JP6158605B2 - 容器 - Google Patents

容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6158605B2
JP6158605B2 JP2013128493A JP2013128493A JP6158605B2 JP 6158605 B2 JP6158605 B2 JP 6158605B2 JP 2013128493 A JP2013128493 A JP 2013128493A JP 2013128493 A JP2013128493 A JP 2013128493A JP 6158605 B2 JP6158605 B2 JP 6158605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
engagement
engaging
end surface
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013128493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015003738A (ja
Inventor
山内 寿敏
寿敏 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP2013128493A priority Critical patent/JP6158605B2/ja
Publication of JP2015003738A publication Critical patent/JP2015003738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6158605B2 publication Critical patent/JP6158605B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

本発明は、第1側壁と、前記第1側壁の端面に対して端面を対向させた状態で解除可能に連結される第2側壁によって構成される側壁を有する容器に関する。
従来、容器として、当該容器の側壁に対して、更に別の側壁を連結することにより、側壁の高さを所望の高さに調整可能な容器が知られている。このような容器に関する発明の一つとして、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。
特許文献1記載の容器は、図13に示すように、下方の容器の側壁を構成する第1の側壁WAと、略板状に形成された第2の側壁WBとを解除可能に連結して構成されている。当該第1の側壁WAは、上端面から側壁面に沿って開口された係合孔Hと、係合孔Hの内壁面から突出形成された断面三角形状の係合突起PRとを有している。そして、第2の側壁WBは、その下端面から側壁面の延長方向に突出し、係合孔Hへの係合・解除の際に弾性変形する略T字状の係合片PIを有している。係合片PIは、両側に張り出した張出部Oを端部側に有している。
特開2013−043690号公報
ここで、特許文献1記載の容器は、係合片PIにおける張出部Oと、係合突起PRとが係合することによって、第1の側壁WAと第2の側壁WBとを解除可能に連結している(図13参照)。これにより、特許文献1記載の容器では、容器の落下に伴う衝撃によって側壁が捻られ、第1の側壁WAと第2の側壁WBが互いに引き離される方向に力Fが加わったとしても、係合片PIが係合を解除する方向に弾性変形し難く、外力に対しても係合状態を維持することができる。
この点、第1の側壁WAと、第2の側壁WBが互いに引き離される方向に、より大きな力Fを加えた場合、係合孔H内部の係合突起PRは、係合片PIにおける張出部Oを介して押し上げられる(図13参照)。この時、力Fは、張出部Oを介して係合突起PRの先端に作用し、トルクTを発生させる為、当該係合突起PRが形成されている板状部PLの根元に、応力の集中する応力集中部Sが生じる。又、応力集中部Sの発生に伴い、係合片PIの付け根に応力が集中することにもなる。この結果、係合突起PRが形成されている板状部PLにおける応力集中部Sや、係合片PIの付け根等の劣化、破損を招き、第1の側壁WAと、第2の側壁WBとの連結に支障が出てしまう虞がある。
本発明は、第1側壁と、前記第1側壁の端面に対して端面を対向させた状態で解除可能に連結される第2側壁によって構成される側壁を有する容器に関し、不測の外力に対しても係合状態を有効に維持可能であり、連結部分への不測の負荷を軽減し得る容器を提供する。
請求項1に係る容器は、第1側壁と、前記第1側壁の端面に対して端面を対向させた状態で解除可能に連結される第2側壁と、によって構成される側壁を有する容器であって、前記第1側壁は、前記第1側壁の端面から当該第1側壁の壁面に沿って立設し、弾性変形可能に形成された係合片と、前記係合片の先端部分であり、且つ、前記第1側壁の壁面に平行な面に、当該第1側壁の壁面に鉛直な第1方向に突出形成された係合爪と、前記第1方向に鉛直な第2方向へ、前記係合片の先端部分から張り出すように形成された張出係合部と、を有し、前記第2側壁は、前記第2側壁の端面に形成され、前記第1側壁の係合片によって挿通される係合孔と、前記係合孔を区画する壁面の内、前記係合片によって前記係合孔を挿通した場合に前記係合爪と対向する壁面において開口され前記第2側壁の端面側の開口縁が当該係合爪と係合る開口部と、前記係合爪と対向する壁面から前記係合孔の内側方向に突出形成され、前記係合片の張出係合部と係合する係合突起と、前記係合爪と対向する壁面を構成する板状部と、前記板状部において、前記係合孔の外側面に突出形成された補強リブと、を有し、前記補強リブは、前記開口部の両端にあって、前記第2側壁の端面から前記係合孔の底部までを連絡して形成される第1リブと、前記開口部の前記第2側壁の端面側の開口縁に沿って形成される第2リブと、前記第2側壁の端面から前記第2リブまでを連絡する第3リブと、を有することを特徴とする。
そして、請求項2に係る容器は、請求項1記載の容器であって、第3リブは、開口部の開口縁に係合する係合爪の両端部より外方において第2リブと連絡することを特徴とする。
又、請求項3に係る容器は、請求項1又は請求項2記載の容器であって、前記係合片は、前記係合爪が形成された面の裏面側に突出形成され、前記第1側壁の端面から前記係合片の先端に向かって延びる補助リブを有し、前記係合爪が形成された面であって、前記第1側壁の端面から前記係合爪までの範囲は、平面状に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る容器は、第1側壁と第2側壁によって構成される側壁を有する容器であって、第2側壁は、第1側壁の端面に対して端面を対向させた状態で解除可能に連結される。第1側壁は、第1側壁の端面に形成された係合片を有している。係合片は、第1側壁の端面から当該第1側壁の壁面に沿って立設し、弾性変形可能に形成されている。係合片の先端部分であり、且つ、第1側壁の壁面に平行な面には、係合爪が、当該第1側壁の壁面に鉛直な第1方向に突出形成されている。又、係合片の先端部分には、張出係合部が、前記第1方向に鉛直な第2方向へ、前記係合片の先端部分から張り出すように形成されている。第2側壁は、係合孔と、開口部と、係合突起とを有している。係合孔は、第2側壁の端面に形成され、前記第1側壁の係合片によって挿通される。開口部は、前記係合孔を区画する壁面の内、前記係合片によって前記係合孔を挿通した場合に前記係合爪と対向する壁面において開口され第2側壁の端面側の開口縁が当該係合爪と係合る。係合突起は、係合爪と対向する壁面から前記係合孔の内側方向に突出形成され、前記係合片の張出係合部と係合する。当該容器によれば、第1側壁の係合片を、第2側壁の係合孔に挿通することによって、係合片の張出係合部と係合孔の係合突起を係合させると同時に、係合片の係合爪と係合孔の開口部開口縁とを係合させることができる。これにより、当該容器は、第1側壁と第2側壁を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合片の付け根や、係合孔の対向面等に働く応力を分散することができ、係合片や係合孔の破損や白化を防止し得る。
また、第2側壁の板状部は、係合爪と対向する壁面を構成する。そして、当該板状部には、補強リブが、係合孔の外側面に突出形成されている。ここで、補強リブは、開口部の両端にあって、第2側壁の端面から係合孔の底部までを連絡して形成される第1リブと、開口部の第2側壁の端面側の開口縁に沿って形成される第2リブと、第2側壁の端面から第2リブまでを連絡する第3リブとを有している。従って、当該補強リブによって板状部の剛性を高めることができるので、当該容器は、第1側壁と第2側壁を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合孔の対向面(即ち、板状部)に働く応力を分散することができ、係合片や係合孔の破損や白化を防止し得る。
請求項3に係る容器において、前記係合片は、補助リブを有している。補助リブは、係合爪が形成された面の裏面側に突出形成され、第1側壁の端面から前記係合片の先端に向かって延びている。更に、係合片における係合爪が形成された面であって、前記第1側壁の端面から前記係合爪までの範囲は、平面状に形成されている。これにより、当該容器は、第1側壁と第2側壁を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合片の付け根に働く応力を分散することができ、係合片の破損や白化を防止し得る。
本実施形態に係る収納容器の外観斜視図である。 本実施形態に係る収納容器の分解斜視図である。 第1係合部、第2係合部近傍の拡大斜視図(1)である。 第1係合部、第2係合部近傍の拡大斜視図(2)である。 第1係合部に係る係合片、保護枠の構成を示す拡大斜視図(1)である。 第1係合部に係る係合片、保護枠の構成を示す拡大斜視図(2)である。 第2係合部の構成を示す拡大斜視図である。 第2係合部に係る係合孔の内部構成を示す説明図である。 第1係合部と第2係合部が係合している状態を示す拡大斜視図である。 図9におけるII−II断面を示す断面図である。 図9におけるIII−III断面を示す断面図である。 短手側壁部材及び長手側壁部材を収容可能に構成した収容容器の上面図である。 従来の収納容器における問題点を示す説明図である。
以下、本発明に係る容器を、収納容器1に適用した実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る収納容器1の構成について、図面を参照しつつ説明する。収納容器1は、工業生産物や当該生産物の組立ての際に必要とされる種々の部品、或いは農産物や漁獲物など、様々な産業活動における生産物、物流活動における物品などを収納し、集荷用、或いは出荷・搬入等の搬送用として使用される。又、収納容器1は、近年の軽量化の要請により、例えば、合成樹脂によって成型されている。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る収納容器1は、複数枚の側壁部材10と、底部40とにより、略直方体を為し、上方が開放された箱型に構成される。具体的には、収納容器1は、略直方体の箱状に形成された底部40の底部側壁42に対して、板状に形成された側壁部材10を連結することにより構成される。
側壁部材10は、板状に形成された部材であり、収納容器1の側壁における上側部分を構成する上部側壁面11を有している。側壁部材10の上部側壁面11には、所定幅の壁面リブ13が、所定の間隔で縦横に立設されており、側壁部材10の剛性を高めている。又、補強加工部14は、特定の壁面リブ13の端部から上部側壁面11に向かって延びる傾斜面を形成することにより、側壁部材10の剛性をさらに高めている。
側壁部材10の下端面12には、第1係合部20と、嵌合凸部30とが、上部側壁面11の延長方向に突出形成されている。第1係合部20は、後述する底部側壁42の上端面44に形成された第2係合部50と係合することにより、底部40の底部側壁42に対して、側壁部材10を連結する。第1係合部20は、底部側壁42の上端面44に所定間隔で形成された第2係合部50と夫々対応する位置に設けられている。第1係合部20の構成については、後に詳細に説明する。
嵌合凸部30は、側壁部材10の下端面12において、略三角柱状に突出形成されており、底部側壁42の上端面44に形成された嵌合凹部60に嵌合する。嵌合凸部30は、補強加工部14の延長線上に形成されており、側壁部材10を底部側壁42に連結した場合に、収納容器1の側壁全体の剛性を高める。
又、図1、図2に示すように、側壁部材10は、長手側壁部材10Aと、短手側壁部材10Bを含んでいる。長手側壁部材10Aは、直方体状を為す底部40の長辺を構成する底部側壁42に対して連結され、その両端に角部11Aを有している。角部11Aは、水平方向における収納容器1の角を構成する部分であり、収納容器1における短手側の側壁の一部を有している。短手側壁部材10Bは、直方体状を為す底部40の短辺を構成する底部側壁42に対して連結され、その両端に接合片11Bを有している。接合片11Bは、短手側壁部材10Bの端面に形成されており、当該短手側壁部材10Bの端面と、長手側壁部材10Aの角部11Aとを接合する。
そして、底部40は、底板41と、底部側壁42により構成され、合成樹脂により底板41と底部側壁42が一体に形成されている。底部40は、略直方体を為し、上方が開放された箱型に構成される。底板41は、長方形の板状に形成され、収納容器1及び底部40の底板を構成する。
底部側壁42は、底板41の四辺において、底板41に対して鉛直に立設されており、収納容器1の側壁における下側部分を構成する下部側壁面43を有している。底部側壁42の下部側壁面43には、所定幅の側面リブ52が所定の間隔で立設されており、底部側壁42の剛性を高めている。
底部側壁42の上端面44には、第2係合部50と、嵌合凹部60とが、下部側壁面43に沿って延びる凹部として形成されている。第2係合部50は、上述した側壁部材10の下端面12に形成された第1係合部20と係合することにより、側壁部材10を連結する。第2係合部50は、側壁部材10(長手側壁部材10A、短手側壁部材10B)の下端面12に所定間隔で形成された第1係合部20と対応する位置に形成されている。第2係合部50の構成については、後に詳細に説明する。
嵌合凹部60は、底部側壁42の上端面44において、側壁部材10の下端面12に形成された嵌合凸部30に対応する位置に形成されている。当該嵌合凹部60は、側壁部材10の下端面12に突出形成された略三角柱状の嵌合凸部30が嵌合可能な大きさに形成されている。嵌合凹部60は、側壁部材10を底部側壁42に連結した場合に、側壁部材10の補強加工部14、嵌合凸部30と協働して、収納容器1の側壁全体の剛性を高める。
次に、側壁部材10の下端面12に形成された第1係合部20の構成について、図3〜図6を参照しつつ詳細に説明する。第1係合部20は、上述したように、側壁部材10の下端面12から突出し、第2係合部50を構成する係合孔51に収まる幅で形成される。第1係合部20は、係合片21と、保護枠25とを有している。
係合片21は、側壁部材10の下端面12であって、第1係合部20の中央部分から突出形成されており、略逆T字状の弾性係止片である。図3〜図6に示すように、係合片21は、係合爪22と、張出係合部23と、補助リブ24を有している。係合爪22は、係合片21の下端部において、収納容器1の外側方向に向かって突出形成された爪状の部分であり、後述するように、第2係合部50の開口部58上端と係合する。
張出係合部23は、係合片21の下端部において、側壁部材10の上部側壁面11に沿った両側に張り出すように形成されており、後述する第2係合部50の係合突起56と係合する。図3〜図6に示すように、係合片21は、下端部の両側に張出係合部23を有することにより、略逆T字状を為す。
補助リブ24は、係合片21において係合爪22が形成された面の裏側に突出形成されており、側壁部材10の下端面12から係合片21の下端に向かって延びている。又、係合片21は、係合爪22が形成された面であって、側壁部材10の下端面12から係合爪22の形成位置までの範囲を平面状に形成されている。これにより、弾性変形する際に係合片21に作用する応力の集中を、当該補助リブ24等によって緩和し得る。
保護枠25は、第1係合部20を構成する略逆T字状の係合片21を、両側面及び下端で囲むように形成されており、側部保護枠26と、下端保護枠27とを有している。一対の側部保護枠26は、第1係合部20の両端において、側壁部材10の下端面12から下方に突出形成されている。下端保護枠27は、係合片21の下端よりも下方において、一対の側部保護枠26の下端を連結する。尚、保護枠25は、一対の側部保護枠26の各々を張出係合部23の上方で補強する一対の補強部を有している。
続いて、底部側壁42の上端面44に形成された第2係合部50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第2係合部50は、上述したように、底部側壁42の上端面44に形成されており、側壁部材10の下端面12に形成された第1係合部20と係合することで、底部側壁42に対して側壁部材10を解除可能に連結する。
第2係合部50は、底部側壁42の上端面44に開口された係合孔51を有している。当該係合孔51は、底部側壁42の下部側壁面43と、下部側壁面43に立設された一対の側面リブ52と、第2係合部50の下端部を構成する下端リブ53と、下部側壁面43と所定間隔を隔てて配設され、第2係合部50の上側部分を構成する板状部55と、によって構成され、下部側壁面43に沿って延びている。上述したように、第2係合部50の係合孔51は、上述した第1係合部20を構成する係合片21及び保護枠25により挿通される。
第2係合部50の下部には、開口部58が形成されている。開口部58は、板状部55の下端から下端リブ53の間であって、前記係合片21によって前記係合孔51を挿通した場合に、当該係合爪22と対向する部分を開口して形成される。従って、第1係合部20の係合片21によって、第2係合部50の係合孔51を挿通した場合には、当該開口部58を介して、係合片21に形成された係合爪22は、第2係合部50の板状部55下端と係合する(図9〜図11参照)。
図7、図8に示すように、板状部55は、第2係合部50において、下部側壁面43に対向する面として形成されており、係合突起56と、補強リブ57とを有している。係合突起56は、係合孔51の内壁面を構成する板状部55の一面側に形成されており、側面視で略三角形状に形成されている。
具体的には、係合突起56は、第2係合部50の下方に向かうに従って係合孔51内部側に位置する第1傾斜面と、係合突起56の下端から板状部55の内壁面に向かうに従って上方に戻る第2傾斜面と、を有しており、張出係合部23に対応する位置に形成されている(図10参照)。従って、第1係合部20の係合片21によって、第2係合部50の係合孔51を挿通した場合には、係合片21の張出係合部23は、第2係合部50の板状部55に形成された係合突起56の下面と、夫々係合する。
図7、図9に示すように、補強リブ57は、板状部55における係合突起56が形成された面の裏面側(即ち、収納容器1の外表面側)に突出形成されており、板状部55を縦横に延びている。当該補強リブ57は、係合片21の張出係合部23と、係合突起56との係合の際に加わる負荷に対して、係合突起56が立設されている板状部55の強度を確保する。
続いて、側壁部材10の下端面12に形成された第1係合部20と、底部側壁42の上端面44に形成された第2係合部50との係合・解除動作について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、第1係合部20と、第2係合部50の係合動作について説明する。側壁部材10の第1係合部20が、底部側壁42の第2係合部50に挿入されると、係合片21における張出係合部23の下端部が係合突起56の第1傾斜面に当接する。そして、張出係合部23は、第1係合部20の挿入に応じて、その下端部が係合突起56の第1傾斜面に押圧される。上述したように、張出係合部23は、係合片21の下端部に形成されているので、係合片21は、張出係合部23が係合突起56の第1傾斜面から受ける押圧力により、下部側壁面43側に力を受け、収納容器1の外側が凸となるような弓なりに弾性変形する。
この時、係合片21が弓なりに弾性変形した場合に圧縮される側の面には、補助リブ24が形成されている為、当該係合片21を係合させる際に係る力に対抗し得る。これにより、係合片21は、係合動作時における応力集中を緩和することができ、係合片21の破損や白化を防止し得る。
係合片21の張出係合部23が、係合孔51内に形成された係合突起56の第1傾斜面を越えると、図10に示すように、係合片21は弾性復帰し、張出係合部23は、係合突起56の第2傾斜面に当接して係合状態となる。又、係合片21の弾性復帰と同時に、係合片21に形成された係合爪22は、第2係合部50の開口部58内に進入する。これにより、係合爪22は、開口部58の上端縁(即ち、板状部55の下端)と係合する。
ここで、係合突起56の第2傾斜面は、板状部55に向かうに従って上方に戻るように傾斜している。従って、張出係合部23は、係合突起56の第2傾斜面に当接している場合、側壁部材10と底部側壁42を互いに引き離すように動作させると、板状部55に向かう方向(即ち、係合状態を維持する方向)に付勢される。
図10、図11に示すように、第1係合部20と、第2係合部50とが係合している場合、係合片21の張出係合部23と、係合孔51内の係合突起56とが係合すると共に、係合片21の係合爪22と、板状部55の下端とが係合する。張出係合部23と係合突起56の係合と、係合爪22と板状部55下端との係合は、収納容器1の内外方向、及び、収納容器1の側壁に沿った方向に異なる位置となる。従って、側壁部材10と底部側壁42を互いに引き離すように動作させると、この時に、第1係合部20の係合片21と、第2係合部50に作用する力を分散させることができる。
そして、第1係合部20と第2係合部50が互いに係合されている場合、係合片21と係合突起56との周囲は、第1係合部20の保護枠25によって囲まれている。この時、保護枠25は、第2係合部50の係合孔51の内側面(即ち、下部側壁面43、側面リブ52、下端リブ53及び板状部55)に当接或いは近接対向している。これにより、側壁部材10と底部側壁42との連結状態である場合に受ける外力の少なくとも一部は、第1係合部20の保護枠25と、第2係合部50の係合孔51における下部側壁面43によって受け止めることができる。これにより、当該収納容器1によれば、張出係合部23と係合突起56に加わる負荷や、係合爪22と板状部55下端に加わる負荷を緩和することができ、外力に抗して係合状態を維持し得る。
次に、第1係合部20と、第2係合部50の解除動作について説明する。第1係合部20と、第2係合部50との係合を解除する際には、先ず、係合片21の張出係合部23と、係合孔51内部の係合突起56との係合に加え、係合片21の係合爪22と、係合孔51に係る板状部55下端との係合を解除する必要がある。具体的には、係合片21に形成された係合爪22の近傍を、第2係合部50の開口部58を介して、底部側壁42の下部側壁面43側に向かって押圧することにより行なわれる(図9〜図11参照)。係合爪22の近傍を下部側壁面43側に押圧することにより、係合片21は、下部側壁面43側に力を受け、収納容器1の外側が凸となるような弓なりに弾性変形する。これにより、張出係合部23と係合突起56との係合、及び、係合爪22と板状部55下端との係合を、同時に解除し得る。
そして、張出係合部23と係合突起56との係合、及び、係合爪22と板状部55下端との係合を解除した状態で、底部40の下部側壁面43から、側壁部材10を引き離すように動かすことで、第1係合部20と第2係合部50との係合を解除し、下部側壁面43から側壁部材10を取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る収納容器1は、複数枚の側壁部材10と、底部側壁42を有する底部40とにより構成されており、側壁部材10と底部側壁42は、解除可能に連結されている。側壁部材10は、その下端面12に第1係合部20を有しており、第1係合部20は、係合片21と、保護枠25により構成される。係合片21は、下端面12から下方に突出し弾性変形可能に形成されており、係合爪22と、張出係合部23を有している。そして、底部側壁42は、その上端面44に第2係合部50を有しており、第2係合部50は、係合孔51と、板状部55と、係合突起56と、開口部58とを有している。係合孔51は、側壁部材10の第1係合部20によって挿通される。開口部58は、第2係合部50の下側部分(板状部55の下側)に形成され、図9〜図11に示すように、第1係合部20と係合孔51に挿通させた場合に、係合片21の係合爪22と係合する。係合突起56は、係合孔51の内壁面を構成する板状部55の一面に、係合孔51の内側に向かって突出形成されており、係合片21の張出係合部23と係合する。
当該収納容器1によれば、側壁部材10の第1係合部20を、底部側壁42の第2係合部50に挿通することによって、係合片21の張出係合部23と、係合孔51内の係合突起56を係合させると同時に、係合片21の係合爪22と、第2係合部50の開口部58の上端縁を係合させ得る。これにより、当該収納容器1は、側壁部材10と底部側壁42を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合片21の付け根や、係合孔51における板状部55等に働く応力を分散することができ、係合片21や第2係合部50の破損や白化を防止し得る。
又、当該収納容器1において、底部側壁42の板状部55には、補強リブ57が、係合突起56が形成された面の裏面側(即ち、収納容器1の外表面側)に突出形成されている。当該補強リブ57によって板状部55の剛性を高めることができるので、当該収納容器1は、側壁部材10と底部側壁42を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合孔51における板状部55等に働く応力を分散することができ、第2係合部50の破損や白化を防止し得る。
更に、当該収納容器1において、前記係合片21には、補助リブ24が、係合爪22が形成された面の裏面側に突出形成され、側壁部材10の下端面12から前記係合片21の先端に向かって延びている。更に、係合片21における係合爪22が形成された面であって、側壁部材10の下端面12から係合爪22までの範囲は、平面状に形成されている。これにより、当該収納容器1は、側壁部材10と底部側壁42を互いに引き離すように力を加えた場合であっても、係合片21の付け根に働く応力を分散することができ、係合片21の破損や白化を防止し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、図1、図2に示すように、長手側壁部材10Aの両側に角部11Aを形成し、収納容器1における短手側の側壁の一部を有するように構成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、短手側壁部材10Bの両側に角部11Aを形成し、収納容器1における長手側の側壁の一部を有するように構成してもよい。この構成によれば、短手側壁部材10Bの両側に角部11Aが形成されている関係上、長手側壁部材10Aは、収納容器1の長辺寸法よりもやや短く形成される。従って、当該収納容器1によれば、収納容器1の長辺と同じ方向に沿わせれば、長手側壁部材10A及び短手側壁部材10Bを、収納容器1内部に収納することができ(図12参照)、収納容器1の構成部品を少ないスペースで保管・収納しておくことができる。
又、上述した実施形態においては、補強リブ57は、図9等に示すように、板状部55の一面において縦横に延びていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、補強リブ57が板状部55において縦方向のみに延びていてもよいし、横方向のみに延びていてもよい。
又、上述した実施形態においては、係合片21を含む第1係合部20を、側壁部材10に形成し、係合孔51を含む第2係合部50を、底部側壁42に形成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1係合部20を、底部側壁42に形成し、第2係合部50を、側壁部材10に形成する態様であってもよい。
1 収納容器
10 側壁部材
12 下端面
20 第1係合部
21 係合片
22 係合爪
23 張出係合部
24 補助リブ
25 保護枠
40 底部
42 底部側壁
44 上端面
50 第2係合部
51 係合孔
55 板状部
56 係合突起
57 補強リブ
58 開口部

Claims (3)

  1. 第1側壁と、前記第1側壁の端面に対して端面を対向させた状態で解除可能に連結される第2側壁と、によって構成される側壁を有する容器であって、
    前記第1側壁は、
    前記第1側壁の端面から当該第1側壁の壁面に沿って立設し、弾性変形可能に形成された係合片と、
    前記係合片の先端部分であり、且つ、前記第1側壁の壁面に平行な面に、当該第1側壁の壁面に鉛直な第1方向に突出形成された係合爪と、
    前記第1方向に鉛直な第2方向へ、前記係合片の先端部分から張り出すように形成された張出係合部と、を有し、
    前記第2側壁は、
    前記第2側壁の端面に形成され、前記第1側壁の係合片によって挿通される係合孔と、
    前記係合孔を区画する壁面の内、前記係合片によって前記係合孔を挿通した場合に前記係合爪と対向する壁面において開口され前記第2側壁の端面側の開口縁が当該係合爪と係合る開口部と、
    前記係合爪と対向する壁面から前記係合孔の内側方向に突出形成され、前記係合片の張出係合部と係合する係合突起と、
    前記係合爪と対向する壁面を構成する板状部と、
    前記板状部において、前記係合孔の外側面に突出形成された補強リブと、を有し、
    前記補強リブは、
    前記開口部の両端にあって、前記第2側壁の端面から前記係合孔の底部位置までを連絡して形成される第1リブと、
    前記開口部の前記第2側壁の端面側の開口縁に沿って形成される第2リブと、
    前記第2側壁の端面から前記第2リブまでを連絡する第3リブと、
    を有する
    ことを特徴とする容器。
  2. 請求項1記載の容器であって、
    前記第3リブは、前記開口部の開口縁に係合する前記係合爪の両端部より外方において前記第2リブと連絡することを特徴とする容器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の容器であって、
    前記係合片は、
    前記係合爪が形成された面の裏面側に突出形成され、前記第1側壁の端面から前記係合片の先端に向かって延びる補助リブを有し、
    前記係合爪が形成された面であって、前記第1側壁の端面から前記係合爪までの範囲は、平面状に形成されている
    ことを特徴とする容器。
JP2013128493A 2013-06-19 2013-06-19 容器 Active JP6158605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128493A JP6158605B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128493A JP6158605B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015003738A JP2015003738A (ja) 2015-01-08
JP6158605B2 true JP6158605B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=52299960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128493A Active JP6158605B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6158605B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6758648B2 (ja) * 2017-02-28 2020-09-23 三甲株式会社 容器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5491335B2 (ja) * 2010-09-24 2014-05-14 三甲株式会社 組立・分解可能容器
JP5551624B2 (ja) * 2011-01-06 2014-07-16 三甲株式会社 組立・分解可能容器
JP5631777B2 (ja) * 2011-03-03 2014-11-26 三甲株式会社 組立・分解可能容器
JP5992667B2 (ja) * 2011-06-30 2016-09-14 三甲株式会社 組立・分解可能容器
JP2013043690A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Sanko Co Ltd 容器壁連結構造、および該容器壁連結構造により側壁片が連結された側壁を備える容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015003738A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928620B2 (ja) 物品収納ケース
JP4770691B2 (ja) ケースの嵌合構造
WO2017212840A1 (ja) 物品収納ケース
EP1666366A1 (en) Article storage case
US8794464B2 (en) Assemblable and disassemblable container
JP2008281173A (ja) 爪係止部構造
JP6158605B2 (ja) 容器
JP5823284B2 (ja) 中仕切り容器
KR101033877B1 (ko) 조립식 포장용 상자
JP5134506B2 (ja) 合成樹脂製パレット
JP4502823B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP4642741B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP2013043690A5 (ja)
KR200441137Y1 (ko) 포장용 스틸박스
JP2013043690A (ja) 容器壁連結構造、および該容器壁連結構造により側壁片が連結された側壁を備える容器
JP6535155B2 (ja) 運搬用容器
KR200494141Y1 (ko) 가변형 호환 파렛트
KR200476369Y1 (ko) 팔레트 박스
JP5567712B1 (ja) 遊技機関連部材収容ボックス
JP2012140170A (ja) 組立・分解可能容器
JP6029886B2 (ja) Icタグホルダー付き溶着パレット
JP3209775U (ja) パレット付き梱包箱
KR20110006274U (ko) 무접착 단상자
KR20140050492A (ko) 조립식 포장박스 구비 팔레트
JP4051257B2 (ja) 折り畳みコンテナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6158605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250