JP6155494B2 - 車両用システム及びプログラム - Google Patents
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一般的なナビゲーション装置は、目的地までの経路計算機能と、自車の現在位置を測位するためのGPS機能と、を備えている。このようなナビゲーション装置の中には、計算した経路に沿って走行するための進路方向を音声で案内する装置もある(例えば、特許文献1参照。)。
運転者の個人情報を含む複数種類の取得情報に基づき、
当該複数種類の取得情報の情報内容の組合せに応じて、音声出力される複数種類の音声出力用情報のうちの何れかを選択し音声により出力する車両用システムにある(請求項1)。
本発明の車両用システムの機能を実現させるためのコンピュータ用のプログラムにある(請求項30)。
運転を支援する情報としては、例えば、交通取締に関する情報や、目的地に到達するための経路案内情報等がある。前記音声出力用情報のうちの運転に関係しない情報としては、前出の朝の挨拶や、時事に関するトピックなど、「おしゃべり」に相当するような運転者を楽しませたり和ませる情報がある。
例えば、運転開始時(オープニング時)が前記音声出力条件として設定された前記音声出力用情報のグループに対しては、自宅の位置の情報という個人情報と、現在時刻の情報と、車両の現在位置の情報と、イグニッションのオンオフの情報と、の種類の組合せを設定できる。この場合には、前出のような朝の挨拶の音声出力用情報を出力できる。
前記出力モードの設定に応じて前記音声出力用情報の出力頻度を変更すれば、多様な運転者に幅広く対応できるようになり汎用性を向上できる。前記出力モードとしては、例えば、出力頻度が少ない「静か」モードや、出力頻度が高い「おしゃべり」モードや、中間的な「普通」モード等を設定できる。出力頻度の段階をさらに細分化しても良い。
この音声出力条件としては、運転の開始時、運転中、運転の終了時等の条件を設定することも可能である。例えば、運転の開始は、車両のイグニッションがオンに切り換えられたことなど、所定の運転開始判定条件を満たした際に判定すると良い。例えば、運転の終了は、車両のイグニッションがオフに切り換えられたことなど、所定の運転終了判定条件を満たした際に判定すると良い。また、例えば、運転開始判定条件を満たしてから運転終了判定条件を満たすまでの期間につき、運転中と判定すると良い。なお、運転中は、所定の位置へ車両が接近したことや、車両の状態が所定の状態になったことを条件とすると良い。前記音声出力条件としては、例えば、以下の条件を設定可能である。
(1)車両のイグニッションがオンに切り換えられたこと。
(2)交通取締ポイントなど警報・警告・告知対象の位置に接近したこと。
(3)景勝地などビューポイントに接近したこと。
(4)ガソリンなどのエネルギー残量が所定量を下回った等、特定の状況となったこと。
(5)車両のイグニッションがオフに切り換えられたこと。
など。
この場合には、例えば、上記(1)の音声出力条件を契機とした音声出力は不要であるが、上記(3)を契機とした音声出力は必要といった運転者のニーズに対してきめ細かく対応できる。さらに例えば、平日であるか休日であるか、自宅の近くであるか遠くであるか等、走行シーンや走行位置等の走行状況に応じて音声出力条件を適宜切り換え可能に構成しても良い。
該特定支援情報の出力頻度が異なる複数種類の運転支援モードのうちの何れかを設定可能である(請求項7)。
前記特定支援情報としては、交通取締に関する情報や、目的地までの経路案内情報等がある。
例えば、従来の車載装置と同様の表現態様を「ノーマル」の表現モードとして設定する一方、助手席の同乗者が話しかけてくるような親密な表現態様や、戦闘機のコックピットの指令のような緊迫感溢れる表現態様や、人気のアニメキャラクタを模した表現態様などに対応する表現モードを設定することも良い。前記車両用システムにアミューズメント的な要素を盛り込むことができ商品性を向上できる。
例えば、「静か」の出力モードを設定する運転者の中には、アミューズメント的な表現態様を好まない運転者の比率が高いという傾向がある。このような傾向を考慮し、「静か」の出力モードに対して設定可能な表現モードを「ノーマル」の表現モードに限定することも良い。この場合には、アミューズメント的な要素を必要としないユーザーの使用に際し、設定の手間を低減して使い勝手を向上できる。
前記特定地域内に車両が位置しているか否かに応じて前記音声出力用情報の出力態様が異なる(請求項10)。
運転者が個人的な関わりのある特定地域としては、例えば、運転者の自宅や通勤先の周辺地域や、運転者が訪ねる観光地等のほか、運転者自らが設定した地域であっても良い。例えば、自宅周辺が前記特定地域として設定された場合であれば、運転者が当然に知っている可能性が高い音声出力用情報の出力を抑制できる。一方、初めて訪ねる観光地の周辺が前記特定地域として設定された場合であれば、なるべく多くの音声出力用情報を出力することで運転者を適切に支援できる。
例えば、自宅周辺が前記特定地域として設定された場合であれば、前記観光情報の出力を抑制するのが良い。一方、観光に訪れた地域が前記特定地域として設定された場合であれば、前記観光情報を積極的に出力するのが良い。
本発明の好適な一態様の車両用システムが備える登録手段は、外部からの操作によって指定された地点を基準とした所定範囲を前記特定地域として登録する(請求項13)。
前記所定範囲としては、例えば、指定された地点を中心として半径5km以内の範囲としたり、あるいは半径2km〜10kmの範囲の中で任意の値を設定できる構成とすると良い。例えば、普段近隣のお店に買い物に出かけるだけの主婦であれば、半径2km以上の場所は細かいことがよくわからない場所となる。また、仕事として車を運転するような人にとっては半径10km程度の範囲は詳細情報を持っていると考えられるからである。
前記所定範囲としては、例えば、線分から5km以内の距離にある範囲と、端点を中心とした半径5km以内の範囲と、を組み合わせた範囲や、半径2km〜10kmの範囲で設定できる構成とすると良い。
本発明の好適な一態様の車両用システムは、前記現在位置の過去の履歴に応じて、前記自宅に当たる地点、及び前記通勤先あるいは通学先に当たる地点を推定する(請求項16)。
例えば、昼間の仕事をもつ運転者であれば、平日の夜間に駐車される頻度が高い地点を自宅と推定できる。一方、平日の昼間に毎日出掛ける先の地点を通勤先あるいは通学先と推定できる。
この場合には、前記車両用システムの使用に応じて、前記特定地域を自動生成して登録できる。走行頻度が高い経路としては、過去1ヶ月の間に所定回数以上移動した経路等とすると良い。さらに、過去1週間の間に移動したことがある経路を走行頻度が高い経路として取り扱うこともできる。このように、所定期間に所定回数以上移動した経路を走行頻度が高い経路とすると良い。なお、所定期間や所定回数はユーザーが設定可能な構成とすると良い。また、渋滞回避等のために通常の経路を迂回したとしても1km以上等の所定の範囲を超えて、元の道を離れることは少ないと考えられるので、所定範囲内の近接する道を利用する場合、同一経路を通ったとして登録していくようにすると良い。
前記現在位置と前記特定位置との位置関係に応じて前記音声出力用情報の出力態様が異なる(請求項18)。
本発明の好適な一態様の車両用システムにおける特定位置としては、速度違反の取り締まりが行われる取締地点があり、前記複数種類の音声出力用情報の中には取締地点への接近を報知する交通取締情報が含まれている(請求項19)。
本発明の好適な一態様の車両用システムが取り込む取得情報には、車両の速度を表す情報があり、車両の速度に応じて前記交通取締情報の出力態様が異なる(請求項20)。
例えば、車両の速度が制限速度を超過している場合には、前記交通取締情報の出力頻度を高くしたり、出力する際の音量を大きくすることも良い。
前記取得情報には、車両がオフからオンに切り換えられ運転が開始されてからの経過時間である連続運転時間を表す情報が含まれ、この連続運転時間に応じて前記休憩情報の出力態様が異なる(請求項21)。
この場合には、運転者が疲労を感じる可能性がある適切なタイミングで前記休憩情報を提示できる。
前記取得情報には、車両が貯えているエネルギーの残量を表す情報が含まれ、この残量に応じて前記補給情報の出力態様が異なる(請求項22)。
前記一般情報としては、朝晩の挨拶や、季節の挨拶や、時事に関する話題等がある。
車両の走行状況に関係する音声出力用情報としては、例えば、通勤・帰宅ラッシュなど、時間帯による道路状況の注意を知らせる情報等がある。
車両がオフからオンに切り換えられたときの時刻、及び当該切り換え時の前記現在位置が自宅あるいは通勤先であるか否かという情報内容の組合せに応じて前記複数種類の音声出力用情報のうちの何れかを選択して出力する(請求項24)。
同乗者の有無によって前記音声出力用情報の出力態様を変更すれば、音声出力が会話の邪魔となるおそれを未然に抑制できる。同乗者の検知方法としては、乗員センサーにより検知したり、ゾーン空調機能を有するエアコンの空調エリアに関する設定情報を利用して検知したり、音声認識によって同乗者の有無を検知する方法等、様々な方法がある。
この場合には、音声出力に意外性を与えることができ、運転者を飽きさせない車両用システムを実現できる。
覚醒度を推定可能な取得情報としては、例えば、ハンドルの回転操舵角の変化や、アクセル開度(スロットル開度)の変化等の車両情報がある。さらに、これらの車両情報に対して、車両のイグニッション等がオンに切り換えられてからの経過時間に関する情報を組み合わせれば一層精度良く覚醒度を推定できる可能性がある。車両用システム側から呼びかける音声出力に対して運転者が反応するか否かに応じて覚醒度を推定することも良い。呼びかける音声出力としては、運転者の返事を求める呼びかけのほか、速度を落としてくださいといった呼びかけ等がある。前者の場合には、集音マイク等を通じて運転者の返事を入力できたか否かで覚醒度を推定できる。後者の場合には、呼びかけに応じて車両情報に変化が生じたか否かによって覚醒度を推定できる。
エネルギー節約のために有効な前記エコ情報の出力は、ゲーム感覚で楽しみながら省燃費運転(エコ運転)を実施するように運転者を動機付けできる。
前記取得情報の内容の組合せが通常のパターンとは異なっているとき、運転者が周辺地理に不案内である可能性がある。通常のパターンとは異なる取得情報の内容の組合せが生じたときに音声出力用情報を出力すれば、運転者の助けとなる可能性が高い。
(実施例1)
本例は、本発明の車両用システムの好適な一実施形態であるレーダー探知機に関する例である。この内容について、図1〜図18を参照して説明する。
交通取締に関する警報が主たる機能である本例のレーダー探知機1は、挨拶等を音声出力(以下、発音という。)するおしゃべり機能を備えている。
無線受信器123は、所定周波数の無線を受信する受信器である。本例の無線受信器123は、各種の無線電波に対応できるよう、複数の周波数のうちの何れかを選択的に設定可能である。
マイクロ波受信器122及び無線受信器123は、レーダー探知機1の背面側に位置するようにケース本体2内に組み込まれている。このような組み込み位置は、車両前方から飛来する電波等の受信に適している。なお、マイクロ波受信器122では、マイクロ波の電界強度として、強度が低いほうからLv1〜Lv5の5段階が設定されている。
スピーカ16は、ケース本体2の底面に開口するスピーカ孔(図示略)を介して音声などを出力できるようにケース本体2内に組み付けられている。
メモリカードリーダ17は、メモリカード171に記録されたデータを読み込み制御部10に転送する。このメモリカードリーダ17には、カード挿入口27に挿入されたメモリカード171が装着される。
ROMには、CPUに実行させるソフトウェアプログラム等が格納されている。
EEPROM等の不揮発性メモリの記憶エリアには、車両の移動履歴(現在位置の履歴)等を格納する履歴記憶エリア、警報設定やおしゃべり設定などの設定情報を格納する設定情報記憶エリア、及びユーザーである運転者に関する個人情報を格納する個人情報記憶エリアが設けられている。
データベース100の音声出力用情報としては、運転を支援する情報と、運転には直接関係しない情報と、がある。前者の運転を支援する情報の中には、特定支援情報である警報情報と、それ以外の運転支援情報と、がある。後者の運転には直接関係しない情報の中には、車両の走行状況には関係なく時刻に応じて発音される一般情報と、それ以外の情報とがある。
警報設定は、前記警報機能による警報に関する運転支援モードの設定である。特定支援情報である警報情報は、この警報設定に応じて発音される。
おしゃべり設定は、警報情報以外の音声出力用情報の発音に関する設定である。
個人情報設定は、ユーザーである運転者の個人情報に関する設定である。おしゃべり機能による発音を実行するに当たっては、個人情報設定として設定された個人情報が参照されて実行するか否か等、発音態様が決定される場合もある。
GPS警報では、図6に例示するGPS警報画面35が表示される。GPS警報画面35は、警報対象の模式図や残り距離等を示すGPS警報表示350がメイン表示領域R1に割込表示された表示画面である。
RD警報では、図7に例示するRD警報画面36が表示される。RD警報画面36は、レーダーの模式図または写真を含むRD警報表示360がメイン表示領域R1に割込表示された表示画面である。なお、RD警報表示360の最下段のレーダーまでの距離表示365には、受信したレーダー波の電界強度(Lv1〜Lv5)から推定される距離が表示される。
無線警報では、RD警報とほぼ同様のため図示を省略する無線警報画面が表示される。
まず、警報機能による警報情報(特定支援情報)の発音は、図8の警報設定に応じて実行される。警報設定による運転支援モードとしては、ノーマルモード、ミニマムモード、スペシャルモード、オールオンモード、マニュアルモードがある。ノーマルモードは、製品出荷時の初期設定モードである。マニュアルモード以外の各モードでは、各警報対象に応じた動作(オンオフ)が予め規定されている。マニュアルモードでは、警報対象に応じた動作をユーザーがマニュアルで設定可能である。
個人情報設定による個人情報としては、例えば、(1)自宅位置の位置情報、(2)勤務先(会社、役所等)の位置情報、(3)通学先の位置情報、(4)ユーザーによる登録地点であるマイポイントの位置情報、(5)ユーザーである運転者の誕生日や好みや趣味等のパーソナル情報等がある。なお、これらの個人情報は、タッチパネル15に表示される図示しない個人情報設定画面を利用して設定可能である。
発音頻度としては、図9の通り、頻度が高いほうから、おしゃべり、普通、静かの3段階の出力頻度の設定がある。おしゃべりモードは、1人運転に適した出力モードであり、発音が頻繁に実行される。静かモードは、同乗者がいるときの運転に適した出力モードであり、会話の邪魔にならないように発音が最低限に抑えられる。普通モードは、従来のレーダー探知機と同程度の発音が実行される出力モードである。
キャラクタ設定としては、図10の通り、従来のレーダー探知機と同様の冷静なキャラクタのノーマル、助手席から話しかける友人や恋人や家族のような親密なキャラクタの助手席、戦闘機や宇宙船のコックピットをイメージした緊迫感溢れる言葉を発するキャラクタのコックピット、人気アニメのキャラクタであるLeiがある。
発音条件の設定としては、図11の通り、5種類の発音条件が予め設定されている。発音条件については、ユーザーによるマニュアル設定がほぼ不可能な仕様になっている。発音条件としては、(1)オープニング時の語句、(2)警報対象のイベントが発生した時の語句、(3)その他のコンテンツに接近した時の語句、(4)車両情報等を利用した語句、(5)特定の登録地点に到着した時の語句、の5種類の条件が設定されている。
さらに、本例のレーダー探知機1では、図13のごとく、キャラクタ毎に設定可能な発音頻度のモードが相違している。例えば、ノーマルのキャラクタでは、静かモード及び普通モードを設定できる一方、おしゃべりモードは設定できないようになっている。コックピットのキャラクタでは、おしゃべりモード及び普通モードを設定できる一方、静かモードは設定できないようになっている。
車両のイグニッション情報、現在時刻、車両の現在位置、個人情報設定による個人情報等の取得情報の情報内容の組合せに応じて、第1語句グループに属する何れかの音声出力用情報が発音される。第1語句グループには、車両の運転操作には関係しない音声出力用情報が含まれている。このような音声出力用情報は、ユーザーである運転者の気持ちを和ませたり退屈させないために有用である。
(1−1)自宅
自宅に駐車された車両のイグニッション(電源)がオンに切り換えられたときには、図17に例示する発音処理が実行される。車両のイグニッションのオンへの切換と共に発音処理が開始され(S101)、まず、そのときの現在時刻に応じた挨拶が発音される(S102)。続いて日付が判断され(S103)、その日が平日であるか、土日であるか、祝日あるいは特定日であるかに応じて、その後の発音内容が異なってくる(S104、S114、S124)。さらに、通勤等のための車両の使用が想定される特定の時間帯であれば、その使用状況に適切な発音がなされる(S105)。また、その日が特定期間に当たっていれば、その情報を提供するための発音がなされ(S115)、発音処理が終了される(S106)。
(1−2)勤務先
車両のイグニッションがオンに切り換えられたときの現在時刻が午後4時00分から6時30分の時間帯に属しており、かつ、現在位置が勤務先である情報内容の組合せの場合には、帰宅シーンを想定できる。おしゃべり設定に応じて、例えば、「お疲れ様でした。気をつけて帰りましょう。」といった発音が行われる。また、現在時刻を午後6時30分から11時00分に属する時刻に置き換えた情報内容の組合せの場合には、残業帰りを想定できる。この場合であれば、「遅くまでお疲れ様でした。運転に気をつけて帰りましょう。」といった発音が可能である。
(1−3)通学先
車両を利用した通学先としては、大学や専門学校を想定できる。大学や専門学校の場合、授業や課外活動の終了時間にバラツキが大きく、時刻に応じて帰宅等を想定することが難しくなる。そこで、車両のイグニッションがオンに切り換えられたときの現在位置が通学先である情報内容の組合せの場合には、「今日は楽しかったですか?勉強はどうでした?」などの音声をランダムに発音し、最後に「気をつけて運転してくださいね。」といった発音を添えることも良い。
発生したイベントの種類、制限速度の情報、車両の現在位置、車両の速度情報等の取得情報の情報内容の組合せに応じて、第2語句グループに属する警報情報(特定支援情報)の何れかが発音される。警報対象のイベントとしては、前記警報地点アプローチ、前記RD受信、前記無線受信等がある。
なお、警報情報については、おしゃべり設定中の発音頻度とは無関係に警報設定に応じて発音され、表現態様のみがおしゃべり設定中のキャラクタ設定に応じて異なってくる。このような設定であれば、本例のレーダー探知機1の主たる警報機能による発音頻度について、おしゃべり設定によらず一貫性を持たせることができる。発音に一貫性があれば、警報による発音のタイミング等が一定になるので、ユーザーである運転者による警報の聞き逃しを未然に回避できる。
特定の施設等の位置情報(GPSコンテンツ)、車両の現在位置、ユーザである運転者の運転を開始してからの連続運転時間等の情報等の情報内容の組合せに応じて、第3語句グループに属する何れかの音声出力用情報が発音される。
(3−1)休憩施設
高速道路を運転中、サービスエリアやパーキングエリアやハイウェイオアシス等の休憩可能な施設の手前に近づいた際の連続運転時間が2時間を超えているという情報内容の組合せの場合、「長時間の運転おつかれさまです。そろそろ休憩しませんか?1キロ先にサービスエリアがありますよ。」等の休憩情報が発音される。連続運転時間に代えて、渋滞が一定時間を超過しているという情報内容の組合せの場合、「渋滞でお疲れじゃありませんか?」等の休憩情報を発音することも良い。さらには、連続運転時間が過大となったときには、「これ以上の連続操縦はミッションにリスクが生じる!1キロ先のサービスエリアにて休息をとれ!!」等、強く休憩を促す休憩情報を発音することも良い。なお、一般道を走行中であっても、道の駅等の休憩施設の付近に差し掛かったときに同様の休憩情報を発音することも可能である。
(3−2)ビューポイントパーキング(観光駐車場)
自宅位置及び勤務先位置を基準として登録された特定地域の外に車両の現在位置があり、かつ、その現在位置がビューポイントパーキングの付近であるという情報内容の組合せのときには、そのビューポイントの名称や見所などの観光情報が発音される。特定地域としては、例えば、図18のごとく、自宅を中心とした半径5kmの円領域と、勤務先を中心とした半径5kmの円領域と、自宅と勤務先とを結ぶ直線を中心とした幅10kmの矩形領域と、を組み合わせたエリアを設定して登録するのが良い。このような特定地域を登録すれば、自宅や勤務先の近所にあって、そのユーザーにとって不要となる観光情報の発音を未然に回避できる。
(3−3)その他
高速道路を走行中、長いトンネルや連続トンネルなどに接近したという情報内容の組合せの場合、「長いトンネルがあります。ライトを点灯して注意して走行してください。」等の発音が実行される。また、駐車場の近くを走行中という情報内容の組合せの場合には、「近くに駐車場があります。」等の発音が可能である。消防車の近くを走行中という情報内容の組合せの場合、「近くに消防署があります。緊急車両に気を付けてください。」等の発音が可能である。
車両情報等を含む取得情報の内容の組合せに応じて、第4語句グループに属する何れかの音声出力用情報が発音される。車両情報等としては、OBD機能により取得される車両情報や、加速度センサー124やジャイロ125やクロック部126(図3)等の内部デバイスによって取得される内部情報等がある。
(4−1)給油情報
OBD機能によって取得した燃料流量を利用して推定されるタンク内残量が規定量よりも少なくなっており、かつ、ガソリンスタンドの近くを走行中であるという情報内容の組合せの場合、「ガソリンが少なくなって来ました。1キロ先にガソリンスタンドがあります。寄って行きませんか?」などの発音を実行すると良い。なお、タンク内残量は、予めユーザーが登録したタンク容量から燃料流量の累計である燃料使用量を差し引いて推定可能である。なお、タンク容量がわからないときには、燃料使用量に応じて給油情報(補給情報)を発音することも良い。なお、本例は、ガソリンをエネルギー源として走行する車両を例示している。電気自動車等の場合であれば、走行に必要なエネルギーが電気になる。
(4−2)居眠り警報
ハンドルの回転操舵角やアクセル開度等に応じて運転者の覚醒度を推定し、覚醒度が閾値を下回ったときに、覚醒度が低下している旨を警告する音声出力用情報を発音する。
(4−3)エコ情報
アクセル開度や燃料流量等に基づいてエコドライブの達成度合いを表すエコポイントを集計し、そのエコポイントに応じて褒めたり励ましたりする音声出力用情報を発音する。発音タイミングとしては、ランダムなタイミングでも良く、エコポイントが特定のポイントに到達したタイミングでも良い。エコドライブの達成度合いとしては、距離当たりの燃料の消費量の度合いのほか、所定のアクセル開度を超えてアクセルが踏み込まれた状況の発生割合(走行距離や運転時間に対する割合等)や、急ブレーキの発生割合や、急ハンドルの発生割合や、急加速の発生割合等の低さの度合いを利用可能である。さらに、これらの度合いを総合してエコドライブの度合いを求めても良い。
(4−4)その他
多様な音声出力用情報をランダムなタイミングで発音することも良い。特に、一定期間内の積算運転時間が長時間となった場合にランダムに発音すれば、運転者の眠気等を解消でき、楽しませることができる。
公開取締情報のほか、ニュースや天気なども含む各種の情報を記憶するメモリカード171をセットしておけば、「○月○日 ××で△△が起こりました」とか、「今日の天気は雨ですが傘はお持ちですか?」とか、「今週末に○○で、△△が催されるようですよ。」等の音声出力用情報を発音できる。このとき、データの更新日時を把握しておき、現在時刻との比較により古いデータに基づく情報を発音しないように構成するのが良い。さらに、公開取締情報をこまめに書き換えしないユーザーに対しては、公開取締情報の更新を促す「データーが古いままです。更新していただけるともっとあなたのお役に立てるのに・・・」等の音声出力用情報を発音しても良い。
特定の登録地点の位置情報、車両の現在位置等の情報内容の組合せに応じて、第5語句グループに属する何れかの音声出力用情報が発音される。
(5−1)登録された勤務先に到着した時
車両の現在位置が登録された勤務先位置に一致したとき、「本日もお仕事頑張ってください。」等の音声出力用情報が発音される。その後、車両のイグニッションがオフに切り換えられた時、そのときの走行距離、走行時間、燃料消費、燃費等の情報を発音することも良い。
(5−2)登録された自宅に到着した時
車両の現在位置が登録された自宅位置に一致したとき、「本日もお疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね。」等の音声出力用情報を発音する。取得情報の種類の組合せの中に現在時刻も含めれば、さらに気の利いた快適な語句を発音できるようになる。例えば、午後2時の帰宅の場合には、通常の帰宅の挨拶を避けることでユーザーの違和感を抑制できる。
(5−3)ユーザー登録されたマイポイントの地点に到着した時
車両の現在位置がマイポイントに一致したとき、「マイポイントに到着しました。」等の音声出力用情報を発音できる。
本例は、実施例1のレーダー探知機1を基にして、発音仕様を追加した例である。この内容について、図19〜図23を参照して説明する。
本例のレーダー探知機では、図19の発音仕様が設定されている。なお、同図の仕様は、実施例1と重複する仕様を包含している。
なお、本例では、発音頻度の設定が実施例1とは若干相違している。頻度が高いほうから、おしゃべり、普通、静かの3段階の出力モードの設定がある点では実施例1と同様である一方、従来のレーダー探知機と同様の発音頻度が静かモードである点が相違している。おしゃべりモードは、全ての警報や色々な情報を聞きたい運転者向けの出力モードとなっている。静かモードは、従来のレーダー探知機と同様の警報で満足な静かに運転したい運転者向けの出力モードとなっている。普通モードは、両者の中間的なモードであり、オービスや検問などの情報提供を従来のレーダー探知機よりも多く受けたい運転者向けの出力モードとなっている。
オービスカウントダウンの発音仕様は、オービスに接近したときの発音仕様である(図21)。
RD受信レベル(Lv)に応じた発音は、Lv強度の変化に応じて発音する際の仕様である(図22)。
車両情報に応じた発音は、レーダー探知機が取得する車両情報等に基づく発音仕様である(図23)。
例えば、低速走行又は車速ゼロのアイドリングの占有時間が長く、かつ、高速道路を運転中であるときには、パーキングエリアやサービスエリア等の手前で「1キロ先、パーキングエリアがあります。休憩しませんか?」といった発音が実行される。OBD機能によるスロットル開度につき、80%以上が数秒に渡って持続された場合には、「エンジンに負荷をかけ過ぎです。燃費に良くありません。」といった発音が実行される。OBD機能による燃料流量につき、その積算値が予め設定された警報値に到達したとき、「ガソリンが十分ではありません。給油してください。」といった発音が実行される。リマインダー設定では、OBD機能による車両情報が利用され、設定日数あるいは設定距離に達したときに「バッテリーの交換時期が来ました。」、「タイヤ交換の時期が来ました。」等の発音が実行される。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
10 制御部
100 データベース
121 GPS受信器
122 マイクロ波受信器
123 無線受信器
124 加速度センサー
125 ジャイロ
126 クロック部
15 タッチパネル
16 スピーカ
17 メモリカードリーダ
171 メモリカード
2 ケース本体
28 ブラケット
31 待ち受け画面
32 マップ画面
35 GPS警報画面
36 RD警報画面
Claims (3)
- 車両の運転者に向けた音声を音声出力用情報に基いて出力する機能を備えた車両用システムであって、
前記音声出力用情報として、車両の運転を支援する警報情報と、前記車両の運転に関係しないおしゃべり情報とを備え、
前記警報情報に基いて、前記音声として車両の運転者に向けた警報音声を出力する警報音声出力機能と、
前記おしゃべり情報に基いて、前記音声として車両の運転者に向けたおしゃべり音声を出力するおしゃべり音声出力機能と、
警報の項目の数が異なる複数のモードからいずれかのモードを設定する機能である警報設定機能と、
前記おしゃべり音声の出力頻度に関するモードを設定する機能である音声出力頻度設定機能とを備え、
前記警報音声出力機能は前記音声出力頻度設定機能によるおしゃべり音声の出力頻度に関するモードによらず前記警報設定機能によって設定されたモードに応じて前記警報音声を出力し、前記おしゃべり音声は前記警報設定機能によって設定されたモードによらず前記音声出力頻度設定機能によるおしゃべり音声の出力頻度に関するモードに応じて前記おしゃべり音声を出力する機能を備えること
を特徴とする車両用システム。 - 前記おしゃべり音声出力機能は、前記おしゃべり音声についてのキャラクタが異なる複数種類のキャラクタモードの中から特定種類のキャラクタモードを選択するキャラクタモード選択機能によって選択されたキャラクタのおしゃべり音声を出力し、
前記警報音声出力機能による警報音声についても前記キャラクタモード選択機能によって選択されたキャラクタの警報音声を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の車両用システム。 - 請求項1または2に記載の車両用システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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