JP6156084B2 - 読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、読取装置に関する。
特許文献1は、インクを吐出する印刷ヘッドの走査方向中央部に、彩度の小さいカラーパッチを集中して配置させたカラーチャートを開示している。特許文献2は、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されたカラーチャートを開示している。特許文献3は、複数の長方形状のパッチを、該パッチの短辺方向に色相が近い順に並ばせたテストチャートを開示している。
特開2005−271353号公報 特開2002−142124号公報 特開2009−212831号公報
本発明の目的は、読取光学系の画角を原因とする色の測定誤差を小さくしたキャリブレーションを行うことである。
本発明の請求項1に係る読取装置は、媒体の読取面から入射した光を画像信号に変換する読取光学系と、前記媒体に形成されたカラーチャートであって、前記読取面において、彩度を有する第1の色を、当該第1の色に比べて彩度が低い第2の色よりも、前記読取光学系の光軸に近くする配色としたカラーチャートと、前記カラーチャートを読み取ったときの前記画像信号に基づいて、キャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを備える。
本発明の請求項2に係る読取装置は、請求項1に係る構成において、前記カラーチャートは、前記読取面において、前記光軸から離れる方向に彩度を次第に低くする配色としたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る読取装置は、請求項1又は請求項2に係る構成において、前記読取光学系として、第1の読取光学系と第2の読取光学系とを備え、前記第1の読取光学系及び前記第2の読取光学系は、互いの前記読取面が一部の領域にて重なり合うことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る読取装置は、請求項3に係る構成において、前記カラーチャートは、前記第1の読取光学系における前記読取面と、前記第2の読取光学系における前記読取面とにおいて、共通の配色としたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る読取装置は、請求項3又は請求項4に係る構成において、前記カラーチャートは、前記一部の領域において配色したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、彩度を有する第1の色を、当該第1の色に比べて彩度が低い第2の色よりも読取光学系の光軸に近くした配色としない場合に比べて、読取光学系の画角を原因とする色の測定誤差を小さくしたキャリブレーションを行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、読取光学系の光軸から離れる方向に彩度を次第に低くする配色としない場合に比べて、読取光学系の画角を原因とする色の測定誤差を小さくすることができる。
請求項3に係る発明によれば、複数の読取光学系でカラーチャートを読み取ってキャリブレーションを行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、第1の読取光学系と第2の読取光学系とで配色を異ならせた場合に比べて、当該配色した色の測定誤差を小さくすることができる。
請求項5に係る発明によれば、第1の読取光学系と第2の読取光学系とで共通に読み取られた色の測定結果に基づいて、キャリブレーションを行うことができる。
第1実施形態に係る読取装置の構成の説明図。 同実施形態に係る読取光学系の構成の説明図。 同実施形態に係るカラーチャートの構成の説明図。 同実施形態に係る読取光学系の画角を原因とした測色誤差の説明図。 第2実施形態に係る読取光学系ユニットの構成の説明図。 同実施形態に係るカラーチャートの構成の他の例の説明図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る読取装置10の構成を説明する図である。読取装置10は、媒体の表面を光学的に読み取る読取装置である。
搬送媒体11は、円筒状の部材であり、円筒の中心を軸として回転する。搬送媒体11は、モータ等の図示せぬ駆動手段によって、矢印A1方向(反時計回り)に回転させられる。搬送媒体11は、回転することにより、シート状媒体Mを矢印A2方向へ搬送する。シート状媒体Mは、搬送媒体11の位置に搬送されたときに、読取面Sの部分が読み取られる。
なお、シート状媒体Mを搬送する搬送手段は、搬送媒体11以外にも存在するが、その説明を省略する。
搬送媒体11は、カラーチャート100を表面(円筒の側面)に有している。カラーチャート100は、読取装置10で行われるキャリブレーション用のカラーチャート(テストチャートともいう。)である。カラーチャート100は、搬送媒体11によりシート状媒体Mが搬送されていないときに、読取面Sに搬送された部分が読み取られる。カラーチャート100の構成については後で説明する。
なお、搬送媒体11は、シート状媒体Mを搬送する場合には、カラーチャート100を有しない部分を使用するように動作が制御される。これにより、シート状媒体Mとカラーチャート100とが接触して、カラーチャート100が損傷する可能性が回避される。
光源121,122の各々は、例えば発光素子及び導光部材を備え、読取面Sに光を照射する手段である。読取面Sは、シート状媒体M又は搬送媒体11上の読取面である。発光素子は、例えば白色のLED(Light Emitting Diode)であるが、ここでは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色を含む光を発する発光素子であればよい。光源121,122の各々は、発光素子の発光光を、導光部材により搬送媒体11の軸方向に長手方向を有する光に成形して、読取面Sに照射する。光源121,122の各々は、少なくとも、搬送媒体11の軸方向において、カラーチャート100と同じか又はそれよりも広い範囲で光を照射する。実際には、光源121,122の各々は、少なくとも、読み取り可能な最大用紙サイズと同じか又はそれよりも広い領域を照射する。
なお、光源121,122がシート状媒体Mに照射する光の入射角は、ここでは同一であるが、互いに異なっていてもよい。
ミラー131,132及び133は、読取面Sから入射した光を反射させて、色分解プリズム14へ導く反射部材である。ミラー131,132及び133は、光源121,122が照射した光を読取面Sが反射すると、読取面Sからの反射光(具体的には拡散反射光)を色分解プリズム14へ導く。図1に示す一点鎖線は、読取装置10の光学系の光軸を意味し、その矢印方向に読取面Sからの反射光が進行する。
色分解プリズム14は、例えばダイクロイックミラーを備えた色分解手段であり、読取面Sから入射した光(反射光)を、複数の波長域の光に分離(分光)する手段である。ここでは、色分解プリズム14は、入射した光を、R色、G色及びB色の3色の光にそれぞれ分解する。色分解プリズム14は、分解後のR色の光を読取光学系15Rに向けて射出する。色分解プリズム14は、分解後のG色の光を読取光学系15Gに向けて射出する。色分解プリズム14は、分解後のB色の光を読取光学系15Bに向けて射出する。
なお、色分解プリズム14に代えて、例えばビームスプリッタ及びカラーフィルタを備えた色分解手段が用いられてもよく、色分解手段の具体的構成については特に問わない。
読取光学系15R,15G,15Bの各々は、読取面Sから入射した光を画像信号に変換する光学系である。読取光学系15R,15G,15Bの各符号のうち、その末尾に付されたアルファベットは扱う色に対応する。読取光学系15R,15G,15Bの各々は、扱う色が互いに異なるが、互いに同じ構成である。以下の説明において、読取光学系15R,15G,15Bの各々を特に区別する必要がない場合は、符号の末尾のアルファベットを省略して、「読取光学系15」と総称する。
図2は、読取光学系15の構成を説明する図である。
図2には、カラーチャート100が読み取られるときの、読取面Sから読取光学系15に至るまでの光の光路が示されている。符号「pr1」、「pr2」を付して表した実線の各々は、読取光学系15に入射する最外郭の主光線を意味する。符号「OP」を付して表した一点鎖線は、読取装置10の光学系、より詳細には、読取光学系15の光軸を意味する。読取光学系15の画角(物体側画角)は「θ」で表される。画角θは、主光線pr1又はpr2と光軸OPとの間の角度で表され、0度よりも大きい角度である。この場合、主光線pr1及びpr2の各々は、光軸OPに平行でない(光軸OPに平行とみなさない場合を含む。)。読取面Sは、ここでは、カラーチャート100上の主光線pr1とpr2との間の範囲である。読取光学系15の光軸OPは、典型的には、読取面Sの中心と交差する。読取面Sは、例えば、搬送媒体11の軸方向においてカラーチャート100と同じ幅を有するが、カラーチャート100よりも広い幅を有していてもよい。
図2に示すように、読取光学系15は、受光素子151とレンズ152とを備える。受光素子151は、例えばフォトダイオードを用いたイメージセンサであり、入射した光を受けて画像信号を出力する手段である。レンズ152は、例えば凸レンズであり、読取面Sから入射した光を、受光素子151の位置に結像する手段である。
読取光学系15は、受光素子151により出力された画像信号を、制御装置20へ出力する。
図1に示す制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の画像処理回路及びメモリを備え、読取装置10の各部の制御を司る手段である。演算処理装置は、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置10の各部を制御する。例えば、制御装置20は、読取光学系15R,15G,15Bの各々から取得したR色、G色、B色の各色(色成分)の画像信号に基づいて、スキャン処理及びキャリブレーションを行う。
スキャン処理は、シート状媒体Mの表面を読み取ったときの画像信号に基づいて、読み取った画像を表すスキャン画像を生成する処理である。制御装置20は、R色、G色、B色の各色の画像信号に対し、画像信号の値(信号値)と、当該画像信号が表す色の表色値(RGB値)との関係を定めたルックアップテーブルを作用させて、RGB色空間の表色値を含むスキャン画像を生成する。
キャリブレーションは、カラーチャート100を読み取ったときの画像信号に基づいて、スキャン画像が表す色を調整する処理である。このキャリブレーションは、カラーチャート100に含まれるパッチ状画像(色見本画像ともいう。)の色と、当該パッチ状画像の色を測定した測色値との関係を示す色再現特性を調整する処理である。カラーチャート100は、読取装置10が備える読取光学系15に応じた配色で構成される。カラーチャート100のパッチ状画像の色は、予め分光測色機等を用いて精密に測定されていて、測色値が既知である。この測色値は、例えば、明度L*に関連する成分と、色相及び彩度に関連する成分a*、b*とで定義されたCIELAB色空間の表色値で表される。CIELAB色空間は、デバイスに依存しない色空間の一例であり、色再現性の評価に用いられることがある。この既知の測色値をパッチ状画像の真値として、読取装置10で測定したRGB値を変換するためのルックアップテーブル等が作成される。
図3は、カラーチャート100の構成を説明する図である。
図3(a)における上段に示すように、カラーチャート100は、正方形のパッチ状画像を、搬送媒体11の軸方向(行方向)及び搬送媒体11の回転方向である矢印A1方向(列方向)に沿って格子状に配置した構成である。読取装置10は、搬送媒体11を矢印A1方向に回転させながら、行L1,L2,L3,・・・という行方向に、複数行(行数は特に問わない。)分ずつパッチ状画像を読み取る。図3(a)には、読取面Sにおける、カラーチャート100における1行分のパッチ状画像に対応する範囲が示されている。
カラーチャート100において、行L1は、パッチ状画像P1からP16により構成される。パッチ状画像P1からP16のうち、パッチ状画像P1及びP2が、読取光学系15の光軸OPの最も近くに配置される。図3(a)における下段に示すように、パッチ状画像P1及びP2は、パッチ状画像P1からP16の中で最も彩度が高い色を表す。パッチ状画像P3及びP4は、パッチ状画像P1及びP2の両側に隣り合って配置される。パッチ状画像P3及びP4は、パッチ状画像P1及びP2よりも光軸OPから遠く、且つ、パッチ状画像P1及びP2よりも彩度が低い色を表す。図3(a)に示すように、パッチ状画像P1からP16は、符号の末尾の数字が大きいものほど、読取光学系15の光軸OPから遠く、且つ、彩度が低い色を表す。このため、パッチ状画像P15及びP16は、パッチ状画像P1からP16の中で最も光軸OPから遠く、且つ、最も彩度が低い色を表す。パッチ状画像P15及びP16は、彩度を有する色であってもよいし、彩度を有しない色であってもよい。
なお、図3において、行L1のパッチ状画像については、彩度の分布を分かりやすくするため、彩度に応じた模様を付している。また、ここでは、1行分のパッチ状画像が16個のパッチ状画像で構成されているが、この例に限定されない。
カラーチャート100は、行L2,L3,・・・においても、行L1と同じく、読取光学系15の光軸OPから離れる方向に彩度を次第(つまり段階的)に低くする配色としている。これにより、カラーチャート100は、読取面Sにおいて、読取光学系15の光軸OPから離れる方向に彩度を次第に低くする配色としている。
カラーチャート100における配色は、読取光学系15の画角を原因とするパッチ状画像の色の測定誤差(以下、「測色誤差」という。)が、当該色が有する彩度の高低によって変化する、という知見に基づいて決められている。測色誤差は、例えば、パッチ状画像の表色値と、当該パッチ状画像の表色値を読取光学系15で測定したときの表色値(測色値)との差(例えば色差)に相当する。
図4は、読取光学系15の画角を原因とした測色誤差の説明図である。
図4(a)には、図2で説明した読取光学系15と、光軸OPからの距離が互いに異なる測色値の測定位置I,II,III及びIVとが示されている。測定角度θ1は、レンズ152の中心と測定位置Iとを結ぶ線分と、光軸OPとの間の角度である。測定角度θ2は、レンズ152の中心と測定位置IIとを結ぶ線分と、光軸OPとの間の角度である。測定角度θ3は、レンズ152の中心と測定位置IIIとを結ぶ線分と、光軸OPとの間の角度である。測定角度θ4は、レンズ152の中心と測定位置IVとを結ぶ線分と、光軸OPとの間の角度である。図4(b)には、測色対象の色の彩度(横軸)と、当該測色において発生し得る測色誤差(縦軸)との関係を、測定位置毎に表したグラフが示されている。
図4を参照して分かるように、彩度が高い色ほど測色誤差が大きく、反対に、彩度が低い色ほど測色誤差が小さい。また、測色対象の色の彩度が相対的に低い場合には、測定位置I,II,III及びIVの各々で測色誤差の差異が比較的小さいが、測色対象の色の彩度が高いほど、測定位置I,II,III及びIVの各々で測色誤差の差異が大きくなる。読取光学系15は、画角θに応じた読取面S内の測定位置で測色を行うが、前述した測定角度(θ1〜θ4)が大きい測定位置であるほど、彩度に応じた測色誤差が現れやすい。
以上の測色誤差が発生し得るので、カラーチャート100は、読取面Sにおいて、彩度が相対的に高い色(第1の色の一例)のパッチ状画像を、光軸OPの近くに集中させた配色となっている。また、カラーチャート100は、それ以外の彩度が相対的に低い色(第2の色の一例)のパッチ状画像を、光軸OPの遠くにした配色となっている。かかる配色のカラーチャート100がキャリブレーションに用いられることにより、各パッチ状画像の彩度の高低に関わらず、多くの色について測色誤差が小さくなる。
以上の読取光学系15の画角を原因とする測色誤差の知見に基づけば、カラーチャート100は、図3(a)で説明した配色に限られない。カラーチャート100は、図3(b)に示すように、光軸OPに近いほど隣り合う2つのパッチ状画像の彩度の差を小さくし、反対に、光軸OPに遠いほど隣り合う2つのパッチ状画像の彩度の差を大きくした配色としてもよい。すなわち、カラーチャート100において、隣り合う2つのパッチ状画像間の彩度の差は、特に問わない。また、カラーチャート100は、隣り合う2つ以上のパッチ状画像の彩度を同じとした部分を一部に含んでいてもよい。
また、カラーチャート100は、光軸OPを挟んで彩度が対称に分布する配色としなくてもよい。
また、カラーチャート100は、行毎に彩度を異ならせた配色としてもよい。
カラーチャート100は、どのような色のパッチ状画像を含んでいてもよいが、例えば、パッチ状画像の配列方向に見たときに、色相が近い順となる配色とする。パッチ状画像を光学的に読み取る場合、読み取り対象のパッチ状画像の他に、その周辺にあるパッチ状画像からの反射光の影響をず受けることがあるからである。このため、カラーチャート100は、例えば、読取光学系15の光軸OPから離れる方向に色相角が一方向に変化する配色とするか、又は、1行分のパッチ状画像の一端から他端の方向に、色相角が一方向に変化する配色とするとよい。
制御装置20は、カラーチャート100を読み取ったときの画像信号に基づいて、キャリブレーションを行う。かかるキャリブレーションは、制御装置20により実現されるキャリブレーション手段21によって行われる。キャリブレーション手段21は、制御装置20がプログラムを実行することにより実現される機能である。
キャリブレーション手段21は、スキャン画像の色再現特性を調整するように、読取装置10のキャリブレーションを行う。例えば、キャリブレーション手段21は、パッチ状画像に対して予め分光測色機等により測定されている表色値と、当該パッチ状画像を読み取ったときの画像信号から得た測色値との差を小さくする(例えば一致させる)ように、スキャン画像の生成に用いられるルックアップテーブルを生成(更新)する。このキャリブレーションにより、光源121,122の分光放射特性等の、読取装置10における経時変化の影響を抑えて、制御装置20がスキャン画像を生成する。
なお、キャリブレーション手段21は、前述したルックアップテーブルの生成以外のキャリブレーションを行ってもよく、例えば、色空間変換に用いられる色変換パラメータを生成(更新)してもよい。また、キャリブレーション手段21は、制御装置20がプログラムを実行することにより実現されてもよいし、それ以外の方法で実現されてもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を説明する。
この実施形態に係る読取装置10は、R色、G色、B色の色毎に、読取光学系15を複数備える点で、上述した第1実施形態の構成と相違する。以下の説明において、上述した第1実施形態の構成要素については同一の符号を付して表し、その説明を省略する。
図5は、この実施形態に係る読取装置10が備える読取光学系15の構成を説明する図である。図5には、カラーチャート100が読み取られるときの、読取面Sから読取光学系15に至るまでの光の光路が示されている。カラーチャート100における配色は、上述した第1実施形態と異なるが、これについて後で説明する。
読取装置10は、R色、G色、B色の色毎に、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nからなる読取光学系ユニット30を備える。読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々は、上述した第1実施形態の読取光学系15と同じ構成で、搬送媒体11の軸方向に沿って互いに間隔を空けて配置される。
以下の説明では、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの読取面を、順に、読取面Sa,Sb,Sc,・・・,SNと表す。ただし、各読取面を特に区別する必要のないときには、これらを「読取面S」と総称する。また、以下の説明で、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々を特に区別する必要のないときには、これらを「読取光学系15」と総称する。図5では、上述した第1実施形態で説明した光軸OPや主光線pr1,pr2の符号の末尾にも、a,b,c,・・・,Nの各アルファベットを付して、読取光学系毎にこれらの要素を区別している。
図5に示すように、読取光学系ユニット30において、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々は、互いに隣り合うもの同士の読取面Sが、一部の領域にて重なり合う(つまりオーバーラップする)ように配置される。図5では、異なる読取面S同士の重なり領域を、斜線を付した領域で表している。例えば、読取光学系15a(第1の読取光学系の一例)の読取面Saと、読取光学系15b(第2の読取光学系の一例)の読取面Sbとが重なり合って、重なり領域Sabが構成される。また、読取光学系15bの読取面Sbと、読取光学系15cの読取面Scとが重なり合って、重なり領域Sbcが構成される。重なり領域が構成されることにより、読取装置10による読み取りが不可能な領域の発生が防止される。
この実施形態のカラーチャート100は、図5における下段に示すように、読取面Sa,Sb,Sc,・・・,SNの各々で、読取光学系15の光軸OPから離れる方向に、彩度を次第に低くした配色とする。図5における下段に示すパッチ状画像の数はあくまで一例であり、この数に限定されない。
また、カラーチャート100における配色は、上述した第1実施形態で説明した配色と同じでよい。図5に示す例では、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々は、互いに共通の配色としたパッチ状画像群101を読み取る。配色が共通するということは、パッチ状画像に使用される色の種類と、パッチ状画像の配列方向に見たときの色の並び順が共通することを意味する。色が共通するということは、彩度のほか、例えば明度及び色相も共通する。
読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々で、読取面Sにおける配色を共通にすることにより、当該配色した色について、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15N間の個体差(例えば、光学的な特性の差)を原因とする測色誤差が小さくなる。また、共通の配色のパッチ状画像群101を、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nの各々が同時に読み取ることによって、例えば、キャリブレーションの実行中に光源121,122の照射光に変化があった場合であっても、この変化を原因とした測色誤差が小さくなる。
なお、読取面Sa,Sb,Sc,・・・,SNの各々と、カラーチャート100における配色との関係は、図5で説明した例に限られない。また、カラーチャート100は、読取面Sa,Sb,Sc,・・・,SNの各々で、共通の配色としなくてもよく、例えば、一部又は全部の配色(彩度)を異ならせてもよい。
また、この実施形態のカラーチャート100は、重なり領域において配色した構成である。重なり領域に配置されたパッチ状画像は、当該重なり領域を読取面Sに含む、2つの読取光学系15を用いて読み取られる。
例えば、重なり領域Sabには、複数のパッチ状画像からなるパッチ状画像群102abが配置される。重なり領域Sbcには、複数のパッチ状画像からなるパッチ状画像群102bcが配置される。重なり領域に配置されたパッチ状画像がキャリブレーションに使用されると、例えば、読取光学系15間の個体差を原因とする測色誤差が小さくなる。読取光学系15間の個体差をゼロとした場合、両者による色の測定結果は同じになるはずである。しかし、両者の測定結果に差異があった場合、例えば、読取光学系15間に個体差があったり、いずれかの読取光学系15に何らかの不具合が発生したりしている可能性がある。
そこで、キャリブレーション手段21は、読取光学系15a,15b,15c,・・・,15Nでカラーチャート100を読み取ったときの画像信号に基づいてキャリブレーションを行うことに加え、重なり領域に形成されたパッチ状画像の色の測定結果に基づいて、読取装置10(例えば読取光学系15)の状態を特定してもよい。
重なり領域における彩度の分布は特に問わないが、図5に破線で示すように彩度を一定にすると、カラーチャート100は、読取面Sの全体で、光軸OPから離れる方向に彩度が次第に低くした配色となる。又は、カラーチャート100は、読取面Sのうちの重なり領域では、光軸から離れる方向に彩度を次第に低くしない配色としてもよい。
キャリブレーション手段21は、重なり領域の全体の色の測定結果を用いてキャリブレーションを行ってもよいし、例えば、光軸OPから離れる方向に彩度が次第に低くなる一部の領域の色の測定結果を用いて、キャリブレーションを行ってもよい。
図6は、この実施形態に係るカラーチャート100の他の例を説明する図である。
図6に示すように、カラーチャート100は、重なり領域において配色しない、すなわち、重なり領域にパッチ状画像を配置しない構成であってもよい。この場合、重なり領域において、読取光学系15の光軸OPから離れる方向に彩度が低くならない部分が存在することがない。
以上説明した読取光学系ユニット30の使用は、例えば、パッチ状画像の配列方向に見て、彩度のピークが複数表れるカラーチャート100を読み取って行うキャリブレーションに適している。
なお、読取光学系ユニット30が備える読取光学系15の数は、2つ以上のいくつであってもよい。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施してもよい。また、以下に示す変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した各実施形態では、カラーチャート100は、読取面Sの全体(又は重なり領域を除く全体)において、光軸OPから離れる方向に次第に彩度を低くする配色としていた。これに代えて、カラーチャート100は、読取面Sの一部(又は重なり領域を除いた領域の一部)において、光軸OPから離れる方向に次第に彩度を低くする配色としてもよい。すなわち、カラーチャート100は、読取面Sにおいて、彩度を有する第1の色を、当該第1の色に比べて彩度が低い第2の色よりも読取光学系15の光軸OPに近くする配色とした部分を有していればよい。
上述した各実施形態のパッチ状画像は、正方形であったが、長方形や円形等の正方形以外の形状に変形されてもよい。また、カラーチャート100に含まれるパッチ状画像の全てが同一形状且つ同一寸法でなくてもよく、形状又は寸法が互いに異なる2以上のパッチ状画像を含んでいてもよい。
また、カラーチャート100は、円筒形の搬送媒体11に形成される例に限られない。例えば、カラーチャート100は、読取装置10がホワイトバランスの調整に用いる白色基準板の一部等、搬送媒体11以外の媒体に形成されてもよい。
上述した実施形態の読取装置10は、R色、G色、B色の3原色での読み取りを行っていたが、読み取る色の数や種類はこの例に限られない。例えば、読取装置10は、R色、G色、B色の3原色に加えて、BG(ブルーグリーン)色の4色による読み取りを行ってもよい。
また、読取装置10は、色分解プリズム14(色分解手段)を有しない構成であってもよい。この場合、読取装置10は、例えば、3ライン方式のカラーラインセンサを受光素子として備える。
上述した実施形態の読取装置10は、単体の装置(例えばスキャナ装置)で実施される例に限られない。読取装置10は、例えば、シート状媒体Mに画像(例えばトナー像)を形成する画像形成装置等の他装置に備えられてもよい。
また、本発明は、読取光学系を備えた読取装置が行う、カラーチャートを用いたキャリブレーション方法としても把握し得る。
10…読取装置、11…搬送媒体、121,122…光源、14…色分解プリズム、15,15R,15G,15B…読取光学系、20…制御装置、21…キャリブレーション手段、30…読取光学系ユニット。

Claims (5)

  1. 媒体の読取面から入射した光を画像信号に変換する読取光学系と、
    前記媒体に形成されたカラーチャートであって、前記読取面において、彩度を有する第1の色を、当該第1の色に比べて彩度が低い第2の色よりも、前記読取光学系の光軸に近くする配色としたカラーチャートと、
    前記カラーチャートを読み取ったときの前記画像信号に基づいて、キャリブレーションを行うキャリブレーション手段と
    を備える読取装置。
  2. 前記カラーチャートは、
    前記読取面において、前記光軸から離れる方向に彩度を次第に低くする配色とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記読取光学系として、第1の読取光学系と第2の読取光学系とを備え、
    前記第1の読取光学系及び前記第2の読取光学系は、互いの前記読取面が一部の領域にて重なり合う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の読取装置。
  4. 前記カラーチャートは、
    前記第1の読取光学系における前記読取面と、前記第2の読取光学系における前記読取面とにおいて、共通の配色とした
    ことを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
  5. 前記カラーチャートは、
    前記一部の領域において配色した
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の読取装置。
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