JP5431392B2 - 保護継電器診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分散型電源用転送遮断システムにおける転送遮断装置を利用した、保護継電器の自己診断機能に関する。
近年のエコブーム、発電装置の導入を支援する補助金制度、余剰電力の買取制度等により、太陽光発電装置、風力発電装置や蓄電設備(以下、「発電設備」という)の普及が進んでおり、多数の発電設備が設置されつつある。
発電設備を電力系統に接続して発電する際には、資源エネルギー庁制定の「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」や、そのガイドラインを補足するための「系統連系規程」に基づき、発電設備の所有者又は管理者等(以下、「顧客」という)と、電力系統の管理者(以下、「系統管理者」という)とが、電力品質や安全対策に関する事前協議を行い、必要な対策が講じられていることを確認するように求められている。
必要な対策の一つとして、保護継電器の設置及び管理がある。保護継電器は、短絡故障等を検出し、故障区間を電力系統から切り離す制御機能を持ち、顧客に対しては、保護継電器を適正に管理することが将来に亘って求められる。ところが、保護継電器は「いざと言うときに動作する」という特徴を持つが故に、その管理は疎かになりがちである。
特開2011−4458号公報
そこで、従来、顧客と、系統管理者との間で交わされる契約書(例えば、太陽光発電からの余剰電力受給に関する契約要綱等)に、保護継電器に関する事項が記載されるが、次のような問題がある。
(1)系統管理者にとっては、検査履歴の集約、顧客への定期的な検査の依頼に膨大な時間や人手を要する。
(2)顧客にとっては、機器のメンテナンスに時間や費用の負担が生じる。
(3)顧客の中には、契約書を読まない人もいるし、検査を拒絶する人もいる。
(4)機器不良が発生してから系統管理者への連絡までにはタイムラグがあり、その間における電力系統の安全性が保証されない。
なお、特許文献1には、受配電盤に搭載された保護リレーの保護特性試験を主回路無停電で実施する電力監視システムが開示されているが、保護リレーが遮断器の動作確認を行うものであり、外部から保護リレーそのものの動作を確認するものではない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、保護継電器の運用に際して、分散型電源の設置者及び電力系統の管理者、双方の負担を軽減し、電力系統の安全性を確保することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、電力系統又はその電力系統に連系する分散型電源が異常と判断したときに、前記電力系統と、前記分散型電源との間に接続された開閉器に開路を指示する遮断信号を出力する保護継電器の診断を行う保護継電器診断装置であって、前記保護継電器と、前記電力系統の計測器及び前記開閉器とが接続された第1接続状態、又は、前記保護継電器と、当該保護継電器診断装置とが接続された第2接続状態を切り替える切替手段と、前記切替手段により前記第2接続状態に切り替えた状態で、前記電力系統に関する異常値を擬似的に前記保護継電器に出力し、その後に、前記保護継電器から前記遮断信号を取得したときに、前記保護継電器が正常と判断し、前記保護継電器から前記遮断信号を取得しなかったときに、前記保護継電器が異常と判断する診断手段と、前記診断手段により前記保護継電器が異常と判断した際に、その旨を前記電力系統の管理者の装置に通知する管理者通知手段と、前記診断手段による前記保護継電器の診断を終了した後に、前記切替手段により前記第1接続状態に切り替える復帰手段と、前記切替手段により前記第2接続状態に切り替えた状態で、前記異常値を前記保護継電器に出力していないにもかかわらず、前記保護継電器から前記遮断信号を取得したときに、前記開閉器に前記遮断信号を出力する遮断信号出力手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、通常時には計測器及び開閉器に接続されている保護継電器を、診断時には診断装置に接続し、診断装置から異常値を擬似的に出力して、遮断信号が返ってくるか否かを判定することにより、人手を煩わせることなく、かつ、電力系統及び分散型電源の連系に影響を与えることなく、保護継電器が正常か否かを診断することができる。また、保護継電器が異常と判断したときには、その旨を系統管理者の装置に通報するので、系統管理者は、異常の発生から遅れることなく対応することができる。以上によれば、保護継電器の運用に際して、分散型電源の設置者及び電力系統の管理者、双方の負担を軽減し、電力系統の安全性を確保することができる。
また、本発明の上記保護継電器診断装置において、前記保護継電器とは別に、前記電力系統が異常か否かを判断する系統異常判断手段と、前記保護継電器を前記第2接続状態に切り替えている間に、前記系統異常判断手段により前記電力系統が異常と判断したときに、前記切替手段により前記第1接続状態に切り替える異常復帰手段と、をさらに備えることとしてもよい。
この構成によれば、診断のために、保護継電器を電力系統の計測器に接続していない間に、電力系統の異常が発生したときに、その異常を診断装置が検出し、保護継電器を通常時の接続に戻す。これによれば、電力系統の状態を監視しながら、保護継電器を診断することができ、電力系統の異常が発生したときには、保護継電器の機能により開閉器を開路にして、分散型電源を遮断することができる。
また、本発明の上記保護継電器診断装置において、前記電力系統の管理者の装置から前記保護継電器の診断の指示を取得したときに、前記保護継電器の診断を行うこととしてもよい。
この構成によれば、電力系統の管理者は、任意のタイミングで保護継電器の診断を指示することができる。
また、本発明の上記保護継電器診断装置において、前記保護継電器の診断のスケジュールを記憶し、そのスケジュールに従って前記保護継電器の診断を行うこととしてもよい。
この構成によれば、顧客は、診断スケジュールを診断装置に予め設定しておくことにより、その診断スケジュール通りに保護継電器の診断を実施することができる。
また、本発明の上記保護継電器診断装置において、現地作業員の操作により前記保護継電器の診断の指示を取得したときに、前記保護継電器の診断を行うこととしてもよい。
この構成によれば、現地作業員は、任意のタイミングで保護継電器の診断を指示することができる。
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、保護継電器の運用に際して、分散型電源の設置者及び電力系統の管理者、双方の負担を軽減し、電力系統の安全性を確保することができる。
分散型電源用転送遮断システム1の構成を示す図である。 転送遮断信号伝送装置(親局)3の構成を示す図である。 パワーコンディショナ5及びその周辺の構成を示す図である。 子局9の構成を示す図である。 各装置の記憶部に記憶されるデータの構成を示す図であり、(a)は親局3の記憶部35に記憶される顧客情報34Aの構成を示し、(b)は子局9の記憶部94に記憶される子局情報94Aの構成を示す。 親局3と、子局9との間で送受信されるデータの形式を示す図であり、(a)は試験用スイッチ切替データの形式を示し、(b)はリレー試験データの形式を示す。 親局3のリレー試験処理を示すフローチャートである。 子局9のデータ受信処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施の形態に係る子局(保護継電器診断装置)は、所定のトリガを受けて、連系保護リレー(保護継電器)を電力系統から一時的に切り離して、連系保護リレーの動作診断を実施するものである。系統管理者側の親局(転送遮断信号伝送装置)は、子局(転送遮断装置)から連系保護リレーの診断結果を取得し、その診断結果が異常を示すものだったときに、必要に応じて分散型電源の系統解列を行う。すなわち、本発明の実施の形態では、親局及び子局を含む分散型電源用転送遮断システムを活用して、外部から連系保護リレーの動作を診断する。これによれば、保護継電器を適正に管理するにあたって、顧客及び系統管理者の負担を軽減すること、電力系統の安全性を確保することが可能となる。
≪システムの構成と概要≫
図1は、分散型電源用転送遮断システム1の構成を示す図である。分散型電源用転送遮断システム1は、配電自動化システム2、転送遮断信号伝送装置(以下、「親局」という)3、転送遮断信号中継装置(以下、「中継局」という)4、パワーコンディショナ5及び分散型電源6を備える。中継局4は電柱上に設けられ、パワーコンディショナ5は顧客(電力需要家)の宅内に設けられ、それらは引込み線を介して通信可能に接続される。
配電自動化システム2は、電力系統の状態を管理し、電力系統情報をリアルタイムに親局3に送信する。親局3は、予め電力系統情報を取得し、記憶しておく。そして、電力系統の事故が発生した場合に、CB(Circuit Breaker:遮断器)・Ry(Relay:保護リレー)情報を取得し、取得したCB・Ry情報及び記憶した電力系統情報に基づいて、停電した配電線の区間に接続された分散型電源6を特定し、特定した分散型電源6の番号を含む転送遮断信号(解列要求)を、IP網7を介して自己の配下にある中継局4に送出する。中継局4は、配下にある分散型電源6の番号を記憶している。そして、親局3からIP網7を介して転送遮断信号を受信すると、当該転送遮断信号に含まれる遮断対象の分散型電源6の番号に、当該中継局4の配下の分散型電源6の番号が含まれている場合には、引込み線を用いたPLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)により配下のパワーコンディショナ5へ転送遮断信号を送信する。
パワーコンディショナ5は、分散型電源6が発電した直流電力を家庭用交流電力に変換する機能を有するとともに、引込み線上の低速のPLCにより中継局4から転送遮断信号を受信して、又は、自身が系統異常を検出して、内蔵する開閉器により分散型電源6を電力系統から解列させる機能を有する。分散型電源6は、顧客宅に設置された、例えば、太陽光発電や風力発電等の自家発電電源であり、パワーコンディショナ5を介して電力系統に接続される。
なお、親局3と、パワーコンディショナ5との間では、転送遮断信号だけでなく、パワーコンディショナ5に内蔵される連系保護リレーの動作診断に関するデータが、中継局4経由で送受信される。
図2は、転送遮断信号伝送装置(親局)3の構成を示す図である。親局3は、通信部31、表示部32、入力部33、処理部34及び記憶部35を備え、各部がバス36を介してデータを送受信可能なように構成される。通信部31は、通信線(IP網7を含む)を介して配電自動化システム2や中継局4と通信を行う部分であり、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。表示部32は、処理部34からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部33は、オペレータがデータを入力する部分であり、キーボードやマウス等によって実現される。処理部34は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、親局3全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部35は、処理部34からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。
なお、配電自動化システム2及び中継局4は、図2の親局3と同様の構成を有する。
図3は、パワーコンディショナ5及びその周辺の構成を示す図である。パワーコンディショナ5は、電気主回路部としてインバータ51及び開閉器52を備え、制御回路部としてインバータ制御回路53、連系保護リレー54及び子局9を備える。インバータ51は、分散型電源6からの直流電力を交流電力に変換する装置であり、変換後の交流電力は、開閉器52を経由して分電盤8に供給される。開閉器52は、分散型電源6を電力系統に並列又は解列させるための開閉器であり、インバータ51と、分電盤8との間に接続され、通常は閉路状態により分散型電源6を並列させるが、電力系統の異常が検出されると、開路状態となることにより分散型電源6を解列させる。
インバータ制御回路53は、インバータ51に関する各種制御(電圧、電流、周波数、最大電力点追従[MPPT、Maximum Power Point Tracking]、単独運転検出、電圧上昇防止、シーケンス等)を行うとともに、電力系統の異常を検出したときに系統異常情報を連系保護リレー54に送信する。連系保護リレー54は、電力線に設けられた計測器(図示せず)から電力系統の電圧、電流、周波数等(系統データ)を取得し、異常を検出した場合に、トリップ信号を出力することにより、分散型電源6を電力系統から解列させる。なお、インバータ制御回路53を通じて、系統異常情報を受信した場合や分散型電源6の故障を検出した場合にも、トリップ信号を出力する。また、連系保護リレー54は、子局9による診断対象となる。
子局9は、親局3から中継局4を経由して受信したデータに従って、連系保護リレー54の動作診断(例えば、電圧や周波数の異常検出機能の確認)及び分散型電源6の転送遮断(分散型電源用転送遮断システムにおける転送遮断装置の機能)を行う装置であり、マグネットスイッチMGS1及びMGS2、端子T2及びT4に接続されている。マグネットスイッチMGS1に対しては、転送遮断信号を出力することにより、開閉器52を開路にして分散型電源6を解列させる。マグネットスイッチMGS2に対しては、試験用スイッチ切替信号を出力することにより、通常時と、連系保護リレー54の試験時とに応じて、試験用スイッチSW1及びSW2と、各端子との接続を切り替える。
試験用スイッチSW1は、連系保護リレー54へ入力する信号の発信元を切り替えるスイッチであり、その接続が切り替えられる端子のうち、端子T1は電力線の計測器(図示せず)につながり、端子T2は子局9につながる。一方、試験用スイッチSW2は、連系保護リレー54から出力する信号の行き先を切り替えるスイッチであり、その接続が切り替えられる端子のうち、端子T3はマグネットスイッチMGS1につながり、端子T4は子局9につながる。
通常時、試験用スイッチSW1は端子T1に接続され、試験用スイッチSW2は端子T3に接続される。これにより、連系保護リレー54は、電力線から系統データを取得し、電力系統の異常を検出した場合に、トリップ信号を転送遮断信号としてマグネットスイッチMGS1に出力することにより、開閉器52を開路にして分散型電源6を解列させる。一方、リレー試験時、試験用スイッチSW1は端子T2に接続され、試験用スイッチSW2は端子T4に接続される。これにより、連系保護リレー54は、子局9からリレー試験指示として電力系統の擬似的な異常値を取得し、異常を検出して、トリップ信号をリレー試験結果として子局9に出力する。
図4は、子局9の構成を示す図である。子局9は、通信部91、信号入出力部92、処理部93及び記憶部94を備え、各部がバス95を介してデータを送受信可能なように構成される。通信部91は、PLCによって中継局4と通信を行う部分であり、PLCモデム等によって実現される。信号入出力部92は、図3に示すマグネットスイッチMGS1、MGS2及び端子T2に信号を出力するとともに、端子T4から信号を取得する。処理部93は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、子局9全体の制御を行うものであり、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部94は、処理部93からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。
≪データの構成≫
図5は、各装置の記憶部に記憶されるデータの構成を示す図である。図5(a)は、親局3の記憶部35に記憶される顧客情報35Aの構成を示す。顧客情報35Aは、親局3の配下にある顧客宅に関する情報であり、分散型電源番号35A1、顧客連絡先35A2及び処理結果35A3を含むレコードからなる。分散型電源番号35A1は、親局3の配下に接続された各分散型電源6に固有の番号であり、親局3が子局9へ送信するデータに設定される。顧客連絡先35A2は、分散型電源番号35A1の分散型電源6を管理する顧客の連絡先であり、例えば、住所、電話番号、メールアドレス等が設定され、処理結果35A3を連絡する際の連絡先として用いられる。処理結果35A3は、子局9における処理の結果であり、異常だった場合に、顧客連絡先35A2に通知される。
図5(b)は、子局9の記憶部94に記憶される子局情報94Aの構成を示す。子局情報94Aは、子局9に関する情報であり、分散型電源番号94A1、リレー接続モード94A2及び処理結果94A3を含む。分散型電源番号94A1は、子局9を内蔵するパワーコンディショナ5に接続される分散型電源6に固有の番号であり、親局3から受信したデータの分散型電源番号と照合され、一致したときに受信データに応じた処理が行われる。リレー接続モード94A2は、連系保護リレー54の試験用スイッチSW1及びSW2の接続状態を示し、通常モード(第1接続状態)又は試験モード(第2接続状態)が設定される。通常モードは、図3で説明した、通常時における接続状態(試験用スイッチSW1が端子T1に接続され、試験用スイッチSW2が端子T3に接続された状態)であり、連系保護リレー54が通常の動作を行う。一方、試験モードは、図3で説明した、リレー試験時における接続状態(試験用スイッチSW1が端子T2に接続され、試験用スイッチSW2が端子T4に接続された状態)であり、連系保護リレー54が動作試験(自己診断)の対象となる。処理結果94A3は、子局9のデータ受信処理の結果を示す。
図6は、親局3と、子局9との間で送受信されるデータの形式を示す図である。図6(a)は、試験用スイッチ切替データの形式を示す。当該データは、親局3から子局9に対してパワーコンディショナ5の試験用スイッチSW1及びSW2を切り替えるように指示するとき、及び、その結果を子局9から親局3に通知するときに用いられる。パケット長は、当該データのサイズであり、固定長として「20バイト」が設定される。分散型電源番号は、試験対象である連系保護リレー54を内蔵するパワーコンディショナ5に接続されている分散型電源6の番号である。Tフラグは、リレー試験時「1」とし、通常時「0」とする。パケット種別は、選択制御指令(一挙動)を示す「31h」が設定される。Cフラグ及び通番は、0固定とする。制御コードは、試験用スイッチの切替コードを示し、通常モードへの切替を示す「03h」、又は、試験モードへの切替を示す「05h」が設定される。制御応動結果は、試験用スイッチの切替結果を示し、正常動作を示す「FFh」、又は、動作不良を示す「0Fh」が設定される。伝送時刻(日、時、分、秒)は、当該データを親局3又は子局9から送信した時刻を示し、1バイトごとに10進数の1桁が設定される。
図6(b)は、リレー試験データの形式を示す。当該データは、親局3から子局9に対して連系保護リレー54の試験を実施するように指示するとき、及び、その結果を子局9から親局3に通知するときに用いられる。パケット長は、当該データのサイズであり、固定長として「24バイト」が設定される。分散型電源番号は、試験対象である連系保護リレー54を内蔵するパワーコンディショナ5に接続されている分散型電源6の番号である。Tフラグは、リレー試験時を示す「1」が設定される。パケット種別は、リレー試験を示す「35h」が設定される。Cフラグは、0固定とする。試験種別は、リレー試験の種別を示し、過電圧(電圧上昇)を示す「01h」、不足電圧(電圧低下)を示す「02h」、過電流を示す「03h」、周波数上昇を示す「04h」、又は、周波数低下を示す「05h」が設定される。試験応答は、リレー試験の結果を示し、リレー動作を示す「01h」以上の値、又は、リレー不動作を示す「00h」が設定される。試験用入力値は、試験種別に応じたリレー動作試験のための、連系保護リレー54リレーへの入力値であり、デジタルリレーのため2進数が設定される。伝送時刻(西暦、月、日、時、分)は、当該データを親局3又は子局9から送信した時刻を示し、1バイトごとに10進数の1桁が設定される。
≪システムの処理≫
図7及び図8は、分散型電源用転送遮断システム1の処理を示すフローチャートである。図7は、親局3のリレー試験処理を示す。本処理は、親局3において、主として処理部34が、系統管理者の操作による入力部33からの指示に応じて、記憶部35のデータを参照、更新しながら、通信部31によりIP網7及び中継局4を介して子局9にリレー試験の指示を行うものである。
まず、親局3は、連系保護リレー54を試験モードに切り替えるために、試験用スイッチ切替データを子局9に送信する(S701)。そのとき、図6(a)に示す試験用スイッチ切替データを所定のメモリ上に設定する。詳細には、記憶部35の顧客情報35Aのうち、分散型電源番号35A1の1つを分散型電源番号に設定する。次に、リレー試験時を示す「1」をTフラグに設定し、試験モードへの切替を示す「05h」を制御コードに設定する。そして、現在の日付と時刻を伝送時刻に設定する。なお、試験用スイッチ切替データの固定値は、予め設定されているものとする。続いて、子局9から、切替結果として試験用スイッチ切替データを受信し、制御応動結果を処理結果35A3として記憶し(S702)、その制御応動結果が正常動作を示す「FFh」であるか否かを判定する(S703)。
制御応動結果が「FFh」、すなわち、切替結果が正常であれば(S703のY)、親局3は、連系保護リレー54の試験を実施するために、リレー試験データを子局9に送信する(S704)。そのとき、図6(b)に示すリレー試験データを所定のメモリ上に設定する。詳細には、S701で試験用スイッチ切替データに設定した分散型電源番号を、分散型電源番号に設定する。次に、系統管理者の操作による指示値を試験種別及び試験用入力値に設定する。そして、現在の年月日と時刻を伝送時刻に設定する。なお、リレー試験データの固定値は、予め設定されているものとする。続いて、子局9から、試験結果としてリレー試験データを受信し、試験応答を処理結果35A3として記憶し(S705)、その試験応答がリレー動作を示す「01h」以上であるか否かを判定する(S706)。
試験応答が「01h」以上、すなわち、試験結果が正常であれば、親局3は、連系保護リレー54を通常モードに切り替えるために、試験用スイッチ切替データを子局9に送信する(S707)。そのとき、図6(a)に示す試験用スイッチ切替データを所定のメモリ上に設定する。詳細には、S704でリレー試験データに設定した分散型電源番号を、分散型電源番号に設定する。次に、通常時を示す「0」をTフラグに設定し、通常モードへの切替を示す「03h」を制御コードに設定する。そして、現在の日付と時刻を伝送時刻に設定する。なお、試験用スイッチ切替データの固定値は、予め設定されているものとする。続いて、子局9から、切替結果として試験用スイッチ切替データを受信し、制御応動結果を処理結果35A3として記憶し(S708)、その制御応動結果が正常動作を示す「FFh」であるか否かを判定する(S709)。
制御応動結果が「FFh」、すなわち、切替結果が正常であれば(S709のY)、親局3は、リレー試験処理を終了する。
S703で試験モードへの切替結果が正常でなかった場合(S703のN)、S706でリレー試験の結果が正常でなかった場合(S706のN)、又は、S709で通常モードへの切替結果が正常でなかった場合(S709のN)には、親局3は、当該結果の重要度や緊急度等を勘案し、必要に応じて分散型電源6の解列要求を子局9に送信し、その解列結果を子局9から受信し、処理結果35A3として記憶する(S710)。なお、解列要求及び解列結果のデータは、少なくとも、分散型電源番号、「解列要求」を示すパケット種別及び解列結果を含むものとする。
そして、親局3は、顧客情報35Aを参照し、子局9に送信するデータに設定した分散型電源番号35A1に対応する顧客連絡先35A2に対して処理結果35A3を連絡する(S711)。処理結果35A3には、NGになるまでの切替結果、試験結果や解列結果が蓄積されている。これによれば、顧客は、リレー試験の処理結果を取得し、参照することにより、どの段階で正常でなくなったかが分かるので、今後の対応策を検討することができる。なお、顧客から問い合わせを受けたときに、分散型電源番号35A1又は顧客連絡先35A2に対応した処理結果35A3を通知してもよい。
図7では、S704〜S706の処理に示すように、親局3からリレー試験データを1回だけ送信し、それに対する結果を受信し、正常か否かを判定するように記載したが、図6(b)のリレー試験データの説明にあるように、試験種別には過電圧から周波数低下までの5種類があるので、2種類以上のリレー試験データを送信し、それぞれの結果を受信し、正常か否かの判定を行うようにしてもよい。
図8は、子局9のデータ受信処理を示す。本処理は、子局9において、主として処理部93が、通信部91により親局3からIP網7及び中継局4経由でデータを受信し、記憶部94のデータを参照、更新しながら、試験用スイッチの切替及びリレー試験を実施するものである。
まず、子局9は、親局3からデータを受信したか否かを判定する(S801)。詳細には、通信部91がデータを受信したか否かを判定し、受信していれば、さらに処理部93が、当該データ内の分散型電源番号が子局情報94Aの分散型電源番号94A1と一致するか否かを判定する。分散型電源番号の一致するデータを受信していなければ(S801のN)、受信チェックを繰り返す。
分散型電源番号の一致するデータを受信していれば(S801のY)、子局9は、当該データ内のパケット種別及び制御コードを参照して、当該データの種別が、試験モードへの切替、リレー試験の指示、通常モードへの切替及び分散型電源6の解列要求のいずれであるかを判定する(S802)。
データ種別が試験モードへの切替を指示するものである場合(S802の試験切替)、子局9は、記憶部94のリレー接続モード94A2が試験モードか否かを判定する(S803)。試験モードでなければ(S803のN)、試験モードに切り替えるために、信号入出力部92によりマグネットスイッチMGS2に対して試験用スイッチ切替信号を出力する(S804)。そして、接点情報から判断して試験用スイッチSW1及びSW2の切替が正常に行われたのであれば(S805のY)、記憶部94のリレー接続モード94A2に試験モードを設定する(S806)。これによれば、子局9から端子T2経由のリレー試験指示により、連系保護リレー54が動作したとしても、トリップ信号が端子T4経由で子局9に届くようになり、開閉器52の動作用であるマグネットスイッチMGS1には行かないので、分散型電源6が解列しなくて済む。
S803でリレー接続モード94A2が試験モードであれば(S803のY)、試験用スイッチを切り替える必要がないので、子局9は、S804〜S806の処理をスキップする。S805で試験用スイッチの切替が正常に行われなければ(S805のN)、S806の処理をスキップする。
そして、子局9は、試験用スイッチの切替結果を親局3に送信し、処理結果94A3として記憶部94に記憶する(S807)。そのとき、図6(a)に示す、受信した試験用スイッチ切替データのうち、制御応動結果を切替結果に応じて設定する。詳細には、試験モードが設定済だった場合や切替が正常だった場合には、「FFh」を設定する。一方、切替が正常でなかった場合には、「0Fh」を設定する。そして、通信部91により親局3に対して試験用スイッチ切替データを送信する。その後、S801に戻って新たなデータの受信を待つ。
データ種別がリレー試験を指示するものである場合(S802の試験指示)、子局9は、記憶部94のリレー接続モード94A2が試験モードか否かを判定する(S808)。試験モードであれば(S808のY)、リレー試験が実施可能なので、端子T2に対して、図6(b)に示す、受信したリレー試験データのうち、試験用入力値を試験信号として出力する(S809)。これにより、連系保護リレー54の動作確認を実行することができる。試験モードでなければ(S808のN)、リレー試験が実施できないので、S809の処理をスキップする。
そして、子局9は、リレー試験の結果を親局3に送信し、記憶部94に処理結果94A3として記憶する(S810)。そのとき、図6(b)に示す、受信したリレー試験データのうち、試験応答を試験結果に応じて設定する。詳細には、試験信号に対して連系保護リレー54から端子T4経由で所定時間(例えば、1秒間)以内にトリップ信号を受信した場合には、「01h」以上の結果値を設定する。一方、試験信号に対して所定時間(例えば、1秒間)以内にトリップ信号を受信しなかった場合や、試験モードでないので、試験信号を出力しなかった場合には、「00h」を設定する。そして、通信部91により親局3に対してリレー試験データを送信する。その後、S801に戻って新たなデータの受信を待つ。
データ種別が通常モードへの切替を指示するものである場合(S802の通常切替)、子局9は、記憶部94のリレー接続モード94A2が通常モードか否かを判定する(S811)。通常モードでなければ(S811のN)、通常モードに切り替えるために、信号入出力部92によりマグネットスイッチMGS2に対して試験用スイッチ切替信号を出力する(S812)。そして、接点情報から判断して試験用スイッチSW1及びSW2の切替が正常に行われたのであれば(S813のY)、記憶部94のリレー接続モード94A2に通常モードを設定する(S814)。
S811でリレー接続モード94A2が通常モードであれば(S811のY)、試験用スイッチを切り替える必要がないので、子局9は、S812〜S814の処理をスキップする。S813で試験用スイッチの切替が正常に行われなければ(S813のN)、S814の処理をスキップする。
そして、子局9は、試験用スイッチの切替結果を親局3に送信し、記憶部94に処理結果94A3として記憶する(S815)。そのとき、図6(a)に示す、受信した試験用スイッチ切替データのうち、制御応動結果を切替結果に応じて設定する。詳細には、通常モードが設定済だった場合や切替が正常だった場合には、「FFh」を設定する。一方、切替が正常でなかった場合には、「0Fh」を設定する。そして、通信部91により親局3に対して試験用スイッチ切替データを送信する。その後、S801に戻って新たなデータの受信を待つ。
データ種別が分散型電源6の解列を要求するものである場合(S802の解列要求)、子局9は、信号入出力部92によりマグネットスイッチMGS1に対して転送遮断信号を出力する(S816)。そして、接点情報による開閉器52の開閉状態に応じた解列結果のデータを親局3に送信し、処理結果94A3として記憶部94に記憶する(S817)。すなわち、開閉器52が開路になっていれば、解列結果は「正常」であり、開閉器52が閉路になっていれば、解列結果は「異常」である。その後、通常モードに切り替えるために、S811〜S815の処理を行い、S801に戻って新たなデータの受信を待つ。
図7により親局3の処理を説明し、図8により子局9の処理を説明したが、これらの処理に含まれる、親局3と、子局9との間におけるデータの伝送には、中継局4が介在する。すなわち、中継局4は、親局3から処理を指示するデータを受信し、子局9に送信し、一方、子局9から処理結果を示すデータを受信し、親局3に送信する。
なお、パワーコンディショナ5においては、リレー試験モードであっても、系統電圧等の監視が行われ、真の故障が発生した場合に、連系保護リレー54及び開閉器52が動作する。図3により詳細に説明すると、まず、インバータ制御回路53が電力系統の異常を検出すると、系統異常情報を連系保護リレー54に送信する。連系保護リレー54は、インバータ制御回路53から系統異常情報を受信し、トリップ信号を出力する。子局9は、リレー試験用の信号を端子T2に出力していないにもかかわらず、端子T4からトリップ信号を受信した場合には、真の故障発生を認識し、マグネットスイッチMGS1に転送遮断信号を出力する。
なお、子局9が、転送遮断信号を出力する代わりに、マグネットスイッチMGS2に試験用スイッチ切替信号を送信してもよい。これにより、試験用スイッチSW1及びSW2が、それぞれ通常側の端子T1及びT3に接続されるので、通常モードになった連系保護リレー54が動作して、系統データの異常を検出し、マグネットスイッチMGS1に転送遮断信号を出力する。
それとは別に、親局3が系統異常を検出し、分散型電源6の解列要求を子局9に送信することにより、子局9がマグネットスイッチMGS1に転送遮断信号を出力する。以上によれば、連系保護リレー54が試験中や故障中であっても、電力系統の異常が発生したときには開閉器52が開路になるので、転送遮断機能は有効であり、分散型電源6の単独運転を防止することができる。
なお、上記実施の形態では、図1に示す分散型電源用転送遮断システム1内の各装置を機能させるために、処理部(CPU)で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る分散型電源用転送遮断システム1が実現されるものとする。この場合、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、連系保護リレー54を運用するに際して、パワーコンディショナ5及び分散型電源6の設置者、電力系統の管理者、双方の負担を軽減するとともに、電力系統の安全性を確保することができる。
詳細には、図7及び図8において、S701、S707、S804及びS812に示すように、親局3からの指示に子局9が応ずる手順により、連系保護リレー54の動作試験を行う前には、リレー接続を試験モードにし、動作試験を終了した後には、リレー接続を通常モードに戻すので、開閉器52の閉路状態、すなわち、分散型電源6が電力系統に連系した状態を維持しつつ、安全に動作試験を行うことができる。
次に、S704〜706、S809及びS810に示すように、親局3からの指示に子局9が応ずる手順により、連系保護リレー54の動作試験を行い、その試験結果を親局3に即時に通知するので、系統管理者は、連系保護リレー54の異常に対してすぐに対処することができる。
さらに、連系保護リレー54の動作試験中に、電力系統の異常が発生しても、開閉器52が開路になるように動作するので、転送遮断機能を維持しつつ、安全に動作試験を行うことができる。
以上によれば、連系保護リレー54の検査を自動化することにより、以下の効果を奏する。まず、顧客及び系統管理者の双方にとって、時間及び費用の負担が軽減される。次に、現地に作業員が出向かなくてもよく、検査履歴の入力誤りや連絡漏れ、報告誤り等のヒューマンエラーが起きない。そして、系統管理者は、連系保護リレー54の不良をリアルタイムで把握でき、即応することにより、電力系統の安全性確保を図ることができる。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)上記実施の形態では、子局9が、親局3からの指示に応じて、図8に示す連系保護リレー54に対する一連の診断処理(試験モードへの切替、連系保護リレー54への試験信号の出力、通常モードへの切替等)を行うように説明したが、他のトリガにより診断処理を行うようにしてもよい。一例として、子局9が、キーボードやタッチパネル等の入力部を備えるようにする。そして、顧客の操作により入力部から診断スケジュールを予め取得し、記憶部94に記憶しておき、その診断スケジュールに従って診断処理を行うことが考えられる。これによれば、一旦設定した診断スケジュールに従って子局9が自動的に診断を行うので、人手に頼ることがなく、顧客や、系統管理者、現地作業員の負担を軽減することができる。また、各人の意向や連系保護リレー54の状況等に応じて診断スケジュールを調整することができる。
また、現地作業員が、パワーコンディショナ5や分散型電源6の設置された顧客宅を巡回する際に、入力部の操作により連系保護リレー54の診断指示を入力し、子局9が、その指示に応じて診断処理を行うことが考えられる。これによれば、現地作業員は、任意のタイミングで連系保護リレー54の診断を行うことができる。
(2)上記実施の形態では、子局9が親局3の指示によりリレー接続モードの切替を行ったが、親局3からリレー試験の指示を受けて、子局9が「試験モードへの切替、リレー試験、通常モードへの切替」の一連の処理を行うようにしてもよい。
(3)リレー試験データの試験用入力値を決める際に、連系保護リレー54の整定値を取得し、その整定値に基づいて設定してもよい。
3 親局(電力系統の管理者の装置)
5 パワーコンディショナ
52 開閉器
54 連系保護リレー(保護継電器)
6 分散型電源
9 子局(保護継電器診断装置)
SW1、SW2 試験用スイッチ(切替手段)

Claims (5)

  1. 電力系統又はその電力系統に連系する分散型電源が異常と判断したときに、前記電力系統と、前記分散型電源との間に接続された開閉器に開路を指示する遮断信号を出力する保護継電器の診断を行う保護継電器診断装置であって、
    前記保護継電器と、前記電力系統の計測器及び前記開閉器とが接続された第1接続状態、又は、前記保護継電器と、当該保護継電器診断装置とが接続された第2接続状態を切り替える切替手段と、
    前記切替手段により前記第2接続状態に切り替えた状態で、前記電力系統に関する異常値を擬似的に前記保護継電器に出力し、その後に、前記保護継電器から前記遮断信号を取得したときに、前記保護継電器が正常と判断し、前記保護継電器から前記遮断信号を取得しなかったときに、前記保護継電器が異常と判断する診断手段と、
    前記診断手段により前記保護継電器が異常と判断した際に、その旨を前記電力系統の管理者の装置に通知する管理者通知手段と、
    前記診断手段による前記保護継電器の診断を終了した後に、前記切替手段により前記第1接続状態に切り替える復帰手段と、
    前記切替手段により前記第2接続状態に切り替えた状態で、前記異常値を前記保護継電器に出力していないにもかかわらず、前記保護継電器から前記遮断信号を取得したときに、前記開閉器に前記遮断信号を出力する遮断信号出力手段と、
    を備えることを特徴とする保護継電器診断装置。
  2. 請求項1に記載の保護継電器診断装置であって、
    前記保護継電器とは別に、前記電力系統が異常か否かを判断する系統異常判断手段と、
    前記保護継電器を前記第2接続状態に切り替えている間に、前記系統異常判断手段により前記電力系統が異常と判断したときに、前記切替手段により前記第1接続状態に切り替える異常復帰手段と、
    をさらに備えることを特徴とする保護継電器診断装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の保護継電器診断装置であって、
    前記電力系統の管理者の装置から前記保護継電器の診断の指示を取得したときに、前記保護継電器の診断を行う
    ことを特徴とする保護継電器診断装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の保護継電器診断装置であって、
    前記保護継電器の診断のスケジュールを記憶し、そのスケジュールに従って前記保護継電器の診断を行う
    ことを特徴とする保護継電器診断装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の保護継電器診断装置であって、
    現地作業員の操作により前記保護継電器の診断の指示を取得したときに、前記保護継電器の診断を行う
    ことを特徴とする保護継電器診断装置。
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