JP6154650B2 - 天井構造 - Google Patents

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本発明は、天井構造に関する。
建物の天井スラブから吊り部材で吊られた天井部材は、建物躯体が十分な耐震強度を備えていたとしても、地震等の「突発的衝撃荷重から連鎖する複数構成部材の複雑な暴れ動作、制動、反力」等によって吊り部材から脱落したり、機能障害を発生させる等の問題が想定されている。
このため、特に、災害応急対策の実施拠点となる庁舎、避難場所に指定されている体育館等の防災拠点施設、更には、固定防災拠点とされる客席を有する劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集会場等においては、地震が発生しても、天井部材の床面までの落下を防止し、人に危害を加えない天井構造が求められている。
天井材の落下防止技術には、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、既存の建築物に設けられた部屋の内側であり、四隅部へ、新たに垂直体(柱)を立設し、鉛直体の間には水平体(梁)を架け渡し、垂直体と水平体を端部で接続させる構成である。このとき、垂直体の下端部は、建物の地盤表面へ当接させ、垂直体の上端部は、既存の天井の下方に位置させている。
更に、鉛直体の天部において、四辺の水平体により形成された方形状の枠体内へ、所定の間隔を開けて、複数の横架体(小梁)を取付ける。また、枠体内の横架体の上には、網体を張設させる。これにより、既存の建築物の補強に加え、網体が天井材の落下を受け止める。
特開2003−120045号公報
しかし、特許文献1は、耐震強度が低い建築物の耐震補強を主とした発明であり、部屋の内部に、新たに柱、梁及び小梁を構築する構成である。建物躯体は耐震強度を十分備えており、天井材の落下のみを防止する建築物に適用するには、過大な工事が要求され適切でない。
本発明は、上記事実に鑑み、吊り天井部材の落下を防止する天井構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る天井構造は、天井スラブから吊下げ部材で吊り下げられ、設備取付用の開口部を有する吊り天井部材と、前記吊り天井部材の前記設備取付用の開口部を通して前記天井スラブに固定された吊り部材と、前記吊り部材に支持され、前記吊り天井部材の下方に展開された落下防止部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、地震時等に、吊り天井部材が吊下げ部材から脱落しても、吊り天井部材の下方に展開された落下防止部材で受け止められ、床面へ落ちることはない。また、吊り下げ部材が天井スラブから脱落しても、落下防止部材は吊下げ部材とは別に、天井スラブに固定された吊り部材で支持されているため、吊り天井部材を受け止めた、落下防止部材が床面へ落ちることはない。
また、照明やスピーカー等が取り付けられる設備取付口の開口部を通して、吊り部材が天井スラブに固定される。このため、吊り天井部材に別途、吊り部材用に開口を設けなくてもよい
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の天井構造において、前記落下防止部材は、網材、膜材、又はメッシュ金物であることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、映画館の天井のように傾斜した天井でも、吊り天井部材に沿って、網材、膜材、又はメッシュ金物を展開することができる。また、吊り天井部材に設けられた照明の光の妨げになりにくい。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の天井構造において、前記網材又は膜材の外周部は、壁に連結されていることを特徴としている。
これにより、網材又は膜材が揺れにくくなる。また、網材又は膜材の支持点が増えるので支持強度が上がる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の天井構造において、前記吊り部材は、前記落下防止部材と連結される連結部材を備えていることを特徴としている。
これにより、落下防止部材の構成に対応させた連結部材を吊り部材に取付けることができ、落下防止部材の吊り部材への連結を容易にすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の天井構造において、前記吊り部材は、前記天井スラブに固定される天井スラブ固定具を備え、斜めに配置され、前記天井スラブ固定具と前記吊り天井部材を結ぶ補強部材が設けられていることを特徴としている。
補強部材で天井部材を斜めに吊ることで、地震時等における天井部材の揺れや変形が抑えられ、天井部材の落下や損傷を抑制することができる。
本発明は、上記構成としてあるので、吊り天井部材の落下を防止する天井構造を提供することができる。
は本発明の第1実施形態に係る天井構造の基本構成を示す鉛直断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る天井構造における落下防止部材の接合部の部分拡大図であり、(B)はその斜視図である。 は本発明の第2実施形態に係る天井構造の基本構成を示す鉛直断面図である。 (A)は本発明の第3実施形態に係る天井構造の基本構成を示す連結部材の鉛直断面図であり、(B)はその斜視図である。 (A)は本発明の第3実施形態に係る天井構造の基本構成を示す連結部材の鉛直断面図であり、(B)はその下方から見上げた平面図である。 (A)〜(D)は本発明の第3実施形態に係る天井構造における落下防止部材の施工手順を示す斜視図である。 (E)〜(G)は本発明の第3実施形態に係る天井構造における落下防止部材の施工手順を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る天井構造の基本構成を示す連結部材の斜視図である。 (A)は本発明の第4実施形態に係る天井構造の基本構成を示す連結部材の鉛直断面図であり、(B)はその下方から見上げた平面図である。 (A)〜(C)は本発明の第4実施形態に係る天井構造における落下防止部材の施工手順を示す斜視図である。 (D)〜(F)は本発明の第4実施形態に係る天井構造における落下防止部材の施工手順を示す斜視図である。
(第1実施形態)
図1、図2を用いて第1実施形態に係る天井構造について説明する。
天井10は、天井スラブ12から吊りボルト14と、吊りボルト14の下端部に接合された連結金具15で吊り下げられた、既存の吊り天井部材16を有している。
また、吊り天井部材16は、天井ボード20(天井パネルを含む)と、天井ボード20を支持する天井下地18とを有している。天井下地18は、軽量鉄骨や木材等で平面視が格子状に構成され、天井スラブ12に固定された吊りボルト14に、連結金具15を介して接合されている。天井ボード20は、石膏ボードや木材等で形成され、室内空間56の天井面を構成している。図1では、天井ボード20は、上下方向に、所定の隙間を開けて2枚重ねた二重構造の例が示されている。ここに、天井スラブ12と吊り天井部材16の間の空間が天井裏空間54であり、吊り天井部材16の下の空間が室内空間56である。
天井ボード20の下方の室内空間56には、落下防止部材として、網材で編まれたネット32が敷かれ(展開され)ている。ネット32は、地震等で天井ボード20が吊りボルト14から外れて落下したとき、吊り天井部材16の破片が床面まで落下して、人体に損傷を与えないよう、天井ボード20の下方で受け止めて、保持する。この目的を達成させるため、ネット32の網材の種類や強度、網目のメッシュサイズd1、d2が決定されている(図2(B)参照)。
ネット32の吊下げは、後述の施工方法で説明するように、吊り天井部材16の開口部(ダウンライト取付口)34の上方の天井スラブ12に固定されたアンカーボルト(アイボルト)22で吊下げされている。即ち、アンカーボルト22から吊りワイヤー24が吊り下げられ、吊りワイヤー24の下端部には、連結部材である連結パイプ26が支持されている。また、連結パイプ26の下端部には十字金具28が取付けられ、十字金具28には、ネット用ワイヤー30が取付けられている。ネット用ワイヤー30が、ネット32の周囲を支持している。
即ち、図2(A)、図2(B)に示すように、アンカーボルト22からは吊りワイヤー24が吊り下げられ、吊りワイヤー24の下端には円筒状の連結パイプ26が接続されている。連結パイプ26の上端部にはアイボルト27がねじ込まれ、アイボルト27で吊りワイヤー24の下端部と接続されている。連結パイプ26の下端部には、十字金具28が接合されている。
十字金具28は、天井ボード20の下方に接合され、連結パイプ26から十字状に四方へ突出する平板部を有している。平板部にはそれぞれ貫通孔が設けられ、それぞれの貫通孔には、ネット用ワイヤー30が接続されている。ネット用ワイヤー30は、平面視で格子状に配置され、ネット用ワイヤー30の交差部に十字金具28が配置されている。
また、ネット用ワイヤー30は、平面視において格子状に渡されており、ネット用ワイヤー30で形成された格子の間には、網材で編まれたネット32が敷かれている。ネット32の周囲は、適宜クリップ等でネット用ワイヤー30に固定されている。ネット32は、天井ボード20に沿って、天井ボード20の下側に、天井ボード20との隙間を極力小さくして(極力天井ボード20に近づけて)、たるみがないように設置されている。また、ネット用ワイヤー30の端部は壁貫通ボルト58と接合され、室内空間側56の壁38に連結されている。これにより、ネット32の周囲が壁貫通ボルト58で固定され、ネット32が揺れにくくなる。同時に、ネット32の支持点が増えるので、ネット32の支持強度が上がる。
本構成とすることにより、地震時に、天井ボード20が吊りボルト14から脱落しても、天井ボード20の下方に展開されたネット32で、天井ボード20が受け止められ、床面への落下が防止される。また、吊りボルト14が天井スラブから脱落しても、ネット32は吊りボルト14とは別に、天井スラブ12に固定されたアンカーボルト22で支持されており、ネット32が天井ボード20の落下を受け止めて、床面への落下を防止することができる。
また、アンカーボルト22は、天井ボード20に設けられたダウンライト取付口34を通して、天井スラブ12に固定される。即ち、ダウンライト取付口34を通して、アンカーボルト22が天井スラブ12に固定される。このため、天井ボード20に、別途アンカーボルト22施工用の開口部を設けなくてもよい。また、ダウンライト取付口34には、端部を囲む枠材35が設けられ、ダウンライト取付口34の下端部には、開口部を覆う蓋材39が設けられている。これにより、ダウンライト取付口34を保護及び補強し、意匠性を高めることができる。
更に、連結パイプ26の下端部に、取り外した既存照明のダウンライト36を取り付けることができる。これにより、ほぼ、従来と同じ位置にダウンライト36を取り付けることができ、ネット32の影響を受けず、室内の照明環境を維持することができる。このとき、照明用配線37は、連結パイプ26の内部空間を利用して、ダウンライト36に引き込めばよい。
展開例として、図示は省略するが、例えば映画館の天井のように傾斜した天井でも、天井ボード20に沿って、ネット32を展開することができる。この場合も同様に、連結パイプ26の下端部にダウンライト36が設けられており、ネット32が光の妨げになりにくい。また、アンカーボルト22とネット32の接続は、連結パイプ26、及び十字金具28を介して行われる。これにより、ネット32の構成に対応させた連結パイプ26を、アンカーボルト22に吊るされた吊りワイヤー24の下部に取付けることで、ネット32のアンカーボルト22への連結を容易にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、従来は、天井の一部を解体してアンカーボルト22を打設し、アンカーボルト22で吊りワイヤー24を吊下げていたが、吊り天井部材16を解体せずにこれらの施工を行うことができる。また、従来は、吊りワイヤー24を通過させる開口部を、天井ボード20に、新たに開口する必要があったが、ダウンライト36の開口部を利用することで、新たな開口部を設ける必要がなくなる。このとき、ダウンライト36と吊りワイヤー24を一体とすることも可能である。
更に、本実施形態では、従来の吊りボルト14に加え、アンカーボルト22を、新たに天井スラブ12に打設し、アンカーボルト22にネット32を支持させている。これにより、より確実に、天井ボード20の落下防止が図れる。なお、アンカーボルト22は、アイボルトを例に説明したが、これに限定されることはなく、他の構造のアンカーボルト22でも良い。
次に、天井10の施工方法について説明する。
先ず、天井スラブ12から吊りボルト14で吊下げられた、既存の吊り天井部材16の天井ボード20から、ダウンライト36を取り外す工程を実行する。天井ボード20に設けられた、ダウンライト取付口34の開口を活用するためである。
次に、ダウンライト36が取り外された、天井ボード20のダウンライト取付口34を通して、下方から上方の天井スラブ12に、アンカーボルト22用の取付け穴を開け、アンカーボルト22を天井スラブ12固定する工程を実行する。新たに、天井スラブ12にアンカーボルト22を固定することで、天井ボード20の確実な落下防止を図ることができる。
次に、アンカーボルト22に吊りワイヤー24を取付け、ワイヤー24の下端に連結パイプ26を取付ける工程を実行する。連結パイプ26の下端部には十字金具28が接合されており、十字金具28は、天井ボード20の下面よりも室内空間側56へ突出させる。
最後に、ネット用ワイヤー30を十字金具28に取付け、ネット32の周囲をネット用ワイヤー30に取付ける工程を実行する。これにより、天井ボード20の下方へネット32を展開することができる。このとき、十字金具28が天井ボード20から室内空間側56に突出しているため、ネット用ワイヤー30及びネット32の接合が容易にできる。
これらの工程により、ネット32を、天井スラブ12に固定されたアンカーボルト22を用いて天井ボード20の下方へ設けることができる。この結果、天井ボード20が吊りボルト14から脱落しても、ネット32が天井ボード20を受け止めて、天井ボード20を保持する。即ち、天井ボード20の床面への落下を、ネット32で防止することができる。ここに、アンカーボルト22は、ダウンライト36が取り外された天井ボード20のダウンライト取付口34の、上方の天井スラブ12に接合されており、天井ボード20を解体することなく施工することができる。
なお、以上の説明は、既存の吊り天井部材16で説明した。しかしこれに限定されることはなく、新築の吊り天井部材でもよい。また、天井ボード20は、上下方向に二重に重ねられた二重構造で説明したが、一重構造でも、三重以上の構造でもよい。また、ネット32は、網材の場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、網材と同じように膜材を天井ボード20の下に展開した構成でもよい。
また、天井ボード20の開口部は、ダウンライト取付口34を取り外した後の開口で説明した。しかし、これに限定されることはなく、図示は省略するが、他の照明機器やスピーカー等の取付け口でもよい。更に、設備取付口の開口部の上部が、例えばダクト等で塞がれている場合や、適切な位置に設備取付口の開口部がない場合等には、新たに開口部を設け、新たな開口部を利用してアンカーボルト22を天井スラブに固定し、アンカーボルト22でネット32を吊るしてもよい。開口部とは、照明・空調・排気・散水・センサ等の取付口や、既成点検口の他、天井裏の設備配管類との干渉を避けた新たな開口部を総じていう。
(第2実施形態)
図3を用いて、本発明の第2実施形態に係る天井構造について説明する。
本実施形態に係る天井90は、補強部材78を用いて吊り天井部材16を補強する点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
図3に示すように、天井スラブ12に固定されたアンカーボルト22には、吊りワイヤー24に加え、補強ワイヤー78の一端が取り付けられ、補強ワイヤー78の他端は、天井下地材18に取付けられている。
補強ワイヤー78は複数用いられ、互いに対向する方向に、鉛直方向に対して斜めに取付けられる。このとき、補強ワイヤー78と天井下地材18との取付けは、例えば、天井下地材18の交差部を利用して、天井下地材18に巻き付けて、止めベルト79で止めてもよい。また、天井下地材18を吊るす連結部材15に巻き付けて、止めベルト79で止めてもよい。これにより、より確実に、補強ワイヤー78を取付けることができる。
吊りワイヤー24は、吊り天井部材16を、鉛直方向に吊下げて支持する。これに対し、補強ワイヤー78は、吊り天井部材16を、斜めに吊下げて支持する。天井下地18を複数の補強ワイヤー78で、対向する方向から斜めに吊下げることで、吊り天井部材16の水平方向の支持強度が補強される。
これにより、地震時等における天井ボード20の揺れや変形が抑えられ、揺れや変形に起因する天井ボード20の落下や損傷を抑制することができる。
他は、第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
(第3実施形態)
図4〜図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る天井構造について説明する。
本実施形態に係る天井80は、網材製のネット32を鋼材製のメッシュ金物60とした点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
図4(A)の鉛直断面図、図4(B)の斜視図、図5(A)の鉛直断面図、図5(B)の下から見上げた平面図に示すように、天井ボード20のダウンライト36を取り外した開口部82には、開口部82を塞いでメインフレーム72が取付けられている。メインフレーム72は、断面視が下方に向けて開放された略コ字状に、鋼板又は樹脂で形成され、ダウンライト36が収容される幅を有し、複数の開口部82が連続する配列方向を長手方向とし、複数の開口部82を連続して塞ぐ長さに形成されている。
メインフレーム72の上面は、開口部82を除く天井ボード20の下面と当接され、開口部82の上方から吊り下げられ、上端部が天井スラブに固定された全ネジボルト84に固定されている。
メインフレーム72の長手方向の両側面には、全幅に渡り、凹状に内部へ折り曲げられた凹部86が形成されている。凹部86には、所定の間隔で落下防止フレーム50が挿入されている。落下防止フレーム50は鋼製角材で形成され、メインフレーム72と直交する方向に配置されている。落下防止フレーム50の端部は、メインフレーム72とL形金具74を介してビスで固定されている。
落下防止フレーム50の上面には、メッシュ金物60のメッシュ間隔に一致させた複数の溝部64が形成されている。これにより、溝部64に、上方からメッシュ金物60の鋼材部を落とし込むことができる。メッシュ金物60は、天井ボード20を受け止めて保持するため、保持強度を受け止めて、確保できる径の鋼線で格子状に形成されている。また、天井ボード20の下方に、天井ボードと接する位置に、天井ボード20に沿って取り付けられている。
メインフレーム72の下端部(開放端)には、平板状の開き止めプレート70が取付けられている。開き止めプレート70は、鋼鈑又は樹脂で平板状に形成され、メインフレーム48の全長に渡り下端部を閉じている。これにより、下端部の開口部が閉じられ、メインフレーム48の強度を増すことができる。また、開き止めプレート70には、所定間隔でダウンライト36が挿入される貫通孔が形成され、取り外したダウンライト36が貫通孔に取付けられる。このとき、例えば煙センサ等の他の設備機器があれば、開き止めプレート70に盛り替える。更に、開き止めプレート70の下面は塗装され、化粧板を兼ねて意匠性を向上させている。
次に、図6、図7を用いて天井の施工手順を説明する。
先ず、図6(A)、図6(B)に示すように、既存のダウンライト36を、天井ボード20から、一旦、全て取り外す。ダウンライト36は、天井ボード20に取付けられており、容易に取り外すことができる。
次に、図6(C)に示すように、ダウンライト36を取り外したダウンライト取付口82を利用して、下からドリル76で天井スラブ12に、図示しないアンカー孔を開ける。その後、アンカー孔に全ネジボルト84の一端を固定し、一端を天井ボード20の下面から突出させる。
続いて、図7(E)に示すように、全ネジボルト84を利用して、メインフレーム72の上面を天井ボードの下面に当接させて固定する。続いて、メインフレーム72の側面に形成された凹部86へ、落下防止フレーム50を取付ける。落下防止フレーム50は、鋼製角材で形成され、メインフレーム72の側壁の凹部86に所定の間隔で挿入される。
即ち、落下防止フレーム50は、所定間隔で設けられたメインフレーム72とメインフレーム72の間に、メインフレーム72と直交する方向へ渡される。次に、落下防止フレーム50と落下防止フレームの間に、メッシュ金物52を上から落とし込む。
最後に、図7(F)に示すように、メインフレーム72の下端部に、ダウンライト36の取付け用の貫通孔が設けられた、開き止めプレート70を取付ける。これにより、メインフレーム72の筐体強度を増すことができる。続いて、開き止めプレート70の貫通孔に、取り外したダウンライト36を取付ける。このとき、ダウンライト36のみでなく、例えば、煙センサ等の設備機器も、開き止めプレート70取付ける。これにより、天井80の施工が完了する。図7(G)に完成状態を示す。ダウンライト36とメッシュ金物52を調和させることができる。
以上説明した、本実施形態の天井80は、メッシュ金物52が天井ボード20の落下を受け止め、保持する。メッシュ金物52は、平板状に形成され端部が落下防止フレーム50に保持され、落下防止フレーム50は、全ネジボルト84で天井スラブ12に固定されたメインフレーム72の凹部86に固定されている。これにより、天井ボード20の床面までの落下を防止することができる。他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
(第4実施形態)
図8〜図11を用いて、本発明の第4実施形態に係る天井構造について説明する。
本実施形態に係る天井40は、既存照明をダウンライト36でなくライン照明42とし、網材製のネット32を鋼材製のメッシュ金物60とした点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
図8の斜視図、図9(A)の鉛直断面図、図9(B)の下から見上げた平面図に示すように、天井ボード20のライン照明42を取り外した開口部62を塞いで、メインフレーム48が取付けられている。メインフレーム48は、断面視が下方へ開口する略コ字状とされ、ライン照明42を収納する幅を有し、ライン照明42を取り外した開口部62を長手方向へ連続して塞ぐ長さに形成されている。
メインフレーム48の上面は、開口部62を除く天井ボード20の下面と当接され、開口部62の上方に、天井スラブ12から吊り下げられた吊りボルト(ライン照明42を取付けていた吊りボルト)44の下端部に、袋ナット46を取り付け、袋ナット46で連結された延長ボルト45で固定されている。
メインフレーム48の両側面には、凹状に折り曲げた凹部88が形成され、凹部88には、所定の間隔で、落下防止フレーム50が挿入されている。落下防止フレーム50は、メインフレーム48の側面と直交する方向に配置され、落下防止フレーム50の端部は、メインフレーム48とL形金具74を介してビスで固定されている。
落下防止フレーム50の上面には、落下防止ネットとしてのメッシュ金物60が設けられている。このとき、落下防止フレーム50の上面に、メッシュ金物60のメッシュ間隔に一致させた複数の溝部64が形成され、溝部64には、上方からメッシュ金物60が落とし込まれている。メッシュ金物60は、天井ボード20を受け止めて保持する強度を確保できる径の鋼線で格子状に形成され、天井ボード20の下方に、天井ボード20に沿って、取り付けられている。
メインフレーム48の内部の上面と凹部88の間には、断面形状が略コ字状の下地金物66が挿入されている。下地金物の平面部はメインフレーム48の内部を、凹部88の位置で区画するよう配置されている。下地金物66の底面には、取り外したライン照明42の上面が当接され、ビスで固定されている。メインフレーム48の長手方向であり、ライン照明42とライン照明42の間には、平板状の化粧カバー68が取付けられ、メインフレーム48の筐体の強度を高めると同時に、意匠性を高めている。
次に、図10、図11を用いて天井の施工手順を説明する。
先ず、図10(A)、図10(B)に示すように、既存のライン照明42を、天井ボード20から、一旦、全て取り外す。ライン照明42は、2本の吊りボルト44で天井スラブ12から吊り下げられており、ナットを緩めることで容易に取り外すことができる。これにより、ライン照明42を吊り下げていた、2本の吊りボルト44を活用できる。
次に、図10(C)に示すように、ライン照明42を取り外した後に、吊りボルト44の下端部に袋ナット46を装着する。続いて、袋ナット46を利用して、コの字型のメインフレーム48を延長ボルト45で取付ける。メインフレーム48は、上面を天井ボード20の下面と当接させて取り付けられる。メインフレーム48の側面には、内側に折り曲げられた凹部88が形成されている。
次に、図11(D)に示すように、メインフレーム48の凹部88を利用して落下防止フレーム50を取付ける。落下防止フレーム50は、鋼製角材で形成され、メインフレーム48の側壁に挿入可能とされ、所定間隔で設けられたメインフレーム48とメインフレーム48の間に、メインフレーム48と直交する方向へ配置される。その後、落下防止フレーム50と落下防止フレーム50の間に、メッシュ金物52を落とし込む。
次に、図11(E)に示すように、メインフレーム48に下地金物66を取り付け、下地金物66に取り外したライン照明42を取付ける。ライン照明42は、下地金物66とビスで接合される。これにより、天井40の施工が完了する。図11(F)に完成状態を示す。ライン照明42とメッシュ金物52を調和させることができる。
以上説明した構成とすることにより、メッシュ金物52が天井ボード20の落下を受け止め、保持する。メッシュ金物52は、平板状に形成され端部が落下防止フレーム50に保持され、落下防止フレーム50は、吊りボルト44、袋ナット46、延長ボルト45で天井スラブ12に固定されたメインフレーム72の凹部88に固定されている。これにより、天井ボード20の、床面までの落下を防止することができる。他の構成は、第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
10、40、80、90 天井
12 天井スラブ
14 吊りボルト(吊下げ部材)
15 連結金具(吊下げ部材)
16 吊り天井部材
18 天井下地(吊り天井部材)
20 天井ボード(吊り天井部材)
22 アンカーボルト(吊り部材、天井スラブ固定具)
24 吊りワイヤー(吊り部材)
26 連結パイプ(連結部材、吊り部材)
30 ネット用ワイヤー(落下防止部材)
32 ネット(網材、落下防止部材)
34 ダウンライト取付口(設備取付口)
48、72 メインフレーム(連結部材)
52 メッシュ金物(落下防止部材)
78 補強ワイヤー(補強部材)

Claims (5)

  1. 天井スラブから吊下げ部材で吊り下げられ、設備取付用の開口部を有する吊り天井部材と、
    前記吊り天井部材の前記設備取付用の開口部を通して前記天井スラブに固定された吊り部材と、
    前記吊り部材に支持され、前記吊り天井部材の下方に展開された落下防止部材と、
    を有する天井構造。
  2. 前記落下防止部材は、網材、膜材、又はメッシュ金物である請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記網材又は膜材の外周部は壁に連結されている請求項に記載の天井構造。
  4. 前記吊り部材は、前記落下防止部材と連結される連結部材を備えている請求項1〜のいずれか1項に記載の天井構造。
  5. 前記吊り部材は、前記天井スラブに固定される天井スラブ固定具を備え、斜めに配置され、前記天井スラブ固定具と前記吊り天井部材を結ぶ補強部材が設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の天井構造。
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