JP6151948B2 - 表面増強ラマン散乱ユニット及びラマン分光分析方法 - Google Patents

表面増強ラマン散乱ユニット及びラマン分光分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面増強ラマン散乱ユニット及びラマン分光分析方法に関する。
従来の表面増強ラマン散乱ユニットとして、表面増強ラマン散乱(SERS:Surface Enhanced Raman Scattering)を生じさせる光学機能部を有する表面増強ラマン散乱素子がスライドガラス上に固定されたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
"Q-SERSTM G1 Substrate"、[online]、株式会社オプトサイエンス、[平成25年3月21日検索]、インターネット<URL:http://www.optoscience.com/maker/nanova/pdf/Q-SERS_G1.pdf>
上述したような表面増強ラマン散乱ユニットは、ユニットの状態(すなわち、表面増強ラマン散乱素子がスライドガラス上に固定された状態)でラマン分光分析装置にセットされるが、単体で用意された表面増強ラマン散乱素子が、別途用意された基板上に配置されてラマン分光分析装置にセットされたり、単体のままラマン分光分析装置にセットされたりする場合がある。そのような場合には、表面増強ラマン散乱素子を単体で運搬する必要があるが、表面増強ラマン散乱素子の破損を防止するために表面増強ラマン散乱素子をゲルパック或いはテープ等に粘着させて運搬すると、ゲルパックに含まれる成分、或いはテープの粘着部の成分等によって光学機能部が劣化するおそれがある。一方、例えばICチップトレイに載せてカバートレイを被せて運搬する場合は、運搬時の振動等で表面増強ラマン散乱素子にチッピングや破損が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、運搬時における表面増強ラマン散乱素子の破損及び光学機能部の劣化を抑制することができる表面増強ラマン散乱ユニット、並びにそのような表面増強ラマン散乱ユニットを用いたラマン分光分析方法を提供することを目的とする。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットは、基板と、基板上に形成され、表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部と、を有する表面増強ラマン散乱素子と、運搬時に表面増強ラマン散乱素子を支持し、測定時に表面増強ラマン散乱素子が取り外される運搬用基板と、運搬用基板とで表面増強ラマン散乱素子を挟持する挟持部を有し、表面増強ラマン散乱素子を運搬用基板において着脱可能に保持する保持部と、を備える。
この表面増強ラマン散乱ユニットでは、保持部によって表面増強ラマン散乱素子が運搬用基板において着脱可能に保持されている。表面増強ラマン散乱素子をゲルパック或いはテープ等に粘着させて運搬する場合には、表面増強ラマン散乱素子の運搬時において、ゲルパックに含まれる成分、或いはテープの粘着部の成分等に起因する光学機能部の劣化が進行する。しかしながら、この表面増強ラマン散乱ユニットによれば、ゲルパック或いはテープの粘着剤や接着剤を用いないため、光学機能部の劣化を抑制することができる。しかも、表面増強ラマン散乱素子が運搬用基板と挟持部とで挟持されている。これにより、運搬用基板における表面増強ラマン散乱素子の保持の確実化が図られる。よって、この表面増強ラマン散乱ユニットによれば、運搬時における表面増強ラマン散乱素子の破損及び光学機能部の劣化を抑制することができる。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットでは、保持部は、運搬用基板と別体に形成されており、運搬用基板に機械的に固定されていてもよい。この構成によれば、運搬用基板の構造の単純化を図ることができる。しかも、例えば粘着剤や接着剤によって保持部が運搬用基板に固定されている場合に比べ、粘着剤や接着剤に含まれる成分に起因する光学機能部の劣化を抑制することができる。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットでは、保持部は、運搬用基板と一体に形成されていてもよい。この構成によれば、表面増強ラマン散乱ユニットの部品点数を減少させることができる。しかも、例えば粘着剤や接着剤によって保持部が運搬用基板に固定されている場合に比べ、粘着剤や接着剤に含まれる成分に起因する光学機能部の劣化を抑制することができる。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットでは、挟持部は、基板の厚さ方向から見た場合に光学機能部を包囲するように環状に形成されていてもよいし、或いは、挟持部は、光学機能部の周囲に複数配置されていてもよい。これらの構成によれば、運搬用基板における表面増強ラマン散乱素子の保持の安定化を図ることができる。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットでは、運搬用基板には、表面増強ラマン散乱素子の少なくとも基板側の一部を収容し、且つ基板の厚さ方向に垂直な方向への表面増強ラマン散乱素子の移動を規制する凹部が設けられていてもよい。この構成によれば、運搬用基板に対して表面増強ラマン散乱素子を位置決めすることができる。更に、運搬用基板に対して表面増強ラマン散乱素子がずれて運搬時に表面増強ラマン散乱素子が破損するのをより確実に抑制することができる。
本発明の表面増強ラマン散乱ユニットでは、運搬用基板は、樹脂により一体的に形成されていてもよい。この構成によれば、チッピングが発生し難くなるので、チッピング片の付着に起因する光学機能部の劣化をより確実に抑制することができる。
本発明のラマン分光分析方法は、上記表面増強ラマン散乱ユニットを用意し、運搬用基板から表面増強ラマン散乱素子を取り外す第1工程と、第1工程の後に、表面増強ラマン散乱素子の光学機能部上に試料を配置する第2工程と、第2工程の後に、表面増強ラマン散乱素子をラマン分光分析装置にセットし、光学機能部上に配置された試料に励起光を照射して試料由来のラマン散乱光を検出することにより、ラマン分光分析を行う第3工程と、を備える。
このラマン分光分析方法では、上述した表面増強ラマン散乱ユニットとして運搬された表面増強ラマン散乱素子が用いられるため、ラマン分光分析を精度良く行うことができる。
本発明によれば、運搬時における表面増強ラマン散乱素子の破損及び光学機能部の劣化を抑制することができる表面増強ラマン散乱ユニット、並びにそのような表面増強ラマン散乱ユニットを用いたラマン分光分析方法を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態の表面増強ラマン散乱ユニットの平面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットのII−IIに沿っての断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットのII−IIに沿っての一部拡大断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの光学機能部のSEM写真である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットを用いたラマン分光分析の手順を示す図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットを用いたラマン分光分析の手順を示す図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットがセットされたラマン分光分析装置の構成図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大平面図及び一部拡大断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大平面図及び一部拡大断面図である。 図1の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大平面図である。 本発明の第2実施形態の表面増強ラマン散乱ユニットの平面図である。 図13の表面増強ラマン散乱ユニットのXIV−XIV線に沿っての断面図である。 図13の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大平面図である。 図13の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大平面図及び一部拡大断面図である。 図13の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態の表面増強ラマン散乱ユニットの一部拡大断面図である。 図18の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 図18の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 図18の表面増強ラマン散乱ユニットの変形例の一部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態の表面増強ラマン散乱ユニットの斜視図である。 本発明の他の実施形態の表面増強ラマン散乱ユニットの斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示されるように、SERSユニット(表面増強ラマン散乱ユニット)1Aは、SERS素子(表面増強ラマン散乱素子)2と、SERS素子2を支持する運搬用基板3と、SERS素子2を運搬用基板3において着脱可能に保持する保持部4と、を備えている。運搬用基板3は、運搬時にSERS素子2を支持しており、SERS素子2は、測定時に運搬用基板3から取り外される。
運搬用基板3の表面3aには、SERS素子2の基板21側の一部を収容する凹部9が設けられている。凹部9は、SERS素子2の基板21側の一部と相補関係を有する形状に形成されており、基板21の厚さ方向に垂直な方向へのSERS素子2の移動を規制している。なお、SERS素子2は、凹部9の内面に接着剤等によって固定されておらず、凹部9に内面に接触しているだけである。一例として、運搬用基板3は、長方形板状に形成されている。凹部9は、直方体状に形成されている。このような運搬用基板3は、樹脂(ポリプロピレン、スチロール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、PET、PMMA、シリコーン、液晶ポリマー等)、セラミック、ガラス、シリコン等の材料によって、成型、切削、エッチング等の手法を用いて一体的に形成されている。
図3に示されるように、SERS素子2は、基板21と、基板21上に形成された成形層22と、成形層22上に形成された導電体層23と、を備えている。一例として、基板21は、シリコン又はガラス等によって矩形板状に形成されており、数百μm×数百μm〜数十mm×数十mm程度の外形及び100μm〜2mm程度の厚さを有している。
成形層22は、微細構造部24と、支持部25と、枠部26と、を有している。微細構造部24は、周期的パターンを有する領域であり、成形層22の中央部において基板21と反対側の表層に形成されている。微細構造部24には、周期的パターンとして、数nm〜数百nm程度の太さ及び高さを有する複数のピラーが数十nm〜数百nm程度のピッチで周期的に配列されている。支持部25は、微細構造部24を支持する領域であり、基板21の表面21aに形成されている。枠部26は、支持部25を包囲する環状の領域であり、基板21の表面21aに形成されている。
一例として、微細構造部24は、運搬用基板3の厚さ方向における一方の側から見た場合に、数百μm×数百μm〜数十mm×数十mm程度の矩形状の外形を有している。支持部25及び枠部26は、数十nm〜数十μm程度の厚さを有している。このような成形層22は、例えば、基板21上に配置された樹脂(アクリル系、フッ素系、エポキシ系、シリコーン系、ウレタン系、PET、ポリカーボネート若しくは無機有機ハイブリット材料等)又は低融点ガラスをナノインプリント法によって成形することで、一体的に形成されている。
導電体層23は、微細構造部24から枠部26に渡って形成されている。微細構造部24においては、導電体層23は、基板21と反対側に露出する支持部25の表面に達している。一例として、導電体層23は、数nm〜数μm程度の厚さを有している。このような導電体層23は、例えば、ナノインプリント法によって成形された成形層22に金属(Au、Ag、Al、Cu又はPt等)等の導電体を蒸着することで、形成されている。
SERS素子2では、微細構造部24の表面、及び基板21と反対側に露出する支持部25の表面に渡って形成された導電体層23によって、表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部20が基板21上に形成されている。参考として、光学機能部20のSEM写真を示す。図4に示される光学機能部は、所定のピッチ(中心線間距離360nm)で周期的に配列された複数のピラー(直径120nm、高さ180nm)を有するナノインプリント樹脂製の微細構造部に、導電体層として、膜厚が50nmとなるようにAuを蒸着したものである。
図1、図2及び図3に示されるように、保持部4は、基板21の厚さ方向から見た場合に光学機能部20の周囲に複数配置された挟持部41と、挟持部41のそれぞれから運搬用基板3の裏面3b側に延在する脚部42と、を有している。運搬用基板3の表面3aには、脚部42のそれぞれに対応するように嵌合孔11が設けられている。各脚部42は、挟持部41がSERS素子2の導電体層23に接触した状態で、各嵌合孔11に嵌め合わされている。なお、嵌合孔11は、底を有しており、運搬用基板3を貫通していない。一例として、脚部42及び嵌合孔11は、円柱状に形成されている。このような挟持部41及び脚部42を有する保持部4は、樹脂(ポリプロピレン、スチロール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、PET、PMMA、シリコーン、液晶ポリマー等)、セラミック、ガラス、シリコン等の材料によって、成型、切削、エッチング等の手法を用いて一体的に形成されている。
このように、運搬用基板3と別体に形成された保持部4は、運搬用基板3に機械的に固定されており、凹部9に配置されたSERS素子2は、運搬用基板3と保持部4の挟持部41とで挟持されている。ここで、「機械的に」とは、「接着剤等によらずに、部材同士の嵌め合わせによって」との意味である。
次に、SERSユニット1Aを用いたラマン分光分析方法について説明する。まず、図5に示されるように、SERSユニット1Aを用意し、運搬用基板3からSERS素子2を取り外す(第1工程)。より具体的には、脚部42を軸として挟持部41を運搬用基板3に対して回転させることにより、各脚部42をSERS素子2上から退避させ、運搬用基板3の凹部9からSERS素子2を取り出す。なお、保持部4を運搬用基板3から取り外すことにより、運搬用基板3の凹部9からSERS素子2を取り出してもよい。
その後に、図6に示されるように、SERS素子2の光学機能部20上に試料を配置する(第2工程)。より具体的には、SERS素子2をスライドガラス61上に配置した状態、SERS素子2を支持基板62の複数の凹部62aのそれぞれに配置した状態、或いは、SERS素子2をそのままの状態で、SERS素子2の光学機能部20上に試料を配置する。
その後に、各状態にあるSERS素子2をラマン分光分析装置50にセットし、光学機能部20上に配置された試料に励起光を照射して試料由来のラマン散乱光を検出することにより、ラマン分光分析を行う(第3工程)。ここでは、図7に示されるように、SERS素子2を支持するステージ51と、励起光を出射する光源52と、励起光を光学機能部20に照射するのに必要なコリメーション、フィルタリング、集光等を行う光学部品53と、ラマン散乱光を検出器55に誘導するのに必要なコリメーション、フィルタリング等を行う光学部品54と、ラマン散乱光を検出する検出器55と、を備えるラマン分光分析装置50において、ラマン分光分析を行う場合について、より具体的に説明する。
例えば、SERS素子2が配置された支持基板62の凹部62aには、溶液試料(或いは、水又はエタノール等の溶液に粉体の試料を分散させたもの)が入れられており、当該溶液試料には、レンズ効果及び溶液試料の蒸発を低減させるために、カバーガラス63が密着させられている。この状態で、光源52から出射されて光学部品53を介した励起光を、光学機能部20上に配置された溶液試料に照射する。このとき、ステージ51は、光学機能部20に励起光の焦点が合うように移動させられている。これにより、光学機能部20と溶液試料との界面で表面増強ラマン散乱が生じ、溶液試料由来のラマン散乱光が例えば10倍程度にまで増強されて放出される。そして、放出されたラマン散乱光を、光学部品54を介して検出器55で検出することにより、ラマン分光分析を行う。
なお、光学機能部20上への試料の配置の方法には、上述した方法の他に、次のような方法がある。例えば、SERS素子2を把持して、溶液試料(或いは、水又はエタノール等の溶液に粉体の試料を分散させたもの)に対してSERS素子2を浸漬させて引き上げ、ブローして当該試料を乾燥させてもよい。また、溶液試料(或いは、水又はエタノール等の溶液に粉体の試料を分散させたもの)を光学機能部20上に微量滴下し、当該試料を自然乾燥させてもよい。また、粉体である試料をそのまま光学機能部20上に分散させてもよい。
次に、SERSユニット1Aによって奏される効果について説明する。まず、SERSユニット1Aでは、保持部4によってSERS素子2が運搬用基板3において着脱可能に保持されている。これにより、SERS素子2が例えばゲルパック或いはテープ等に粘着させられて運搬される場合に比べ、ゲルパックに含まれる成分、或いはテープの粘着部の成分等に起因する光学機能部20の劣化が抑制される。しかも、SERS素子2が運搬用基板3と挟持部41とで挟持されている。これにより、運搬用基板3におけるSERS素子2の保持の確実化が図られる。よって、SERSユニット1Aによれば、運搬時におけるSERS素子2の破損及び光学機能部20の劣化を抑制することができる。その結果、SERSユニット1Aを用いたラマン分光分析方法によれば、ラマン分光分析を精度良く行うことが可能となる。
また、SERSユニット1Aでは、SERS素子2が運搬用基板3と挟持部41とで挟持されているため、SERS素子2において基板21上に形成された成形層22及び導電体層23が運搬時に基板21から剥離するのを防止することができる。
また、SERSユニット1Aでは、保持部4が、運搬用基板3と別体に形成されており、運搬用基板3に機械的に固定されている。これにより、運搬用基板3の構造の単純化を図ることができる。しかも、例えば粘着剤や接着剤によって保持部4が運搬用基板3に固定されている場合に比べ、粘着剤や接着剤に含まれる成分に起因する光学機能部20の劣化を抑制することができる。
また、SERSユニット1Aでは、挟持部41が、光学機能部20の周囲に複数配置されている。これにより、運搬用基板3におけるSERS素子2の保持の安定化を図ることができる。
また、SERSユニット1Aでは、運搬用基板3に、SERS素子2の基板21側の一部を収容し、且つ基板21の厚さ方向に垂直な方向へのSERS素子2の移動を規制する凹部9が設けられている。これにより、運搬用基板3に対してSERS素子2を位置決めすることができる。更に、運搬用基板3に対してSERS素子2がずれて運搬時にSERS素子2が破損するのをより確実に抑制することができる。
また、SERSユニット1Aでは、運搬用基板3が、樹脂により一体的に形成されている。これにより、チッピングが発生し難くなるので、チッピング片の付着に起因する光学機能部20の劣化をより確実に抑制することができる。
次に、SERSユニット1Aの変形例について説明する。図8の(a)に示されるように、運搬用基板3に設けられた凹部9の側面に、保持部4の各脚部42が配置されるガイド溝15が設けられていてもよい。この構成によれば、脚部42を嵌合孔11に容易に且つ確実に嵌め合わせることができる。なお、この場合には、各脚部42によってSERS素子2を位置決めすることが可能である。また、ガイド溝15が設けられている場合にも、図8の(b)に示されるように、凹部9によってSERS素子2を位置決めすることが可能である。
また、図9の(a)に示されるように、SERS素子2は、運搬用基板3の表面3aに配置されていてもよい。つまり、SERS素子2の基板21の下面が測定用基板3の表面3aに当接していてもよい。この構成によれば、凹部9が設けられていない分だけ運搬用基板3の強度を向上させることができる。更に、図9の(b)に示されるように、保持部4の各脚部42に、ストッパ42aが形成されていてもよい。この構成によれば、ストッパ42aが運搬用基板3に接触するまで脚部42を嵌合孔11に嵌め込むことで、挟持部41の接触によってSERS素子2に作用する押圧力が略一定となるため、当該押圧力がSERS素子2に必要以上に作用するのを回避することができる。
また、図10に示されるように、脚部42を軸として挟持部41が運搬用基板3に対して回転させられる際における挟持部41の回転範囲を規制するために、運搬用基板3の表面3aに凹部16が設けられていてもよい。この構成によれば、SERSユニット1Aを組み立てる前の段階においては、挟持部41を運搬用基板3の凹部9上から退避させる位置を略一定とすることができる。そのため、SERSユニット1Aを組み立てる際には、脚部42を軸として挟持部41を回転させて保持部4にSERS素子2を保持させる作業の効率化を図ることができる。
また、図11に示されるように、凹部9に配置されたSERS素子2に対して挟持部41が進退可能となるように、保持部4が運搬用基板3に係合させられていてもよい。また、図12に示されるように、SERS素子2の外縁の環状の領域のうち対向する領域のそれぞれにおいてSERS素子2と接触するように、複数の挟持部41が配置されていてもよい。
[第2実施形態]
図13及び図14に示されるように、SERSユニット1Bは、基板21の厚さ方向から見た場合に挟持部41が光学機能部20を包囲するように環状に形成されている点で、上述したSERSユニット1Aと主に相違している。SERSユニット1Bにおいては、保持部4は、基板21の厚さ方向から見た場合に光学機能部20を包囲するように環状に形成された挟持部41と、挟持部41から運搬用基板3の裏面3b側に延在する複数の脚部42と、を有している。運搬用基板3の表面3aには、脚部42のそれぞれに対応するように嵌合孔11が設けられている。各脚部42は、挟持部41が光学機能部20を包囲し且つSERS素子2の導電体層23に接触した状態で、各嵌合孔11に嵌め合わされている。このように、運搬用基板3と別体に形成された保持部4は、運搬用基板3に機械的に固定されており、凹部9に配置されたSERS素子2は、運搬用基板3と保持部4の挟持部41とで挟持されている。
一例として、挟持部41は、基板21の厚さ方向から見た場合に外縁が矩形状となり且つ内縁が円形状となるように形成されており、脚部42は、挟持部41の4つの角部のそれぞれから運搬用基板3の裏面3b側に延在している。挟持部41の内縁が円形状とされていることで、SERS素子2への局所的な押圧力の作用が回避されている。脚部42及び嵌合孔11は、円柱状に形成されている。このような挟持部41及び脚部42を有する保持部4は、樹脂(ポリプロピレン、スチロール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、PET、PMMA、シリコーン、液晶ポリマー等)、セラミック、ガラス、シリコン等の材料によって、成型、切削、エッチング等の手法を用いて一体的に形成されている。
以上のように構成されたSERSユニット1Bでも、上述したSERSユニット1Aと同様に、運搬時におけるSERS素子2の破損及び光学機能部20の劣化を抑制することができる。そして、測定時には、運搬用基板3から保持部4を取り外すことで、運搬用基板3からSERS素子2を取り外すことができる。
また、SERSユニット1Bでは、挟持部41が、基板21の厚さ方向から見た場合に光学機能部20を包囲するように環状に形成されている。これにより、運搬用基板3におけるSERS素子2の保持の安定化を図ることができる。
次に、SERSユニット1Bの変形例について説明する。図15に示されるように、保持部4の挟持部41は、基板21の厚さ方向から見た場合に内縁が矩形状となるように形成されていてもよい。そして、図15の(a)に示されるように、挟持部41は、その内縁の環状の領域においてSERS素子2と接触するように形成されていてもよい。或いは、図15の(b)に示されるように、挟持部41は、その内縁の環状の領域のうち対向する領域においてSERS素子2と接触するように形成されていてもよい。或いは、図15の(c)に示されるように、挟持部41は、その内縁に形成された複数の凸部41bにおいてSERS素子2と接触するように形成されていてもよい。
また、図16に示されるように、環状の挟持部41における対向する部分について、一方の部分が運搬用基板3に回転可能に支持され、他方の部分が運搬用基板3に係合可能に構成されていてもよい。この構成によれば、運搬用基板3に保持部4を取り付けた状態で、運搬用基板3及び保持部4を管理することができる。そして、SERSユニット1Bを組み立てる際には、保持部4を開けた状態で凹部9にSERS素子2を配置し、その後に、保持部4を閉めて挟持部41の他方の部分を運搬用基板3に係合させることで、保持部4にSERS素子2を容易に保持させることができる。測定時には、SERSユニット1Bを組み立てる際と逆の手順で、運搬用基板3からSERS素子2を取り外すことができる。なお、保持部4の開閉を実行し易くするために、保持部4の一方の部分と運搬用基板3との間にばねを設置してもよい。
また、図17の(a)に示されるように、保持部4は、運搬用基板3の表面3aとの間に隙間が設けられた状態で、挟持部41又は脚部42から外側に突出する凸部43を有していてもよい。この構成によれば、凸部43に治具等を引っ掛けることにより、運搬用基板3から保持部4を容易に取り外すことができる。また、図17の(b)に示されるように、保持部4は、環状に形成された挟持部41の開口を覆うカバー44を有していてもよい。この構成によれば、運搬時に何らかの部材が光学機能部20に接触することに起因する光学機能部20の破損等を防止することができる。なお、凸部43は、挟持部41又は脚部42と一体に形成されていてもよいし、或いは、挟持部41又は脚部42と別体に形成されていてもよい。同様に、カバー44は、挟持部41と一体に形成されていてもよいし、或いは、挟持部41と別体に形成されていてもよい。
[第3実施形態]
図18に示されるように、SERSユニット1Cは、保持部4が運搬用基板3と一体に形成されている点で、上述したSERSユニット1Aと主に相違している。SERSユニット1Cを組み立てる際には、図18の(a)に示されるように、各挟持部41を開けるように保持部4を変形させて、運搬用基板3にSERS素子2を配置し、その後に、図18の(b)に示されるように、各挟持部41を閉じるように保持部4の変形を元の状態に戻して、保持部4にSERS素子2を保持させる。
以上のように構成されたSERSユニット1Cでも、上述したSERSユニット1Aと同様に、運搬時におけるSERS素子2の破損及び光学機能部20の劣化を抑制することができる。そして、測定時には、SERSユニット1Cを組み立てる際と逆の手順で、運搬用基板3からSERS素子2を取り外すことができる。
また、SERSユニット1Cでは、保持部4が、運搬用基板3と一体に形成されている。これにより、SERSユニット1Cの部品点数を減少させることができる。しかも、例えば粘着剤や接着剤によって保持部4が運搬用基板3に固定されている場合に比べ、粘着剤や接着剤に含まれる成分に起因する光学機能部20の劣化を抑制することができる。
次に、SERSユニット1Cの変形例について説明する。図19に示されるように、各挟持部41は、運搬用基板3の反対側に向かって拡幅されるように形成された傾斜面41cを有していてもよい。この構成によれば、SERSユニット1Cを組み立てる際に、SERS素子2を運搬用基板3における保持位置に容易に誘導することができる。また、図20に示されるように、各挟持部41は、運搬用基板3側に向かって拡幅されるように形成された傾斜面41dを有していてもよい。この構成によれば、SERSユニット1Cを組み立てる際、及び測定時に運搬用基板3からSERS素子2を取り外す際に、各挟持部41を開けるように保持部4を変形させる作業の容易化を図ることができる。また、図21に示されるように、各挟持部41は、各挟持部41を開けるように保持部4を変形させる作業に用いられる治具60が係合させられる切欠き部41eを有していてもよい。この構成によれば、SERSユニット1Cを組み立てる際に、及び測定時に運搬用基板3からSERS素子2を取り外す際に、治具60が光学機能部20に接触するのを確実に防止しつつ、治具60を用いることで、各挟持部41を開けるように保持部4を変形させる作業の容易化を図ることができる。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、図22に示されるように、SERSユニット1Dにおいて、運搬用基板3上に複数のSERS素子2が配置され、当該複数のSERS素子2が保持部4によって着脱可能に保持されていてもよい。そして、図22の(a)に示されるように、全てのSERS素子2に対して保持部4が一体的に形成されていてもよい。この構成によれば、全てのSERS素子2を運搬用基板3から纏めて取り外すことができる。或いは、図22の(b)に示されるように、複数のSERS素子2ごとに保持部4が分割されていてもよいし、図22の(c)に示されるように、1つのSERS素子2ごとに保持部4が分割されていてもよい。これらの構成によれば、特定の複数のSERS素子2又は1つのSERS素子2を運搬用基板3から取り外すことができる。
また、図23に示されるように、SERSユニット1Dにおいて、運搬用基板3上に複数のSERS素子2が配置され、当該複数のSERS素子2が保持部4によって着脱可能に保持されている場合に、運搬用基板3及び保持部4が分割可能に構成されていてもよい。このとき、図23の(a)に示されるように、全てのSERS素子2に対して一体的に形成された運搬用基板3に、1つのSERS素子2ごとに(又は複数のSERS素子2ごとに)運搬用基板3を分割するための溝17が形成され、保持部4が1つのSERS素子2ごとに(又は当該複数のSERS素子2ごとに)複数形成されていてもよい。或いは、図23の(b)に示されるように、全てのSERS素子2に対して一体的に形成された保持部4に、1つのSERS素子2ごとに(又は複数のSERS素子2ごとに)保持部4を分割するための溝18が形成され、運搬用基板3が1つのSERS素子2ごとに(又は当該複数のSERS素子2ごとに)複数形成されていてもよい。或いは、図23の(c)に示されるように、全てのSERS素子2に対して一体的に形成された運搬用基板3に、1つのSERS素子2ごとに(又は複数のSERS素子2ごとに)運搬用基板3を分割するための溝17が形成され、全てのSERS素子2に対して一体的に形成された保持部4に、1つのSERS素子2ごとに(又は当該複数のSERS素子2ごとに)保持部4を分割するための溝18が形成されていてもよい。これらの構成によれば、溝17,18に沿って運搬用基板3及び保持部4を分割することで、運搬用基板3と保持部4とで挟持された状態にあるSERS素子2を得ることができる。
また、運搬用基板3の材料は、樹脂に限定されず、低融点ガラスやセラミック等であってもよい。運搬用基板3の材料が低融点ガラスである場合には、樹脂である場合と同様に、一体成型によって運搬用基板3を形成することができる。運搬用基板3の材料がセラミックである場合には、焼成によって運搬用基板3を形成することができる。その他、SERSユニット1A〜1Dの各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を適用することができる。なお、環状は、円環状に限定されず、矩形環状等、その他の形状の環状を含む。
また、微細構造部24は、例えば支持部25を介して、基板21の表面21a上に間接的に形成されていてもよいし、基板21の表面21a上に直接的に形成されていてもよい。また、導電体層23は、微細構造部24上に直接的に形成されたものに限定されず、微細構造部24に対する金属の密着性を向上させるためのバッファ金属(Ti又はCr等)層等、何らかの層を介して、微細構造部24上に間接的に形成されたものであってもよい。
1A,1B,1C,1D…SERSユニット(表面増強ラマン散乱ユニット)、2…SERS素子(表面増強ラマン散乱素子)、3…運搬用基板、4…保持部、9…凹部、20…光学機能部、21…基板、41…挟持部。

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板上に形成され、表面増強ラマン散乱を生じさせる光学機能部と、を有する表面増強ラマン散乱素子と、
    運搬時に前記表面増強ラマン散乱素子を支持し、測定時に前記表面増強ラマン散乱素子が取り外される運搬用基板と、
    前記運搬用基板とで前記表面増強ラマン散乱素子を挟持する挟持部を有し、前記表面増強ラマン散乱素子を前記運搬用基板において着脱可能に保持する保持部と、を備える、表面増強ラマン散乱ユニット。
  2. 前記保持部は、前記運搬用基板と別体に形成されており、前記運搬用基板に機械的に固定されている、請求項1記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  3. 前記保持部は、前記運搬用基板と一体に形成されている、請求項1記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  4. 前記挟持部は、前記基板の厚さ方向から見た場合に前記光学機能部を包囲するように環状に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  5. 前記挟持部は、前記光学機能部の周囲に複数配置されている、請求項1〜4のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  6. 前記運搬用基板には、前記表面増強ラマン散乱素子の少なくとも前記基板側の一部を収容し、且つ前記基板の厚さ方向に垂直な方向への前記表面増強ラマン散乱素子の移動を規制する凹部が設けられている、請求項1〜5のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  7. 前記運搬用基板は、樹脂により一体的に形成されている、請求項1〜6のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の表面増強ラマン散乱ユニットを用意し、前記運搬用基板から前記表面増強ラマン散乱素子を取り外す第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記表面増強ラマン散乱素子の前記光学機能部上に試料を配置する第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記表面増強ラマン散乱素子をラマン分光分析装置にセットし、前記光学機能部上に配置された前記試料に励起光を照射して前記試料由来のラマン散乱光を検出することにより、ラマン分光分析を行う第3工程と、を備えるラマン分光分析方法。
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