JP6158016B2 - クロスポイント型メモリおよび作製方法 - Google Patents

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Description

実施形態は、クロスポイント型メモリおよび作製方法に係わる。
クロスポイント型メモリでは、正常にメモリを動作させるために選択セル以外のセルへの電流回り込みを回避する必要がある。通常はメモリ素子に直列に整流素子を挿入することで回り込みを回避する方法を採っている。しかし、この方法では整流素子を構成する薄膜、pn接合、を形成しなければならず、プロセスステップの増加やセル部膜厚の増加を招いてしまう。
一方、メモリデバイスの微細化は最も進んでおり、それに伴う金属配線の微細化による配線抵抗の増大が懸念されている。配線幅が10nm前後の世代では、メモリデバイスとしての動作自体が難しくなると予測されている。そのため、金属に代わる配線材料が求められている。
グラフェンは炭素原子で構成されている2次元のナノ材料である。この材料は高電流密度耐性、超高移動度、高耐熱性、高機械的強度等極めて優れた物性を示すことから、カーボンナノチューブ同様半導体デバイスの配線材料として有望視されている。例えば、幅を10nm程度まで加工したグラフェンナノリボンは銅を上回る電気伝導度を示すことが理論的に予測されている。このような背景から、グラフェン配線応用の研究が進められている。
特開2011−228522号公報
配線層の交点にメモリ機能を備えたクロスポイント型メモリを提供する。
実施形態のクロスポイント型メモリは、第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、前記第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、を有し、前記第1配線層と前記第2配線層とが交互に積層され、前記第1配線層は、p型の第1層間化合物を含む多層グラフェンであり、前記第2配線層は、n型の第2層間化合物を含む多層グラフェンであり、前記第1配線層と前記第2配線層間に抵抗変化領域が形成される。
実施形態のクロスポイント型メモリの作製方法は、多層グラフェンを含む層状物質を有する第1配線層を形成し、第1配線層をp型化する元素又は化合物を層状物質の層間に挿入し、第1配線層と交互に交差するように多層グラフェンを含む層状物質を有する第2配線層を形成し、第2配線層をn型化する元素又は化合物を層状物質の層間に挿入する。

図1は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図2は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図3は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図4は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図5は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図6は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図7は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図8は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図9は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図10は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図11は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図12は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図13は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図14は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図15は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図16は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図17は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図18は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図19は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図20は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図21は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図22は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図23は、実施形態のクロスポイント型メモリの概念図である。 図24は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図25は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図26は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図27は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。 図28は、実施形態のクロスポイント型メモリの製造工程を示す工程概念図である。
エッジ構造が制御された非常に微細なグラフェンナノリボンはバンドギャップを持つことが理論的に予測されている。バンドギャップを有するということは半導体として振る舞うことを意味していることから、適切にドーピングされたグラフェンナノリボンを配線に応用することで、金属材料よりも低抵抗であり、かつ半導体としても働く配線が実現できると推察される。
そこで、発明者らは上記を鑑み、セル部の作製プロセス簡略化および薄膜化を実現できる方法として、上記の特徴を有するグラフェン配線を直接接合することでメモリ素子(抵抗変化素子)および整流機能の両方を同時に発現させることを着想するに至った。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態のクロスポイント型メモリは、第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、を有し、第1配線層と第2配線層とが交互に積層し、第1配線層は、p型の第1層間化合物を有し、第2配線層は、n型の第2層間化合物を有することが好ましい。
図1に第1実施形態のクロスポイント型メモリ100の概念図を示す。図1のクロスポイント型メモリ100は、基板1と、p型の第1配線層2Aと、絶縁膜3Aと、n型の第2配線層4Aと、p型の第1配線層2Bと、絶縁膜3Bと、n型の第2配線層4Bとを有する。図1のクロスポイント型メモリは、第1配線層2と第2配線層が交互に各2層積層した形態である。積層数は設計に応じて任意に変更可能である。
基板1はSiなどの基板である。
p型の第1配線層2A、Bは、第1方向に伸びる複数本のp型の配線層である。複数本の配線は、平行に配置される。第1配線層2A、Bは、p型の第1層間化合物を含む。第1層間化合物は、層状物質と層状物質の層間に存在する元素又は化合物(インターカラント)を含む。複数本の配線の間には、絶縁膜3A、Bを有する。絶縁膜3は、各配線を絶縁する。配線の本数は、設計に応じて任意に変更が可能である。
n型の第2配線層4A、Bは、第2方向に伸びる複数本のn型の配線層である。第2方向は、第1方向と異なる方向である。図1の概念図では、第2の方向は、第1の方向に対して90°ずれている。第1の方向と第2の方向は、同じ角度でなければ良く、好ましくは直交する形態である。複数本の配線は、平行に配置される。第2配線層4A、Bは、n型の第2層間化合物を含む。第2層間化合物は、層状物質と層状物質の層間に存在する元素又は化合物(インターカラント)を含む。複数本の配線の間には、絶縁膜3A、Bを有する。絶縁膜3A、Bは、各配線を絶縁する。
第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bは交互に複数積層される。第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの交点には、pn接合又はpin接合が存在する。pn接合又はpin接合によって、メモリ機能に利用される整流性が得られる。図2の概念図に示すクロスポイント型メモリ101のように、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの間には、抵抗変化が可能な抵抗変化領域5が存在する。図1のクロスポイント型メモリ100にも、抵抗変化領域5は存在するが、説明の便宜のため省略している。図2では、抵抗変化領域5のうち、高抵抗領域を5A、低抵抗領域を5Bで表した。抵抗変化領域5は、低抵抗から高抵抗へ、又は、高抵抗から低抵抗へ変化する領域である。第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの間の配線層の抵抗変化は、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの交点への電流と電圧の一方又は両方によって制御することができる。抵抗変化領域の抵抗変化は可逆的反応である。
層状物質は、多層グラフェンなど導電性の観点から、層状物質は、多層グラフェンが好ましい。配線幅は1nm以上20nm以下が好ましい。層状物質にグラフェンを用いる場合、配線幅が広いとバンドギャップが小さくなる。配線層のバンドギャップを0.1eV以上にする観点から、配線幅は、20nm以下が好ましい。また、配線層のバンドギャップを0.1eV以上にする観点から、多層グラフェンのグラフェンエッジは、アームチェア型を含むことが好ましい。層状物質の層数は、配線抵抗を考慮して適宜選択するとこが出来る。層状物質に多層グラフェンを用いる場合の層数は、10層以上30層以下が好ましい。層数が少なすぎると、高抵抗へ変化した領域が相対的に多くなってしまい、配線としての機能に支障をきたす恐れがある。
層状物質に多層グラフェンを用いる場合、sp2構造が低抵抗であって、sp3構造が高抵抗である。低抵抗時を0又は1として、高抵抗時を1又は0として、配線の間の交点にメモリ機能を持たせることができる。抵抗の変化によって、データの書き換えが可能である。抵抗が変化しない条件で、データを読み込む。そして、抵抗が変化する条件で、データを書き換える。
第1配線層2A、Bの層状物質の層間に存在する元素又は化合物(インターカラント)は、第15族元素と第16族元素と第17族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含むことが好ましい。このような元素を層間に存在させることで、第1配線層2をp型化することができる。
第1配線層2A、Bの層状物質の層間に存在する元素又は化合物(インターカラント)は、第1族元素と第2族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含むことが好ましい。このような元素を層間に存在させることで、第2配線層4A、Bをn型化することができる。
複数本の配線の配線間に空隙が存在すると、層状物質の縁から層状物質の層間に存在する元素又は化合物(インターカラント)が漏出してしまいやすい。そこで、配線間には、かかる漏出を防ぐために絶縁膜3A、Bが存在することが好ましい。配線間の、層状物質の端部が絶縁膜3A、Bで封止されている形態がより好ましい。絶縁膜3A、Bとしては、SiOなどの絶縁材料を用いることが好ましい。
次に、図3から図8の工程概念図を参照して、図1のクロスポイント型メモリ100の製造方法について説明する。
図3の概念図に示す部材102は、基板1に層状物質2が形成されている。層状物質2の形成方法は、成膜した層状物質2を転写するなどすれば良い。
図4の概念図に示す部材103は、図3の部材102の層状物質2に配線パターン加工が施されている。配線パターンの作製には、リソグラフィやエッチングなどの微細加工技術を採用することができる。配線パターン加工が施された層状物質2を転写することもできる。
図5の概念図に示す部材104は、図4の部材103の層状物質2をp型化する元素又は化合物が、層状物質2の層間に挿入されている。層状物質2がp型化すると第1配線層2Aを得ることができる。p型化する元素又は化合物(インターカラント)を含む雰囲気で、部材103を処理することで、層状物質2のp型化をすることができる。挿入効率を高めるために、高ガス圧力、高温等の条件下で行ってもよい。また、ここでは配線形状に加工した後にp型化を行う手順を記述したが、逆順、すなわちp型化後に形状加工を行ってもよい。なお、p型化した層状物質2を基板1に転写することもできる。
図6の概念図に示す部材105は、図5の部材104の基板1上に第1配線層2Aを覆うように絶縁膜3が形成されている。絶縁膜3の形成は、層間の物質が漏出しにくい穏やかな環境で行うことが好ましい。具体的には、スピンコート法などで、SiOなどの絶縁膜3を形成することができる。
図7の概念図に示す部材106は、図6の部材105の絶縁膜3が研磨されている。絶縁膜3を研磨して、第1配線層2Aの面が露出するまで行えばよい。研磨後は、第1配線層の配線2A間に絶縁膜3Aが形成される。研磨方法は、化学機械研磨などが好ましい。
図8の概念図に示す部材107は、図7の部材106の第1配線層2Aと絶縁膜3A上に第2配線層4Aが形成されている。第2配線層4Aの形成方法は、n型化の物質(インターカラント)が、異なること以外は、第1配線層2Aと同様である。図示はしていないが、絶縁膜が第2配線層4Aの配線間に形成されている。部材107に、図3から図8に示した工程を繰り返すことで、第1配線層2Bと第2配線層4Bを積層することができる。積層数が3以上の場合は、設計に応じて、さらに、図3から図8に示した工程を繰り返せばよい。
(第2実施形態)
第2実施形態のクロスポイント型メモリは、第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、第1配線層と第2配線層の間には、金属膜を有し、第1配線層と第2配線層とが交互に積層し、第1配線層は、p型の第1層間化合物を有し、第2配線層は、n型の第2層間化合物を有することが好ましい。
図9に第2実施形態のクロスポイント型メモリの概念図を示す。第2実施形態のクロスポイント型メモリ200は、基板1と第1配線層2Aに金属膜6Aと、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの間に金属膜6B、C、Dを有し、第1配線層2A、Bと金属膜B、C、Dと第2配線層4A、Bと金属膜6B、C、Dの間にm(i)s接合が形成されていること以外は第1実施形態のクロスポイント型メモリと同様である。m(i)s接合によって、整流性が得られる。また、図10の概念図に示すように、クロスポイント型メモリ201の抵抗変化領域5は、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bの交点上の、第1配線層2A、Bと金属膜6B、C、Dの間の第1配線層2A、B側、又は、第2配線層4A、Bと金属膜6B、C、Dの間の第2配線層4A、B側の少なくともいずれか一方に存在する。図9のクロスポイント型メモリ200にも、抵抗変化領域5は存在するが、説明の便宜のため省略している。
次に、図11から図16の工程概念図を参照して、図9のクロスポイント型メモリ200の製造方法について説明する。
図11の概念図に示す部材202は、基板1に金属膜6Aと多層グラフェンよりなる層状物質2が形成されている。金属膜6Aは、化学気相成長法などの成膜技術によって成膜することができる。金属膜6Aは、多層グラフェンを成長させるための触媒膜である。金属膜6Aは、Co、Ni、Fe、Ru、Cu等を1種類以上含む金属単体又は合金、又は、これらの金属又は合金の炭化物等を用いることができる。金属膜6Aの厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。金属膜6Aと基板1との間に、助触媒となる金属を含む触媒下地膜を設けてもよい。触媒下地膜としては、単一材料の膜や異なる複数材料の層からなる積層構造を有してもよい。触媒下地膜に含まれる助触媒としては、例えば、Ti、Ta、Ru、W等の金属の窒化物または酸化物である。触媒下地膜の厚さは、例えば、0.5nm以上10nm以下である。
図12の概念図に示す部材203は、図11の部材202の層状物質2と金属膜6Aに配線パターン加工が施されている。配線パターンは、リソグラフィやエッチングなどの微細加工技術を採用することができる。
図13の概念図に示す部材204は、図12の部材203の層状物質2をp型化する元素又は化合物(インターカラント)が、層状物質2の層間に挿入されている。層状物質2がp型化すると第1配線層2Aを得ることができる。p型化する元素又は化合物(インターカラント)を含む雰囲気で、部材103を処理することで、層状物質2のp型化をすることができる。挿入効率を高めるために、高ガス圧力、高温等の条件下で行ってもよい。また、ここでは配線形状に加工した後にp型化を行う手順を記述したが、逆順、すなわちp型化後に形状加工を行ってもよい。
図14の概念図に示す部材205は、図13の部材204の基板1上に第1配線層2Aを覆うように絶縁膜3が形成されている。絶縁膜3の形成は、層間の物質が漏出しにくい穏やかな環境で行うことが好ましい。具体的には、スピンコート法などで、SiOなどの絶縁膜3を形成することができる。
図15の概念図に示す部材206は、図14の部材205の絶縁膜3が研磨されている。絶縁膜3を研磨して、第1配線層2Aの面が露出するまで行えばよい。研磨後は、第1配線層の配線2A間に絶縁膜3Aが形成される。研磨方法は、化学機械研磨などが好ましい。
図16の概念図に示す部材207は、図15の部材206の第1配線層2Aと絶縁膜3A上に金属膜6Bと第2配線層4Aが形成されている。金属膜6Bの材料及び成膜方法は、金属膜6Aの材料及び製膜方法と共通する。第2配線層4Aの形成方法は、n型化の物質(インターカラント)が、異なること以外は、第1配線層2Aと同様である。図示はしていないが、絶縁膜が第2配線層4Aの配線間に形成されている。部材207に、図11から図16に示した工程を繰り返すことで、第1配線層2B、第2配線層4Bと金属膜6C、Dを積層することができる。積層数が3以上の場合は、設計に応じて、さらに、図11から図16に示した工程を繰り返せばよい。
実施形態では、クロスポイント型メモリの配線に多層グラフェンなどを用い、配線層ごとにpとn交互にドーピングする。実施形態では、グラフェンを配線に用いた簡素な構成で、その配線の交点にp(i)n接合又はm(i)s接合による整流性を得ることができる。例えば、あるセルに閾値以上の電流を印加することで交点部分を低または高抵抗層に変化させることでメモリ素子として機能する。このとき交点部分には、低抵抗時(0または1に対応)はpn接合又はms接合、高抵抗時(1または0に対応)はpin接合又はmis接合が形成され、これにより整流性を得ることができる。これにより、クロスポイント型メモリのセル部の作製プロセス簡略化および薄膜化を実現できる。
(第3実施形態)
第3実施形態のクロスポイント型メモリは、第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、第1配線層との第2配線層との間には、Fe、Co、Ni、IrとRuの中から選ばれる金属又は前記金属を含む合金又は化合物を含む金属微粒子7を有し、第1配線層と第2配線層とが交互に積層し、第1配線層は、p型の第1層間化合物を有し、第2配線層は、n型の第2層間化合物を有することが好ましい。
図17に第3実施形態のクロスポイント型メモリの概念図を示す。第3実施形態のクロスポイント型メモリ300は、基板1と、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bと、金属微粒子7を有する。金属微粒子7は、第1配線層2A、Bと第2配線層4A,Bの間のどちらか一方に埋め込まれている。金属微粒子7は、第1配線層2と第2配線層の交点に存在することが好ましい。実施形態3における抵抗変化領域は図示しないが、上述の第1実施形態と第2実施形態と同様に第1配線層2と第2配線層の間に存在する。実施形態のクロスポイント型メモリは、配線層間に金属微粒子7が存在することにより、より好ましくは、第1配線層2と第2配線層4の交点に金属微粒子が存在することにより、各セルの状態を変化(低抵抗状態⇔高抵抗状態)させるための閾値電流が触媒作用により低減される。その結果、クロスポイント型メモリを構成している材料の劣化、破損が抑制され、デバイス信頼性が向上する。金属微粒子7の平均粒径は、1nm以上30nm以下が、閾値電流低減の観点から好ましい。
次に、図18から図23の工程概念図を参照して、図17のクロスポイント型メモリ300の製造方法について説明する。
図18の概念図に示す部材301は、基板1に多層グラフェンよりなる層状物質2が形成されている。
図19の概念図に示す部材302は、図18の部材301の層状物質2中の表面側に金属微粒子7が形成されている。金属微粒子7は、イオン注入などによって微粒子が埋め込まれている。層状物質2の表面には、金属微粒子7と層状物質2の両方が露出している。
図20の概念図に示す部材303は、図19の部材302の金属微粒子7が形成された層状物質2が加工されて配線パターン(第1配線層2A)が形成され、層状物質2の層間にp型化の物質(インターカラント)が挿入されている。配線パターンの作製には、リソグラフィやエッチングなどの微細加工技術を採用することができる。
図21の概念図に示す部材304は、図20の部材3031上に第1配線層2Aを覆うように絶縁膜3が形成されている。絶縁膜3の形成は、層間の物質が漏出しにくい穏やかな環境で行うことが好ましい。具体的には、スピンコート法などで、SiOなどの絶縁膜3を形成することができる。
図22の概念図に示す部材305は、図21の部材304の絶縁膜3が研磨されている。絶縁膜3を研磨して、第1配線層2Aの面が露出するまで行えばよい。研磨後は、第1配線層の配線2A間に絶縁膜3Aが形成される。研磨方法は、化学機械研磨などが好ましい。
図23の概念図に示す部材306は、図22の部材305の第1配線層2A上に交差するように、第2配線層4Aが形成されている。配線層の形成は、n型化する物質(インターカラント)を用いて第1配線層2Aと同様に層状物質2の形成、金属微粒子7の形成、インターカラントの挿入、配線加工、絶縁膜3形成を行えばよい。これらの工程を2回行うと、図17の概念図に示すクロスポイント型メモリを作製することができる。積層数をふやすには、かかる工程を繰り返し行うなどすればよい。
(第4実施形態)
第4実施形態のクロスポイント型メモリは、第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、第1配線層と第2配線層との間には、Fe、Co、Ni、IrとRuの中から選ばれる金属又は前記金属を含む合金又は化合物を含む金属微粒子と炭素系物質を有し、第1配線層と第2配線層とが交互に積層し、第1配線層は、p型の第1層間化合物を有し、第2配線層は、n型の第2層間化合物を有することが好ましい。
図24に第4実施形態のクロスポイント型メモリの概念図を示す。第4実施形態のクロスポイント型メモリ400は、基板1と、第1配線層2A、Bと第2配線層4A、Bと、金属微粒子7と炭素系物質を有する。第1配線層2A、Bと第2配線層4A,Bの間に金属微粒子7と炭素系物質を含む層を有する。実施形態4における抵抗変化領域は図示しないが、上述の第1実施形態と第2実施形態と同様に第1配線層2と第2配線層の間に存在する。実施形態のクロスポイント型メモリは、配線層間に金属微粒子7が存在することにより、より好ましくは、第1配線層と第2配線層の交点に存在することにより、各セルの状態を変化(低抵抗状態⇔高抵抗状態)させるための閾値電流が触媒作用により低減される。その結果、クロスポイント型メモリを構成している材料の劣化、破損が抑制され、デバイス信頼性が向上する。また、金属微粒子7によって隙間が生じないように炭素系物質8を有する。金属微粒子7と炭素系物質8によって層を形成しているため、配線層間に隙間が生じにくい構成となっている。金属微粒子7の粒径は、上記と同様である。
次に、図25から図28の工程概念図を参照して、図24のクロスポイント型メモリ400の製造方法について説明する。
図25の概念図に示す部材401は、基板1に多層グラフェンよりなる層状物質2が形成されている。
図26の概念図に示す部材402は、図25の部材401の層状物質2中の表面側に金属微粒子7と炭素系物質8が形成されている。金属微粒子7を含む溶液をスピンコートし、溶媒を蒸発させることで直接微粒子層を形成してもよいし、蒸着法等で極薄の金属層を形成し、これを加熱して凝集させることで微粒子層を形成してもよい。なお、微粒子が配線の上に存在すると、配線層間に隙間ができてしまい、メモリ機能が損なわれてしまう。これを防ぎ、かつさらに抵抗変化領域を制御するために、炭素系物質8を堆積して隙間を埋める。炭素系物質8は、アモルファスカーボンが好適であるが、電流印加で低-高抵抗状態に変化可能な材料が用いられる。
図27の概念図に示す部材403は、図26の部材402の金属微粒子7が形成された層状物質2が加工されて配線パターン(第1配線層2A)が形成され、層状物質2の層間にp型化の物質(インターカラント)が挿入され、さらに、配線上に絶縁膜3が形成され、絶縁膜が研磨されている。配線パターンの作製には、リソグラフィやエッチングなどの微細加工技術を採用することができる。絶縁膜3の形成は、層間の物質が漏出しにくい穏やかな環境で行うことが好ましい。具体的には、スピンコート法などで、SiOなどの絶縁膜3を形成することができる。絶縁膜3を研磨して、第1配線層2Aの面が露出するまで行えばよい。研磨後は、第1配線層の配線2A間に絶縁膜3Aが形成される。研磨方法は、化学機械研磨などが好ましい。かかる工程によって、第1配線2Aが形成される。
図28の概念図に示す部材404は、図27の部材403上に第1配線2Aと交差するようにn型の配線層4Aが形成されている。配線層の形成は、n型化する物質(インターカラント)を用いて第1配線層2Aと同様に層状物質2の形成、金属微粒子7の形成、炭素系物質8の堆積、配線加工、インターカラントの挿入、絶縁膜3形成を行えばよい。これらの工程を2回行うと、図24の概念図に示すクロスポイント型メモリを作製することができる。積層数をふやすには、かかる工程を繰り返し行うなどすればよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限られず、特許請求の範囲に記載の発明の要旨の範疇において様々に変更可能である。また、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。
1…基板
2…第1配線(層状物質)
3…絶縁膜
4…第2配線
5…抵抗変化領域
6…金属膜
7…金属微粒子
8…炭素系物質
100…クロスポイント型メモリ
200…クロスポイント型メモリ
300…クロスポイント型メモリ
400…クロスポイント型メモリ

Claims (14)

  1. 第1方向に伸びる複数本のp型の第1配線層と、
    前記第1方向に対して交差した第2方向に伸びる複数本のn型の第2配線層と、を有し、
    前記第1配線層と前記第2配線層とが交互に積層され、
    前記第1配線層は、p型の第1層間化合物を含む多層グラフェンであり
    前記第2配線層は、n型の第2層間化合物を含む多層グラフェンであり、
    前記第1配線層と前記第2配線層間に抵抗変化領域が形成されるクロスポイント型メモリ。
  2. 前記抵抗変化領域は前記第1第配線層と前記第2配線層の間の抵抗を可逆的に変化させる請求項1に記載のクロスポイント型メモリ。
  3. 前記第1配線層の配線間であって、かつ前記第2配線層の配線間には、絶縁膜を有する請求項1または請求項2に記載のクロスポイント型メモリ。
  4. 前記第1層間化合物は、第15族元素と第16族元素と第17族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクロスポイント型メモリ。
  5. 前記第2層間化合物は、第1族元素と第2族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクロスポイント型メモリ。
  6. 前記第1配線層と前記第2配線層は、0.1eV以上のバンドギャップを有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクロスポイント型メモリ。
  7. 前記第1配線層と前記第2配線層の間に、金属膜、金属微粒子、および金属微粒子と炭素系物質層のうちのいずれかが存在する請求項6に記載のクロスポイント型メモリ。
  8. 前記第1配線層と前記金属膜又は前記第2配線層と前記金属膜の間に、前記抵抗変化領域が存在する請求項7に記載のクロスポイント型メモリ。
  9. 前記金属微粒子は、前記第1配線層と前記第2配線層の交点に少なくとも存在する請求項7に記載のクロスポイント型メモリ。
  10. 前記金属微粒子は、Fe、Co、Ni、IrとRuの中から選ばれる金属又は前記金属を含む合金又は化合物を含む請求項7又は請求項9のいずれか1項に記載のクロスポイント型メモリ。
  11. 前記金属微粒子の平均粒径は、1nm以上30nm以下である請求項7、請求項9、及び請求項10のいずれか1項に記載のクロスポイント型メモリ。
  12. 請求項1記載のクロスポイント型メモリ作製方法であって、
    多層グラフェンを含む層状物質を有する第1配線層を形成し、
    前記第1配線層をp型化する元素又は化合物を層状物質の層間に挿入し、
    前記第1配線層と交互に交差するように多層グラフェンを含む層状物質を有する第2配線層を形成し、
    前記第2配線層をn型化する元素又は化合物を層状物質の層間に挿入する、クロスポイント型メモリ作製方法。
  13. 前記第1配線層を前記p型化する元素又は化合物は、第15族元素と第16族元素と第17族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含む請求項12に記載のクロスポイント型メモリの作製方法。
  14. 前記第1配線層を前記n型化する元素又は化合物は、第1族元素と第2族元素に含まれる元素のいずれか1種以上の元素を含むる請求項12又は13に記載のクロスポイント型メモリの作製方法。
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