JP6154126B2 - 検査キットおよび検査方法 - Google Patents
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Description
(1) デングウイルスによる感染の有無、および感染したデングウイルスの血清型を検査するのに用いられる検査キットであって、
前記デングウイルスを含有する検査試料を展開する展開層と、該展開層の途中に設けられた認識部と、前記検査試料が前記展開層を展開する展開方向を基準としたとき、前記展開層の上流側の縁部に接触するように配置された試薬部とを有し、
前記認識部は、それぞれ別個に形成された、血清型が1型のデングウイルスを特異的に認識する第1の特異抗体が固定化された第1の認識部位と、2型のデングウイルスを特異的に認識する第2の特異抗体が固定化された第2の認識部位と、3型のデングウイルスを特異的に認識する第3の特異抗体が固定化された第3の認識部位と、4型のデングウイルスを特異的に認識する第4の特異抗体が固定化された第4の認識部位とを有しており、
前記試薬部は、前記デングウイルスを特異的に認識する機能を有し、かつ標識物質で標識化されている標識化抗体を含み、
第1〜第4の前記特異抗体は、1型〜4型の前記デングウイルスがそれぞれ有する内部抗原の一部を特異的に認識するものであり、かつ、前記標識化抗体は、前記デングウイルスが有する前記内部抗原における、前記デングウイルスの1型〜4型の血清型に共通の抗原決定部位を認識するものであることを特徴とする検査キット。
前記血球ろ過部を介して前記試料供給部に前記検査試料を供給することにより、前記検査試料に含まれる血球成分が除去されるよう構成されている上記(1)または(2)に記載の検査キット。
前記検査試料を前記展開層に供給する第1の工程と、
前記検査試料が前記展開層を展開する際に、前記展開層の途中に設けられた前記認識部が備える第1〜第4の前記認識部位のうちいずれの部位に、前記デングウイルスが捕捉されているかを確認する第2の工程とを有することを特徴とする検査方法。
本発明の検査キットは、免疫(イムノ)クロマト方式を用いて、デングウイルスの感染の有無を検査するために用いられるものであり、さらに、この感染の有無ばかりでなく、感染したデングウイルスの1型から4型の4種類の血清型についても検査することができるものである。
このとき、展開層12中を前記複合体も展開し、この複合体中には血清型が1型のデングウイルスが含まれるため、展開層12の途中に形成された、認識部17が備える第1〜第4の認識部位171〜174のうち、第1の認識部位171に固定化された、1型のデングウイルスを特異的に認識する特異抗体により、1型のデングウイルスを含む複合体が選択的に捕捉される。
さらに、検査方法では、任意の目的で、1以上の工程を追加することができる。
(実施例)
1.検査キットの製造
1−1.展開層への認識部およびコントロール部の形成
短冊状をなす0.5cm×3.0cmのニトロセルロース(ミリポア社製)を展開層として用意し、この展開層の上流側の端部から1.4cmの位置に、1型のデングウイルスを特異的に認識する第1の特異抗体5mg/mLを含有するリン酸緩衝液1.0μLを、展開層の長手方向対して直交する方向に幅約0.1cmのライン状に滴下した。その後、リン酸緩衝液を60℃×4時間の条件で乾燥させることにより、展開層の途中に1型のデングウイルスを特異的に認識する第1の特異抗体が固定化された第1の認識部位を形成した。
第1の特異抗体に代えて2型のデングウイルスを特異的に認識する第2の特異抗体を含有するリン酸緩衝液調製し、このリン酸緩衝液を、展開層の第1の認識部位を形成した位置よりも上流側に0.1cmの間隔を空けて滴下したこと以外は前記第1の認識部位の形成と同様にして、第2の認識部位を形成した。
第1の特異抗体に代えて3型のデングウイルスを特異的に認識する第3の特異抗体を含有するリン酸緩衝液調製し、このリン酸緩衝液を、展開層の第1の認識部位を形成した位置よりも上流側に0.2cmの間隔を空けて滴下したこと以外は前記第1の認識部位の形成と同様にして、第3の認識部位を形成した。
第1の特異抗体に代えて4型のデングウイルスを特異的に認識する第4の特異抗体を含有するリン酸緩衝液調製し、このリン酸緩衝液を、展開層の第1の認識部位を形成した位置よりも上流側に0.3cmの間隔を空けて滴下したこと以外は前記第1の認識部位の形成と同様にして、第4の認識部位を形成した。
第1の特異抗体に代えて、後述する標識化抗体を認識する抗抗体を含有するリン酸緩衝液調製し、このリン酸緩衝液を、展開層の上流側の端部から1.8cmの位置に滴下したこと以外は前記第1の認識部位の形成と同様にして、コントロール部を、展開層の途中の前記認識部よりも下流側の位置に形成した。
短冊状をなす0.5cm×1.0cmのガラスウールで構成される多孔質担体を用意し、デングウイルスを特異的に認識する機能を有する抗体を金コロイドで標識化した標識化抗体を含有するリン酸緩衝液に、多孔質担体を含浸した後、かかる多孔質担体を凍結乾燥することにより、標識化抗体が多孔質担体に担持された試薬部を得た。
まず、中空部を備える2.7cm×8.5cmのポリカーボネートで構成されるハウジングケースと、短冊状をなす0.5cm×7.5cmの白色ポリスチレン、白色ビニール、白色ポリエステル、クリアポリエステルで構成される支持基板と、短冊状をなす1.2cm×1.9cmのガラスフィルター(ミリポア社製)で構成される試料供給部と、短冊状をなす0.5cm×1.0cmのガラスウールで構成される多孔質担体からなる試料供給部と、短冊状をなす0.5cm×3.0cmのガラスウールで構成される多孔質担体からなる濾紙で構成される多孔質担体からなる吸収部と、前記工程1−1で作製した認識部およびコントロール部が形成された展開層と、前記工程1−2で作製した試薬部とをそれぞれ用意した。
2−1. 対象症例
デングウイルスの感染が疑われた被検者を対象とした。
デングウイルスの感染が疑われた被検者について、検体として血液を採取し、この検体中からRT−PCR法を用いてデングウイルス遺伝子が検出された108例をデングウイルス感染群(陽性群)とした。
デングウイルスの感染が疑われた被検者について、検体として血液(全血)を採取し、実施例の検査キットのハウジングケースが備える検査試料供給窓から露出する血球ろ過部に検体を滴下した後、検査結果観察窓から露出する展開層に設けられた認識部およびコントロール部における、標識化抗体の捕捉の有無を観察した。
以上の結果を、再度、表1に示す。
10 免疫クロマト試験片(試験片)
11 支持基板
12 展開層
13 試薬部
14 試料供給部
15 血球ろ過部
16 吸収部
17 認識部
171 第1の認識部位
172 第2の認識部位
173 第3の認識部位
174 第4の認識部位
18 コントロール部
20 ハウジングケース
21 中空部
22 検査試料供給窓
23 検査結果観察窓
Claims (4)
- デングウイルスによる感染の有無、および感染したデングウイルスの血清型を検査するのに用いられる検査キットであって、
前記デングウイルスを含有する検査試料を展開する展開層と、該展開層の途中に設けられた認識部と、前記検査試料が前記展開層を展開する展開方向を基準としたとき、前記展開層の上流側の縁部に接触するように配置された試薬部とを有し、
前記認識部は、それぞれ別個に形成された、血清型が1型のデングウイルスを特異的に認識する第1の特異抗体が固定化された第1の認識部位と、2型のデングウイルスを特異的に認識する第2の特異抗体が固定化された第2の認識部位と、3型のデングウイルスを特異的に認識する第3の特異抗体が固定化された第3の認識部位と、4型のデングウイルスを特異的に認識する第4の特異抗体が固定化された第4の認識部位とを有しており、
前記試薬部は、前記デングウイルスを特異的に認識する機能を有し、かつ標識物質で標識化されている標識化抗体を含み、
第1〜第4の前記特異抗体は、1型〜4型の前記デングウイルスがそれぞれ有する内部抗原の一部を特異的に認識するものであり、かつ、前記標識化抗体は、前記デングウイルスが有する前記内部抗原における、前記デングウイルスの1型〜4型の血清型に共通の抗原決定部位を認識するものであることを特徴とする検査キット。 - 前記内部抗原は、エンベロープが有するEタンパクである請求項1に記載の検査キット。
- 前記試薬部の上流側の縁部に接触するように配置された試料供給部と、該試料供給部上に積層するように配置された血球ろ過部とを有し、前記検査試料が全血であり、
前記血球ろ過部を介して前記試料供給部に前記検査試料を供給することにより、前記検査試料に含まれる血球成分が除去されるよう構成されている請求項1または2に記載の検査キット。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の検査キットを用いて、デングウイルスによる感染の有無、および感染したデングウイルスの血清型を検査する検査方法であって、
前記検査試料を前記展開層に供給する第1の工程と、
前記検査試料が前記展開層を展開する際に、前記展開層の途中に設けられた前記認識部が備える第1〜第4の前記認識部位のうちいずれの部位に、前記デングウイルスが捕捉されているかを確認する第2の工程とを有することを特徴とする検査方法。
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