JP6153770B2 - 保護継電装置及び電力系統保護システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統を保護する保護継電装置の情報表示技術に関する。
ディジタル式の保護継電装置(保護リレー)は、主として、電流値や電圧値などの電力系統の状態を示すデータや、電力系統に設備された電力機器の各種状態を示すデータを取り込むように構成され、マイクロプロセッサを駆動するプログラムによって予め定められた処理手順に従い、マイクロプロセッサにより一定周期毎に、上述した電流値や電圧値のアナログデータの取り込み処理、リレー演算処理、保護シーケンス処理を実行する。そして、電力系統や電力機器において事故が発生したと判断した場合、遮断器へ保護指令を出力し、電力系統を遮断して、電力系統や電力機器の保護を行う装置である。
信頼性向上の面から、ディジタル保護リレーにおける単一部品故障時の誤動作防止のため、ハードウェアをメインリレー(主検出リレー)とFDリレー(事故検出リレー)に分離し、メインリレーとFDリレーのそれぞれで、前記のデータ取り込み、リレー演算処理、保護シーケンス処理を実行し、保護対象の電力系統や電力機器において事故が発生したと判断した場合、それぞれで保護指令を出力する。それぞれの保護指令のAND条件により、遮断器へ保護指令を出力する構成としている。
そして、保護対象の電力系統や電力機器において事故が発生し、ディジタル保護リレーにより遮断器へ遮断指令を出力して保護成功した場合、ディジタル保護リレーは、事故発生前後における電流値や電圧値などの電気量や遮断器の開閉状況、およびディジタル保護リレー内部のリレー演算処理に関わる各種信号を保持し、ディジタル保護リレーの表示装置に表示する。
ディジタル保護リレーの表示装置は、ディジタル保護リレーに設けられた複数個の表示灯(LED表示器:Light Emitting Diode)、液晶表示器(LCD表示器:Liquid Crystal Display)、操作スイッチにより構成される。また、LED表示器やLCD表示器では表示しきれない詳細な情報は、通信ネットワークにより接続したパーソナルコンピュータ(PC)に表示させることも可能である。
このようにして、保持した事故発生前後の情報に応じて、LED表示器を点灯又は消灯させたり、LCD表示器に遮断器の開閉状態やディジタル保護リレー内部の各種信号および事故発生前後の電気量を表示する。また、PCをディジタル保護リレーに接続してこれらの詳細情報を確認する場合もあるが、PCに接続する手間がかかることや、コスト面から各変電所にPCを設置出来ないなどの理由などにより、PCに接続されず、LED表示器やLCD表示器のみのディジタル保護リレーも多数存在する。
下記の特許文献1には、タッチ入力手段を備えたフラットディスプレイに、リレー要素の整定値や操作ガイド等を表示するようにした保護継電装置が記載されている。
特開平7−111726号公報
上述した理由により、PCに接続されないディジタル保護リレーの場合、例えば表示装置を構成するLED表示器やLCD表示器の部品故障が発生すると、そのディジタル保護リレーに関する情報、例えば遮断器の開閉状態やディジタル保護リレー内部の各種信号や事故発生前後の電気量等の情報を確認することができない。ディジタル保護リレーの本来の機能である保護機能を喪失しない場合であっても、表示機能の不良は運用面で支障をきたすことから、表示不良の発生後、直ちに故障した部品(故障した部品が実装されているプリント基板を含む。)単位での交換が必要となる。しかしながら、故障した表示装置の部品を直ちに交換することは、容易ではない。
本発明の目的は、故障した表示装置の部品を直ちに交換しなくても、当該保護継電装置の保持する情報を確認することができる保護継電装置を提供することにある。
上記課題を解決するための、本願発明の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
電力系統を保護する保護継電装置において、
当該保護継電装置に関する第1の表示情報を表示する表示部と、
当該保護継電装置以外の第2の保護継電装置との間で通信を行う通信部と、
前記表示部の表示機能が不良である場合に、前記表示部に表示する予定の前記第1の表示情報を、前記通信部を介して前記第2の保護継電装置へ送信するよう制御し、前記第2の保護継電装置から前記通信部を介して、前記第2の保護継電装置に関する第2の表示情報を受信すると、該受信した第2の表示情報を前記表示部に表示するよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、故障した表示装置の部品を直ちに交換しなくても、当該保護継電装置の保持する情報を確認することができる。
本発明の実施形態における保護継電装置の保護対象である送電線の電力系統を示す図である。 本発明の実施形態における系統事故発生時の遮断器の遮断、投入のタイムチャートである。 本発明の実施形態における保護継電装置の操作表示部を示す図である。 本発明の実施形態における保護継電装置の構成図である。 本発明の実施形態において他の保護継電装置に情報表示を行うときの手順を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
まず、本実施形態のディジタル保護リレーの動作概要について、図1を参照して簡単に説明する。図1は、本発明の実施形態における保護継電装置の保護対象である送電線の電力系統を示す図である。
図1に示すように、電力系統の送電線又は配電線である主回線30には、主変圧器32と、1次側遮断器31と、2次側遮断器33とが設けられている。そして、主回線30は、2次側遮断器32の主変圧器32と反対側において、3つの回線21a〜21cに分岐している。3つの回線21a〜21cには、それぞれ、ディジタル保護リレー10a〜10c、回線21a〜21cをそれぞれ遮断する遮断器22a〜22c、回線21a〜21cの電圧や電流をそれぞれ計測する計器用変成器23a〜23cが接続され設けられている。ディジタル保護リレー10a〜10cは、HUB(集線装置)28を介して互いに通信可能なように通信路27a〜27cで接続されている。上述のように、本明細書では、電力系統の送電線又は配電線を、回線と称する。
このように、複数の回線(図1の例では3つ)で構成される電力系統では、1つの回線を1つのディジタル保護リレーで保護するケースがほとんどである。図1の電力系統では、回線21aをディジタル保護リレー10aで、回線21bをディジタル保護リレー10bで、回線21cをディジタル保護リレー10cで保護する。
例えばディジタル保護リレー10aについて説明すると、回線21aに設置された計器用変成器23aにより、電流情報又は電圧情報若しくは電流情報及び電圧情報を含む電流電圧情報24aをディジタル保護リレー10aに取り込む。その後、ディジタル保護リレー10aに実装される複数の演算処理基板により、予め定められた処理手順に従って一定周期ごとに保護リレー演算処理を行い、その結果に基づいて電力系統に設置される遮断器22aに保護指令26aを出力する。そして、遮断器22aから、遮断器22aの開閉状態を示す遮断器状態情報25aを受信して、遮断器22aの開閉状態を確認する。
ディジタル保護リレー10bとディジタル保護リレー10cについても、上述したディジタル保護リレー10aと同様の動作を行う。
以下、ディジタル保護リレー10a〜10cをディジタル保護リレー10と総称する。回線21a〜21cを回線21と総称する。遮断器22a〜22cを遮断器22と総称する。計器用変成器23a〜23cを計器用変成器23と総称する。電流電圧情報24a〜24cを電流電圧情報24と総称する。遮断器状態情報25a〜25cを遮断器状態情報25と総称する。保護指令26a〜26cを保護指令26と総称する。通信路27a〜27cを通信路27と総称する。
図2は、本発明の実施形態における系統事故発生時の遮断器の遮断、投入のタイムチャートである。系統事故発生から事故除去するまでの遮断器22a〜22cの一連の動作、投入を、図2を用いて説明する。図2において29a〜29cは、それぞれ遮断器22a〜22cの開閉動作を示すタイムチャートである。
図1の電力系統において例えば、回線21bで系統事故が発生したことが原因となって、回線21a〜21cの電圧がそれぞれ通常より低下した場合、ディジタル保護リレー10a〜10cの保護リレー演算処理にてそれぞれ系統事故ありと判断し、それぞれ遮断器22a〜22cに対して保護指令26a〜26cを出力して遮断器22a〜22cを動作させ、回線21a〜21cを遮断する(図2のステップS1)。
その後、系統事故が発生していない回線21を復旧するため、予め決められた順序で遮断器22a〜22cを投入し、回線21a〜21cを再接続していく。このケースでは、遮断器22a、遮断器22b、遮断器22cの順序で投入するものとする。
はじめに遮断器22aを投入し、回線21aを復旧させる(ステップS2)。次に遮断器22bを投入する(ステップS3)。回線21bが復旧し電力が供給されるが、回線21bの系統事故が継続しているので、再び回線21a〜21bの電圧がそれぞれ通常より低下し、系統事故ありと判断する。このとき回線21aでは遮断器22aを投入直後に系統事故を検出していないことから、回線21aの系統事故はないものと判断し、遮断器22bのみを動作させ、回線21bを遮断させる(ステップS4)。その後、遮断器22cを投入して回線21cを復旧させる(ステップS5)。最終的に回線21aと回線21cは復旧し、回線21bは系統事故が継続していることから遮断された状態となる。
このような系統事故において、ディジタル保護リレー10a〜10cは、電力系統の状態や当該ディジタル保護リレー10の動作状態等を、それぞれの前面に設けた操作表示部13に表示する。
図3は、本発明の実施形態における保護継電装置の操作表示部を示す図である。
図3において、41aは、遮断器22に対して保護指令26を出力したことを表示するLED表示器、41bは、遮断器22の開閉状態を表示するLED表示器、42は、各種情報を表示するLCD表示器、43は、操作者(保守員)からの指示を受け付ける操作スイッチである。LED表示器41a〜41bをLED表示器41と総称する。
すなわち、ディジタル保護リレー10は、遮断器22に対して、保護指令26を出力すると、LED表示器41aを点灯させ操作者に知らせる。これにより、ディジタル保護リレー10が遮断器22に対して保護指令26を出力したことを、操作者が容易に判別できる。
また、遮断器22が投入されたときにLED表示器41bを点灯させることにより、遮断器22の開閉状態、つまり投入又は遮断状態を、操作者が容易に判別できる。
さらに、LCD表示器42には、系統事故により動作したリレー要素(51、64、67等)の状態や、運用中の系統の電圧や電流情報や、事故発生前後の系統の電圧や電流情報を保持して表示する。因みに、ディジタル保護リレー10のリレー要素51は過電流リレー、リレー要素64は過電圧リレー、リレー要素67は電流方向リレーである。
このとき、ディジタル保護リレー10の操作表示部13のLED表示器41やLCD表示器42が故障していると、遮断器22の開閉状態やディジタル保護リレー10内部の各種信号や事故発生前後の電気量情報の少なくとも一部を含む、操作表示部13への表示情報を表示できない。この場合、不良となったLED表示器41やLCD表示器42を部品交換するまでは、上述した操作表示部13への表示情報を表示することができず、電力系統の運用面で支障をきたす。
これを解決するために、本実施形態では、例えば不良となったLED表示器41やLCD表示器42を部品交換するまでの一時的な期間、上述した操作表示部13へ表示すべき表示情報の目視確認を可能とするために、他のディジタル保護リレー10のうち、LED表示器41やLCD表示器42が正常なもの、つまり操作表示部13の表示機能が正常なものに、上述した操作表示部13への表示情報を表示するものである。
ここで、本実施形態の保護継電装置10について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態における保護継電装置の構成図である。図4に示すように、本実施形態の保護継電装置10は、制御部11と、記憶部12と、操作表示部13と、アナログ入力部14と、ディジタル入力部15と、ディジタル出力部16と、通信部17とを備えている。各構成部12〜17は、制御部11に接続されている。
アナログ入力部14は、計器用変成器23から、電力系統の電圧値及び電流値を示す電流電圧情報24を、アナログ入力信号として入力し、ディジタルデータに変換した後、制御部11等へ出力するものである。
ディジタル入力部15は、遮断器22の開閉状態を示す遮断器状態情報25を、ディジタル入力信号として入力し、制御部11等へ出力するものである。
ディジタル出力部16は、遮断器22を開閉動作させるための保護指令26等を、制御部11から受け取り、ディジタル信号として出力するものである。
通信部17は、通信路27を介して他の保護継電装置10と通信する。
操作表示部13は、前述したように、LED表示器41、LCD表示器42、操作スイッチ43を備え、各種表示を行う表示部と、操作者からの指示を受け付ける操作部とを含むように構成される。
記憶部12は、当該保護継電装置10が通信路27により接続されている他の保護継電装置10を識別する識別子であるアドレス情報を記憶する接続先情報記憶部12aと、上述した操作表示部13への表示情報を記憶する表示情報記憶部12bとを含んで構成される。例えば図1の例では、保護継電装置10aの接続先情報記憶部12aには、保護継電装置10bと保護継電装置10cのアドレス情報が記憶される。また、保護継電装置10aの表示情報12bには、保護継電装置10aに関する表示情報と、他の保護継電装置10から受信した該他の保護継電装置10の表示情報とが記憶される。
制御部11は、ハードウェア上はCPU(Central Processing Unit)とメモリとを含んで構成される。このメモリには、CPUを駆動するプログラムが格納され、CPUはそのプログラムによって予め定められた処理手順に従い動作する。
図4に示すように、制御部11は、表示情報作成部11aと表示不良検出部11bと問合せ応答部11cと表示制御部11dとを含んで構成される。
表示情報作成部11aは、当該保護継電装置10の関係する電力系統の電圧値及び電流値の異常、つまり回線22に設けられた計器用変成器23からアナログ入力部14に入力された電圧値及び電流値の異常を検出し、該異常を検出すると操作表示部13に表示する表示情報を作成し、記憶部12の表示情報記憶部12bに格納する。
表示不良検出部11bは、当該保護継電装置10の操作表示部13の表示機能が正常であるか否か常時監視し、表示機能が不良であることを検出すると、その旨を問合せ応答部11cへ伝達する。表示不良検出部11bは、例えば、操作表示部13のLED表示器41やLCD表示器42の表示機能が不良であることを検出する。表示機能不良は、LEDやLCDの故障、あるいはLEDやLCDの表示制御回路の故障等に起因する。表示機能の不良検出は、例えばLCD表示器42が内蔵するCPUに対して既知演算を実行させることや、LED表示器41が発光する光を検出する等の公知の方法により実現できる。
問合せ応答部11cは、当該保護継電装置10の操作表示部13の表示機能が不良であることを、表示不良検出部11bから伝達され認識すると、他の保護継電装置10の表示機能が正常であるか否か、つまり他の保護継電装置10が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、他の保護継電装置10に対して、通信部17を介して送信する。
また、問合せ応答部11cは、他の保護継電装置10の表示機能が正常であり表示可能である旨の表示可能応答を、所定時間内に他の保護継電装置10から受信すると、当該保護継電装置10の表示情報を他の保護継電装置10へ送信する。
所定時間内に表示可能応答を受信できなかった場合(他の保護継電装置10の表示機能が正常でなく、表示不可能である旨の表示不可能応答を受信した場合や、他の保護継電装置10が、問合せ情報に対し応答しなかった場合を含む)、問合せ応答部11cは、問合せ先の保護継電装置10を他の保護継電装置10に切り換えて、切り換え後の保護継電装置10が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、その保護継電装置10に対して、通信部17を介して送信する。
また、問合せ応答部11cは、当該保護継電装置10の表示情報を受信し表示した旨の表示実施済通知を、他の保護継電装置10から受信する。
所定時間内に表示実施済通知を受信できなかった場合、問合せ応答部11cは、表示情報送信先の保護継電装置10を他の保護継電装置10に切り換えて、切り換え後の保護継電装置10が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、その保護継電装置10に対して、通信部17を介して送信する。
また、問合せ応答部11cは、当該保護継電装置10が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、他の保護継電装置10から受信すると、当該保護継電装置10が表示可能である場合は表示可能応答、表示不可能である場合は表示不可能応答を、問合せ元の他の保護継電装置10へ送信する。
また、問合せ応答部11cは、他の保護継電装置10の表示情報を受信すると、該表示情報を当該保護継電装置10に表示した後、表示情報を受信し表示した旨の表示実施済通知を、表示情報送信元の他の保護継電装置10へ送信する。
表示制御部11dは、当該保護継電装置10の表示情報作成部11aで作成された表示情報や、他の保護継電装置10から受信し表示情報記憶部12bに記憶された表示情報を、当該保護継電装置10の操作表示部13に表示させるよう制御する。
また、表示制御部11dは、他の保護継電装置10から受信した表示情報を、当該保護継電装置10の操作表示部13に表示させる際、それまで当該保護継電装置10の操作表示部13に表示していた表示情報を、当該保護継電装置10の表示情報記憶部12bに退避させ、所定時間後に退避させていた表示情報を表示させるか、又は、操作表示部13を介する操作者からの指示に基づき、退避させていた表示情報を表示させるよう制御する。
(第1実施例)
図5は、本発明の実施形態において他の保護継電装置に情報表示を行うときの手順を示す図である。図5の例では、ディジタル保護リレー10aが、自身の監視機能により、自身のLED表示器41又はLCD表示器42が不良となったことを検出した場合の処理手順を説明する。
ディジタル保護リレー10aの表示不良検出部11bは、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13の表示機能を監視し、例えば操作表示部13のLED表示器41又はLCD表示器42が不良となったことを検出すると(図5のステップS11)、ディジタル保護リレー10aの問合せ応答部11bは、ディジタル保護リレー10aに接続されている他のディジタル保護リレー10(ディジタル保護リレー10bやディジタル保護リレー10c)へ、通信部17を介して、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13に表示すべき表示情報13aを伝送する処理を起動する。
表示情報13aには、遮断器22aの開閉状態を示す遮断器状態情報25やディジタル保護リレー10a内部の各種信号の情報(リレー要素51,64,67等の状態情報)や事故発生前後の電流電圧情報24等のうち少なくとも一部が含まれる。この表示情報13aは、前述したように、ディジタル保護リレー10aの表示情報作成部11aにより作成され、ディジタル保護リレー10aの表示情報記憶部12bに記憶されている。
また、ディジタル保護リレー10aに接続されている他のディジタル保護リレー10は、前述したように、接続先記憶部12aに登録されている。図5の例では、ディジタル保護リレー10bとディジタル保護リレー10cの識別子(アドレス)が接続先記憶部12aに登録されている。
こうして、ディジタル保護リレー10aの問合せ応答部11bは、他のディジタル保護リレー10へ上述の表示情報13aを送信するため、他のディジタル保護リレー10に対して、当該他のディジタル保護リレー10の操作表示部13の表示機能が正常化か否か、つまり当該他のディジタル保護リレー10が表示可能か否かを問合せし確認する(ステップS12)。図5の例では、まずディジタル保護リレー10bへ上述の表示情報13aを送信するため、ディジタル保護リレー10bに対して、ディジタル保護リレー10bが表示可能か否かを問合せする問合せ情報を送信する。
ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10aからの問合せ情報を受信すると(ステップS13)、ディジタル保護リレー10bの表示不良検出部11bが、自身の操作表示部13のLED表示器41及びLCD表示器42を含む表示機能が正常であるか否か確認し(ステップS14)、正常である場合は(ステップS14でYes)、ディジタル保護リレー10bの問合せ応答部11bが、表示機能が正常であり表示可能である旨の表示可能応答を、通信部17を介して、ディジタル保護リレー10aへ送信する(ステップS15)。
ディジタル保護リレー10bの表示機能が正常でない場合は(ステップS14でNo)、ディジタル保護リレー10bの問合せ応答部11bは、表示可能応答を送信しないか、又は表示不可能である旨の表示不可能応答を、通信部17を介して、ディジタル保護リレー10aへ送信し(ステップS31)、ディジタル保護リレー10bの処理を終了する。
ディジタル保護リレー10aは、ディジタル保護リレー10bからの表示可能応答を受信(ステップS16)又は不受信、あるいは、表示不可能応答を受信(ステップS32)する。問合せ情報を送信後、所定時間内に表示可能応答を受信できた場合、つまり、ディジタル保護リレー10bが表示可能である場合は(ステップS17でYes)、上述の表示情報13aを、ディジタル保護リレー10bへ送信する(ステップS18)。
問合せ情報を送信後、所定時間内に表示可能応答を受信できなかったか、又は表示不可能応答を受信した場合、つまり、ディジタル保護リレー10bが表示不可能である場合は(ステップS17でNo)、ディジタル保護リレー10aは、表示可能であるかの問合せ対象を、次のディジタル保護リレー10(図5の例ではディジタル保護リレー10c)に切り換え(ステップS25)、ステップS12に戻り、ディジタル保護リレー10cが表示可能か否かについて問合せし確認する。
ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10aからの表示情報13aを受信すると(ステップS19)、表示制御部11dが、それまで自身の操作表示部13に表示していた表示情報13bを、自身の表示情報記憶部12bに退避させた後、自身の操作表示部13の例えばLED表示器41およびLCD表示器42に、ディジタル保護リレー10aから受信した表示情報13aを表示する(ステップS20)。表示に際しては、どのディジタル保護リレー10の表示情報を表示しているかを判別できるよう、例えばLCD表示器42にディジタル保護リレー10aの名称を表示する。
次に、ディジタル保護リレー10bは、表示情報13aを受信し表示した旨の表示実施済通知を、ディジタル保護リレー10aへ送信する(ステップS21)。また、表示制御部11dは、表示情報13aを表示した後、所定時間後に、自身の操作表示部13に表示した表示情報13aを消去し、表示情報13aを表示する前の表示である表示情報13bに戻す(ステップS22)。この表示情報13bは、表示情報記憶部12bに退避させていたものを読み出す。なお、表示情報13aは、消去する前に、表示情報記憶部12bに退避させることが好ましい。その後、ディジタル保護リレー10bは、処理を終了する。
なお、ステップS22において、表示情報13aを表示した後、所定時間後に消去するのではなく、自身の操作表示部13の例えば表示切替スイッチ43bが押下されると、表示情報13bに戻すように構成してもよい。また、表示切替スイッチ43bが押下される毎に、表示情報記憶部12bに退避させた表示情報13aと表示情報13bとを交互に表示させるように構成してもよい。
ディジタル保護リレー10aは、ステップS18で表示情報13aをディジタル保護リレー10bへ送信した後、ディジタル保護リレー10bから表示実施済通知を受信するのに十分である所定時間が経過すると、表示実施済通知を受信したか否かを確認し(ステップS24)、表示実施済通知を受信した場合は(ステップS24でYes)、ディジタル保護リレー10aの処理を終了する。表示実施済通知を受信しなかった場合は(ステップS24でNo)、ステップS25に戻り、表示可能であるかの問合せ対象を、次のディジタル保護リレー10(図5の例ではディジタル保護リレー10c)に切り換える。
(第2実施例)
第2実施例は、ディジタル保護リレー10aが、自身の表示不良検出部11bの常時監視機能により、自身の操作表示部13の表示機能不良を検出できない場合の処理手順である。つまり、第1実施例では、ディジタル保護リレー10aの表示不良検出部11bが、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13の表示機能不良を検出した(図5のステップS11)が、第2実施例では、表示不良検出部11bが操作表示部13の表示機能不良を検出できないので、操作表示部13の表示機能不良を認識した操作者が、操作表示部13を介して、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13に表示すべき表示情報13aの伝送処理を起動する。したがって、第2実施例は、第1実施例の図5のステップS11以外は、第1実施例の処理と同様である。
まず、ディジタル保護リレー10aの表示不良検出部11bが、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13の例えばLED表示器41又はLCD表示器42が不良となったことを検出できない場合、操作者は、操作表示部13の状態表示スイッチ43aを押下して、ディジタル保護リレー10aに接続されている他のディジタル保護リレー10(ディジタル保護リレー10bやディジタル保護リレー10c)へ、上述した表示情報13aを伝送する処理を起動する。
上述したように、表示情報13aには、遮断器22aの開閉状態を示す遮断器状態情報25やディジタル保護リレー10a内部の各種信号の情報(リレー要素51,64,67等の状態情報)や事故発生前後の電流電圧情報24等のうち少なくとも一部が含まれる。この表示情報13aは、ディジタル保護リレー10aの表示情報作成部11aにより作成され、ディジタル保護リレー10aの表示情報記憶部12bに記憶されている。
また、ディジタル保護リレー10aに接続されている他のディジタル保護リレー10は、前述したように、接続先記憶部12aに登録されている。第2実施例では、ディジタル保護リレー10bとディジタル保護リレー10cの識別子(アドレス)が接続先記憶部12aに登録されている。
こうして、操作表示部13の状態表示スイッチ43aが押下されると、ディジタル保護リレー10aの問合せ応答部11bは、第1実施例のステップS12と同様に、他のディジタル保護リレー10へ上述の表示情報13aを送信するため、他のディジタル保護リレー10に対して、当該他のディジタル保護リレー10の操作表示部13の表示機能が正常か否か、つまり当該他のディジタル保護リレー10が表示可能か否かを問合せし確認する。第2実施例では、第1実施例と同様に、まずディジタル保護リレー10bに対して表示可能か問合せし確認する。
以下、第1実施例の図5のステップS13以下と同様の処理が行われる。
(第3実施例)
第3実施例は、操作表示部13が表示機能不良となったディジタル保護リレー10が複数ある場合の処理手順であり、具体的には、ディジタル保護リレー10aとディジタル保護リレー10bの操作表示部13の表示機能が不良であり、ディジタル保護リレー10cの操作表示部13の表示機能が正常である場合の処理手順である。
第3実施例では、ディジタル保護リレー10a、ディジタル保護リレー10bの順に、それぞれの問合せ情報をディジタル保護リレー10cに送信し、最初に、ディジタル保護リレー10aの表示情報13aを、ディジタル保護リレー10cに送信してディジタル保護リレー10cの操作表示部13に表示する。次に、ディジタル保護リレー10bの表示情報13bを、ディジタル保護リレー10cに送信してディジタル保護リレー10cの操作表示部13に表示する。ディジタル保護リレー10cは、他のディジタル保護リレー10の表示情報13を、受信した順に表示する。
つまり第3実施例は、第1実施例の図5において、次の(1)〜(4)の順に処理を行う場合である。
(1)自身の表示機能不良を検出したディジタル保護リレー10aが、ディジタル保護リレー10bの表示機能が正常か否か、つまり表示可能か否かを問合せる問合せ情報を、ディジタル保護リレー10bへ送信する。ディジタル保護リレー10bは表示機能が正常でないため、ディジタル保護リレー10aは、ディジタル保護リレー10bから所定時間内に表示可能応答を受信できないので、問合せ情報の送信先を切り換えて、問合せ情報をディジタル保護リレー10cへ送信する。ディジタル保護リレー10cは、表示機能が正常なので、表示可能応答をディジタル保護リレー10aへ送信する。
(2)ディジタル保護リレー10aは、ディジタル保護リレー10cから表示可能応答を受信すると、ディジタル保護リレー10aの表示情報13aを、ディジタル保護リレー10cに送信する。ディジタル保護リレー10cは、受信した表示情報13aを自身の操作表示部13に表示する。
(3)次に、自身の表示機能不良を検出したディジタル保護リレー10bが、表示可能か否かを問合せる問合せ情報を、ディジタル保護リレー10cへ送信する。ディジタル保護リレー10cは、表示機能が正常なので、表示可能応答をディジタル保護リレー10bへ送信する。これは、図5のディジタル保護リレー10aをディジタル保護リレー10bに置き換え、かつディジタル保護リレー10bをディジタル保護リレー10cに置き換えた状態である。
(4)ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10cから表示可能応答を受信すると、ディジタル保護リレー10bの表示情報13bを、ディジタル保護リレー10cに送信する。ディジタル保護リレー10cは、受信した表示情報13bを自身の操作表示部13に表示する。
以下、第3実施例を詳しく説明する。
まず、ディジタル保護リレー10aは、自身の操作表示部13の表示機能が不良となったことを検出すると(図5のステップS11に相当)、ディジタル保護リレー10bが表示可能か否かを問合せる問合せ情報を、ディジタル保護リレー10bへ送信する。
ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10aからの問合せ情報を受信すると、ディジタル保護リレー10bの表示機能が正常でないので(図5のステップS14でNoである場合に相当)、表示不可能である旨の表示不可能応答を、ディジタル保護リレー10aへ送信する(図5のステップS31に相当)。
ディジタル保護リレー10bから所定時間内に表示可能応答を受信できなかったディジタル保護リレー10aは、表示可能であるか否かの問合せ対象を、次のディジタル保護リレー10(ディジタル保護リレー10c)に切り換え(図5のステップS25に相当)、表示可能か否かを問合せる問合せ情報を、ディジタル保護リレー10cへ送信する(図5のステップS12に相当)。
以下、ディジタル保護リレー10cは、第1実施例においてディジタル保護リレー10bの表示機能が正常である場合(図5のステップS14でYesである場合)と同様の処理を行う。
すなわち、ディジタル保護リレー10cは、ディジタル保護リレー10cが表示可能である旨の表示可能応答を、ディジタル保護リレー10aへ通知する(図5のステップS15に相当)。
ディジタル保護リレー10aは、ディジタル保護リレー10cからの表示可能応答を受信すると、上述の表示情報13aを、ディジタル保護リレー10cへ送信する(図5のステップS18に相当)。
ディジタル保護リレー10cは、ディジタル保護リレー10aからの表示情報13aを受信すると(図5のステップS19に相当)、それまで自身の操作表示部13に表示していた表示情報13cを、自身の表示情報記憶部12cに退避させた後、自身の操作表示部13に、ディジタル保護リレー10aから受信した表示情報13aを表示する(図5のステップS20に相当)。表示に際しては、どのディジタル保護リレー10の表示情報を表示しているかを判別できるよう、例えばLCD表示器42にディジタル保護リレー10aの名称を表示する。
次に、ディジタル保護リレー10cは、表示情報13aを受信し表示した旨の表示実施済通知を、ディジタル保護リレー10aへ送信する(図5のステップS21に相当)。また、ディジタル保護リレー10cは、第1実施例と同様に、表示情報13aを表示した所定時間後か、又は、操作者が表示切替スイッチ43bを押下すると、自身の操作表示部13に表示した表示情報13aを消去し、表示情報13aを表示する前の表示である表示情報13cに戻す。
一方、ディジタル保護リレー10bは、自身の操作表示部13の表示機能が不良となったことを検出すると(図5のステップS11に相当)、ディジタル保護リレー10cが表示可能か否かを問合せる問合せ情報を、ディジタル保護リレー10cへ送信する。この場合、ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10aからの問合せ情報を受信することにより、ディジタル保護リレー10aの操作表示部13の表示機能が不良であることを知っているので、表示情報13bの伝送先としてディジタル保護リレー10cを選択する。
ディジタル保護リレー10cは、ディジタル保護リレー10bからの問合せ情報を受信すると(図5のステップS13に相当)、表示機能が正常であるので、表示可能である旨の表示可能応答を、ディジタル保護リレー10bへ送信する(図5のステップS15に相当)。
ディジタル保護リレー10bは、ディジタル保護リレー10cからの表示可能応答を受信(図5のステップS16に相当)すると、上述の表示情報13bを、ディジタル保護リレー10cへ送信する(図5のステップS18に相当)。
ディジタル保護リレー10cは、ディジタル保護リレー10bからの表示情報13bを受信すると(図5のステップS19に相当)、それまで自身の操作表示部13に表示していた表示情報13cを、自身の表示情報記憶部12cに退避させた後、自身の操作表示部13に、ディジタル保護リレー10bから受信した表示情報13bを表示する(図5のステップS20に相当)。表示に際しては、どのディジタル保護リレー10の表示情報を表示しているかを判別できるよう、例えばLCD表示器42にディジタル保護リレー10bの名称を表示する。
表示情報13bを受信したとき、ディジタル保護リレー10aからの表示情報13aを表示していた場合は、ディジタル保護リレー10cは、所定時間、表示情報13aを表示した後、表示していた表示情報13aを、自身の表示情報記憶部12cに退避させ、その後、表示情報13bを表示する。
次に、ディジタル保護リレー10cは、表示情報13bを表示した旨の表示実施済通知を、ディジタル保護リレー10bへ送信する(図5のステップS21に相当)。また、ディジタル保護リレー10cは、表示情報13bを表示した後、所定時間後に、表示していた表示情報13bを消去し、表示情報13bを表示する前の表示である表示情報13cに戻す(図5のステップS22に相当)。その後、ディジタル保護リレー10cは、処理を終了する。
本実施形態によれば、次の効果を奏する。
(A1)第1の保護継電装置の第1の表示部の表示機能が不良である場合に、第1の表示部に表示する予定の第1の表示情報を第2の保護継電装置へ送信し、第2の保護継電装置の第2の表示部で表示するよう構成したので、第1の表示部の修理や部品交換をするまでの間においても、第1の表示情報を確認することができる。
(A2)第1の保護継電装置の第1の表示部の表示機能が不良である場合に、第2の保護継電装置が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を第2の保護継電装置へ送信し、表示可能である旨の表示可能応答を第2の保護継電装置から受信すると、第1の表示情報を第2の保護継電装置へ送信するよう構成したので、第2の保護継電装置が表示不可能である場合に第1の表示情報を第2の保護継電装置へ送信するなどの無駄な動作を行わずに済む。
(A3)第1の保護継電装置は、表示可能応答を第2の保護継電装置から所定時間内に受信できなかった場合、第3の保護継電装置が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を第3の保護継電装置へ送信し、表示可能応答を第3の保護継電装置から受信すると、第1の表示情報を第3の保護継電装置へ送信するよう構成したので、第1及び第2の表示部の修理や部品交換をするまでの間においても、第1の表示情報を確認することができる。
(A4)第2の保護継電装置は、第2の表示情報を第2の表示部に表示した状態で第1の表示情報を受信すると、第2の表示情報を退避させて第1の表示情報を第2の表示部に表示し、その後、操作者から表示切替指示がなされるか、又は所定時間が経過すると、第2の表示情報を第2の表示部に表示するよう構成したので、第1及び第2の表示情報の両方を確認することができる。
(A5)保護継電装置の制御部が、表示機能不良を検出するよう構成したので、表示機能不良検出をより確実に行うことができる。
(A6)第1の表示情報には、第1の保護継電装置内部のリレー要素の状態情報、遮断器の開閉状態を示す遮断器状態情報、電力系統回線の電流電圧情報が含まれるよう構成したので、第1の保護継電装置の第1の表示部の表示機能が不良である場合に、第2の保護継電装置において、第1の保護継電装置内部のリレー要素の状態情報、遮断器の開閉状態を示す遮断器状態情報、電力系統回線の電流電圧情報を確認することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
前述の実施形態では、他の保護継電装置から表示情報を受信して表示すると、表示実施済通知を送信するように構成したが、表示実施済通知を送信しないように構成することも可能である。
前述の実施形態では、制御部が表示不良を検出するように構成したが、第2実施例のように、操作者が表示不良を検出して、操作表示部から表示情報の伝送処理を起動するように構成すれば、制御部が表示不良を検出するように構成しなくともよい。
10a〜10c:保護継電装置(ディジタル保護リレー)、11:制御部、11a:表示情報作成部、11b:表示不良検出部、11c:問合せ応答部、11d:表示制御部、12:記憶部、12a:接続先記憶部、12b:表示情報記憶部、13:操作表示部、14:アナログ入力部、15:ディジタル入力部、16:ディジタル出力部、17:通信部、21a〜21c:回線、22a〜22c:遮断器、23a〜23c:計器用変成器、24a〜24c:電流電圧情報、25a〜25c:遮断器状態情報、26a〜26c:保護指令、27a〜27c:通信路、28:HUB(集線装置)、29a〜29c:遮断器の開閉動作タイムチャート、30:主回線、31:1次側遮断器、32:主変圧器、33:2次側遮断器、41a〜41b:LED表示器、42:LCD表示器、43:操作スイッチ、43a:状態表示スイッチ、43b:表示切替スイッチ。

Claims (9)

  1. 同一母線から分岐する複数の回線ごとに設置され、電力系統を保護する保護継電装置であって、
    回線ごとに設置された複数の保護継電装置は、
    当該保護継電装置に関する第1の表示情報を表示する表示部と、
    当該保護継電装置以外の、回線ごとに設置された第2の前記保護継電装置との間で通信を行う通信部と、
    前記表示部の表示機能が不良である場合に、前記表示部に表示する予定の前記第1の表示情報を、前記通信部を介して前記第2の保護継電装置へ送信するよう制御し、前記第2の保護継電装置から前記通信部を介して、前記第2の保護継電装置に関する第2の表示情報を受信すると、該受信した第2の表示情報を前記表示部に表示するよう制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする保護継電装置。
  2. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記制御部は、
    前記表示部の表示機能が不良である場合に、前記第2の保護継電装置が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、前記第2の保護継電装置へ送信し、
    前記第2の保護継電装置が表示可能である旨の表示可能応答を、前記第2の保護継電装置から受信すると、前記第1の表示情報を前記第2の保護継電装置へ送信するよう制御することを特徴とする保護継電装置。
  3. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記制御部は、前記表示部の表示機能不良を検出し、該表示機能不良を検出した場合に、前記第1の表示情報を前記第2の保護継電装置へ送信するよう制御することを特徴とする保護継電装置。
  4. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記第1及び第2の表示情報には、それぞれ、前記第1及び第2の保護継電装置内部のリレー要素の状態情報が含まれることを特徴とする保護継電装置。
  5. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記第1及び第2の表示情報には、それぞれ、前記第1及び第2の保護継電装置が接続されている第1及び第2の回線にそれぞれ設けられた第1及び第2の遮断器の開閉状態を示す遮断器状態情報が含まれることを特徴とする保護継電装置。
  6. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記第1及び第2の表示情報には、それぞれ、前記第1及び第2の保護継電装置が接続されている第1及び第2の回線における電流電圧情報が含まれることを特徴とする保護継電装置。
  7. 請求項2に記載された保護継電装置であって、
    前記通信部は、前記第2の保護継電装置とは別の第3の保護継電装置との間でも通信可能であり、
    前記制御部は、
    前記問合せ情報を前記第2の保護継電装置へ送信した後、前記表示可能応答を所定時間内に前記第2の保護継電装置から受信できなかった場合、前記第3の保護継電装置が表示可能であるか否かを問合せる問合せ情報を、前記第3の保護継電装置へ送信し、
    前記第3の保護継電装置が表示可能である旨の表示可能応答を、前記第3の保護継電装置から受信すると、前記第1の表示情報を前記第3の保護継電装置へ送信するよう制御することを特徴とする保護継電装置。
  8. 請求項1に記載された保護継電装置であって、
    前記制御部は、
    前記第2の表示情報を前記表示部に表示する際、それまで前記表示部に表示していた前記第1の表示情報を退避させて前記第2の表示情報を前記表示部に表示し、その後、所定時間が経過するか、又は操作者からの表示切替指示がなされると、前記第1の表示情報を前記表示部に表示するよう制御することを特徴とする保護継電装置。
  9. 同一母線から分岐する複数の回線ごとに設置され、互いに通信路で接続され、それぞれ第1及び第2の表示部を有する第1及び第2の保護継電装置を備える電力系統保護システムであって、
    前記第1の保護継電装置は、前記第1の表示部の表示機能が不良である場合に、前記第1の表示部に表示する第1の表示情報を前記第2の保護継電装置へ送信し、
    前記第2の保護継電装置は、前記第1の保護継電装置から、前記第1の表示情報を受信すると、該受信した前記第1の表示情報を、前記第2の表示部に表示することを特徴とする電力系統保護システム。
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