JP6155590B2 - 封止材シート - Google Patents

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Description

本発明は太陽電池モジュール用の封止材シート、及びそれを備える太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュール用の封止材シートは、主樹脂以外の添加剤成分として、耐候性向上の観点から紫外線吸収剤や、ラジカル吸収剤が適宜併用される。ラジカル吸収剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)が知られており、たとえば、下記の特許文献1には、HALSとしていわゆる高分子量タイプのヒンダードアミン系光安定化剤を用いることが記載されている。
特開2012−044153号公報
分子量1000以上の高分子量タイプのヒンダードアミン系光安定化剤は、一般に耐移行性や耐溶出性に優れるものであるが、その種類によって長期間の移行性が異なり、結果としてヘーズ低下、特にガラス間に挟んで測定されるヘーズの上昇に繋がるので、このヘーズ上昇が抑制できるHALSを選択することが重要である。
一方、封止材シートはガラス基板への密着性においても長期の耐久性が必要とされるが、やはりHALSの種類によって長期ガラス密着性の効果が異なるという現実がある。
このように、封止材シートとしてはヘーズ上昇抑制と長期ガラス密着性の両立が求められるが、HALSの存在は両者を共に低下させる要因となっていた。
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ヘーズ上昇抑制と長期ガラス密着性の両立が可能なHALSの選定にある。
本発明者らは、オレフィン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートにおいて、特定の2種類のHALSを併用することで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) オレフィン系樹脂と、ヒンダードアミン系光安定剤と、を含有し、
前記ヒンダードアミン系光安定剤として、下記の光安定剤(A)と光安定剤(B)とを併用する太陽電池モジュール用の封止材シート。
光安定剤(A):ブタン二酸1−[2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)エチル]
光安定剤(B):モノマーユニット中にピペリジン環を三つ以上持つ分子量1000以上10000以下のヒンダードアミン系光安定剤
(2) 光安定剤(B)が、ジブチルアミン−1,3,5−トリアジン−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン−N−(2,2,6,6−テトラメメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、である(1)記載の封止材シート。
(3) 前記封止材シート中に、
前記光安定剤(A)を0.01質量%以上1.0質量%以下含有し、
前記光安定剤(B)を0.01質量%以上0.9質量%以下含有し、
光安定剤(A)の含有量が光安定剤(B)の含有量より多い、(1)又は(2)に記載の封止材シート。
(4) 前記オレフィン系樹脂が、密度0.910g/cm以下の低密度ポリエチレンである(1)から(3)のいずれかに記載の封止材シート。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の封止材シートを備える太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池モジュール用の封止材シートによれば、ヘーズの上昇を長期間に渡り抑制するとともに、ガラス基材への密着性も長期間に渡り維持できる太陽電池モジュール用の封止材シートを提供できる。
本発明の太陽電池モジュールの層構成の一例を示す断面図である。
以下、本発明の封止材シートに用いる組成物、封止材シート、及び、太陽電池モジュールの順に詳細に説明する。
<封止材シート組成物>
<封止材組成物>
本発明に用いられる封止材組成物は、主剤樹脂としてのオレフィン系樹脂と、ヒンダードアミン系光安定剤と、を必須成分として含有する。オレフィン系樹脂については、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を用いることができるが、なかでも、密度0.850g/cm以上0.910g/cm以下の低密度ポリエチレンを好ましく用いることができる。以下においては、主剤樹脂として上記の低密度ポリエチレンを用いた実施形態について説明する。
[低密度ポリエチレン]
本発明においては、好ましくは密度0.850g/cm以上0.910g/cm以下、より好ましくは、密度0.850g/cm以上0.900g/cm以下の低密度ポリエチレン(LDPE)を用いることができる。又、更に好ましくは直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いることができる。直鎖低密度ポリエチレンはエチレンとα−オレフィンとの共重合体であり、本発明においては、その密度が0.850g/cm以上0.900g/cm以下の範囲内、好ましくは0.860g/cm以上0.890g/cm以下の範囲内、より好ましくは0.870g/cm以上0.885g/cm以下の範囲である。この範囲であれば、シート加工性を維持しつつ良好な柔軟性と透明性を付与することができる。
本発明においてはメタロセン系直鎖低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。メタロセン系直鎖低密度ポリエチレンは、シングルサイト触媒であるメタロセン触媒を用いて合成されるものである。このようなポリエチレンは、側鎖の分岐が少なく、コモノマーの分布が均一である。このため、分子量分布が狭く、上記のような超低密度にすることが可能であり封止材に対して柔軟性を付与できる。柔軟性が付与される結果、封止材シートと透明前面基板との密着性、封止材シートと裏面保護シートとの密着性等の封止材シートとその他の部材との密着性が高まる。
又、結晶性分布が狭く、結晶サイズが揃っているので、結晶サイズの大きいものが存在しないばかりでなく、低密度であるために結晶性自体が低い。このため、シート状に加工した際の透明性に優れる。したがって、本発明の封止材組成物からなる封止材シートが透明前面基板と太陽電池素子との間に配置されても発電効率はほとんど低下しない。
直鎖低密度ポリエチレンのα−オレフィンとしては、好ましくは分枝を有しないα−オレフィンが好ましく使用され、これらの中でも、炭素数が3〜8のα−オレフィンである1−プロペン、1―ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン又は1−オクテンが特に好ましく使用される。単独或いは複数併用してもよい。α−オレフィンの炭素数が3以上8以下であることにより、封止材に良好な柔軟性を付与することができるとともに良好な強度を付与することができる。その結果、封止材シートとその他の部材との密着性が更に高まる。
低密度ポリエチレンのメルトマスフローレート(MFR)は、JIS−K6922−2により測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFR(本明細書においては、以下、この測定条件による測定値をMFRという。)が0.5g/10分以上40g/10分以下であることが好ましく、2g/10分以上40g/10分以下であることがより好ましい。
本発明の封止材シートは後に電離放射線で架橋される。このため、ベースとなる低密度ポリエチレンのMFRが高くても、後の架橋工程で流動性を抑制できる。このため、上記範囲のような高いMFRであっても好適に使用することができる。
本発明の封止材組成物には、主剤樹脂として、更に、シラン変性ポリエチレン系樹脂を含有させてもよい。シラン変性ポリエチレン系樹脂は、主鎖となる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)等に、エチレン性不飽和シラン化合物を側鎖としてグラフト重合してなるものである。このようなグラフト共重合体は、接着力に寄与するシラノール基の自由度が高くなるため、封止材シートの密着性を向上することができる。
シラン変性ポリエチレン系樹脂は、例えば、特開2003−46105号公報に記載されている方法で製造でき、当該樹脂を太陽電池モジュールの封止材組成物の成分として使用することにより、強度、耐久性等に優れ、且つ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、その他の諸特性に優れ、更に、太陽電池モジュールを製造する加熱圧着等の製造条件に影響を受けることなく極めて優れた熱融着性を有し、安定的に、低コストで、種々の用途に適する太陽電池モジュールを製造し得る。
直鎖低密度ポリエチレンとグラフト重合させるエチレン性不飽和シラン化合物として、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリペンチロキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトリベンジルオキシシラン、ビニルトリメチレンジオキシシラン、ビニルトリエチレンジオキシシラン、ビニルプロピオニルオキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリカルボキシシランより選択される1種以上を使用することができる。
エチレン性不飽和シラン化合物の含量であるグラフト量は、後述するその他のポリエチレン系樹脂を含む封止材組成物中の全樹脂成分の合計100質量部に対して、例えば、0.001質量%以上15質量%以下程度、好ましくは、0.01質量%以上5質量%以下程度、特に好ましくは、0.05質量%以上2質量%以下程度となるように適宜調整すればよい。本発明において、エチレン性不飽和シラン化合物の含量が多い場合には、機械的強度及び耐熱性等に優れるが、含量が過度になると、引っ張り伸び及び熱融着性等に劣る傾向にある。
封止材組成物に含まれる上記の密度が0.850g/cm以上0.910g/cm以下のポリエチレン系樹脂の含有量は、組成物中で好ましくは10質量%以上99質量%以下、より好ましくは50質量%以上99質量%以下であり、更に好ましくは90質量%以上99質量%以下である。即ち、本発明の効果を損なわない範囲内であれば他の樹脂を含んでいてもよい。これらは、例えば添加用樹脂として用いてもよく、後述のその他の成分をマスターバッチ化するために使用してもよい。
[架橋剤]
任意成分として架橋剤を適宜含有できる。架橋剤は公知のものが使用でき特に限定されず、例えば公知のラジカル重合開始剤を用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、例えば、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ヒドロパーオキシ)ヘキサン等のヒドロパーオキサイド類;ジ‐t‐ブチルパーオキサイド、t‐ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐パーオキシ)ヘキシン‐3等のジアルキルパーオキサイド類;ビス‐3,5,5‐トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、o‐メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4‐ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類;t‐ブチルパーオキシアセテート、t‐ブチルパーオキシ‐2‐エチルヘキサノエート、t‐ブチルパーオキシピバレート、t‐ブチルパーオキシオクトエート、t‐ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t‐ブチルパーオキシベンゾエート、ジ‐t‐ブチルパーオキシフタレート、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキシン‐3、t‐ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート等のパーオキシエステル類;メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類等の有機過酸化物、または、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジクミルパーオキサイド、といったシラノール縮合触媒等を挙げることができる。架橋剤の含有量としては、組成物中に0.01質量%〜2質量%含まれることが好ましく、より好ましくは0.05質量%〜1.5質量%の範囲である。
[架橋助剤]
本発明においては炭素−炭素二重結合及び/又はエポキシ基を有する多官能モノマーを架橋助剤として用いてもよい。より好ましくは、多官能モノマーの官能基がアリル基、(メタ)アクリレート基、ビニル基であるものが用いられる。これによって適度な架橋反応を促進させるとともに、本発明においてはこの架橋助剤が低密度ポリエチレンの結晶性を低下させ透明性を維持する。
具体的には、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、ジアリルマレエート等のポリアリル化合物、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート等のポリ(メタ)アクリロキシ化合物、二重結合とエポキシ基を含むグリシジルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル及びエポキシ基を2つ以上含有する1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルなどのエポキシ系化合物を挙げることができる。これらは単独でもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
上記のなかでも、低密度ポリエチレンに対する相溶性が良好で、架橋によって結晶性を低下させ透明性を維持し、低温での柔軟性を付与する観点からTAICが好ましく使用できる。
架橋助剤の使用量は、組成物中に0.01質量%〜3質量%含まれることが好ましく、より好ましくは0.05質量部〜2.0質量部の範囲である。この範囲内であれば適度な架橋反応を促進させてゲル分率を80%以下とすることができる。
[ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)]
本発明は、ヒンダードアミン系光安定剤として、下記の光安定剤(A)と光安定剤(B)とを併用することを特徴としている。光安定剤(A)及び光安定剤(B)は共に分子量1000以上の高分子量タイプである。
光安定剤(A):ブタン二酸1−[2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)エチル]
光安定剤(B):モノマーユニット中にピペリジン環を三つ以上持つ分子量1000以上10000以下のヒンダードアミン系光安定剤
光安定剤(A)は、Tinuvin622として市販されている化合物であり、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物とも呼ばれ、CAS番号65447−77−0の化合物である。
分子量は3100から4000であり、融点55℃から70℃、ポリオレフィン用途のHALSとして知られている。
通常のHALSは、高分子量タイプであっても多量に配合するとガラス密着性に劣る特性があり初期ガラス密着強度が低下する。このため、初期ガラス密着強度を向上させるためには配合量をかなり少なく、具体的には封止材シート中に1%以下、より好ましくは0.5%以下とする必要がある。しかし、この配合量ではラジカル吸収能が不十分となってしまう。
ここで、種々の高分子量タイプのHALSのなかで、本発明者らが新たに得た知見によると、光安定剤(A)は、初期ガラス密着強度の含有量依存性が小さく、封止材シート中に0.5質量%以上程度の含有量でも初期ガラス密着強度の低下が生じないという特徴がある。光安定剤(A)の好ましい含有量は、封止材シート中に0.01質量%以上1.0質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上0.2質量%以下である。
しかしながら、光安定剤(A)単独では、経時的なヘーズ上昇が見られるという問題があり、たとえ含有量を下げても経時的なヘーズ上昇が発生する。この理由はHALSの凝集若しくはブルーミングのためであると考えられる。また、他に長期ガラス密着もやや低下する傾向がある。
この問題を解消するために、本発明においては、光安定剤(A)に加えて光安定剤(B)を一部併用する。光安定剤(B)は、モノマーユニット中にピペリジン環を三つ以上持つ分子量1000以上10000以下のヒンダードアミン系光安定剤であり好ましくは、ジブチルアミン−1,3,5−トリアジン−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン−N−(2,2,6,6−テトラメメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物。である。この化合物はChimassorb2020として市販されており、CAS番号192268−64−7の化合物である。分子量は2600から3400であり、融点130℃から136℃である。併用する量は光安定剤(A)より少なく、封止材シート中に0.01質量%以上0.9質量%以下が好ましく、より好ましくは封止材シート中に0.01質量%以上0.1質量%以下である。
この光安定剤(B)は、モノマー単位の中にピペリジン環を3個持ち、ラジカルトラップ性能が優れるという理由により、ヘーズの経時劣化抑制及び長期ガラス密着には優れているが、高濃度になると初期ガラス密着強度が低下する(実施例で詳細検討)。
このように、光安定剤(A)と(B)とは一長一短があるが、本発明においては、主の光安定剤(A)に少量の光安定剤(B)を併用することで、具体的には光安定剤(A)100質量部に対して光安定剤(B)を1質量部以上100質量部未満併用することで、ヘーズ上昇抑制と長期ガラス密着性の両立が可能となる。
なお、本発明におけるヘーズとは、実施例における測定方法によって測定された値を意味し、ガラス接着した状態で測定される片側外部ヘーズ込みのものを意味する。
[その他の成分]
封止材シート組成物には、さらにその他の成分を含有させることができる。例えば、各種フィラー、紫外線吸収剤、熱安定剤等、酸化防止剤の成分が例示される。これらの含有量は、その粒子形状、密度等により異なるものではあるが、それぞれ太陽電池モジュール用封止材シート組成物中に0.001〜5質量%の範囲内であることが好ましい。これらの添加剤を含むことにより、長期に亘って安定した機械強度や、黄変やひび割れ等の防止効果等を付与することができる。
更に、封止材シート組成物に用いられる他の成分としては上記以外に、シランカップリング剤などの接着性向上剤、核剤、分散剤、レベリング剤、可塑剤、消泡剤、難燃剤等を挙げることができる。光安定化剤を含むこれらの添加剤は、あらかじめマスターバッチ(MB)化されていてもよい。
<封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュール>
次に、本発明の封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュールの一例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の太陽電池モジュールについて、その層構成の一例を示す断面図である。本発明の太陽電池モジュール1は、入射光の受光面側から、透明前面基板2、前面封止材シート層3、太陽電池素子4、背面封止材シート層5、及び裏面保護シート6が順に積層されている。本発明の太陽電池モジュール1は、前面封止材シート層3及び背面封止材シート層5の少なくとも一方に上記の封止材シートを使用している。
本発明の封止材シートは、例えば、上記の封止材シート組成物を、従来公知の方法で成型加工して得られるものであり、シート状又はフィルム状としたものである。なお、本発明におけるシート状とはフィルム状も含む意味であり両者に差はない。
上記封止材シートのシート化は、通常の熱可塑性樹脂において通常用いられる成形法、すなわち、射出成形、押出成形、中空成形、圧縮成形、回転成形等の各種成形法により行われる。こうして、上記太陽電池モジュール用封止材シート組成物をシート化することにより、本発明の封止材シートシートが得られる。
シート化された封止材シートは単層でなくてもよい。封止材シートと、透明前面基板2や太陽電池素子4や裏面保護シート6などの被充填部材との密着性を向上させるためには、その界面に本発明の太陽電池モジュール用封止材シート組成物が配置されていればよい。本発明の封止材シート組成物を上記界面付近に偏って存在させることにより、より低コストで本発明の封止材シートを製造することができる。
本発明の封止材シート組成物を上記界面付近に偏って存在させるための方法としては、例えば、封止材シートの構造を3層以上の構造、すなわち2枚の最外層と、この最外層に挟まれたコア層とを少なくとも有する多層フィルムからなる構造とする方法が挙げられる。上記のような、多層フィルムからなる填材シートを作製するには、例えば、従来公知のTダイ多層共押出し法を用いることができる。
太陽電池モジュール1は、例えば、上記の透明前面基板2、前面封止材シート層3、太陽電池素子4、背面封止材シート層5、及び裏面保護シート6からなる部材を順次積層してから真空吸引等により一体化し、その後、ラミネーション法等の成形法により、上記の部材を一体成形体として加熱圧着成形して製造することができる。
また、太陽電池モジュール1は、通常の熱可塑性樹脂において通常用いられる成形法、例えば、Tダイ押出成形等により、太陽電池素子4の表面側及び裏面側のそれぞれに、前面封止材シート層3及び背面封止材シート層5を溶融積層して、太陽電池素子4を前面封止材シート層3及び背面封止材シート層5でサンドし、次いで、透明前面基板2及び背面保護シート6を順次積層し、次いで、これらを真空吸引等により一体化して加熱圧着する方法で製造してもよい。
なお、本発明の太陽電池モジュール1において、前面封止材シート層3及び背面封止材シート層5以外の部材である透明前面基板2、太陽電池素子4及び背面保護シート6は、従来公知の材料を特に制限なく使用することができる。また、本発明の太陽電池モジュール1は、上記部材以外の部材を含んでもよい。なお、本発明の封止材シートは単結晶型に限らず、薄膜型その他のすべての太陽電池モジュールに適用できる。
なお、本発明の封止材シートは、その成形温度を150から250℃の高温とすることで、成形終了時点に架橋済みのシートとしてもよく、その成形温度を例えば90℃から100℃の低温とすることで未架橋としてもよい。後者の場合、後述の太陽電池モジュールの製造時点で高温加熱して架橋を完了する。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
本発明の封止材シートの、ガラス密着強度、ヘーズ値(JIS K7136)、ゲル分率について測定するために、以下の通り、実施例、比較例の封止材シートを製造した。
[試験例1]
以下において説明する封止材組成物原料を、封止材組成物中の含有量(質量%)が、下記の割合となるように混合し、それぞれ実施例、比較例の封止材シートを作成した。封止材シートの層厚比は、外層/内層/外層=1:5:1の2種3層でシート厚さは合計400μmである。
内層の組成は、ベース樹脂89質量部、Si変性樹脂3質量部、架橋剤MB8質量部、耐候剤MB5質量部であり、外層の組成は、ベース樹脂75質量部、Si変性樹脂20質量部、架橋剤MB5質量部、耐候剤MB5質量部、である。ここで、耐候剤MBに含有させるHALSの種類と量(X)を変えて実施例及び比較例の封止材シートを得た。
[ベース樹脂]
密度0.880g/cm、190℃でのMFRが3.5g/10分のメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
[Si変性樹脂]
シラン架橋性樹脂:密度0.881g/cmであり、190℃でのMFRが1.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)98質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.1質量部とからなるシラン架橋性樹脂(シラン変性ポリエチレン系樹脂)をベース樹脂に混合するシラン共重合体を含有する樹脂。この樹脂の密度は0.884g/cm、190℃でのMFRが1.5g/10分であった。
[架橋剤MB]
密度0.880g/cm、190℃でのMFRが3.1g/10分のM−LLDPEペレット100質量部に対して、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.5質量部を含浸させたコンパウンドペレットを架橋剤マスターバッチ(MB)として用いた。
[耐候剤MB]
耐候剤として、密度0.880g/cmのチーグラー直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー100質量部に対して、ベンゾフェノール系紫外線吸収剤3.8質量部と、ヒンダードアミン系光安定化剤(光安定剤)を封止材シート中に下記質量%になるような量と、リン系熱安定化剤0.5質量部とを混合して溶融、加工し、ペレット化したマスターバッチ(MB)を用いた。
実施例1:光安定剤(A)としてTinuvin622を封止材シート中0.14質量%と、光安定剤(B)としてChimassorb2020の封止材シート中に0.04質量%
比較例1:光安定剤(A)としてTinuvin622を封止材シート中に0.18質量%
比較例2:光安定剤(B)としてChimassorb2020を封止材シート中に1.36質量%
比較例3:光安定剤(B)としてChimassorb2020を封止材シート中に0.49質量%
比較例4:光安定剤(B)としてChimassorb2020を封止材シート中に0.29質量%
比較例5:光安定剤(A)としてTinuvin622を封止材シート中に1.36質量%
比較例6:光安定剤(A)としてTinuvin622を封止材シート中に0.45質量%
比較例7:光安定剤(C)としてChimassorb944を封止材シート中に1.36質量%
比較例8:光安定剤(C)としてChimassorb944を封止材シート中に0.37質量%
上記それぞれの封止材組成物をφ30mm押出し機、200mm幅のTダイスを有するフィルム成形機を用いて、押出し温度210℃、引き取り速度1.1m/minで厚さ400μmの実施例、比較例それぞれの封止材シートを作製した。
<評価例>
実施例、比較例の各封止材シートについて、それぞれの、ガラス密着性、ヘーズ値(JIS K7136)を下記の方法によって測定した。
ガラス密着性(密着強度測定試験)は、15mm幅にカットした実施例、比較例の各封止材シートを、シボ加工を施したガラス板(縦50mm×横75mm×3.2mm)上に密着させて、150℃、100kPa×1.5分後、7分保持の条件で、真空加熱ラミネータ処理を行い、それぞれの実施例、比較例について密着性評価用試料を得て、ガラス板上に密着している封止材シートを、剥離試験機(テンシロン万能試験機 RTF−1150−H)にて垂直剥離(50mm/min)試験を行いガラス密着強度を測定し、3回の測定の平均値を採用した。なお、条件85℃85RH%下のDH(ダンプヒート)試験後にも同様の測定を行なった。
へーズ値(透明性試験)は、封止材シートを石英ガラスにラミネートし、上記の条件でラミネートして試験片作成後、JISK7136に沿って、株式会社村上色彩研究所 ヘーズ・透過率系HM150にて、ヘーズ(%)を測定した。
Figure 0006155590
表1より、初期ガラス密着においてはHALS(A)が良好であり、また、(B)(C)に比べて高濃度で含有しても密着強度の低下が小さいことが理解できる。
Figure 0006155590
表2より、HALS併用の実施例においては、HALS(A)のみと比べてDH試験後のヘーズ低下が小さいことが理解できる。
1 太陽電池モジュール
2 透明前面基板
3 前面封止材シート層
4 太陽電池素子
5 背面封止材シート層
6 裏面保護シート

Claims (4)

  1. オレフィン系樹脂と、ヒンダードアミン系光安定剤と、を含有し、
    前記ヒンダードアミン系光安定剤として、下記の光安定剤(A)と光安定剤(B)とを併用し、
    光安定剤(B)の封止材シート中の含有量が0.01質量%以上であり、尚且つ、光安定剤(A)100質量部に対する含有量比が1質量部以上29質量部未満である太陽電池モジュール用の封止材シート。
    光安定剤(A):ブタン二酸1−[2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)エチル]
    光安定剤(B):モノマーユニット中にピペリジン環を三つ以上持つ分子量1000以上10000以下のヒンダードアミン系光安定剤
  2. 光安定剤(B)が、ジブチルアミン−1,3,5−トリアジン−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン−N−(2,2,6,6−テトラメメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、である請求項1記載の封止材シート。
  3. 前記オレフィン系樹脂が、密度0.910g/cm以下の低密度ポリエチレンである請求項1又は2に記載の封止材シート。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の封止材シートを備え、該封止材シートとガラス基板とが密着している構造を有する太陽電池モジュール。
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