口部Kの壁面Wに固定された状態となる。
次に、本発明装置を用いた第3工程は、前記第3フレーム4および第2フレーム3を介して固定された第1フレーム2に宙吊り状態に保持固定されたサッシ1を壁面Wにおいて、図示していないレーザー装置により水平および垂直のレーザー光を照射して、該水平および垂直のレーザー光に一致させることができるように、左右方向移動部材54の回転ハンドル70および上下方向移動部材54の回転ハンドル76を回転させると共に、前後方向移動部材30を使用して前後動させて、サッシ1を前記開口部K内において、前記サッシ1を左右方向、上下方向および前後方向に移動させて位置の調整をして、前記壁面Wへの位置決めをする一方、よじれや、はらみがないようにする工程である。
すなわち、前記サッシ1を左右方向に移動させて位置決めするには、図1および図3に示すように、回転ハンドル70を時計方向に回動させると、該回転ハンドル70にその基端部を固定された左右移動ねじ杆67が時計方向へ回転し、該左右移動ねじ杆67の回転が、前記方形状プレート64に固定された送りナット68に伝導するが、第3フレーム4は取付開口部Kの壁面Wに固定されているため移動せず、また方形状プレート64もその裏面側において、スライドシャフト71a・71bが第3フレーム側取付枠体62に連結されているため、前記左右移動ねじ杆67の回転が前記送りナット68に伝導しても、該方形状プレート64も移動することなく、該方形状プレート64の前面側に固定された送りナット68に螺挿した左右移動ねじ杆67の時計方向への回転により、前記第2フレーム側取付枠体59に連結されている2本のスライドシャフト65a・65bをガイドとして、第2フレーム側取付枠体59および該第2フレーム側取付枠体59を連結固定した横方向金属板31aおよび縦方向金属板31bを備えた第2フレーム3のみを右方向へ移動させて右方向の位置を調整する。前記第2フレーム3の右方向移動により、該第2フレーム3の前方側に連結されている第1フレーム2が右方向へ移動し、前記回転ハンドル70の回動作業を停止することにより、前記第2フレーム3の右方向移動は停止し、該第1フレーム2に連結固定されたサッシ1の右方向側の位置の調整が完了する。
一方、前記第2フレーム3の左方向移動は、前記回転ハンドル70を反時計方向へ回動させればよく、これにより第2フレーム3の前方側に連結された第1フレーム2は左方向へ移動する。そして、第2フレーム3の左方向移動の動作は、前記第2フレーム3の右方向移動の動作と逆になるだけであるので、詳細な説明を省略する。
そして、前記サッシ1を上下方向に移動させて位置決めするには、図3に示すように、回転ハンドル76を時計方向に回動させると、該回転ハンドル76にその基端部を固定された上下移動ねじ杆73が時計方向へ回転し、該上下移動ねじ杆73の回転が、前記方形状プレート64の裏面側に固定された送りナット74に伝導するが、第3フレーム4は取付開口部Kの壁面Wに固定されているため移動せず、また方形状プレート64も、その表面側において、スライドシャフト65a・65bが第2フレーム側取付枠体61に連結されているため、前記上下移動ねじ杆75の回転が前記送りナット74に伝導しても、該方形状プレート64も移動することなく、前記方形状プレート64に固定された送りナット74に螺挿した上下移動ねじ杆73の時計方向への回転により、前記第2フレーム側取付枠体59に連結されている第2フレーム3を、2本のスライドシャフト71a・71bをガイドとして下方向へ移動させて下方向の位置を調整する。前記第2フレーム3の下方向移動により、該第2フレーム3の前方側に連結されている第1フレーム2が下方向へ移動し、前記回転ハンドル76の回転操作を停止することにより、前記第2フレーム3の下方向移動は停止し、該第1フレーム2に連結固定されたサッシ1の下方向側の位置の調整が完了する。
一方、前記第2フレーム3の上方向移動は、前記回転ハンドル76を反時計方向へ回動させればよく、これにより前記第2フレーム3の前方側に連結された第1フレーム2は上方向へ移動する。そして、第2フレーム3の上方向移動の動作は、前記第2フレーム3の上方向移動の動作と逆になるだけであるので、詳細な説明を省略する。
そして更に、前記第1フレーム2に連結固定されたサッシ1を前後動させて、よじれや、はらみがないようにするには、前記第1フレーム2と第2フレーム3の各交差部に設置されている前後方向移動部材30を使用する。すなわち、図15に示すように、第1フレーム2を手前方向(前方向)へ移動させる場合、握りハンドル37を反時計方向へ回動させることにより、雄ねじ36が反時計方向へ回転し、これにより雌ねじナット33が前方向へ引き寄せられて移動して、第1フレーム2を前方向へ移動させるのである。また、第1フレーム2を奥行方向(後方向)へ移動させる場合、握りハンドル37を時計方向に回動させればよい。
前記サッシ1が取付開口部Kにおいて、センターを取り、水平、且つ垂直状態で位置決めが完了すると、前記サッシ1を第1フレーム2に取付けた状態で、従来工法と同様に、前記サッシ1の外周面を、壁面Wに設けられた鉄筋等の取付部材(図示せず)に溶接補助具(図示せず)を用いて溶接固定して、該壁面Wに固定する。
前記取付開口部Kの壁面Wにサッシ1の溶接固定後、前記長さ調整部材6a〜6dの固定ねじ12を緩めて各座金11による各スライド板10への圧着状態を解除して、該各スライド板10をそれぞれ内方側へ移動させて、左・右枠用ピース14・15および上・下枠用ピース16・17を左・右枠1a・1bおよび上・下枠1c・1dにより取外して、前記第1フレーム2をサッシ1から取外すと共に、第3フレーム4の他方側調整部材44のレバーロック装置50および下方側長さ調整部材48の固定ねじ12を緩めて座金11によるスライド板10への圧着状態を解除して、各スライド板10をそれぞれ上方へ移動させてスタンド47を底面46から持上げ、然る後一体に連結固定された第1フレーム2、第2フレーム3および第3フレーム4を前記開口部Kの壁面Wより取外すことにより、該サッシ1の取付開口部Kの壁面Wへの取付作業は完了する。
1 サッシ
1a 左枠
1b 右枠
1c 上枠
1d 下枠
2 第1フレーム
2a 空隙部
3 第2フレーム
3a 空隙部
4 第3フレーム
4a 小空隙部
5a 横方向金属板
5b 縦方向金属板
30 前後方向移動部材
40a 横方向金属板
40b 縦方向金属板
41a L字状隅角部
41b L字状隅角部
44 他方側当接部材
45 他方側長さ調整接部材
46 底面
47 スタンド
48 下方側長さ調整部材
54 左右方向移動部材
55 上下方向移動部材
56 移動機構
57a 横連結杆
57b 連結杆
58a 縦連結杆
58b 縦連結杆
59 第2フレーム側取付枠体
60a 縦連結杆
60b 縦連結杆
61a 横連結杆
61b 横連結杆
62 第3フレーム側取付枠体
63a 小空間部
63b 小空間部
64 方形状プレート
65a スライドシャフト
65b スライドシャフト
66a スライドベアリング
66b スライドベアリング
66c スライドベアリング
66d スライドベアリング
67 左右移動ねじ杆
68 送りナット
70 回転ハンドル
71a スライドシャフト
71b スライドシャフト
72a スライドベアリング
72b スライドベアリング
72c スライドベアリング
72d スライドベアリング
73 上下移動ねじ杆
74 送りナット
75 軸受
76 回転ハンドル
K 取付開口部
W 壁面

Claims (1)

  1. サッシの左・右枠および上・下枠に固定して、該サッシの4個所の隅角部を直角に維持して方形枠状に保型して宙吊り状態に保持固定することができる井桁状の第1フレームと、前記第1フレームの後方側に、該第1フレームを前後方向に移動させる前後方向移動部材を介して連結された井桁状の第2フレームと、前記第1フレームを左右方向、上下方向に移動させる移動機構を前記第2フレームと井桁状の第3フレーム間に備えて、前記第1フレーム、第2フレームおよび第3フレームを一体に連結して構成された、サッシの取付開口部の壁面への取付位置を調整するサッシ位置決め装置であって、
    前記井桁状の第1フレームは、細巾の横方向金属板と縦方向金属板とを各2本ずつ間隔を有して直角、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部を備えて、前記サッシの巾および高さより短かく形成されると共に、前記各金属板の各端部に、長さを調整する長さ調整部材がそれぞれ設置されると共に、該各長さ調整部材の先方には、前記サッシの左・右枠および上・下枠の内側面に圧着固定する固定ピースが取付けられ、
    前記第2フレームは、前記第1フレームと同様に、横方向金属板と縦方向金属板とを、前記第1フレームの横方向金属板と縦方向金属板と同一間隔で直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定して、中央に方形状の空隙部を備えて形成され、前記第1フレームと第2フレームとは、前記各交差部分において、前後方向移動部材を軸支して連結され、且つ該前後方向移動部材により、前記第1フレームは第2フレームに連結されると共に、前後方向に移動可能に連結され、
    前記第3フレームは、前記第1フレームおよび第フレームと同様に、2本の横方向金属板と縦方向金属板とを、直角に、且つ面一に交差して井桁状に連結固定すると共に、中央に方形状の小空隙部を備えて形成され、且つ前記第3フレームの各横方向金属板の一方側端部に、取付開口部に位置する壁面の一方側の縦方向後方のL字状隅角部に、一方側当接部材を長さを調節して固定する一方側長さ調整接部材を連結固定すると共に、前記各横方向金属板の他方側端部に壁面の他方側の縦方向後方のL字状隅角部に、他方側当接部材を長さを調節して固定する他方側長さ調整接部材が連結固定され、更に前記各縦方向金属板の下端面には、前記取付開口部の底面にスタンドを高さを調整して設置するための下方側長さ調整部材が連結固定されて形成され、
    前記第2フレームおよび第3フレームの各空隙部間には、前記第2フレームを左右・上下方向に移動させ、これにより該第2フレームと連結されている第1フレームを左右方向に移動させる左右方向移動部材と、上下方向に移動させる上下方向移動部材とを備えた移動機構が設置され、
    記第2フレームの左右に配設された各縦方向金属板の中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆を、前記各縦方向金属板と面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各横連結杆の中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆を、前記各横連結杆と面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構を設置する第2フレーム側取付枠体が形成され、
    前記第3フレームの上下に配設された各横方向金属板の中間部付近に間隔を有して2本の縦連結杆を、前記各縦方向金属板と面一になるよう一体に連結固定すると共に、該各縦連結杆の中間部付近に間隔を有して2本の横連結杆を、前記各縦連結杆と面一になるよう一体に連結固定して、前記移動機構を設置する第3フレーム側取付枠体が形成され、
    前記移動機構は、前記第2フレーム側取付枠体と第3フレーム側取付枠体間において配設された方形状プレートの表・裏面側に、それぞれ左右方向移動部材と上下方向移動部材を設置して形成され、
    前記第2フレームに連結された第1フレームを左右方向に移動させる左右方向移動部材は、前記方形状プレートの表面側の両側上下位置において、横方向に配設された2本のスライドシャフトをガイドする2組のスライドベアリングがそれぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリングにそれぞれ軸挿された各スライドシャフトの各両側端部が、前記第2フレームの縦連結杆に固定されると共に、前記方形状プレートの表面側中央部に、第2フレームに連結されている第1フレームを左右動させるための左右移動ねじ杆を螺挿する送りナットが固定され、且つ前記左右移動ねじ杆の基端部側は一方の縦連結杆に設けられた軸受に螺挿され、該軸受から更に横方向へ延設された前記左右移動ねじ杆の基端部に回転ハンドルを固定して形成され、
    前記第2フレームに連結された第1フレームを上下方向に移動させる上下方向移動部材は、前記方形状プレートの裏面側の上下両側位置において、縦方向に配設された2本のスライドシャフトをガイドする2組のスライドベアリングがそれぞれセットとして間隔を有して固定されると共に、該スライドベアリングにそれぞれ軸挿された各スライドシャフトの各上下端部が、前記第3フレームの横連結杆に固定されると共に、前記方形状プレートの裏面側中央に、第2フレームに連結された第1フレームを上下動させるための上下移動ねじ杆を螺挿する送りナットが固定され、且つ前記上下移動ねじ杆の基端部側は上方の横連結杆に設けられた軸受に螺挿され、該軸受から更に上方へ延設された前記上下移動ねじ杆の上端部に回転ハンドルを固定して形成されたことを特徴とするサッシ位置決め装置。
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