JP6152302B2 - ドレーン材用アンカー取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックボードドレーン工法やペーパードレーン工法などにおいて、ドレーン材の先端部にアンカーを自動で取り付けるアンカー取付装置に関する。
プラスチックボードドレーン工法やペーパードレーン工法は、軟弱粘性土地盤の深層地盤改良に広く使用されており、集水機能と排水機能を有する帯状のドレーン材を地盤に打設して、地盤中の水分を集めて地上に排水することを特徴としている。ドレーン材を内部に収めた管状のケーシングが地盤に打設された後、ケーシングのみが地盤から引き抜かれることで、ドレーン材が地盤中に残置される。ケーシング内への泥の流入やケーシングを引き抜く際におけるドレーン材の共上りを防止又は抑制するために、ケーシングの下端から延出するドレーン材の先端部には、アンカーが取り付けられる。
ドレーン材の打設が繰り返される度に、地上に引き抜かれたケーシングの下端から地盤へと延びているドレーン材を上下に切断して、切断後に上側(ケーシング側)にあるドレーン材の先端部にアンカーを取り付ける作業が必要とされる。このようなドレーン材の切断とアンカーの取付けとを自動で行うアンカー取付装置の一つとして、特開平11−50442号公報にて提案されているものがある(特許文献1)。
特許文献1で開示されているアンカー取付装置では、図14に示すアンカー(101')が使用されている。アンカー(101')は、矩形の底板(102')と、底板(102')の上面から垂直に突出する板状の支持部(103')と、支持部(103')の上端から支持部(103')の一方の主面側へと突出する3つの爪状突起(104a'-c')とを備えている。爪状突起(104a'-c')をドレーン材の先端部に突き刺して貫通させた後、爪状突起(104a'-c')を屈曲させてそれらの先端をドレーン材に食い込まれせることで、図14に示すアンカー(101')は、ドレーン材に取り付けられる。
特開平11−50442号公報
図14に示す従来のアンカー(101')は、爪状突起(104a'-c')がドレーン材を貫通し、さらには、爪状突起(104a'-c')の先端がドレーン材に食い込むことでドレーン材に取り付けられることから、ドレーン材を痛めて、その強度を弱めてしまう。故に、ケーシングの引き上げ時に、例えばケーシング内の泥詰まりによる共上りが起こってアンカー(101')に反力が加わると、爪状突起(104a'-c')が貫通した箇所にてドレーン材がちぎれてしまって、ケーシングと共にドレーン材が引き上げられてしまう事態が起こり得る。また、爪状突起(104a'-c')の貫通又は食い込み箇所にてドレーン材が著しく破損すると、ドレーン材への泥の流入が顕著になってその機能が低下する事態も起こり得る。
このような理由から、ドレーン材を痛めることなく取付け可能なアンカーとして、図15に示すようなアンカー(101)が考えられる。アンカー(101)は、矩形の底板(102)と、底板(102)の上面から垂直に突出する板状の支持部(103)と、支持部(103)の両端から支持部(103)の一方の主面側へと夫々突出する一対の板状のかしめ部(104a-b)とを備えている。これらかしめ部(104a-b)は略平行に配置されており、アンカー(101)は、図16に示すように、かしめ部(104a-b)の間にドレーン材(201)を配置して、かしめ部(104a-b)をドレーン材(201)側に屈曲してかしめることでドレーン材(201)の先端部に取り付けられる。
図15に示すアンカー(101)も、図14に示すアンカー(101')のように自動でドレーン材(201)に取り付けられるのが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示されているアンカー取付装置では、固定されたアンカー綴締部に形成された凹部に、(爪状突起(104a'-c')がドレーン材を貫通している状態で)アンカー(101)の爪状突起(104a'-c')を向けて押し付けて、その凹部に沿って爪状突起(104a'-c')が屈曲されているので、特許文献1のアンカー取付装置を、図15に示すアンカー(101)の取付けに用いることはできない。かしめ部(104a-b)の各々が内向きに曲がるように図15に示すアンカー(101)を変形させると共に、特許文献1のアンカー取付装置を改良して、(アンカー綴締部から凹部を無くして)平坦な鉛直面にかしめ部(104a-b)を押し付けることが考えられるが、このように図15のアンカー(101)を変形させると、かしめ部(104a-b)の間にドレーン材(201)を配置し難くなる。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、図15に示すような新規なアンカーを自動でドレーン材に取り付けることができるドレーン材用アンカー取付装置を提供する。
本発明のドレーン材用アンカー取付装置は、略鉛直に配置された帯状のドレーン材を上下に切断して、前記ドレーン材の切断後に上側に位置する上側ドレーン材の先端部にアンカーを取り付けるドレーン材用アンカー取付装置において、前記アンカーは、底板と、前記底板の上面から垂直に突出する板状の支持部と、前記支持部の両端から前記支持部の一方の主面側に夫々突出する略平行な一対のかしめ部とを備えており、前記ドレーン材用アンカー取付装置は、前記ドレーン材の一方の主面側に配置される第1アセンブリと、前記第1アセンブリに対向するように、前記ドレーン材の他方の主面側に配置される第2アセンブリとを備えており、前記第1アセンブリと前記第2アセンブリは、前記第1アセンブリ及び前記第2アセンブリの少なくとも一方に連結された駆動手段が作動することで、水平方向に接近離間自在に構成されており、前記第1アセンブリは、一対の受け部材を有しており、前記一対の受け部材の内面は、前記第2アセンブリ側に向かって広がるように、上方から見てハ字状に配置され、前記一対の受け部材の各々の内面は、基端側に位置する第1鉛直面と、自由端側に位置し、前記第1鉛直面と鈍角で交わる第2鉛直面とで凹状に形成されており、前記一対の受け部材の各々の基端は、鉛直軸周りで回動自在に枢支されて、前記一対の受け部材は、前記駆動手段の動作に応じて揺動自在に構成されており、前記第2アセンブリは、前記アンカーが載置される平面部を有すると共に、前記第1アセンブリ側の端部に前記ドレーン材の切断に使用される刃が形成されたカッター部材と、前記アンカーの前記支持部の他方の主面側に配置される押し部材とを備えており、前記第1アセンブリと前記第2アセンブリを近づけるように前記駆動手段が作動すると、前記カッター部材によって前記ドレーン材が上下に切断されて、前記一対のかしめ部の間に前記上側ドレーン材の先端部が配置された状態で、前記アンカーが前記押し部材と前記一対の受け部材とで挟圧され、更に、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第2鉛直面に案内されて内向きに屈曲し、更に、前記一対の受け部材がそれらの自由端が互いに離れるように揺動するのに伴って、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第1鉛直面に案内されて更に屈曲し、前記一対の受け部材の第1鉛直面が略同一平面内に配置された状態で、前記押し部材と前記一対の受け部材とで前記アンカーが挟圧される。
本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記第1アセンブリは、前記一対の受け部材が枢支される第1ベース部と、前記第1ベース部に対して相対移動自在に構成されると共に、第1付勢手段によって前記第2アセンブリ側に向かって付勢され第1相対移動部とを備えており、前記第2アセンブリは、前記カッター部材と前記押し部材とが設けられると共に前記駆動手段と連結された第2ベース部と、前記第2ベース部に対して相対移動自在に且つ前記第2ベース部に追従して移動するように構成されると共に、第2付勢手段によって前記第1アセンブリ側に向かって付勢された第2相対移動部とを備えており、前記第1付勢手段の第1付勢力は、前記第2付勢手段の第2付勢力よりも大きく、前記第1アセンブリと前記第2アセンブリを近接するように前記駆動手段が作動すると、前記第1相対移動部と前記第2相対移動部が前記ドレーン材を挟持し、前記ドレーン材が前記第1相対移動部と前記第2相対移動部で挟持された状態で、前記第1ース部と前記第2ベース部が近づけられてよい。
更に、本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記第2アセンブリには、前記第2ベース部に対する前記第2相対移動部の相対位置を規制する規制手段が設けられており、前記規制手段が働いた状態の前記第2アセンブリに押されることで、前記第1相対移動部が前記第1ベース部に対して移動すると、前記一対の受け部材は、それらの自由端が離れるように揺動してよい。
また、本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記一対の受け部材の各々の自由端側に設けられた凸部と、前記第1相対移動部に設けられており、前記凸部が案内されるカム溝とを含んでよい。
また、本発明のドレーン材用アンカー取付装置は、略鉛直に配置された帯状のドレーン材を上下に切断して、前記ドレーン材の切断後に上側に位置する上側ドレーン材の先端部にアンカーを取り付けるドレーン材用アンカー取付装置において、前記アンカーは、底板と、前記底板の上面から垂直に突出する板状の支持部と、前記支持部の両端から前記支持部の一方の主面側に夫々突出する略平行な一対のかしめ部とを備えており、前記ドレーン材用アンカー取付装置は、前記ドレーン材の一方の主面側に配置される第1アセンブリと、前記第1アセンブリに対向するように、前記ドレーン材の他方の主面側に配置されると共に、前記第1アセンブリに向かって水平方向に移動自在に構成された第2アセンブリと、前記第2アセンブリを移動させる駆動手段とを備えており、前記第1アセンブリは、一対の受け部材を有しており、前記一対の受け部材の各々の基端は、鉛直軸周りで回転自在に枢支されており、前記一対の受け部材の内面は、前記第2アセンブリ側に向かって広がるように、上方から見てハ字状に配置され、前記一対の受け部材の各々の内面は、基端側に位置する第1鉛直面と、自由端側に位置し、前記第1鉛直面と鈍角で交わる第2鉛直面とで凹状に形成されており、前記第1アセンブリは更に、前記第2アセンブリの動作に応じて前記一対の受け部材の各々を前記鉛直軸回りで回動させる回動手段を備えており、前記第2アセンブリは、前記アンカーが載置される平面部を有すると共に、前記第1アセンブリ側の端部に前記ドレーン材の切断に使用される刃が形成されたカッター部材と、前記アンカーの前記支持部の他方の主面側に配置される押し部材とを備えており、前記駆動手段が作動して、前記第2アセンブリが前記第1アセンブリに向かって移動すると、前記カッター部材によって前記ドレーン材が上下に切断されて、前記一対のかしめ部の間に前記上側ドレーン材の先端部が配置された状態で、前記アンカーが前記押し部材と前記一対の受け部材とで挟圧され、前記駆動手段によって前記第2アセンブリが前記第1アセンブリに向かって押されることで、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第2鉛直面に案内されて内向きに屈曲し、前記回動手段が働いて前記一対の受け部材の各々が互いに離れるように回転するのに伴って、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第1鉛直面に案内されて更に屈曲し、前記一対の受け部材の第1鉛直面が略同一平面内に配置された状態で、前記押し部材と前記一対の受け部材とで前記アンカーが挟圧される。
本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記第1アセンブリは、前記一対の受け部材が枢支される第1ベース部と、前記第1ベース部に対して相対移動自在に構成されると共に、第1付勢手段によって前記第2アセンブリ側に向かって付勢され第1相対移動部とを備えており、前記第2アセンブリは、前記カッター部材と前記押し部材とが設けられると共に前記駆動手段と連結された第2ベース部と、前記第2ベース部に対して相対移動自在に且つ前記第2ベース部に追従して移動するように構成されると共に、第2付勢手段によって前記第1アセンブリ側に向かって付勢された第2相対移動部とを備えており、前記第1付勢手段の第1付勢力は、前記第2付勢手段の第2付勢力よりも大きく、前記駆動手段が作動して、前記第2アセンブリが前記第1アセンブリ側に向かって移動すると、前記第1相対移動部によって移動を制限されることで、前記第2相対移動部は停止するが、前記第2ベース部は移動を継続してよい。
更に、本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記第2アセンブリには、前記第2ベース部に対する前記第2相対移動部の相対位置を規制する規制手段が設けられており、前記第2相対移動部が停止した後、前記規制手段が働くことで、前記第1付勢手段の第1付勢力に抗じて、前記第2ベース部と前記第2相対移動部が共に移動し、前記規制手段が働いた状態の前記第2アセンブリに押されることで、前記第1相対移動部が前記第1ベース部に対して移動すると、前記回動手段が働いて、前記一対の受け部材の各々が前記鉛直軸回りで回転してよい。
更に、本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記回動手段は、前記一対の受け部材の各々の自由端側に設けられた凸部と、前記第1相対移動部に設けられており、前記凸部が案内されるカム溝とを含んでよい。
また、本発明のドレーン材用アンカー取付装置では、前記第1アセンブリは、前記第2アセンブリに向かって水平方向に移動自在に構成されてよい。
本発明によれば、ケーシングの引き上げ後にて、略鉛直に延びるドレーン材を上下に切断して、底板と、底板の上面から垂直に突出する板状の支持部と、支持部の両端から支持部の一方の主面側に夫々突出する略平行な一対のかしめ部とを備えた新規なアンカーを、切断後に上側にあるドレーン材の先端部に自動で取り付けるドレーン材用アンカー取付装置がもたらされる。
本発明では、アンカーのかしめ部の間に上側ドレーン材の先端部が配置された状態で、アンカーが押し部材と一対の受け部材とで挟圧される。一対のかしめ部の各々は、受け部材の第2鉛直面に案内されて内向きに屈曲し、さらには、一対の受け部材の第1鉛直面に案内されて更に屈曲する。そして、最終的に、第1鉛直面が略同一平面内に配置された状態で、押し部材と第1鉛直面とでアンカーが挟圧されることで、アンカーのかしめ部がかしめられて、上側のドレーン材にアンカーが圧着される。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施例であるドレーン材用アンカー取付装置が使用されるプラスチックボードドレーン工法の概要を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の上面図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の上面図であって、幾つかの構成要素が省略されている。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の下面図である。 図2に示すA−A線を含む鉛直面で破断したアンカー取付装置の断面図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置に係るカム溝を示す上面図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置の動作を示す説明図である。 従来のドレーン材用アンカーの斜視図である。 本発明の実施例であるアンカー取付装置を用いてドレーン材に取り付けられるアンカーの斜視図である。 図15に示すアンカーがドレーン材に取り付けられた模様を示す斜視図である。
以下、本発明について、図面を用いて具体的に説明する。図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施例であるドレーン材用アンカー取付装置(1)を用いて行われるプラスチックボードドレーン工法(以下、「PBD工法」)の概要を模式的に示す説明図である。PBD工法で使用されるドレーン材打設装置(7)は、帯状のドレーン材(8)が巻かれたリール(71)と、鉛直に配置された管状のケーシング(72)と、リール(71)からドレーン材(8)をケーシング(72)内へと案内するガイド機構(73)と、ドレーン材(8)が挿入された状態でケーシング(72)を地盤(9)に打ち込み、さらにはケーシング(72)のみを引き上げるためにケーシング(72)を上下動させる駆動機構(74)(例えば、フリクションローラ)と、ドレーン材打設装置(7)を所望の場所に移動させるための走行機構(75)(例えば、クローラ)とを有する。
地盤(9)に打設されるドレーン材(8)は、長手方向に沿って多数の通水溝が形成された芯材又はコアと、当該芯材を覆う透水性のフィルタとを備えた一般的なドレーン材であって、芯材は、例えば、ポリオレフィン樹脂やポリエチレン樹脂で形成されており、フィルタには、ポリエステルやポリプロピレンが用いられている。
図1(a)は、ドレーン材(8)の打設を開始する前の状態を示しており、ケーシング(72)の下端から引き出されたドレーン材(8)の先端部には、図15に示したアンカー(101)が、図16に示すように取り付けられている(このアンカー(101)は、アンカー取付装置(1)を用いて自動で取り付けられてもよく、手動で取り付けられてもよい)。本発明の実施例であるアンカー取付装置(1)は、待機状態(つまり、ケーシング(72)の地盤(9)への打ち込みが開始される前又は地盤(9)からの引き上げが完了した後)においてケーシング(72)の下方に配置されるようにドレーン材打設装置(7)に固定されている。言い換えると、待機状態において、ケーシング(72)の下端は、ドレーン材打設装置(7)に固定されたアンカー取付装置(1)の上方に配置される。駆動機構(74)が動作してケーシング(72)が下方に進むと、ケーシング(72)は、アンカー取付装置(1)を通って地盤(9)に至り、さらには、地盤(9)の中を進む。後述するように、アンカー取付装置(1)には、ケーシング(72)が通過できる空間が形成されている。
地表から所定の深さまでケーシング(72)の下端が至ると、駆動機構(74)が逆動作を行ってケーシング(72)のみが地盤(9)から引き上げられる。図1(b)は、ケーシング(72)の引き上げが完了した模様を示している。ケーシング(72)が引き上げられても、ドレーン材(8)は、アンカー(101)が抵抗となって地盤(9)中に残される。
ケーシング(72)の下端がアンカー取付装置(1)の上方に位置するようにケーシング(72)が引き上げられると、図1(b)に示すように、ドレーン材(8)は、ケーシング(72)の下端から地盤(9)へとアンカー取付装置(1)を通って略鉛直に延びた状態になる。アンカー取付装置(1)は、この状態にて動作を行って、ドレーン材(8)を上下に切断し、切断後に上側に位置するドレーン材(8)の先端部に、図15に示したアンカー(101)を図16に示すように取り付ける。アンカー(101)がドレーン材(8)に取り付けられると、走行機構(75)が動作して、ドレーン材打設装置(7)は、アンカー取付装置(1)と共にドレーン材(8)の次の打設地点へと移動する。
図2及び図3は、待機状態におけるアンカー取付装置(1)の上面図であって、図3では、装置内部の詳細を示すべく幾つかの構成要素(第1連結板材(35a)、第1ガススプリング(41a)、第2連結板材(55a-b)及びドレーン材ガイド部(66))が省略されている。図4は、アンカー取付装置(1)の下面図であり、図5は、図2に示すA−A線を含む鉛直面で破断して矢視したアンカー取付装置(1)の断面図である。これらの図に示すように、アンカー取付装置(1)は、地盤(9)の表面から(例えば、1m程度)離間して配置される細長いロ字状のフレーム(11)を有しており、フレーム(11)内の空間を通って略鉛直に配置されるドレーン材(8)の一方の主面側に配置される第1アセンブリ(3)と、ドレーン材(8)の他方の主面側に配置される第2アセンブリ(5)とを備えている。第1アセンブリ(3)は、フレーム(11)の長手方向に沿って水平移動可能であり、第2アセンブリ(5)に対して接近離間自在に構成されている。第2アセンブリ(5)も、フレーム(11)の長手方向に沿って水平移動可能であり、第1アセンブリ(3)に対して接近離間自在に構成されている。
ケーシング(72)の下端には、ドレーン材(8)が通る細長い開口が開設されており、当該開口で規制されることで、ケーシング(72)から延出するドレーン材(8)の両主面の向きは、ケーシング(72)に対して概ね一定にされている。図2乃至図5に示すように、第2アセンブリ(5)と第1アセンブリ(3)の移動方向、つまりフレーム(11)の長手方向が、ドレーン材(8)の主面に略垂直になるように、アンカー取付装置(1)(のフレーム(11))は、図示を省略した支持部材を介して、ドレーン材打設装置(7)に固定されている。
フレーム(11)の第1アセンブリ(3)側の端部には、第1アセンブリ(3)を駆動する第1駆動手段である第1油圧シリンダ(12)が設けられており、第1油圧シリンダ(12)のシリンダロッドは、第1連結機構(31)を介して第1アセンブリ(3)の第1ベース部(32)と連結されている。第1ベース部(32)は、略直方体状のブロック体である。
フレーム(11)の第2アセンブリ(5)側の端部には、第2アセンブリ(5)を駆動する第2駆動手段である第2油圧シリンダ(13)が設けられており、第2油圧シリンダ(13)のシリンダロッドは、第2連結機構(51)を介して第2アセンブリ(5)の第2ベース部(52)と連結されている。第2ベース部(52)は、略直方体状のブロック体である。
図2乃至図5に示す待機状態、つまりアンカー取付装置(1)が動作を開始する前の状態にて、第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)のロッドは後退位置にあって、第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)は、最も縮んだ状態になっている。本実施例では、第1及び第2駆動手段として油圧シリンダ(12)(13)が使用されているが、本発明の作用効果が得られる限りにおいて、第1及び第2駆動手段として用いられる装置や機構は限定されず、例えば、サーボシリンダが第1及び第2駆動手段として使用されてもよい。
第1アセンブリ(3)は、第1ベース部(32)に追従して移動すると共に、第1アセンブリ(3)の移動方向に沿って(つまり、フレーム(11)の長手方向に沿って)第1ベース部(32)に対して相対移動自在に構成された第1相対移動部(33)を備えている。第1相対移動部(33)は、フレーム(11)の長手方向に沿って、第1アセンブリ(3)の第1ベース部(32)の両側に配置される一対の第1側板材(34)(34)と、第1ベース部(32)の上側及び下側に夫々配置されて、これら第1側板材(34)(34)に連結される2つの第1連結板材(35a-b)とを備えている。
図3に示すように、一対の第1側板材(34)(34)の各々と第1ベース部(32)とは、第1リニアモーションガイド機構で連結されている。一対の第1側板材(34)(34)の各々の内面には、第1リニアモーションガイド機構の第1レール(36)が水平に固定されており、第1ベース部(32)の両側面には、第1レール(36)に案内されて摺動する、第1リニアモーションガイド機構の一対の第1ブロック(37)(37)が、長手方向に離間して固定されている。
図2乃至図4に示すように、一対の第1側板材(34)(34)の各々とフレーム(11)とは、第2リニアモーションガイド機構で連結されている。ロ字状のフレーム(11)の長手方向に沿った内面(14)(14)の各々には、第2リニアモーションガイド機構の第2レール(38)が水平に固定されており、一対の第1側板材(34)(34)の各々の外面には、それに近接する第2レール(38)に案内されて摺動する、第2リニアモーションガイド機構の一対の第2ブロック(39)(39)が、フレーム(11)の長手方向に離間して固定されている。
第1ベース部(32)と第1相対移動部(33)は、第1リニアモーションガイド機構に加えて、押圧されると第2アセンブリ(5)に向いた第1付勢力を発生させる第1付勢手段を介して連結されている。本実施例では、第1付勢手段として2本の第1ガススプリング(41a-b)が使用されている。第1ガススプリング(41a-b)の付勢力又はバネ力は、ロッドの位置によらずほぼ一定になっている(ロッドのストロークが増すほど付勢力が増加するが、可動範囲における付勢力の変化は小さい)。
図2及び図5に示すように、第1ベース部(32)の端面に固定された第1連結機構(31)の厚板の上端の中央領域は、第1ベース部(32)の上面から上方に突出しており、第1ベース部(32)の上側に配置される第1ガススプリング(41a)のロッド側の端部はその突出部分に取り付けられる。第1連結板材(35a)には、第1ガススプリング(41a)が部分的に収められる細長い切り欠きが長手方向に沿って形成されており、第1ガススプリング(41a)のチューブ側の端部は、その切り欠きを画定する短手方向に沿った縁部にて第1連結板材(35a)に取り付けられる。
また、図4及び図5に示すように、第1ベース部(32)の端面に固定された第1連結機構(31)の厚板の下端の中央領域は、第1ベース部(32)の下面から下方に突出しており、第1ベース部(32)の下側に配置される第1ガススプリング(41b)のチューブ側の端部はその突出部分に取り付けられる。第1連結板材(35b)には、第1ガススプリング(41b)が部分的に収められる細長い切り欠きが長手方向に沿って形成されており、第1ガススプリング(41b)のロッド側の端部は、その切り欠きを画定する短手方向に沿った縁部にて第1連結板材(35b)に取り付けられる。
図3に示すように、第1アセンブリ(3)の第1ベース部(32)には、第2アセンブリ(5)側に向かって広がるように配置された一対の受け部材(42a-b)が設けられている。一対の受け部材(42a-b)の各々の基端は、鉛直軸Oa,Ob(図9及び図13参照)周りで回動自在に第1ベース部(32)に枢支されている。受け部材(42a-b)の鉛直軸Oa,Obは、フレーム(11)の短手方向に離間しており、第1ベース部(32)の端部は、受け部材(42a-b)の回転を可能とする空間が得られるように形成されている。一対の受け部材(42a-b)の各々の自由端には、鉛直方向に沿ったピン部又は突起部(43)が設けられている。一対の受け部材(42a-b)の各々の内面は、基端側に位置する第1鉛直面(44)と、自由端側に位置し、第1鉛直面(44)と鈍角で交わる第2鉛直面(45)とを含んでおり、凹状に形成されている(図7等を参照)。一対の受け部材(42a-b)の内面は、基端側から自由端側へと、上方から見てハ字状に広がっている。2つの受け部材(42a-b)は、フレーム(11)の長手方向に沿っており、鉛直軸Oa,Obから均等に離間した鉛直面について面対称性を有するように構成及び配置されており、フレーム(11)の長手方向に沿って第2アセンブリ(5)に向かうにつれて、受け部材(42a-b)の内面間の距離又は間隔は、単調に増加している。第1鉛直面(44)及び第2鉛直面(45)は、厳密に鉛直である必要はなく、略鉛直であればよい。
第1アセンブリ(3)には、第2アセンブリ(5)又は第2油圧シリンダ(13)の動作に応じて一対の受け部材(42a-b)を回動させる又は揺動させる回動手段が設けられている。この回動手段は、受け部材(42a-b)の各々の自由端の突起部(43)と、受け部材(42a-b)の突起部(43)(43)が夫々嵌まる、第1相対移動部(33)の第1連結板材(35a)に形成された一対のカム溝(46a-b)とを含んでいる(図2参照)。図6には、カム溝(46a-b)の詳細を示す拡大図である。各カム溝(46a-b)は、へ字状に形成されており、第1相対移動部(33)又は第1アセンブリ(3)の移動方向に沿った第1領域と、当該第1領域の第2アセンブリ(5)側の端部から、第1油圧シリンダ(12)側へと若干傾きつつ外向きに延びる第2領域とで構成されている。第1アセンブリ(3)に対して第1相対移動部(33)が相対移動すると、カム溝(46a-b)に突起部(43)(43)が案内されて、受け部材(42a-b)が回転する。
図2等に示すアンカー取付装置(1)の待機状態では、第1ガススプリング(41a-b)は、最大長になっており、受け部材(42a-b)の突起部(43)(43)は、図6に示す位置P1に、つまり第1領域の第1油圧シリンダ(12)側に配置されている。第1油圧シリンダ(12)が駆動すると、第1相対移動部(33)は、第1ガススプリング(41a-b)の最大長で規定される相対位置を第1ベース部(32)に対して維持しつつ、第1ベース部(32)に追従して移動する。第2アセンブリ(5)又は第2油圧シリンダ(13)の動作に応じて回動手段が如何に機能して、受け部材(42a-b)を回転又は揺動させるかについては、後述する。
図3及び図5に示すように、一対の受け部材(42a-b)の下方には、ドレーン材(8)の切断時にドレーン材(8)を押さえる押さえ部材(47)が配置されている。押さえ部材(47)の(フレーム(11)の短手方向に離間した)両端は、一対の第1側板材(34)(34)に夫々固定されている。図5に示すように、第1連結板材(35a-b)の第2アセンブリ(5)側の端面と、押さえ部材(47)の第2アセンブリ(5)側の端面は、フレーム(11)の長手方向に垂直なほぼ同じ鉛直面内にある。
図2乃至図5に示すように、第2アセンブリ(5)は、第2ベース部(52)に追従して移動すると共に、第2アセンブリ(5)の移動方向に沿って(つまり、フレーム(11)の長手方向に沿って)第2ベース部(52)に対して相対移動自在に構成された第2相対移動部(53)を備えている。図2及び図3に示すように、第2相対移動部(53)は、フレーム(11)の長手方向に沿って、第2アセンブリ(5)の第2ベース部(52)の両側に夫々配置される一対の第2側板材(54)(54)と、第2ベース部(52)の上側及び下側に配置されてこれら第2側板材(54)(54)を連結する複数の第2連結板材(55a-c)とを備えている。第2連結板材(55a)は、第2ベース部(52)の上側に配置されて、第1アセンブリ(3)側にて第2側板材(54)(54)を連結する。第2連結板材(55b)は、第2ベース部(52)の上側に配置されて、第2油圧シリンダ(13)側にて第2側板材(54)(54)を連結する。第2連結板材(55c)は、第2連結板材(55a-b)よりも大きく、第2ベース部(52)の下側に配置されて、第2側板材(54)(54)を連結する。
一対の第2側板材(54)(54)の各々と第2ベース部(52)とは、第3リニアモーションガイド機構で連結されている。図2及び図3に示すように、一対の第2側板材(54)(54)の各々の内面には、第3リニアモーションガイド機構の第3レール(56)が水平に固定されており、第2ベース部(52)の両側面には、第3レール(56)に案内されて摺動する、第3リニアモーションガイド機構の一対の第3ブロック(57)(57)が、長手方向に離間して固定されている。
図2乃至図4に示すように、一対の第2側板材(54)(54)の各々とフレーム(11)とは、第4リニアモーションガイド機構で連結されている。ロ字状のフレーム(11)の長手方向に沿った内面(14)(14)の各々には、第4リニアモーションガイド機構の第4レール(58)が水平に固定されており、一対の第2側板材(54)(54)の各々の外面には、それに近接する第4レール(58)に案内されて摺動する、第4リニアモーションガイド機構の一対の第4ブロック(59)(59)が、長手方向に離間して固定されている。
第2アセンブリ(5)を摺動自在に案内する第4リニアモーションガイド機構の第4レール(58)(58)は、第1アセンブリ(3)を摺動自在に案内する第2リニアモーションガイド機構の第2レール(38)(38)よりも長くされている。また、本実施例では、第2油圧シリンダ(13)のストローク、つまり、第2アセンブリ(5)の移動可能距離又は範囲は、第1油圧シリンダ(12)のストローク、つまり、第1アセンブリ(3)の移動可能距離又は範囲と比較して、数倍程度長くなっている。本実施例では、このような構成によって、アンカー取付装置(1)の待機状態において、第2アセンブリ(5)へのアンカー(101)の供給や設置に必要な作業空間が、アンカー取付装置(1)が取り付けられるドレーン材打設装置(7)の構成要素(図示せず)を避けて、第2アセンブリ(5)の周辺に確保されている。しかしながら、本発明において、第2アセンブリ(5)の移動可能距離を第1アセンブリ(3)の移動可能距離よりも長くすることは必須ではなく、第1アセンブリ(3)及び第2アセンブリ(5)の移動可能距離や第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)のストロークは、ドレーン材打設装置(7)の構造等を踏まえて適切に定められる。
第2ベース部(52)と第2相対移動部(53)は、第3リニアモーションガイド機構に加えて、第1アセンブリ(3)に向いた第2付勢力を発生させる第2付勢手段を介して連結されている。図4及び図5に示すように、本実施例では、第2付勢手段として1本の第2ガススプリング(61)が使用されている。第2ベース部(52)の端面に固定された第2連結機構(51)の厚板は、第2ベース部(52)の下面から下方に突出しており、第2ガススプリング(61)のチューブ側の端部はその突出部分に取り付けられる。第2連結板材(55c)には、第2ガススプリング(61)が部分的に収められる細長い切り欠きが長手方向に沿って形成されており、第2ガススプリング(61)のロッド側の端部は、その切り欠きを画定する短手方向に沿った縁部にて第2連結板材(55c)に取り付けられる。第2ガススプリング(61)の付勢力又はバネ力は、ロッドの位置によらずほぼ一定とされている(ロッドのストロークが増すほど付勢力が増加するが、可動範囲における付勢力の変化は小さい)。
第2アセンブリ(5)がこのように構成されていることによって、第2油圧シリンダ(13)が駆動されて、第1アセンブリ(3)に向けて、或いは第1アセンブリ(3)から離れるように第2アセンブリ(5)が移動すると、第2油圧シリンダ(13)のストロークの最大長で規定される相対位置を第2アセンブリ(5)に対して保持した状態で、第2相対移動部(53)も移動する。
第1付勢手段の付勢力、つまり2本の第1ガススプリング(41a-b)の第1付勢力の和は、第2付勢手段、つまり第2ガススプリング(61)の第2付勢力よりもかなり大きくされている(例えば、数倍程度大きくされる)。これによって、後述するように、第2油圧シリンダ(13)が作動して、第2アセンブリ(5)が第1アセンブリ(3)に向けて移動することで、第2相対移動部(53)がドレーン材(8)を介して第1相対移動部(33)に当たると、第2ガススプリング(61)が縮んで第2相対移動部(53)の位置がそのまま保持される一方で、第2ベース部(52)が第1アセンブリ(3)又は第1ベース部(32)に向けて移動する。つまり、第2相対移動部(53)は、第2ベース部(52)に対して、第2油圧シリンダ(13)側に相対移動する。
図2、図3及び図5に示すように、第2アセンブリ(5)の第2ベース部(52)の第1アセンブリ(3)側の端部の下側には、厚板状のカッター部材(62)が、第1アセンブリ(3)に向かって突設されている。カッター部材(62)の先端部には、ドレーン材(8)を切断する刃が形成されている。本実施例では、カッター部材(62)の先端部は、上方から見て山形又は楔形に形成されている。カッター部材(62)の上面部は、アンカー(101)が載置される平坦面又は水平面になっている。図2及び図5に示すように、アンカー(101)は、一対のかしめ部(104a-b)を第1アセンブリ(3)側に向けて、カッター部材(62)の上面部に配置される(図7等参照)。アンカー(101)は、作業者の手によりカッター部材(62)の上面部に載置されてよく、或いは、多数のアンカー(101)を積み重ねて保持するスタッカ(図示省略)から排出されて、自動で載置されてもよい。
第2ベース部(52)の第1アセンブリ(3)側の端部には、第1アセンブリ(3)側に向けて突出するように、略矩形のブロック状の押し部材(63)が固定されている。押し部材(63)の下面は、ステップ状に形成されている。当該下面の第1アセンブリ(3)側の平面部は、カッター部材(62)の上面部から上方に離間しており、当該平面部とカッター部材(62)との距離は、アンカー(101)の底板(102)の厚さよりも若干大きい。押し部材(63)の第1アセンブリ(3)側の鉛直面は、第1アセンブリ(3)の一対の受け部材(42a-b)に対向配置される(例えば、図7等参照)。また、アンカー(101)は、その支持部(103)が、押し部材(63)の第1アセンブリ(3)側の鉛直面に対向配置されるようにカッター部材(62)の上に載置される。
図5に示すように、第2ベース部(52)の上側に配置された第2連結板材(55a)の第1アセンブリ(3)側の端面と、第2ベース部(52)の下側に配置された第2連結板材(55c)の第1アセンブリ(3)側の端面とは、長手方向に垂直なほぼ同じ鉛直面内にある。アンカー取付装置(1)の待機状態では、カッター部材(62)の先端部は、これら端面よりも、第2油圧シリンダ(13)側に位置している。
図2、図3及び図5に示すように、第2アセンブリ(5)の第2連結機構(51)には、第2アセンブリ(5)に対する第2相対移動部(53)の移動範囲を規制又は制限する規制手段として、凸部(64)が上向きに突設されている。図2及び図5に示すように、第2ベース部(52)の上方にて第1油圧シリンダ(12)側に配置された第2相対移動部(53)の第2連結板材(55b)には、凸部(64)に対応又は協動する凹部(65)が形成されている。後述するように、第2相対移動部(53)に加わっている第2付勢力に抗して、第2アセンブリ(5)に対して第2油圧シリンダ(13)側に相対移動させる力が第2相対移動部(53)に働いた場合、第2連結板材(55b)の凹部(65)が凸部(64)に嵌まることで、第2相対移動部(53)の更なる移動が制限される。
図2及び図5に示すように、第2ベース部(52)の上側にて第1アセンブリ(3)側に配置された第2相対移動部(53)の第2連結板材(55a)には、切断とアンカー(101)の取り付けが可能な位置にドレーン材(8)をガイドするガイド手段であるドレーン材ガイド部(66)が固定されている。ドレーン材ガイド部(66)は、フレーム(11)の短手方向に離間した2本のアームを備えた板材であって、これらアームの間隔は、第2油圧シリンダ(13)側へと向かうにつれて狭くなっている。アームの基部間の間隔は、ドレーン材(8)の幅より若干狭くなっており、アームの基部を繋ぐドレーン材ガイド部(66)の縁は、第2連結板材(55a)の端面と同一面内に、或いは、当該端面よりも第2油圧シリンダ(12)側に位置している。
ドレーン材ガイド部(66)のアームの先端間の間隔は、ドレーン材(8)の幅よりもかなり広くされており、第1アセンブリ(3)側に向かって第2アセンブリ(5)が移動すると、ドレーン材ガイド部(66)のアーム間にドレーン材(8)が収められる。第2アセンブリ(5)が更に移動して、ドレーン材(8)がアームに案内されて第2連結板材(55a)の端面と接触すると、ドレーン材(8)は、第2ベース部(52)に設けられたカッター部材(62)及び押し部材(63)と、第1アセンブリ(3)の一対の受け部材(42a-b)とに対して位置決めされる。
次に、本発明の実施例のアンカー取付装置(1)が、アンカー(101)をドレーン材(8)に取り付ける動作について具体的に説明する。図1(b)に示すように、ケーシング(72)が地盤(9)から引き上げられて、ドレーン材(8)が地盤(9)に打設された状態では、ドレーン材打設装置(7)のケーシング(72)は、アンカー取付装置(1)の上方に配置されており、アンカー取付装置(1)のフレーム(11)内の空間を通って、ドレーン材(8)が地盤(9)からケーシング(72)へと延びている。アンカー取付装置(1)は待機状態にされており、図2乃至図5に示すように、第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)のロッドは後退位置にあって、第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)が、フレーム(11)内を上下に移動するケーシング(72)と干渉しないようにされている。
図7は、ケーシング(72)が引き上げられて、ドレーン材(8)が地盤(9)に打設された状態における、第1アセンブリ(3)、第2アセンブリ(5)及びドレーン材(8)の位置関係を模式的に示す説明図である(第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)の間の空間の一部は省略)。図7の上図は、第1アセンブリ(3)の第1ベース部(32)及び受け部材(42a-b)と、第2アセンブリ(5)の第2ベース部(52)、カッター部材(62)及び押し部材(63)とを上方から見た図であって、参考のために、(フレーム(11)の内部空間を通過する際における)ケーシング(72)の外周面が一点鎖線で示されている。図7の下図は、図4と同様に第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)を破断して示す簡略化した断面図である。
第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)が作動して、それらのロッドが伸びると、第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)は共に、ドレーン材(8)に向かって移動する。待機状態にて、第1アセンブリ(3)は、第2アセンブリ(5)よりもケーシング(72)又はドレーン材(8)の近くに配置されており、第1アセンブリ(3)が先に停止して、図8に示すように、第1相対移動部(33)の端面はドレーン材(8)に近接又は当接して配置される(図8の上図は、図7の上図に対応しており、図8の下図は図7の下図に対応している、図9乃至図13についても同様)。なお、第1油圧シリンダ(12)が先に差動して、第1アセンブリ(3)が停止した後に、第2油圧シリンダ(13)が作動してもよい。
第1アセンブリ(3)の停止位置は、第1油圧シリンダ(12)のストローク端で定められており、当該ストローク端は、図8に示すように、第1相対移動部(33)の端面がドレーン材(8)の一方の主面と近接するように調整されている。また、図2等に示すように、フレーム(11)の長手方向に沿った内面(14)(14)の各々から略均等にケーシング(72)(つまり、ドレーン材(8))が離間するように、アンカー取付装置(1)は、ドレーン材打設装置(7)に位置決め固定されており、一対の受け部材(42a-b)の自由端の間は、ドレーン材(8)の幅よりもかなり離れているので、ドレーン材(8)は、図8に示すように、停止した第1アセンブリ(3)の受け部材(42a-b)の自由端の間に配置される。
第1アセンブリ(3)が停止した後も、第2油圧シリンダ(13)が継続して作動して、第2アセンブリ(5)が第1アセンブリ(3)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって移動し続けることで、第2アセンブリ(5)のドレーン材ガイド部(66)のアーム間にドレーン材(8)が収められる。そして、図9に示すように、ドレーン材(8)は、第1アセンブリ(3)の第1相対移動部(33)の端面と、第2アセンブリ(5)の第2相対移動部(53)の端面とで挟持される。ドレーン材ガイド部(66)のアームの先端間の間隔は、一対の受け部材(42a-b)の自由端間の間隔よりも広くされている。故に、アンカー取付装置(1)の取り付け誤差やケーシング(72)のずれなどに起因して、ドレーン材(8)が、図8に示す理想的な位置から一対の受け部材(42a-b)に対して短手方向にずれていても、ドレーン材(8)がドレーン材ガイド部(66)に案内されることで、図9に示すように、ドレーン材(8)の両端が、一対の受け部材(42a-b)の自由端又は第2鉛直面(45)から均等に離間するように位置決めされた状態で、ドレーン材(8)は、第1相対移動部(33)の端面と第2相対移動部(53)の端面とで挟持される。
先に述べたように、第1相対移動部(33)を付勢する第1付勢手段の第1付勢力、つまり2本の第1ガススプリング(41a-b)の付勢力の和は、第2相対移動部(53)を付勢する第2付勢手段、つまり第2ガススプリング(61)の第2付勢力よりもかなり大きくされている。従って、第1相対移動部(33)との間でドレーン材(8)を挟持するように第2相対移動部(53)が配置されると、第2相対移動部(53)の更なる移動は、第1相対移動部(33)によって制限される。第2油圧シリンダ(13)が作動し続けることで、第1ベース部(32)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって第2ベース部(52)が移動を継続する一方で、第2ガススプリング(61)が収縮して、第2相対移動部(53)は、図9に示す位置にて停止する。
第2油圧シリンダ(13)が継続して作動して、第1ベース部(32)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって第2ベース部(52)が移動を継続することで、図10に示すように、ドレーン材(8)は、第2ベース部(52)に設けられたカッター部材(62)によって上下に切断される。第1アセンブリ(3)の第1相対移動部(33)に設けられた押さえ部材(47)の下面は、鉛直方向について、アンカー(101)の底板(102)の厚さよりも若干高くカッター部材(62)の上面部から離れている。カッター部材(62)の先端部は、第2ベース部(52)側にあるドレーン材(8)の主面を第1ベース部(32)側に押すが、押さえ部材(47)に他方の主面が当たることで、カッター部材(62)付近におけるドレーン材(8)の移動は制限される。これにより、ドレーン材(8)は、第1ベース部(32)に向かって進むカッター部材(62)によってスムースに切断される。ドレーン材(8)が切断されてもなお第2ベース部(52)は移動を継続し、カッター部材(62)は、押さえ部材(47)の下方にて、第1ベース部(32)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって進む。
第2油圧シリンダ(13)が継続して作動して、第1ベース部(32)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって第2ベース部(52)が移動を継続すると、切断後に上側にあるドレーン材(8)の先端部又は下端部が、アンカー(101)のかしめ部(104a-b)の間に配置された状態で、カッター部材(62)の上面部に載置されたアンカー(101)のかしめ部(104a-b)の各々の端部が、それに対応する何れかの受け部材(42a-b)の第2鉛直面(45)と当接する。そして、図11に示すように、アンカー(101)は、その支持部(103)が押し部材(63)の端面と当接するまで、カッター部材(62)の上面の上を摺動する。これによって、アンカー(101)のかしめ部(104a-b)の各々は、押し部材(63)と一対の受け部材(42a-b)とで挟圧又は圧迫されて、そのかしめ部(104a-b)に対応する何れかの受け部材(42a-b)の第2鉛直面(45)に案内されて内側に屈曲を開始する。なお、アンカー(101)は、カッター部材(62)の上面部に載置される際に、支持部(103)が押し部材(63)の端面と当接又は近接した状態にされていてもよい。
その後、第1ベース部(32)又は第1油圧シリンダ(12)に向かって第2ベース部(52)が移動を継続すると、第2ベース部(52)に連結された第2連結機構(51)の凸部(64)に、停止している第2相対移動部(53)の第2連結板材(55b)の凹部(65)が嵌まることで、第2ベース部(52)に対する第2相対移動部(53)の相対移動が終了する。これにより、第1付勢手段の付勢力に抗じて第1相対移動部(33)を第1ベース部(32)に対して(第1油圧シリンダ(12)に向けて)相対移動させる力が、第2油圧シリンダ(13)が作動を継続することで、第2相対移動部(53)と第1相対移動部(33)の間に挟まれた(切断後の)上側ドレーン材(8)を介して、第2相対移動部(53)から第1相対移動部(33)に働く。アンカー(101)のかしめ部(104a-b)の各々は、対応する第2鉛直面(45)に案内されて内側へと更に屈曲すると共に、第1付勢手段を構成する2本の第1ガススプリング(41a-b)が縮むことで、第1相対移動部(33)は第1油圧シリンダ(12)に向かって移動する。第1ベース部(32)の位置は変わらない。
第2ベース部(52)に対する第2相対移動部(53)の相対移動が停止するまでは、一対の受け部材(42a-b)の自由端に設けられた突起部(43)の各々は、第1付勢手段の付勢力が働くことで、図6に示すように、それに対応するカム溝(46a-b)の第1領域の第1油圧シリンダ(12)側に配置される(図6に示す位置P1)。第2ベース部(52)に対する第2相対移動部(53)の相対移動が停止すると、上述したように、第1相対移動部(33)が、第1ベース部(32)に対して第1油圧シリンダ(12)側に移動するので、一対の受け部材(42a-b)の突起部(43)の各々は、それに対応するカム溝(46a-b)の第1領域を、第2アセンブリ(5)又は第2油圧シリンダ(13)に向かって進む。突起部(43)が、図6にて位置P2に示す第1領域の端に至るまでの間、一対の受け部材(42a-b)は、各々の基端側の枢軸Oa,Ob回りで回転することなく、初期位置をそのまま維持する。図12は、受け部材(42a-b)の突起部(43)の各々が、対応するカム溝(46a-b)の第1領域の第2アセンブリ(5)側の端に、つまり位置P2に至った状態を示す。アンカー(101)のかしめ部(104a-b)の各々の先端は、それに対応する第2鉛直面(45)の第1鉛直面(44)側の端部に位置している。
本実施例では、一対の受け部材(42a-b)を回動させる回動手段がこのように構成されているので、図11に示すように、アンカー(101)の一対のかしめ部(104a-b)が屈曲を開始してから、図12に示すように、かしめ部(104a-b)がある程度屈曲するまでは、かしめ部(104a-b)を案内する第2鉛直面(45)の位置は固定される。
第2油圧シリンダ(13)が継続して作動して、第1油圧シリンダ(12)に向かって第2ベース部(52)が更に移動を継続すると、(上側ドレーン材(8)を介して)第1相対移動部(33)が第2相対移動部(53)に押されることで、一対の受け部材(42a-b)の突起部(43)の各々は、それに対応するカム溝(46a-b)の第2領域に案内されて、外方へと動く。受け部材(42a-b)は夫々、基端側の枢軸Oa,Ob回りで、受け部材(42a-b)の自由端がより離れるように、つまり、受け部材(42a-b)がより開くように回転又は揺動する。図13は、受け部材(42a-b)の突起部(43)の各々が、カム溝(46a-b)の第2領域の第1油圧シリンダ(12)側の端(図6にて位置P3で示す)に至った状態を示す。この状態にて、受け部材(42a-b)の2つの第1鉛直面(44)は、ほぼ同一の鉛直面内にあるように配置される。
受け部材(42a-b)の回転又は揺動に伴って、アンカー(101)の一対のかしめ部(104a-b)は、図12示す状態からより広がるように移動する2つの第1鉛直面(44)と、第2アセンブリ(5)の押し部材(63)とで挟圧又は圧迫されて、より支持部(103)側へとより屈曲する。そして、最終的に、図13に示すように、ほぼ同一の鉛直面内にある状態にてこれら第1鉛直面(44)に押し付けられることで、アンカー(101)のかしめ部(104a-b)は、支持部(103)に対して略平行にされて、かしめられて、(切断後の)上側ドレーン材(8)の先端部にアンカー(101)が圧着される。
第2油圧シリンダ(13)は第2ベース部(52)を押すように駆動されるものの、第1油圧シリンダ(12)又は第1ベース部材(32)が動かないので、図13に示すようにアンカー(101)のかしめ部(104a-b)の屈曲が終了すると(つまり、アンカー(101)の取り付けが完了すると)、第2ベース部(52)は停止する。その後、第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)は縮退するように駆動されて、第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)とは、図2乃至図5及び図7に示す待機状態に戻される。その際、2本の第1ガススプリング(41a-b)が最大長に戻されることで、第1ベース部(32)に対する第1アセンブリ(3)の第1相対移動部(33)の相対位置も戻される。これに伴って、受け部材(42a-b)は夫々、基端側の枢軸Oa,Ob回りで、受け部材(42a-b)の自由端がより近づくように回転又は揺動する。アンカー取付装置(1)が待機状態に戻された後、ドレーン材打設装置(7)は、アンカー取付装置(1)を伴ってドレーン材(8)の次の打設場所に移動して、上述したようにドレーン材(8)の打設が再度行われる。
上記実施例のアンカー取付装置(1)では、第1付勢手段と第2付勢手段として、2本の第1ガススプリング(41a-b)と1本の第2ガススプリング(61)が夫々使用されているが、本発明において、第1付勢手段と第2付勢手段を夫々構成するガススプリングの本数は限定されない。さらに、本発明において、第1付勢手段と第2付勢手段として、コイルバネなどのガススプリング以外の装置が使用されてもよい。
上記実施例では、停止した第1アセンブリ(3)に向かって第2アセンブリ(5)が移動するように構成されているが、第1油圧シリンダ(12)及び第2油圧シリンダ(13)のストロークや、第2リニアモーションガイド機構の第2レール(38)及び第4リニアモーションガイド機構の第4レール(58)の長さなどが変更されて、停止した第2アセンブリ(5)に向かって第1アセンブリ(3)が移動するようにアンカー取付装置(1)は構成されてもよい。停止した第2アセンブリ(5)に向かって第1アセンブリ(3)が移動する場合、第2油圧シリンダ(13)が先に差動して、第2相対移動部(53)の端面がドレーン材(8)の主面に近接した状態で第2アセンブリ(5)が停止する。その後、第1油圧シリンダ(12)が差動して第1アセンブリ(3)が第2アセンブリ(5)に向かって移動する。
本発明において留意すべきは、第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)を近づけることで、受け部材(42a-b)と押し部材(63)とでアンカー(101)が挟圧されていることであって、第1アセンブリ(3)と第2アセンブリ(5)を近づけるためには、停止した第1アセンブリ(3)に向けて第2アセンブリ(5)を移動させてよく、停止した第2アセンブリ(5)に向けて第1アセンブリ(3)を移動させよく、或いは、第1アセンブリ(3)及び第2アセンブリ(5)を互いに向かって移動させてもよい。
上記実施例では、第1アセンブリ(3)が第2アセンブリ(5)に向かって水平移動自在に構成されているが、例えば、第1アセンブリ(3)の第1ベース部(32)は、図2等に示した待機状態の位置に固定されていてもよい。言い換えると、第1油圧シリンダ(12)が削除されてよい。この場合、第2アセンブリ(5)の移動可能範囲を大きくすることで、上述したようにアンカー(101)の取り付けが可能であるが、上記の実施例と比較してドレーン材(8)がより引っ張られることになるであろう。同様に、停止した第2アセンブリ(5)に向かって第1アセンブリ(3)が移動するようにアンカー取付装置(1)が構成される場合には、第2油圧シリンダ(13)が削除されてよい。
上記実施例では、第2アセンブリ(5)の動作に応じて一対の受け部材(42a-b)の各々を鉛直軸回りで回動させる回動手段は、各受け部材(42a-b)の突起部(43)と、第1相対移動部(33)の第1連結板材(35a)に形成された一対のカム溝(46a-b)とを含んでいるが、本発明の回動手段として、異なる構成が採用されてもよい。例えば、回動手段は、2つの受け部材(42a-b)の突起部(43)(43)と、それら突起部(43)(43)に両端が固定されたコイルバネとを含んでいてもよい。コイルバネは、回転又は揺動した一対の受け部材(42a-b)を待機状態における一対の受け部材(42a-b)の配置に戻すように、つまり、一対の受け部材(42a-b)の自由端を内向きに付勢する。この場合、第1相対移動部(33)の構造は、コイルバネが配置可能なように適切に変更され、第2相対移動部(53)の構造も第1相対移動部(33)の変更に合わせて変更される。
本発明の作用効果が得られる限りにおいて、本発明のアンカー取付装置(1)を用いてアンカー(101)が取り付けられるドレーン材の種類は限定されない。PBD工法以外のバーチカルドレーン工法で使用されるドレーン材(例えば、ペーパードレーン材)に、図15に示すようなアンカー(101)を取り付けるために、本発明のアンカー取付装置(1)が適用されてもよい。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
(1) アンカー取付装置
(12) 第1油圧シリンダ
(13) 第2油圧シリンダ
(3) 第1アセンブリ
(5) 第2アセンブリ
(32) 第1ベース部
(33) 第1相対移動部
(41a-b) 第1ガススプリング
(42a-b) 受け部材
(44) 第1鉛直面
(45) 第2鉛直面
(43) 突起部
(46a-b) カム溝
(47) 押さえ部材
(52) 第2ベース部
(53) 第2相対移動部
(61) 第2ガススプリング
(62) カッター部材
(63) 押し部材
(64) 凸部
(65) 凹部
(66) ドレーン材ガイド部
(8) ドレーン材
(72) ケーシング
(101) アンカー
(102) 底板
(103) 支持部
(104a-b) かしめ部

Claims (9)

  1. 略鉛直に配置された帯状のドレーン材を上下に切断して、前記ドレーン材の切断後に上側に位置する上側ドレーン材の先端部にアンカーを取り付けるドレーン材用アンカー取付装置において、
    前記アンカーは、底板と、前記底板の上面から垂直に突出する板状の支持部と、前記支持部の両端から前記支持部の一方の主面側に夫々突出する略平行な一対のかしめ部とを備えており、
    前記ドレーン材用アンカー取付装置は、前記ドレーン材の一方の主面側に配置される第1アセンブリと、前記第1アセンブリに対向するように、前記ドレーン材の他方の主面側に配置される第2アセンブリとを備えており、
    前記第1アセンブリと前記第2アセンブリは、前記第1アセンブリ及び前記第2アセンブリの少なくとも一方に連結された駆動手段が作動することで、水平方向に接近離間自在に構成されており、
    前記第1アセンブリは、一対の受け部材を有しており、前記一対の受け部材の内面は、前記第2アセンブリ側に向かって広がるように、上方から見てハ字状に配置され、前記一対の受け部材の各々の内面は、基端側に位置する第1鉛直面と、自由端側に位置し、前記第1鉛直面と鈍角で交わる第2鉛直面とで凹状に形成されており、
    前記一対の受け部材の各々の基端は、鉛直軸周りで回動自在に枢支されて、前記一対の受け部材は、前記駆動手段の動作に応じて揺動自在に構成されており、
    前記第2アセンブリは、前記アンカーが載置される平面部を有すると共に、前記第1アセンブリ側の端部に前記ドレーン材の切断に使用される刃が形成されたカッター部材と、前記アンカーの前記支持部の他方の主面側に配置される押し部材とを備えており、
    前記第1アセンブリと前記第2アセンブリを近づけるように前記駆動手段が作動すると、前記カッター部材によって前記ドレーン材が上下に切断されて、前記一対のかしめ部の間に前記上側ドレーン材の先端部が配置された状態で、前記アンカーが前記押し部材と前記一対の受け部材とで挟圧され、更に、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第2鉛直面に案内されて内向きに屈曲し、更に、前記一対の受け部材がそれらの自由端が互いに離れるように揺動するのに伴って、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第1鉛直面に案内されて更に屈曲し、前記一対の受け部材の第1鉛直面が略同一平面内に配置された状態で、前記押し部材と前記一対の受け部材とで前記アンカーが挟圧されるアンカー取付装置。
  2. 前記第1アセンブリは、前記一対の受け部材が枢支される第1ベース部と、前記第1ベース部に対して相対移動自在に構成されると共に、第1付勢手段によって前記第2アセンブリ側に向かって付勢され第1相対移動部とを備えており、
    前記第2アセンブリは、前記カッター部材と前記押し部材とが設けられると共に前記駆動手段と連結された第2ベース部と、前記第2ベース部に対して相対移動自在に且つ前記第2ベース部に追従して移動するように構成されると共に、第2付勢手段によって前記第1アセンブリ側に向かって付勢された第2相対移動部とを備えており、
    前記第1付勢手段の第1付勢力は、前記第2付勢手段の第2付勢力よりも大きく、
    前記第1アセンブリと前記第2アセンブリを近接するように前記駆動手段が作動すると、前記第1相対移動部と前記第2相対移動部が前記ドレーン材を挟持し、前記ドレーン材が前記第1相対移動部と前記第2相対移動部で挟持された状態で、前記第1ース部と前記第2ベース部が近づけられる、請求項1に記載のアンカー取付装置。
  3. 前記第2アセンブリには、前記第2ベース部に対する前記第2相対移動部の相対位置を規制する規制手段が設けられており、
    前記規制手段が働いた状態の前記第2アセンブリに押されることで、前記第1相対移動部が前記第1ベース部に対して移動すると、前記一対の受け部材は、それらの自由端が離れるように揺動する、請求項2に記載のアンカー取付装置。
  4. 前記一対の受け部材の各々の自由端側に設けられた凸部と、前記第1相対移動部に設けられており、前記凸部が案内されるカム溝とを含んでいる、請求項3に記載のアンカー取付装置。
  5. 略鉛直に配置された帯状のドレーン材を上下に切断して、前記ドレーン材の切断後に上側に位置する上側ドレーン材の先端部にアンカーを取り付けるドレーン材用アンカー取付装置において、
    前記アンカーは、底板と、前記底板の上面から垂直に突出する板状の支持部と、前記支持部の両端から前記支持部の一方の主面側に夫々突出する略平行な一対のかしめ部とを備えており、
    前記ドレーン材用アンカー取付装置は、前記ドレーン材の一方の主面側に配置される第1アセンブリと、前記第1アセンブリに対向するように、前記ドレーン材の他方の主面側に配置されると共に、前記第1アセンブリに向かって水平方向に移動自在に構成された第2アセンブリと、前記第2アセンブリを移動させる駆動手段とを備えており、
    前記第1アセンブリは、一対の受け部材を有しており、前記一対の受け部材の各々の基端は、鉛直軸周りで回転自在に枢支されており、前記一対の受け部材の内面は、前記第2アセンブリ側に向かって広がるように、上方から見てハ字状に配置され、前記一対の受け部材の各々の内面は、基端側に位置する第1鉛直面と、自由端側に位置し、前記第1鉛直面と鈍角で交わる第2鉛直面とで凹状に形成されており、
    前記第1アセンブリは更に、前記第2アセンブリの動作に応じて前記一対の受け部材の各々を前記鉛直軸回りで回動させる回動手段を備えており、
    前記第2アセンブリは、前記アンカーが載置される平面部を有すると共に、前記第1アセンブリ側の端部に前記ドレーン材の切断に使用される刃が形成されたカッター部材と、前記アンカーの前記支持部の他方の主面側に配置される押し部材とを備えており、
    前記駆動手段が作動して、前記第2アセンブリが前記第1アセンブリに向かって移動すると、前記カッター部材によって前記ドレーン材が上下に切断されて、前記一対のかしめ部の間に前記上側ドレーン材の先端部が配置された状態で、前記アンカーが前記押し部材と前記一対の受け部材とで挟圧され、
    前記駆動手段によって前記第2アセンブリが前記第1アセンブリに向かって押されることで、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第2鉛直面に案内されて内向きに屈曲し、前記回動手段が働いて前記一対の受け部材の各々が互いに離れるように回転するのに伴って、前記一対のかしめ部の各々は、そのかしめ部に対応する受け部材の第1鉛直面に案内されて更に屈曲し、前記一対の受け部材の第1鉛直面が略同一平面内に配置された状態で、前記押し部材と前記一対の受け部材とで前記アンカーが挟圧されるアンカー取付装置。
  6. 前記第1アセンブリは、前記一対の受け部材が枢支される第1ベース部と、前記第1ベース部に対して相対移動自在に構成されると共に、第1付勢手段によって前記第2アセンブリ側に向かって付勢され第1相対移動部とを備えており、
    前記第2アセンブリは、前記カッター部材と前記押し部材とが設けられると共に前記駆動手段と連結された第2ベース部と、前記第2ベース部に対して相対移動自在に且つ前記第2ベース部に追従して移動するように構成されると共に、第2付勢手段によって前記第1アセンブリ側に向かって付勢された第2相対移動部とを備えており、
    前記第1付勢手段の第1付勢力は、前記第2付勢手段の第2付勢力よりも大きく、
    前記駆動手段が作動して、前記第2アセンブリが前記第1アセンブリ側に向かって移動すると、前記第1相対移動部によって移動を制限されることで、前記第2相対移動部は停止するが、前記第2ベース部は移動を継続する、請求項5に記載のアンカー取付装置。
  7. 前記第2アセンブリには、前記第2ベース部に対する前記第2相対移動部の相対位置を規制する規制手段が設けられており、
    前記第2相対移動部が停止した後、前記規制手段が働くことで、前記第1付勢手段の第1付勢力に抗じて、前記第2ベース部と前記第2相対移動部が共に移動し、
    前記規制手段が働いた状態の前記第2アセンブリに押されることで、前記第1相対移動部が前記第1ベース部に対して移動すると、前記回動手段が働いて、前記一対の受け部材の各々が前記鉛直軸回りで回転する、請求項6に記載のアンカー取付装置。
  8. 前記回動手段は、前記一対の受け部材の各々の自由端側に設けられた凸部と、前記第1相対移動部に設けられており、前記凸部が案内されるカム溝とを含んでいる、請求項7に記載のアンカー取付装置。
  9. 前記第1アセンブリは、前記第2アセンブリに向かって水平方向に移動自在に構成されている、請求項5乃至8の何れかに記載のアンカー取付装置。
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