以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。より具体的には、図1(a)は、カメラ前面側から見た斜視図であり、撮影レンズユニット(交換レンズ)が取り外された状態を示している。また、図1(b)は、カメラ背面側から見た斜視図である。
デジタル一眼レフカメラのカメラ本体1には、グリップ部1aとマウント部2が設けられている。グリップ部1aは、カメラ本体1において、撮影時に使用者がカメラを安定して握り易いように、図1左側において前方に突出している。マウント部2は、着脱可能な撮影レンズユニット(不図示)をカメラ本体1に固定させる部位であり、その内部にマウント接点21を備える。マウント接点21は、カメラ本体1と撮影レンズユニットとの間で、制御信号や状態信号、データ信号等を送受信すると共に、撮影レンズユニット側に電力を供給する機能を有する。なお、マウント接点21は、電気通信のみならず、光通信や音声通信等が可能な構成であってもよい。
カメラ本体1には、レンズロック解除ボタン4、ミラーボックス5、シャッタボタン7、メイン操作ダイヤル8、動作モード設定ボタン10及びLCD表示パネル9が設けられている。レンズロック解除ボタン4は、撮影レンズユニットを取り外す際に押し込まれることで、撮影レンズユニットをカメラ本体1から取り外し可能な状態とする。
撮影レンズユニットが有する撮影レンズ200(図2参照)を通過した撮影光束は、カメラ本体1を構成するカメラ筐体の内部に配置されたミラーボックス5へ導かれる。ミラーボックス5の内部には、クイックリターンミラーユニット(以下「ミラーユニット」という)700(図2参照)が配置されている。ミラーユニット700は、メインミラー6及びサブミラー30(図2参照)を有する。メインミラー6は、撮影レンズ200を通過する撮影光束をペンタプリズム22(図2参照)へ導くと共に、その一部を透過させる。サブミラー30は、ペンタプリズム22透過した撮影光束を焦点検出センサユニット31(図2参照)へ導く。なお、メインミラー6は、ペンタプリズム22の方向へ撮影光束を導くために撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、撮像素子33(図2参照)の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態とを取り得る。
シャッタボタン7は、カメラ本体1上部のグリップ部1a側に配置されており、撮影開始の起動スイッチとして機能する。メイン操作ダイヤル8により、撮影時の動作モードに応じたシャッタスピードやレンズ絞り値を設定することができる。動作モード設定ボタン10は、シャッタボタン7の1回の押込みで連写とするか1コマのみの撮影とするかの設定やセルフ撮影モードの設定等、撮影系の動作モードを設定する。LCD表示パネル9には、各種操作部材の操作メニューや操作結果、設定条件等が表示される。
カメラ本体1には、ストロボユニット11、シュー溝12、フラッシュ接点13、撮影モード設定ダイヤル14及び外部端子蓋15が設けられている。ストロボユニット11は、カメラ本体1の上部中央に配置されており、不図示であるが、カメラ本体1に対してポップアップして発光可能状態となる。シュー溝12及びフラッシュ接点13は、外部ストロボ装置等の取り付けに用いられる。
撮影モード設定ダイヤル14は、カメラ本体1の上部の図1(a)右寄りに配置されており、撮影モード(例えば、オートモード、シャッタ速度優先モード、絞り優先モード、風景モード、夜景モード、マクロモード、スポーツモード等)の設定に用いられる。外部端子蓋15は、カメラ本体1においてグリップ部1aとは反対側の側面に設けられており、カメラ本体1に対して開閉可能である。外部端子蓋15の内側には、外部インタフェースとしてのビデオ信号出力用ジャック16とUSB出力用コネクタ17とが設けられている。
カメラ本体1の背面側には、ファインダ接眼窓18、カラー液晶モニタ19、サブ操作ダイヤル20、メインスイッチ43及びクリーニング指示部材44が設けられている。撮影者は、ファインダ接眼窓18を通して、被写体を確認することができる。カラー液晶モニタ19には、撮影された画像、デジタル一眼レフカメラの各種設定を行うための設定メニュー等が表示される。
サブ操作ダイヤル20は、メイン操作ダイヤル8の機能を補助する役割を担っており、例えば、AE(自動露出)モードでは、AE機能により算出された適正露出値に対する露出補正量を設定するために使用される。また、例えば、シャッタスピードとレンズ絞り値の各々を撮影者が任意に設定するマニュアルモードでは、メイン操作ダイヤル8でシャッタスピードを設定し、サブ操作ダイヤル20でレンズ絞り値を設定するように、使い分けがなされる。なお、サブ操作ダイヤル20は、カラー液晶モニタ19に表示される撮影済み画像の選択、表示にも用いられる。メインスイッチ43は、デジタル一眼レフカメラの起動/停止を切り替える。クリーニング指示部材44は、光学フィルタ上に付着した塵埃等の異物を篩い落とすクリーニングモードの実行を指示する。
図2は、デジタル一眼レフカメラの光学的構成及び電気的構成を示すブロック図である。図2では、図1に示した構成要素と同じ構成要素については同一の符号を付し、以下の説明では、図1に示した構成要素についての説明を省略する。
デジタル一眼レフカメラの全体的な動作制御は、カメラ本体1に内蔵されたマイクロコンピュータからなる中央演算処理装置(以下「MPU」という)100により行われる。MPU100は、デジタル一眼レフカメラを構成する各構成要素に対して様々な処理や指示を実行する。MPU100は、時刻計測回路109(後述)の計時情報やその他の情報を記憶するEEPROM100aを有する。
カメラ本体1に対して着脱可能な撮影レンズユニットは、撮影レンズ200、レンズ制御回路201、AF駆動回路202、絞り駆動回路203及び絞り204を備える。図2では、撮影光束を取り込む撮影レンズ200を便宜上1枚のレンズで示しているが、撮影レンズ200は、実際には複数枚のレンズにより構成される。レンズ制御回路201とMPU100とは、マウント接点21を介して通信を行う。レンズ制御回路201は、MPU100からの制御信号に基づき、撮影レンズ200と絞り204をAF駆動回路202と絞り駆動回路203とを介して制御する。
AF駆動回路202は、例えば、ステッピングモータを有し、レンズ制御回路201による制御に従って撮影レンズ200が有するフォーカスレンズの位置を変化させることにより、撮像素子33(後述)に撮影光束の焦点を合わせる。絞り駆動回路203は、例えば、オートアイリス等により構成されており、レンズ制御回路201による制御に従って絞り204を変化させ、光学的な絞り値を得る。
デジタル一眼レフカメラは、ミラーユニット700、ペンタプリズム22、測光センサ29、測光回路106、焦点検出センサユニット31、シャッタユニット32、撮像ユニット400、クランプ/CDS回路34、AGC回路(自動利得調整回路)35及びA/D変換器36を備える。また、デジタル一眼レフカメラは、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、バッファメモリ37、メモリコントローラ38、メモリ39、圧電素子駆動回路111及びカラー液晶駆動回路112を備える。
ミラーユニット700は、メインミラー6とサブミラー30とを有する。ミラー駆動回路101は、例えば、DCモータとギヤトレイン等で構成されており、メインミラー6を、ファインダ接眼窓18を通して被写体像を観察可能とする位置と撮影光束から待避する位置との間で移動させる。また、ミラー駆動回路101は、この動作と同時に、サブミラー30を、焦点検出センサユニット31へ撮影光束を導く位置と撮影光束から待避する位置との間で移動させる。
ペンタプリズム22は、メインミラー6によって反射された撮影光束を正立正像に変換反射すると共に、撮影光束の一部を測光センサ29へ導く。測光回路106は、測光センサ29の出力を得て、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、測光回路106から取得する輝度信号に基づき、露出値を算出する。
焦点検出センサユニット31は、結像面近傍に配置された不図示のフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り及び複数のCCDから成るラインセンサ等で構成されている。焦点検出センサユニット31からの出力信号は焦点検出回路102へ供給され、焦点検出回路102において被写体像信号に換算された後、MPU100へ送信される。MPU100は、受信した被写体像信号に基づき、位相差検出法による焦点検出演算を行って、デフォーカス量とデフォーカス方向を求める。更に、MPU100は、デフォーカス量とデフォーカス方向とに基づき、レンズ制御回路201とAF駆動回路202とを介して撮影レンズ200が有するフォーカスレンズを合焦位置へ移動させる。
シャッタユニット32は、例えば、機械式のフォーカルプレーンシャッタであり、MPU100の指令を受けたシャッタ駆動回路103によって制御される。シャッタユニット32は、撮影者がファインダ接眼窓18を通して被写体を観察しているときには撮影光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて不図示の先羽根群と後羽根群の走行する時間差により所望の露光時間を得る。
撮像ユニット400は、赤外線カットフィルタ410、圧電素子430、光学ローパスフィルタ420及び撮像素子33を備える。赤外線カットフィルタ410は、異物の付着を防止するために、表面は導電性物質で覆われている。光学ローパスフィルタ420は、水晶等からなる複屈折板と位相板とを複数枚貼り合わせた積層構造を有し、撮像素子33に入射される光束を複数に分離し、偽解像信号や偽色信号の発生を効果的に低減させる。圧電素子430は、光学ローパスフィルタ420に振動を与える加振手段であり、MPU100から指令を受けた圧電素子駆動回路111により加振され、赤外線カットフィルタ410と一体的に振動するように構成されている。撮像素子33は、被写体光学像をアナログ電気信号に変換するCCDセンサ、CMOSセンサ或いはCIDセンサである。
クランプ/CDS回路(相関二重サンプリング回路)34は、撮像素子33から出力されるアナログ電気信号に対して、A/D変換前の基本的なアナログ処理とクランプレベルの変更を行い、処理後のアナログ信号をAGC回路35へ出力する。AGC回路35は、クランプ/CDS回路34から受信したアナログ電気信号に対してA/D変換前の基本的なアナログ処理を行うと共にAGC基本レベルの変更を行い、処理後のアナログ信号をA/D変換器36へ出力する。A/D変換器36は、AGC回路35から出力されるアナログ電気信号をデジタル信号に変換し、処理後のデジタル信号(画像データ)を映像信号処理回路104へ出力する。
映像信号処理回路104は、デジタル化された画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理等、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。映像信号処理回路104から出力されるモニタ表示用の画像データは、カラー液晶駆動回路112を介してカラー液晶モニタ19に表示される。また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示に従い、メモリコントローラ38を通じてバッファメモリ37に画像データを保存する。更に、映像信号処理回路104は、JPEG等の画像データ圧縮処理を行う機能を有する。デジタル一眼レフカメラでは、連写撮影等の連続撮影が行われる場合に、一旦、画像データをバッファメモリ37に格納し、メモリコントローラ38を通して未処理の画像データを順次読み出すことも可能である。これにより、映像信号処理回路104は、A/D変換器36から入力されてくる画像データの速度にかかわらず、画像処理や圧縮処理を順次行うことが可能となる。
メモリコントローラ38は、ビデオ信号出力用ジャック16やUSB出力用コネクタ17等の外部インタフェース40を通して入力される画像データをメモリ39に記憶させ、逆に、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40へ出力する。メモリ39は、カメラ本体1に対して着脱可能なフラッシュメモリ等である。
デジタル一眼レフカメラは、スイッチセンス回路105、液晶表示駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、電源供給回路110を備える。
スイッチセンス回路105には、シャッタボタン7が接続されている。シャッタボタン7は、半押しによりオンするスイッチSW1と、全押しによりオンするスイッチSW2の2段スイッチで構成されている。スイッチSW1がオンされると、AE動作やAF動作が行われ、スイッチSW2がオンされると露光が開始され、撮影が行われる。また、スイッチセンス回路105には、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、撮影モード設定ダイヤル14、メインスイッチ43、クリーニング指示部材44が接続されており、これらのスイッチの操作状態に応じた入力信号をMPU100に送信する。
液晶表示駆動回路107は、MPU100の指示に従って、LCD表示パネル9とファインダ内に設けられるファインダ内液晶表示器41を駆動する。バッテリチェック回路108は、MPU100からの信号に従ってバッテリチェックを行い、検出結果をMPU100へ送る。電源部42は、デジタル一眼レフカメラの各構成要素に対して、必要な電源を供給する。時刻計測回路109は、メインスイッチ43がオフされて次にオンされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、その計測結果をMPU100へ送信する。
図3は、撮像ユニット400の周辺構造を示す分解斜視図である。図3及び以下の説明では、デジタル一眼レフカメラを背面側から見たときの右方向をX方向、上方向をY方向、被写体方向(光軸方向、即ち、撮像素子33の結像面と直交する方向)をZ方向とし、適宜、これらX,Y,Z方向を説明に用いる。
カメラ本体1の骨格となる本体シャーシ300の被写体側には、被写体側から順に、ミラーボックス5、シャッタユニット32が配置されており、ミラーボックス5にはミラーユニット700が組み込まれている。また、ミラーボックス5の側面にはミラー駆動地板701が配置されており、不図示のミラー駆動機構によりミラーユニット700のアップダウン駆動を行っている。詳しくは後述するが、ミラー駆動地板701には、ストッパスリーブ705を用いてストッパレバー703が取り付けられており、ストッパレバー703にストッパダボ702が組み付けられている。
本体シャーシ300の撮影者側には、撮像ユニット400が配置されている。撮像ユニット400は、圧電素子ユニット470と、撮像素子ユニット500とを備える。撮像素子ユニット500は、撮像素子33と、撮像素子33を保持する保持部材510とを備える。本体シャーシ300には、撮影光束を通過させるために、保持部材510に保持された撮像素子33と向かい合う位置に、略長方形の開口部302が設けられている。
本体シャーシ300は撮像ユニット400を固定する固定部材である。即ち、撮像ユニット400は、位置決めピン604により本体シャーシ300に対して位置決めされ、第1の締結部材601と第2の締結部材600とにより本体シャーシ300に固定される。このとき、撮像ユニット400は、撮影レンズユニットが取り付けられる基準となるマウント部2の取り付け面に対して、撮像素子33の撮像面が所定の距離を空け、且つ、平行となるように、部品の寸法誤差を吸収するための調整ワッシャ602を介して固定される。第2の締結部材600と保持部材510との間には、弾性部材としてのゴムブッシュ603が配置される。
圧電素子ユニット470は、弾性部材を挟み込んで、撮像素子ユニット500に固定されている。圧電素子ユニット470は、圧電効果により光学ローパスフィルタ420のガラスに微振動を発生させて、表面に付着したゴミを除去する。なお、圧電素子ユニット470は、既知の技術により構成されており、ここでの詳細な構成の説明を省略する。
図4(a)は、ミラーユニット700の構造を示す分解斜視図であり、図4(b),(c)は、ミラーユニット700をX方向から見た側面図であり、これらを参照して、以下に、ミラーユニット700の駆動に起因する振動発生について説明する。
図4(a)に示すように、ミラーボックス5にはミラー駆動地板701が組み付けられている。ミラー駆動地板701には、ストッパスリーブ705を用いてストッパレバー703が取り付けられており、ストッパレバー703にストッパダボ702が組み付けられている。ストッパダボ702は、金属材料又は合成樹脂材料等の硬い材料で形成されている。ダウン停止位置では、ミラーユニット700とストッパダボ702とが当接することで、ミラーユニット700を精度よく停止させることができる。本実施形態では、ストッパダボ702のみを示しているが、光軸を挟んでミラーユニット700の逆側には、ストッパダボ702とは位置をずらして、衝撃吸収ダボを設けてもよい。ミラーユニット700は、ダウン時にストッパダボ702に当たり、バウンドした後に停止する。
図4(b)に示すように、ストッパスリーブ705にはストッパばね706が取り付けられており、ストッパばね706はストッパピン707を矢印方向に付勢して、ストッパレバー703をミラー位置決めピン704に押し付けている。ミラー位置決めピン704は偏芯ピンとなっており、ストッパレバー703とストッパダボ702とを介してミラーユニット700のダウン停止位置を調整している。
ミラー駆動地板701には、衝撃吸収部材708が設けられている。図4(c)に示すように、ミラーユニット700のダウン時には、ストッパダボ702が矢印方向に押され、ストッパレバー703が衝撃吸収部材708に当たる。これにより、ミラーユニット700の運動エネルギーが吸収され、ミラーユニット700のバウンドが抑制される。
ミラーユニット700とストッパダボ702とが当接したときの振動の一部は、衝撃吸収部材708に吸収される。しかし、その振動の一部は、ストッパスリーブ705や衝撃吸収部材708を介してミラー駆動地板701に伝わってしまい、更にミラーボックス5、本体シャーシ300を伝わって撮像ユニット400に到達する。その結果、撮像素子33の内部の圧電効果としてノイズが発生してしまい、画質を低下させてしまうという問題が生じる。
図5は、撮像ユニット400の固定方法の一例を示す図である。なお、図5には、Z方向から見た状態が示されている。第2の締結部材600による2カ所の締結部303R,303Bと、第1の締結部材601による1カ所の締結部303Lにおいて、剛性が高い箇所は振動の節となって、振幅が小さくなる傾向がある。ここで、本体シャーシ300の略長方形の開口部302(図3参照)の角部近傍は、X方向、Y方向の変形を、開口部302の辺部分がそれぞれ長手方向で支える構造となっている。そのため、開口部302角部近傍では、X−Y平面に平行な荷重で変形させようとすると、X方向とY方向のそれぞれの荷重による変形に対する断面二次モーメントが大きいため、変形し難い。一方、辺の中央部では、長手方向(X方向)の荷重による変形に対する断面二次モーメントが大きいために変形し難いが、幅方向(Y方向)の荷重による変形に対する断面二次モーメントは小さいために変形しやすい。
図6は、本体シャーシ300を主とするデジタル一眼レフカメラの内部構造を示す斜視図である。本実施形態では、本体シャーシ300の締結部303Lに、補強部301をZ方向に形成することにより、Z方向の荷重による変形に対する断面二次モーメントを増加させて、Z方向の剛性を強化している。つまり、3カ所の締結部303L,303R,303Bのうち、締結部303Lは、X方向、Y方向、Z方向の各方向の荷重による変形に対する断面二次モーメントが大きく、最も剛性の高い部分となっている。
そこで、本実施形態では、開口部302の角部近傍にあり、Z方向に補強部301が形成されている締結部303Lを、ゴムブッシュ603を挟まずに、第1の締結部材601を用いて固定している。一方、Z方向に補強部が形成されていない締結部303Rと開口部302の角部近傍でない締結部303Bでは、前述の通り、ゴムブッシュ603を挟んで第2の締結部材600による固定が行われている。この理由について、図7を参照して以下に説明する。
図7(a),(b),(c)はそれぞれ、図5中の矢視C−C断面図、矢視D−D断面図、矢視A−A断面図である。図7(a)は、本体シャーシ300と撮像ユニット400との位置決め構成を示している。位置決めピン604と保持部材510とは、カシメにより固定されている。また、位置決めピン604と本体シャーシ300とは、P部において嵌合しており、ここでは、加工精度を考慮した嵌合ガタが設けられている。
仮に、保持部材510と本体シャーシ300の全ての締結部303L,303R,303Bにゴムブッシュ603を配置した場合、カメラ本体1に加わる衝撃により、保持部材510と本体シャーシ300との間に、嵌合ガタの分だけ、ずれが生じる可能性がある。そこで、図7(b)に示すように、締結部303L,303R,303Bのうち、X,Y,Z方向の各方向の荷重による変形に対する断面二次モーメントが大きく、最も剛性の高い締結部303Lにはゴムブッシュ603を配置しないこととする。これにより、保持部材510が本体シャーシ300に対してずれない構造としている。
図7(b)は、ゴムブッシュ603を挟まない本体シャーシ300と撮像ユニット400の締結構成(締結部303Lの断面構造)を示している。第1の締結部材601は、一般ビスであって、保持部材510を本体シャーシ300に固定している。ゴムブッシュ603を挟まないことで強固に固定することが可能となり、カメラ本体1に加わる振動や衝撃により、P部の嵌合ガタに起因するずれの発生を抑制することができる。
図7(c)は、ゴムブッシュ603を挟んだ本体シャーシ300と撮像ユニット400の締結構成を示している。なお、図7(c)は、締結部303Bの断面構造であるが、締結部303Rも同様の構造となっている。第2の締結部材600は、段ビスであり、そのねじ部により本体シャーシ300に固定されている。保持部材510と第2の締結部材600のねじ頭の間にはゴムブッシュ603が圧縮されて挟まれており、保持部材510はゴムブッシュ603の圧縮力により本体シャーシ300に付勢されている。よって、本体シャーシ300が振動した場合でも、保持部材510はゴムブッシュ603をさらに圧縮し、これにより伝搬する振動を減少させることができる。
以上、本実施形態によれば、撮像素子33を保持する保持部材510と本体シャーシ300との複数の締結部のうち、荷重による変形に対する断面二次モーメントが大きく、最も剛性の高い締結部では、ゴムブッシュ等の弾性部材を挟まずに締結を行う。これにより、カメラ本体1や撮像ユニット400に衝撃や振動が加わっても、撮像ユニット400が本体シャーシ300に対してずれ難く、よって、デジタル一眼レフカメラの製造時のスペックを維持することができる。
一方、その他の締結部では、弾性部材を配置することにより振動の伝達が抑制される構成としている。これにより、撮像素子33からの光電変換信号の読出中に、ミラーユニット700等の画像に影響を及ぼすような駆動機構の振動が撮像素子33へ伝達されるのを抑制することができる。したがって、光電変換信号にノイズが入り難くなり、画質低下を防止することができる。また、振動を検知する手段を別途設ける必要ないため、コストアップを回避することができ、更に、ノイズを除去する信号処理を行う必要もないため、カメラシーケンスへ影響が及ばない。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、本体シャーシ300と撮像ユニット400との3カ所の締結部303L,303R,303Bのうちの1カ所(303L)のみをゴムブッシュ603を挟まない構成とした。但し、これに限定されることなく、例えば、本体シャーシ300の略長方形の開口部302の角部近傍で、Z方向に補強部301が形成されている締結部が2カ所あれば、その両方を、ゴムブッシュ603を挟まずに、第1の締結部材601で固定してもかまわない。
また、撮像ユニット400(保持部材510)の固定は、カメラ本体の構造に応じて変更してもよい。例えば、上記実施形態では保持部材510を本体シャーシ300に固定したが、これに限定されず、保持部材510がミラーボックス5に固定される構成であってもよい。その場合、弾性部材を配した締結部と弾性部材を配さない締結部とを、ミラーボックス5の剛性や強度を考慮して配置すればよい。更に、ゴムブッシュ603に代えて、コイルばねを用いた構成としてもよい。