JP6157169B2 - 連窓 - Google Patents
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Description
本発明によれば、第1開口部と第2開口部の連結部、即ち連窓であれば方立部を、中枠のみで構成できる。これにより、上述の従来一般的な連窓等と比べて、連結部(方立部)の反りや撓みを抑制できるため、防火性能を向上できる。
また、縦枠又は横枠と、芯材と、中枠とが互いにねじ止め等により固定されるため、火災発生時における枠体の変形を抑制でき、防火性能をより向上できる。
これにより、上述の防火性能の向上効果を維持しつつ、例えば嵌め殺し窓のみや縦辷り出し窓のみの単窓に対しても、第1開口部側芯材や第2開口部側芯材を流用できる。即ち、この発明によれば、芯材を、第1開口部側芯材および第2開口部側芯材に分割することで、汎用性を高めることができる。
これにより、火災発生時における枠体の変形抑制効果、ひいては防火性能の向上効果を維持しつつ、汎用性を高めることができる。
これにより、縦枠と、横枠と、芯材とが互いにねじ止め等により固定されるため、火災発生時における枠体の変形をより抑制でき、防火性能をより向上できる。
これにより、中枠で構成される連結部(方立部)の反りや撓みを抑制できるため、防火性能をさらに向上できる。
これにより、火災発生時における枠体の変形をさらに抑制でき、防火性能をさらに向上できる。
これにより、ガラス保持金具を中枠および中枠芯材に固定できるため、火災発生時には、ガラスを確実に保持できる。従って、ガラスの脱落をより確実に抑制でき、防火性能をさらに向上できる。
金属枠31は、後述するように、金属上枠と、金属下枠と、左右の金属縦枠で構成され、連結される枠同士はねじ止めされる。
樹脂枠32は、後述するように、樹脂上枠と、樹脂下枠と、左右の樹脂縦枠で構成され、連結される枠同士はねじ止めされる。樹脂上枠は金属上枠に取り付けられ、樹脂下枠は金属下枠に取り付けられ、左右の樹脂縦枠はそれぞれ左右の金属縦枠に取り付けられる。
即ち、上枠310は金属上枠と樹脂上枠で構成され、下枠320は金属下枠と樹脂下枠で構成され、左右の縦枠330,340はそれぞれ、金属縦枠と樹脂縦枠で構成される。
金属框体26は、後述するように、金属上框と、金属下框と、左右の金属縦框で構成され、連結される框同士はねじ止めされる。
樹脂框体27は、後述するように、樹脂上框と、樹脂下框と、左右の樹脂縦框で構成される。樹脂上框は金属上框に取り付けられ、樹脂下框は金属下框に取り付けられ、左右の樹脂縦框はそれぞれ左右の金属縦框に取り付けられる。
即ち、上框21は金属上框と樹脂上框で構成され、下框22は金属下框と樹脂下框で構成され、左右の縦框23,24はそれぞれ、金属縦框と樹脂縦框で構成される。
なお、加熱発泡材501,502は、火災時に発生する熱で発泡して膨張し、周辺の隙間を埋めることで、熱風や煙の侵入を抑制する。以下で説明する加熱発泡材は、いずれも同様の効果を有する。
下枠押縁アタッチメント325の係止部には、金属下枠321の延設方向に延びる下枠外押縁326が係止する。下枠外押縁326の屋内側には緩衝部材326aが取り付けられており、下枠外押縁326は、緩衝部材326aを介してガラス51の周縁部を押圧する。これにより、上述の下枠ガラス支持部322bと下枠外押縁326との間で、ガラス51の周縁部が挟持される。なお、下枠外押縁326の屋外側の内周面には、加熱発泡材503が取り付けられる。以下で説明する押縁は、いずれも同様の作用効果を有する。
また、金属上框211の下面部211aとガラス52の上端との間には、所定の隙間が設けられる。下面部211aには、ガラス52の上端部と対向する位置に、金属上框211の延設方向に延びる断面視略L字状の上框ガラス保持部材215がガラス52の周縁部を覆うように設けられる。上框ガラス保持部材215は、例えばアルミよりも融点が高いSUSやスチール等で構成され、その下面側および屋内側には加熱発泡材513が取り付けられる。
金属左縦枠331は、仕切り壁331cで仕切られ、屋外側に配置された左縦枠第1中空部331aと、屋内側に配置された左縦枠第2中空部331bと、を有するホロー構造である。左縦枠第1中空部331a内には、建物の壁側が開放された断面視略コ字状の開断面構造を有し、金属左縦枠331の延設方向に延びる左縦枠第1芯材333が設けられる。また、左縦枠第2中空部331b内には、屋外側が開放された断面視略コ字状の開断面構造を有し、金属左縦枠331の延設方向に延びる左縦枠第2芯材334が設けられる。
左縦枠第1芯材333は、ガラス51側の見込面333aが左縦枠第1中空部331aの内周面に面接触している。同様に、左縦枠第2芯材334は、ガラス51側の見込面334aが左縦枠第2中空部331bの内周面に面接触している。なお、左縦枠第1芯材333および左縦枠第2芯材334については、後段でさらに詳述する。
また、ガラス51の右側縁部の屋外側には、後述する金属方立41の見込面に形成された係止部に、方立外押縁45が係止する。方立外押縁45の構成は、左縦枠外押縁336と同一である。
金属左縦框231は、左縦框中空部231aを有するホロー構造である。左縦框中空部231a内には、方立40側が開放された断面視略コ字状の開断面構造を有し、金属左縦框231の延設方向に延びる左縦框芯材233が設けられる。左縦框芯材233の見付面は、左縦框中空部231aのガラス52側の内周面に面接触している。
樹脂左縦框232には、上述のハンドル28とグレモン機構29が設けられる。障子200が閉鎖されると、樹脂左縦框232の見付面の方立40側の端部は、樹脂方立42を構成し且つ左縦框23側に延出する樹脂方立延出部42bに、緩衝部材42dを介して当接し、障子200が開放されると、樹脂方立延出部42bから離間する。
障子200が閉鎖されると、方立40と金属左縦框231の間には密閉空間が形成される。この密閉空間の内周面には、複数の加熱発泡材516,517,518が取り付けられる。
また、金属右縦枠341は、上述した金属左縦枠331と略左右対称で同一の構成である。樹脂右縦枠342は、上述した樹脂左縦枠332と略左右対称で同一の構成である。
図5は、本実施形態に係る連窓1の方立部400の拡大横断面図である。図5に示すように、本実施形態に係る連窓1の方立部400は、方立40のみで構成される。即ち、第1開口部10aおよび第2開口部20aは、互いに方立40側に縦框を有しておらず、方立40により連結される。
上述したように、方立40は、屋外側に配置された金属方立41と、金属方立41の屋内側に連結された樹脂方立42と、を含んで構成される。
より詳しくは、図5に示すように第1係合部材441は、方立芯材43とともに、ねじ44aにより金属方立41に共締めされる。これにより、第1ガラス外れ止め金具44が金属方立41および方立芯材43に確実に固定され、ガラス51が確実に保持される。
上述したように従来一般的な連窓では、方立と、左右の各窓部を構成する各上枠に連結された2つの縦枠がねじ止めされることで方立部が構成される。そのため、従来一般的な連窓では、方立部を構成する3つの部材、即ち方立および2つの縦枠のそれぞれにおいて、図6中の破線で示すような面内方向(見付方向)の反りや撓みが発生し易い。これに対して本実施形態に係る方立部400は、上枠310と下枠320との間に延設された方立40のみで構成される。そのため、上述の従来一般的な連窓と比べて、方立部400の反りや撓みが抑制される。さらには、方立中空部41aには、方立芯材43が設けられるため、方立部400の反りや撓みがさらに抑制される。
上述した各芯材、具体的には、下枠芯材323、上枠芯材313、下框芯材223、上框芯材213、左縦枠第1芯材333、左縦枠第2芯材334、左縦框芯材233、右縦框芯材243、方立芯材43、右縦枠第1芯材343および右縦枠第2芯材344は、例えばアルミよりも融点が高いSUSやスチール等で構成される。これら芯材は、例えば板状の長尺部材を、その長手方向を折り曲げ軸として、その幅方向に複数回折り曲げ成形することで、所定の形状に形成される。これら芯材により、各枠、各框および方立40の変形が抑制される。
これに対して、下枠芯材323は、嵌め殺し窓10側に配置される第1下枠芯材323aと、縦辷り出し窓20側に配置される第2下枠芯材323bとに分割されて構成される。また、上枠芯材313は、嵌め殺し窓10側に配置される第1上枠芯材313aと、縦辷り出し窓20側に配置される第2上枠芯材313bとに分割されて構成される。これにより、本実施形態のような連窓のみならず、例えば縦辷り出し窓単窓に対しても、第2下枠芯材323bおよび第2上枠芯材313bを流用できるようになっている。
本実施形態では、左右の縦枠330,340、上枠310および下枠320により枠組みされた枠体30を備える連窓1において、該枠体30を第1開口部10aと第2開口部20aに区画する方立40を設けた。また、第1開口部10aおよび第2開口部20aに納められるガラス51又は障子200を、互いに方立40側に縦框を有さずに方立40により連結した。さらには、方立40の方立中空部41aに、方立40の延設方向に延びる金属製の方立芯材43を設けた。
本実施形態によれば、第1開口部10aと第2開口部20aを連結する方立部400を、方立40のみで構成できる。これにより、上述の従来一般的な連窓と比べて、方立部の反りや撓みを抑制できる。また、方立中空部41aには、方立40の延設方向に延びる金属製の方立芯材43を設けたため、方立部400の反りや撓みをさらに抑制できる。従って本実施形態の連窓1によれば、従来よりも優れた防火性能が得られる。
これにより、上枠310と、上枠芯材313と、方立40とが互いにねじ止め等により固定されるため、火災発生時における枠体30の変形を抑制でき、防火性能をより向上できる。
これにより、上述の防火性能の向上効果を維持しつつ、例えば嵌め殺し窓のみや縦辷り出し窓のみの単窓に対しても、第1上枠芯材313a、第2上枠芯材313b、第1下枠芯材323aおよび第2下枠芯材323bを流用できる。即ち、本実施形態によれば、上枠芯材313を、第1上枠芯材313aおよび第2上枠芯材313bに分割し、下枠芯材323を、第1下枠芯材323aおよび第2下枠芯材323bに分割することで、汎用性を高めることができる。
これにより、火災発生時における枠体30の変形抑制効果、ひいては防火性能の向上効果を維持しつつ、汎用性を高めることができる。
これにより、方立40で構成される方立部400の反りや撓みを抑制できるため、防火性能をさらに向上できる。
これにより、第1ガラス外れ止め金具44を方立40および方立芯材43に固定できるため、火災発生時には、ガラス51を確実に保持できる。従って、ガラス51の脱落をより確実に抑制でき、防火性能をさらに向上できる。
上記実施形態では、第1開口部装置として嵌め殺し窓10を適用し、第2開口部装置として縦辷り出し窓20を適用したが、窓種は限定されず、種々の窓の組合せからなる連窓に適用可能である。
特に、本実施形態に係る芯材の構成については、水平方向に窓を並べた連窓のみならず、上下方向に窓を並べた、いわゆる段窓にも適用可能である。この場合には、本実施形態の方立芯材43に相当する芯材を、段窓の無目に設けることで、段窓の枠体の変形を抑制でき、防火性能を向上できる。
10…嵌め殺し窓
10a…第1開口部
20…縦辷り出し窓
20a…第2開口部
30…枠体
31…金属枠
32…樹脂枠
40…方立(中枠)
41…金属方立
41a…方立中空部(中枠の内部)
41c…見付面
41d,41e…金属方立延出部(延出部)
42…樹脂方立
43…方立芯材(中枠芯材)
44…第1ガラス外れ止め金具(ガラス保持金具)
51,52…ガラス
200…障子
310…上枠(横枠)
311a…上枠中空部(内部)
313…上枠芯材(芯材)
313a…第1上枠芯材(芯材、第1開口部側芯材)
313b…第2上枠芯材(芯材、第2開口部側芯材)
321a…下枠中空部(内部)
323…下枠芯材(芯材)
323a…第1下枠芯材(芯材、第1開口部側芯材)
323b…第2下枠芯材(芯材、第2開口部側芯材)
320…下枠(横枠)
330,340…左右の縦枠(縦枠)
331a…左縦枠第1中空部(内部)
331b…左縦枠第2中空部(内部)
341a…右縦枠第1中空部(内部)
341b…右縦枠第2中空部(内部)
333…左縦枠第1芯材(芯材)
334…左縦枠第2芯材(芯材)
343…右縦枠第1芯材(芯材)
344…右縦枠第2芯材(芯材)
400…方立部
Claims (5)
- 縦枠と横枠により枠組みされた枠体と、
該枠体を第1開口部と第2開口部に区画する中枠と、を備える連窓であって、
前記縦枠および前記横枠のうち少なくとも一方の内部には、前記枠の延設方向に延びる金属製の芯材が設けられ、
該芯材は、前記中枠とともに前記縦枠又は前記横枠に共締めされ、
前記芯材は、前記第1開口部側に配置される第1開口部側芯材と、前記第2開口部側に配置される第2開口部側芯材とに分割されて構成されることを特徴とする連窓。 - 前記第1開口部側芯材および前記第2開口部側芯材のうち少なくとも一方の芯材は、前記中枠と重なるように配置され、且つ前記中枠とともに前記縦枠又は前記横枠に共締めされることを特徴とする請求項1に記載の連窓。
- 前記芯材は、前記縦枠とともに、前記横枠に共締めされることを特徴とする請求項1又は2に記載の連窓。
- 前記中枠の内部には、前記中枠の延設方向に延びる金属製の中枠芯材が設けられることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の連窓。
- 前記中枠芯材は、前記縦枠又は前記横枠の芯材に共締めされることを特徴とする請求項4に記載の連窓。
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