JP6154629B2 - アークスポット溶接方法および溶接装置 - Google Patents
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Description
ここで、冷却ガスをシールドガスの外周に噴射するとは、例えばトーチ側においてシールドガスが噴射される噴射口の外側でシールドガスによるシールド効果を損ねないような経路を通った冷却ガスをワークの一面に当てることをいう。また、ワークの一面において、例えばトーチ軸線から外側の部分でシールドガスによるシールド効果を妨げないような部分に冷却ガスを当てることをいう。
そして、本発明に係るアークスポット溶接方法は、上板における溶接目標箇所が下側の板材に近接または接触してギャップが実質的に解消された状態で、第2アーク放電工程にて貫通溶接を行うので、仕上がりが良好となる。
[1.溶接装置の概要]
ここでは、本発明の実施形態に係るアーク溶接方法(以下、本アークスポット溶接方法という)に用いる溶接装置の概要について図1を参照して説明する。図1に示す溶接装置1は、少なくとも2枚以上の板材21,22を重ね合わせたワークWの上面21a側(ワークWの一面側)からトーチ2によりアーク放電してアークスポット溶接するものである。図1には、一例として2枚の板材21,22を重ね合わせたワークWを示した。
この溶接装置1の主な特徴は、溶接制御装置4による制御方法(本アークスポット溶接方法)にある。また、そのためにトーチ2は例えば図1に示すような構造を有している。
本アークスポット溶接方法の概要について図2(a)〜図2(c)を参照して説明する。なお、図2(a)〜図2(c)の断面図において説明を分かり易くするために板材21,22のハッチングは省略した。図2(a)および図2(b)に示すように、本アークスポット溶接方法は、冷却ガス33をシールドガス32の外周に噴射する工程(冷却工程)を含んでいる。冷却ガス33はリング状に噴射される。この冷却工程は、例えば溶接前に行う。ここで、冷却ガス33以外にシールドガス32が噴射されているのは、入熱が小さくなるような溶接電流によるアーク放電工程(これを第1アーク放電工程と呼ぶ)が行われているからである。
ここでは、本アークスポット溶接方法で用いるワークの概要について図1を参照して説明する。図1に示すワークWは、例えば、自動車等の車体に用いる薄板を少なくとも2枚以上重ねたものである。図1では、一例として2枚の板材21,22を重ね合わせた場合のワークWの断面を図示した。
溶接装置1は、図1に示すように、主に、トーチ2と、溶接電源3と、溶接制御装置4とを備えている。また、図示を省略するが、溶接装置1は、動作ガスボンベ、シールドガスボンベ、冷却ガスボンベ、ガス流量調整器、遠隔制御器などを備えている。
電源9は、トーチ2に電力を供給する。電源9の負極は、トーチ2のタングステン電極5に電気的に接続され、電源9の陽極は、板材21に電気的に接続される。
ここでは、溶接制御装置4の制御例について図3(a)〜図3(c)を参照(適宜図1および図2参照)して説明する。図3(a)〜図3(c)に示すグラフの横軸は時刻(時間)を示す。この例では、図示する時刻T1〜T7において、一例として時刻T3〜T5の期間を溶接前の第1期間(予備加熱期間)と呼び、時刻T5〜T6の期間を第2期間(溶接期間)と呼ぶことにする。ただし、タイミングを分かり易くするため時間の間隔を誇張していることがある。例えば予備加熱期間は、溶接期間の数倍程度である場合もある。
図3(a)の縦軸は溶接電流の大きさを示す。図3(b)の縦軸は、シールドガスの供給(ON)/非供給(OFF)を示す。図3(c)の縦軸は、冷却ガスの供給(ON)/非供給(OFF)を示す。
ここでは、本発明の実施形態に係る溶接装置1を用いたアークスポット溶接方法と、図4に示す溶接装置101を用いたアークスポット溶接方法とを比較しながら本発明の効果について説明する。比較例の溶接装置101の模式図を図4に示す。図1に示す構成と同様の構成には100番台の同様の符号を付し、説明を適宜省略する。
トーチ102は、タングステン電極105の周りを、第1ノズル106、第2ノズル107の順番で同心円状に囲んだ構造のものである。タングステン電極105と第1ノズル106との間には動作ガス31を流し、第1ノズル106と第2ノズル107との間には、シールドガス32を流す。つまり、図1に示す第3ノズル10を備えていない点がトーチ2と相違する。
ガス供給装置108は、図示しないガスボンベから動作ガス31やシールドガス32をトーチ102に供給する。つまり、図1に示す冷却ガス33を供給しない点がガス供給装置8と相違する。電源109は、トーチ102に電力を供給する。電源109の負極は、トーチ102のタングステン電極105に電気的に接続され、電源109の陽極は、板材21に電気的に接続される。
図5(a)の断面図は、図2(a)および図2(b)に示す符号を用いて、図2(b)と同じワーク形状に変形した様子を模式的に示している。
図5(b)の断面図は、図5(a)に示す断面図と同様なタイミングにおいて変形したワーク形状を模式的に示している。
2 トーチ
3 溶接電源
4 溶接制御装置
5 タングステン電極(プラズマ電極、非消耗電極)
6 第1ノズル(拘束ノズル)
7 第2ノズル(シールドキャップ)
8 ガス供給装置
9 電源
10 第3ノズル(冷却ガスノズル)
11 内筒部
12 外筒部
21,22 板材
31 動作ガス
32 シールドガス
33 冷却ガス
40 貫通溶接部
G ギャップ
W ワーク
Claims (4)
- 少なくとも2枚以上の板材を重ね合わせたワークの、一面側からトーチによりアーク放電してアークスポット溶接するアークスポット溶接方法において、
シールドガスの外周に前記ワークの過熱を抑制するための冷却ガスを噴射する冷却工程と、
溶接工程の準備として事前に行う予備加熱工程であって前記冷却工程中に前記シールドガス放射内で予め定められた第1電流値の溶接電流によるアーク放電を行い、前記ワークの一面を有する板材を熱で撓ませることで、前記ワークにおいて隣り合う板材を溶接目標箇所において接触させて板材間のギャップを小さくする第1アーク放電工程と、
前記溶接工程であって前記第1アーク放電工程後、前記シールドガス放射内で前記第1電流値よりも高い第2電流値の溶接電流によるアーク放電を行い溶融プールが前記各々の板材を貫通するまで前記各々の板材を溶融させる第2アーク放電工程と、
を備えたことを特徴とするアークスポット溶接方法。 - 前記冷却工程中に、前記第1アーク放電工程および前記第2アーク放電工程を連続して行うことを特徴とする請求項1に記載のアークスポット溶接方法。
- 少なくとも2枚以上の板材を重ね合わせたワークの、一面側からトーチによりアーク放電してアークスポット溶接する溶接装置であって、
非消耗電極を有する前記トーチと、
シールドガスを噴射するシールドキャップと、
前記トーチに電力を供給する電源と、
前記シールドキャップの外周に設けられて前記ワークの過熱を抑制するための冷却ガスを噴射する冷却ガスノズルと、
前記シールドキャップに前記シールドガスを供給すると共に前記冷却ガスを前記冷却ガスノズルに供給するガス供給装置と、
前記電源および前記ガス供給装置を制御して、溶接前の予め定められた第1期間に、予め定められた第1電流値の溶接電流によるアーク放電を行い前記ワークにおいて隣り合う板材を溶接目標箇所において接触させ、前記第1期間に続いて溶接をする予め定められた第2期間に、前記第1電流値よりも高い第2電流値の溶接電流によるアーク放電を行い溶融プールが前記各々の板材を貫通するまで前記各々の板材を溶融させる溶接制御装置とを備え、
前記溶接制御装置は、前記ガス供給装置を制御して少なくとも前記第1期間の最中には前記冷却ガスを噴射させることを特徴とする溶接装置。 - 前記トーチは、
プラズマ電極を取り囲んで動作ガスの流路を形成する拘束ノズルと、
前記拘束ノズルを取り囲んで前記シールドガスの流路を形成する前記シールドキャップと、
前記シールドキャップを取り囲んで前記冷却ガスの流路を形成する前記冷却ガスノズルと、を備えることを特徴とする請求項3に記載の溶接装置。
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