JP6152736B2 - 点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、LED等の固体発光素子を点灯させる点灯装置、及び、その点灯装置を備える照明器具に関する。
負荷であるLED(Light Emitting Diode)を安定して点灯させる点灯装置では、負荷によらず一定の出力電流を出力する定電流制御を行うことが望ましい。なぜなら、LED素子の電圧−電流特性は、ある印加電圧以上で急に電流が流れ出し、定格電流値付近の電流が流れている状態においては順方向電圧はほとんど変化しないという非線形特性を持ち、かつ、光出力は基本的に流す電流値に応じて決まるからである。定電流制御では、出力電圧に拠らずLED素子に一定の電流を流れるよう制御することにより、LED素子の個体差による点灯電圧にばらつきがある場合において光出力のばらつきを低減させることができる。また、定電流制御では、定格点灯電圧が異なる負荷を接続した場合や、同じ負荷の直列数を変更して接続する場合においても、負荷に一定の電流を流せることにより、様々な接続形態に対応可能である。
従来、以上のような定電流制御を基本として、LED素子の光出力のばらつきを抑制する様々な点灯装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、直流電源の電圧が脈動することによる出力電流のばらつきの低減策について考案されている。
一般的に、バックコンバータを電流臨界モード(Boundary Current Mode;BCM)&ピーク電流制御にて動作させることにより、接続されるLEDにはその順方向電圧によらず一定の電流を流す制御を行うことができる。ここで、BCM&ピーク電流制御とは、バックコンバータにおいて、電流検出回路により検出される電流値が所定値に達するとスイッチング素子をオフさせ、インダクタが所定のエネルギーを放出したことを検出するとスイッチング素子をオンさせる制御である。このようなBCM制御では、平均出力電流は電流ピーク値の半分であり、ピーク電流制御では、インダクタに流れる電流がピーク電流目標値Irefに達するとスイッチング素子をオフする。これにより、インダクタに流れる電流のピーク値を目標値Irefと一致させるため、出力電圧に拠らず出力電流を一定値(電流目標値Irefの1/2)とすることができる。しかし、バックコンバータを構成する部品が持つ遅延時間(例えば検出演算回路の遅延時間、ドライバICの信号出力遅延時間、スイッチング素子の駆動遅延時間等)が存在する。これにより、インダクタに流れる電流がピーク電流目標値Irefに達したタイミングからスイッチング素子をオフするタイミングまでの間に遅れが発生する。バックコンバータの入力電圧が脈動する場合、この遅延時間の存在により、実際のインダクタに流れる電流ピーク値Ipeakは、目標値Irefよりも大きい値となり、光出力にも変動が生じる。この課題に対し特許文献1では、バックコンバータの入力電圧に相当する電圧を、インダクタの2次巻線により検出し、ピーク電流目標値Irefを補正するというものである。
特許文献2では、複数の出力(出力端子)を備えた点灯装置において各出力の電流を同一とする回路について考案されている。共通の電流目標値REFに対して、各バックコンバータはスイッチング素子に流れる平均電流を算出し、目標値に一致させるようにフィードバック制御が行われる。つまり、それぞれのバックコンバータのスイッチング素子を流れる電流を監視し、監視電流Isenと目標電流REFとの差異をエラーアンプで算出する。そして、エラーアンプ出力と鋸波形(RAMP波形)の論理和を算出することにより、スイッチング素子がオンしている期間の監視電流Isenの平均値とREFを等しくするようにスイッチング素子の駆動信号のデューティー比を調整する。このような制御においては、通常、電流連続モード(Continuous Current Mode;CCM)により定電流制御が行われる。
特開2012−109141号公報 特開2010−40509号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2の技術では、以下の問題がある。
特許文献1の技術では、バックコンバータを構成する部品が持つ遅延時間の存在が考慮されているが、バックコンバータの入力電圧の脈動による出力電流の変動を解決するものである。よって、特許文献1の技術では、遅延時間の存在による出力電圧の変動時の電流変動は改善できず、出力電圧−電流特性は、完全な定電流特性とならず、出力電圧が小さくなるにつれ出力電流が大きくなる特性となる。このような特性の点灯装置においては、接続される負荷(つまり、LED)の電圧電流特性の個体差や温度特性により、負荷による光出力のばらつきが出たり、時間経過により光出力が変化してしまうことが考えられる。また、電流定格が同じで電圧定格の異なる異種の負荷(つまり、LED)を接続する場合、または、負荷の直列接続数を変更する場合において、出力電圧の違いにより出力電流が定格値からずれてしまうことで、所望の光出力が得られないことも考えられる。
また、特許文献2の技術では、共通の電流目標値REFに対して、各バックコンバータはスイッチング素子に流れる平均電流を算出し、電流目標値に一致させるよう制御するフィードバック制御を行うことで、各出力の電流を同一とすることができる。しかしながら、フィードバック回路を構成するには、エラーアンプや周辺回路が必要であるため、回路部品のコストアップとなる。またエラーアンプの出力と鋸波形(RAMP波形)の論理和を算出することによりスイッチング素子駆動信号を作成するため、スイッチング周波数は鋸波(RAMP波)の周波数と常に一致する。つまり、基本的には周波数一定の電流連続モード(CCM)で動作させることになる。電流連続モードにおいては、バックコンバータのインダクタに流れる電流が連続的であり0に戻ることがなく、連続的な電流を入切するためにバックコンバータのスイッチング素子等の部品に貫通電流が流れるなど大きなストレスとロスが発生する。そのために、回路効率の低下や回路部品のコストアップ、回路の大型化に繋がる。特に高出力の照明用途としては適さない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、BCM&ピーク電流制御で動作する点灯装置であって、特性の異なる固体発光素子に対して簡単な構成で光出力のばらつきが抑制された安定した点灯をさせることができる点灯装置等を提供することを目的する。
上記目的を達成するために、本発明に係る点灯装置の一形態は、固体発光素子を点灯させる点灯装置であって、直流電源と、前記直流電源からの電流を受けて前記固体発光素子に所定の電流を提供する定電流出力のバックコンバータと、前記バックコンバータを制御する制御回路とを備え、前記バックコンバータは、スイッチング素子と、前記スイッチング素子と直列に接続され、前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタと、前記インダクタから放出される電流を前記固体発光素子に供給するダイオードとを有し、前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記固体発光素子の順方向電圧又は前記インダクタの両端の電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により検出される電圧に応じた遅延時間を発生する遅延回路と、前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、前記遅延回路により発生される遅延時間の経過後に、前記スイッチング素子をオフさせ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点で前記スイッチング素子をオンさせる制御信号を生成して前記スイッチング素子に出力する駆動回路とを有する。
ここで、前記遅延回路は、前記電圧検出回路により検出される電圧に依存することなく前記インダクタに流れる電流のピーク値が一定になるように、前記遅延時間を発生してもよい。
また、前記遅延回路は、前記固体発光素子の順方向電圧が大きいほど、又は、前記インダクタの両端の電圧が小さいほど、より大きな遅延時間となるように、前記遅延時間を発生してもよい。
また、前記遅延回路は、当該点灯装置に接続される固体発光素子の順方向電圧の最小値をVout_minとした場合に、当該点灯装置に接続された固体発光素子の順方向電圧が最小値Vout_minの時に、前記遅延時間として、最小値の遅延時間を発生してもよい。
また、前記駆動回路は、前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点でリセットされ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップと、前記フリップフロップからの出力信号を前記制御信号として前記スイッチング素子に出力するバッファアンプとを有し、前記バッファアンプは、前記フリップフロップがリセットしたことを示す出力信号を前記遅延回路により発生される遅延時間だけ遅延させて、前記スイッチング素子に出力してもよい。
また、前記駆動回路は、前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、前記遅延回路により発生される遅延時間の経過後にリセットされ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップと、前記フリップフロップからの出力信号を前記制御信号として前記スイッチング素子に出力するバッファアンプとを有してもよい。
また、前記点灯装置は、複数の固体発光素子を点灯させる装置であり、前記点灯装置は、前記複数の固体発光素子のそれぞれに対応する複数の前記バックコンバータと、前記複数のバックコンバータのそれぞれを制御する複数の前記制御回路とを備えてもよい。
また、前記点灯装置はさらに、所望の光出力に応じた前記電流指令値を前記複数の制御回路に出力する調光制御回路を備えてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る照明器具の一形態は、上記点灯装置と、前記点灯装置から電流を供給される固体発光素子とを具備する。
本発明によれば、BCM&ピーク電流制御で動作する点灯装置であって、特性の異なる固体発光素子に対して簡単な構成で光出力のばらつきが抑制された安定した点灯をさせることができる点灯装置及びその点灯装置を用いた照明器具が実現される。
よって、LED等の固体発光素子の照明装置が普及してきた今日において、本発明の実用的価値は極めて高い。
本発明の実施の形態1における点灯装置の回路図 本発明の実施の形態1における点灯装置が備える制御回路の詳細な回路図 従来の点灯装置におけるインダクタに流れる電流のピーク値のばらつきを示す図 従来の点灯装置における出力電圧−電流特性を示す図 本発明の実施の形態1における点灯装置の出力電圧と遅延時間との関係を示す図 本発明の実施の形態1における点灯装置の様々な出力電圧に対する実際の電流ピーク値を示す図 本発明の実施の形態1における点灯装置の出力電圧−電流特性を示す図 本発明の実施の形態2における点灯装置の回路図 本発明の実施の形態2における点灯装置が備える制御回路の詳細な回路図 本発明の実施の形態3における点灯装置の回路図 本発明の実施の形態3における点灯装置の各バックコンバータのインダクタを流れる電流の波形例を示す図 本発明の実施の形態における照明器具の一例を示す外観図 本発明の実施の形態における照明器具の他の一例を示す外観図 本発明の実施の形態における照明器具の他の一例を示す外観図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1における点灯装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の点灯装置1aの回路図、図2は、点灯装置1aが備える制御回路5の詳細な回路図である。従来の技術との差異は、制御回路5内に遅延回路9を追加している点等である。
点灯装置1aは、負荷となる固体発光素子の一例であるLED4を点灯させる装置であって、直流電源となる平滑コンデンサC1と、バックコンバータ3と、バックコンバータ3を制御する制御回路5と、調光制御回路11とを備える。バックコンバータ3は、直流電源となる平滑コンデンサC1からの電流を受けてLED4に所定の電流を提供する定電流出力のコンバータである。つまり、この点灯装置1aは、直流電源となる平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1の直流電圧を降圧して、負荷となる固体発光素子(ここでは、LED4)に直流電流を供給するバックコンバータ3と、その制御回路5と、調光制御回路11とを備えている。
直流電源となる平滑コンデンサC1は、例えば商用交流電源を全波整流器(図示せず)により全波整流した直流電圧を充電されている。全波整流器の交流入力側には高周波成分を除去するためのフィルタ回路を設けることが一般的である。また、全波整流器の直流出力側と平滑コンデンサC1の間に、昇圧チョッパ回路等を用いた力率改善回路を介在させてもよい。
調光制御回路11は、電流指令値Irefを制御回路5(厳密には、制御回路5の電流検出回路6)へ送信する回路であ。そのために、調光制御回路11は、例えば外部からの調光信号(図示せず)を受信し、所望の光出力を得ることができる点灯装置1aの出力電流Ioutの目標を設定し、その出力電流Ioutを得るための電流指令値Irefを算出する。なお、電流指令値Irefは、例えば、指令する出力電流Ioutの大きさに対応する電圧である。
バックコンバータ3は、主要な構成要素として、スイッチング素子Q1と、インダクタL1と、ダイオードD1とを有する。インダクタL1は、スイッチング素子Q1、及び、直流電流により点灯するLED4に対して直列に接続され、ここには、スイッチング素子Q1のオン時に平滑コンデンサC1からの電流が流れる。スイッチング素子Q1は、インダクタL1とLED4の直列回路を平滑コンデンサC1の両端間に接続するための素子であり、例えば、トランジスタ等である。ダイオードD1は、インダクタL1から放出される電流をLED4に供給する回生ダイオードである。つまり、ダイオードD1は、インダクタL1とLED4との直列回路と並列に接続されて、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1の蓄積エネルギーをLED4に放出する。また、LED4と並列に出力コンデンサC2が接続されている。この出力コンデンサC2は、スイッチング素子Q1のオンオフによる脈動成分を平滑化してLED4に平滑化された直流電流が流れるようにその容量が設定されている。なお、LED4は、単一のLEDチップであってもよいし、複数個のLEDを直列または並列または直並列接続したLEDモジュールであってもよい。
図1に示される抵抗R12及びR13は、LED4とインダクタL1との接続点における電圧Vout_Kを検出するための分圧用の抵抗であり、後述するように、電圧検出回路8に属する。なお、電圧Vout_Kは、LED4のカソードにおける電圧でもあるので、以下、電圧Vout_Kをカソード電圧Vout_Kともいう。また、抵抗R1は、スイッチング素子Q1に流れる電流を検出するための抵抗であり、後述するように、電流検出回路6に属する。
制御回路5は、スイッチング素子Q1を高周波でオンオフする信号を生成し、負荷(LED4)に適正な電流が流れるようインダクタL1に流れる電流IL1を制御する。制御回路5は電流検出回路6とZCD検出回路7と電圧検出回路8と遅延回路9と駆動回路10とを備える。
図2は本実施の形態に用いる制御回路5の内部構成を簡略化して示している。
電流検出回路6は、電流検出用の抵抗R1とスイッチング素子Q1との接続点における電圧を監視することによりスイッチング素子Q1に流れる電流を検出値Isenとして検出する。具体的には、図2に示されるように、電流検出回路6は、コンパレータ60、抵抗61、コンデンサ62を有する。電流検出回路6では、検出値Isenを示す信号は、抵抗61及びコンデンサ62からなるローパスフィルタで平滑化され、コンパレータ60に入力される。そして、コンパレータ60で、検出値Isenと、調光制御回路11からの電流指令値Irefとが比較され、検出値Isenが電流指令値Irefより大きいときを示す信号が駆動回路10に出力される。
ZCD検出回路7は、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点を検出する回路の一例である。本実施の形態では、ZCD検出回路7は、インダクタL1に結合された2次巻線n2の電圧が閾値電圧Vref以下となることを検出し、これにより、電流IL1が略ゼロとなったことを検出する。具体的には、図2に示されるように、ZCD検出回路7は、コンパレータ70、及び、閾値電圧Vrefを発生する基準電圧発生器71等を有する。ZCD検出回路7は、コンパレータ70で、インダクタL1に結合された2次巻線n2の電圧と、基準電圧発生器71で発生された閾値電圧Vrefとを比較し、2次巻線n2の電圧が閾値電圧Vrefよりも小さいときを示す信号を駆動回路10に出力する。
電圧検出回路8は、LED4の順方向電圧又はインダクタL1の両端の電圧を検出する回路の一例である。本実施の形態では、電圧検出回路8は、カソード電圧Vout_Kを検出することで、スイッチング素子Q1がオンである期間のインダクタL1の両端電圧VLを検出する。具体的には、図2に示されるように、電圧検出回路8は、カソード電圧Vout_Kを、抵抗R12と抵抗R13とで分圧し、得られた分圧電圧を遅延回路9に出力する。なお、スイッチング素子Q1がオンである期間においては、カソード電圧Vout_KはインダクタL1の両端電圧VLと略等しい。スイッチング素子Q1のオン抵抗及び抵抗R1は、無視できる程度に小さいからである。また、LED4のアノード側の電圧は平滑コンデンサC1の両端の電圧Vc1(固定値)と等しいため、LED4への出力電圧Voutは、Vout=Vc1−Vout_Kとなる。なお、出力電圧Voutは、LED4の両端に印加される電圧であり、LED4の順方向電圧でもある。
遅延回路9は、電圧検出回路8により検出される電圧に応じた遅延時間を発生する回路であり、インダクタL1の両端電圧VLに応じて、スイッチング素子Q1のオフタイミングに遅延を発生させる。具体的には、図2に示されるように、遅延回路9は、スイッチング素子Q1のゲートから引抜く電流を調整するトランジスタ90及びダイオード91等を備える。このような回路構成により、電圧検出回路8からの電圧が小さいほど、トランジスタ90のベース電位が下がり、トランジスタ90に流れる電流、つまり、スイッチング素子Q1のゲートから引抜かれる電流が小さくなり、上記遅延が大きくなる。よって、この遅延回路9は、インダクタL1の両端電圧VLが小さいほど(あるいは、LED4の順方向電圧が大きいほど)、より大きな遅延時間を発生する。その結果、遅延回路9は、電圧検出回路8により検出される電圧に依存することなくインダクタL1に流れる電流のピーク値が一定になるように、遅延時間を発生する。
駆動回路10は、スイッチング素子Q1をオンオフさせる制御信号を生成し、生成した制御信号をスイッチング素子Q1のゲートに出力する。その制御信号は、電流検出回路6により検出される電流(検出値Isen)が所定の電流指令値(電流指令値Iref)に達した時点から、遅延回路9により発生される遅延時間の経過後に、スイッチング素子Q1をオフさせる信号である。さらに、その制御信号は、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点(本実施の形態では、ZCD検出回路7により電流IL1が略ゼロになったことが検出された時点)で、スイッチング素子Q1をオンさせる信号である。つまり、駆動回路10は、電流検出回路6とZCD検出回路7の検出結果を受けてスイッチング素子Q1のゲート信号を生成しスイッチング素子Q1を駆動させる回路である。なお、抵抗R1は電流検出用の小抵抗であるので、ゲート信号には殆ど影響しない。
具体的には、図2に示されるように、駆動回路10は、フリップフロップ100及びバッファアンプ101等を有する。フリップフロップ100は、電流検出回路6により検出される電流(検出値Isen)が所定の電流指令値Irefに達した時点でリセットされる。そして、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点(ZCD検出回路7により電流IL1が略ゼロになったことが検出された時点)でセットされる。バッファアンプ101は、フリップフロップ100からの出力信号を制御信号としてスイッチング素子Q1のゲートに出力する。ここで、バッファアンプ101とスイッチング素子Q1のゲートとの間に、遅延回路9が挿入されている。これにより、バッファアンプ101は、フリップフロップ100がリセットしたことを示す出力信号(つまり、スイッチング素子Q1をオフさせる信号)を遅延回路9により発生される遅延時間だけ遅延させて、スイッチング素子Q1のゲートに出力する。
次に、以上のように構成された本実施の形態における点灯装置1aの動作について、説明する。
まずは、本実施の形態においてのバックコンバータ3の基本動作となる、ピーク電流制御と電流臨界モード(BCM)制御について説明する。これらは、特許文献1で示されている動作と同じである。ピーク電流制御は、インダクタL1の電流IL1が所定値に達するとスイッチング素子Q1をオフする制御である。BCM制御は、電流IL1が略ゼロとなった時にスイッチング素子Q1をオンする制御である。
スイッチング素子Q1がオンの状態では、平滑コンデンサC1の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1、スイッチング素子Q1、抵抗R1を介して平滑コンデンサC1の負極へ電流が流れる。このとき、インダクタL1に流れるチョッパ電流IL1は、インダクタL1が磁気飽和しない限り略直線的に上昇する電流となる。インダクタL1の両端電圧VLは平滑コンデンサC1の両端での電圧Vc1と出力コンデンサC2の両端での電圧Vc2との差となるため、インダクタL1の電流IL1は略一定の傾きdi/dt(≒VL/L1=(Vc1−Vc2)/L1)となる。よって、出力コンデンサC2の両端での電圧Vc2、つまり、出力電圧が大きいときには、インダクタL1の電流IL1は緩慢に増加し、小さいときには、急速に増加する。
スイッチング素子Q1がオンの状態でインダクタL1に流れる電流値は、スイッチング素子Q1に直列に接続された抵抗R1に発生する電圧により電流検出回路6にて検出される。電流検出回路6は、検出値Isenと電流指令値Irefとを比較するコンパレータ60等を備えている。電流指令値Irefは、調光制御回路11により、検出抵抗R1による検出値Isenの検出比(実際の電流値と検出電圧との比)に応じて、電流ピーク目標値Ipeak_Tが出力電流の目標値Iout_Tの2倍の値となるような値に設定されている。例えば、R1=0.1Ω、Iout_T=1Aとする時、Ipeak_T=2A、Iref=0.2Vと設定されている。
よって、インダクタ電流が電流指令値Irefによって定まる電流ピーク目標値Ipeak_Tに達すると、電流検出回路6の検出値Isenが電流指令値Irefを超え、コンパレータ60の出力がHighレベルとなる。その結果、駆動回路10のフリップフロップ(FF)100のリセット入力端子Rにリセット信号が入力される。これによりフリップフロップ100のQ出力はLowレベルとなる。よって、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷が引き抜かれて、スイッチング素子Q1は速やかにオフとなる。
スイッチング素子Q1がオフの状態では、インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギーがダイオードD1を介して出力コンデンサC2に放出される。このとき、インダクタL1の両端電圧は出力コンデンサC2の電圧Vc2にクランプされるので、インダクタL1の電流iは略一定の傾きdi/dt(≒−Vc2/L1)で減少していく。
インダクタL1に電流が流れている期間中は、インダクタL1の2次巻線n2にはインダクタL1の電流の傾きに応じた電圧が発生している。この電圧は、インダクタL1の電流IL1が流れ終わると、消失する。そのタイミングをZCD検出回路7で検出する。
ZCD検出回路7は、ゼロクロス検出用のコンパレータ70を備えている。コンパレータ70の−入力端子にはインダクタL1の2次巻線n2に発生する電圧が接続され、コンパレータ70の+入力端子には、基準電圧発生器71で発生されたゼロクロス検出用の閾値電圧Vrefが印加されている。2次巻線n2の電圧が消失すると、コンパレータ70の出力がHighレベルとなり、駆動回路10のフリップフロップ100のセット入力端子Sにセットパルスが供給される。その結果、フリップフロップ100のQ出力はHighレベルとなり、スイッチング素子Q1のゲート信号が印加されスイッチング素子Q1はオンとなる。
このような動作を繰り返すことで、インダクタ電流IL1は、ピーク値が一定であり、かつ、略ゼロとなる点で折り返す電流波形となる。このとき、出力電圧Voutは、出力コンデンサC2の両端での電圧Vc2と等しく、出力電流Ioutは、インダクタ電流IL1の平均値、つまり、ピーク電流値の約半分の電流値となる。
また、出力電圧Voutが上昇すると自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が長く、オフ時間が短くなり、出力電圧Voutが低下すると、自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が短く、オフ時間が長くなる。したがって、負荷(LED4)の電圧特性に拠らず、定電流特性を維持できる仕組みとなっている。
ところで、背景技術においても述べたが、バックコンバータ3を構成する部品が持つ遅延時間が存在することにより、スイッチングオフを行うタイミングには電流ピーク検出タイミングから遅延時間td0が発生する。
図3に示すように、このような遅延時間tdoの存在により、実際のインダクタL1に流れる電流IL1の電流ピーク値Ipeak_Rは、電流ピーク目標値Ipeak_T(電流指令値)よりも大きい値となる。図3は、従来の点灯装置における実際のインダクタL1に流れる電流(インダクタ電流IL1)の電流ピーク値Ipeak_Rのばらつきを示す図である。図3の左図は、様々な電流ピーク値Ipeak_Rの例を示しており、図3の右図は、電流ピーク値Ipeak_R付近を拡大したインダクタ電流IL1の波形を示している。また、次の式から分かるように、バックコンバータ3の出力電圧Voutが小さいほど、実際のピーク電流値Ipeak_Rと電流ピーク目標値Ipeak_Tとの差Δipeak=Ipeak_R−Ipeak_Tは大きくなる。
Δipeak=Ipeak_R−Ipeak_T=di/dt×td0=(Vc1−Vout)/L×td0
これは、遅延時間td0が一定であっても、スイッチング素子Q1がオンしている期間でのインダクタL1の電流の傾きはdi/dt≒VL/L1=(Vc1−Vout)/L1となり、出力電圧Voutによって、傾きdi/dtが異なるからである。これにより、単に電流臨界モード(BCM)&ピーク電流制御にてバックコンバータ3を動作させると、出力電圧−電流特性は、図4に示す従来のような、完全な定電流性とならず、出力電圧Voutが小さくなるにつれ出力電流Ioutが大きくなる特性となる。図4は、従来の点灯装置における出力電圧−電流特性を示す図である。ここに示される出力電圧−電流特性は、次の式に示される通りである。
Iout=Ipeak_R/2=(Δipeak+Ipeak_T)/2=(Vc1−Vout)/L×td0/2+Ipeak_T/2
実際のこのような特性の点灯装置において、接続される負荷(LED4)において順方向電圧(つまり、出力電圧Vout)に個体差がある場合、接続される個体により出力電流にばらつきが出るため、光出力にばらつきが出てしまう。また、電流定格が同じで、電圧定格の異なる異種の負荷を接続した場合、または、同じ負荷を直列に複数個並べて回路に接続した場合、出力電圧の差により出力電流が定格範囲内から外れてしまうことで、所望の光出力が得られないことも考えられる。
例えば、図4の出力電圧−電流特性を持つ点灯装置に、順方向電圧(つまり、出力電圧Vout)が定格100VのLEDモジュールを複数直列接続した際、1直列(Vout=100V)では出力電流1.10Aに対し、3直列(Vout=300V)の負荷では1.04Aとなり、出力電流に60mAのばらつきが発生してしまう。これでは、同じLEDモジュールにも関わらず、直列接続したLEDの個数によって1つのLEDあたりの光出力が変化してしまう。なお、上記出力電流の算出条件は、Vc1=420V、インダクタL=800uH、td0=500nS、Ipeak_T=2Aである。
そこで、本実施の形態では、スイッチング素子Q1がオンの状態において、インダクタ電流IL1が電流指令値Irefによって定まる電流ピーク値Ipeak_Tに達した後、所定の遅延時間の後にスイッチング素子Q1をオフとする。そのために、本実施の形態の点灯装置1aは、遅延回路9を制御回路5内に備える。これにより、インダクタ電流IL1の実際のピーク電流値Ipeak_Rと電流ピーク目標値Ipeak_Tとの差Δipeakを、出力電圧Voutに拠らず一定値とすることで、出力電圧の違いによる出力電流のばらつきを低減させる。
遅延回路9は、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷の引き抜き速度を調整するトランジスタ90を持ち、電圧検出回路8によるインダクタL1の両端電圧VLに応じてスイッチング素子Q1のオフタイミングを遅延させる。電圧VLによりインダクタL1の電流の傾きを容易に推定することができ、実際のピーク電流値Ipeak_Rと電流ピーク目標値Ipeak_Tとの差Δipeakを、出力電圧Voutに拠らず一定値とする最適な遅延時間tdも推定することができる。
以下、最適な遅延時間tdの設定方法について説明する。
インダクタ電流IL1が電流指令値Irefによって定まる電流ピーク値Ipeak_Tに達してから実際にスイッチング素子Q1がオフするまでの遅延時間td_totalは、以下の式で表される。つまり、遅延時間td_totalは、遅延回路以外のバックコンバータ3の構成部品(検出演算回路、ドライバIC等)による遅延時間td0(固定値)と遅延回路9による遅延時間tdとの合計時間と考える。
td_total=td+td0
出力電圧Voutが、想定される負荷(LED4)がとりうる順方向電圧の最小値(Vout_min)となるとき、遅延回路9による遅延時間tdが最小値td_minとなるように設定する。この最小値td_minはほぼ0とすることが望ましい。
つまり、出力電圧Voutが最小Vout_minである時に、検出演算回路、ドライバIC等の遅延回路以外のバックコンバータ3の構成部品による遅延時間td0と遅延回路9による遅延時間の最小値td_minとの合計時間td_total_min=td0+td_minが、スイッチング素子Q1のオフ時の遅延時間として設定される。
ここで、遅延時間の最小値td_min≒0と設定すると、td_total_min≒td0となる。
電流検出回路6によるピーク検出からスイッチング素子Q1がオフするまでの遅延時間td_totalは、td_total={td0*(Vc1−Vout_min)}/(Vc1−Vout)と設定するとよい。これにより、出力電圧Voutの大きさに依存することなく、実際のピーク電流値Ipeak_Rを一定値にすることができる。
この式において、図5に、Vc1=420V、Vout_min=50V、td0=500nS、インダクタL=800uHとした時の、出力電圧Voutと遅延時間td_totalとの関係を示す。
上記式より、遅延回路9により発生される遅延時間tdは、
td=td_total−td0={td0*(Vc1−Vout_min)}/(Vc1−Vout)−td0となる。
以上の式で示される遅延時間tdに設定することで、図6に示すように、実際のピーク電流値Ipeak_Rと電流ピーク目標値Ipeak_Tとの差Δipeakを出力電圧Voutに拠らず一定にすることができる。図6は、本実施の形態の点灯装置1aにおける様々な出力電圧Voutに対する実際の電流ピーク値Ipeak_Rを示す図である。図6の左図は、様々な出力電圧Voutに対する電流ピーク値Ipeak_Rの例を示しており、図6の右図は、電流ピーク値Ipeak_R付近を拡大したインダクタ電流IL1の波形を示している。
このように設定された遅延時間を用いた制御により、図7に示されるように、点灯装置1aの出力電圧−電流特性を、出力電圧Voutに拠らず一定とすることができる。図7は、本実施の形態の点灯装置1aにおける出力電圧−電流特性を示す図である。
なお、このような遅延回路9により、出力電圧Voutに拠らず出力電流Ioutを一定にすることができるが、電流ピーク値Ipeak_Rが大きくなることで、出力電流Ioutが電流ピーク目標値Ipeak_Tからずれてしまう。そのために、以下の式で示されるように、電流ピーク目標値Ipeak_Tを修正するのが好ましい。
電流ピーク目標値Ipeak_T=出力電流Iout目標×2−{td0*(Vc1−Vout_min)}/L
つまり、電流検出回路6におけるピーク検出が、上記修正後の電流ピーク目標値Ipeak_Tにおいて行われるよう、電流検出比に応じて電流指令値Irefを決定するとよい。
例えば、Vc1=420V、Vout_min=50V、インダクタL=800uH、td0=500nS、R1=0.1Ωにおいて、出力電流目標Iout_T=1Aを得るには、Iref=0.177Vと設定すればよい。
なお、本実施の形態を実現できるバックコンバータ3は、図1に示すような回路だけでなく、スイッチング素子Q1がオンであるときに、インダクタを流れる電流の傾きが出力電圧に応じて変化するコンバータであればよい。つまり、平滑コンデンサC1の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1を介して平滑コンデンサC1の負極へ電流が流れるタイプのコンバータであればよい。ただし、採用する回路構成に合わせて一部検出回路の論理の正負など詳細部において変更が必要になる場合がある。
以上、実施の形態1では、遅延回路9による遅延時間の後にスイッチング素子Q1をオフさせ、その遅延時間をインダクタL1の両端電圧に応じて可変とすることで、出力電圧Voutに拠らずインダクタL1に流れる電流のピーク値を一定値にする手段を備える。これにより、出力電圧Voutによらず出力電流Ioutを一定とする点灯装置1aを実現できる。よって、負荷であるLED4の順方向電圧のばらつきや、電圧定格が違う負荷(LED4)が接続された場合においてもその負荷に所望の電流を流すことができるため所望の光出力を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における点灯装置について説明する。
実施の形態2は、バックコンバータの構成と一部の制御回路が実施の形態1と異なるが、基本的なバックコンバータの動作は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1との相違点のみ説明する。
実施の形態1においては、遅延回路9による遅延時間の発生方法として、スイッチング素子Q1のゲートソース電荷の引き抜き速度を変える方法を示した。しかし、この方法では、スイッチング素子Q1の閾値電圧やゲート容量等の部品ばらつきの影響により、生成される遅延時間がばらついてしまう恐れがある。
そこで、本実施の形態では、ばらつきが少なく精度のよい遅延時間を発生できる遅延回路を示す。
図8に本実施の形態の点灯装置1bの回路図、図9に点灯装置1bが備える制御回路15の回路図を示す。本実施の形態では、バックコンバータ13、制御回路15(特に、電圧検出回路18、遅延回路19)の回路構成が実施の形態1と異なる。
実施の形態2でのバックコンバータ13では、スイッチング素子Q1をハイサイドで駆動し、ZCD検出回路7はインダクタL1の2次巻線n2を使用しない方式が用いられている。実施の形態1で説明したように、バックコンバータとしては、スイッチング素子Q1がオンであるときに、インダクタL1を流れる電流の傾きが出力電圧に応じて変化するコンバータであればよい。つまり、バックコンバータは、平滑コンデンサC1の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1を介して平滑コンデンサC1の負極へ電流が流れるタイプのコンバータであればよい。本実施の形態のバックコンバータ13も、このようなタイプのコンバータの一例である。
本実施の形態においては、電圧検出回路18は、平滑コンデンサC1での電圧Vc1と出力電圧Voutとの差異を算出することで、スイッチング素子Q1がオンしている期間のインダクタL1の両端電圧VLを検出する。そのために、図9に示されるように、電圧検出回路18は、電圧Vc1と出力電圧Voutとの差を検出するための差動増幅器180を有する。
また、電流検出回路6については、電流検出回路6が有するコンパレータ60とZCD検出回路7が有するコンパレータ70の入力端子を図9に示すように接続する(実施の形態1とは逆向きであることに注意)。
遅延回路19は、電流検出回路6と駆動回路10との間に接続され、RC回路による遅延により電圧検出回路18からの電圧に応じた遅延時間を発生させることができる。そのために、遅延回路19は、電圧検出回路18からの電圧を遅延させるローパスフィルタを構成する抵抗191及びコンデンサ192、トランジスタ190等を有する。このような回路構成により、電流検出回路6からLowレベル信号が出力されると、トランジスタ190がオフし、トランジスタ190のドレインにおいて電圧検出回路18からの電圧に応じた速さで立ち上がる信号が生成され、駆動回路10に入力される。このとき、トランジスタ190のドレインにおける電圧の立ち上がり速度は、電圧検出回路18からの電圧、つまり、インダクタL1の両端電圧VLが小さいほど、小さい。よって、この遅延回路19は、インダクタL1の両端電圧VLが小さいほど(あるいは、LED4の順方向電圧が大きいほど)、より立ち上がり速度の小さい信号、つまり、より大きな遅延時間を発生する。なお、より高い精度を求めるならば遅延回路19として専用のディレイ回路やマイコン等のデジタル回路を用いてもよい。
ZCD検出回路7には、ZCD検出回路7への入力信号(ZCD信号)としてスイッチング素子Q1のソース電圧が入力される。コンパレータ70は、スイッチング素子Q1がオフしている期間において、ZCD信号が基準電圧発生器71からの閾値電圧Vrefに達することを検出し、駆動回路10のフリップフロップ100のセット入力端子にセット信号を出力する。
スイッチング素子Q1がオンの状態でインダクタL1に流れる電流値は、スイッチング素子Q1に直列に接続された抵抗R1に発生する電圧により電流検出回路6にて検出される。インダクタ電流が電流指令値Irefによって定まる電流ピーク目標値ipeak_Tに達すると、電流検出回路6の検出値Isenが電流指令値Irefを超えコンパレータ60の出力がHighレベルとなる。遅延回路9は、この信号を受け取り、電圧検出回路8による検出結果VL(=Vc1−Vout)に応じた遅延時間の後に、駆動回路10のフリップフロップ100のリセット入力端子Rにリセット信号を出力する。これによりフリップフロップ100のQ出力はLowレベルとなる。よって、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷が引き抜かれて、スイッチング素子Q1は速やかにオフとなる。
つまり、本実施の形態では、駆動回路10のフリップフロップ100は、電流検出回路6により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、遅延回路19により発生される遅延時間の経過後にリセットされる。そして、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点(本実施の形態では、ZCD検出回路7により電流IL1が略ゼロになったことが検出された時点)でセットされる。バッファアンプ101は、フリップフロップ100からの出力信号を制御信号としてスイッチング素子Q1のゲートに出力する。これにより、バッファアンプ101は、電流検出回路6により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、遅延回路19により発生される遅延時間だけ遅延した時点で、スイッチング素子Q1がオフとなる。
なお、遅延時間の設定に関しては、実施の形態1と同様である。つまり、電流検出回路6によるピーク検出からスイッチング素子Q1がオフするまでの遅延時間td_totalは、td_total={td0*(Vc1−Vout_min)}/(Vc1−Vout)と設定するとよい。これにより、出力電圧Voutの大きさに依存することなく、実際のピーク電流値Ipeak_Rを一定値にすることができる。
なお、本実施の形態で示したように、この発明で採用するバックコンバータの回路構成は、スイッチング素子Q1がオンであるときに、インダクタを流れる電流の傾きが出力電圧に応じて変化するコンバータであればよい。つまり、本発明におけるバックコンバータは、平滑コンデンサC1の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1を介して平滑コンデンサC1の負極へ電流が流れるタイプのコンバータであればよい。その際、採用する回路構成に応じて、電圧検出回路8において各部電圧を検出しスイッチング素子Q1がオンしている期間のインダクタL1の両端電圧VLを算出できるような構成にすればよい。
このように、実施の形態2では、遅延回路19に正確な遅延時間を発生することができる回路を用いることで、より精度の良い出力電流の定電流性を確保することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における点灯装置について説明する。
実施の形態3では、バックコンバータと、制御回路と、固体発光素子(ここでは、LED)とを複数備える点で実施の形態1及び2と異なる。
図10は、実施の形態3の点灯装置1cの回路図である。この点灯装置1cは、共通の直流電源となる平滑コンデンサC1の直流電圧を降圧して、負荷となるLED4a〜4cに直流電流を供給する複数のバックコンバータ3a〜3c及び制御回路5a〜5cを備える。本実施の形態では3個のバックコンバータ3a〜3c及び制御回路5a〜5cで構成した回路を用いて説明する。
それぞれのバックコンバータ3a〜3cは、いずれも、実施の形態1のバックコンバータ3と同様の回路構成を備える。たとえば、バックコンバータ3aであれば、インダクタL1aと、スイッチング素子Q1aと、ダイオードD1aと、出力コンデンサC2aとを備える。
それぞれの制御回路5a〜5cは、いずれも、実施の形態1の制御回路5と同様の回路構成を備える。たとえば、制御回路5aであれば、電流検出回路6a、ZCD検出回路7a、電圧検出回路8a、遅延回路9a、駆動回路10aを備える。3つの制御回路5a〜5cには、調光制御回路11から共通の電流指令値Irefが入力される。
各バックコンバータ3a〜3cとその制御回路5a〜5cは、それぞれ独立して実施の形態1と同様の動作をする。例えば、バックコンバータ3a及び制御回路5aにおいては、スイッチング素子Q1aがオンしている期間においてインダクタL1aの両端電圧VLを検出し、電圧VLに応じた遅延回路9aによる遅延時間の後にスイッチング素子Q1aをオフさせる。これにより、LED4aへの出力電圧Voutに拠らずインダクタL1aに流れる電流のピーク値(実際のピーク電流値Ipeak_R)を一定値にする。
図11に各バックコンバータ3a〜3cのインダクタを流れる電流IL_a〜IL_cの波形例を示す。3つのバックコンバータ3a〜3cには定格電圧が異なる以下の負荷(LED4a〜4c)を接続した。つまり、バックコンバータ3aに接続されるLED4aの定格電圧Vout_a=50V、バックコンバータ3bに接続されるLED4bの定格電圧Vout_b=150V、バックコンバータ3cに接続されるLED4cの定格電圧Vout_c=250Vである。
図11の波形例から分かるように、それぞれのバックコンバータ3a〜3cにおいて、スイッチング素子のオン時間Tonと電流傾きΔiは異なるが、遅延時間dtをインダクタ電圧VLに応じて設定することで電流ピーク値Ipeak_Rは一定となる。その結果、出力電流も一定となる。
このように、本実施の形態においては、簡単な回路により、各バックコンバータ3a〜3cの出力における出力電圧−電流特性の定電流性が確保され、各出力に接続する負荷間に順方向電圧のばらつきが存在しても、各出力電流のばらつきを低減することが可能である。さらに、定格電圧が異なる負荷が接続された場合においても、各出力に一定の電流を出力し、所望の光出力を得ることができる。よって、各出力において所望の光出力を確保し全体出力の光出力ムラを低減することができる点灯装置を実現できる。
なお、本実施の形態の点灯装置1cは、実施の形態1のバックコンバータ及び制御回路を3セット備えたが、3セット以外のセット数のバックコンバータ及び制御回路を備えてもよいし、実施の形態2のバックコンバータ及び制御回路を備えてもよい。
以上の実施の形態1〜3で説明した点灯装置1a〜1cは、照明器具に適用できるのは言うまでもない。図12〜図14は、上記実施の形態1〜3の点灯装置1a〜1cを備える照明器具の外観図である。ここでは、照明器具の例として、ダウンライト200a(図12)、スポットライト200b(図13)及び200c(図14)が図示されている。図中の201は点灯装置の回路(バックコンバータ及び制御回路)を収納している回路ボックスであり、202はLEDを装着した灯体であり、203は回路ボックス201と灯体202のLEDとを電気的に接続する配線である。回路ボックス201には、例えば、実施の形態1の点灯装置1a、実施の形態2の点灯装置1b、又は、実施の形態3の点灯装置1cにおける1組以上の回路(バックコンバータ及び制御回路)のいずれかが収納される。
このような照明器具では、上記実施の形態における点灯装置が用いられるので、簡単な構成で光出力のばらつきが抑制された点灯が実現される。さらに、上記実施の形態3の点灯装置1cを適用した場合には、複数の照明器具において、同じ光出力が確保される。
以上のように、上記実施の形態における点灯装置は、固体発光素子(LED4等)を点灯させる点灯装置であって、直流電源(平滑コンデンサC1)と、直流電源からの電流を受けて固体発光素子に所定の電流を提供する定電流出力のバックコンバータ3等と、バックコンバータ3等を制御する制御回路5等とを備える。バックコンバータ3等は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q1と直列に接続され、スイッチング素子Q1のオン時に直流電源から電流が流れるインダクタL1と、インダクタL1から放出される電流を固体発光素子に供給するダイオードD1とを有する。制御回路5等は、スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出回路6等と、固体発光素子の順方向電圧又はインダクタL1の両端の電圧を検出する電圧検出回路8等と、電圧検出回路8等により検出される電圧に応じた遅延時間を発生する遅延回路9等と、電流検出回路6等により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、遅延回路9等により発生される遅延時間の経過後に、スイッチング素子Q1をオフさせ、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点でスイッチング素子Q1をオンさせる制御信号を生成してスイッチング素子Q1に出力する駆動回路10等とを有する。
より詳しくは、遅延回路9等は、電圧検出回路8等により検出される電圧に依存することなくインダクタL1に流れる電流のピーク値が一定になるように、遅延時間を発生する。たとえば、遅延回路9等は、固体発光素子の順方向電圧が大きいほど、又は、インダクタL1の両端の電圧が小さいほど、より大きな遅延時間となるように、遅延時間を発生する。
これにより、出力電圧の大きさに依存することなく出力電流が一定となるので、固体発光素子の順方向電圧あるいは定格電圧のばらつきがあっても、電流指令値で定まる一定の電流が固体発光素子に出力される。さらに、このような定電流制御は、簡易な遅延回路によって実現されている。よって、BCM&ピーク電流制御で動作するスイッチング電源回路を用いた点灯装置であって、特性の異なる固体発光素子に対して簡単な構成で光出力のばらつきが抑制された安定した点灯をさせることができる点灯装置が実現される。
また、遅延回路9等は、当該点灯装置に接続される固体発光素子の順方向電圧の最小値をVout_minとした場合に、当該点灯装置に接続された固体発光素子の順方向電圧が最小値Vout_minの時に、遅延時間として、最小値の遅延時間を発生する。これにより、出力電流が所定の電流指令値に達してからピーク電流値に達するまでの時間が最小化されるので、電流指令値と現実のピーク電流値との差が小さく抑えられる。
また、実施の形態1では、駆動回路10等は、電流検出回路6により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点でリセットされ、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップ100と、フリップフロップ100からの出力信号を制御信号としてスイッチング素子Q1に出力するバッファアンプ101とを有する。バッファアンプ101は、フリップフロップ100がリセットしたことを示す出力信号を遅延回路9により発生される遅延時間だけ遅延させて、スイッチング素子Q1に出力する。これにより、駆動回路とスイッチング素子との間に挿入される簡単な回路で、遅延回路が実現される。
また、実施の形態2では、駆動回路10は、電流検出回路6により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、遅延回路10により発生される遅延時間の経過後にリセットされ、インダクタL1が所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップ100と、フリップフロップ100からの出力信号を制御信号としてスイッチング素子Q1に出力するバッファアンプ101とを有する。これにより、電流検出回路と駆動回路との間に挿入される簡単な回路で、精度の高い遅延回路が実現される。
また、実施の形態3では、点灯装置1cは、複数の固体発光素子を点灯させる装置であり、複数の固体発光素子のそれぞれに対応する複数のバックコンバータ3a〜3cと、複数のバックコンバータ3a〜3cのそれぞれを制御する複数の制御回路5a〜5cとを備える。このとき、点灯装置1cはさらに、所望の光出力に応じた電流指令値を複数の制御回路5a〜5cに出力する調光制御回路11を備える。これにより、複数の固体発光素子に対して、共通の電流指令値で定まる同じ出力電流が印加されるので、複数の固体発光素子間において光出力の大きさが統一され、全体として光出力のばらつきが抑制された照明が行われる。
また、上記実施の形態における照明器具(ダウンライト200a、スポットライト200b及び200c)は、点灯装置1a〜1cのいずれかと、その点灯装置から電流を供給される固体発光素子とを具備する。これにより、簡単な構成で光出力のばらつきが抑制された安定した照明が実現される。さらに、上記実施の形態3の点灯装置を適用した複数の照明器具では、複数の照明器具間で光出力のばらつきが抑制された照明が実現される。
以上、本発明に係る点灯装置及び照明器具について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
たとえば、上記実施の形態の点灯装置では、固体発光素子として、LEDが用いられたが、本発明に係る固体発光素子は、有機EL素子等の他の固体発光素子であってもよい。
また、上記実施の形態における点灯装置を複数の照明器具に適用する場合には、上記実施の形態1〜3のいずれかのタイプの点灯装置が全ての照明器具に適用されてもよいし、複数のタイプの点灯装置が混在した形態で複数の照明器具に適用されてもよい。さらに、上記実施の形態3の点灯装置を複数の照明器具に適用する場合には、複数組のバックコンバータ及び制御回路のそれぞれが分散されて各照明器具に収納されてもよいし、複数組のバックコンバータ及び制御回路がまとめて1つの照明器具に収納されてもよい。
C1、C1a 平滑コンデンサ
D1、D1a ダイオード
Q1、Q1a スイッチング素子
L1、L1a インダクタ
C2、C2a 出力コンデンサ
R1、R1a、R10〜R13、R10a〜R13a、61、191 抵抗
1a、1b、1c 点灯装置
3、3a〜3c、13 バックコンバータ
4、4a〜4c LED
5、5a〜5c、15 制御回路
6、6a 電流検出回路
7、7a ZCD検出回路
8、8a、18 電圧検出回路
9、9a、19 遅延回路
10、10a 駆動回路
11 調光制御回路
60、70 コンパレータ
71 基準電圧発生器
90、190 トランジスタ
91 ダイオード
100 フリップフロップ
101 バッファアンプ
62、192 コンデンサ
200a ダウンライト
200b、200c スポットライト
201 回路ボックス
202 灯体

Claims (9)

  1. 固体発光素子を点灯させる点灯装置であって、
    直流電源と、
    前記直流電源からの電流を受けて前記固体発光素子に所定の電流を提供する定電流出力のバックコンバータと、
    前記バックコンバータを制御する制御回路とを備え、
    前記バックコンバータは、
    スイッチング素子と、
    前記スイッチング素子と直列に接続され、前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタと、
    前記インダクタから放出される電流を前記固体発光素子に供給するダイオードとを有し、
    前記制御回路は、
    前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記固体発光素子の順方向電圧又は前記インダクタの両端の電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路により検出される電圧に応じた遅延時間を発生する遅延回路と、
    前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、前記遅延回路により発生される遅延時間の経過後に、前記スイッチング素子をオフさせ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点で前記スイッチング素子をオンさせる制御信号を生成して前記スイッチング素子に出力する駆動回路とを有する
    点灯装置。
  2. 前記遅延回路は、前記電圧検出回路により検出される電圧に依存することなく前記インダクタに流れる電流のピーク値が一定になるように、前記遅延時間を発生する
    請求項1記載の点灯装置。
  3. 前記遅延回路は、前記固体発光素子の順方向電圧が大きいほど、又は、前記インダクタの両端の電圧が小さいほど、より大きな遅延時間となるように、前記遅延時間を発生する
    請求項1又は2記載の点灯装置。
  4. 前記遅延回路は、当該点灯装置に接続される固体発光素子の順方向電圧の最小値をVout_minとした場合に、当該点灯装置に接続された固体発光素子の順方向電圧が最小値Vout_minの時に、前記遅延時間として、最小値の遅延時間を発生する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の点灯装置。
  5. 前記駆動回路は、
    前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点でリセットされ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップと、
    前記フリップフロップからの出力信号を前記制御信号として前記スイッチング素子に出力するバッファアンプとを有し、
    前記バッファアンプは、前記フリップフロップがリセットしたことを示す出力信号を前記遅延回路により発生される遅延時間だけ遅延させて、前記スイッチング素子に出力する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の点灯装置。
  6. 前記駆動回路は、
    前記電流検出回路により検出される電流が所定の電流指令値に達した時点から、前記遅延回路により発生される遅延時間の経過後にリセットされ、前記インダクタが所定のエネルギーを放出した時点でセットされるフリップフロップと、
    前記フリップフロップからの出力信号を前記制御信号として前記スイッチング素子に出力するバッファアンプとを有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の点灯装置。
  7. 前記点灯装置は、複数の固体発光素子を点灯させる装置であり、
    前記点灯装置は、前記複数の固体発光素子のそれぞれに対応する複数の前記バックコンバータと、前記複数のバックコンバータのそれぞれを制御する複数の前記制御回路とを備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の点灯装置。
  8. さらに、所望の光出力に応じた前記電流指令値を前記複数の制御回路に出力する調光制御回路を備える
    請求項7記載の点灯装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の点灯装置と、
    前記点灯装置から電流を供給される固体発光素子とを具備する
    照明器具。
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