JP6154648B2 - アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、及び振れ止め部材 - Google Patents

アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、及び振れ止め部材 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、及び振れ止め部材に関する。
ロッドタイプのアクチュエータでは、例えば、モータの回転運動が、ボールねじを介して、スライド部に伝達されることにより、スライド部に固定されたロッドが進退移動する。これにより、ロッドの先端に取り付けられた任意の工具が、作業対象のワークを押圧するなど、様々な作業を行う。このようなアクチュエータでは、ボールねじ軸の先端(モータが接続された駆動端とは反対側の自由端)に振れ回りが生じやすい。特に、モータの回転運動が高速である程、ボールねじ軸の曲がりや自重によるたわみが大きくなり、ボールねじ軸の先端の振れ回りは大きくなる。このため、ボールねじ軸の危険速度を大きくすることができず、モータを高速で回転させることができなかった。
これに対して、特許文献1には、ボールねじ軸の先端の振れ回りを抑制する振れ止め部材を備えたアクチュエータが開示されている。ボールねじ軸の先端は、この振れ止め部材を介して、ロッドの孔の内周に支持されるため、ボールねじ軸の先端の振れ回りを抑制することができる。
特開2013−36606号公報
上記特許文献1に記載のアクチュエータでは、振れ止め部材の素材は、ゴム等に比べて弾性変形量が小さい樹脂である。このため、例えば、ロッドの孔の内周面の真円度が比較的低い場合や、ロッドの孔の内周面の表面粗さが比較的大きい場合、ロッドの孔の内周面に溶接ビードが形成されていた場合には、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間に隙間が形成される。そうすると、ボールねじ軸の支持が不完全になり、ボールねじ軸に共振が生じて、ボールねじ軸の振れ回りの抑制効果が小さくなるおそれが生じる。結果的に、ボールねじ軸の振れ回りにより、ロッドの孔の内周面と振れ止め部材が接触し異音が発生する場合がある。従って、振れ止め部材の更なる改良が望まれる。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、ボールねじ軸の先端の振れ回りを抑制できるアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、及び振れ止め部材を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
を有し、
前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面接触し、前記挿入孔の内周形状と同等の外周形状の環状の第1弾性部材と、を有し、前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って貫通して形成されていることを特徴とする。
前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
前記第1溝は、グリス溜りとして機能してもよい。
本発明の第2の観点に係るアクチュエータは、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
を有し、
前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材と、を有し、
前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
前記第1溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とする。
前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って形成されていてもよい。
前記振れ止め部材本体の外周には、グリス溜り部が形成されていてもよい。
前記振れ止め部材は、
前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第2弾性部材を有し、
前記グリス溜り部は、前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間に形成されていてもよい。
本発明の第3の観点に係るアクチュエータは、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
を有し、
前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材及び第2弾性部材と、を有し、
前記振れ止め部材本体の外周の前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間には、グリス溜り部が形成されていることを特徴とする。
前記振れ止め部材本体の外周には、前記第2弾性部材を嵌め込むための第2溝が形成され、
前記第2溝は、グリス溜りとして機能してもよい。
前記第2弾性部材は、フッ素ゴムからなるOリングであってもよい。
前記第2弾性部材は、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材からなっていてもよい。
前記第1弾性部材は、フッ素ゴムからなるOリングであってもよい。
前記第1弾性部材は、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材からなっていてもよい。
本発明の第の観点に係るアクチュエータの製造方法は、
第1、第2、又は第3の観点に係るアクチュエータの製造方法であって、
引抜加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とする。
本発明の第の観点に係るアクチュエータの製造方法は、
第1、第2、又は第3の観点に係るアクチュエータの製造方法であって、
押出加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とする。
本発明の第の観点に係るアクチュエータの製造方法は、
第1、第2、又は第3の観点に係るアクチュエータの製造方法であって、
切削加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とする。
前記切削加工は、旋削加工又はガンドリル加工であってもよい。
本発明の第の観点に係るアクチュエータの製造方法は、
第1、第2、又は第3の観点に係るアクチュエータの製造方法であって、
研削加工によって、前記ロッドの前記挿入孔の内周面を滑面に処理することを含むことを特徴とする。
前記研削加工は、ホーニング加工であってもよい。
本発明の第の観点に係る振れ止め部材は、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
振れ止め部材本体と、
前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面接触し、前記挿入孔の内周形状と同等の外周形状の環状の第1弾性部材と、をし、
前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って貫通して形成されていることを特徴とする。
本発明の第9の観点に係る振れ止め部材は、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
振れ止め部材本体と、
前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材と、を有し、
前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
前記第1溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とする。
本発明の第10の観点に係る振れ止め部材は、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
振れ止め部材本体と、
前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材及び第2弾性部材と、を有し、
前記振れ止め部材本体の外周の前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間には、グリス溜り部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボールねじ軸の先端の振れ回りを抑制できる。ひいては、アクチュエータの危険速度を向上させることができる。また、振れ回りによる異音を抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 カバーを取り外したときのアクチュエータの斜視図である。 カバーを取り外したときのアクチュエータの断面図である。 アクチュエータの分解断面図である。 ガイド装置の斜視図である。 ガイド装置の断面図である。 ガイド装置の分解斜視図である。 ガイド装置へのロッドの取り付けを説明するための斜視図である。 振れ止め部材が取り付けられたボールねじの一部断面図である。 振れ止め部材が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の斜視図である。 振れ止め部材が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の一部断面図である。 振れ止め部材の斜視図である。 振れ止め部材の側面図である。 図9BのC−C断面図である。 ガイド装置へのボールねじの取り付けを説明するための斜視図である。 ガイド装置へのボールねじの取り付けを説明するための断面図である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その1)である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その2)である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その3)である。 振れ止め部材の作用を説明するための断面図(その1)である。 振れ止め部材の作用を説明するための断面図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係るアクチュエータの断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め部材が取り付けられたボールねじ軸の先端部の斜視図である。 第2実施形態に係る振れ止め部材が取り付けられたボールねじ軸の先端部の断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め部材の斜視図である。 第2実施形態に係る振れ止め部材の側面図である。 ロッドの挿入孔へ挿入された第2実施形態に係る振れ止め部材の断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め部材の作用を説明するための断面図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係るアクチュエータ10について、図1〜図13Bを用いて説明する。なお、理解を容易にするために、XYZ座標を設定し、適宜参照する。
アクチュエータ10は、図1に示すように、Y軸方向に往復運動するロッド11を有するロッドタイプのアクチュエータである。このアクチュエータ10は、ロッド11と、モータユニット20と、フロントハウジング80と、リアハウジング90と、カバー18とを有している。
カバー18は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。カバー18は、図2Aに示すように、ボルト19によって、フロントハウジング80及びリアハウジング90に固定されている。
アクチュエータ10は、図2Bに示すように、ロッド11等に加えて、ロッド11をY軸方向に案内するスライド部31を有するガイド装置30と、モータユニット20の回転運動を直線運動に変換するボールねじ70と、振れ止め部材110とを有している。
ロッド11は、図3に示すように、内部に挿入孔11aが形成された部材である。ロッド11は、円筒形状のロッド本体と先端金具12とを有する。ロッド11のロッド本体は、例えば、アルミニウムからなる。ただし、ロッド本体の素材は、任意であり、アルミニウム以外のものであってもよい。例えば、ステンレス鋼であってもよい。ロッド11のロッド本体は、冷間加工によって形成されている。本実施形態においては、ロッド本体は、引抜加工によって形成される。引抜加工によって形成されることにより、挿入孔11aの断面は、真円度の高い円形に形成される。ロッド11の−Y側の端部には、外周に雄ねじが形成された先端金具12がねじ込まれることによって固定されている。また、ロッド11の+Y側の端部の外周には、雄ねじ部11bが形成されている。
モータユニット20は、モータ21と、モータ21を収納するモータハウジング22と、アクチュエータケーブル24とを有する。
モータ21は、出力軸23、ロータ、ステータ、エンコーダ、減速器等を有している。モータ21には、アクチュエータケーブル24を介して電源からの電力が供給される。モータ21に電力が供給されることによって、モータ21のロータが回転する。このロータの回転運動は、例えば、減速器によって所定の減速比で減速され、出力軸23に出力される。また出力軸23の先端は、カップリングが接続されている。モータハウジング22は、ボルト25によって、リアハウジング90に取り付けられている。
ガイド装置30は、ロッド11がスライド部31に固定されることにより、ロッド11を+Y方向及び−Y方向の双方向に案内する。このガイド装置30は、図4A及び図4Bに示すように、スライド部31と、ベース60と、スライド部31とベース60との間に配置され、転動体として機能するボール50とを有する。このボール50は、高剛性の素材からなり、具体的には、鋼材からなる。ボール50は、スライド部31とベース60との間に複数配置されている。
スライド部31は、図5に示すように、スライド部本体32と、転動体収納ユニット40とを有する。
スライド部本体32は、例えば、金属からなる略直方体の部材である。スライド部本体32には、Y軸方向に貫通する貫通孔32aが形成されている。図3に示すように、スライド部本体32の貫通孔32aの−Y側の開口近傍の内周面には、雌ねじ部32bが形成されている。ロッド11の雄ねじ部11bが、スライド部本体32の貫通孔の雌ねじ部32bに螺合することにより、ロッド11は、スライド部本体32に固定される。
転動体収納ユニット40は、図4Bに示すように、スライド部本体32の下面(−Z側の面)に固定されている。転動体収納ユニット40の内部には、転動体循環路41が形成されている。転動体循環路41には、複数のボール50が配置される。
ベース60は、図5に示すように、Y軸方向を長手方向とする部材である。ベース60は、底板部61と、底板部61の両側に形成された側壁部62R、62Lとを有する。ベース60は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。側壁部62Rの−X側の面及び側壁部62Lの+X側の面には、凹部がそれぞれ形成されている。この凹部には、Y軸方向を長手方向とするガイドレール63R、63Lが取り付けられている。ガイドレール63Rの−X側の面及びガイドレール63Lの+X側の面には、溝部がそれぞれ形成されている。溝部は、対向するように形成されており、溝部の内面は、略湾曲面として構成されている。
ガイド装置30は、ベース60にスライド部31が取り付けられることによって完成する。そして、スライド部31のスライド部本体32の貫通孔32aには、図6に示すように、ロッド11の+Y側の端部が挿入される。そして、貫通孔32aに形成された雌ねじ部32bに、ロッド11の+Y側の端部に形成された雄ねじ部11bが螺合されることにより、ロッド11は、ガイド装置30のスライド部31に固定される。
ボールねじ70は、図7に示すように、ボールねじ軸71と、ボールねじナット72とを有する。
ボールねじ軸71は、外周面が螺旋状の雄ねじ面として構成されたボールねじ軸本体71aと、ボールねじ軸本体71aの+Y側の端部に取り付けられた接続部材73とを有する。接続部材73は、モータユニット20の出力軸23に接続されることで、出力軸23の回転とともに回転する。これにより、出力軸23の回転運動がボールねじ軸71に伝達される。
ボールねじナット72は、ボールねじ軸71のボールねじ軸本体71aの外周に配置されている。ボールねじナット72の内周面には雌ねじ部が形成されている。このボールねじナット72は、ボールねじ軸71に高剛性の球体を介して嵌め込まれる。これにより、ボールねじ軸71の回転運動が、ボールねじナット72の直線運動に変換される。
振れ止め部材110は、図8A及び図8Bに示すように、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制するための部材である。振れ止め部材110は、ボールねじ軸71の先端部71cに嵌め込まれている。振れ止め部材110は、係止部材113によって、回転可能に係止されている。振れ止め部材110は、振れ止め部材本体111と弾性部材112(第1弾性部材)とを有する。
振れ止め部材本体111は、図9A〜図9Cに示すように、中央に貫通孔111aが形成されたリング形状に形成されている。振れ止め部材本体111は、例えば、ポリアセタール樹脂からなる。振れ止め部材本体111には、貫通孔111aの外周に沿って等間隔に形成された複数の空気孔111bが形成されている。空気孔111bは、ボールねじ軸71の軸方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔であり、Y軸方向に沿って形成されている。本実施形態においては、空気孔111bは、6つ形成されている。また、振れ止め部材本体111の外周には、図8Bに示すように、弾性部材112を嵌め込むための溝111c(第1溝)が形成されている。
弾性部材112は、図9A〜図9Cに示すように、例えば、Oリングである。弾性部材112の素材は、例えば、フッ素ゴムである。弾性部材112は、その外径が、ロッド11の挿入孔11aの内径よりもやや大きいものが用いられている。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aに挿入した場合に、弾性部材112が、弾性変形して、弾性部材112の外周と挿入孔11aの内周との間に隙間を塞ぐことができる。
係止部材113は、図9Aに示すように、ボールねじ軸71の先端部71cの外周に形成された係止溝71bに嵌まり込むことで、振れ止め部材110を抜け止めする。
振れ止め部材110が取り付けられたボールねじ70は、図10に示すように、ガイド装置30に固定される。具体的には、ボールねじ軸71の先端部71cが、スライド部本体32の貫通孔32aに+Y側から挿入されていき、ボールねじナット72が、貫通孔32a内に配置される。そして、スライド部本体32に、側方からボルト74がねじ込まれて締結されることにより、ボールねじ70は、ガイド装置30に固定される。
また、ボールねじ70が、ガイド装置30に固定されると、図11に示すように、振れ止め部材110が、ロッド11の挿入孔11a内に配置される。このとき、振れ止め部材110の弾性部材112の外周が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に接触して、弾性部材112が、ロッド11の挿入孔11aの内周面と、振れ止め部材本体111の溝111cとの間で径方向に圧縮される。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cが、この振れ止め部材110を介して、挿入孔11aの内周面に支持される。
フロントハウジング80は、図3に示すように、ガイド装置30の−Y側に、ボルトによって固定されている。フロントハウジング80には、ロッド11を通すための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、オイルレスベアリング82が配置されている。オイルレスベアリング82は、ロッド11をY軸方向に移動可能に支持する。
リアハウジング90は、ガイド装置30の+Y側に、ボルトによって固定されている。リアハウジング90は、ボールねじ軸71を挿入するための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、ボールベアリング92が配置されている。ボールベアリング92は、貫通孔の+Y側から嵌め込まれ、ベアリング押さえによって固定されている。このボールベアリング92によって、ボールねじ軸71は回転可能に支持される。
上述のように構成されたアクチュエータ10の動作について、図12A〜図13Bを用いて説明する。
先ず、モータユニット20のモータ21に電源が供給されることによって、図12Aに示すように、モータ21の出力軸23が所定の方向に回転する。出力軸23が所定の方向に回転(正転)すると、出力軸23に接続されているボールねじ軸71が、出力軸23とともに回転する。
ボールねじ軸71が回転すると、図12Bに示すように、ボールねじ軸71の回転運動に伴って、ボールねじナット72が、例えば、−Y方向に直線運動をする。ボールねじナット72が、−Y方向に移動すると、ボールねじナット72に固定されているガイド装置30のスライド部31も、ボールねじナット72とともに−Y方向に移動をする。このとき、図5を参照するとわかるように、ボール50がガイドレール63R、63Lを転動することにより、スライド部31は、円滑に移動する。図12Bに戻り、スライド部31が−Y方向に移動をすると、スライド部31に固定されているロッド11も、スライド部31とともに−Y方向に移動する。これにより、ロッド11の先端に取り付けられた先端金具12が−Y方向に移動する。
また、図13Aに示すように、ロッド11が−Y方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は、−Y方向には移動せずに回転する。このため、ボールねじ軸71に取り付けられた振れ止め部材110は、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対して摺動する。詳しくは、振れ止め部材110の弾性部材112が、挿入孔11aの内周面に対して摺動する。ロッド11の挿入孔11aと、振れ止め部材110の−Y側の面とによって規定される空間Sの容積は、ロッド11の−Y方向への移動に伴って大きくなる。このとき、空間S内の空気が、振れ止め部材本体111の空気孔111bから空間Sに流入し、空間Sの内圧を一定に保つ。
以上により、ロッド11及び先端金具12の−Y方向への移動が完了する。
次に、モータユニット20の出力軸23が所定の方向とは逆方向に回転(逆転)すると、図12Cに示すように、出力軸23に接続されているボールねじ軸71は、出力軸23とともに回転する。
ボールねじ軸71が回転すると、ボールねじ軸71の回転運動に伴って、ボールねじナット72が、+Y方向に直線運動をする。ボールねじナット72が、+Y方向に移動すると、ボールねじナット72に固定されているガイド装置30のスライド部31も、ボールねじナット72とともに+Y方向に移動をする。スライド部31が+Y方向に移動をすると、スライド部31に固定されているロッド11も、スライド部31とともに+Y方向に移動する。これにより、ロッド11の先端に取り付けられた先端金具12が+Y方向に移動する。
また、図13Bに示すように、ロッド11が+Y方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は+Y方向には移動せずに回転する。このため、空間Sは、ロッド11の+Y方向への移動に伴って小さくなる。これにより、空間S内の空気が、振れ止め部材本体111の空気孔111bを通って、空間Sから流出し、空間Sの内圧を一定に保つ。
以上により、ロッド11及び先端金具12の+Y方向への移動が完了し、ロッド11及び先端金具12は、初期位置まで戻る。
以上、説明したように、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、振れ止め部材110の振れ止め部材本体111の外周に、弾性部材112が嵌め込まれている。このため、ボールねじ軸71の先端部71cが、弾性部材112を介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制できる。
これに対して、従来のアクチュエータ(特許文献1に記載のアクチュエータ)の場合、振れ止め部材の素材は、ゴム等に比べて弾性変形量が小さい樹脂である。このため、ロッドの孔の内周面の真円度が比較的低い場合や、ロッドの孔の内周面の表面粗さが比較的大きい場合、ロッドの孔の内周面に溶接ビードが形成されていた場合には、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間に隙間ができやすくなる。そうすると、ボールねじ軸の支持が不完全になり、ボールねじに共振が生じて、ボールねじの振れ回りの抑制効果が小さくなるおそれが生じる。
しかしながら、本第1実施形態では、フッ素ゴムからなる弾性部材112が、振れ止め部材本体111の外周に嵌め込まれている。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面の真円度が比較的低い場合や、ロッド11の挿入孔11aの内周面の表面粗さが比較的大きい場合、ロッド11の挿入孔11aの内周面に溶接ビードが形成されていた場合でも、弾性部材112の弾性変形の作用により、振れ止め部材110の外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間を吸収し、隙間を塞ぐことができる。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持することができる。結果として、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。また、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りに起因した騒音又は異音を抑制できる。
また、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できるため、ボールねじ軸71の回転を高速化することができる。結果として、ロッド11及びスライド部31の移動速度の高速化、高ストローク化を実現することができる。また、アクチュエータ10のボールねじ軸71の危険速度を向上させることができる。
また、本第1実施形態では、振れ止め部材本体111の外周に、弾性部材112を嵌め込むための溝111cが形成されている。このため、弾性部材112がY軸方向にずれることなく、弾性部材112は、この溝111cと、ロッド11の挿入孔11aの内周面との間で、確実に径方向に圧縮される。これにより、振れ止め部材110の外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間を確実に塞ぐことができる。また、弾性部材112にグリスを塗布した場合、溝111cがグリス溜りとしても使用できる。即ち、溝111cは、弾性部材112がY軸方向にずれないように保持する機能と、グリス溜りとしての機能を併せ持つことができる。なお、グリスは潤滑性の高いウレア系グリスなどが考えられる。
また、グリスが、溝111cに保持されることで流出しにくくなる。これにより、長期間に渡って、振れ止め部材110の円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110の各部材の磨耗を防ぐことができる。結果として、ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に、長期間に渡って安定して支持され、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。
また、本第1実施形態では、弾性部材112は、フッ素ゴムからなるOリングである。このため、ゴムの防振作用に基づいて、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。ひいては、振れ回りに起因した騒音を抑制できる。
また、従来のアクチュエータの場合、振れ止め部材の素材は樹脂であり、ロッドの孔の内周面の表面粗さが比較的大きい場合、振れ止め部材が、ロッドの孔の内周面に摺動して、磨耗するおそれがある。そして、この磨耗により、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間に隙間がより大きくなり、ボールねじ軸の支持がより不完全になるおそれがある。特に、アクチュエータを長期間に渡って使用した場合には、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間に隙間がより大きくなると考えられる。
しかしながら、本第1実施形態では、弾性部材112の素材は、振れ止め部材110が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に摺動しても、磨耗しにくいフッ素ゴムである。このため、アクチュエータ10を長期間に渡って使用した場合においても、樹脂のみからなる振れ止め部材を用いた従来のアクチュエータの場合とは異なり、振れ止め部材110の外周とロッドの孔の内周との間に隙間が大きくなりにくい。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、長期間に渡って効果的に抑制できる。結果として、振れ回りに起因した騒音を、長期間に渡って抑制することができる。
また、本第1実施形態では、弾性部材112の素材が、フッ素ゴムであることから、樹脂のみからなる振れ止め部材を用いた場合に比べて、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対する摺動抵抗が小さい。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、長期間に渡って効果的に抑制できる。結果として、振れ回りに起因した騒音を抑制することができる。
また、本第1実施形態では、弾性部材112の素材が、フッ素ゴムであることから、樹脂のみからなる振れ止め部材を用いた場合に比べて、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対する摺動により生じる熱に対する耐性が高く、劣化しにくい。このため、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、長期間に渡って効果的に抑制できる。結果として、振れ回りに起因した騒音を、長期間に渡って抑制することができる。
また、本第1実施形態では、ロッド11の挿入孔11aは、引抜加工によって形成されている。このため、挿入孔11aの断面は、真円度の高い円形に形成される。これにより、振れ止め部材110の外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間ができにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持することができる。結果として、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。
これに対して、従来のアクチュエータのロッドを成形する場合、例えば、金属板を、円筒状に曲げ加工して、溶接することにより、略円筒形状のロッド本体は形成されていた。このため、ロッドの挿入孔の断面は、真円度の高い円形になりにくくなるとともに、溶接することにより生ずる溶接ビードも形成される。これにより、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間に隙間ができ、ボールねじ軸の支持が不完全になるおそれがあった。そうすると、ボールねじに共振が生じて、ボールねじの振れ回りの抑制効果が小さくなるおそれがあった。特に、曲げ加工及び溶接の加工精度(寸法公差、表面粗さ)の点から、振れ止め部材の外周とロッドの孔の内周との間の隙間がないものを製造することは困難であった。
しかしながら、本実施形態では、ロッド11の挿入孔11aは、精密な加工精度が可能な引抜加工によって形成されている。このため、曲げ加工及び溶接によって形成されたものに比べて、挿入孔11aの断面が、真円度の高い円形に形成される。また、溶接に伴って、溶接ビードが形成されることもない。これにより、振れ止め部材110の外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間ができにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持することができる。結果として、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。ひいては、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りに起因した騒音を抑制できる。
また、挿入孔11aが、引抜加工や押出加工等の引抜加工によって形成されることで、挿入孔11aの内周面が、従来のものに比べて、表面粗さが小さい内周面に形成される。このため、振れ止め部材110の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
また、振れ止め部材110の振れ止め部材本体111には、空気孔111bが形成されている。このため、ロッド11の移動時における空間Sの内圧の変化を防ぐことができる。例えば、振れ止め部材本体111に、空気孔111bが形成されていない場合には、空間Sは、ロッド11の挿入孔11aと、振れ止め部材110の−Y側の面とによって規定された密閉空間となってしまう。このため、ロッド11のY軸方向への移動に伴い、空間Sの内圧が変化し、ロッド11の円滑な動きが阻害されてしまう。
これに対し、振れ止め部材本体111には、空気孔111bが形成されているため、空間S内の空気が、振れ止め部材本体111の空気孔111bを介して流入出するため、空間Sの内圧を一定に保つことができ、空間Sの内圧変化によるロッド11の動きへの影響を排除することができる(ポンピンクロスを防ぐことができる)。ひいては、アクチュエータ10の作業精度の低下を防ぐことができる。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係るアクチュエータ10Aについて、図14〜図18を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、XYZ座標を設定し、適宜参照する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いる。本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aは、図14に示すように、上記第1実施形態に係る振れ止め部材110とは異なる構造の振れ止め部材110Aを有する点で、第1実施形態に係るアクチュエータ10と相違する。
振れ止め部材110Aは、上記振れ止め部材110と同様に、図15A及び図15Bに示すように、ボールねじ軸71の先端部71cに嵌め込まれている。振れ止め部材110Aは、係止部材113によって、回転可能に係止されている。振れ止め部材110Aは、振れ止め部材本体111Aと、2つの弾性部材112(第1弾性部材)、弾性部材114(第2弾性部材)とを有する。
振れ止め部材本体111Aは、図16A及び図16Bに示すように、例えば、樹脂からなり、中央に貫通孔111aが形成された円筒形状に形成されている。振れ止め部材本体111Aには、上述した振れ止め部材110と同様に、貫通孔111aの外周に沿って等間隔に形成された複数の空気孔111bが形成されている。空気孔111bは、Y軸方向に貫通する貫通孔である。本実施形態においては、空気孔111bは、6つ形成されている。また、振れ止め部材本体111Aの外周には、図15Bに示すように、弾性部材112を嵌め込むための溝111c(第1溝)と、弾性部材114を嵌め込むための溝111d(第2溝)と、溝状のグリス溜り部115とが形成されている。
グリス溜り部115は、振れ止め部材110Aを円滑に摺動させるためのグリスを保持する。グリス溜り部115は、弾性部材112の取付け位置(溝111cが形成された位置)と弾性部材114の取付け位置(溝111dが形成された位置)との間に形成されている。
弾性部材112は、上記第1実施形態に係る振れ止め部材110に用いられたものと同等のものである。
弾性部材114は、例えば、弾性部材112と同等のものが用いられている。詳しくは、弾性部材114は、図16A及び図16Bに示すように、例えば、Oリングである。弾性部材114の素材は、例えば、フッ素ゴムである。弾性部材114は、その外径が、ロッド11の挿入孔11aの内径よりもやや大きいものが用いられており、その寸法は、弾性部材112の寸法と同等である。ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aに挿入した場合に、弾性部材114が、弾性変形することで、弾性部材112とともに、弾性部材114の外周と挿入孔11aの内周との間に隙間を塞ぐことができる。
ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aに挿入されると、図17に示すように、振れ止め部材110Aの弾性部材112、114の外周が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に接触する。そして、弾性部材112、114が、ロッド11の挿入孔11aの内周面と、振れ止め部材本体111Aの溝111c、111dとの間で、径方向に圧縮される。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cが、この振れ止め部材110Aによって、挿入孔11aの内周面に支持される。
上述のように構成された振れ止め部材110Aの作用について、図18を用いて説明する。
図18に示すように、ボールねじ軸71が回転すると、ロッド11が−Y方向又は+Y方向のいずれかの方向に移動する。このとき、ロッド11がY軸方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は、Y軸方向には移動せずに回転する。このため、ボールねじ軸71に取り付けられた振れ止め部材110Aは、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対して摺動する。詳しくは、振れ止め部材110Aの弾性部材112、114が、挿入孔11aの内周面に対して摺動する。ロッド11の挿入孔11aと、振れ止め部材110Aの−Y側の面とによって規定される空間Sの容積は、ロッド11の−Y方向への移動に伴って変化する。このとき、空間S内の空気が、振れ止め部材本体111Aの空気孔111bから空間Sに流入又は流出し、空間Sの内圧を一定に保つ。
以上、説明したように、本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aでは、振れ止め部材110Aの振れ止め部材本体111Aの外周に、弾性部材112、114が嵌め込まれている。このため、ボールねじ軸71の先端部71cが、弾性部材112、114を介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。ひいては、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りに起因した騒音を抑制できる。また、本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aは、上記第1実施形態に係るアクチュエータ10と効果に準じた効果を奏することができる。
また、本第2実施形態では、振れ止め部材110Aは、2つの弾性部材112、114を有している。このため、ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に、より安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、より効果的に抑制できる。
また、本第2実施形態では、グリス溜り部115が形成されている。このグリス溜り部115に、グリスが保持されるため、長期間に渡って、振れ止め部材110Aの円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110Aの構成部品(振れ止め部材本体111A、弾性部材112、114)の磨耗を防ぐことができる。結果として、ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に、長期間に渡って安定して支持され、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。
また、本第2実施形態では、グリス溜り部115は、弾性部材112の取付け位置と弾性部材114の取付け位置との間に形成されている。このため、グリス溜り部115に保持されたグリスが、弾性部材112、114によって流出しにくくなる。これにより、長期間に渡って、振れ止め部材110Aの円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110Aの各部材の磨耗を防ぐことができる。結果として、ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に、長期間に渡って安定して支持され、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。
また、本第2実施形態では、振れ止め部材本体111Aの外周に、弾性部材114を嵌め込むための溝111dが形成されている。このため、弾性部材114がY軸方向にずれることなく、弾性部材114は、この溝111dと、ロッド11の挿入孔11aの内周面との間で、確実に径方向に圧縮される。これにより、振れ止め部材110Aの外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間を確実に塞ぐことができる。また、弾性部材114にグリスを塗布した場合、溝111dがグリス溜りとしても使用できる。即ち、溝111dは、弾性部材112がY軸方向にずれないように保持する機能と、グリス溜りとしての機能を併せ持つことができる。
また、グリスが、溝111dに保持されることで流出しにくくなる。これにより、長期間に渡って、振れ止め部材110Aの円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110Aの各部材の磨耗を防ぐことができる。結果として、ボールねじ軸71の先端部71cが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に、長期間に渡って安定して支持され、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。
また、本第2実施形態では、弾性部材114は、フッ素ゴムからなるOリングである。このため、ゴムの防振作用に基づいて、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。ひいては、振れ回りに起因した騒音を抑制できる。また、弾性部材114の素材が、フッ素ゴムであることから、振れ止め部材110Aが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に摺動しても、磨耗しにくい。このため、アクチュエータ10を長期間に渡って使用した場合においても、樹脂のみからなる振れ止め部材を用いた従来のアクチュエータの場合とは異なり、振れ止め部材110Aの外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間に隙間が大きくなりにくい。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、長期間に渡って効果的に抑制できる。結果として、振れ回りに起因した騒音を、長期間に渡って抑制することができる。
また、本第2実施形態では、弾性部材114の素材が、フッ素ゴムであることから、樹脂のみからなる振れ止め部材を用いた場合に比べて、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対する摺動により生じる熱に対する耐性が高く、劣化しにくい。このため、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを、長期間に渡って効果的に抑制できる。結果として、振れ回りに起因した騒音を、長期間に渡って抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態等によって限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、ロッド11の挿入孔11aは、引抜加工によって形成されている。しかしながら、これに限らず、押出加工によって形成されていてもよいし、旋削やガンドリル加工などの切削加工によって形成されていてもよい。押出加工及び切削加工によって、挿入孔11aが形成された場合においても、挿入孔11aの断面は、真円度の高い円形に形成されやすくなる。結果として、ボールねじ軸71の先端部71cが、振れ止め部材110、110Aを介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制できる。なお、本実施形態において、切削加工は、上述した旋削やガンドリル加工以外の加工方法であってもよい。
また、ロッド11の挿入孔11aの内周面は、ホーニング加工等の研削加工によって、滑面に処理されていてもよい。挿入孔11aの内周面が、研削加工によって滑面に処理された場合においても、ボールねじ軸71の先端部71cが、振れ止め部材110、110Aを介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持されるようになる。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制できる。なお、本実施形態において、研削加工は、上述したホーニング加工以外の加工方法であってもよい。
また、上記実施形態においては、弾性部材112の素材は、フッ素ゴムである。ただし、これに限らず、フッ素ゴム以外の素材であってもよい。例えば、ニトリルゴムであってもよいし、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材(例えば、潤滑油含有ポリマー)であってもよい。この場合、長期間に渡って、振れ止め部材110、110Aの円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110、110Aの構成部品の磨耗を防ぐことができる。また、アクチュエータ10、10Aの保守作業も容易になる。
また、第2実施形態においては、弾性部材114の素材は、フッ素ゴムである。ただし、これに限らず、フッ素ゴム以外の素材であってもよい。例えば、ニトリルゴムであってもよいし、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材(例えば、潤滑油含有ポリマー)であってもよい。この場合、長期間に渡って、振れ止め部材110Aの円滑な摺動を維持し、振れ止め部材110Aの構成部品の磨耗を防ぐことができる。また、アクチュエータ10Aの保守作業も容易になる。
また、上記実施形態においては、弾性部材112、114は、Oリングである。しかしながら、これに限らず、ロッド11の挿入孔11aの内周面と、振れ止め部材本体111、111Aの溝111c、111dとの間で径方向に圧縮されるものであれば、これ以外のものであってもよい。例えば、X断面形状のパッキンであってもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
10、10A アクチュエータ
11 ロッド
11a 挿入孔
11b 雄ねじ部
12 先端金具
18 カバー
19 ボルト
20 モータユニット
21 モータ
22 モータハウジング
23 出力軸(回転軸)
24 アクチュエータケーブル
25 ボルト
30 ガイド装置
31 スライド部
32 スライド部本体
32a 貫通孔
32b 雌ねじ部
40 転動体収納ユニット
41 転動体循環路
50 ボール
60 ベース
61 底板部
62R、62L 側壁部
63R、63L ガイドレール
70 ボールねじ
71 :ボールねじ軸
71a ボールねじ軸本体
71b 係止溝
71c 先端部
72 ボールねじナット
73 接続部材
74 ボルト
80 フロントハウジング
82 オイルレスベアリング
90 リアハウジング
92 ボールベアリング
110、110A 振れ止め部材
111、111A 振れ止め部材本体
111a 貫通孔
111b 空気孔
111c 溝(第1溝)
111d 溝(第2溝)
112 弾性部材(第1弾性部材)
113 係止部材
114 弾性部材(第2弾性部材)
115 グリス溜り部
S 空間

Claims (21)

  1. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
    を有し、
    前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面接触し、前記挿入孔の内周形状と同等の外周形状の環状の第1弾性部材と、を有し、前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って貫通して形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
    前記第1溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
    を有し、
    前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材と、を有し、
    前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
    前記第1溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とするアクチュエータ。
  4. 前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記振れ止め部材本体の外周には、グリス溜り部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記振れ止め部材は、
    前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第2弾性部材を有し、
    前記グリス溜り部は、前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材と、
    を有し、
    前記振れ止め部材は、振れ止め部材本体と、前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材及び第2弾性部材と、を有し、
    前記振れ止め部材本体の外周の前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間には、グリス溜り部が形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  8. 前記振れ止め部材本体の外周には、前記第2弾性部材を嵌め込むための第2溝が形成され、
    前記第2溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とする請求項6又は7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記第2弾性部材は、フッ素ゴムからなるOリングであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記第2弾性部材は、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材からなることを特徴とする請求項6乃至のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記第1弾性部材は、フッ素ゴムからなるOリングであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  12. 前記第1弾性部材は、潤滑油が含有された自己潤滑性の素材からなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造方法であって、
    引抜加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  14. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造方法であって、
    押出加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  15. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造方法であって、
    切削加工によって、前記ロッドの前記挿入孔を形成することを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  16. 前記切削加工は、旋削加工又はガンドリル加工であることを特徴とする請求項15に記載のアクチュエータの製造方法。
  17. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のアクチュエータの製造方法であって、
    研削加工によって、前記ロッドの前記挿入孔の内周面を滑面に処理することを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  18. 前記研削加工は、ホーニング加工であることを特徴とする請求項17に記載のアクチュエータの製造方法。
  19. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
    振れ止め部材本体と、
    前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面接触し、前記挿入孔の内周形状と同等の外周形状の環状の第1弾性部材と、をし、
    前記振れ止め部材本体には、空気が流入出する空気孔が、前記ボールねじ軸の軸方向に沿って貫通して形成されていることを特徴とする振れ止め部材。
  20. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
    振れ止め部材本体と、
    前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材と、を有し、
    前記振れ止め部材本体の外周には、前記第1弾性部材を嵌め込むための第1溝が形成され、
    前記第1溝は、グリス溜りとして機能することを特徴とする振れ止め部材。
  21. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記ボールねじナット及び前記スライド部とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじ軸の振れ回りを抑制するための振れ止め部材であって、
    振れ止め部材本体と、
    前記振れ止め部材本体の外周に嵌め込まれ、前記ロッドの前記挿入孔の内周面と接触する第1弾性部材及び第2弾性部材と、を有し、
    前記振れ止め部材本体の外周の前記第1弾性部材の取付け位置と前記第2弾性部材の取付け位置との間には、グリス溜り部が形成されていることを特徴とする振れ止め部材。
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