JP5188299B2 - 表示試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示試験装置に関し、特に、発電所や変電所などに設置されている遠隔監視制御装置の据付や定期点検時の表示試験(表示確認試験)に用いるのに好適な表示試験装置に関する。
電力会社では、発電所、変電所、開閉所およびダムなどの電気所を無人化して遠方から電力機器(たとえば、遮断器、断路器およびリレー装置)などを運転制御するために、図5に示すように、制御所に制御所装置10を設置するとともに電気所に遠隔監視制御装置20(以下、「遠制装置20」と称する。)を設置して、同図に実線の片矢印で示すように制御情報を制御所装置10から遠制装置20を介して電力機器30に送信し、同図に破線の片矢印で示すように表示・計測情報を電力機器30から遠制装置20を介して制御所装置10に送信している。
ここで、遠制装置20は、図6に示すように、処理部(CPU)21と、制御所装置10との間で制御情報および表示・計測情報などを送受信するための送受信部(MODEM)22と、電力機器30からの表示情報を処理部21に出力する表示基板23と、2つの制御試験用確認端子T間に直列に接続された遠方・直接切替開閉器(43R)24および平常・試験切替開閉器(43TS)25と、遠制装置20と電力機器30とを接続するための表示端子台26とを備える。
従来、このような遠制装置20の据付や定期点検時の表示試験は、以下のようにして行われている。
制御所運転員は、「遠方・直接切替開閉器(43R)24を『遠方』から『直接』に切り替える」ように指令を発する(図7のステップS11)。
現地運転員は、この指令に従って、遠方・直接切替開閉器(43R)24を『遠方』から『直接』に切り替える操作を行ったのち、この操作を行った旨を制御所運転員に連絡する(ステップS12)。その後、現地運転員は、現地作業者に作業開始の許可を口頭で与える(ステップS13)。
現地作業者は、作業開始の許可が与えられると、平常・試験切替開閉器(43TS)25を『平常』から『試験』に切り替える操作を行ったのち、表示試験を開始する(ステップS14)。
表示試験は、遠制装置20に模擬制御所装置(不図示)を接続し、図6に示す接点31のように電力機器30の接点が開状態であって直流プラス電源(以下、「P電源」と称する。)が印加されていない表示端子台26の外部機器接続端子(図6に上から1番目に示す外部機器接続端子など)については、表示端子台26の透明カバーを外し、この外部機器接続端子にリードクリップを介してP電源を印加して、模擬制御所装置に表示情報が伝送されることを確認することにより行っている。また、図6に示す接点32のように電力機器30の接点が閉状態であってP電源が印加されている表示端子台26の外部機器接続端子(図6に上から5番目に示す外部機器接続端子など)については、この外部機器接続端子とアースEとの間の電圧を測定することにより行っている。
表示試験が終了すると、現地作業者は、平常・試験切替開閉器(43TS)25を『試験』から『平常』に切り替える操作を行ったのち、現地運転員に作業終了を連絡する(ステップS15)。
現地作業者から作業終了の連絡を受け取ると、現地運転員は制御所運転員に作業終了を連絡する(ステップS16)。
現地運転員から作業終了の連絡を受けると、制御所運転員は、「遠方・直接切替開閉器(43R)24を『直接』から『遠方』に切り替える」ように指令を発する(ステップS17)。
現地運転員は、この指令に従って遠方・直接切替開閉器(43R)24を『直接』から『遠方』に切り替える操作を行ったのち、この操作を行った旨を制御所運転員に連絡する(ステップS18)。
特開平9−245854号公報
しかしながら、上述した遠制装置20の表示試験では、P電源が印加されていない表示端子台26の外部機器接続端子については、現地作業者は、図8に示すように、試験用リード棒40のリードクリップ41で表示端子台26のP電源端子(外部装置側)を挟み、試験用リード棒40の接触棒43をこの外部機器接続端子に接触させる作業を行う必要があるため、現地作業者の感電や外部機器接続端子間の短絡・接地事故などのヒューマンエラーが発生し易いという問題があった。
また、現地作業者が誤って制御ポジションの外部機器接続端子に接触棒43の先端を接触させてしまうと、電力供給支障を引き起こすという問題があった。
さらに、試験用リード棒40のリードクリップ41と接触棒43との間にはヒューズクリップ式のヒューズ42が備えられているが、ヒューズクリップ式のヒューズ42では、ヒューズ断の確認やヒューズ交換のためにケースから取り外す行為が生じて作業が複雑になるばかりでなく、ヒューズ使用忘れが生じ易いという問題があった。
なお、上述したようなヒューマンエラーや電力供給支障の問題を解決するために、上記の特許文献1には、端子台の端子カバーに穴をあけ、この穴を通して測定棒(接触棒)が端子(外部機器接続端子)と接触できる構造にし、端子カバーを取り外さなければ充電部分の端子を露出させることができないようにした端子台の端子カバーが開示されている。しかし、このような端子カバーは、測定棒の先端をビスの溝に当て、穴を測定棒の支点として測定棒を端子に固定するものであるため、測定棒が外れ易いという問題がある。
本発明の目的は、ヒューマンエラー、電力供給支障およびヒューズ使用忘れなどを防止することができる表示試験装置を提供することにある。
本発明の表示試験装置は、遠隔監視制御装置(50)の表示試験に用いるための表示試験装置であって、前記遠隔監視制御装置に組み込まれた、かつ、該遠隔監視制御装置の平常運転状態では前記表示試験ができないようにするための作業着手条件回路と、前記遠隔監視制御装置に組み込まれた、かつ、該遠隔監視制御装置が備える表示端子台(59)の直流プラス電源が印加されている第1の外部機器接続端子についての前記表示試験と直流プラス電源が印加されていない第2の外部機器接続端子についての前記表示試験とを切り替えるための表示試験切替回路と、試験用リード棒(60)とを具備し、前記試験用リード棒が、表示試験棒(61)と、該試験用リード棒を前記遠隔監視制御装置に接続するためのコネクタ(63)と、該表示試験棒と該コネクタとの間に設けられたコネクタケーブル(62)とを備え、前記表示試験棒が、その先端に取り付けられた接触棒(61A)に前記平常運転状態では前記遠隔監視制御装置から直流プラス電源が供給されない構造にされているとともに、前記第1の外部機器接続端子についての前記表示試験と前記第2の外部機器接続端子についての前記表示試験とを前記表示試験切替回路に切り替えさせるための切替信号を発生するためにワンショット接点構造にされていることを特徴とする。
ここで、前記作業着手条件回路が、直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器(51P)および第1の平常・試験切替開閉器(52P)と、直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器(51N)および第2の平常・試験切替開閉器(52N)とから構成されており、前記試験用リード棒の前記表示試験棒に試験条件表示ランプ(61B)が取り付けらており、前記遠隔監視制御装置に設けられた表示試験用ターミナル(58)に前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と前記直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器および第2の平常・試験切替開閉器とが前記試験条件表示ランプを介して接続されてもよい。
前記表示試験棒が、前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と接続される固定板(74)と、前記接触棒と前記固定板との間に設けられたバネ(73)とを備え、前記接触棒を前記表示端子台の前記第1または第2の外部機器接続端子に接触させて押し込むと、前記バネが縮んで該接触棒と前記固定板とが接触するようにされていてもよい。
前記表示試験切替回路が、第1および第2のキープリレー(561,562)によって前記平常運転状態では閉状態にされた第1の接点(55a)と、該第1および第2のキープリレーによって前記平常運転状態では開状態にされた第2の接点(55b)とから構成されており、前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器が前記第1の接点を介して前記表示試験棒の前記固定板に接続され、前記ワンショット接点構造が、前記表示試験棒に取り付けられた可動接点(71)および固定接点(72)で構成されており、前記可動接点が、前記接触棒の末端側に取り付けられており、前記固定接点が、前記バネが伸びた状態で前記接触棒と前記固定板との間になる位置に取り付けられているとともに、前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと前記第1および第2のキープリレーの制御端子に接続されてもよい。
前記遠隔監視制御装置に、前記表示端子台の前記第1の外部機器接続端子とアース間との電圧値を測定するための電圧計(57)が組み込まれており、前記試験用リード棒の前記表示試験棒に、前記電圧計で測定された電圧値を表示するための電圧値表示器(61c)が取り付けられており、前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記電圧計の電圧入力端子が前記第2の接点を介して前記表示試験棒の前記固定板に接続されるとともに、該電圧計の測定信号出力端子が前記電圧値表示器の入力端子に接続されてもよい。
第1の接点付ヒューズ(53P)が、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と直列に接続されて前記遠隔監視制御装置に組み込まれており、第2の接点付ヒューズ(53N)が、前記直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器および第2の平常・試験切替開閉器と直列に接続されて前記遠隔監視制御装置に組み込まれていてもよい。
本発明の表示試験装置は、以下に示す効果を奏する。
(1)遠隔監視制御装置の平常運転状態では表示試験棒の接触棒に遠隔監視制御装置から直流プラス電源が供給されないようにすることにより、ヒューマンエラーや電力供給支障を引き起こすことを防止することができる。
(2)第1および第2の接点付ヒューズを遠隔監視制御装置に組み込むことにより、ヒューズ断の確認やヒューズ交換の作業を容易にすることができるとともにヒューズ使用忘れを防止することができる。
上記の目的を、作業着手条件回路および表示試験切替回路を遠隔監視制御装置に組み込み、また、試験用リード棒の表示試験棒を平常運転状態では接触棒に遠隔監視制御装置から直流プラス電源が供給されない構造にするとともに表示試験切替回路用の切替信号を発生するようにワンショット接点構造にすることにより実現した。
以下、本発明の表示試験装置の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による表示試験装置は、図1に示す遠隔監視制御装置50(以下、「遠制装置50」と称する。)に組み込まれた作業着手条件回路、P電源側およびN電源側接点付ヒューズ53P,53N、表示試験切替回路および電圧計57と、図2に示す試験用リード棒60とを具備する。
ここで、試験用リード棒60は、図2に示すように、表示試験棒61と、試験用リード棒60を遠制装置50に接続するためのコネクタ63(好ましくは、ロック機構付き)と、表示試験棒61とコネクタ63との間に設けられたコネクタケーブル62とを備える。なお、遠制装置50には、試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むことにより試験用リード棒60を遠制装置50に接続するための表示試験用ターミナル58が設けられている。
試験用リード棒60の表示試験棒61は、その先端に取り付けられた接触棒61Aに遠制装置50の平常運転状態では(すなわち、常時は)遠制装置50からP電源が供給されない構造にされているとともに、表示試験切替回路を切り替えるための切替信号を発生するようにワンショット接点構造にされている。また、表示試験棒61には、試験条件表示ランプ61Bおよび電圧値表示器61Cも取り付けられている。
遠制装置50に組み込まれた作業着手条件回路と試験用リード棒60の表示試験棒61に取り付けられた試験条件表示ランプ61Bとは、遠制装置50の平常運転状態では表示試験ができないようにするとともに表示試験開始条件が満たされていることを現地作業者に認知させることにより、誤情報による現地作業者の誤認防止を図るためのものである。
作業着手条件回路は、図1に示すように直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Pと、直列接続されたN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51NおよびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Nとから構成されている。ここで、P電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PおよびN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51Nは『遠方』から『直接』に切り替えられると閉じるように構成されており、P電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52PおよびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Nは『平常』から『試験』に切り替えられると閉じるように構成されている。P電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PにはP電源が供給されており、N電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51Nには直流マイナス電源(以下、「N電源」と称する。)が供給されている。
また、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Pと直列接続されたN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51NおよびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Nとは試験条件表示ランプ61Bを介して接続される。すなわち、直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Pは、P電源側接点付ヒューズ53P、配線PT1、表示試験用ターミナル58、コネクタ63およびコネクタケーブル62を介して試験条件表示ランプ61Bの一端に接続され、また、直列接続されたN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51NおよびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Nは、N電源側接点付ヒューズ53N、配線NT1、表示試験用ターミナル58、コネクタ63およびコネクタケーブル62を介して試験条件表示ランプ61Bの他端に接続される(図3参照)。
これにより、現地運転員がP電源側およびN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51P,51Nを『遠方』から『直接』に切り替える操作を行うとともに現地作業者がP電源側およびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52P,52Nを『平常』から『試験』に切り替える操作を行わない限り、P電源およびN電源が試験条件表示ランプ61Bに供給されないので試験条件表示ランプ61Bが点灯することはない。
その結果、表示試験開始条件を満たしたことを現地作業者に認知させるために「作業着手条件」および「表示試験電源あり」の両方が満たされたときにのみ試験条件表示ランプ61Bを点灯するようにできるので、表示試験開始条件を満たしていない状態で現地作業者が表示試験を行うことを防止することができる。また、従来のように現地運転員による口頭指示だけでなくシステム的にも表示試験許可の指示を現地作業者に対して行うことができる。
直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Pと直列に接続されたP電源側接点付ヒューズ53Pと、直列接続されたN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51NおよびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52Nと直列に接続されたN電源側接点付ヒューズ53Nとは、ヒューズを遠制装置50に組み込むことによりヒューズ使用忘れやヒューズ断を容易に確認することができるようにするためであるとともに、図8に示したヒューズクリップ式のヒューズ42のようにケースから取り外すことなく交換することができるのでヒューズ交換も容易に行うことができるようにするためである。
試験用リード棒60の表示試験棒61を遠制装置50の平常運転状態では接触棒61Aに遠制装置50からP電源が供給されない構造にするのは、現地作業者が表示試験棒61を無造作に取り扱ったときの直流接地を防いで現地作業者の安全の確保を図るためである。
そのため、表示試験棒61は、図3に示すように、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器52Pと接続される固定板74と、接触棒61Aと固定板74との間に設けられたバネ73とを備える。
すなわち、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、図1乃至図3に示すようにP電源側遠方・直接切替開閉器(43R)51P、P電源側平常・試験切替開閉器(43TS)52P、P電源側接点付ヒューズ53P、配線PT2、a接点55a、表示試験用ターミナル58、コネクタ63およびコネクタケーブル62を介して表示試験棒61の固定板74に遠制装置50からP電源が供給されるようにしている。
また、固定板74は、図3に示すようにバネ73が伸びた状態では接触棒61Aと電気的に絶縁しているが、表示試験棒61の接触棒61Aが遠制装置50の表示端子台59(図4参照)の外部機器接続端子に接触されて押し込まれたときにはバネ73が縮んで接触棒61Aと接触して電気的に接続されるようにされている。
遠制装置50に組み込まれた表示試験切替回路と表示試験棒61のワンショット接点構造とは、表示端子台59(図4参照)のP電源が印加されている外部機器接続端子についての表示試験とP電源が印加されていない外部機器接続端子についての表示試験とを自動的に切り替えることにより、ヒューマンエラーや電力供給支障の防止を図るためのものである。
表示試験切替回路は、図1に示すように第1および第2のキープリレー(43−PX)561,562によって開閉制御されるa接点55aおよびb接点55bから構成されている。ここで、第1および第2のキープリレー(43−PX)561,562は配線NT2を介してN電源側接点付ヒューズ53Nに接続されている。
遠制装置50の平常運転状態では、第1および第2のキープリレー(43−PX)561,562はセット側にされており、図1に示すようにa接点55aは閉状態にb接点55bは開状態にされている。
a接点55aの一端は、配線PT2を介してP電源側接点付ヒューズ53Pに接続されており、a接点55aの他端は、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、表示試験用ターミナル58、コネクタ63およびコネクタケーブル62を介して表示試験棒61の固定板74に接続される。
b接点55bの一端は、電圧計57の電圧入力端子に接続されており、b接点55bの他端はa接点55aの他端と接続されている。
これにより、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、直列接続されたP電源側遠方・直接切替開閉器51PおよびP電源側平常・試験切替開閉器52Pがa接点55aを介して表示試験棒61の固定板74に接続されるとともに、電圧計57の電圧入力端子がb接点55bを介して表示試験棒61の固定板74に接続される。
表示試験棒60のワンショット接点構造は、図3に示すように表示試験棒61に取り付けられた可動接点71および固定接点72で構成されている。
可動接点71は、接触棒61Aの末端側に取り付けられているとともに、表示試験切替回路を正常状態に保つ必要性からラッチ機構にされて接触棒61Aの押込み時には接触棒61Aが不用意に戻らないようにされている。
固定接点72は、バネ73が伸びた状態で接触棒61Aと固定板74との間になる位置に取り付けられている。また、固定接点72は、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、コネクタケーブル62、コネクタ63および表示試験用ターミナル58を介して第1および第2のキープリレー561,562の制御端子に接続される。
なお、ワンショット接点構造は、可動接点71および固定接点72の不要な接触を防止するために、接触棒61Aを最後まで押し込むとリセットがかかる構造にされている。
これにより、図4に示す接点31のように電力機器30の接点が開状態であってP電源が印加されていない表示端子台59の外部機器接続端子(図4に上から1番目に示す外部機器接続端子など)については、現地作業者が表示試験棒61の接触棒61Aをこの外部機器接続端子に接触させて押し込むことにより可動接点71が固定接点72に接触しても、固定接点72にはP電源が印加されない。そのため、切替信号が第1および第2のキープリレー561,562の制御端子に入力されないので、第1および第2のキープリレー561,562は動作しない。その結果、a接点55aは閉状態のままであり、b接点55bは開状態のままであるため、P電源を遠制装置50から表示試験棒61の固定板74および接触棒61Aを介してこの外部機器接続端子に印加して、この外部機器接続端子について表示試験を行うことができる。
一方、図4に示す接点32のように電力機器30の接点が閉状態であってP電源が印加されている表示端子台59の外部機器接続端子(図4に上から5番目に示す外部機器接続端子など)については、現地作業者が表示試験棒61の接触棒61Aをこの外部機器接続端子に接触させて押し込むことにより可動接点71が固定接点72に接触すると、固定接点72にP電源が印加される。そのため、切替信号が第1および第2のキープリレー561,562の制御端子に入力されるので、第1および第2のキープリレー561,562がリセット側へ動作する。その結果、a接点55aが閉状態から開状態となるため、P電源側接点付ヒューズ53Pと表示試験棒61の固定板74とは電気的に絶縁状態となって、遠制装置50からこの外部機器接続端子にP電源が印加されることはない。
また、b接点55bは開状態から閉状態となるため、表示試験棒61の固定板74と電圧計57とが電気的に接続されて、この外部機器接続端子とアースEとの間の電圧値を電圧計57で測定することにより、この外部機器接続端子について表示試験を行うことができる。
このとき、遠制装置50の表示試験用ターミナル58に試験用リード棒60のコネクタ63を差し込むと、電圧計57の電圧入力端子がb接点55bを介して表示試験棒61の固定板74に接続されるとともに、電圧計57の測定信号出力端子が電圧値表示器61cの入力端子に接続されるため、電圧計57で測定された電圧値を示す信号は表示試験用ターミナル58、コネクタ63およびコネクタケーブル62を介して表示試験棒61の電圧値表示器61cに入力される。その結果、現地作業者は、電圧値表示器61cに表示された電圧値を読み取ることにより、この外部機器接続端子とアースEとの間の電圧値を確認することができる。
以上により、現地作業者は、表示端子台59の外部機器接続端子にP電源が印加されているかいないかに関わらず、一連の作業で表示試験を行うことができる。
外部機器接続端子とアースEとの間の電圧値の測定が終了して現地作業者が表示試験棒61の接触棒61Aをこの外部機器接続端子から引き離すと、接触棒61Aがバネ73によって固定板74から離れることにより可動接点71が固定接点72に接触する。その結果、固定接点72にP電源が再度印加されて第1および第2のキープリレー561,562がセット側へ動作するので、a接点55aは開状態から閉状態に戻り、b接点55bは閉状態から開状態に戻る。
なお、第1および第2のキープリレー561,562のチャタリングを防止するために、第1および第2のキープリレー561,562の動作と協調を取った限時動作および瞬時復帰を行うb接点(キープリレー)を第1および第2のキープリレー561,562と配線NT2との間に設けてもよい。
本発明の一実施例による表示試験装置における遠制装置50の構成を示す図である。 本発明の一実施例による表示試験装置における試験用リード棒60の構成を示す図である。 図2に示した試験用リード棒60の機能を説明するための図である。 図1に示した遠制装置50に端子台状態により試験を自動的に切り替える回路が組み込まれていることについて説明するための図である。 従来の遠隔監視制御装置の表示試験方法について説明するための図である。 図5に示した遠制装置20の構成を示す図である。 従来の遠制装置の表示試験方法について説明するためのフローチャートである。 従来の遠制装置の表示試験方法の問題点について説明するための図である。
符号の説明
10 制御所装置
20 遠制装置(遠隔監視制御装置)
21 処理部(CPU)
22 送受信部(MODEM)
23 表示基板
24 遠方・直接切替開閉器(43R)
25 平常・試験切替開閉器(43TS)
26 表示端子台
30 電力機器
31,32 接点
40 試験用リード棒
41 リードクリップ
42 ヒューズ
43 接触棒
50 遠制装置(遠隔監視制御装置)
51P,51N P電源側およびN電源側遠方・直接切替開閉器(43R)
52P,52N P電源側およびN電源側平常・試験切替開閉器(43TS)
53P,53N P電源側およびN電源側接点付ヒューズ
55a a接点
55b b接点
561,562 第1および第2のキープリレー
58 表示試験用ターミナル
59 表示端子台
60 試験用リード棒
61 表示試験棒
61A 接触棒
61B 試験条件表示ランプ
61C 電圧値表示器
62 コネクタケーブル
63 コネクタ
71 可動接点
72 固定接点
73 バネ
74 固定板
PT1,PT2,NT1,NT2 配線
S11〜S18 ステップ
T 制御試験用確認端子

Claims (6)

  1. 遠隔監視制御装置(50)の表示試験に用いるための表示試験装置であって、
    前記遠隔監視制御装置に組み込まれた、かつ、該遠隔監視制御装置の平常運転状態では前記表示試験ができないようにするための作業着手条件回路と、
    前記遠隔監視制御装置に組み込まれた、かつ、該遠隔監視制御装置が備える表示端子台(59)の直流プラス電源が印加されている第1の外部機器接続端子についての前記表示試験と直流プラス電源が印加されていない第2の外部機器接続端子についての前記表示試験とを切り替えるための表示試験切替回路と、
    試験用リード棒(60)と、
    を具備し、
    前記試験用リード棒が、表示試験棒(61)と、該試験用リード棒を前記遠隔監視制御装置に接続するためのコネクタ(63)と、該表示試験棒と該コネクタとの間に設けられたコネクタケーブル(62)とを備え、
    前記表示試験棒が、その先端に取り付けられた接触棒(61A)に前記平常運転状態では前記遠隔監視制御装置から直流プラス電源が供給されない構造にされているとともに、前記第1の外部機器接続端子についての前記表示試験と前記第2の外部機器接続端子についての前記表示試験とを前記表示試験切替回路に切り替えさせるための切替信号を発生するためにワンショット接点構造にされている、
    ことを特徴とする、表示試験装置。
  2. 前記作業着手条件回路が、直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器(51P)および第1の平常・試験切替開閉器(52P)と、直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器(51N)および第2の平常・試験切替開閉器(52N)とから構成されており、
    前記試験用リード棒の前記表示試験棒に試験条件表示ランプ(61B)が取り付けらており、
    前記遠隔監視制御装置に設けられた表示試験用ターミナル(58)に前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と前記直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器および第2の平常・試験切替開閉器とが前記試験条件表示ランプを介して接続される、
    ことを特徴とする、請求項1記載の表示試験装置。
  3. 前記表示試験棒が、
    前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と接続される固定板(74)と、
    前記接触棒と前記固定板との間に設けられたバネ(73)と、
    を備え、
    前記接触棒を前記表示端子台の前記第1または第2の外部機器接続端子に接触させて押し込むと、前記バネが縮んで該接触棒と前記固定板とが接触するようにされている、
    ことを特徴とする、請求項2記載の表示試験装置。
  4. 前記表示試験切替回路が、第1および第2のキープリレー(561,562)によって前記平常運転状態では閉状態にされた第1の接点(55a)と、該第1および第2のキープリレーによって前記平常運転状態では開状態にされた第2の接点(55b)とから構成されており、
    前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器が前記第1の接点を介して前記表示試験棒の前記固定板に接続され、
    前記ワンショット接点構造が、前記表示試験棒に取り付けられた可動接点(71)および固定接点(72)で構成されており、
    前記可動接点が、前記接触棒の末端側に取り付けられており、
    前記固定接点が、前記バネが伸びた状態で前記接触棒と前記固定板との間になる位置に取り付けられているとともに、前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと前記第1および第2のキープリレーの制御端子に接続される、
    ことを特徴とする、請求項3記載の表示試験装置。
  5. 前記遠隔監視制御装置に、前記表示端子台の前記第1の外部機器接続端子とアース間との電圧値を測定するための電圧計(57)が組み込まれており、
    前記試験用リード棒の前記表示試験棒に、前記電圧計で測定された電圧値を表示するための電圧値表示器(61c)が取り付けられており、
    前記表示試験用ターミナルに前記試験用リード棒の前記コネクタを差し込むと、前記電圧計の電圧入力端子が前記第2の接点を介して前記表示試験棒の前記固定板に接続されるとともに、該電圧計の測定信号出力端子が前記電圧値表示器の入力端子に接続される、
    ことを特徴とする、請求項4記載の表示試験装置。
  6. 第1の接点付ヒューズ(53P)が、前記直列接続された第1の遠方・直接切替開閉器および第1の平常・試験切替開閉器と直列に接続されて前記遠隔監視制御装置に組み込まれており、
    第2の接点付ヒューズ(53N)が、前記直列接続された第2の遠方・直接切替開閉器および第2の平常・試験切替開閉器と直列に接続されて前記遠隔監視制御装置に組み込まれている、
    ことを特徴とする、請求項2乃至5いずれかに記載の表示試験装置。
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