JP6153277B1 - 魚体活け締め装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、特許文献1及び特許文献2に示される魚体の活け締め装置が提案されている。
しかしながら、魚は気絶化手段で気絶するまでの間、非常に暴れるので、保持手段や魚体押さえ具及び押圧機構にて魚体を固定することは容易ではない。特に、特許文献2記載の発明の場合、魚体押さえ具に電極を形成しているが、魚体の頭部が当て止めに接触しないと通電されないので、魚がテーブル上を移動している間、魚の動きを止めることはできない。
上述のように、いずれの特許文献記載の発明においても、気絶化手段で魚が気絶するまでの間に暴れるので、気絶させた時点で魚体の位置・状態が一定しない。したがって、刃物で魚を瞬殺する作業に時間を要し、確実な脱血作業が難しいという課題があった。
前記陽極側接触部及び前記陰極側接触部のいずれか一方が、前記頭部ホルダの内面に配置されていることを特徴としている。
また、魚体は左側魚体ホルダと右側魚体ホルダにて左右方向から挟まれて保持されるので、魚体を、魚体ホルダを構成する左側魚体ホルダと、右側魚体ホルダとの間へ、スムーズに挿入することが可能であるとともに、逆にスムーズに引き抜くことができる。その結果、魚体の活け締め作業を容易に行うことができる。
かかる構成によれば、左側ホルダ移動体と右側ホルダ移動体を備えている場合、シリンダ駆動機構は左側魚体ホルダと右側魚体ホルダを移動する機能だけでよい。その理由は、左側魚体ホルダと右側魚体ホルダは、それぞれ対応する左側ホルダ移動体又は右側ホルダ移動体によって、ベースプレートから上方に離れた状態で支持されているからである。
本実施形態の魚体活け締め装置1は、図1〜図3に示すように、装置本体を構成するベース部2を備えている。ベース部2は、上部に種々の装置を配置するために、平面でほぼ長方形状に形成され、例えばステンレス鋼を組み合わせたフレーム構造などで構成することができる。
なお、本実施形態では、頭部ホルダ30で保持する魚体Fの頭部側を前方とし、前記魚体Fの尾部側を後方とし、前方に向いた状態で左側及び右側を定義して説明する。
魚体活け締め装置1は、図4(b)に示すように、上記のカッタ41が下降して魚体Fの鰓弓Faを突き刺して瞬時に切断することで、魚体Fを瞬殺して十分に脱血する装置である。
これにより、魚体Fに付いた水などの液体は、左側魚体ホルダ11及び右側魚体ホルダ12から下方へ落下するので、魚体Fの活け締め作業が行い易くなる。
一方、右側魚体ホルダ12は、図5及び図6に示すように、ベースプレート6の右側で、前後に配置した2つの右側ホルダ移動体15,15によってベースプレート6から上方に離れた状態で支持されており、各右側ホルダ移動体15,15が互いに独立して左右方向に移動する。つまり、右側魚体ホルダ12は、ベースプレート6から上方に浮いた姿勢で左右方向に移動する構成である。
なお、上記の左側ホルダ移動体14と右側ホルダ移動体15は、魚体ホルダ10における魚体ホルダ移動機構13を構成している。
そのぐらつき防止の一例としては、図5、図6及び図7に示すように、左側ホルダ移動体14及び右側ホルダ移動体15が、それぞれ、ベースプレート6上で移動する上側キャスタ18aによる上側低摩擦移動機構16aと、ベースプレート6下で移動する下側キャスタ18bによる下側低摩擦移動機構16bとを備える。しかも、ベースプレート6に左右方向に延出する長孔6aを形成しており、上下に対応する上側低摩擦移動機構16aと下側低摩擦移動機構16bとが、前記長孔6aを通過する連結部材19,19を介して一体的に連結されている。
その一例として、左側魚体ホルダ11及び右側魚体ホルダ12は、図8に示すように、それぞれ対応して前後方向に垂直な断面で波形の凹凸形状11b,12bを形成し、その凹凸形状を前後方向にライン状に形成した内面とすることができる。あるいは、左側魚体ホルダ11及び右側魚体ホルダ12の各内面には、多数の凹凸からなるイボ状の凹凸面、あるいは他の形態の凹凸面を形成することができる。
上記の複数の線条体による構造体は、魚体に付いた水などの液体を下方へ落下させることができる。また、複数の線条体の内面が滑りやすい凹凸形状となるので、魚体をスムーズに移動することができる。
なお、頭部ホルダ30は、板状部材を湾曲形状に形成しており、例えば、鋼材、ステンレス材、アルミ材、樹脂材などの材質で形成することができるが、その材質は特に限定されない。
頭部ホルダ30のフローティング構造の一例としては、ベースプレート6の前側で、頭部ホルダ移動体31によってベースプレート6から上方に離れた状態で支持されて浮いた姿勢である。さらに、前記の頭部ホルダ移動体31は、所定位置に向けて常時付勢された状態で前後方向に移動する構成である。
その一例として、頭部ホルダ移動体31は、ベースプレート6上で移動する上側キャスタ34aによる上側低摩擦移動機構32aと、ベースプレート6下で移動する下側キャスタ34bによる下側低摩擦移動機構32bとを備える。しかも、ベースプレート6には、前後方向に長い長孔6bを形成しており、上側低摩擦移動機構32aと下側低摩擦移動機構32bが前記長孔6bを通過する連結部材35を介して一体的に連結されている。
一方、上記の頭部ホルダ30における低摩擦移動機構32は、前述のキャスタ34などの車輪機構33に限定されず、スライド機構、レール機構あるいはその他の機構とすることができる。
電気麻酔装置50は、魚体Fに電気を通電して一時的に気絶させる装置である。電気麻酔装置50は、図1に示すように、収納ボックス3の側壁面にコネクタ56が備えられている。このコネクタ56は収納ボックス3の内部のバッテリに導通している。図1及び図10に示すように、陽極側接触部51に接続する陽極側コード54と、陰極側接触部52に接続する陰極側コード55がコネクタ56に接続される。
しかし、頭部ホルダ30の内面に陽極側接触部51aを配置することで、魚体Fの頭部が頭部ホルダ30へ挿入して陽極側接触部51aに接触するので、再び魚体Fへ通電され、麻酔状態を維持できる。したがって、魚体Fの鰓弓Faをカッタ41の切断位置へ位置決めすることが容易になる。
まず、鮭などの魚は、図12に示すように、電気麻酔装置50によって電気麻酔をかける。作業する人は両手に絶縁用手袋65としてゴム手袋を嵌めてから、左手にはリング形状の陽極側接触部51を掌に当てるように嵌める。右手にはリング形状の陰極側接触部52を掌に当てるように嵌める。右手で魚体Fの尾部側をつかんで、左手で魚体Fの頭部をつかむと、電流が陽極側接触部51から魚体Fを通過して陰極側接触部52へ流れる。これにより、魚体Fは電気麻酔がかかって気絶して暴れなくなるので、容易に活け締め作業しやすくなる。
魚体Fの鰓弓Faの位置は、個々の魚体Fによって様々であるが、魚体Fが魚体ホルダ10の中を前進方向へ移動し、頭部ホルダ30によって魚体Fの頭部が保持されて前進移動するので、魚体Fの鰓弓Faの箇所、つまり切断位置をレーザ光ライン45aによって示すようにしていることから、切断時における魚体Fの位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
2 ベース部 6 ベースプレート
6a,6b,6c 長孔
10 魚体ホルダ 11 左側魚体ホルダ
11b 波形の凹凸形状 12 右側魚体ホルダ
12b 波形の凹凸形状 13 魚体ホルダ移動機構
14 左側ホルダ移動体 15 右側ホルダ移動体
16 低摩擦移動機構 16a 上側低摩擦移動機構
16b 下側低摩擦移動機構 17 車輪機構
18 キャスタ 18a 上側キャスタ
18b 下側キャスタ 19 連結部材
21 引張スプリング 22 ワイヤ(線条体)
30 頭部ホルダ 31 頭部ホルダ移動体
32 低摩擦移動機構 32a 上側低摩擦移動機構
32b 下側低摩擦移動機構 33 車輪機構
34 キャスタ 34a 上側キャスタ
34b 下側キャスタ 35 連結部材
37 引張スプリング
40 魚体カッタ部 41 カッタ
42 カッタ駆動装置 44 レーザ光照射装置
45 レーザ光 46 安全制御装置
46a 検知センサ 47 カッタ用受け台
47a 受け面 47b 逃げ溝
50 電気麻酔装置 51,51a 陽極側接触部
52 陰極側接触部 53 補助リング
65 絶縁用手袋
F 魚体 Fa 鰓弓
Claims (8)
- 平板状のベースプレートを備えた装置本体を構成するベース部と、
前記ベース部の上方で、魚体をほぼ水平方向に配置した状態で、魚体の背部と腹部を左右方向から挟み込む左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダと、
前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダ、前記ベースプレートの間に設置され、これらの左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダを、前記ベースプレートの上方に離れた状態で支持し、且つベースプレート上を左右方向に移動可能とする左側ホルダ移動体並びに右側ホルダ移動体と、
前記ベース部の上方で、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダより前方で魚体の頭部を保持する頭部ホルダと、
前記頭部ホルダ及び前記ベースプレートの間に設置され、該頭部ホルダをベースプレートから上方に離れた状態で支持し、且つ該ベースプレート上を前後方向に移動可能とする頭部ホルダ移動体と、
前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダ、前記頭部ホルダによって保持された魚体の鰓弓を切断するべく上下動するカッタを有する魚体カッタ部と、
魚体に電気を通電することで魚体を気絶させる陽極側接触部及び陰極側接触部を有し、該陽極側接触部及び陰極側接触部は、絶縁用手袋の上から少なくとも掌の面に着脱可能に配置されてなる電気麻酔装置と、を具備する魚体活け締め装置であって、
前記陽極側接触部及び前記陰極側接触部のいずれか一方が、前記頭部ホルダの内面に配置されていることを特徴とする魚体活け締め装置。 - 前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダの各内面には、当該内面を摺動する魚体に対する摩擦抵抗を低減する凹凸面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚体活け締め装置。
- 前記凹凸面は、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダの前後方向に垂直な断面で波形のライン状であることを特徴とする請求項2に記載の魚体活け締め装置。
- 前記凹凸面は、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダの各内面に形成した多数の凹凸からなるイボ状であることを特徴とする請求項2に記載の魚体活け締め装置。
- 前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダは、前後方向に延伸する複数の線条体を並列した構造体であることを特徴とする請求項1に記載の魚体活け締め装置。
- 前記魚体カッタ部は、前記カッタが魚体を切断する位置に、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダ、前記頭部ホルダで保持された魚体の上に表示するレーザ光を照射するレーザ光照射装置を備えていることを特徴とする請求項1〜5のうち、何れか1項に記載の魚体活け締め装置。
- 前記魚体カッタ部は、前記頭部ホルダが魚体の頭部を保持した状態を検知する検知センサと、前記検知センサにて検知した検知信号で前記カッタを作動可能に制御する安全制御装置と、を備えていることを特徴とする請求項1〜6のうち、何れか1項に記載の魚体活け締め装置。
- 前記魚体カッタ部は、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダと、前記頭部ホルダとの間で、前記カッタによる魚体の切断位置に対向する位置において、前記左側魚体ホルダ並びに右側魚体ホルダ、前記頭部ホルダで保持された魚体の下面と当接する受け面と、当該受け面において前記カッタの下降端との当接を回避する逃げ溝と、を備えたカッタ用受け台を設けたことを特徴とする請求項1〜7のうち、何れか1項に記載の魚体活け締め装置。
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