JP6154117B2 - 駆動装置の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、移動部材を駆動する駆動装置をパネルに取り付けるための駆動装置の取付構造に関するものである。
パネルに取り付けられ、移動部材を駆動する駆動装置が、特許文献1、特許文献2に開示されている。特許文献1のパワーウィンドウ装置(駆動装置)では、ドラムケース(ドラムハウジング)をモジュールベース(パネル)に本固定する前に、モジュールベースに設けられた2つの突部(突出部)を、ドラムケースに設けられた2つの貫通孔(孔)へそれぞれ係合させ、ドラムケースの仮固定を行っている。これにより、モジュールベースへのドラムケースの本固定が容易になる。
また、特許文献2のケーブル式ウィンドレギュレータ(駆動装置)では、ドラムハウジングに設けられた2つの突出片(突出部)を、パネルに設けられた2つの係合孔(孔)へそれぞれ係合させ、ドラムハウジングの仮固定を行っている。これにより、パネルへのドラムハウジングの本固定を容易にしている。
特開2005−42331号公報 特開2011−157682号公報
しかしながら、特許文献1は、パネルに形成された2つの突出部をドラムハウジングの2つの孔に係合させて仮固定しており、特許文献2は、ドラムハウジングに設けられた2つの突出部をパネルに設けられた2つの孔に係合させて仮固定しているため、パネルとドラムハウジングとを係合させている箇所が2箇所あり、パネルへのドラムハウジングの仮固定作業が煩雑になるおそれがある。
そこで本発明は、パネルへのドラムハウジングの仮固定作業が容易な駆動装置の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、パネルへ駆動装置を取り付ける時の駆動装置の取付構造であって、前記駆動装置は、回転駆動されるドラムと、前記ドラムが収容され、係合部が設けられたドラムハウジングと、一端が前記ドラムに連結されて一の方向へ巻回される第一インナーケーブルと、一端が前記ドラムに連結されて他の方向へ巻回される第二インナーケーブルと、前記第一インナーケーブルおよび前記第二インナーケーブルの他端がそれぞれ連結される連結部材と、前記ドラムと前記連結部材との間に配置され、前記第一インナーケーブルの配索方向を転換する第一方向転換部材と、前記ドラムと前記連結部材との間に配置され、前記第二インナーケーブルの配索方向を転換する第二方向転換部材と、前記ドラムハウジングと前記第一方向転換部材との間に配索された前記第一インナーケーブルを、軸方向移動可能に内部へ挿通する第一アウターケーシングと、前記ドラムハウジングと前記第二方向転換部材との間に配索された前記第二インナーケーブルを、軸方向移動可能に内部へ挿通する第二アウターケーシングとを有しており、前記パネルには、前記係合部と係合する被係合部および前記ドラムハウジングが配置されるドラムハウジング配置部が設けられ、前記係合部と前記被係合部とをスライド係合し、前記ドラムハウジングを前記ドラムハウジング配置部へ配置することにより、前記ドラムハウジングが、前記パネルに対する水平方向への移動を規制されるように仮固定されることを特徴する駆動装置の取付構造を提供する。
(1)本発明によると、係合部と被係合部とをスライド係合し、ドラムハウジングをドラムハウジング配置部へ配置するだけで、ドラムハウジングの仮固定が可能であるので、パネルへのドラムハウジングの仮固定作業が容易である。
(2)本発明が、ドラムハウジングをドラムハウジング配置部へ配置することにより、ドラムハウジングとドラムハウジング配置部とが嵌合して、パネルに対する水平方向へのドラムハウジングの移動を規制する構成の場合、ドラムハウジングとドラムハウジング配置部との嵌合によりドラムハウジングの移動が規制可能となるため、パネルへのドラムハウジングの仮固定作業がより容易となる。
(3)本発明が、ドラムハウジングがドラムハウジングのスライド係合方向の前側に設けられ、パネルへ本固定するための本固定部を有し、係合部が、本固定部に設けられている構成の場合、係合部が本固定部に設けられているため、パネルへのドラムハウジングの仮固定作業が一層容易である。
パネルに取り付けられている駆動装置を示す図である。 駆動装置に用いられているドラムハウジングの正面図である。 図2に示すドラムハウジングの側面図である。 駆動装置が取り付けられるパネルにおけるドラムハウジングが配置される部分の正面図である。 図4に示す駆動装置が取り付けられるパネルをV−V線で切断した拡大断面図である。 係合部を被係合部に係合する前の状態を示す説明図である。 係合部を被係合部に係合している状態を示す説明図である。 ドラムハウジングをドラムハウジング配置部に配置した状態を示す説明図である。 係合部を被係合部に係合する前の状態を示す別の説明図である。 係合部を被係合部に係合している状態を示す別の説明図である。 ドラムハウジングをドラムハウジング配置部に配置した状態を示す別の説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1はパネルに取り付けられている駆動装置を示す図であり、図2は駆動装置に用いられているドラムハウジングの正面図であり、図3は図2に示すドラムハウジングの側面図である。なお、図3ではインナーケーブル及びアウターケーシングは省略している。
図1に示すように、駆動装置Aは、車両の窓ガラスを昇降させるウィンドレギュレータであり、パネル8に固定されている。なお、本発明は駆動装置Aをパネル8に取り付けるときの駆動装置の取付構造であり、まず、駆動装置Aおよびパネル8について説明する。
図1に示すように、駆動装置Aは、ドラム1と、ドラム1が収容されたドラムハウジング2と、ドラム1に連結されたインナーケーブル(第一インナーケーブル31、第2インナーケーブル32)と、インナーケーブルと連結され、移動部材(ここでは、窓ガラス)が取り付けられる連結部材4と、連結部材4の移動をガイドするガイドレール7とを備えている。また、第一インナーケーブル31は第一アウターケーシング51の内部に配置されており、第二インナーケーブル32は第二アウターケーシング52の内部に配置されている。
ドラム1は、円柱形状の部材であり、回転可能にドラムハウジング2に収容されている。ドラム1は、図示を省略した動力源からの動力によって、回転駆動される。ドラム1の外周部分には、インナーケーブルが巻き回される溝(不図示)が形成されている。なお、インナーケーブルを巻回するドラム1は、従来よく知られた構造を有しており、詳細な説明は省略する。
図2、図3に示すように、ドラムハウジング2は、有底円筒形状を有し、円柱形状のドラム1を回転可能に収容する。また、ドラムハウジング2の外周部には、パネル8の後述する係合爪部811と係合する係合突起20を備えている。ドラムハウジング2は、第一アウターケーシング51の端部が接続された第一アウターエンド21と嵌合する第一アウターエンド嵌合部27と、第二アウターケージング52の端部が接続された第二アウターエンド22と嵌合する第二アウターエンド嵌合部28と、を備えている。第一アウターエンド21は第一アウターケーシング51の端部を、第二アウターエンド22は第二アウターケーシング52の端部をそれぞれ保持する保持部材である。
図2に示すように、第一アウターエンド嵌合部27および第二アウターエンド嵌合部28とは、ドラムハウジング2からに伸びるように設置されている。第一アウターエンド21および第二アウターエンド22はそれぞれ内部に第一インナーケーブル31および第二インナーケーブル32が挿通されている。
ドラムハウジング2には、第一アウターエンド嵌合部27および第二アウターエンド嵌合部28とドラムハウジング2の外周部とを接続し、第一アウターエンド嵌合部27および第二アウターエンド嵌合部28を補強する補強リブ23が形成されている。
ドラムハウジング2は突出部24を備えている。突出部24の突出方向は、第一アウターエンド嵌合部27および第二アウターエンド嵌合部28の軸方向に対して、交差する方向であり、第一アウターエンド嵌合部27および第二アウターエンド嵌合部28を間に挟むように、補強リブ23が設けられている側と反対側に伸びている。
ドラムハウジング2には、補強リブ23の一部および突出部24の先端部に設けられ、ねじ止めを行うときにねじScが貫通する貫通孔を備えた3個の本固定部251、252、253が設けられている。本固定部251、252は補強リブ23に形成されており、本固定部253は突出部24の先端部に形成されている。なお、本固定部251は第一アウターエンド嵌合部27の近傍に、本固定部252は第二アウターエンド嵌合部28の近傍にそれぞれ形成されている。なお、本固定部251、252、253は円柱形状(図2、図3参照)である。
図2、図3に示すように、本固定部253を越えて、突出部24のさらに先端側には、ドラムハウジング2をパネル8に仮固定するときに用いられる係合部26が設けられている。係合部26は、本固定部253より、ドラムハウジング2と反対側に突出して形成されている。係合部26は、本固定部253の貫通孔を貫通するねじScの中心軸と直交する平面を有する平板状の部材である。
第一インナーケーブル31は、一端がドラム1に連結されるとともに、ドラム1の外周に形成された溝に巻回されている。なお、第一インナーケーブル31は第一の方向(一の方向)に巻回されている。また、第二インナーケーブル32は、一端がドラム1に連結されるとともに、ドラム1の外周に形成された溝に巻回されている。第二インナーケーブル32は第二の方向(他の方向)に巻回されている。
さらに説明すると、第一インナーケーブル31は、ドラム1の接線方向に伸びている。そして、第一インナーケーブル31は、第一アウターエンド21を貫通し、第一アウターエンド21に接続している第一アウターケーシング51に挿入されている。
また、第二インナーケーブル32もドラム1の接線方向で第一インナーケーブル31と反対側に伸びている。そして、第二インナーケーブル32は、第二アウターエンド22を貫通し、第二アウターエンド22に接続している第二アウターケーシング52に挿入されている。さらに、第一インナーケーブル31および第二インナーケーブル32のドラム1に連結されているのと反対側の他端は、連系部材4に連結されている。
図1に示しているように、連結部材4は、ガイドレール7に沿って往復摺動可能な部材であり、摺動方向の上側に第一インナーケーブル31が連結されている。また、摺動方向下側に第二インナーケーブル32が連結されている。ガイドレール7は、長尺状の部材であり、パネル8に上下に伸びるように取り付け固定される。そして、ガイドレール7の上部には、第一方向転換部材61が取り付けられている。また、ガイドレール7の下部には、第二方向転換部材62が取り付けられている。
第一アウターエンド21と第一方向転換部材61との間には、ドラムハウジング2と第一方向転換部材62との間に配索された第一インナーケーブル31が内部に挿通される第一アウターケーシング51が設けられている。第一インナーケーブル31は第一アウターケーシング51内部で軸方向に移動可能となっている。
また、第二アウターエンド22と第二方向転換部材62との間には、ドラムハウジング2と第二方向転換部材62との間に配索された第二インナーケーブル32が内部に挿通される第二アウターケーシング52が設けられている。第二インナーケーブル32は第二アウターケーシング52の内部で軸方向に移動可能となっている。
第一方向転換部材61は、第一インナーケーブル31の配索方向を、ドラム1から第一方向転換部材61に向かう方向から、ガイドレール7に沿って連結部材4に向かう方向に方向転換している。また、第二方向転換部材62は、第二インナーケーブル31の配索方向を、ドラム1から第二方向転換部材62に向かう方向から、ガイドレール7に沿って連結部材4に向かう方向に方向転換している。すなわち、第一方向転換部材61は、ドラム1と連結部材4との間に配置され、第一インナーケーブル31の配索方向を転換する。また、第二方向転換部材62も同様に、ドラム1と連結部材4との間に配置され、第二インナーケーブル32の配索方向を転換する。
第一方向転換部材61および第二方向転換部材62は、第一アウターエンド21および第二アウターエンド22と同様、第一アウターケーシング51の端部および第二アウターケーシング52の端部を挿入、保持できる構成になっている。
第一方向転換部材61は、第一インナーケーブル31が巻回され、回転可能に配置されたプーリを備えた構成となっている。また、第二方向転換部材62は、外周に設けられた溝部で第2インナーケーブル32の配索方向を変換する構成となっている。
これは、連結部材4が窓ガラスを持ち上げるものであることから、連結部材4および窓ガラスの重量が第一インナーケーブル31を介して、第一方向転換部材61に作用する。そのため、第一方向転換部材61は、軸方向に移動する第一インナーケーブル31との摩擦を低減するように、回転可能なプーリでケーブルを移動させる構造を有している。
一方、第二インナーケーブル32には連結部材4および窓ガラスの重量が作用しない。そのため、第二インナーケーブル32を介して第二方向転換部材62に作用する力は大きくないことから、第二方向転換部材62は第二インナーケーブル32の移動で摩耗しにくく、固定された溝で第二インナーケーブル32の方向を転換するものが用いられている。
なお、第一方向転換部材61はこの構成に限定されるものではなく、摩耗を十分に押えることができれば、第二方向転換部材62と同様の溝で第一インナーケーブルの配索方向を転換する構成のものを採用することも可能である。第二方向転換部材62にプーリを用いた構成の方向転換部材を用いる構成であってもよい。
次に、ドラムハウジング2が取り付けられるパネル8について図面を参照して説明する。図4は駆動装置が取り付けられるパネルにおけるドラムハウジングが配置される部分の正面図であり、図5は図4に示す駆動装置が取り付けられるパネルをV−V線で切断した拡大断面図である。以下の説明において、図4に示すパネル8において、図面手前側を手前側、図面奥側を奥側と称する場合がある。また、パネル8に対する水平方向と称する場合があるが、パネル8に対する水平方向とは、パネル8を水平に配置したときの水平方向のことであり、図4に示すパネル8において、パネル8の延在方向と同じ方向である。なお、以下の説明においてパネルに対して水平方向と称する場合、この方向のことを指すものとする。
図4、図5に示すように、パネル8は、ドラムハウジング2が配置されるドラムハウジング配置部81と、係合部26が係合する被係合部82とを備えている。また、パネル8には、ドラムハウジング配置部81に近接した位置に、手前側に隆起した隆起部80が設けられている。
図4、図5に示すように、隆起部80は、パネル8にドラムハウジング2を取り付けたとき、ドラムハウジング2の第一アウターエンド嵌合部27近傍および突出部24が接触可能な形状を有している。隆起部80は、第一アウターエンド嵌合部27側における補強リブ23が設けられている側と反対側の部分が接触する第一接触部801と、突出部24の第一アウターエンド嵌合部27側の部分および(または)係合部26の第一アウターエンド嵌合部27側の部分が接触する第二接触部802と、ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81に配置するとき、係合部26の一方への移動を規制する規制部803を備えている。なお、第一接触部801、第二接触部802および規制部803は、パネル8の水平方向に対して交差する方向に延びる壁部である。
図5に示すように、ドラムハウジング配置部81は、パネル8の奥側に凹んでおり、ドラムハウジング2を嵌合することができる円筒形状を有している。ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81へ配置することにより、ドラムハウジング2とドラムハウジング配置部81とが嵌合して、パネル8に対する水平方向への移動を規制することが可能となる。また、ドラムハウジング配置部81の底部は、図示しない動力源の出力軸が挿通される貫通孔を有している。
パネル8のドラムハウジング配置部81の辺縁部には、ドラムハウジング2の外周に形成された係合突起20と係合する係合爪部811が形成されている。この係合爪部811は、ドラムハウジング2がパネル8から離れる(浮き上がる)のを抑制するための部位であり、ドラムハウジング配置部81を挟んで被係合部82と反対側に形成されていることが好ましい。
被係合部82は、ドラムハウジング2の係合部26が係合する凹部である。被係合部82は、隆起部80の第二接触部802および規制部803より水平方向へ延びる押えリブ821を備えている。被係合部82の押えリブ821は、係合部26が被係合部82に係合したとき、係合部26がパネル8から離れる方向に移動するのを規制する。
パネル8には、ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81へ配置したとき、パネル8の駆動装置が取り付けられる側の面と反対側の面に取り付けられる図示しない動力源と本固定部251、252、253とをねじ止めすることができるように、(本固定部251、252及び253の位置に合わせて)ねじ挿通孔83が形成されている。ドラムハウジンング2をドラムハウジング配置部81に(すなわち、駆動装置Aをパネル8に)仮固定した後、本固定部251、252、253側からねじ挿通孔83へねじScを挿通して、図示しない動力源に設けられためねじに螺合させることで、ドラムハウジング2がパネル8に本固定される。
本発明にかかる駆動装置の取付構造は、駆動装置Aをパネル8に取り付ける(仮固定する)ための構成であり、ドラムハウジング2、係合部26、ドラムハウジング配置部81、被係合部82を含んでいる。
次に駆動装置Aの動作について図1を参照して説明する。駆動装置Aでは、図示を省略した動力源によってドラム1が回転される。例えば、ドラム1が時計回り(図1中、a1方向)に回転されると、ドラム1に巻回されている第一インナーケーブル31が送り出される(図1中、b1方向に移動する)。同時に、第二インナーケーブル32はドラム1に巻回される(図1中、c1方向に移動する)。これにより、第一インナーケーブル31および第二インナーケーブル32が連結された連結部材4が、ガイドレール7に沿って下方に(図1中、d1方向に)移動する。これにより、連結部材4が保持した、窓ガラスが下降し、車両ドアの窓が開く。
また、ドラム1が反時計回り(図1中、a2方向)に回転されると、第一インナーケーブル31がドラム1に巻回される(図1中、b2方向に移動する)。同時に、ドラム1に巻回されている第二インナーケーブル32が送り出される(図1中、c2方向に移動する)。これにより、第一インナーケーブル31および第二インナーケーブル32が連結された連結部材4が、ガイドレール7に沿って上方に(図1中、d2方向に)移動する。これにより、連結部材4が保持した、窓ガラスが上昇し、車両ドアの窓が閉じる。
このように、インナーケーブル(第一インナーケーブル31および第二インナーケーブル32)を利用することで、連結部材4をガイドレール7に沿って移動させ、移動部材である窓ガラスの昇降(開閉)を行うことが可能である。なお、連結部材4が安定して移動するものである場合、ガイドレール7が省略される場合もある。この場合、ガイドレール7に備えられた第一方向転換部材61および第二方向転換部材62は、パネル8に直接取り付けられる。また、パネル8の一部が連結部材4の移動をガイドする場合も同様に、ガイドレール7を省略することが可能である。
次に、ドラムハウジング2をパネルに取り付ける手順について図面を参照して説明する。図6Aは係合部を被係合部に係合する前の状態を示す説明図であり、図6Bは係合部を被係合部に挿入している状態を示す説明図であり、図6Cはドラムハウジングをドラムハウジング配置部に配置した状態を示す説明図である。
また、図7Aは係合部を被係合部に係合する前の状態を示す別の説明図であり、図7Bは係合部を被係合部に挿入している状態を示す別の説明図であり、図7Cはドラムハウジングをドラムハウジング配置部に配置した状態を示す別の説明図である。なお、図7A〜図7Cには、インナーケーブルおよびアウターケーシングの図示を省略している。また、図7A〜図7Cのパネルの切断線は、図4に示すV−V線と同じ線である。
内部にドラム1を収容したドラムハウジング2を、係合突起20側はパネル8に対して離間し、係合部26側はパネル8に接触するように、パネル8に対して傾いた状態で配置する(図6A、図7A参照)。これにより、ドラムハウジング2の係合突起20とドラムハウジング配置部81の係合爪部811との接触を回避する。
続いて、係合部26が被係合部82に係合し、ドラムハウジング2がドラムハウジング配置部81に配置できる位置に移動するようにドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81から規制部803に向かう方向へスライドさせる(図6B、図7Bの矢印X方向)。このスライドによって係合部26と被係合部82とが係合されるが、このとき、係合部26の先端が規制部803に接触することで、ドラムハウジング2のスライドを停止するようにしてもよい。例えば、本固定部253を押えリブ821と接触させて、スライドを停止させるようにしてもよい。係合部26と被係合部82との係合とは、ここでは係合部26と押えリブ821との係合である。
次に、係合部26と被係合部82の押えリブ821との係合部分を中心に、ドラムハウジング2がパネル8の鉛直方向に移動するように、ドラムハウジング2を含むドラムハウジング全体をパネル8のドラムハウジング配置部81側へ回動させる(図7Cの矢印Y方向)。これにより、ドラムハウジング2とドラムハウジング配置部81とが嵌合する(図6C、図7C参照)。なお、図7Cに示しているように、ドラムハウジング2とドラムハウジング配置部81とを嵌合することで、係合突起20と係合爪部811とが係合する。
すなわち、ドラムハウジング2を直線的に移動(スライド)させ、係合部26を被係合部82に係合する(このような係合をスライド係合と称する)。ドラムハウジング2において、本固定部253は、ドラムハウジング2をパネル8にスライド係合するときのスライド方向(スライド係合方向)の前側に設けられているといえる。そして、係合部26が本固定部253に設けられており、係合部26は本固定部253のスライド係合方向の前側に突出しているといえる。
このように、係合部26をスライド係合方向の前側に配置することで、係合部26を素早く被係合部82に係合することが可能である。係合部26を被係合部82に係合することで、ドラムハウジング2の回動の回動中心として利用することができ、ドラムハウジング2のパネル8への仮固定作業を容易にすることができる。
そして、ドラムハウジング2がドラムハウジング配置部81へ配置されて嵌合することで、ドラム1が収容されたドラムハウジング2は、パネル8に対する水平方向の移動が規制された状態で仮固定される。また、係合部26と被係合部82とが係合するとともに、係合突起20と係合爪部811との係合によって、ドラムハウジング2がパネル8から離れる方向への移動(浮き上がるの)も規制される。
駆動装置Aは、図1に示すように、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の弾性力に抗して、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52とを曲げた状態で、パネル8に仮固定される。そのため、ドラムハウジング2には、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52が真直に戻ろうとする力(反力)が作用する。
すなわち、ガイドレール7をパネル8に固定し、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52を図1中矢印e1方向へ曲げつつ、ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81に配置させて仮固定したとき、ドラムハウジング2には、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の図1中矢印e2方向への反力によって、ドラムハウジング2には図1中e3方向の力が作用する。また、第一アウターケーシング51と第二アウターケーシング52の長さ或いは取り付け角度が異なる場合、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の反力がドラムハウジング2に作用すると、ドラムハウジング2には水平方向に回転するような力が作用する。
ドラムハウジング2は、ドラムハウジング配置部81に嵌合され、また、係合部26が被係合部82と係合して、ドラムハウジング2の水平方向の移動が規制されていることで、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の反力が作用しても、ドラムハウジング2はパネル8に対する水平方向への移動が抑制される。
また、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の反力がドラムハウジング2をパネル8から離す方向に作用しても、係合部26と被係合部82との係合および係合突起20と係合爪部811との係合によってドラムハウジング2がパネル8から離れる方向の移動が規制される。
さらに、第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の反力がドラムハウジング2を回転させる力として作用した場合には、例えば、反力が反時計回りの力の場合、第一アウターエンド嵌合部27が第一接触部801と接触することでドラムハウジング2の回転が規制される。また、反力が時計回りの力の場合、突出部24および(または)係合部26が第二接触部802と接触することでドラムハウジング2の回転が規制される。
以上のことより、本発明の駆動装置の取付構造は、係合部26と被係合部82とをスライド係合し、ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81へ配置するだけで、ドラムハウジング2のパネル8への仮固定が可能であるので、パネル8への駆動装置Aの仮固定作業が容易である。
そして、ドラムハウジング2をドラムハウジング配置部81に嵌合させて、駆動装置Aをパネル8に仮固定を行うことで、ドラムハウジング2のパネル8に対する水平方向の移動及び回転が規制されるとともに、浮き上がりも規制されるので、ドラムハウジング2をパネル8の正確な位置に正確な方向で仮固定することができる。これにより、ドラムハウジング2の本固定部251、252、253とねじ挿通孔83とが正確に位置決めされるので、ねじの螺合を容易に行うことができる。すなわち、本発明の駆動装置の取付構造を用いることで、ドラムハウジング2(駆動装置A)のパネル8への仮固定が容易であるとともに、仮固定後の本固定も容易になる。
また、駆動装置Aでは、動力源への配線を行ったり、第一インナーケーブル31及び第二インナーケーブル32の巻取量の調節のためにドラム1の調整を行ったりする等を行うため、ドラムハウジング2を容易に着脱できるように、ドラムハウジング2をパネル8に仮固定した状態で、パネル8を車両ドアに取り付ける。
ドラムハウジング2をパネル8に仮固定した状態でパネル8を立てると、ドラムハウジング2の重量方向が、パネル8に対する水平方向と同じ方向になる。本発明にかかる駆動装置の取付構造では、ドラムハウジング2をパネル8に仮固定したとき、ドラムハウジング2のパネル8対する水平方向の移動が規制されているとともに、ドラムハウジング2の第一アウターケーシング51および第二アウターケーシング52の反力による移動も規制されているので、ドラムハウジング2が正確な位置に仮固定されている状態で、パネル8を車両ドアに固定することができる。
このことから、本発明にかかる駆動装置の取付構造を用いることで、駆動装置Aを取り付けたパネルを移動或いは取付対象物への取り付けする場合でも、駆動装置Aがずれたり、外れたりしにくく、それだけ、駆動装置が取り付けられたパネルを取付対象物(ここでは、車両ドア)に取り付ける作業を簡略化することができる。これにより、駆動装置Aをパネル8を運搬したり、パネル8に別工程の作業を行ったりしても、駆動装置A(ドラムハウジング2)がずれたり、回転したりしにくいので、仮固定後の本固定も容易である。さらに、ドラムハウジング2をパネル8に対して水平な方向において回動させる必要がないので、仮固定に必要な係合を生じるための係合部の回転移動を確保するスペースを、パネル8に確保する必要もない。
また、本発明にかかる駆動装置の取付構造の上述したような効果は、組立、製造時に限るものではなく。メンテナンスや修理のときにも有効である。例えば、パネルが取付対象物に取り付けられた状態で、駆動装置を着脱する場合でも、パネルが起立した状態で駆動装置を取り付け位置からずれないように仮固定することができるので、駆動装置を押さえておく治具が不要であり、また、パネルを取り外す工程を省略することが可能であり、作業性が高くなる。
なお、上述の駆動装置の取付構造では、ドラムハウジング配置部をパネル8を押出し加工することで形成され、ドラムハウジングと嵌合する凹部としているが、これに限定されるものではない。例えば、ドラムハウジングよりも大きな凹部を形成しておき、その凹部の内壁より内側に突出し、ドラムハウジングと接触することで、ドラムハウジングのパネルに対する水平方向への移動を規制する凸部を複数個(3個以上が好ましい)備える構成であってもよい。
さらには、パネル8より突出し、ドラムハウジング2の周囲と接触するリブであってもよい。ドラムハウジング配置部として、ドラムハウジング2をパネル8に対して水平方向の移動を規制できるようにドラムハウジングを支持するあるいは嵌合する構造のものを広く採用することができる。
また、上述の実施形態では、駆動装置として、車両ドアに設けられた窓ガラスを昇降させるウィンドレギュレータを採用しているが、これに限定されるものではなく、連結部材に取り付けた移動部材の移動を行うための駆動装置に広く採用することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、自動車のドアに備えられる窓ガラス等の移動部材を移動させる駆動装置をパネルに取り付けるときの駆動装置の取付機構として利用することが可能である。
A 駆動装置
1 ドラム
2 ドラムハウジング
20 係合突起
21 第一アウターエンド
22 第二アウターエンド
23 補強リブ
24 突出部
251〜253 本固定部
26 係合部
31 第一インナーケーブル
32 第二インナーケーブル
4 連結部材
51 第一アウターケーシング
52 第二アウターケーシング
61 第一方向転換部材
62 第二方向転換部材
7 ガイドレール
8 パネル
80 隆起部
801 第一接触部
802 第二接触部
803 規制部
81 ドラムハウジング配置部
82 被係合部
821 押えリブ
83 ねじ挿通孔

Claims (1)

  1. パネルへ駆動装置を取り付けるときの駆動装置の取付構造であって、
    前記駆動装置は、回転駆動されるドラムと、
    前記ドラムが収容され、係合部が設けられたドラムハウジングと、
    一端が前記ドラムに連結されて一の方向へ巻回される第一インナーケーブルと、
    一端が前記ドラムに連結されて他の方向へ巻回される第二インナーケーブルと、
    前記第一ワイヤおよび前記第二ワイヤの他端がそれぞれ連結される連結部材と、
    前記ドラムと前記連結部材との間に配置され、前記第一ワイヤの配索方向を転換する第一方向転換部材と、
    前記ドラムと前記連結部材との間に配置され、前記第二ワイヤの配索方向を転換する第二方向転換部材と、
    前記ドラムハウジングと前記第一方向転換部材との間に配索された前記第一インナーケーブルを、軸方向移動可能に内部へ挿通する第一アウターケーシングと、
    前記ドラムハウジングと前記第二方向転換部材との間に配索された前記第二インナーケーブルを、軸方向移動可能に内部へ挿通する第二アウターケーシングとを有しており、
    前記パネルには、前記係合部と係合する被係合部および前記ドラムハウジングが配置されるドラムハウジング配置部が設けられ、
    前記係合部と前記被係合部とをスライド係合し、前記ドラムハウジングを前記ドラムハウジング配置部へ配置することにより、前記ドラムハウジングが、前記パネルに対する水平方向への移動を規制されるように仮固定され
    前記ドラムハウジングは、前記ドラムハウジングのスライド係合方向の前側に設けられ、前記パネルへ本固定するための本固定部を有し、
    前記係合部は、前記本固定部に設けられている
    ことを特徴とする駆動装置の取付構造。
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